JPH03210600A - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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JPH03210600A
JPH03210600A JP2006938A JP693890A JPH03210600A JP H03210600 A JPH03210600 A JP H03210600A JP 2006938 A JP2006938 A JP 2006938A JP 693890 A JP693890 A JP 693890A JP H03210600 A JPH03210600 A JP H03210600A
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    • G10H2250/315Sound category-dependent sound synthesis processes [Gensound] for musical use; Sound category-specific synthesis-controlling parameters or control means therefor
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    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/511Physical modelling or real-time simulation of the acoustomechanical behaviour of acoustic musical instruments using, e.g. waveguides or looped delay lines
    • G10H2250/521Closed loop models therefor, e.g. with filter and delay line

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、管楽器、撥弦楽器、擦弦楽器および打弦楽
器等の楽音を発生する楽音合成に用いて好適な楽音制御
装置に関する。
「従来の技術」 従来より、電子楽器などの楽音合成装置としてFM(周
波数変調)音源を用いたものが知られている。このFM
音源を用いた楽音合成装置は、EG(エンベロープ・ジ
ェネレータ)などの手段によって振幅が時間的に変化す
るエンベロープを発生し、このエンベロープにより楽音
のスペクトルや振幅、ピッチなどを制御する。
ところで、近年、より自然楽器の楽音に近い楽音を発生
するために、ウエーヴガイド方式など物理モデルに基づ
くような自然楽器の発音メカニズをシミュレートする楽
音合成装置が提案されている。このような楽音合成装置
としては、発音体の音響損失をシミュレートしたローパ
スフィルタと、発音体における振動の伝播遅延をシミュ
レートした遅延回路とを閉ループ接続した構成のものが
知られている。
このような構成において、上記閉ループ回路にインパル
ス等の励起信号を導入すると、この励起信号が閉ループ
内を循環する。この場合、励起信号は、弦の振動周期に
等しい時間で閉ループ内を一巡するとともに、ローパス
フィルタを通過する際に帯域が制限される。そして、こ
の閉ループを循環する信号は、楽音信号として取り出さ
れる。
ここで、例えば、EGが出力するエンベロープパターン
を制御変数として上記励起信号を制御する場合について
、第6図(a)、(b)に示す波形図を参照して説明す
る。第6図(a)は、通常の楽音制御におけるEGが出
力するエンベロープパターンである。この図において、
縦軸はECの出力レベル、横軸は時間を示しており、当
該エンベロープパターンに従って音源が出力する楽音の
音量などが制御される。通常の楽器をシミュレートする
場合の音量制御では、図示のように、例えばEGの出力
レベルを、0から始まり、所定時間後に1に至り、また
、ノートの終息時においては、IからOに下がるように
制御してやれば十分である。また、第6図(b)は、例
えば管楽器におけるエンベロープパターンである。管楽
器等をシミュレートする場合には、図示のように、EG
の出力レベルを、アタック時からある程度上げておいて
、所定時間後にIに至るようにし、以降は上述した制御
と同様に行うのか望ましい。
なお、この種の技術は、例えば特開昭63−40!99
号公報あるいは特公昭58−58679号公報に開示さ
れている。
[発明が解決しようとする課題」 ところで、上述した自然楽器の発音メカニズムをシミュ
レートする楽音合成装置では、複数の制御変数を所定の
時間間隔で制御しなければならず、前述した管楽器をシ
