JPH0718169A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

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JPH0718169A
JPH0718169A JP5161528A JP16152893A JPH0718169A JP H0718169 A JPH0718169 A JP H0718169A JP 5161528 A JP5161528 A JP 5161528A JP 16152893 A JP16152893 A JP 16152893A JP H0718169 A JPH0718169 A JP H0718169A
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acid
polyester resin
glycol
resistance
resin composition
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JP5161528A
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Hiroshi Tachika
弘 田近
Keiichiro Togawa
惠一郎 戸川
Atsushi Hara
厚 原
Kenji Ohama
健司 大濱
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた加工性と硬度を有し、耐候性、耐アル
カリ性、耐ガスケット性、耐食品汚染性に優れた塗膜を
形成する塗料用として好適な樹脂組成物を提供する。 【構成】 酸成分としてイソフタル酸および/またはオ
ルソフタル酸、グリコール成分として炭素数3〜10の
アルキレングリコ−ルを主成分とするガラス転移点温度
が60℃以下、還元粘度が0.2dl/g以上のポリエ
ステル樹脂とこれと反応し得る硬化剤からなるポリエス
テル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル樹脂組成物
に関し、さらに詳しくは、優れた加工性と硬度を有し、
光沢、鮮映性に優れた塗膜外観を呈し、さらに、卓越し
た耐アルカリ性、耐候性、耐食品汚染性を合わせもつ塗
料用として好適な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装鋼板用の樹脂として現在用いられて
いる塗料としては、アルキッド樹脂、ビニル樹脂、シリ
コン樹脂塗料など数多くあり、溶剤系、水分散系、粉体
塗料として使用されている。しかし、何れの場合にもす
べての要求性能を満足するものはなく、一つの性能に重
点をおくといずれも他の性能に欠点を生ずることが避け
られず、使用上の制限を受けているのが現状である。高
度の加工性と硬度が必要で、かつ耐アルカリ性、耐ガス
ケット性、耐汚染性が要求される冷蔵庫側天板用などは
従来技術の溶剤型では性能不充分であるため、粉体塗料
が使用されているが、粉体塗料は耐汚染性は良好である
が、加工性が未だ不充分である上、溶剤型と比較してラ
インスピードがかなり遅いためコスト高であり、外観上
も柚肌となるなど問題点も多い。また、加工性の良い樹
脂は耐候性が不充分であり、屋外家電用などはほとんど
ポストコートが使用されている。
【0003】例えば、特開昭63−108081号公報
などのように、硬度と加工性を両立させるべく検討され
ているが、いずれの場合も充分な効果は得られていな
い。また、特公昭62ー21830号公報ではテレフタ
ル酸とアルキレングリコールを主成分とした塗料用組成
物を検討しているが、良好な加工性が得られるものの、
耐候性、耐ガスケット性は不充分である。また、特開昭
53−2536号公報、特公平2−56375号公報な
どは、顔料分散性の改良を目的としてスルホン酸金属塩
基の導入が検討されているが、光沢、鮮映性にすぐれた
塗膜は得られるものの、良好な耐候性、耐アルカリ性、
耐食品汚染性が得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塗装鋼板用ポリエステ
ル樹脂において良好な加工性を得ようとすると、通常T
gを40℃以下とする必要があり、相当塗膜が軟らかく
なり硬度、耐アルカリ性、耐ガスケット性、耐候性、耐
食品汚染性が不足してくる。また逆に、硬度、耐アルカ
リ性、耐ガスケット性、耐候性、耐食品汚染性を得よう
とすると、充分な加工性が得られないという問題点があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこうした問
題に鑑み、優れた加工性と硬度を有し、光沢、鮮映性に
優れた塗膜外観を呈し、さらに、卓越した耐アルカリ
性、耐ガスケット性、耐候性、耐食品汚染性を合わせも
つ塗料用に好適な樹脂組成物について、鋭意検討した結
果、特定の芳香族ジカルボン酸と炭素数3〜10のアル
キレングリコ−ルを主成分とするガラス転移点温度が6
0℃以下、還元粘度が0.2dl/g以上のポリエステ
ル樹脂は、優れた加工性と硬度を有し、光沢、鮮鋭性に
優れた塗膜外観を呈し、さらに、卓越した耐アルカリ
性、耐ガスケット性、耐候性、耐食品汚染性を合わせも
つ驚くべき塗膜物性を有することを発見し、本発明に到
達した。
【0006】すなわち本発明は、(A)酸成分がイソフ
タル酸および/またはオルソフタル酸70〜100モル
%、その他のジカルボン酸が0〜30モル%、グリコー
ル成分が炭素数3〜10のアルキレングリコールが70
〜100モル%からなるガラス転移点温度が60℃以
下、還元粘度が0.2dl/g以上のポリエステル樹
脂、(B)これと反応し得る硬化剤を(A)/(B)=
95/5〜60/40(重量比)の割合で配合すること
を特徴とする塗料用樹脂組成物である。
【0007】本発明のポリエステル樹脂(A)におい
て、酸成分はイソフタル酸/またはオルソフタル酸およ
びが70〜100モル%、好ましくは90〜100モル
%である。が70モル%未満では良好な耐アルカリ性、
