JPH0881553A - 高分子材料およびそれを利用した電気化学的装置 - Google Patents

高分子材料およびそれを利用した電気化学的装置

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JPH0881553A
JPH0881553A JP7193516A JP19351695A JPH0881553A JP H0881553 A JPH0881553 A JP H0881553A JP 7193516 A JP7193516 A JP 7193516A JP 19351695 A JP19351695 A JP 19351695A JP H0881553 A JPH0881553 A JP H0881553A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたイオン伝導性を備え、リチウム充填式
バッテリーやキャパシタンス、エレクトロクロミック系
光変調システム等の電気化学的用途に好適な高分子材料
を提供する。 【解決手段】 直鎖、分岐鎖ないし高度分岐鎖、場合に
よってはイオン置換基を持つ架橋鎖をもち、当該イオン
置換基はY基の反応によりM〔Y−{O−(CHR)p
−(CH2 q n −C(SO2 F 2 m に対応す
るイオン性モノマーから誘導される高分子材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電気化学的装
置に用いるイオン伝導性を呈する高分子材料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】電気
化学的装置、即ち、例えば蓄電システム、特にバッテリ
ーまたはキャパシタンス、並びに「エレクトロクロミズ
ム」型光変調システムは、高電圧で機能するので、安定
領域の広い非プロトン性電解質を必要とする。これらの
電解質としては、非プロトン性の極性液及び/又は溶媒
重合体を含有する溶媒中で容易に解離する塩を溶解して
得られる電解質などを挙げることができる。高いイオン
伝導性は、例えば、米国特許第5,194,253号に
対応する欧州公開特許第290,511号、同267,
107号または同567,637号明細書に開示されて
いるような、窒素ないし炭素原子に非局在化電荷陰イオ
ンをもった塩から得られる。
【0003】また、溶媒としての性質を有し、イオン基
をもつ置換体を内包する高分子鎖の材料で構成する電解
質も周知のものである。例えば、置換基として−〔CF
X−SO2 −C(SO2 F 2 - + を有する溶媒
共重合体を挙げることができる。ここで、Xは水素原子
またはフッ素原子、RF はペルフルオロアルキル基、M
+ は欧州公開特許第603,370号明細書に開示され
ている金属または有機陽イオンを表す。また、化合物
〔(RF SO2 2 CY〕- + の共重合化による得ら
れる共重合体を挙げることもできる。ここで、RF はペ
ルフルオロアルキル基、M+ は金属または有機陽イオ
ン、Yは電子求引基−CNまたはRCO−、もしくはR
PO<、RSO2 - を表している。Rは欧州公開特許第
567,637号明細書に開示されている重合化機能を
有する有機基である。これらのイオン伝導性高分子材料
において、イオン基は2つの電子求引置換基RF SO2
を有する炭素陰イオンと直接結合している電子求引官能
基をもつ根基によって高分子鎖に固定されている。この
ような材料の作製は複雑である。更に、炭素陰イオンと
直接結合している電子求引官能基能がカルボニル官能基
であるような材料は、加水分解を受けやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、陰イオン
炭素原子と直接結合する電子求引基を有しないものの、
優れたイオン伝導性を備え、目的とする電気化学的用途
に十分な安定領域を呈し、かつビス(ペルフルオロアル
キルスルフォニル)メタン系化合物から収率よく作製で
き、高分子鎖と結合できるような根基を有するイオン伝
導性材料を見出し、本発明を完成するに至った。本発明
は、イオン基を含有する高分子材料に関する。また、本
発明は、当該イオン基含有高分子材を含有するイオン伝
導性材料に関する。更に、本発明は、当該イオン伝導性
材料を電気化学的装置の電解質又は複合電極の結合剤と
