JPH0883028A - 画像形成方法と装置 - Google Patents

画像形成方法と装置

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JPH0883028A
JPH0883028A JP6217434A JP21743494A JPH0883028A JP H0883028 A JPH0883028 A JP H0883028A JP 6217434 A JP6217434 A JP 6217434A JP 21743494 A JP21743494 A JP 21743494A JP H0883028 A JPH0883028 A JP H0883028A
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cleaning
photoconductor
cleaning blade
image forming
photoreceptor
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JP6217434A
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Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
Katsumi Matsuura
克巳 松浦
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有機感光体を用いて繰り返し画像形成を行う
過程でブレードめくれによるクリーニング不良や感光体
表面層の摩耗、損傷による性能劣化がなく、長期に亘り
高画質の画像が安定して得られる画像形成方法を提供す
る。 【構成】 有機感光体1表面をクリーニングするクリー
ニング部材10として反発弾性が35〜75%のウレタンゴム
ブレードを用い、これを前記感光体1にカウンター方向
で当接させてクリーニングし、かつ前記感光体の静止摩
擦係数を0.1〜1.0に設定した画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機感光体のクリーニン
グ特性に優れた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カールソン法の電子写真感光体を用
いる画像形成方法において、感光体表面を一様に帯電さ
せ像露光により静電潜像を形成し、該潜像をトナーを含
む現像剤で現像してトナー像を形成し、これを転写材上
に転写、定着して画像形成が行われる。
【0003】一方、転写後の感光体は残留トナーのクリ
ーニング及び除電が行われて長期に亘り反復使用され
る。
【0004】従って、前記感光体としては、帯電特性、
感度及び暗減衰特性等の電子写真性能は勿論、加えて繰
り返し使用時の耐刷性、耐摩耗性、耐湿性等の物性や、
コロナ放電時に発生するオゾン、像露光時の紫外線等へ
の耐性において良好であることが要請される。
【0005】従来、電子写真感光体としてはアモルファ
スシリコン、セレン等の無機光導電性物質を感光層の主
成分とする無機感光体が広く用いられたが、近年低コス
トで加工性に優れ、目的に応じて選択の自由度が大きい
有機光導電性物質を感光層の主成分とする有機感光体が
用いられる傾向にある。
【0006】他方感光体上の残留トナーのクリーニング
法としては、例えば磁気ブラシ法、ファーブラシ法、ブ
レード法等の各種のクリーニング法が知られているが、
構成が簡単でしかもクリーニング効果が優れていること
からゴム弾性クリーニングブレードが主として用いられ
ている。又前記ゴム弾性クリーニングブレードの感光体
への当接方法としては、トレイ方式とカウンター方式と
がある。一般的にはトレイ方式に比べカウンター方式の
方がクリーニング性が優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記有機
感光体は、前記アモルファスシリコン、セレン等を用い
た無機感光体に比してクリーニング処理工程が難しいと
いう有機感光体特有の問題を生ずる。
【0008】一般に有機感光体は感光層が主として有機
化合物で構成されており、通常は表面層が電荷発生物質
や電荷輸送物質を含有する樹脂層から構成されている。
これに対して感光層上に可視像を形成するためのトナー
は着色剤を樹脂中に分散含有する粒子とされるため、前
記樹脂系から構成される感光層との親和性が大であり互
いに接着し易く、感光層上に付着したトナーのクリーニ
ングが難しいという問題がある。その上通常有機感光体
は軟質であり、該感光体上の残留トナーのクリーニング
を行う際、無機感光体に適用されているように、強くブ
レードを感光体表面に当接させクリーニングを行うと前
記有機感光体の表面層が摩耗、損傷し、像形成の過程で
疲労劣化し、電子写真性能を低下せしめる。
【0009】又前記ブレードクリーニングがカウンター
方式とされる場合、有機感光体の表面層の摩擦抵抗が大
きいためブレードめくれを生じ、クリーニング不良を発
