JPH0881651A - 塗装金属板用塗料樹脂組成物 - Google Patents
塗装金属板用塗料樹脂組成物Info
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- JPH0881651A JPH0881651A JP21967994A JP21967994A JPH0881651A JP H0881651 A JPH0881651 A JP H0881651A JP 21967994 A JP21967994 A JP 21967994A JP 21967994 A JP21967994 A JP 21967994A JP H0881651 A JPH0881651 A JP H0881651A
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Abstract
金属板用塗料樹脂組成物を提供する。 【構成】 芳香族ジカルボン酸とビスフェノールAのエ
チレンオサイドおよび/またはプロピレンオキサイド付
加物とポリプロピレングリコールを主成分とするガラス
転移点温度が40℃以下のポリエステル樹脂とこれと反
応し得る硬化剤からなる塗装金属板用塗料樹脂組成物。
Description
に関するものである。さらに詳しくは本発明は加工性に
優れ、かつ耐酸性、耐食性等に優れた塗装金属板用プラ
イマー塗料組成物を提供するものである。
ト金属板はその経済性、生産性、加工性などの利点をい
かして屋根材、壁材など建材分野、物置、ラジエターユ
ニットなどの屋外器物、VTR、洗濯機、冷蔵庫などの
家電製品に広く使用されている。塗装金属板として、ま
ず第1に要求される特性は折り曲げ加工性に優れている
ことである。現在用いられている塗料用樹脂としてはア
ルキッド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等がある
が、これらは加工性に問題があり、高度の加工性を要求
される分野においては、高分子量ポリエステルが使用さ
れているのが現状である。
は、主としてエポキシ樹脂であるが、エポキシ樹脂は可
撓性に欠けるため高度の加工には耐えられず、加工部の
塗膜にクラックが発生し、容易に腐食するという欠点が
ある。また、エポキシ樹脂は一般に耐食性が良好である
と認識されているが、耐衝撃性に劣り、塗装金属板を切
断する際に端面に微小な塗膜のウキが生じるため端面の
耐食性に劣るという問題がある。上記問題のために高加
工用プライマーとしてはその利点が生かせないという重
大な欠点があり、また、加工性の良好な高分子量ポリエ
ステル樹脂を上塗りに用いた場合はプライマーと上塗り
の層間密着性が不良である問題もある。
特公昭62−5467号等が知られており、加工性と耐
湿性、耐食性、耐薬品性などを両立させている。
求特性は厳しくなり、建材、家電を問わず加工性と硬
度、種々の耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐食性等の塗
膜物性の高度の両立が要求されている。さらには、高度
の加工性と耐薬品性を両立も要求されるようになって来
ており、上記の従来技術では高度の加工性と耐薬品性を
両立が満たされなくなってきた。このような要求特性に
対し上塗り用樹脂も鋭意検討されているものの加工性と
その他の塗膜物性の両立が不充分であり、従来技術のプ
ライマーとの組合せにおいては、未だ満足な特性が得ら
れておらず、従来にない優れたプライマー用樹脂の開発
が要望されている。
題に鑑み、優れた加工性と耐食性、耐薬品性を合わせも
つプライマー塗料用樹脂について鋭意検討した結果、酸
成分が芳香族ジカルボン酸80〜100モル%、その他
のジカルボン酸0〜20モル%、グリコール成分がビス
フェノールAのエチレンオサイドおよび/またはプロピ
レンオキサイドの付加物10〜99モル%とポリプロピ
レングリコール1〜10モル%、そしてその他のグリコ
ールからなり、かつガラス転移点温度が0〜40℃のポ
リエステル樹脂は優れた高度の加工性を有し、さらには
優れた耐薬品性をも合わせ持つことを発見し、本発明に
到達した。
酸80〜100モル%、その他のジカルボン酸0〜20
モル%、グリコール成分が化3で示されるビスフェノー
ルAのエチレンオサイドおよび/またはプロピレンオキ
サイドの付加物10〜99モル%と化4で示されるポリ
プロピレングリコール1〜10モル%、その他のグリコ
ールからなり、かつ、ガラス転移点温度が0〜40℃の
ポリエステル樹脂に、(B)該ポリエステル樹脂(A)
と反応し得る硬化剤を(A)/(B)=95/5〜60
/40(重量比)の割合で配合することを特徴とする塗
装金属板用塗料樹脂組成物。
mはそれぞれ1以上の数であると同時に2≦k+m≦8
である。)
ある。)
て、共重合する酸成分は芳香族ジカルボン酸が80モル
%以上、好ましくは90モル%以上である。
族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、
オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニル−p,p−ジカルボン酸、ジフェニル−m,m
−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−p,p−ジカルボ
ン酸、2,2′−ビス(4−カルボキシフェニル)プロ
パン、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸等が挙げられ
る。これらの芳香族ジカルボン酸は経済性、塗膜物性か
ら適宜選択されるが、テレフタル酸、イソフタル酸が好
ましい。
するその他のカルボン酸としては、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチル
ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸、2−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ジ
カルボキシ水素添加ビスフェノールA、ジカルボキシ水
素添加ビスフェノールS、水素添加ダイマー酸、水素添
加ナフタレンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデ
カンジオン酸、アゼライン酸、ダイマー酸などの脂肪族
ジカルボン酸が挙げられる。このうち、脂環族ジカルボ
ン酸ではシクロヘキサンジカルボン酸、脂肪族ジカルボ
ン酸ではセバシン酸が加工性、耐食性、耐薬品性の面か