して利用することに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明による高分子材料は、直
鎖、分岐鎖、ないし多分岐鎖、場合によっては架橋連鎖
を内包し、これによってイオン置換基を担持する。当該
材料は、イオン置換基がY基の反応による下記(I)式
に対応するイオン性モノマーから誘導されることを特徴
とする。 M〔Y−{O−(CHR)p −(CH2 q n −C(SO2 F 2 m ・・・(I) ここで、 − Mはプロトン、アルカリ金属の陽イオン、アルカリ
土類金属の陽イオン、遷移金属の陽イオン、稀土類の陽
イオン、アンモニウム陽イオン、アミジニウム、グアニ
ジニウム、ピリジニウム、フォスフォニウム、スルフォ
ニウム、少なくとも一つの置換イオンを有するアンモニ
ウム、オキソニウムから選ばれる有機陽イオン、 − mは陽イオンMの原子価、 − RF は1個から8個の炭素原子、好適には1個から
4個までの炭素原子を有する直鎖ないし分岐鎖ペルフル
オロアルキル基、 − Rは1個から4個までの炭素原子を有するアルキル
基若しくは水素原子、 − Yはアリル基、グリシジル基、ビニルベンジル基、
アクリロイル基、メタクリロイル基若しくは水素原子、 − 0≦n≦40、好適には0≦n≦10、 − 1≦p+q≦4、 − n=0の時、Yはアリル基、グリシジル基またはビ
ニルベンジル基、である。
【0006】Li+ は,本発明に基づく高分子材料にお
いて好適な陽イオンである。ペルフルオロアルキル基
は、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基、ペ
ルフルオロプロピル基、イソペルフルオロプロピル基、
ペルフルオロブチル基の中から選択することが望まし
い。特定の実施態様においては、本発明による高分子材
料には、高分子鎖に主として複数の溶媒単位、例えばエ
ーテル単位、アミン単位または硫化物からなる少なくと
も一つのセグメントを含有し、当該単位のあるものは根
基Yから誘導されるY’基によって高分子鎖に結合され
るイオン置換基−〔Y’−{O−(CHR) P −(CH
2 q n −C(SO2 F 2 - を有する。
【0007】本明細書において、「セグメント」なる用
語はモノマーの単一単位で構成するセグメントを意味す
ると同時に、同一ないし相異なる複数のモノマー単位か
ら構成されるセグメントをも意味するものとする。「イ
オン伝導性置換基」なる用語は置換体−〔Y’−{O−
(CHR)P −(CH2 q n −C(SO
2 F 2 - を示し、ここでY’、R、RF 、p、q
及びnは、先に述べた定義と同一である。イオン伝導性
置換体を有するオキシアルキル単位から構成される溶媒
セグメントを含有する高分子材料は、とりわけ好適な材
料である。更に、オキシアルキレン基単位は好適には1
個から10個までの炭素原子を有するアルキル置換基、
オキシアルキレン置換基または好適には1個から10個
までの炭素原子を有するポリオキシアルキレン置換基の
ような他の置換基を有することができる。
【0008】溶媒セグメントは、イオン伝導性置換体を
有し、主として複数の酸化エチレン単位から構成される
統計的共重合体または統計的傾向を示す共重合体、もし
くは酸化エチレンの単独重合体であることが望ましい。
当該共重合体の中で、複数単位のモノマー全数の70%
以上の酸化エチレン単位を含有するものが特に好適であ
る。コモノマーは、セグメントの溶媒としての性質を有
するモノマーの中から選択される。例えば、酸化プロピ
レン、オキシメチレン、オキセタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキソラン、グリシジルアルキルエーテル類を挙
げることができる。溶媒セグメントの分子量は、好適に
は150〜20000、更に好適には150〜1000
0である。溶媒セグメントは相互に結合し、また場合に
よっては架橋した直鎖ないし分岐鎖構造の高分子を形成
するように、−C−C−または−C−O−結合を形成す
るように他のセグメントと結合することもある。
【0009】いま一つの特定実施態様においては、本発
明による高分子材料には、イオン伝導性置換機を有する
複数の非溶媒単位から構成される1個以上のセグメント
が含まれる。非溶媒セグメントは、ポリエン、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリニトリル及びポリビニルエーテ
