JPH0732714Y2 - 金属瓦 - Google Patents

金属瓦

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JPH0732714Y2
JPH0732714Y2 JP1989048437U JP4843789U JPH0732714Y2 JP H0732714 Y2 JPH0732714 Y2 JP H0732714Y2 JP 1989048437 U JP1989048437 U JP 1989048437U JP 4843789 U JP4843789 U JP 4843789U JP H0732714 Y2 JPH0732714 Y2 JP H0732714Y2
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JP
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ridge
straight portion
roof
metal
metal roof
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JP1989048437U
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Inventor
幸雄 片桐
Original Assignee
株式会社動宣
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鋼板などから形成されてなる金属瓦に係り、特
に、多数を組み付けることによって屋根を葺き上げる金
属瓦に関する。
(従来の技術) 近年の金属加工技術および表面処理技術の進歩に伴い、
従来の屋根瓦に替って金属瓦が多用されている。この金
属瓦の屋根への葺き上げは一般の屋根瓦と同様な方法に
よって行われている。
第9図は従来より使用されている金属瓦90を示し、本体
部91の後部92が上方に屈曲され、本体部91の全部93が下
方に屈曲されており、本体部91の長手方向に複数の金属
瓦90を連設することによって屋根葺きが行われるように
なっている。
この連設は一つの金属瓦の後部92を隣接する金属瓦90の
全部93に内側から引き掛けて重ね合わせることによって
行われる。また、この後部92は屋根面に取り付けられた
横桟木94にそれぞれ当接され、この状態で釘やビスなど
の止着具を打ち込むことによって固定される。
(考案が解決しようとする課題) 従来の金属瓦は横桟木を介しての組み付けのため、横桟
木を必須不可欠とし、その取り付け作業が面倒となって
いる。また、この横桟木は屋根面を横切る方向で、しか
も棟と軒先との間に多数が設けられるため屋根面の空気
流通性が悪くなり、屋根面やその下地材に結露を生じて
腐食し易く、早期にいたむ原因となっている。さらに、
各金属瓦が横桟木によって固定されるため金属瓦相互間
のスライド調整ができず、屋根面の長さと一致させるの
が難しい。
本考案は上記事情を考慮してなされ、横桟木を不要とす
ると共に、空気流通性を向上させ、しかも相互にスライ
ド調整を可能とした金属瓦を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は、成形体の前後方向には平坦部4から隆起して
形設された半円筒形のストレート部2と、成形体の各ス
トレート部2の後部の左右方向には半円状のフック部7
を備えた尾根状の隆起部14と、該隆起部14の後部に張出
した後張出部13及び開口部16と、またストレート部2の
前部には下段へ延設され、各ストレート部2の延長線上
に隆起して形成された半円状の開口部6を有する前張出
部3とを備え、かつ前記尾根状の隆起部14の頂壁15の全
長にわたって水切溝10が窪み形成されてなる金属瓦1で
あって、屋根面20上において多数のこれら金属瓦1同士
を連接固定するときは、これらの裏面に前記ストレート
部2と前記尾根状隆起部14とにより前後左右方向に連通
する空気流路5,9が形成され、また前記半円状の開口部
6、半円筒形のストレート部2及び半円状のフック部7
の間を相互に前後方向にスライド移動することにより適
宜位置に調整固定でき、さらに雨水が尾根状隆起部14を
越えて後方内部へ侵入することを阻止し得ることを特徴
とする金属瓦1である。
(作用) 一つの金属瓦のストレート部の係合段部を他の金属瓦の
フック部の係合部に掛止させることによって、金属瓦が
前後方向に延伸して組み付けられ、横桟木を不要とした
屋根葺きが可能となる。
また、ストレート部およびフック部の前後左右方向に連
通する空気流路によって屋根面全面に空気が流通する。
また前後方向の金属瓦の間では相互にスライド調整可能
で、屋根面に合わせた金属瓦の長さの調整が可能とな
る。
フック部に形成された水切溝は瓦面を濡らした雨水が上
方へ伝わるのを遮断する。
(実施例) 本考案を図面に示す実施例により説明する。
第1図は本考案の一実施例の金属瓦1を示し、この金属
瓦1は鋼板をプレス加工することによって図示の形状に
成形される。この金属瓦1の大きさあるいは長さ等は任
意に決定できる。
また、金属瓦1は全面に防錆、耐水性のメッキ処理が施