ミュレートする場合、第6図(b)に示すエンベロープ
パターンを発生することは非常に困難であるため、所望
の楽音を得ることが難しいという問題があった。
また、この楽音合成装置では、EGから供給されるエン
ベロープパターンに対して第7図に示すヒステリシスを
もって応答する。このため、当該合成系は、上記エンベ
ロープ(この場合、吹奏圧力に相当する)に対して、ま
ず、アタック時には、ヒステリシス・サイクルの下側の
ラインを辿るため、所定の吹奏圧力になるまで音量が上
がらず、一方、レリース時には、上側のラインを辿るた
め、同一吹奏圧力ではレリース時の方が音量が大きくな
る。このため、EGから供給されるエンベロープパター
ンと実際に発音される楽音との間には、かなり隔たりが
あり、自然楽器をシミュレートしたヒステリシスをもつ
楽音合成装置においてリニアに音量などを制御すること
は困難であった。
また、上述したヒステリシスを有するため、EGのアタ
ックレートをある程度遅くするとキーオンに対して発音
が遅れるという問題を生じる。さらに、小音量で発音す
るためにEGの立ち上げレベルを低くくすると、出力が
小さすぎて発音ができなくなるという問題を生じる。
この発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、
難しい制御変数の制御を必要とせず、かつ、単純なエン
ベロープの発生だけで、より自然楽器の楽音に近い楽音
を合成するよう制御できる楽音制御装置を提供すること
を目的としている。
「課題を解決するための手段」 上述した問題を解決するために、この発明では楽音制御
信号に対してその出力楽音信号がヒステリシスをもって
応答する楽音合成装置において、前記ヒステリシスを相
殺する特性で前記楽音制御信号を変換し、該変換結果を
新たな楽音制御信号として前記楽音合成装置へ出力する
変換手段を具備したことを特徴とする。
「作用」 変換手段は、ヒステリシスを相殺する特性で楽音制御信
号を変換し、該変換結果を新たな楽音制御信号として楽
音合成装置へ出力する。
「実施例」 次に図面を参照してこの発明の実施例について説明する
第1図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。この図において、lはこの発明の楽音制御装置で
あり、加算器2、ROM3、遅延手段4、乗算器5.6
および加算器7,8から構成されている。加算器2は、
図示しないEGから供給されるエンベロープELと後述
するフィードバック信号FBとを加算し、ROM (リ
ード・オンリ・メモリ)3へ出力する。ROM3には、
予め例えば第2図に示す非線形関数がテーブルとして記
憶されている。この例の場合の非線形関数は、0〜1.
0の入力信号に対してθ〜1.0の値をとり、■、0よ
り大きい入力信号に対しても1.0の値をとる。この非
線形関数は、最大傾斜αを持ち、この最大傾斜αは、θ
〜1の値を持つように設定する。このROM3の出力信
号NLは、遅延手段4および乗算器5に供給される。遅
延手段4は、出力信号NLを所定の時間遅らせた後、乗
算器6へ出力する。また、この遅延手段4は、図示しな
い操作子におけるキーオンの瞬間、あるいはそれ以前に
Oにリセットされるか、もしくはEGからの出力を一旦
負の大きな値に振ることによってリセットされる。
次に、乗算器6は、出力信号NLにβ(以下、乗算係数
βという)を乗算し、前述したフィードバック信号FB
として加算器2へ出力する。次に、乗算器5は、出力信
号NLに−7(以下、乗算係数−γという)を乗算し、
出力信号NLIとして加算器7へ出力する。加算器7は
、エンベロープELと上記出力信号NLIとを加算し、
その結果を出力信号NL2として加算器8へ出力する。
加算器8は、出力信号NL2にγ(以下、乗算係数γと
いう)を加算し、管楽器の吹奏圧力に相当するエンベロ
ープPとして出力する。
また、上述した構成において、出力信号NLに乗算係数
βを掛けた結果(α・β)が1より大きくなることによ
り、図示の点Aにおける入力側から見た伝達関数は、第
3図(a)に示すヒステリシスAのようになる(第7図
と同じ)。また、特に乗算係数βが十分大きければ、エ
ンベロープELをOから1に立ち上げた後、再びOに戻
しても、ROM3の出力信号NLはほぼlを維持する。
また、加算器7の出力側の図示の点Bにおける入力側か
ら見た伝達関数は、第3図(b)に示すヒステリシスB
のようになる。このヒステリシスBは、ちょうど上記ヒ
ステリシスAと逆の特性を有しており、まず、アタック
時には、ヒステリシス・サイクルの上側のラインを辿り
、一方、レリース時には、下側のラインを辿るようにな
っている。なお、最大傾斜αおよび乗算係数β、γは、
系の特性と音色作りの上から予め設定されるが、キース
ケーリング(音程に応じて設定値を変化させる)しても
