JPH0882048A - 金属瓦 - Google Patents
金属瓦Info
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- JPH0882048A JPH0882048A JP25407694A JP25407694A JPH0882048A JP H0882048 A JPH0882048 A JP H0882048A JP 25407694 A JP25407694 A JP 25407694A JP 25407694 A JP25407694 A JP 25407694A JP H0882048 A JPH0882048 A JP H0882048A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋根面上において多数の金属瓦同士を連接固
定するときに、これらの裏面に前後左右方向に連通する
空気流路が形成され、また金属瓦同士を相互に前後方向
にスライド移動することにより適宜位置に調整固定し得
る金属瓦の提供。 【構成】 成形体の前後方向には平坦部4から隆起して
形設された半円筒形のストレート部2と、成形体の各ス
トレート部2の後部の左右方向には半円状のフック部7
を備えた尾根状の隆起部14と、該隆起部14の後部に
張出した後張出部13及び開口部16と、またストレー
ト部2の前部には下段へ延設され、各ストレート部2の
延長線上に隆起して形成された半円状の開口部6を有す
る前張出部3とを備えて構成される金属瓦1。
定するときに、これらの裏面に前後左右方向に連通する
空気流路が形成され、また金属瓦同士を相互に前後方向
にスライド移動することにより適宜位置に調整固定し得
る金属瓦の提供。 【構成】 成形体の前後方向には平坦部4から隆起して
形設された半円筒形のストレート部2と、成形体の各ス
トレート部2の後部の左右方向には半円状のフック部7
を備えた尾根状の隆起部14と、該隆起部14の後部に
張出した後張出部13及び開口部16と、またストレー
ト部2の前部には下段へ延設され、各ストレート部2の
延長線上に隆起して形成された半円状の開口部6を有す
る前張出部3とを備えて構成される金属瓦1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板などから形成されて
なる金属瓦に係り、特に、多数を組み付けることによっ
て屋根を葺き上げる金属瓦に関する。
なる金属瓦に係り、特に、多数を組み付けることによっ
て屋根を葺き上げる金属瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の金属加工技術および表面処理技術
の進歩に伴い、従来の屋根瓦に替って金属瓦が多用され
ている。この金属瓦の屋根への葺き上げは一般の屋根瓦
と同様な方法によって行われている。第9図は従来より
使用されている金属瓦90を示し、本体部91の後部9
2が上方に屈曲され、本体部91の前部93が下方に屈
曲されており、本体部91の長手方向に複数の金属瓦9
0を連設することによって屋根葺きが行われるようにな
っている。この連設は一つの金属瓦の後部92を隣接す
る金属瓦90の全部93に内側から引き掛けて重ね合わ
せることによって行われる。また、この後部92は屋根
面に取り付けられた横桟木94にそれぞれ当接され、こ
の状態で釘やビスなどの止着具を打ち込むことによって
固定される。
の進歩に伴い、従来の屋根瓦に替って金属瓦が多用され
ている。この金属瓦の屋根への葺き上げは一般の屋根瓦
と同様な方法によって行われている。第9図は従来より
使用されている金属瓦90を示し、本体部91の後部9
2が上方に屈曲され、本体部91の前部93が下方に屈
曲されており、本体部91の長手方向に複数の金属瓦9
0を連設することによって屋根葺きが行われるようにな
っている。この連設は一つの金属瓦の後部92を隣接す
る金属瓦90の全部93に内側から引き掛けて重ね合わ
せることによって行われる。また、この後部92は屋根
面に取り付けられた横桟木94にそれぞれ当接され、こ
の状態で釘やビスなどの止着具を打ち込むことによって
固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属瓦は横桟木
を介しての組み付けのため、横桟木を必須不可欠とし、
その取り付け作業が面倒となっている。また、この横桟
木は屋根面を横切る方向で、しかも棟と軒先との間に多
数が設けられるため屋根面の空気流通性が悪くなり、屋
根面やその下地材に結露を生じて腐食し易く、早期にい
たむ原因となっている。さらに、各金属瓦が横桟木によ
って固定されるため金属瓦相互間のスライド調整ができ
ず、屋根面の長さと一致させるのが難しい。本発明は上
