JPH0883077A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH0883077A
JPH0883077A JP6219200A JP21920094A JPH0883077A JP H0883077 A JPH0883077 A JP H0883077A JP 6219200 A JP6219200 A JP 6219200A JP 21920094 A JP21920094 A JP 21920094A JP H0883077 A JPH0883077 A JP H0883077A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動波形信号を循環させて楽音信号を形成す
る楽音信号発生装置において、時間変動する高品質な楽
音信号を発生する。 【構成】 楽音信号発生装置はフィルタ回路11及び遅
延回路12を含むループ回路部10と、同ループ回路部
10を制御する制御信号発生部20を備えている。制御
信号発生部20から制御信号PRESが減算器16を介して
フィルタ回路11に入力されると、ループ回路部10内
には振動波形信号が伝搬し始める。遅延回路12は制御
信号PITに応じて振動波形信号の遅延時間を制御して振
動波形信号の周波数を決定する。フィルタ制御回路50
は演奏者の唇の構え、締め(アンブシュール)を表す制
御信号EMBSにループ回路部10内を伝搬して管楽器内を
流れる空気流を表す振動波形信号を加味した信号により
制御パラメータm,μ,kを決定し、同各パラメータに
応じてフィルタ回路11の信号伝達特性を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタ回路及び遅延
回路を含むループ回路部を備え、同ループ回路部内を伝
搬する振動波形信号を楽音信号として出力する楽音信号
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平6
−51766号公報に示されているように、ループ回路
部内に振動波形信号を励振させるための第1制御信号と
同振動波形信号に時間的な変化を与えるための第2制御
信号とを出力する制御信号発生部を備え、第1制御信号
をフィルタ回路の入力に供給することによりループ回路
部内に振動波形信号を励振させ、かつ第2制御信号にし
たがって変化する制御パラメータをフィルタ回路に供給
して同フィルタ回路の信号伝達特性を変化させるように
している。これにより、フィルタ回路にて木管楽器のリ
ード、金管楽器のマウスピースなどの振動体の振動に起
因した空気流をシミュレートできるとともに、遅延回路
にて前記楽器の筒部の空気流をシミュレートできるの
で、管楽器音を模倣した楽音信号を発生することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
装置にあっては、フィルタ回路の信号伝達特性の制御は
単に制御信号発生部からの第2制御信号のみに基づいて
いる。一方、木管楽器のリード、金管楽器のマウスピー
スなどの振動は演奏者の唇の構え、締めなどに関係する
ばかりか、管楽器内を流れる空気流の影響も受ける。し
たがって、上記従来の装置にあっては、第2制御信号に
より唇の構え、締めなどに関係した要素を考慮できて
も、管楽器内を流れる空気流に関する要素を考慮できな
いので、前記振動体の振動に起因した空気流を正確にシ
ミュレートすることができず、高品質な楽音信号を発生
することができなかった。
【0004】本発明は、上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は音質が良好な楽音信号を発生す
る楽音信号発生装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、フィルタ回路及び遅延回
路を含むループ回路部と、ループ回路部内に振動波形信
号を励振させるための第1制御信号をフィルタ回路の入
力に供給するとともに同振動波形信号に時間的変化を加
えるための第2制御信号を出力する制御信号発生部とを
備え、ループ回路部内を伝搬する振動波形信号を楽音信
号として出力する楽音信号発生装置において、第2制御
信号にループ回路部内を伝搬する振動波形信号を加味す
るとともに同振動波形信号を加味した第2制御信号にし
たがって変化する制御パラメータをフィルタ回路に出力
して同フィルタ回路の信号伝達特性を変化させるフィル
タ制御回路を設けたことにある。
