JPH088171Y2 - 吊 子 - Google Patents

吊 子

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JPH088171Y2
JPH088171Y2 JP1989016594U JP1659489U JPH088171Y2 JP H088171 Y2 JPH088171 Y2 JP H088171Y2 JP 1989016594 U JP1989016594 U JP 1989016594U JP 1659489 U JP1659489 U JP 1659489U JP H088171 Y2 JPH088171 Y2 JP H088171Y2
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JP
Japan
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suspension
gutter
face material
ridge
water
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JP1989016594U
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English (en)
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JPH02107638U (ja
Inventor
郡治 渡辺
Original Assignee
郡治 渡辺
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Publication date
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は建築物の屋根に面材を固定する吊子構造の改
良に関する。
[従来技術とその課題] 従来のこの種の吊子は面材を係合固定する鉤状の係合
部と吊子を取付け固定する取付部とからなっており、吊
子の横幅は短寸に構成されている。そして、複数の吊子
の係合部を面材の一端に形成された係合受部に係合して
面材を固定した状態で吊子の取付部を適宜手段によって
屋根または壁に固定している。
一方、建築物の屋根または壁においては、特に冬期や
夏期における内気と外気との温度差によってその面材の
内面に多量の結露が発生し、この結露水が室内に侵入す
るとともに、結露水が面材の下端部に溜まって面材を腐
蝕するという不具合を有しており、現在雨漏りといわれ
る6割程度が結露によって発生している。そして結露水
の漏れおよび面材の腐食を防止するには面材より内方に
新たな結露水の排水構造を設ける必要があり、施工が煩
雑でかつ高価になるという問題があった。
そこで本考案の目的とするところは面材を固定する吊
子に結露水の集水機能をもたせ、さらに集水した結露水
を良好に排水し、確実でかつ比較的安価に結露水の漏れ
を防止することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は屋根に面材を固定する吊子において、水平方
向に長尺な係合部の棟側端部に長尺な取付部を連設し、
前記取付部の長手方向に前記係合部から間隔を置いて上
向きの突条部を形成し、この突条部と前記係合部との間
に樋部を形成し、この樋部の長手方向端部に斜め下向き
の折曲片を設けて構成される。
[作用] 上記構成によって、常法通り吊子により面材を固定す
ることによって結露水の樋部が吊子により形成され、面
材の内面に発生した結露水は面材内面を伝って前記樋部
に集水され、さらにこの樋部に溜った結露水が該樋部の
長手方向端部に設けた折曲片に案内されてスムーズに下
方へと落下する。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図乃至第5図は屋根面材を用いた場合を示してお
り、同図において1は吊子であり、この吊子1は水平方
向に長尺な鉤状の係合部2の棟側下端に長尺な平板状の
取付部3を連設し、この取付部3の長手方向に前記係合
部2から間隔を置いて上方に向う突条部4を形成し、こ
の突条部4と前記係合部2との間に樋部5を形成してい
る。6は面材であり、これは上端に係合受部7が下端に
嵌合部8がそれぞれ形成され、前記係合受部7の全長に
前記吊子1の係合部2が係合するようになっている。9
は棟から軒にかけて設けられた支持材であり、この支持
材9に吊子1の取付部3の端部が釘10によって止着され
ている。11は受材12を介して棟から軒にかけて設けられ
た裏当樋であり、これは中央に樋部13を形成するように
左右に複数列の止水突条部14を有し、この止水突条部14
上に左右の吊子1の端部を圧接している。15は吊子1の
樋部5端に設けた折曲片であって、斜め下向きに設けら
れている。
そして、面材6の上端係合受部7の全長を長尺な吊子
1の係合部2により係合固定しながら各面材6の上端係
合受部7に隣り合う面材6の下端嵌合部8を嵌合する。
この場合面材6の下端嵌合部8付近の内面は隣り合う面
材6の上端係合受部7を覆う吊子1の係合部2に密着
し、この密着部分16により結露水を止水しかつ吊子1に
導水している。また、吊子1の両端が裏当樋11の止水突
条部14に交差して圧接することにより吊子1の樋部5が
裏当樋11の樋部13上に開口するようになっている。