よい。
次に、上述した構成におけるこの実施例の動作について
、第4図(a)〜(c)に示す波形図を参照して説明す
る。また、ここで動作例として、エンベロープEL、出
力信号NL、点Bにおける出力信号NL2および最終出
力の圧力Pの各時刻to”−tsにおける値を次の表1
に示す。また、この例の場合、乗算係数βを1.0とし
、乗算係数γを0.2とする。
以下、余白とする。
表 まず、例えば、図示しないEGにより第3図(a)に示
すエンベロープELが加算器2および7に供給される。
まず、時刻t。において、エンベロープELはOである
ため、第2図に示す非線形関数を記憶したROM3の出
力信号NLも0となる。したがって、点Bにおける出力
信号NL2も0となる(第4図(b)の時刻t。参照)
。そして、加算器8では、乗算係数γ(=0.2)が加
算されるため、当該楽音制御装置1の最終的な出力、す
なわちエンベロープPは0.2となる(第4図(c)の
時刻t。参照)。
次に、時刻tlにおいて、エンベロープELが0.25
になると、ROM3の出力信号NLは0゜25となる。
そして、乗算器5において、上記出力信号NLに乗算係
数−γ(=−0,2)が乗算され、出力信号NLIは−
0,05となる。次に、加算器7において、出力信号N
LIとエンベロープELが加算され、出力信号NL2は
0.2となる(第4図(b)の時刻1+参照)。さらに
、加算器8において、乗算係数γが加算されてエンベロ
ープPは0.4となる。一方、出力信号NLは、乗算器
6において、乗算係数βが乗算されたフィードバックF
B(−0,25)が加算器2に供給される(第4図(c
)の時刻t、参照)。
次に、時刻t、において、エンベロープELが0.5に
なると、加算器2において、上述したフィードバックF
Bが加算される。したがって、加算器2の出力は0.7
5となり、ROM3の出力信号NLも0.75となる。
そして、乗算器5において、上記出力信号NLに乗算係
数−γが乗算され、出力信号NLIは−0,15となる
。次に、加算器7において、出力信号NLIとエンベロ
ープELが加算され、出力信号NL2は0.35となる
(第4図(b)の時刻t、参照)。さらに、加算器8に
おいて、乗算係数γが加算されて、エンベロープPは0
.55となる(第4図(b)の時刻t、参照)。一方、
出力信号NLは、乗算係数βが乗算されて加算器2ヘフ
イードバツクされる。
次に、時刻t3において、エンベロープELが0.75
になると、加算器2において、上述したフィードバック
FBが加算され、加算器2の出力は1.0となり、RO
M3の出力信号NL、は1.0となる。そして、乗算器
5において、上記出力信号NLに乗算係数−γが乗算さ
れ、出力信号NL1は−0,2となる。次に、加算器7
において、出力信号NLIとエンベロープELが加算さ
れ、出力信号NL2は0.55となる(第4図(b)の
時刻t、参照)。さらに、加算器8において、乗算係数
γが加算されて、最終的なエンベロープPは0.75と
なる(第4図(c)の時刻t、参照)。
一方、出力信号NLは、乗算係数βが乗算されて加算器
2ヘフイードバツクされる。
そして、時刻t4〜t7において、エンベロープELが
1.0になると、加算器2において、上述したフィード
バックFBが加算される。したがって、この間の加算器
2の出力は1.0以上となる。
しかし、ROM3は第2図に示す非線形関数を有してい
るため、その出力信号NLは1.0を保持する。そして
、乗算器5において、上記出力信号NLに乗算係数−γ
が乗算され、出力信号NLIは、この時刻t4〜t7の
間、−〇、2となる(第4図(b)参照)。次に、加算
器7において、出力信号NLIとエンベロープELが加
算され、出力信号NL2は時刻t4〜t7の間、0.8
となる。
さらに、加算器8において、乗算係数7か加算されて、
エンベロープPは1.0となる(第4図(C)の時刻t
4〜t7参照)。一方、出力信号NLには、乗算係数β
が乗算されて加算器2ヘフイードバツクされる。
次に、時刻りにおいて、エンベロープELが0.5にな
・ると、加算器2において、上述したフィードバックF
Bが加算されて、加算器2の出力は1.5となる。RO
M3の出力信号NLは1.0を保持する。そして、乗算
器5において、上記出力信号NLに乗算係数−γが乗算
され、出力信号NLlは−0,2となる。次に、加算器
7において、出力信号NLIとエンベロープELが加算
され、出力信号NL2は0.3となる(第4図(b)の
時刻t、参照)。さらに、加算器8において、乗算係数
7が加算されて、エンベロープPは0.5となる(第4
図(c)の時刻t8参照)。一方、出力信号NLは、乗
算係数βが乗算されて加算器2ヘフイードバツクされる
次に、時刻t、において、エンベロープELが0になる
と、加算器2において、上述したフイードパツクFBが
