JP2018200868A - フロー電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質が非水系溶媒に膨潤することなく、かつリチウムイオンを伝導することができる、フロー電池およびそれに用いる隔離部材を提供する。【解決手段】本開示の一態様に係るフロー電池は、第1非水系溶媒を含む第1液体と、前記第1液体に浸漬される第1電極と、前記第1電極の対極である第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とを隔離する隔離部と、を備える。前記隔離部は、金属化合物と、ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、を含む固体電解質を含む。前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、フロー電池に関する。
特許文献1には、レドックスメディエータを含有するエネルギー貯蔵器を有しているレドックスフロー電池システムが、開示されている。
特許文献2には、酸化還元種を用いたフロー電池が開示されている。
特表2014−524124号公報 WO2016/208123号
非水系フロー電池の隔膜としてリチウムイオン伝導性無機固体電解質を使用した場合、可とう性がないため大面積化時にクラックが発生しやすく、大容量化が困難であった。また、可とう性のある高分子固体電解質を使用した場合、高分子固体電解質が正極電解液および負極電解液に含まれる非水系溶媒に膨潤ないし溶解するため、動作中に両電解液が混合し、充放電特性の著しい低下が見られた。
本開示は、電解質が非水系溶媒に膨潤することなく、かつリチウムイオンを伝導することができる、フロー電池およびそれに用いる隔離部材を提供する。
本開示の一様態におけるフロー電池は、第1非水系溶媒を含む第1液体と、前記第1液体に浸漬される第1電極と、前記第1電極の対極である第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とを隔離する隔離部と、を備える、前記隔離部は、金属化合物と、ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、を含む固体電解質を含む。前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される。
本開示によれば、隔離部が非水系溶媒に膨潤することなく、かつリチウムイオンを伝導することから、活物質の選択肢が広がり、充電容量が大きいフロー電池を実現できる。また正極電解液と負極電解液に異なる非水系溶媒を使用しても両者が混合することがなく、充放電特性が長期間維持される。さらに、隔離部は可とう性があり大容量化が容易である。
図1は、実施形態1におけるフロー電池の概略構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態2におけるフロー電池の概略構成を示すブロック図である。 図3は、実施例1−1、実施例1−2、実施例1−3および実施例2における隔離部に使用する高分子フィルムの導電率を示すグラフである。 図4は、実施形態3におけるフロー電池の概略構成を示す模式図である。
本開示は、以下の各項目に記載のフロー電池およびそれに用いる隔離部材を含む。
[項目1]
本開示の項目1に係るのフロー電池は、
第1非水系溶媒を含む第1液体と、
前記第1液体に浸漬される第1電極と、
前記第1電極の対極である第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極とを隔離する隔離部と、
を備える。
前記隔離部は、
金属化合物と、
ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、
を含む固体電解質を含む。
前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される。
本開示のフロー電池によれば、隔離部が非水系溶媒に膨潤することなく、かつリチウムイオンを伝導することから、活物質の選択肢が広がり、充電容量が大きいフロー電池を実現できる。また正極電解液と負極電解液に異なる非水系溶媒を使用しても両者が混合することがなく、充放電特性が長期間維持される。さらに隔離部に可とう性があり大容量化が容易である。
[項目2]
項目1に記載のフロー電池において、
前記複数のアルキレンオキシド単位におけるテトラメチレンオキシドの含有量が25モル%以上であってもよい。
[項目3]
項目1または2に記載のフロー電池において、
前記複数のアルキレンオキシド単位のうち50モル%以下がエチレンオキシドにより構成されていてもよい。
[項目4]
項目1から3のいずれかに記載のフロー電池において、
前記金属化合物は、リチウム化合物であってもよい。
[項目5]