生する。
【0010】このブレードめくれは、図1に示す如く感
光体にカウンター方向で当接するクリーニングブレード
10の先端10aが該感光体の回転方向にめくれて反転し、
クリーニング不能となり且つ感光体表面を損傷せしめる
現象であり、この現象は感光体の回転の立ち上がり時に
感光体とクリーニングブレードとの間に急激な摩擦力が
作用する時に起こり易い。
【0011】以上のような理由から有機感光体を用いた
画像形成方法において、優れたクリーニング効果を得る
ためには感光体表面層の改良と共にブレードクリーニン
グ方法の改良が必要とされ、例えば特開平6-130711号公
報記載の技術が提案されている。
【0012】前記公報には感光体として、5.0〜70.0wt
%のフッ素原子含有樹脂粒子を含有し、かつ表面粗さが
10点平均粗さで0.1〜5.0μm、表面硬度がテーバー摩耗
試験で0.1〜20.0、表面摩擦係数が0.001〜1.2である保
護層を有する感光体が用い、クリーニング手段がゴム弾
性ブレードを用い、感光体に対する線圧が20.0〜50.0g
/cmとされる電子写真装置が提案され、それによって像
形成に際して感光体の削れ量の増加や傷の発生がなく高
耐久性であり、かつブレードめくれによるクリーニング
不良の発生がなく、優れた画像が得られることが記載さ
れている。
【0013】しかしながら、前記公報記載の発明は主と
して感光体の表面層の特性である表面粗さ、表面硬度、
表面摩擦係数等に着目した発明である。
【0014】即ち感光体のクリーニング特性は本来感光
体の表面層の特性と共にクリーニングブレードの特性の
検討が必要不可欠であり、両者の特性が解明されて始め
て良好なクリーニングが達成される。
【0015】しかしながら、前記公報記載の発明は主と
して感光体の表面層の特性の改良を行ったものでクリー
ニングブレード特性の改良についてはされていない。
【0016】又、前記発明ではブレードめくれが特に有
機感光体と密接な関係があること及び発生するこの問題
が感光体回転の立ち上がり時に発生し易いにも係わら
ず、何の対策も講じていない。
【0017】従って前記公報記載の技術では、有機感光
体表面の残留トナーのクリーニングを該感光体に対して
弾性ブレードをカウンター方向で当接させて行う場合の
諸問題は充分に解決されず良好なクリーニングが達成さ
れないことがわかった。
【0018】本発明はこの実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは、有機感光体上に繰り
返し像形成を行う過程でクリーニングブレードによる該
感光体表面層の摩耗、損傷による疲労、劣化、特に感光
体回転の立ち上がり加速度が大きい場合のブレードめく
れ等の発生がなく、終始良質の画像が得られる画像形成
方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、走行す
る電子写真感光体上に一様な帯電を付与する工程、像露
光により静電潜像を形成する工程、現像、転写及びクリ
ーニングの各工程を有する画像形成方法において、前記
クリーニング工程のクリーニング部材として反発弾性が
35〜75%のゴム材質のクリーニングブレードを用いると
共に、該クリーニングブレードを前記感光体に対してカ
ウンター方向の角度で当接させ、且つ前記クリーニング
ブレードに対する前記感光体表面層の静止摩擦係数を0.
1〜1.0の範囲となるように設定したことを特徴とする画
像形成方法により達成される。
【0020】また本発明の好ましい実施態様としては、
前記クリーニングブレードの感光体に対する当接荷重が
5〜40g/cmとされ、かつ前記感光体の最上層には有機
微粒子が含有される。
【0021】さらに本発明の他の好ましい実施態様とし
ては像形成時、前記感光体の走行立ち上がり加速度が20
00mm/sec2以上とされる。
【0022】本発明の画像形成方法に用いられる電子写
真感光体としては低コストで加工性に優れ、目的に応じ
て選択の自由度が大きい有機光導電性物質を用いた有機
感光体である(以下本発明の感光体と記す)。
【0023】本発明の有機感光体としては電荷発生物質
(CGM)と電荷輸送物質(CTM)とを1つの層中に
含有する単層型感光層を有する感光体と、前記CGMを
主成分として含有する電荷発生層(CGL)と、前記C
TMを主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機能分離
された積層型の感光体とがあり、本発明に用いられる感
光体はこれらのいずれでもよいが、好ましくは前記積層
型の感光体であり、特に前記CGLを下層とし前記CT
Lを上層とする積層型の感光体が好ましく採用される。
【0024】本発明においては前記積層型の感光体を形
成するに際して、好ましくは、中間層を設けた導電性支
持体上に前記CGMをバインダー樹脂中に分散含有して
成るCGLを塗設して設け、該CGL上に前記CTMを
バインダー樹脂中に含有して設けられる。
【0025】前記感光体のCGLに含有されるCGMと