加算されて、加算器2の出力は1゜0となる。ROM3
の出力信号NLは1.0を保持する。そして、乗算器5
において、上記出力信号NLに乗算係数−7が乗算され
、出力信号LN1は−0,2となる(第4図(b)の時
刻t、参照)。
次に、加算器7において、出力信号NLIとエンベロー
プELが加算され、出力信号NL2は−0゜2となる。
さらに、加算器8において、乗算係数γが加算されて、
圧力PはOとなる(第4図(c)の時刻ts参照)。
以上のようにして、この楽音制御装置lは、第4図(a
)に示、すエンベロープELを所望の出力レベルを有す
る第4図(c)に示すエンベロープPとして、図示しな
い楽音合成装置(音源)へ出力する。楽音合成装置では
、エンベロープPに応じて楽音の音量を制御する。
次に、上述した楽音制御装置1の応用例として、第5図
に示すブロック図を参照して説明する。この図において
、図全体は、音源制御装置1をリード楽器などの管楽器
の楽音を合成する楽音合成装置に適用したものである。
この楽音合成装置は、管楽器のマウスピース部の動作を
シミュレートした励振回路10と、管楽器の共鳴管をシ
ミュレートした遅延回路30とをジャンクション20を
介して接続した構成となっている。
まず、励振回路10は、シングルリード楽器のマウスピ
ース部をシミュレートしたものである。
ここで、自然楽器におけるマウスピース部の説明をする
。まず、吹奏時には、マウスピース部とリード部によっ
て形成される間隙からマウスピース部内に空気流(息)
が吹き込まれ、この結果、マウスピース部内に空気圧の
変化が生じ、この圧力変化が圧力進行波となって共鳴管
終端部に向けて伝播する。そして、共鳴管の各部で反射
された圧力波が反射圧力波となってマウスピース部に戻
ってく る。
また、吹奏時におけるリード部には、マウスピース部の
内圧と吹奏圧との圧力差に応じた力が作用する。さらに
、このリード部には、上記圧力差の他、エンブンユア(
吹奏者がマウスピース部を口にくわえることによって生
じる圧力に関連した値)が加えられ、これらの圧力を総
合した圧力によってリード部が曲げられ、該リード部と
マウスピース部との間隙が変化する。この場合、リード
部に加えられる総合的な圧力と間隙との関係は、例えば
、2次関数等の非線形関数で近似されており、後述する
ROM15にテーブルとして記憶されている。
また、リード部が変位して間隙が変化すると、この結果
、空気流のマウスピース部内への流入のし易さ、すなわ
ち、空気流に対するアドミッタンスが変化するとともに
、リード部の移動に伴って強制的に空気が移動し空気圧
の変化がもたらされる。このようにして、マウスピース
部内に空気圧の変化がもたらされ、共鳴管内における進
行圧力波と反射圧力波の往復運動が持続され、共鳴管内
が共振状態となって楽音が発生される。
第5図における励振回路10は、以上説明したマウスピ
ース部におけるリード部の動作を忠実にシミュレートす
るものである。この励振回路I0には、楽音発生時、吹
奏圧力に相当するエンベロープPおよびエンブシュアに
相当するエンブシュアEが供給される。
次に、ジャンクション20は、管楽器におけるマウスピ
ース部と共鳴管との接続部における空気圧力波の散乱を
シミュレートするものである。このジャンクション20
では、遅延回路30からの出力信号と励振回路10の出
力信号が加算器2Iによって加算されて遅延回路30に
入力され、また、加算器21の出力信号と共振回路30
の出力信号が加算器22によって加算されて、乗算器2
3を介して励振回路10に入力されるようになっている
次に、遅延回路30は、例えばシフトレジスタ等の遅延
手段によって実現される。この遅延回路30は、ジャン
クション20を介して供給された励振回路IOの出力信
号を所定時間遅延した後、ジャンクション20を介して
励振回路10に帰還する。この場合、励振回路10と遅
延回路30との間を信号が往復するのに要する時間によ
って楽音の1次の共振周波数が決定される。この楽音合
成装置では、図示してない制御装置によって遅延回路3
0の遅延時間が制御され、音高の制御が行われる。
次に、励振回路10内の減算器11には、遅延回路30
からジャンクション20および乗算器23を介して共鳴
管からの反射波の空気圧に相当する信号PRと、楽音制
御装置1から吹奏圧力に相当するエンベロープPが供給
される。この減算器11は、マウスピース部の内圧と吹
奏圧との圧力差に相当する出力信号PAをフィルタ12
へ出力する。
フィルタ12は、高周波成分を除去した後、フィルタ1
3へ出力するとともに、乗算器24を介して乗算器I6
へ出力する。乗算器24は、出力信号FAに一■を乗算
する。
次に、フィルタ13は、入力信号の低周波成分を抽出す
る機能および入力信号の高周波成分を抽出する機能を有