【0006】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、フィルタ回路の信号伝達特性を制御するための
制御パラメータは、制御信号発生部から出力され振動波
形信号に時間的変化を加えるための第2制御信号に、ル
ープ回路部内を伝搬する振動波形信号を加味した信号に
したがって変化する。したがって、第2制御信号を演奏
者の唇の構え、締めなどに関係した制御量に対応させる
ことにより、制御パラメータを前記演奏者の唇の構え、
締めばかりではなく、管楽器内を流れる空気流に応じて
も変化させることができるので、同制御パラメータによ
り信号伝達特性の制御されるフィルタ回路は、木管楽器
のリード、金管楽器のマウスピースなどの振動体の振動
に起因した空気流を正確にシミュレートすることができ
る。その結果、本発明によれば、高品質な楽音信号を発
生することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は木管楽器、金管楽器などを模倣した楽音
信号を発生するのに適した楽音信号発生装置を備えた電
子楽器をブロック図により示している。
【0008】この電子楽器は、フィルタ回路11、遅延
回路12、ローパスフィルタ回路13及びハイパスフィ
ルタ回路14を含み振動波形信号を伝搬させるループ回
路部10と、同ループ回路部10を制御するための各種
制御信号を発生する制御信号発生部20とを備えてい
る。フィルタ回路11は木管楽器のリード、金管楽器の
マウスピースなどの管楽器の励振部における振動体の振
動に起因した空気流をシミュレートするもので、遅延回
路12、ローパスフィルタ回路13及びハイパスフィル
タ回路14は管楽器の筒部の空気流をシミュレートする
ものである。フィルタ回路11はハイパスフィルタ回路
14からの振動波形信号を乗算器15及び減算器16を
介して入力している。乗算器15はフィルタ回路11へ
の振動波形信号の帰還量を制御信号発生部20からの制
御信号GAINに応じて制御する。減算器16は前記帰還さ
れた振動波形信号から制御信号発生部20からの息圧を
表す制御信号PRESを減算した信号を入力信号Sinとして
フィルタ回路11に供給する。
【0009】フィルタ回路11の一例を図2に示してあ
る。このフィルタ回路11においては、入力信号Sin
を、乗算器11aと、減算器11bと、加算器11c及
び遅延回路11dからなる第1積分回路と、加算器11
e及び遅延回路11fからなる第2積分回路とを介して
出力信号Sout として出力するようになっている。遅延
回路11e,11fは入力した信号を1サンプリングタ
イム分だけ遅延して出力する。第1積分回路の出力は乗
算器11g、加算器11h及び乗算器11iを介して減
算器11bにフィードバックされるとともに、第2積分
回路の出力は乗算器11j、加算器11h及び乗算器1
1iを介して減算器11bにフィードバックされるよう
になっている。
【0010】乗算器11a,11iには管楽器の励振部
における振動体の質量の逆数を表す制御パラメータ1/
mが供給され、同乗算器11a,11iは入力信号及び
前記フィードバックされた信号に前記制御パラメータ1
/mに比例したゲインをそれぞれ乗算して出力する。な
お、この制御パラメータ1/mは除算器11kにて制御
パラメータmに基づいて計算されたものである。乗算器
11gには前記振動体の減衰係数を表す制御パラメータ
μが供給され、同乗算器11gは入力信号に制御パラメ
ータμに比例したゲインを乗算して出力する。乗算器1
1jには前記振動体のばね定数を表す制御パラメータk
が供給され、同乗算器11jは入力信号に制御パラメー
タkに比例したゲインを乗算して出力する。このように
構成したフィルタ回路11の伝達関数H(z)は下記数1
に表されるとともに、同回路11の直流ゲインGは下記
数2のように表され、これらの伝達関数H(z)及び直流
ゲインGは供給される制御パラメータm,μ,kに応じ
て変化する。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】G=1/k フィルタ回路11の出力は乗算器17を介して遅延回路
12の入力に接続されている。乗算器17には非線形変
換器18からの信号も入力されており、同乗算器17は
フィルタ回路11の出力信号Sout に非線形変換器18
の出力を乗算して遅延回路12に出力する。この非線形
変換器18は、狭い管路では空気圧が大きくなっても流
速が飽和して空気圧と流速とが比例しないというグレア