耐食品汚染性、耐候性、硬度が得られない。
【0008】本発明のポリエステル(A)に共重合する
イソフタル酸および/またはオルソフタル酸以外の芳香
族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸などが挙げられる。このうち、イソフ
タル酸とオルソフタル酸を単独または併用して使用する
ことが耐候性の面から特に好ましい。
【0009】本発明のポリエステル(A)に共重合する
芳香族ジカルボン酸以外のその他のカルボン酸として
は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカンジカルボン酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸が挙げられ
る。また、発明の内容を損なわない範囲で、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸などの多価のカルボン酸
を併用しても良い。
【0010】本発明のポリエステル(A)において、グ
リコ−ル成分は炭素数3〜10のアルキレングリコ−ル
が70〜100モル%、好ましくは80〜100モル%
である。エチレングリコ−ルなどの炭素数2以下のグリ
コ−ルを使用すると耐アルカリ性、耐ガスケット性、耐
候性が低下する。また、炭素数11以上のアルキレング
リコ−ルを使用すると硬度が低下し好ましくない。
【0011】本発明で用いられる炭素数3〜10のアル
キレングリコールは、具体的には、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタ
ノールなどが挙げられる。塗膜の物性面から特に好まし
いのは、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタン
ジオ−ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオールであり、さらに好ましくは1,6
−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ルである。
また、発明の内容を損なわない範囲で、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリトールなどの多価ポリオールを併用しても良
い。
【0012】また、5−スルホイソフタル酸,4−スル
ホナフタレン−2,7−ジカルボン酸,5〔4−スルホ
フェノキシ〕イソフタル酸などの金属塩又は2−スルホ
−1,4−ブタンジオ−ル、2,5−ジメチル−3−ス
ルホ−2,5−ヘキサンジオ−ル等の金属塩などのスル
ホン酸金属塩基を含有するジカルボン酸又はグリコ−ル
を全酸または全グリコ−ル成分の5モル%以下の範囲で
使用してもよい。
【0013】また、本発明のポリエステル(A)におい
てポリエステル樹脂を重合した後に無水トリメリット
酸、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水コハク
酸、無水1,8−ナフタル酸、無水1 2−シクロヘキ
サンジカルボン酸などを後付加して酸価を付与してもよ
い。酸価を付与することにより耐食品汚染性をさらに向
上させることができる。好ましい酸価は20〜300当
量/106 g、さらに好ましくは50〜200当量/1
06 gである。酸価が300当量/106 gを越えると
良好な加工性が得られない。
【0014】本発明に使用するポリエステル樹脂(A)
は、そのガラス転移温度は60℃以下、好ましくは40
℃以下、さらに好ましくは30℃以下である。ガラス転
移温度が60℃を越えると、硬くなり良好な加工性が得
られない。
【0015】本発明のポリエステル樹脂の還元粘度は
0.2dl/g以上、好ましくは0.4dl/g以上で
ある。還元粘度が0.2dl/g未満では良好な加工性
が得られない。
【0016】本発明のポリエステル樹脂組成物はポリエ
ステル樹脂(A)と反応し得る硬化剤(B)を配合して
使用する。その場合、ポリエステル樹脂(A)と硬化剤
(B)との割合が(A)/(B)=95/5〜60/4
0(重量比)である。好ましくは(A)/(B)=90
/10〜70/30である。(A)が95/5を超える
と、塗膜硬度、耐汚染性が低下する。また、(A)が6
0/40未満であると加工性が低下し好ましくない。
【0017】ポリエステル樹脂(A)と反応し得る硬化
剤(B)としては、アルキルエーテル化アミノホルムア
ルデヒド樹脂、エポキシ化合物およびイソシアネート化
合物などが挙げられる。
【0018】アルキルエーテル化アミノホルムアルデヒ
ド樹脂とは、たとえばメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどの
炭素原子数1〜4のアルコールによってアルキルエーテ
ル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデ
ヒドなどと尿素、N,N−エチレン尿素、ジシアンジア
ミド、アミノトリアジン等との縮合生成物であり、メト
キシ化メチロール−N,N−エチレン尿素、メトキシ化
メチロールジシアンジアミド、メトキシ化メチロールベ
ンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロ
ールメラミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型メチロー
ルメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンな
どが挙げられるが、加工性の面から好ましいのは、メト
キシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールメラ
ミン、またはメトキシ化/ブトキシ化混合型メチロール
メラミンであり、それぞれ単独、または併用して使用す
ることができる。
【0019】エポキシ化合物としてはビスフェノールA
のジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、水素化
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソ
フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシ
ジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステ
ル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘ
キサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸
ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステ
ル、セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジ
ルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテルおよびポリアルキレングリコールジグリシジルエ
ーテル類、トリメリット酸トリグリシジルエステル、ト
リグリシジルイソシアヌレート、1,4−ジグリシジル
オキシベンゼン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールエタン
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付
加物のトリグリシジルエーテルなどを挙げることができ
る。
【0020】さらにイソシアネート化合物としては芳香
族、脂肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシ
アネートがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれ
でもよい。たとえば、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素
化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネ
ート化合物の3量体、およびこれらのイソシアネート化
合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どの低分子活性水素化合物または各種ポリエステルポリ
オール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の
高分子活性水素化合物などとを反応させて得られる末端
イソシアネート基含有化合物が挙げられる。
【0021】イソシアネート化合物としてはブロック化
イソシアネートであってもよい。イソシアネートブロッ
ク化剤としては、例えばフェノール、チオフェノール、
メチルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾ
ール、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノー
ル、クロロフェノールなどのフェノール類、アセトキシ
ム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シムなそのオキシム類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレンク
ロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールな
どのハロゲン置換アルコール類、t−ブタノール、t−
ペンタノール、などの第3級アルコール類、ε−カプロ
ラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、
β−プロピロラクタムなどのラクタム類が挙げられ、そ
の他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステルなど
の活性メチレン化合物、メルカプタン類、イミン類、尿
素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダなども挙げら
れる。ブロック化イソシアネートは上記イソシアネート
化合物とイソシアネートブロック化剤とを従来公知の適
宜の方法より付加反応させて得られる。
【0022】これらの架橋剤には、その種類に応じて選
択された公知の硬化剤あるいは促進剤を併用することも
できる。
【0023】なお、本発明の塗料組成物はそれ自体を鋼
板に塗布、焼付けしただけでも充分な性能を示すが、さ
らに耐蝕性などを向上させることが要求される場合に
は、プライマーコート剤としてエポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、ウレタン樹脂等を使用してもよい。
【0024】本発明の塗料組成物の焼付け温度は鋼板の
大きさ、厚さ、また焼き付け炉の能力、塗料の硬化性な
どにより任意に選択される。塗料組成物の製造にはロー
ル練り機、ボールミル、ブレンダーなどの混合機が用い
られる。塗装に当たってはローラー塗り、ロールコータ
ー、スプレー塗装、静電塗装などが適時選択される。
【0025】本発明の塗料組成物は目的、用途に応じて
酸化チタンなどの顔料、ガラスファイバー、シリカ、ワ
ックスなどの添加剤を添加することができる。
【0026】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて説明する。実施
例中、単に部とあるのは重量部を示す。また、各測定項
目は以下の方法に従った。
【0027】1.還元粘度ηsp/c(dl/g) ポリエステル樹脂0.10gをフェノール/テトラクロ
ロエタン(容量比6/4)の混合溶媒25ccに溶か
し、30℃で測定した。
【0028】2.ガラス転移点温度 示差走査熱量計(DSC)を用いて、20℃/分の昇温
速度で測定した。サンプルは試料5mgをアルミニウム