ら特に好ましい。
コール成分は前記化3で示されるビスフェノールAのエ
チレンオサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの
付加物と前記化4で示されるポリプロピレングリコール
が必須である。このうちビスフェノールAのエチレンオ
サイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加物は
10〜99モル%、好ましくは40〜80モル%であ
る。これが10モル%未満では良好な耐食性、耐薬品
性、耐水性、金属板への密着性等が得られない。
0モル%である。また、ポリプロピレングリコールの前
記化4におけるn数は1〜34、好ましくは3〜17で
ある。なお、ポリプロピレングリコールが1モル未満で
は良好な加工性が得られず、10モルを超えると耐薬品
性、耐食性が著しく低下する。
コール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチ
ル−1、5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、2−ブチル−2−エチ
ル−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、TCD
グリコールなどが挙げられる。その他のグリコールは経
済性、塗膜物性から適宜選択されるが、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールが好ましく、ジエチレングリコールが特に
好ましい。
リメリット酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸ま
たはトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価ポリオー
ルを併用しても良い。このような3価以上のポリカルボ
ン酸またはポリオールを適量共重合することにより、さ
らに耐薬品性を向上できる。
おいて、重合後に無水トリメリット酸、無水フタル酸等
の酸無水物を付加させて、酸価を付与しても良い。
おいて、スルホン酸金属塩基を含むジカルボン酸やグリ
コールを5モル%以下の範囲で使用しても良い。スルホ
ン酸金属塩基を含むジカルボン酸としては、スルホテレ
フタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタ
レン−2,7−ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキ
シ〕イソフタル酸などの金属塩を挙げることができる。
スルホン酸金属塩基を含むグリコールとしては2−スル
ホ−1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−
スルホ−2,5−ヘキサンジオールなどの金属塩が挙げ
られる。金属塩としてはLi、Na、K、Mg、Ca、
Cu、Feなどの塩が挙げられる。
度で0.3〜0.7dl/g、数平均分子量で5,00
0〜25,000であることが好ましい。還元粘度が
0.3dl/g未満では良好な加工性が得られず、0.
7dl/gを超えると耐薬品性が低下する。また、本発
明のポリエステル樹脂(A)のガラス転移点温度は0〜
40℃であり、好ましくは10〜35℃である。ガラス
転移温度が40℃を超えると、良好な加工性が得られ
ず、0℃未満では耐薬品性が低下する。
樹脂(A)とこれと反応し得る硬化剤(B)を(A)/
(B)=95/5〜60/40(重量比)の割合で配合
することが必要である。(A)の配合量が95(A)/
5(B)を越えると良好な耐薬品性、耐食性、加工性等
の塗膜物性が不良となる。(A)の配合量が60(A)
/40(B)未満では良好な加工性が得られない。
剤としては、アルキルエーテル化アミノホルムアルデヒ
ド樹脂、エポキシ化合物およびイソシアネート化合物が
挙げられるが、加工性と耐薬品性を両立するにはイソシ
アネート化合物が最も望ましい。
肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネー
トがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよ
い。たとえば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネート化合
物の3量体、およびこれらのイソシアネート化合物の過
剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビ
トール、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミンなどの低分子
活性水素化合物または各種ポリエステルポリオール類、
ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の高分子活性
水素化合物などとを反応させて得られる末端イソシアネ
ート基含有化合物が挙げられる。
イソシアネートが好ましい。イソシアネートブロック化
剤としては、例えばフェノール、チオフェノール、メチ
ルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾー
ル、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノー
ル、クロロフェノールなどのフェノール類、アセトキシ
ム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シムなそのオキシム類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレンク
ロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールな
どのハロゲン置換アルコール類、t−ブタノール、t−
ペンタノール、などの第3級アルコール類、ε−カプロ
ラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、
β−プロピロラクタムなどのラクタム類が挙げられ、そ
の他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステルなど
の活性メチレン化合物、メルカプタン類、イミン類、尿
素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダなども挙げら
れる。ブロック化イソシアネートは上記イソシアネート