項目4に記載のフロー電池において、
前記複数のアルキレンオキシド単位に由来する酸素原子に対し、前記リチウム化合物に由来するリチウムが3モル%以上50モル%以下であってもよい。
[項目6]
項目4または5に記載のフロー電池において、
前記金属化合物は、LiBF4、LiPF6、Li(FSO22N、Li(CF3SO22N、LiCF3SO3、およびLiClO4からなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。
[項目7]
項目1から6のいずれかに記載のフロー電池において、
前記第1非水系溶媒は、カーボネート基およびエーテル結合の少なくとも1種を含む溶媒を含んでいてもよい。
[項目8]
項目7に記載のフロー電池において、
前記第1非水系溶媒は、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびジエチルカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでいてもよい。
[項目9]
項目7に記載のフロー電池において、
前記第1非水系溶媒は、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジグライム、トリグライム、テトラグライム、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2,5−ジメチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、および4−メチル−1,3−ジオキソランからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでいてもよい。
[項目10]
項目1から9のいずれかに記載のフロー電池において、
前記非イオン性高分子が、前記複数のアルキレンオキシド単位に対して50モル%以下のカルボキシ基をさらに含んでいてもよい。
[項目11]
項目1から9のいずれかに記載のフロー電池において、
前記固体電解質が、さらに酸残基を含んでいてもよい。
[項目12]
項目1から11のいずれかに記載のフロー電池は、
第1酸化還元種と、
第1活物質と、
前記第1電極と前記第1活物質との間で前記第1液体を循環させる第1循環機構と、
をさらに備え、
前記第1非水系溶媒は、前記第1酸化還元種を含み、
前記第1活物質は、前記第1液体に不溶であり、
前記第1酸化還元種は、前記第1電極において、酸化または還元され、
前記第1酸化還元種は、前記第1活物質により、還元または酸化されてもよい。
[項目13]
項目1から12のいずれかに記載のフロー電池は、
第2非水系溶媒を含む第2液体を、さらに備え、
前記第2電極は、前記第2液体に浸漬されてもよい。
[項目14]
項目13に記載のフロー電池において、
前記第2非水系溶媒は、前記第1非水系溶媒とは異なる組成を有していてもよい。
[項目15]
項目13または14に記載のフロー電池は、
第2酸化還元種と、
第2活物質と、
前記第2電極と前記第2活物質との間で前記第2液体を循環させる第2循環機構と、
をさらに備え、
前記第2非水系溶媒は、前記第2酸化還元種を含み、
前記第2活物質は、前記第2液体に不溶であり、
前記第2酸化還元種は、前記第2電極において、酸化または還元され、
前記第2酸化還元種は、前記第2活物質により、還元または酸化されてもよい。
[項目16]
本開示の項目16に係るフロー電池用隔離部材は、
金属化合物と、
ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、
を含む固体電解質を備える。
前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される。
[項目17]
項目16に記載のフロー電池用隔離部材は、
さらに、前記固体電解質を支持する基材を備えていてもよい。
以下、本開示の実施形態が、図面を参照しながら、説明される。
(実施形態1)
図1は、実施形態1におけるフロー電池1000の概略構成を例示的に示すブロック図である。
実施形態1におけるフロー電池1000は、第1液体110と、第1電極210と、第2電極220と、隔離部400と、を備える。
隔離部400は、金属化合物と、ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を有する非イオン性高分子と、を含む固体電解質を含んでいる。前記ポリアルキレンオキシドは、複数のアルキレンオキシド単位から構成され、前記複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部がテトラメチレンオキシドより構成される。
第1液体110は、第1非水系溶媒に第1酸化還元種111が溶解した電解液である。
第1電極210は、第1液体110に浸漬される電極である。