ルの中から選択することができる。
【0010】本発明に基づく高分子材料においては、上
記の如く定義したセグメントは、分岐構造、場合によっ
ては架橋構造としてもよい。架橋群は、二価のものとし
てもよく、従って本発明による高分子材料は、本質的に
は直鎖型である。また、架橋群は三価または四価として
もよいので、本発明による高分子材料は分枝構造、また
場合によっては橋かけ構造となる。本発明による高分子
材料には、イオン伝導性置換基を有し、溶媒の性質を持
つセグメント及び/又はイオン伝導性置換基を有しない
溶媒セグメント及び/又はイオン伝導性置換基を有する
非溶媒セグメント及び/又はイオン伝導性を有しない非
溶媒セグメントを含めることができる。
【0011】本発明によるイオン伝導性置換基含有高分
子材料は、種々のプロセスによって得ることができる。
本発明による高分子材料の調製方法は、炭素−炭素二重
結合を担持する複数の根基並びにYがアリル基である本
発明による1個以上のイオン伝導性モノマー(I)、グ
リシジル基、アクリロイル基若しくはメタクリロイル基
で置換された高分子材料間で架橋反応を起こさせること
にある。本手順は、特にポリエーテル鎖を有する、本発
明による高分子材料の調製に有効である。炭素−炭素二
重結合を有する複数の根基で置換されるポリエーテルと
しては、アルキルまたはポリ(アルキルオキシ)型飽和
基で置換される、もしくは置換されない1個以上の環状
エーテル、及び炭素−炭素二重結合をもった不飽和根基
によって置換される1個以上の環状エーテルの共重合体
を挙げることができる。このような共重合体は、カチオ
ン重合、アニオン重合もしくはバンデンベルグ重合で得
られる。非置換または飽和置換基含有環状エーテルとし
ては、酸化エーテル、酸化プロピレン、エポキシブタ
ン、ジオキソラン、テトラヒドロフランを挙げることが
できる。不飽和置換体を有するエーテルとしては、エポ
キシ−1,2−ヘキセン−5、エポキシ−1,2−オク
テン−7等のエポキシアルケン、アリールグリシジアル
エーテル、フルフリルグリシジルエーテル、アクリルオ
キシアルキレンまたはメタクリルオキシアルキレン置換
基、アリールオキシアルキレン置換基、アリール置換基
を有するオキシラン類を挙げることができる。特にポリ
エーテルとの共有架橋反応に好適なイオン伝導性モノマ
ー(I)としては、4,4−ビス(トリフルオロメチル
スルホニル)−1−ブテンのリチウム塩、3,3−ビス
(トリフルオロメチルスルホニル)−1−アクリル酸プ
ロピルのリチウム塩を挙げることができる。
【0012】本発明によるポリエーテル系高分子材料の
別な調製方法としては、エーテル官能基を有する1個以
上のモノマーと、Yがグリシジル基、アクリロイル基ま
たはメタクリロイル基を有する1個以上のイオン伝導性
モノマーとの共重合体反応がある。1個のエーテル官能
基を有する飽和モノマーとしては、酸化エチレン、酸化
プロピレン、エポキシブタン、ジオキソラン、テトラヒ
ドロフランを挙げることができる。不飽和置換基を有す
るエーテルとしては、エポキシ−1,2−ヘキセン−
5、エポキシ−1,2−オクテン−7などのエポキシア
ルケン、アリールグリシジルエーテル、フルフリルグリ
シジルエーテル、アクリルオキシアルキレンまたはメタ
クリルオキシアルキレン置換基、アリールオキシアルキ
レン置換基またはアリール置換基を有するオキシラン類
を挙げることができる。モノマーエーテルとの共重合反
応に特に好適なイオン伝導性モノマー(I)としては、
3,3−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)−1−
アクリル酸プロピルのリチウム塩を挙げることができ
る。
【0013】本発明によるポリエーテル系高分子材料の
第三の調製方法としては、Yが水素原子並びにイオン伝
導性モノマーのOY=OH基と直接反応はしないもの
の、OH官能基に反応できる2個以上の官能基を有する
結合剤を媒介として、イオン伝導性OH基と反応する官
能基をもつ1個以上のモノマーを表す1個以上のイオン
伝導性モノマー(I)との重縮合反応がある。反応物の
平均官能基数は、2以上でなくてはならない。このよう
な重縮合反応は、例えばKOHのような強塩基の存在下
で行う。
【0014】同様に、本発明による高分子材料は、Yが
水素原子並びにイオン伝導性モノマーのOY=OH基と