化合物とイソシアネートブロック化剤とを従来公知の適
宜の方法より付加反応させて得られる。
ルデヒド樹脂とは、たとえばメタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール
などの炭素原子数1〜4のアルコールによってアルキル
エーテル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルム
アルデヒドなどと尿素、N,N−エチレン尿素、ジシア
ンジアミド、アミノトリアジン等との縮合生成物であ
り、メトキシ化メチロール−N,N−エチレン尿素、メ
トキシ化メチロールジシアンジアミド、メトキシ化メチ
ロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールベンゾ
グアナミン、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ
化メチロールメラミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型
メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグア
ナミンなどが挙げられるが、加工性の面から好ましいの
は、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロ
ールメラミン、またはメトキシ化/ブトキシ化混合型メ
チロールメラミンであり、それぞれ単独、または併用し
て使用することができる。
のジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、水素化
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソ
フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシ
ジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステ
ル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘ
キサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸
ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステ
ル、セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジ
ルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテルおよびポリアルキレングリコールジグリシジルエ
ーテル類、トリメリット酸トリグリシジルエステル、ト
リグリシジルイソシアヌレート、1,4−ジグリシジル
オキシベンゼン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールエタン
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付
加物のトリグリシジルエーテルなどを挙げることができ
る。
択された公知の硬化剤あるいは促進剤を併用することも
できる。
金属板の大きさ、厚さ、また焼き付け炉の能力、塗料の
硬化性などにより任意に選択される。塗料組成物の製造
にはロール練り機、ボールミル、ブレンダーなどの混合
機が用いられる。塗装に当たってはローラー塗り、ロー
ルコーター、スプレー塗装、静電塗装などが適時選択さ
れる。
応じて酸化チタン等の着色顔料、シリカ、タルク、硫酸
バリウム等の体質顔料、ジンククロメート、ストロンチ
ウムクロメート、カルシウムクロメート酸化鉄等の防食
顔料、公知の着色剤、ワックスなどの添加剤、グラスフ
ァイバー等を配合することができる。
解した形で使用されるものである。有機溶媒としては、
例えばトルエン、キシレン、ソルベッソ100、ソルベ
ッソ150、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカル
ビトール、ブチルカルビトール、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブアセテート、メチルカルビトールアセテート、ブチル
カルビトールアセテート、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、イソホロン、N−メチルピロリドン等から
溶解性、蒸発速度を考慮して適宜選択される。
布焼付けしただけでも充分な性能を示すが、さらに耐候
性、耐汚染性を向上する目的でトップコートとして公知
の上塗り塗料を塗布することもできる。
例中、単に部とあるのは重量部を示す。また、各測定項
目は以下の方法に従った。
ロエタン(重量比6/4)の混合溶媒25ccに溶か
し、30℃で測定した。
速度で測定した。サンプルは試料5mgをアルミニウム
押え蓋型容器に入れ、クリンプして用いた。
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタ
レインを用いた。
10倍のルーペで観察し判定した。3Tとは折り曲げ部
に同じ板厚のものを3枚挟んだ場合を示し、0Tは板を
挟まなくて180度折り曲げた場合を示し。
リスタ−の発生状態をASTM D714−56に準じ
て評価した。異常のない場合は10とした。
スタ−の発生状態をASTM D714−56に準じて
評価した。異常のない場合は10とした。
を実施し、ブリスターの発生状況を目視判定した。耐食
性はクロスカット部、端面(切断部)、2T加工部につ
いて実施した。尚、塩水噴霧時間はクロスカット部およ
び2T加工部が1000時間、端面は500時間で評価
した。評価基準を以下に示す。 クロスカット部および加工部 ◎:異常なし ○:ほとんどブリスターなし △:
ブリスター発生 ×:ブリスター多数発生 端面(ブリスター幅) ◎:5mm以下 ○:5〜10mm △:10〜20m
m ×:20mm以上
ロン300 60固形部、バイロン200 40固形部
(何れも東洋紡績(株)製)、メチルエーテル化メチロ
ールメラミン スミマールM40S(不揮発分80%、
住友化学工業(株))31部、p−トルエンスルホン酸
の10%ベンジルアルコール溶液2.5部、酸化チタン
125部を加え、ガラスビーズ型高速振とう機で5時間
分散し上塗り塗料を作製した。尚、溶剤はシクロヘキサ
ノン/ソルベッソ150=50/50混合品を適量使用