ム(Graham)の法則をシミュレートするもので、減算器
16の出力信号Sinを入力し、同信号Sinを図3に示す
入出力特性にしたがって非線形変換して出力する。遅延
回路12の入力側又は出力側の振動波形信号がループ回
路部10から楽音信号として出力され、同出力された楽
音信号は図示しないD/A変換器、アンプ及びスピーカ
を介して楽音として発音される。なお、楽音信号の出力
位置は前記に限らず、ループ回路部10内であれば、い
ずれの位置から出力するようにしてもよい。
【0013】制御信号発生部20には、演奏情報発生部
30及び音色情報発生部40が接続されている。演奏情
報発生部30は音階に対応した複数の鍵からなる鍵盤
と、該各鍵の押鍵操作の有無を検出する押鍵検出回路、
押鍵操作速度を検出するイニシャルタッチ検出回路、押
鍵圧力又は押鍵深さを検出するアフタータッチ検出回路
等の鍵盤に付随する各種回路とを備え、押鍵の有無、イ
ニシャルタッチ、アフタータッチ等の演奏情報を出力す
る。音色情報発生部40は音色選択スイッチ及び同スイ
ッチの操作検出回路を備え、選択音色を表す音色情報を
出力する。制御信号発生部30は例えばマイクロコンピ
ュータ、制御パラメータ記憶テーブル等により構成さ
れ、前記演奏情報及び音色情報に応じて前記テーブルを
参照して各種制御信号を出力する。
【0014】これらの制御信号は、例えば鍵盤にて押鍵
された鍵、イニシャルタッチ演奏情報、アフタータッチ
演奏情報及び音色情報により決定されるものであり、発
生楽音のピッチを表す制御信号PIT 、前述した制御信号
PRES、唇の構え、締めなど(アンブシュール)を表す制
御信号EMBS、及び各種信号のゲインを表す制御信号GAI
N,Gin,Goutからなる。制御信号PITは遅延回路12、ロ
ーパスフィルタ回路13及びハイパスフイルタ回路14
に供給され、遅延回路12は前記制御信号PIT に応じた
時間だけ信号を遅延して振動波形信号のピッチを決定
し、両フィルタ回路13,14は前記制御信号PIT に応
じた周波数帯域の振動波形信号のみを通過させる。制御
信号PRESはループ回路部10内を伝搬する振動波形信号
を励振するために、減算器16を介してフィルタ回路1
1の入力に供給される。制御信号EMBSは前記振動波形信
号に時間的変化を与えるためのもので、フィルタ制御回
路50に供給される。また、制御信号GAINは前述のよう
に乗算器15にゲイン制御のために供給され、制御信号
Gin,Goutはフィルタ制御回路50に同回路50内の信号
のゲイン制御のために供給される。
【0015】なお、息圧等を検出するセンサを備えたマ
ウスコントローラを本件実施例の電子楽器に接続可能と
した場合には、前記演奏情報の一部を同マウスコントロ
ーラから得るようにしてもよい。また、電子管楽器に本
発明を適用した場合には、該管楽器の演奏部から前記各
種演奏情報を得るようにする。さらに、前記演奏情報発
生部30及び音色情報発生部40として、他の楽器、自
動演奏装置等を採用し、同他の楽器、自動演奏装置等か
ら制御信号発生部20に演奏情報及び音色情報が供給さ
れるようにしたり、また他の楽器、自動演奏装置内にて
前記各種制御信号が形成されるようにして、同制御信号
がフィルタ制御部50及びループ回路部10に直接的に
供給されるようにしてもよい。
【0016】フィルタ制御回路50は、図4に示すよう
に、制御信号発生部20から入力した制御信号EMBSにフ
ィルタ回路11の入力信号Sin 及び出力信号Soutを混合
(加味)するための加算器51,52を備えている。加
算器51は乗算器53を介した出力信号Soutを制御信号
EMBSに加算し、加算器52は同加算結果を表す信号に乗
算器54を介した入力信号Sin を加算して非線形変換器
55〜57を出力する。乗算器53,54は出力信号So
ut及び入力信号Sin に制御信号発生部20からの制御信
号Gout,Ginをそれぞれ乗算する。
【0017】非線形変換器55〜57はそれぞれ非線形
変換テーブルを備えていて、入力信号S1を図5(A)〜
(C)に示す変換特性にしたがってそれぞれ非線形変換し
て出力する。その結果、管楽器の励振部における振動体
の質量mを表す制御パラメータは入力信号S1の増加にし
たがって減少し、このことは、唇の締めが強くなった
り、空気流速(空気圧)が大きくなるにしたがって振動
体の振動部分が小さくなることをシミュレートしてい
る。前記振動体の減衰係数μを表す制御パラメータも入
力信号S1の増加にしたがって減少し、このことは、唇の
締めが強くなったり、空気流速(空気圧)が大きくなる