直接反応はしないものの、OH官能基に反応できる2個
以上の官能基を有する結合剤を媒介として、イオン伝導
性OH基と反応する官能基をもつプレポリマーを表す1
個以上のイオン伝導性モノマー(I)との重縮合反応か
らなる方法によって調製することができる。反応物の平
均官能基数は、2以上でなくてはならない。結合剤とし
ては、アルケン類、例えばシス2−ブテン、トランス2
−ブテン、メチル2−プロピレン、シス2,4−ヘキサ
ジエンなどの塩素化誘導体、特に3−クロロ−2−クロ
ロメチル−1−プロピレンを挙げることができる。
【0015】当該第三種類の方法において利用可能なイ
オン伝導性モノマー(I)は、4,4−ビス(トリフル
オロメチルスルホニル)−1−ブタノールである。重縮
合方法は、ポリエーテル系セグメントを含有する、本発
明に基づく高分子材料を生成するに当たり特に適合す
る。この特殊な場合において、結合剤を媒介としてイオ
ン伝導性モノマーのOH基と反応するモノマーには、他
に1個以上のエーテル官能基が含有される。このような
モノマーの実例として、グリセロールを挙げることがで
きる。結合剤を媒介としてイオン伝導性モノマーのOH
基と反応するプレポリマーは、他にエーテル官能基もも
っており、ポリアルキレングリコールまたはポリアルキ
レンポリオール類の中から選択することができる。ポリ
エチレングリコールやポリエチレントリオールは特に好
適である。
【0016】本発明による高分子材料は、イオン伝導性
材料の生成に利用することができる。本発明によるイオ
ン伝導性材料は、イオン伝導性モノマー(I) から得られ
る高分子材料の他に非プロトン性の極性化合物を含有す
ることができる。高分子材料が内在的に溶媒としての性
質を呈する場合には、そのままイオン伝導性材料として
利用することができる。当該材料には、その他、種々の
温度で2〜98%の液状の極性非プロトン性化合物を含
有することができ、また種々の低含有量で非プロトン性
極性化合物を含有させることで可塑性を賦与することも
できる。また、非プロトン性極性化合物の含有量を上げ
ることによってゲル化することができる。本発明による
高分子材料が内在的に溶媒としての性質を呈しない場合
には、容積比で5%以上の非プロトン性極性化合物を付
加することによってイオン伝導性材料の作製に利用する
ことができる。
【0017】非プロトン性極性化合物直鎖状ないし環状
炭酸塩からなる根基、直鎖状ないし環状エーテル、ポリ
エーテル、直鎖状ないし環状エステル、直鎖状ないし環
状スルホン、スルホンアミド類及びニトリル類の中から
選択することができる。伝導性材料を生成する場合、ポ
リエーテルなどの強い溶媒としての性質を示す高分子材
料と十分な溶媒特性を呈しない、本発明による高分子材
料を混合することができる。
【0018】本発明によるイオン伝導性材料は、主とし
てイオン置換基のMm+イオンによるイオン伝導性を有す
る。場合によっては、陽イオンM’及びClO4 - 、A
sF 6 - 、PF6 - 、BF4 - 、RF SO3 - 、CH3
SO3 - 、N(RF SO2 2 - 、C(RF SO2 3
- 、CF(RF SO2 2 - の中から選ばれる陰イオン
との塩を付加すると有利である。ここで、RF は炭素原
子1〜8個または1個のフッ素原子を有するペルフルオ
ロアルキル基である。陽イオンM’は、プロトン、アル
カリ金属の陽イオン、アルカリ土類金属の陽イオン、遷
移金属の陽イオン、稀土類の陽イオン、アンモニウム陽
イオン、アミジニウム、グアジニウム、ピリジニウム、
フォスフォニウム、スルフォニウム、1個以上の置換基
を有するアンモニウム、オキソニウムの陽イオンの中か
ら選ばれる有機陽イオンから選択する。M’は、同一材
料においてもMと同じ場合とMとは異なる場合とがあ
る。
【0019】本発明によるイオン伝導性材料は、電解質
内の正の電極と負の電極との間でのリチウムイオンの可
逆的循環によって機能するリチウム充電式バッテリーに
利用すると便利である。また、電極の正負に拘わらず、
複合電極の結合剤としても利用することができる。
【0020】負の複合電極は、本発明によるイオン伝導
性材料を非プロトン性の極性溶媒に溶かした溶液に、レ
ドックス性の低いリチウムイオンを可逆的に付加できる
材質を導入し、こうして得た混合物を集電器の役割を果
たす金属ないしプラスチック製の細長い板に展延してか