記事情を考慮してなされ、横桟木を不要とすると共に、
空気流通性を向上させ、しかも相互にスライド調整を可
能とした金属瓦を提供することを目的とする。
を介しての組み付けのため、横桟木を必須不可欠とし、
その取り付け作業が面倒となっている。また、この横桟
木は屋根面を横切る方向で、しかも棟と軒先との間に多
数が設けられるため屋根面の空気流通性が悪くなり、屋
根面やその下地材に結露を生じて腐食し易く、早期にい
たむ原因となっている。さらに、各金属瓦が横桟木によ
って固定されるため金属瓦相互間のスライド調整ができ
ず、屋根面の長さと一致させるのが難しい。本発明は上
記事情を考慮してなされ、横桟木を不要とすると共に、
空気流通性を向上させ、しかも相互にスライド調整を可
能とした金属瓦を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形体の前後
方向には平坦部4から隆起して形設された半円筒形のス
トレート部2と、成形体の各ストレート部2の後部の左
右方向には半円状のフック部7を備えた尾根状の隆起部
14と、該隆起部14の後部に張出した後張出部13及
び開口部16と、またストレート部2の前部には下段へ
延設され、各ストレート部2の延長線上に隆起して形成
された半円状の開口部6を有する前張出部3とを備えて
構成される金属瓦1であって、屋根面20上において多
数のこれら金属瓦1同士を連接固定するときは、これら
の裏面に前記ストレート部2と前記尾根状隆起部14と
により前後左右方向に連通する空気流路5,9が形成さ
れ、また前記半円状の開口部6、半円筒形のストレート
部2及び半円状のフック部7の間を相互に前後方向にス
ライド移動することにより適宜位置に調整固定し得るこ
とを特徴とする金属瓦1である。
方向には平坦部4から隆起して形設された半円筒形のス
トレート部2と、成形体の各ストレート部2の後部の左
右方向には半円状のフック部7を備えた尾根状の隆起部
14と、該隆起部14の後部に張出した後張出部13及
び開口部16と、またストレート部2の前部には下段へ
延設され、各ストレート部2の延長線上に隆起して形成
された半円状の開口部6を有する前張出部3とを備えて
構成される金属瓦1であって、屋根面20上において多
数のこれら金属瓦1同士を連接固定するときは、これら
の裏面に前記ストレート部2と前記尾根状隆起部14と
により前後左右方向に連通する空気流路5,9が形成さ
れ、また前記半円状の開口部6、半円筒形のストレート
部2及び半円状のフック部7の間を相互に前後方向にス
ライド移動することにより適宜位置に調整固定し得るこ
とを特徴とする金属瓦1である。
【0005】
【作用】一つの金属瓦のストレート部の係合段部を他の
金属瓦のフック部の係合部に掛止させることによって、
金属瓦が前後方向に延伸して組み付けられ、横桟木を不
要とした屋根葺きが可能となる。また、ストレート部お
よびフック部の前後左右方向に連通する空気流路によっ
て屋根面全面に空気が流通する。また前後方向の金属瓦
の間では相互にスライド調整可能で、屋根面に合わせた
金属瓦の長さの調整が可能となる。
金属瓦のフック部の係合部に掛止させることによって、
金属瓦が前後方向に延伸して組み付けられ、横桟木を不
要とした屋根葺きが可能となる。また、ストレート部お
よびフック部の前後左右方向に連通する空気流路によっ
て屋根面全面に空気が流通する。また前後方向の金属瓦
の間では相互にスライド調整可能で、屋根面に合わせた
金属瓦の長さの調整が可能となる。
【0006】
【実施例】本発明を図面に示す実施例により説明する。
第1図は本発明の一実施例の金属瓦1を示し、この金属
瓦1は鋼板をプレス加工することによって図示の形状に
成形される。この金属瓦1の大きさあるいは長さ等は任
意に決定できる。また、金属瓦1は全面に防錆、耐水性
のメッキ処理が施され、更に上面にはポリテトラフルオ
ロエチレンなどのテフロン樹脂がコーティングされてい
る。このコーティングによって金属瓦1上面は表面張力
が小さくなり、雨水、雪さらには埃などが付着しにくい
特性を備えている。第1図から第8図にわたって示す金
属瓦1の成形体は、前後方向には平行な2条の断面略半
円の半円筒形ストレート部2、2を隆起形成し、後部の
左右方向には前記ストレート部2、2に直交して半円状
のフック部7を備えた断面略台形の尾根状の隆起部14
を隆起形成している。一方、第5図に示す屋根面20を
金属瓦1の基準面12とすれば、金属瓦1の前方と後方
には前張出部3と後張出部13をその基準面に沿って平
坦に張出し形成している。また隆起したストレート部
2、2の間は、平坦部4により連結されているが、スト
レート部2と平坦部4の連結部分には第3図のごとく凹
状の水切溝11が形成されている。更に、前張出部3に