にしたがって振動体が剛体に近づいて同振動体の振動が
減衰し難くなることをシミュレートしている。前記振動
体のばね定数kを表す制御パラメータは入力信号S1の増
加にしたがって増加し、このことも、唇の締めが強くな
ったり、空気流速(空気圧)が大きくなるにしたがって
振動体が剛体に近づくことをシミュレートしている。な
お、この場合、出力信号Soutをフィルタ制御回路50に
入力することにより、管楽器内を流れる空気流が振動体
の振動に与える影響をほぼ考慮することができるが、ル
ープ回路部10内を伝搬する振動波形信号が前記出力信
号Soutのフィルタ制御回路50への入力に関係して異常
発振することを防止するために、入力信号Sinもフィル
タ制御回路50に入力されている。
【0018】次に、上記のように構成した電子楽器の動
作を説明する。演奏情報発生部30からの各種演奏情報
及び音色情報発生部40からの音色情報が制御信号発生
部20へ供給されると、同制御信号発生部20は前記各
情報に基づいて各種制御信号PRES,PIT,GAIN,EMBS,Gin,G
out を出力する。制御信号PRESは減算器16を介してフ
ィルタ回路11に入力され、ループ回路部10内に振動
波形信号を励振させる。この励振された振動波形信号は
制御信号GAINに応じた量だけ乗算器15を介して減算器
16に帰還され、この帰還された振動波形信号とひきつ
づき入力する前記制御信号PRESとにより振動波形信号は
ループ回路部10内を伝搬し続ける。この振動波形信号
の伝搬中、遅延回路12は制御信号PIT に対応した時間
だけ振動波形信号を遅延するとともに、ローパスフィル
タ回路13及びハイパスフィルタ回路14は波形信号の
通過帯域を制御信号PIT に応じて制御するので、同ルー
プ回路部10内を伝搬する振動波形信号は制御信号PIT
に応じた周波数を有するものとなる。したがて、演奏情
報発生部30により指定された音高の楽音信号がループ
回路部10から出力されるようになる。
【0019】このような楽音信号の出力中、フィルタ制
御回路50には、制御信号発生部20からの制御信号EM
BS,Gin,Gout及びループ回路部10からの振動波形信号S
in,Sout が入力される。フィルタ制御回路50は制御信
号Gin,Goutによってゲインの制御された振動波形信号Si
n,Soutを制御信号EMBSに加味して、同加味した信号を入
力信号S1として非線形変換器55〜57に供給する。非
線形変換器55〜57は前記入力信号S1を図5(A)〜
(C)の変換特性にしたがってそれぞれ非線形変換して、
同変換した信号を制御パラメータm,μ,kとしてフィ
ルタ回路11に出力する。これにより、フィルタ回路1
1の信号伝達特性はこれらの制御パラメータm,μ,k
により決定され、制御信号EMBS及び振動波形信号Sin,So
utにより時間変化するものとなる。このフィルタ回路1
1はループ回路部10内を伝搬する振動波形信号に前記
信号伝達特性にしたがった変化を付与するので、同伝搬
する振動波形信号は制御信号EMBS及び振動波形信号Sin,
Soutに応じて時間変化する。
【0020】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記実施例によれば、フィルタ回路11の信号伝達特性は
フィルタ制御回路50からの制御パラメータm,μ,k
により制御され、同制御パラメータm,μ,kは、ルー
プ回路部10内を伝搬する振動波形信号に時間的変化を
加えるための制御信号EMBSに同ループ回路部10内を伝
搬する振動波形信号Sin,Soutを加味した信号S1を非線形
変換して作成される。したがって、管楽器の励振部にお
ける振動体の振動に起因した空気流をシミュレートする
フィルタ回路11は、演奏者の唇の構え、締め(アンブ
シュール)ばかりではなく、管楽器内を流れる空気流に
応じてもループ回路部10内を伝搬する振動波形信号を
変化させることができるので、木管楽器のリード、金管
楽器のマウスピースなどの振動体の振動に起因した空気
流を正確にシミュレートすることができる。その結果、
上記実施例によれば、高品質な楽音信号を発生すること
ができるようになる。
【0021】なお、上記実施例を次のように変形するこ
ともできる。
【0022】(1)上記実施例においては非線形変換器5
5〜57を非線形テーブルで構成するようにしたが、同
変換器55〜57を下記数3に示すような級数演算によ
り入力信号S1に対して所望の非線形特性を付与するよう
にしてもよい。
【0023】