ら窒素の存在下で加熱により溶媒を蒸発させて生成す
る。レドックス性の低いリチウムイオンを可逆的に付加
できる材質は、オイルコークス、グラファイト、グラフ
ァイトホイスカー、炭素繊維、微粒子状メソ形炭素、石
油アスファルトコークスなどを含む天然ないし合成炭化
材、並びに0≦x≦1であるようなLiX MoO2 また
はLiX WO2 、0≦x≦8であるようなLiX Fe2
3 、0≦x≦5であるようなLi4+X Ti5 12を含
む酸化物、0≦x≦4であるようなLi9+X Mo
6 6 、0≦x≦2であるようなLiX TiS2 をを含
む硫化物、並びにオキシ硫化物の中から選択することが
できる。
【0021】正の複合電極の一つには、導電性を賦与す
る一つの化合物、ひとつの活性物質並びに本発明による
結合剤としてのイオン伝導性材料が含まれる。導電性を
賦与する化合物は、粉体や繊維状等種々形態の炭素、酸
化しにくい金属粉、その窒化物または炭化物の中から選
択することができる。活性物質としては、酸化物、特に
遷移金属(例えば、Ti、V、Mn、Cr、Fe、C
o、Ni)の単独酸化物、もしくはこれらの金属を混合
したものの酸化物で、明確に定義された化合物、特に酸
化リチウムがある。複合電極は、当該活性物質と適当な
溶媒に溶かした結合剤溶液中に導電性を賦与する化合物
を混合し、これを細長い金属製ないしプラスチック製の
板に展延してから窒素の存在下で加熱により溶媒を蒸発
させて生成する。
【0022】本発明によるイオン伝導性材料は、他に、
キャパシタンスにおける電解質、及び/又は複合正電極
及び/又は複合負電極の結合剤としても利用することが
できる。
【0023】更に、本発明によるイオン伝導性材料は、
他に、エレクトロクロミズム型の光変調システムの電解
質としても利用することができる。
【0024】
【実施例】本発明は、下記の実施例においてより詳細に
説明される。これらの実施例は参考のためのものであ
り、本発明を限定するものではない。 (実施例1)米国特許第3,758,593号に従い、
THF溶液中のビス(ペルフルオロスルフォニル)メタ
ンに塩化メチルマグネシウムを作用させて4,4−ビス
(トリフルオロメチルスルホニル)−1−ブテンを生成
し精製する。これに対応するリチウム塩は、水中の過剰
炭酸リチウムの作用、アセトン中の塩Li〔CH2 =C
H−CH2 C(SO2 F 2 〕の蒸発と抽出によって
得られる。単位陽イオン移動を伴う重合体電解質は、酸
化エチレン(95モル%)とアリールグリシジルエーテ
ル(5%)の共重合体(分子量Mw≒230,000 )4gと、
予め得ておいた塩530mgから得られる。これら2つ
の化合物を20mLのアセトニトリルに溶かし、これに7
0mgの過酸化ベンゾイルを加える。この溶液をマトリ
ックスで展延し、蒸発させた後厚み40μmの薄膜を得
る。アルゴン雰囲気下で80℃に加熱することにより当
該薄膜に架橋を行い、優れた機械的耐性を付与させる。
【0025】(実施例2)厚さ20μmの金属リチウム
細板、実施例1に基づいて準備した電解質薄膜、並びに
40%酸化バナジウムV2 5 、7%アセチレンブラッ
ク、45%酸化エチレンと実施例1に類似したアリール
グリシジルエーテルの混合物、8%の実施例1によるリ
チウム塩及び1%過酸化ベンゾイル(百分率はいずれも容
積百分率)から構成される80μmの複合電極を積層し
て電気化学発電機を製作する。複合電極の架橋は、80
℃で重合開始剤を熱解離することによって行う。積層物
の両側に位置させた厚み8μmの金属化ポリプロピレン
薄膜2枚が集電器の役を果たす。当該発電機は充電可能
で、温度40℃、電流密度200μAで平均電圧2.8
Vである。
【0026】(実施例3)THF溶液中の化合物(Mg
Cl)2 C(SO2 F 2 に化学量数のオキセタンを
添加した後、媒質を酸性化してエーテルを抽出して4,
4−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)−1−ブタ
ノールを作製する。当該生成物を蒸留して精製し、実施
例1の場合と同じく過剰炭酸カリウムの作用とアセトン
の乾燥残滓を抽出してカリウム塩を生成する。上記化合
物4.3g、グリセロールから得た分子量M=2000のポリ
エチレントリオール酸化物でDKS(日本国大阪)社か
ら市販されているもの25g、粉末過酸化カリウム3.