しては、例えばフタロシアニン顔料、多環キノン顔料、
アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン
顔料、アズレニウム塩染料、スクワリリウム染料、シア
ニン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサ
ンテン色素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色
素、スチリル色素などが挙げられる。
【0026】又前記CTLに含有されるCTMとして
は、例えばピレン化物、N-アルキルカルバゾール化合
物、ヒドラゾン化合物、N,N-ジアルキルアニリン化合
物、ジフェニルアミン化合物、トリフェニルアミン化合
物、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合物、ス
チリル化合物、スチルベン化合物、ポリニトロ化合物お
よびポリシアノ化合物、更にこれらの化合物をポリマー
上に固定したペンダントポリマーなどが挙げられる。
【0027】又前記CGLのバインダー樹脂としては、
例えばポリエステル、ポリウレタン、ポリアリレート、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミ
ド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹
脂、ポリアミド-イミド、ナイロン、ポリスルホン、ポ
リアリルエーテル、ポリアセタールおよびブチラール樹
脂などが挙げられる。
【0028】又、前記CTLのバインダー樹脂として
は、通常該CTLが感光体の表面層を形成することか
ら、機械的衝撃に強く、耐摩耗性に優れていること及び
前記クリーニングブレードに対して適度の滑り性を有す
ることが要請される。
【0029】前記CTLのバインダー樹脂としては、前
記CGLのバインダー樹脂を用いてもよいが、その中特
に物性に優れていて機械的衝撃に強く耐摩耗性大なるも
のが選択され、例えば重量平均分子量5万以上のポリカ
ーボネート樹脂、特にシリコン原子やフッ素原子が導入
されたポリカーボネート樹脂が好ましく用いられる。
【0030】上述した好ましく使用されるCTLのバイ
ンダーとしては下記のものが具体的に挙げられる。
【0031】
【化1】
【0032】前記CGLの膜厚としては0.001〜6μm、
好ましくは0.01〜2μmとされ、CGL中のCGMの含
有量は10〜100wt%、好ましくは50〜100wt%とされる。
【0033】前記CTLの膜厚は5〜50μm、好ましく
は15〜30μmとされ、CTL中のCTMの含有量は20〜8
0wt%、好ましくは30〜70wt%とされる。
【0034】前記導電性支持体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板 2)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラ
ミネートもしくは蒸着によって設けたもの 3)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導
電性化合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの
等が挙げられる。
【0035】また前記感光層と導電性支持体との間に中
間層を設けることができ、該中間層は接着層又はブロッ
キング層として機能するもので、前記感光層のバインダ
ーの他に例えばポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、塩化ビニル-酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸
共重合体、カゼイン、アルコール可溶性ナイロン、澱粉
等が用いられる。
【0036】ところで本発明の感光体はその表面層は、
クリーニングブレードに対する静止摩擦係数が0.1〜1.0
となることが必須である。
【0037】前記静止摩擦係数が0.1未満では、感光体
表面に当接されるクリーニングブレードがスリップして
残留トナーを十分に除去することができず実用上有効な
クリーニングが達成されない。又1.0を越えると感光体
の摩耗、損傷が増大し、かつブレードめくれが発生し、
実用に供し得ない。
【0038】前記ブレードめくれの発生のメカニズムに
つき本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、図2に示すよ
うに像形成スタートの際、感光体は、その回転速度が定
常状態(V1mm/sec)に達する迄加速度となるが、この
間感光体表面とブレード先端との間に強い静止摩擦力が
作用してブレードめくれが発生する。前記ブレードめく
れの発生は、前記感光体の立ち上がり時の加速度が大き
い程発生しやすく、通常感光体の回転速度が高速化され
る程加速度は増大し、それだけブレードめくれが発生し
易くなる。
【0039】本発明者等の経験によれば、前記立ち上が