【数3】a0+a1S1+a2S1 2 +・・・+anS1 n ただし、前記数3においては、各係数a1,2・・・an
は予め与えられる定数又は制御信号発生部20から与え
られる変数とする。
【0024】(2)上記実施例においては非線形変換器5
5〜57を各一つの非線形テーブルのみで構成したが、
各変換器55〜57を複数の非線形テーブルでそれぞれ
構成して音高、イニシャルタッチ、アフタタッチなどの
演奏情報で切り換えて使用してもよい。また、非線形変
換器55〜57を、非線形テーブルと演算器をそれぞれ
組み合わせて構成するようにしてもよい。この場合、演
算器を非線形テーブルの入力又は出力に設けて、演算器
にて非線形テーブルの入力信号又は出力信号と各種制御
信号PRES,EMBS,PITとを加算、乗算などの演算を行うよ
うにしてもよい。
【0025】(3)上記実施例においてはフィルタ回路1
1を図2に示すように構成したが、同フィルタ回路11
として各種の任意次数のディジタルフィルタを用いるこ
ともできる。
【0026】(4)上記実施例においては減算器16を介
してフィルタ回路11に入力される制御信号PRESを持続
した信号であるように説明したが、この信号はループ回
路部10内に振動波形信号を励振させるものであるの
で、楽音の発生開始時にのみ与えられるインパルス信
号、バースト信号のような信号でもよい。この場合、乗
算器15に供給されて振動波形信号の帰還量を決定する
制御信号GAINを比較的大きな値に設定する必要がある。
【0027】(5)上記実施例においては管楽器の筒部の
空気流の伝搬特性を決定するためにローパスフィルタ回
路13及びハイパスフィルタ回路14を設けるようにし
たが、これらのフィルタ回路13,14のいずれか一方
を採用したり、さらに別の特性のフィルタ回路を設ける
ようにしてもよい。
【0028】(6) 上記実施例においては、楽音信号を
形成する楽音信号形成部分をフィルタ回路11、遅延回
路12、ローパスフィルタ回路13、ハイパスフィルタ
回路14、乗算器15,17、減算器16、非線形変換
器18、フィルタ制御回路50などを専用のハード回路
により構成するようにしたが、これらの回路の一部又は
全部を、CPU、ROM、RAMなどからなるコンピュ
ータ回路で構成したり、汎用のディジタル信号処理装置
(DSP)などで構成して、プログラム処理により上記
実施例の各回路と同等の機能を果たすようにすることも
できる。
【0029】(7) 上記実施例においては、木管楽器音
及び金管楽器音を例にして実施例の説明を行ったが、上
記実施例はこれらの楽器音に限らず、擦弦楽器音、ピア
ノ音のなどの楽器音、従来にない新しい楽器音の合成に
も適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す楽音信号発生装置を
備えた電子楽器のブロック図である。
【図2】 図1のフィルタ回路の一例を示すブロック図
である。
【図3】 図1の非線形変換器の変換特性を示す特性図
である。
【図4】 図1のフィルタ制御回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】 (A)〜(C)は図4の各非線形変換器の各変換
特性をそれぞれ示す特性図である。
【符号の説明】
10…ループ回路部、11…フィルタ回路、12…遅延
回路、16…減算器、20…制御信号発生部、50…フ
ィルタ制御回路、51,52…加算器、55〜57…非
線形変換器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタ回路及び遅延回路を含むループ
    回路部と、前記ループ回路部内に振動波形信号を励振さ
    せるための第1制御信号を前記フィルタ回路の入力に供
    給するとともに同振動波形信号に時間的変化を加えるた
    めの第2制御信号を出力する制御信号発生部とを備え、
    前記ループ回路部内を伝搬する振動波形信号を楽音信号
    として出力する楽音信号発生装置において、前記第2制
    御信号に前記ループ回路部内を伝搬する振動波形信号を
    加味するとともに同振動波形信号を加味した第2制御信
    号にしたがって変化する制御パラメータを前記フィルタ
    回路に出力して同フィルタ回路の信号伝達特性を変化さ
    せるフィルタ制御回路を設けたことを特徴とする楽音信
    号発生装置。
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