5g、3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペン
3.12gを機械式攪拌装置付き反応器に入れる。こう
してできた混合物を40℃にまで加熱してから、2時間
後に20mLのTHFを加える。30分後に重縮合反応が
終了し、反応混合物を75mLのTHFで希釈し、遠心分
離器にかけて生成したKClと過剰KOHとを取り除
く。−10℃に保たれたエーテル4000mL に重合体が
析出し、濾過される。この高分子電解質をメタノール溶
液に溶かし、ポリスチレンースルホン酸系イオン交換樹
脂を用いてカリウムイオンとリチウムイオンの交換を行
う。実施例1と同じ手法により35μmの薄膜ができ
る。重量百分率1%のアゾビス(イソブチルニトリル)
で二重結合の架橋を行った後、当該電解質の導電性は2
5℃で10−6Scm-1超になる。
【0027】(実施例4)米国特許第3,758,59
3号の実施例13に従って、ベンゼン溶液中で3,3−
ビス(トリフルオロメチルスルホニル)−1−プロパノ
ール−1−オルの混合物とアクリル酸とを反応させて
3,3−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)−1−
アクリル酸プロピルを生成する。これに対応するリチウ
ム塩は、過剰炭酸リチウムを作用させるよって得られ
る。当該リチウム塩1.3gをレドックス開始剤(Fe
SO4 +K2 2 8 )を用い、水溶液中の分子量1000
のメトキシオリゴアクリル酸エチレングリコール4.5
gと共重合させる。こうして得た粘性溶液を錫ドーピン
グした酸化インジウム(ITO)100nmと三酸化タ
ングステンWO3 3500nmで被覆したプレート上に
展延して蒸発させる。乾燥後の電解質薄膜に、同じく1
00nmのITOと400nmの混合酸化物LixCe
2 −TiO2 で被覆した同サイズのガラス板で覆う。
上記の全体でエレクトロクロミック系が形成され、IT
O電極に1.5Vの電圧を印加するとその色が濃いブル
ーに変わる。
【0028】(実施例5)50mLのTHF溶液中の0.
1モルのビス(ノナフルオロブチルスルフォニル)メタ
ンに0.2モルの酸化エチレンを加える。溶剤を蒸発さ
せた後、100mLの水による回収、濃縮塩化水素酸によ
るpH値調整、エチルエーテルでの有機相抽出によって
ヒドロキシエトキシ3,3−ビス(ノナフルオロブチル
スルフォニル)−1−プロパンを分離する。当該生成物
をクロマトグラフィーによって精製する。2つの等価過
酸化ナトリウムの存在下で、予め作製しておいた水酸基
含有化合物にエピクロロヒドリンを反応させてグリシド
オキシエトキシ−3,3−ビス(ノナフルオロブチルス
ルフォニル)−1−プロパンのナトリウム塩を得る。ア
ンバーリスト(Amberlyst)(アンバーライト(Amberlit
e )200 )系カラムで交換させることにより、ナトリウ
ムをリチウムで置換する。機械式攪拌装置付き、パール
(Parr )社製ステンレス製予圧反応器に、50mLのTH
Fにトリエチルアルミニウム1.2gを加えた溶液に1
00μlの水と0.5mLのペンタンジオンを加え、バン
デンベルグ(Vandenberg )系の触媒を作製する。グリシ
ドオキシエトキシ−3,3−ビス(ノナフルオロブチル
スルフォニル)−1−プロパンのナトリウム塩5g、ア
リールグリシジルエーテル2.4g、酸化エチレン22
gを反応器に入れ、700kPaの圧の下で、30時
間、120℃の温度で加熱する。冷却静置後開放し、1
0mLのメタノールを加えて重合化を抑える。こうして得
たイオン共重合体をエーテル内に析出させて分離し、エ
タノール内での解離とエーテル内での析出を各3回続け
て精製する。当該共重合体を80℃に加熱することによ
り、過酸化ベンゾイルないしアゾビス(イソブチロニト
リル)などの遊離基系開始剤の存在下で活性化するアリ
ルグリシデルエーテル・セグメントの二重結合を媒介し
て架橋することができる。共重合体の架橋により得られ
る薄膜は、電気化学発電機において電解質として利用す
ることができる。なお、当該共重合体は、複合電極の結
合剤としても利用できる。このような電極は、電極活性
物質、導電性化合物、溶媒並びに結合剤としての共重合
体から作製することができる。組成物を基体に展延し、
溶媒を蒸発させ、共重合体を架橋する。得られた薄膜
は、複合電極を構成し、また優れた機械的耐性を呈す
る。
【0029】(実施例6)(CF3 SO2 )CH2 を原
料として実施例5の塩の場合と同じ技法により、グリシ
ドオキシエトキシ−3,3−ビス(トリフルオロメチル
スルフォニル)−1−プロパンのカリウム塩を得る。機