り時の加速度が2000mm/sec2以上になると前記ブレード
めくれが発生し易くなることが実質的に確かめられた
が、本発明によれば、そのような場合にも前記ブレード
めくれの発生がなく十分効果が発揮される。
【0040】尚、前記感光体回転の立ち上がり時の加速
度Amm/sec2の測定は立ち上がり状態をビデオカメラで
撮影し、所定の回転周速度V1mm/secに到達する迄の時
間t1secを測定し式Amm/sec2=V1mm/sec/t1secに
より求められる。
【0041】次に前記クリーニングブレードに対する感
光体表面層の静止摩擦係数μは前記感光体がシート状,
平板状又はエンドレスベルト状の場合は通常HEIDON社製
の表面性試験装置(型式HEIDON−14)により測定され
る。これはブレードを一定の荷重(g)で感光体に押し
当て、感光体面と平行に動かす時に加わる力(g)を測
定する。静止摩擦係数は、ブレードを動かし始める時の
〔感光体に加わる力(g)〕/〔ブレードに加えた荷重
(g)〕で得られる。
【0042】他方実用上電子写真画像形成装置に組み込
まれる感光体は感光体ドラムが主流であり、その場合の
前記静止摩擦係数μは、前記感光体ドラム自体の回転ト
ルクT1(kg・cm)及びクリーニングブレードが荷重F
(kg)で圧接された感光体ドラムの回転トルクT2(kg
・cm)を測定し、下記式により計算して求められる。
【0043】 静止摩擦係数μ=(T2−T1)/(F・γ) 但しγは感光体ドラムの半径(cm)である。
【0044】本発明の感光体では前記静止摩擦係数の範
囲を満足させるため感光体表面層のバインダー樹脂の選
択の外に、好ましくは前記表面層中に例えばフッ素樹脂
微粒子やシリコーン樹脂微粒子等の有機微粒子が含有さ
れる。該有機微粒子は平均粒径0.05〜5.0μmの微粒子を
分散状態であるいは凝集状態で前記表面層に含有され
る。
【0045】又前記有機微粒子の前記表面層への添加量
は表面層の光透過性を阻害することなく有効な耐摩耗性
が達成されることから表面層に対して5〜40wt%とされ
る。
【0046】次に本発明の画像形成方法のクリーニング
に用いられるクリーニングブレードとしては小型、軽
量、低コストでかつクリーニング特性に優れていること
から、ゴム弾性クリーニングブレードが好ましく用いら
れる。特に有機感光体を用いた比較的高速(例えばA4
サイズ30枚/分以上)の画像形成装置のクリーニングに
適していることからウレタンゴム製クリーニングブレー
ドが用いられる。
【0047】ところで感光体上の残留トナーのクリーニ
ングブレードによるクリーニングのメカニズムは、模式
図(図3)で示すように矢印方向に移動する感光体1に
前記ブレード10が当接されると感光体1との摩擦力に引
かれてブレード先端がその粘弾性により10bの如く撓
み、かつ感光体1との接触面積及び摩擦力が増大し、限
界に達する。その後、前記ブレードはその反発弾性によ
り10cの位置に反発し、同時に感光体1上の残留トナー
を掻き落とす。
【0048】前記クリーニングのメカニズムから明らか
なようにクリーニングブレードの反発弾性は、前記ブレ
ードを用いたクリーニングにおいては極めて重要な特性
であり、本発明ではJIS K7311で規定する測定法に
基づき(縦20mm、横20mm、厚さ10mmの試験片を用いた時
の)反発弾性35〜75%のウレタンゴム製弾性クリーニン
グブレードを用いるようにしている。
【0049】反発弾性が35%未満では、感光体表面層を
その静止摩擦係数を1.0以下として摩擦抵抗を小さくし
ても、クリーニングブレードのブレードめくれが発生し
易く、その結果、感光体表面層を損傷せしめ、クリーニ
ングが不充分となる。
【0050】一方、反発弾性が75%を越えると反発弾性
が強過ぎて、感光体表面層を摩耗・損傷して電子写真性
能を劣化せしめる。
【0051】又、クリーニングブレードを用いたクリー
ニングにおいて、前記ブレードの感光体に対する当接荷
重は従来経験的に適正範囲が設定されているが本発明で
は特に有機感光体が用いられ、かつ前記特定範囲の反発
弾性を有する弾性クリーニングブレードが用いられるこ
とから線圧5〜40g/cmが好ましい。
【0052】前記当接荷重が線圧で5g/cm未満ではク
リーニング効果が十分でない場合があり、40gを越える
と感光体表面層が摩耗・損傷し易く、電子写真性能が劣
化すしやすくなる。又、前記ブレードめくれの原因とな
り易い。尚、前記ブレードの感光体に対する当接荷重は
バネ荷重や、重り等により得られる押圧力をブレード長
で割算して得られる。クリーニングブレードは感光体に
対して当接部の接線に対して10〜45°の角度でカウンタ
ー方向で当接され、かつ前記ブレードの厚みは0.5〜10m
mとされる。尚、カウンター方向とはクリーニングブレ
ード先端の感光体面への当接部が移動上流方向に向けて
圧接されている場合をいう。
【0053】以下、前記構成の有機感光体及びクリーニ
ングブレードを用いた画像形成方法の概略を図4により
説明する。
【0054】図4において1は矢印方向に回転する有機