は前記ストレート部2の上に重ね合わせ可能なようにス
トレート部2の半円形断面に嵌合する半円形の開口部6
が立上がり形成されている。かつ平坦部4の前方段部は
前記の前張出部3に対して一段と高く立上って形成さ
れ、ストレート部2は平坦部4に対して波形状に隆起形
成されており、前方から見たとき平坦部4とストレート
部2により形成される稜線構造は前張出部3と開口部6
により形成される稜線構造に対し平行に立上って形成さ
れているから、第7図のごとく前方下側の金属瓦1のス
トレート部2に後方上側の金属瓦1の開口部6を嵌め合
せて前後方向にスライドさせることが可能となる。
第1図は本発明の一実施例の金属瓦1を示し、この金属
瓦1は鋼板をプレス加工することによって図示の形状に
成形される。この金属瓦1の大きさあるいは長さ等は任
意に決定できる。また、金属瓦1は全面に防錆、耐水性
のメッキ処理が施され、更に上面にはポリテトラフルオ
ロエチレンなどのテフロン樹脂がコーティングされてい
る。このコーティングによって金属瓦1上面は表面張力
が小さくなり、雨水、雪さらには埃などが付着しにくい
特性を備えている。第1図から第8図にわたって示す金
属瓦1の成形体は、前後方向には平行な2条の断面略半
円の半円筒形ストレート部2、2を隆起形成し、後部の
左右方向には前記ストレート部2、2に直交して半円状
のフック部7を備えた断面略台形の尾根状の隆起部14
を隆起形成している。一方、第5図に示す屋根面20を
金属瓦1の基準面12とすれば、金属瓦1の前方と後方
には前張出部3と後張出部13をその基準面に沿って平
坦に張出し形成している。また隆起したストレート部
2、2の間は、平坦部4により連結されているが、スト
レート部2と平坦部4の連結部分には第3図のごとく凹
状の水切溝11が形成されている。更に、前張出部3に
は前記ストレート部2の上に重ね合わせ可能なようにス
トレート部2の半円形断面に嵌合する半円形の開口部6
が立上がり形成されている。かつ平坦部4の前方段部は
前記の前張出部3に対して一段と高く立上って形成さ
れ、ストレート部2は平坦部4に対して波形状に隆起形
成されており、前方から見たとき平坦部4とストレート
部2により形成される稜線構造は前張出部3と開口部6
により形成される稜線構造に対し平行に立上って形成さ
れているから、第7図のごとく前方下側の金属瓦1のス
トレート部2に後方上側の金属瓦1の開口部6を嵌め合
せて前後方向にスライドさせることが可能となる。
【0007】一方、平坦部4は前後方向においては第2
図のごとく、基準面12に対し後張出部13に向かって
次第に傾斜し、後部の台形状隆起部14はその後壁を後
張出部13から、その前壁を基準面12より若干高い位
置にある平坦部4の後端からそれぞれ立上り形成させて
いる。また尾根状隆起部14の頂壁15には、前方下側
の金属瓦1を第5図のごとく後方上側の金属壁1の係合
段部8で掛止させることも、第7図のごとく前後の金属
瓦1,1を相互にスライドさせることも可能なようにス
トレート部2の半円形断面の裏面に嵌合可能な半円状の
フック部7が隆起形成され、前方から見たときフック部
7を備えた尾根状の隆起部14の頂壁15により形成さ
れる尾根状の稜線構造は平坦部4とストレート部2によ
り形成される稜線構造に対し平行に立上って形成されて
いるから、後方上側の金属瓦1のストレート部2を前方
下側のフック部7の上にスライドさせることも安定載置
させることも可能となる。また、ストレート部2の先端
の係合段部8は平坦部4の前方段部に対し凹状に傾斜し
て形成されているが、相手のフック部7も係合段部8に
掛止可能なように凹状に傾斜して形成され、前後方向の
金属瓦1,1を連続止着している。なお、係合段部8と
フック部7の間は掛止可能な形状であればよく、図示の
形状に限定されるものではない。また後張出部13にも
半円形の開口部16が立上り形成されているが、空気流
路用であるため、形状的には限定されない。
図のごとく、基準面12に対し後張出部13に向かって
次第に傾斜し、後部の台形状隆起部14はその後壁を後
張出部13から、その前壁を基準面12より若干高い位
置にある平坦部4の後端からそれぞれ立上り形成させて
いる。また尾根状隆起部14の頂壁15には、前方下側
の金属瓦1を第5図のごとく後方上側の金属壁1の係合
段部8で掛止させることも、第7図のごとく前後の金属
瓦1,1を相互にスライドさせることも可能なようにス
トレート部2の半円形断面の裏面に嵌合可能な半円状の
フック部7が隆起形成され、前方から見たときフック部
7を備えた尾根状の隆起部14の頂壁15により形成さ
れる尾根状の稜線構造は平坦部4とストレート部2によ
り形成される稜線構造に対し平行に立上って形成されて