このようにして構成されるため、面材6の内面に発生
した結露は矢印のように屋根勾配によりその内面を伝っ
て下方に流れ、密着部分16から吊子1の係合部2の外面
を伝って樋部5内に集水される。この結露水は吊子1端
の折曲片15を伝わって裏当樋11の樋部13に流れ落ちて軒
先に排水される。
このように上記実施例においては、吊子1を長尺物と
して形成し、かつ取付部3に樋部5を形成しているた
め、通常どおりに吊子1の係合部2によって面材6の上
端係合受部7を係合固定するという簡単な作業で結露水
の樋部5が形成され、面材6の内面に発生した結露は面
材6内面および吊子1の係合部2の外面を伝って確実に
樋部5に集水され、さらにこの樋部5に溜った結露水が
該樋部5の長手方向端部に設けた折曲片15からスムーズ
に下方へと落下して排水され、これによって簡単でかつ
比較的安価な結露水排水構造を得ることができる。ま
た、面材6の内面に発生した結露は面材6の端部に溜る
ことがないため面材6の腐食を防止できる。また吊子1
が長尺物であるため面材6の係合受部7の全長を吊子1
によって支持することができ面材6の固定強度も高めら
れる。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく本
考案の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えば吊子1の係合部の形状は面材の構造に応じて
自由に変更可能であり、例えば第6図のような略ヘ字形
状等でもよく、また突条部4の形状は第6図のようなコ
字状等自由に選択すればよい。また面材の係合受部及び
嵌合部の形状は各種タイプのものに適用可能である。ま
た吊子の樋部に収容した結露水を軒先に導く構造は適宜
選択すればよく、屋根下地構造も各種タイプに適用でき
る。
[考案の効果] 本考案は屋根に面材を固定する吊子において、水平方
向に長尺な係合部の棟側端部に長尺な取付部を連設し、
前記取付部の長手方向に前記係合部から間隔を置いて上
向きの突条部を形成し、この突条部と前記係合部との間
に樋部を形成し、この樋部の長手方向端部に斜め下向き
の折曲片を設けたことにより、面材を固定する吊子に結
露水集水機能をもたせ、さらに集水した結露水を良好に
排水し、確実でかつ比較的安価に結露水の漏れを防止す
ることができる吊子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第1図は吊
子の斜視図、第2図乃至第5図は吊子の組付け状態を示
し、第2図,第3図は一部切欠斜視図、第4図は縦断面
図、第5図は横断面図、第6図は吊子の他の実施例を示
す一部切欠斜視図である。 1…吊子 2…係合部 3…取付部 4…突条部 5…樋部 6…面材 15…折曲片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根に面材を固定する吊子において、水平
    方向に長尺な係合部の棟側端部に長尺な取付部を連設
    し、前記取付部の長手方向に前記係合部から間隔を置い
    て上向きの突条部を形成し、この突条部と前記係合部と
    の間に樋部を形成し、この樋部の長手方向端部に斜め下
    向きの折曲片を設けたことを特徴とする吊子。
JP1989016594U 1989-02-15 1989-02-15 吊 子 Expired - Lifetime JPH088171Y2 (ja)

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JP1989016594U JPH088171Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 吊 子

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JP1989016594U JPH088171Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 吊 子

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JPH02107638U JPH02107638U (ja) 1990-08-27
JPH088171Y2 true JPH088171Y2 (ja) 1996-03-06

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ID=31229665

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JP1989016594U Expired - Lifetime JPH088171Y2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 吊 子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60425Y2 (ja) * 1979-11-05 1985-01-08 元旦 船木 金属屋根板の連結構造

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JPH02107638U (ja) 1990-08-27

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