感光体ドラムであり、2は前記感光体ドラム1上に一様
な帯電を付与する帯電器であり、コロナ帯電器、ローラ
ー帯電器又は磁気ブラシ帯電等とされてもよい。3はア
ナログ像露光又はLED、LD等を用いたデジタル露光
よりの露光光線であり、像露光により前記感光体ドラム
1上に静電潜像を形成する。この潜像は一成分系又は二
成分系の現像剤を収納する現像器4により非接触又は接
触現像されてトナー像が形成され、タイミングを合わせ
て搬送された転写材P上にコロナ放電器(又はローラー
転写器)5により静電転写される。尚、6は分離電極で
ある。ここで転写材P上に転写されたトナー像は、搬送
手段7により搬送され、定着器8により定着されて可視
画像が形成される。
【0055】次いで転写後の感光体表面は除電器9によ
り除電された後、本発明に係るクリーニングブレードを
前記感光体1に対してカウンター方向で当接してクリー
ニングされ、その後除電ランプ11により除電されて次の
像形成に備えられる。
【0056】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもので
はない。
【0057】〈感光体1の作製〉ポリアミド樹脂CM−
8000(東レ(株)製)30gをメタノール900mlと1-ブタノ
ール100mlの混合溶媒中に投入し、50℃で加熱溶解し
た。これを室温に冷却した後、外径80mm、長さ355.5mm
のアルミニウムドラム上に浸漬塗布により厚さ0.5μmの
中間層を形成した。
【0058】次いでポリビニルブチラール樹脂エスレッ
クBX−1(積水化学(株)社製)5gをメチルエチルケ
トン(MEK)1000ml中に溶解し、更に下記構造のCG
M10gを混合した後、サンドミルを用いて20時間分散を
行った。得られた分散液を用いて前記中間層上に浸漬塗
布して厚さ0.5μmのCGLを形成した。
【0059】次に下記構造のCTM150gとバインダー
樹脂として例示化合物B−1のポリカーボネート150g
とをジクロロメタン1000mlに溶解した。その後フッ素樹
脂微粒子ルブロンL−2(ダイキン工業(株)社製)20g
を添加し、超音波層中で20分間分散し、得られた分散液
を用いて浸漬塗布により前記CGL上に20μm厚のCT
Lを形成した。最後に100℃で1時間加熱乾燥し、中間
層、CGL及びCTLを順次積層して成る感光体1を得
た。
【0060】
【化2】
【0061】〈感光体2の作製〉CTLのバインダー樹
脂として例示化合物B−2を用いた他は感光体1と同様
にして感光体2を得た。
【0062】〈感光体3の作製〉CTLのバインダー樹
脂として例示化合物B−4を用いた他は感光体1と同様
にして感光体3を得た。
【0063】〈感光体4の作製〉フッ素樹脂微粒子を除
いた他は感光体3と同様にして感光体4を得た。
【0064】〈感光体5の作製〉樹脂微粒子としてトス
パール120(東芝シリコーン(株)製)50gを添加した他
は感光体1と同様にして感光体5を得た。
【0065】〈感光体6の作製〉樹脂微粒子としてトス
パール130(東芝シリコーン(株)製)を用いた他は感光
体1と同様にして感光体6を得た。
【0066】〈感光体7の作製〉樹脂微粒子としてトス
パール145(東芝シリコーン(株)製)を用いた他は感光
体1と同様にして感光体7を得た。
【0067】〈感光体8の作製〉フッ素樹脂微粒子を除
いた他は感光体1と同様にして感光体8を得た。
【0068】〈感光体9の作製〉フッ素樹脂微粒子の添
加量を30gとした他は感光体3と同様にして感光体9を
得た。
【0069】(実施例1)感光体1をコニカ(株)社製U-
BIX 4155(A4 55枚/分機、感光体走行立ち上がり加
速度3400mm/sec2に装着し、かつ、クリーニング用ブレ
ードとして北辰工業(株)社製材質番号231780のウレタン
ゴムブレード(反発弾性38%)を装着して成る改造機を
用い、常温常湿(20℃、RH60%)環境下、画像被覆率10
%のコピーを連続1000コピー単位で100回、合計10万コ
ピーの実写テストを行ない、得られた画像を目視により
評価し、その結果を表1に示した。
【0070】又、前記10万コピー中に発生したブレード
めくれの回数及び10万コピー後の感光層の減耗量(μ
m)を測定し、その結果を表1に示した。
【0071】前記感光層の減耗量の測定はコピー前の感
光層の膜厚と10万コピー後の膜厚との差から計算され、
該膜厚は膜厚測定器EDDY560C(H.FISCHER GMBHT C
O社製)で10ヶ所ずつ測定し、その平均値が用いられ
た。
【0072】又、コピー前及び10万コピー後の感光体の
黒紙電位(Vb)及び白紙電位(Vw)を測定し、その結
果を表1に示した。
【0073】尚、感光体1への帯電々位は−750Vとさ
れ、Vbは原稿濃度1.3の黒色濃度分布に対応した感光体
表面電位であり、Vwは原稿濃度0.00の白色濃度分布に
対応した感光体表面電位である。
【0074】(実施例2〜11及び比較例1〜5)又前記
改造機に装着されたウレタンゴム製クリーニングブレー