いるから、後方上側の金属瓦1のストレート部2を前方
下側のフック部7の上にスライドさせることも安定載置
させることも可能となる。また、ストレート部2の先端
の係合段部8は平坦部4の前方段部に対し凹状に傾斜し
て形成されているが、相手のフック部7も係合段部8に
掛止可能なように凹状に傾斜して形成され、前後方向の
金属瓦1,1を連続止着している。なお、係合段部8と
フック部7の間は掛止可能な形状であればよく、図示の
形状に限定されるものではない。また後張出部13にも
半円形の開口部16が立上り形成されているが、空気流
路用であるため、形状的には限定されない。
【0008】このように成形体は屈曲して形成されるこ
とによりストレート部2の裏面には前方の開口部6から
後方の開口部16に至る前後方向の空気流路5(第2
図)が形成され、隆起部14の裏面には左右方向の全長
にわたって空気流路9(第2図)が形成されている。こ
の隆起部14の空気流路9はストレート部2の空気流路
5と直交して連通するように形成されているから、これ
ら空気流路9、5によって後述するように屋根面の空気
流通性が飛躍的に増大する また金属瓦1の尾根状の隆起部14の頂壁15及びスト
レート部2の両側面には水切溝10、11がそれぞれ形
成されている。水切溝10は第1図及び第2図に示すよ
うに、尾根状の隆起部14の頂壁15を線条に窪み屈曲
させることにより、頂壁15の全長にわたって形成され
ている。この水切溝10は雨水が前方下側の金属瓦1の
表面を伝わって、毛細管現象により後部の隆起部14を
越えて侵入しようとしても、それ以上の移動を遮断する
ためのものであり、屋根面20(第5図)への浸水の恐
れをなくすためのものである。また、ストレート部2の
水切溝11は第1図及び第3図に示すように、ストレー
ト部2の両側面を窪み屈曲させることにより、ストレー
ト部2のほぼ全長にわたって前後方向に形成されてい
て、この水切溝11は雨水が金属瓦1上面を伝わって側
面方向に移動するのを防止するものである。
とによりストレート部2の裏面には前方の開口部6から
後方の開口部16に至る前後方向の空気流路5(第2
図)が形成され、隆起部14の裏面には左右方向の全長
にわたって空気流路9(第2図)が形成されている。こ
の隆起部14の空気流路9はストレート部2の空気流路
5と直交して連通するように形成されているから、これ
ら空気流路9、5によって後述するように屋根面の空気
流通性が飛躍的に増大する また金属瓦1の尾根状の隆起部14の頂壁15及びスト
レート部2の両側面には水切溝10、11がそれぞれ形
成されている。水切溝10は第1図及び第2図に示すよ
うに、尾根状の隆起部14の頂壁15を線条に窪み屈曲
させることにより、頂壁15の全長にわたって形成され
ている。この水切溝10は雨水が前方下側の金属瓦1の
表面を伝わって、毛細管現象により後部の隆起部14を
越えて侵入しようとしても、それ以上の移動を遮断する
ためのものであり、屋根面20(第5図)への浸水の恐
れをなくすためのものである。また、ストレート部2の
水切溝11は第1図及び第3図に示すように、ストレー
ト部2の両側面を窪み屈曲させることにより、ストレー
ト部2のほぼ全長にわたって前後方向に形成されてい
て、この水切溝11は雨水が金属瓦1上面を伝わって側
面方向に移動するのを防止するものである。
【0009】次に第4図及び第5図は以上の金属瓦1に
よって屋根葺きを行う手順を示す。金属瓦1は第4図に
示すように、ストレート部2の延長線が連設するように
前後方向に延伸させて組み付けられ、前方の金属瓦1の
フック部7に後方の金属瓦1のストレート部2の係合段
部8を嵌め合わせるように行う。これにより第5図に示
すように、最大延伸位置にある2枚の金属瓦1、1はフ
ック部7と係合段部8が相互に掛止された状態となって
屋根面20上で前後方向に連続して止着される。そし
て、この作業を屋根面20に沿って順次繰り返すことに
より、第6図に示すように屋根面20全体が金属瓦1に
覆われる。このような屋根葺きではフック部7とストレ
ート部2の係合段部8との掛合によって金属瓦は相互に
位置決めされて固定されるため、横桟木が不要となり、
横桟木取り付けのための作業が不要となるため、施工期
間を大幅に短縮することができる。また、横桟木が不要
となるため空気流路の連通と相俟って屋根面の通気性が
向上する。さらに、上記屋根葺きによる組み付け状態に
おいては、ストレート部2下部の空気流路5が前後方向
に連通すると共に、隆起部14の裏面の空気流路9が左
右方向に連通している。
よって屋根葺きを行う手順を示す。金属瓦1は第4図に
示すように、ストレート部2の延長線が連設するように
前後方向に延伸させて組み付けられ、前方の金属瓦1の
フック部7に後方の金属瓦1のストレート部2の係合段