し、各成分を出力するためのローパス出力およびバイパ
ス出力を有する。この種のローパスフィルタ機能および
バイパスフィルタ機能を共に備えたフィルタとしては、
IIRフィルタ(非巡回型デジタルフィルタ)が良く知
られている。このフィルタ13のローパス出力は、出力
信号FBとして加算器14へ供給される。また、バイパ
ス出力は、乗算器25を介して加算器21へ供給される
。乗算器25は、乗算係数として−σを乗算する。
次に、加算器14は、上記出力信号PBに対し、前述し
たエンブシュアEを加算し、実際にリード部に加えられ
る全圧力を求め、出力信号PCとしてROMl5へ出力
する。このROMl5には、前述した非線形関数が予め
テーブルとして記憶されており、上記出力信号PCに応
じて、リード部とマウスピース部との間隙に相当する信
号Sを乗算器16へ出力する。乗算器16は、出力信号
Sと出力信号−PAとを乗算し、マウスピース部の内部
に流入する空気の流速を求め、流速信号FLとして乗算
器17へ出力する。乗算器17は、流速信号PLに乗算
係数として一〇を乗算して加算器21へ出力する。
加算器21は、フィルタ13のバイパス出力に乗算定数
−σを乗算した演算結果、流速信号−G・PLおよび遅
延回路30の出力信号を加算し、前述したように遅延回
路30へ出力する。
上述した構成において、まず、エンベロープELが供給
されると、楽音制御装置1は、前述したように所定のエ
ンベロープPを発生し、減算器11へ供給する。励振回
路10は、上記パラメータに応じて励振信号を発生し、
この励振信号は遅延回路30によって所定時間遅延され
、ジャンクション20を介して前述の出力信号PRとな
って励振回路IOに帰還される。このようにして音源制
御装置1が出力するエンベロープPと出力信号PRとが
減算器11で減算され、かつ、励振回路1゜→ジャンク
ション20→遅延回路30→ジャンクション2〇−励振
回路10という経路で励振信号の循環が行われることに
よって、吹奏楽器が発生する楽音が忠実に合成される。
なお、上述した実施例において、楽音制御装置1が出力
するエンベロープPによって制御する対象は、音量に限
らず、ピッチなど他の音色情報でもよく、さらに複数の
音色情報を同時に制御してもよい。
また、第3図(b)に示すエンベロープBは、限らずし
もエンベロープAを完全に打ち消すように設定する必要
はなく、ヒステリシス特性を音色づくりに積極的に利用
してもよい。
また、上述した実施例では、楽音制御装置1をハードウ
ェアによる回路構成としたが、コンピュータのプログラ
ムによって実現してもよい。
また、同実施例では、管楽器に限らず、擦弦楽器など他
の合成アルゴリズムに用いてもよく、あるいは楽音合成
以外にも機械系のようにヒステリシスが非常に顕著な系
の制御に適用してもよい。
また、同実施例では、ディジタル回路による構成とした
が、アナログ回路によって構成してもよい。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、本来、音源が
持っているヒステリシスを見掛は上打ち消し、かつ、所
望のエンベロープに変換するため、難しい制御変数の制
御を必要とせず、かつ、単純なエンベロープの発生だけ
で、より自然楽器の楽音に近い楽音を発音できる利点が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第2図は同実施例のROM内に記憶される非線形関数を
示す波形図、第3図(a)、(b)は、各々、ヒステリ
シスA1ヒステリシスBの特性曲線図、第4図(a )
、(b )、(c )は、各々、同実施例の動作を説明
するための波形図、第5図は同実施例を管楽器の楽音の
発生に適用した際の楽音合成装置の構成を示すブロック
図、第6図(a )、(b )は、各々、通常の楽音発
生に用いられるエンベロープ、管楽器の楽音発生に用い
られるエンベロープを示す波形図、第7図は従来の楽音
合成装置のヒステリシスを示す特性曲線図である。 1・・・・・・音源制御装置、2・・・・・加算器(変
換手段)3・・・・・・ROM (変換手段)、5・・
・・・・乗算器(変換手段)、6・・・・・・乗算器(
変換手段)、7・・・・・・加算器(変換手段)、8・
・・・・・加算器(変換手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 楽音制御信号に対してその出力楽音信号がヒステリシス
    をもって応答する楽音合成装置において、 前記ヒステリシスを相殺する特性で前記楽音制御信号を
    変換し、該変換結果を新たな楽音制御信号として前記楽
    音合成装置へ出力する変換手段を具備したことを特徴と
    する楽音制御装置。
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