ドに対する感光体1の静止摩擦係数を前記感光体ドラム
の回転トルクを測定する方法により求め、その結果を表
1に示した。
【0075】実施例1の感光体、クリーニングブレード
及び該ブレードの感光体への当接荷重を表1の如く変化
した他は実施例1と同様にして、10万コピーの画像評
価、ブレードめくれの回転の測定、感光層の減耗量の測
定及び10万コピー前後の黒紙電位(Vb)、白紙電位
(Vw)の測定を行ない、かつ、前記実施例1と同様に
して各実施例、比較例別に装着された各クリーニングブ
レードに対する各感光体の静止摩擦係数を測定し、それ
らの結果を表1に示した。
【0076】
【表1】
【0077】表1の結果より実施例ではブレードめく
れ、感光層の膜厚減耗量、電位特性及び画像等いずれも
すぐれているが、比較例は前記特性のいずれかが不良で
あり、特に感光層のクリーニング不良、摩耗、損傷によ
る画質不良が発生して実用性に乏しいことが理解され
る。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
画像形成方法によれば繰り返しての画像形成の過程でク
リーニングブレードのめくれによるクリーニング不良や
感光層の摩耗、損傷等による感光体の電子写真性能の劣
化がなく長期に亘り高画質を安定して提供することがで
きる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレードめくれを説明する図。
【図2】感光体走行立ち上がりを説明する図。
【図3】ブレードのクリーニング作用を説明する図。
【図4】画像形成装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体(感光体ドラム) 2 帯電器 3 像露光 4 現像器 5 転写器 8 定着器 10 クリーニングブレード 10a ブレード先端 10b ブレード撓みを起こした位置 10c ブレードの反発した位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/147 504 15/00 21/00 370

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する電子写真感光体上に一様な帯電
    を付与する工程、像露光により静電潜像を形成する工
    程、現像、転写及びクリーニングの各工程を有する画像
    形成方法において、前記感光体として有機光導電性物質
    を含有する感光層を有する感光体を用い、前記クリーニ
    ング工程のクリーニング部材として反発弾性が35〜75%
    のゴム弾性クリーニングブレードを用いると共に、該ク
    リーニングブレードを前記感光体に対してカウンター方
    向の角度で当接させ、且つ前記クリーニングブレードに
    対する前記感光体表面層の静止摩擦係数を0.1〜1.0の範
    囲となるように設定したことを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記感光体に対するクリーニングブレー
    ドの当接荷重が5〜40g/cmである請求項1に記載の画
    像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記感光体の最上層に有機微粒子を含有
    する請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記感光体の走行立ち上がり加速度が20
    00mm/sec2以上である請求項1,2又は3に記載の画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 感光体上に一様な帯電を付与する工程
    と、像露光により静電潜像を形成する工程と、現像、転
    写並びにクリーニングの各工程を具備し、感光体表面の
    走行立ち上がり加速度が2000mm/sec2以上である電子写
    真画像形成方法において、前記感光体として有機光導電
    性物質を含有する感光層を有する感光体を用い、前記ク
    リーニング工程のクリーニング部材として反発弾性が35
    〜75%のゴム弾性クリーニングブレードを用いると共
    に、該クリーニングブレードを前記感光体に対してカウ
    ンター方向の角度で当接させ、且つ前記クリーニングブ
    レードに対する前記感光体表面層の静止摩擦係数を0.1
    〜1.0の範囲となるように設定したことを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 感光体に対するクリーニングブレードの
    当接荷重が5〜40g/cmであることを特徴とする請求項
    5記載の画像形成装置。
JP6217434A 1994-09-12 1994-09-12 画像形成方法と装置 Pending JPH0883028A (ja)

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