部8を嵌め合わせるように行う。これにより第5図に示
すように、最大延伸位置にある2枚の金属瓦1、1はフ
ック部7と係合段部8が相互に掛止された状態となって
屋根面20上で前後方向に連続して止着される。そし
て、この作業を屋根面20に沿って順次繰り返すことに
より、第6図に示すように屋根面20全体が金属瓦1に
覆われる。このような屋根葺きではフック部7とストレ
ート部2の係合段部8との掛合によって金属瓦は相互に
位置決めされて固定されるため、横桟木が不要となり、
横桟木取り付けのための作業が不要となるため、施工期
間を大幅に短縮することができる。また、横桟木が不要
となるため空気流路の連通と相俟って屋根面の通気性が
向上する。さらに、上記屋根葺きによる組み付け状態に
おいては、ストレート部2下部の空気流路5が前後方向
に連通すると共に、隆起部14の裏面の空気流路9が左
右方向に連通している。
【0010】そして、第6図に示すように軒先部分(す
なわち最下段)に位置する金属瓦1の開口部6から空気
が流入し、さらに連通した前後及び左右の空気流路5、
9及び開口部17を通って、金属瓦と屋根面20との間
を流通して、これらの間の通気が確保される。従って、
屋根面20やその下地材に結露することがなく、結露に
起因する腐食がなくなり、耐久性が増大する。第7図で
本発明の特徴である金属瓦1同士のスライド調整につい
て詳説する。本発明では前述のように横桟木を不要とす
る外に、金属瓦1の成形体のストレート部2と平坦部4
により形成される稜線構造と、開口部6と前張出部3に
より形成される稜線構造と、フック部7を備えた尾根状
の隆起部14の頂壁15により形成される尾根状の稜線
構造とを相互に嵌合可能なように構成しているから、図
示のように、後方上側の金属瓦1の開口部6を前方下側
の金属瓦1のストレート部2に嵌め合わせると共に、後
方上側の金属瓦1のストレート部2を前方下側の金属瓦
1の半円状のフック部7に嵌め合わせて前後方向にスラ
イドさせることができ、適宜の長さとなったところで、
これらに釘、ビスなどの止着具21を打ち込んで屋根面
20に固定させることができる。これにより、屋根面2
0の長さに合わせた位置(長さ)調整が簡易にできるた
め、金属瓦1の長さとは無関係に汎用性のある組付けが
可能となる。
なわち最下段)に位置する金属瓦1の開口部6から空気
が流入し、さらに連通した前後及び左右の空気流路5、
9及び開口部17を通って、金属瓦と屋根面20との間
を流通して、これらの間の通気が確保される。従って、
屋根面20やその下地材に結露することがなく、結露に
起因する腐食がなくなり、耐久性が増大する。第7図で
本発明の特徴である金属瓦1同士のスライド調整につい
て詳説する。本発明では前述のように横桟木を不要とす
る外に、金属瓦1の成形体のストレート部2と平坦部4
により形成される稜線構造と、開口部6と前張出部3に
より形成される稜線構造と、フック部7を備えた尾根状
の隆起部14の頂壁15により形成される尾根状の稜線
構造とを相互に嵌合可能なように構成しているから、図
示のように、後方上側の金属瓦1の開口部6を前方下側
の金属瓦1のストレート部2に嵌め合わせると共に、後
方上側の金属瓦1のストレート部2を前方下側の金属瓦
1の半円状のフック部7に嵌め合わせて前後方向にスラ
イドさせることができ、適宜の長さとなったところで、
これらに釘、ビスなどの止着具21を打ち込んで屋根面
20に固定させることができる。これにより、屋根面2
0の長さに合わせた位置(長さ)調整が簡易にできるた
め、金属瓦1の長さとは無関係に汎用性のある組付けが
可能となる。
【0011】第8図は取り付け方法のさらに別例を示
し、下側の金属瓦1の一方のストレート部2に上側の金
属瓦1の一方のストレート部2を嵌め合わせて、金属瓦
を相互に左右方向にずらして組付けており、このような
方法により、さらに施工の自由度が拡大する。なお、本
発明においては、ストレート部2の水切溝11を省略し
ても良く、その他、種々変更が可能である。
し、下側の金属瓦1の一方のストレート部2に上側の金
属瓦1の一方のストレート部2を嵌め合わせて、金属瓦
を相互に左右方向にずらして組付けており、このような
方法により、さらに施工の自由度が拡大する。なお、本
発明においては、ストレート部2の水切溝11を省略し
ても良く、その他、種々変更が可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、後方のス
トレート部の前部に前方のフック部を係合させて金属瓦
を相互に固定するため、屋根面に横桟木が不要となる。
また、金属瓦を相互にスライドさせて位置調整できるの
で、屋根面の長さに簡易に合わせることが可能である。