した。
施したものを基材とした。この基材に所定のプライマー
を乾燥膜厚が5μmになるように塗布し、210℃×5
0秒焼付けた。ついで、8.で作製した上塗り塗料を乾
燥膜厚が20μmになるように塗布し、230℃×60
秒焼付けて塗装鋼板を作製した。
メチルテレフタル酸83部、ジメチルイソフタル酸8
1.3部、無水トリメリット酸1.9部、ジエチレング
リコール85.9部、ビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物であるBPE−20F(三洋化成(株)
製)208部、テトラブチルチタネート0.102部を
仕込み、160℃から240℃まで4時間かけてエステ
ル交換反応を行った。次いで、230℃まで冷却し、ポ
リプロピレングリコールであるサンニックスPP−10
00(三洋化成(株)製)40部を仕込み、230℃で
15分攪拌を行なった。ついで系内を徐々に減圧してい
き、50分かけて5mmHgまで減圧し、さらに0.3
mmHg以下の真空下、250℃にて60分間重縮合反
応を行った。得られた共重合ポリエステル(A)はNM
R等の組成分析の結果、酸成分がモル比でテレフタル酸
/イソソフタル酸//トリメリット酸=50/49/1
であり、グリコール成分がモル比でジエチレングリコー
ル/BPE−20F/PP−1000=31/65/4
であった。また、還元粘度を測定したところ0.48d
l/gであり、ガラス転移温度28℃であった。結果を
表1に示す。
〜表3に示す組成のポリエステル樹脂(B)〜(M)を
合成した。(E)〜(M)は比較ポリエステルである。
45部、ジンククロメート45部、ブロックイソシアネ
ート化合物としてヘキサメチレンジイソシアネート(商
品名:コロネート2507、不揮発分80%、日本ポリ
ウレタン(株)製)8固形部、硬化促進剤としてジブチ
ルチンジラウレート0.05部を加え、ガラスビーズ型
高速振とう機で5時間分散しプライマー塗料を作製し
た。
布、焼付けして塗装鋼板を作製し、所定の試験をおこな
った。結果を表4に示す。
して、実施例2〜5、比較例1〜10の塗料組成物を作
成し、塗布、焼付けを行った。得られた塗装鋼板の試験
結果を表4〜表6に示す。ただし、塗料の配合比は固形
分換算で表示した。
樹脂の酸成分に芳香族ジカルボン酸を有し、グリコール
成分に前記化3で示されるビスフェノールAのエチレン
オキサイドおよび/またはプロピレンオキサイド付加物
とポリプロピレングリコール、そしてその他のグリコー
ルを含有するため、加工性、耐薬品性に優れており、特
に従来のポリエステル樹脂あるいはエポキシ樹脂と比較
して、著しく折り曲げ加工性、絞り加工性に優れ、かつ
耐薬品性に優れたものが得られる。本発明の塗料用樹脂
を塗装金属板用プライマーに用いると、上塗り塗料の加
工性が著しく向上するため、上塗り塗料の使用範囲が広
がり、加工性とその他の塗膜物性を高度に両立すること
が可能となる。またきわめて耐薬品性が優れるため、特
に耐薬品性が要求される冷蔵庫、洗濯機、エアコン室外
機などの耐薬品性の必要な家電用途にも幅広く使用する
ことができる。 また、本発明に使用するポリエステル
樹脂は、塗料組成物としてだけではなく、単独、あるい
は公知の硬化剤と併用することにより、種々の基材、例
えばポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィ
ルム、鉄、ブリキ等の金属板などの接着剤として、また
は、各種ピグメントのバインダーとして使用することも
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)芳香族ジカルボン酸80〜100
モル%、その他のジカルボン酸0〜20モル%、グリコ
ール成分が化1で示されるビスフェノールAのエチレン
オサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加物
10〜99モル%と化2で示されるポリプロピレングリ
コール1〜10モル%、その他のグリコールからなり、
かつガラス転移点温度が0〜40℃であるポリエステル
樹脂に、(B)該ポリエステル樹脂(A)と反応し得る
硬化剤を(A)/(B)=95/5〜60/40(重量
比)の割合で配合することを特徴とする塗装金属板用塗
料樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 ,R2 は水素またはメチル基であり、k,
mはそれぞれ1以上の数であると同時に2≦k+m≦8
である。) 【化2】 (式中、nは1以上の数であると同時に1≦n≦34で
ある。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967994A JPH0881651A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 塗装金属板用塗料樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21967994A JPH0881651A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 塗装金属板用塗料樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881651A true JPH0881651A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16739283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21967994A Pending JPH0881651A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 塗装金属板用塗料樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881651A (ja) |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP21967994A patent/JPH0881651A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040324 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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