械式攪拌装置付き、パール(Parr )社製反応器に150
mLの無水THFと280gのカリウムテルブトキシドと
を入れる。8gのグリシドオキシエトキシ−3,3−ビ
ス(トリフルオロメタンスルフォニル)−1−プロパン
のカリウム塩、2gのアリールグリシジルエーテル、5
gの酸化プロピレン、45gの酸化エチレンを反応器に
入れ、2時間、65℃の温度で加熱してモノマーをイオ
ン共重合させる。こうして得た共重合体エーテル内で分
離し、エタノール内での解離とエーテル内での析出を各
3回続けて精製する。当該共重合体は、実施例5の場合
と同じく、重量比で2%の遊離基系開始剤の存在下で6
0℃から加熱を開始することにより、アリルグリシデル
エーテル・セグメントの二重結合を媒介して架橋するこ
とができる。薄膜として得た架橋共重合体のにより得ら
れる薄膜は、電気化学発電機において電解質として利用
することができる。当該共重合体、溶媒、導電性材料並
びに電極活性物質から得た薄膜は、複合電極を構成する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れたイオン伝導性を備え、目的とする電気化学的用
途、例えばリチウム充填式バッテリーやキャパシタン
ス、エレクトロクロミック系光変調システム等の電解質
又は複合電極の結合剤として好適に利用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595040755 ハイドロ・ケベック HYDRO−QUEBEC カナダ国 ケベック、モントリオール、ブ ールヴァード・レーン・レヴェスケ、75 ウエスト (番地なし) (72)発明者 ジャミラ・ブンラバー フランス国 グルノーブル、リュ・ル・ブ リクス 22 (72)発明者 ミシェル・アルマン フランス国 サン−マルタン−デュリアー ジュ、レ・コルニョン (番地なし) (72)発明者 ディディエール・デュラブーグリス フランス国 グルノーブル、プラス・シャ ルル・デュリン 16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直鎖、分岐鎖、ないし多分岐鎖、場合に
    よっては架橋連鎖を内包する高分子材料であって、イオ
    ン置換基がY基の反応による下記(I)式に対応するイ
    オン性モノマーから誘導されることを特徴とする高分子
    材料。 M〔Y−{O−(CHR)p −(CH2 q n −C(SO2 F 2 m ・・・(I) ここで、 − Mはプロトン、アルカリ金属の陽イオン、アルカリ
    土類金属の陽イオン、遷移金属の陽イオン、稀土類の陽
    イオン、アンモニウム陽イオン、アミジニウム、グアニ
    ジニウム、ピリジニウム、フォスフォニウム、スルフォ
    ニウム、少なくとも一つの置換イオンを有するアンモニ
    ウム、オキソニウムから選ばれる有機陽イオン、 − mは陽イオンMの原子価、 − RF は1個から8個の炭素原子、好適には1個から
    4個までの炭素原子を有する直鎖ないし分岐鎖ペルフル
    オロアルキル基、 − Rは1個から4個までの炭素原子を有するアルキル
    基若しくは水素原子、 − Yはアリル基、グリシジル基、ビニルベンジル基、
    アクリロイル基、メタクリロイル基若しくは水素原子、 − 0≦n≦40、好適には0≦n≦10、 − 1≦p+q≦4、 − n=0の時、Yはアリル基、グリシジル基またはビ
    ニルベンジル基、である。
  2. 【請求項2】 Mがリチウムであることを特徴とする請
    求項1記載の高分子材料。
  3. 【請求項3】 RF がペルフルオロメチル基、ペルフル
    オロエチル基、ペルフルオロプロピル基、イソペルフル
    オロプロピル基またはペルフルオロブチル基の中から選
    択されることを特徴とする請求項1記載の高分子材料。
  4. 【請求項4】 高分子鎖に主として複数の溶媒単位、例
    えばエーテル単位、アミン単位または硫化物からなる少
    なくとも一つのセグメントを含有し、当該単位のあるも
    のは根基Yから誘導されるY’基によって高分子鎖に結
    合されるイオン置換基−〔Y’−{O−(CHR)P
    (CH2 q n −C(SO2 F 2- を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の高分子材料。
  5. 【請求項5】 溶媒単位がオキシアルキレン置換基であ
    り、そのうちのある置換基が−〔Y’−{O−(CH
    R)P −(CH2 q n −C(SO2 F 2-