また、ストレート部とフック部に形成された空気流路に
より、屋根面の通気性が確保されるため、結露がなく、
耐久性が向上する。
トレート部の前部に前方のフック部を係合させて金属瓦
を相互に固定するため、屋根面に横桟木が不要となる。
また、金属瓦を相互にスライドさせて位置調整できるの
で、屋根面の長さに簡易に合わせることが可能である。
また、ストレート部とフック部に形成された空気流路に
より、屋根面の通気性が確保されるため、結露がなく、
耐久性が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】金属瓦の組み付けを示す斜視図である。
【図5】前後方向に最大延伸して連続固定したときの金
属瓦同士の側面図である。
属瓦同士の側面図である。
【図6】屋根全面への金属瓦の組み付けを示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】相互にスライドさせて位置調整したときの金属
瓦同士の側面図である。
瓦同士の側面図である。
【図8】金属瓦の組み付けの別例を示す斜視図である。
【図9】従来例の金属瓦の組み付けを示す断面図であ
る。
る。
1:金属瓦,2:半円筒形ストレート部,3:前張出
部, 4:平坦部,5,9:空気流路, 6:開口
部,7:フック部, 8:係合段部,10,11:
水切溝,12:基準面,13:後張出部, 14:尾
根状の隆起部,15:頂壁, 16:開口部,2
0:屋根面, 21:止着具
部, 4:平坦部,5,9:空気流路, 6:開口
部,7:フック部, 8:係合段部,10,11:
水切溝,12:基準面,13:後張出部, 14:尾
根状の隆起部,15:頂壁, 16:開口部,2
0:屋根面, 21:止着具
Claims (1)
- 【請求項1】 成形体の前後方向には平坦部4から隆起
して形設された半円筒形のストレート部2と、成形体の
各ストレート部2の後部の左右方向には半円状のフック
部7を備えた尾根状の隆起部14と、該隆起部14の後
部に張出した後張出部13及び開口部16と、またスト
レート部2の前部には下段へ延設され、各ストレート部
2の延長線上に隆起して形成された半円状の開口部6を
有する前張出部3とを備えて構成される金属瓦1であっ
て、屋根面20上において多数のこれら金属瓦1同士を
連接固定するときは、これらの裏面に前記ストレート部
2と前記尾根状隆起部14とにより前後左右方向に連通
する空気流路5,9が形成され、また前記半円状の開口
部6、半円筒形のストレート部2及び半円状のフック部
7の間を相互に前後方向にスライド移動することにより
適宜位置に調整固定し得ることを特徴とする金属瓦1。
Priority Applications (1)
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JP25407694A JP2624194B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 金属瓦 |
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JP25407694A JP2624194B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 金属瓦 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0882048A true JPH0882048A (ja) | 1996-03-26 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003253817A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Press Kogyo Co Ltd | 金属屋根材及び金属屋根構造 |
KR100507518B1 (ko) * | 2002-12-06 | 2005-08-17 | 대한한옥개발 주식회사 | 합성수지제 한옥기와지붕 |
JP2017106295A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-15 | マックス建材株式会社 | 瓦葺屋根及び金属瓦 |
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-
1994
- 1994-09-12 JP JP25407694A patent/JP2624194B2/ja not_active Expired - Fee Related
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