押え蓋型容器に入れ、クリンプして用いた。
【0029】3.酸価 試料0.2gを精秤し20mlのクロロホルムに溶解し
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタ
レインを用いた。
【0030】4.鮮映性 目視判断。(○:良好、×:不良)
【0031】5.耐汚染性 5−1.耐カラシ汚染性(耐食品汚染性) 鋼板の塗面にカラシを塗布25℃で24時間放置後水洗
いし、直ちに色差計で△E値を測定した。 5−2.耐ガスケット性 冷蔵庫ドアパッキンを磁石接着後、70℃で96時間放
置後ウエスでふきとり痕跡を5段階評価した。(5:痕
跡なし、4:わずかに痕跡が残る、3:跡が残る、1:
完全に跡が残る) 5−3.マジック耐汚染性 鋼板の塗面に赤マジックで線を書き2時間放置後、エタ
ノ−ルにより拭き取った後のマジックの痕跡を5段階評
価した。(5:痕跡なし、1:完全に跡が残る)
【0032】6.硬度 鋼板の塗面をJIS S−6006に規定された高級鉛
筆を用い、JISK−5400に従って測定し、キズの
有無で判断した。
【0033】7.加工性 塗装鋼板を180度折り曲げ、屈曲部に発生する割れを
10倍のルーペで観察し判定した。3Tとは折り曲げ部
に同じ板厚のものを3枚挟んだ場合をさし、0Tは板を
挟まなくて180度折り曲げた場合をさす。
【0034】8.光沢 60度反射率を測定した。
【0035】9.耐アルカリ性 塗装鋼板を10%NaOH中に72時間浸漬し、塗面の
光沢保持率を測定した。この場合、ポリエステル系プラ
イマ−を使用し、ブリスタ−の発生しない条件下で評価
した。
【0036】10.耐候性 促進耐候性試験機QUVをもちいて2000時間照射後
の光沢の保持率で示した。QUV照射条件UV60℃×
4時間、結露50℃×4時間の8時間を1サイクルと
し、250サイクル実施した。
【0037】合成例(A) 攪拌機、コンデンサー、温度計を具備した反応容器にイ
ソフタル酸 278部、無水フタル酸 119部、ネオ
ペンチルグリコール 156部、1,6−ヘキサンジオ
ール 414部、テトラブチルチタネート 0.255
部を仕込み、160℃から240℃まで4時間かけてエ
ステル化反応を行った。次いで系内を徐々に減圧してい
き、50分かけて5mmHgまで減圧し、さらに0.3
mmHg以下の真空下、260℃にて60分間重縮合反
応を行った。得られた共重合ポリエステル(A)はNM
R等の組成分析の結果、酸成分がモル比でイソフタル酸
/オルソフタル酸=71/29であり、グリコール成分
がモル比でネオペンチルグリコール/1,6−ヘキサン
ジオール=25/75であった。また、還元粘度を測定
したところ0.35dl/gであり、ガラス転移温度1
0℃であった。結果を第1表に示す。
【0038】以下、上記合成例に準じた方法により表1
〜表2に示す組成のポリエステル樹脂(B)〜(E)を
合成した。(H)〜(L)は比較ポリエステルである。
【0039】実施例 1 ポリエステル樹脂(A)溶液100固形部に酸化チタン
125部、メチル/ブチル混合エーテル化メチロールメ
ラミン(商品名:サイメル254、不揮発分80%、三
井サイアナミッド製)31.3部、p−トルエンスルホ
ン酸の10%ベンジルアルコール溶液2.5部、および
ポリフローS(共栄社油脂化学工業製)0.5部を加
え、ガラスビーズ型高速振とう機で5時間分散し塗料組
成物とした。
【0040】この塗料組成物を厚さ0.5mmの亜鉛鉄
板に膜厚20μとなるように塗布したのち、230℃で
1分間焼付けを行った。得られた塗膜は良好な加工性と
硬度を有し、さらに卓越した耐アルカリ性、耐ガスケッ
ト性、耐候性、耐汚染性を有した。また、屋外暴露2年
後においても90%以上の光沢保持率を維持していた。
試験結果を表3に示す。
【0041】以下、表3および4に示す組成により同様
にして、実施例2〜7、比較例1〜6の塗料組成物を作
成し、塗布、焼付けを行った。得られた塗装鋼板の試験
結果を表3および4に示す。ただし、塗料の配合比は固
形分換算で表示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、塗料用組成物と
した場合、優れた加工性と硬度を有し、光沢、鮮映性に
優れた塗膜外観を呈する。さらに、従来技術では得られ
なかった卓越した耐アルカリ性、耐ガスケット性、耐候
性、耐食品汚染性を合せ持ち、屋外用を含む家電製品等
の分野における高い要求品質にこたえることができる。
また、本発明に使用するポリエステル樹脂は、塗料組成
物としてだけではなく、単独、あるいは公知の硬化剤と
併用することにより、種々の基材、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート等のプラスチックフィルム、鉄、ブリ
キ等の金属板などの接着剤として、または、各種ピグメ
ントのバインダーとして使用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 61:20) (72)発明者 大濱 健司 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)酸成分がイソフタル酸および/ま
    たはオルソフタル酸70〜100モル%、その他のジカ
    ルボン酸が0〜30モル%、グリコール成分が炭素数3
    〜10のアルキレングリコールが70〜100モル%か
    らなるガラス転移点温度が60℃以下、還元粘度が0.
    2dl/g以上のポリエステル樹脂、(B)これと反応
    し得る硬化剤を(A)/(B)=95/5〜60/40
    (重量比)の割合で配合することを特徴とするポリエス
    テル樹脂組成物。
JP5161528A 1993-06-30 1993-06-30 ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH0718169A (ja)

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