され、更に上面にはポリテトラフルオロエチレンなどの
テフロン樹脂がコーティングされている。このコーティ
ングによって金属瓦1上面は表面張力が小さくなり、雨
水、雪さらには埃などが付着しにくい特性を備えてい
る。
第1図から第8図にわたって示す金属瓦1の成形体は、
前後方向には平行な2条の断面略半円の半円筒形ストレ
ート部2、2を隆起形成し、後部の左右方向には前記ス
トレート部2、2に直交して半円状のフック部7を備え
た断面略台形の屋根状の隆起部14を隆起形成している。
一方、第5図に示す屋根面20を金属瓦1の基準面12とす
れば、金属瓦1の前方と後方には前張出部3と後張出部
13をその基準面に沿って平坦に張出し形成している。
また隆起したストレート部2、2の間は、平坦部4によ
り連結されているが、ストレート部2と平坦部4の連結
部分には第3図のごとく凹状の水切溝11が形成されてい
る。
更に、前張出部3には前記ストレート部2の上に重ね合
わせ可能なようにストレート部2の半円形断面に嵌合す
る半円形の開口部6が立上がり形成されている。
かつ平坦部4の前方段部は前記の前張出部3に対して一
段と高く立上って形成され、ストレート部2は平坦部4
に対して波形状に隆起形成されており、前方から見たと
き平坦部4とストレート部2により形成される稜線構造
は前張出部3と開口部6により形成される稜線構造に対
し平行に立上って形成されているから、第7図のごとく
前方下側の金属瓦1のストレート部2に後方上側の金属
瓦1の開口部6を嵌め合せて前後方向にスライドさせる
ことが可能となる。
一方、平坦部4は前後方向においては第2図のごとく、
基準面12に対し後張出部13に向かって次第に傾斜し、後
部の台形状隆起部14はその後壁を後張出部13から、その
前壁を基準面12より若干高い位置にある平坦部4の後端
からそれぞれ立上り形成させている。
また尾根状隆起部14の頂壁15には、前方下側の金属瓦1
を第5図のごとく後方上側の金属壁1の係合段部8で掛
止させることも、第7図のごとく前後の金属瓦1,1を相
互にスライドさせることも可能なようにストレート部2
の半円形断面の裏面に嵌合可能な半円状のフック部7が
隆起形成され、前方から見たときフック部7を備えた尾
根状の隆起部14の頂壁15により形成される尾根状の稜線
構造は平坦部4とストレート部2により形成される稜線
構造に対し平行に立上って形成されているから、後方上
側の金属瓦1のストレート部2を前方下側のフック部7
の上にスライドさせることも安定載置させることも可能
となる。
また、ストレート部2の先端の係合段部8は平坦部4の
前方段部に対し凹状に傾斜して形成されているが、相手
のフック部7も係合段部8に掛止可能なように凹状に傾
斜して形成され、前後方向の金属瓦1,1を連続止着して
いる。なお、係合段部8とフック部7の間は掛止可能な
形状であればよく、図示の形状に限定されるものではな
い。
また後張出部13にも半円形の開口部16が立上り形成され
ているが、空気流路用であるため、形状的には限定され
ない。
このように成形体は屈曲して形成されることによりスト
レート部2の裏面には前方の開口部6から後方の開口部
16に至る前後方向の空気流路5(第2図)が形成され、
隆起部14の裏面には左右方向の全長にわたって空気流路
9(第2図)が形成されている。
この隆起部14の空気流路9はストレート部2の空気流路
5と直交して連通するように形成されているから、これ
ら空気流路9、5によって後述するように屋根面の空気
流通性が飛躍的に増大する また金属瓦1の屋根状の隆起部14の頂壁15及びストレー
ト部2の両側面には水切溝10、11がそれぞれ形成されて
いる。水切溝10は第1図及び第2図に示すように、尾根
状の隆起部14の頂壁15を線条に窪み屈曲させることによ
り、頂壁15の全長にわたって形成されている。この水切
溝10は雨水が前方下側の金属瓦1の表面を伝わって、毛
細管現象により後部の隆起部14を越えて侵入しようとし
ても、それ以上の移動を遮断するためのものであり、屋
根面20(第5図)への浸水の恐れをなくすためのもので
ある。
また、ストレート部2の水切溝11は第1図及び第3図に
示すように、ストレート部2の両側面を窪み屈曲させる
ことにより、ストレート部2のほぼ全長にわたって前後
方向に形成されていて、この水切溝11は雨水が金属瓦1
上面を伝わって側面方向に移動するのを防止するもので
ある。
次に第4図及び第5図は以上の金属瓦1によって屋根葺
きを行う手順を示す。金属瓦1は第4図に示すように、
ストレート部2の延長線が連設するように前後方向に延
伸させて組み付けられ、前方の金属瓦1のフック部7に
後方の金属瓦1のストレート部2の係合段部8を嵌め合
わせるように行う。
これにより第5図に示すように、最大延伸位置にある2
枚の金属瓦1、1はフック部7と係合段部8が相互に掛
止された状態となって屋根面20上で前後方向に連続して
止着される。そして、この作業を屋根面20に沿って順次
繰り返すことにより、第6図に示すように屋根面20全体
が金属瓦1に覆われる。
このような屋根葺きではフック部7とストレート部2の
係合段部8との掛合によって金属瓦は相互に位置決めさ
れて固定されるため、横桟木が不要となり、横桟木取り