    有することを特徴とする請求項4記載の高分子材料。
  6. 【請求項6】 オキシアルキレン単位が、1個から10
    個までの炭素原子を有するアルキル置換基、もしくは1
    個から10個までの炭素原子を有するオキシアルキレン
    置換基またはポリオキシアルキレン置換基を有すること
    を特徴とする請求項5記載の高分子材料。
  7. 【請求項7】 溶媒セグメントが相互に結合し、また場
    合によっては−C−C−または−C−O−結合によって
    他のセグメントと結合することを特徴とする請求項4記
    載の高分子材料。
  8. 【請求項8】 分子鎖が非溶媒単位によって構成される
    1個以上のセグメントを有し、少なくともそのうちの幾
    つかのセグメントが−〔Y’−{O−(CHR)P
    (CH2 q n −C(SO2 F 2 - 置換基を有
    することを特徴とする請求項1記載の高分子材料。
  9. 【請求項9】 非溶媒セグメントがポリエン、ポリエス
    テル、ポリアミド、ポリニトリル及びポリビニルエーテ
    ルの中から選択されることを特徴とする請求項8記載の
    高分子材料。
  10. 【請求項10】 高分子鎖が二価結合基、三価結合基な
    いし四価結合基で相互に結合された同一性質の複数セグ
    メントもしくは異なる性質の複数セグメントで構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の高分子材料。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかの請求項
    に記載の高分子材料を少なくとも一つ含有することを特
    徴とするイオン伝導性材料。
  12. 【請求項12】 非プロトン性の極性化合物を含有する
    ことを特徴とする請求項11記載のイオン伝導性材料。
  13. 【請求項13】 非プロトン性の極性化合物含有量が、
    容積比で2乃至98%であることを特徴とする請求項1
    2記載のイオン伝導性材料。
  14. 【請求項14】 非プロトン性の極性化合物含有量が、
    容積比で5乃至98%であることを特徴とする請求項1
    3記載のイオン伝導性材料。
  15. 【請求項15】 非プロトン性の極性化合物が、直鎖状
    ないし環状炭酸塩からなる根基、直鎖状ないし環状エー
    テル、ポリエーテル、直鎖状ないし環状エステル、直鎖
    状ないし環状スルホン、スルホンアミド類及びニトリル
    類の中から選択されることを特徴とする請求項12記載
    のイオン伝導性材料。
  16. 【請求項16】 陽イオンM’およびClO4 - 、As
    6 - 、PF6 - 、BF4 - 、RF SO3 - 、CH3
    3 - 、N(RF SO2 2 - 、C(RF
    2 3 - 、CF(RF SO2 2 - の中から選ばれる
    陰イオンとの塩を含有し、RF は炭素原子1〜8個で1
    個のフッ素原子をもつペルフルオロアルキル基であり、
    陽イオンM’はプロトン、アルカリ金属の陽イオン、ア
    ルカリ土類金属の陽イオン、遷移金属の陽イオン、アン
    モニウム陽イオン、稀土類の陽イオン、アミジニウム、
    グアジニウム、ピリジニウム、フォスフォニウム、スル
    フォニウム、1個以上の置換基を有するアンモニウム、
    オキソニウムの陽イオンの中から選ばれる有機陽イオン
    から選択されることを特徴とする請求項11記載のイオ
    ン伝導性材料。
  17. 【請求項17】 請求項11から16のいずれかに記載
    のイオン伝導性材料を含有し、電解質内の正の電極と負
    の電極との間でのリチウムイオンの可逆的循環によって
    機能するリチウム充電式バッテリー。
  18. 【請求項18】 電解質がイオン伝導性材を含有するこ
    とを特徴とする請求項17記載のリチウム充電式バッテ
    リー。
  19. 【請求項19】 結合剤にイオン伝導性材料を含む1個
    以上の複合電極を含有することを特徴とする請求項17
    記載のリチウム充電式バッテリー。
  20. 【請求項20】 請求項11から16のいずれかに記載
    のイオン伝導性材料を含有するキャパシタンス。
  21. 【請求項21】 請求項11から16のいずれかに記載
    のイオン伝導性材料を含有するエレクトロクロミック系
    光変調システム。
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