付けのための作業が不要となるため、施工期間を大幅に
短縮することができる。また、横桟木が不要となるため
空気流路の連通と相俟って屋根面の通気性が向上する。
さらに、上記屋根葺きによる組み付け状態においては、
ストレート部2下部の空気流路5が前後方向に連通する
と共に、隆起部14の裏面の空気流路9が左右方向に連通
している。
そして、第6図に示すように軒先部分(すなわち最下
段)に位置する金属瓦1の開口部6から空気が流入し、
さらに連通した前後及び左右の空気流路5、9及び開口
部17を通って、金属瓦と屋根面20との間を流通して、こ
れらの間の通気が確保される。従って、屋根面20やその
下地材に結露することがなく、結露に起因する腐食がな
くなり、耐久性が増大する。
第7図で本発明の特徴である金属瓦1同士のスライド調
整について詳説する。
本発明では前述のように横桟木を不要とする外に、金属
瓦1の成形体のストレート部2を平坦部4により形成さ
れる稜線構造と、開口部6と前張出部3により形成され
る稜線構造と、フック部7を備えた屋根状の隆起部14の
頂壁15により形成される屋根状の稜線構造とを相互に嵌
合可能なように構成しているから、図示のように、後方
上側の金属瓦1の開口部6を前方下側の金属瓦1のスト
レート部2に嵌め合わせると共に、後方上側の金属瓦1
のストレート部2を前方下側の金属瓦1の半円状のフッ
ク部7に嵌め合わせて前後方向にスライドさせることが
でき、適宜の長さとなったところで、これらに釘、ビス
などの止着具21を打ち込んで屋根面20に固定させること
ができる。
これにより、屋根面20の長さに合わせた位置(長さ)調
整が簡易にできるため、金属瓦1の長さとは無関係に汎
用性のある組付けが可能となる。
第8図は取り付け方法のさらに別例を示し、下側の金属
瓦1の一方のストレート部2に上側の金属瓦1の一方の
ストレート部2を嵌め合わせて、金属瓦を相互に左右方
向にずらして組付けており、このような方法により、さ
らに施工の自由度が拡大する。
なお、本考案においては、ストレート部2の水切溝11を
省略しても良く、その他、種々変更が可能である。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、後方のストレート部の前
部に前方のフック部を係合させて金属瓦を相互に固定す
るため、屋根面に横桟木が不要となる。また、金属瓦を
相互にスライドさせて位置調整できるので、屋根面の長
さに簡易に合わせることが可能である。
また、ストレート部とフック部に形成された空気流路に
より、屋根面の通気性が確保されるため、結露がなく、
耐久性が向上する。
また、雨水が屋根状隆起部を越えて後方内部へ侵入する
ことを阻止し、早期の屋根腐食を防止する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図及び第
3図はそのII-II線断面図及びIII-III線拡大断面図、第
4図は組み付けを示す斜視図、第5図は前後方向に最大
延伸して連続固定したときの金属瓦同士の側面図、第6
図は屋根全面への組み付けを示す斜視図、第7図は相互
にスライドさせて位置調整したときの金属瓦同士の側面
図、第8図は組み付けの別例を示す斜視図、第9図は従
来例の組付けを示す断面図である。 図中 1:金属瓦,2:半円筒形ストレート部,3:前張出部,4:平坦
部,5,9:空気流路,6:開口部,7:フック部,8:係合段部,10,
11:水切溝,12:基準面,13:後張出部,14:屋根状隆起部,1
5:頂壁,16:開口部,20:屋根面,21:止着具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形体の前後方向には平坦部4から隆起し
    て形設された半円筒形のストレート部2と、成形体の各
    ストレート部2の後部の左右方向には半円状のフック部
    7を備えた尾根状の隆起部14と、該隆起部14の後部に張
    出した後張出部13及び開口部16と、またストレート部2
    の前部には下段へ延設され、各ストレート部2の延長線
    上に隆起して形成された半円状の開口部6を有する前張
    出部3とを備え、かつ前記尾根状の隆起部14の頂壁15の
    全長にわたって水切溝10が窪み形成されてなる金属瓦1
    であって、 屋根面20上において多数のこれら金属瓦1同士を連接固
    定するときは、これらの裏面に前記ストレート部2と前
    記尾根状隆起部14とにより前後左右方向に連通する空気
    流路5,9が形成され、また前記半円状の開口部6、半円
    筒形のストレート部2及び半円状のフック部7の間を相
    互に前後方向にスライド移動することにより適宜位置に
    調整固定でき、さらに雨水が尾根状隆起部14を越えて後
    方内部へ侵入することを阻止し得ることを特徴とする金
    属瓦1。
JP1989048437U 1989-04-25 1989-04-25 金属瓦 Expired - Lifetime JPH0732714Y2 (ja)

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