以上の構成によれば、大きな充電容量を有し充放電特性が長期間維持されるフロー電池を実現できる。
すなわち、隔離部400が上記構成を備えることで、隔離部400が接している電解液である第1液体110に膨潤することなく、かつ金属イオンを伝導することができる。これにより、使用できる第1液体110、および第1酸化還元種111の選択肢が広がる。したがって、フロー電池1000の充電電位および放電電位の制御範囲が広がり、フロー電池1000の充電容量を増大させることができる。
また、以上の構成によれば、隔離部400が可とう性を有するため、大面積化ならびに薄膜化が容易となる。これにより、大容量かつ充放電速度の速いフロー電池1000を実現できる。
実施形態1におけるフロー電池1000においては、隔離部400を構成する高分子は、ポリアルキレンオキシドと架橋点とを有し、前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部がテトラメチレンオキシドである。
ポリアルキレンオキシドのイオン伝導メカニズムとして、高分子中のエーテル結合に含まれる酸素原子が金属イオンに配位し、高分子鎖がセグメント運動することにより金属イオンが移動するメカニズムが提唱されている。ポリアルキレンオキシドのうち、一般的に高分子電解質として知られるポリエチレンオキシドについては、含有させる金属塩濃度を高めた際に酸素原子と金属イオンの間に擬似架橋が生じ、分子鎖の運動性が低下するため、導電率が十分に上昇しない現象が知られている。
一方、テトラメチレンオキシドを有する高分子は結晶性が低く柔軟性が高い。このため、金属塩濃度を高めた際にも擬似架橋が生じにくく、分子鎖の運動性が十分に確保される。したがって、金属塩濃度の上昇に伴うキャリアイオンの増加により、導電率を向上させることが可能である。
テトラメチレンオキシドを有する高分子は、テトラヒドロフランのカチオン開環重合またはアニオン開環重合、ポリテトラメチレンエーテルグリコールより誘導したアクリレートおよび/またはエポキシ等のモノマーの重合により合成することができる。
アルキレンオキシド単位中のテトラメチレンオキシド単位の比率は特に限定されないが、25モル%以上であってもよい。アルキレンオキシド単位中のテトラメチレンオキシド単位の比率が50モル%以上であれば、上記の特長が十分に発現される。また、ポリアルキレンオキシドと架橋点とを有する高分子は、アルキレンオキシド単位に対して50モル%以下のカルボキシ基をさらに含有していてもよい。
テトラメチレンオキシド単位以外のアルキレンオキシド単位としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、メチレンオキシド、トリメチレンオキシドが挙げられる。アルキレンオキシド単位の一部をエチレンオキシドとすることにより、金属イオンへの配位性を高め、導電率を向上させることができる。エチレンオキシドの比率が高すぎると、先に述べた擬似架橋による導電率の低下が発生するため、アルキレンオキシド単位におけるエチレンオキシドの比率は75モル%以下であってもよく、50モル%以下であってもよい。
また、実施形態1におけるフロー電池1000においては、隔離部400を構成する高分子は、架橋点を有する。架橋点の形成方法としては、テトラメチレンオキシド単位と2つ以上の反応性官能基を有するモノマーの重合;ポリアルキレンオキシドを含む高分子へのエネルギー線照射などが挙げられる。前者においては、架橋点は、テトラメチレンオキシド単位と2つ以上の反応性官能基を有するモノマーを重合して得られる構造である。また後者においては、架橋点は、アルキレンオキシド単位中またはアルキレンオキシド単位外に含まれるアルキル炭素同士が共有結合して得られる構造である。
反応性官能基としては、例えばアクリレート基、メタクリレート基、ビニル基、アリル基、エポキシ基、オキセタン基などが挙げられる。
例えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコールの両端のヒドロキシ基をアクリレート基またはメタクリレート基に変換したモノマーを、紫外線および/または熱などのエネルギーを付加して重合させることにより、テトラメチレンオキシド単位と架橋点を有する高分子を合成することができる。また、アクリレート基および/またはメタクリレート基の代わりに、エポキシ基および/またはオキセタン基に変換したモノマーからも、同様に高分子を合成することができる。またこの際、テトラメチレンオキシド単位以外のアルキレンオキシド単位を有するモノマーと共重合させてもよい。
別の合成方法としては、テトラヒドロフランの開環重合時に、2つ以上のエポキシ基またはオキセタン基を有する架橋モノマーを共重合させることにより、テトラメチレンオキシド単位の生成と架橋を同時に実施する方法が挙げられる。
酸触媒によるカチオン開環重合の場合、5員環であるテトラヒドロフランは環の歪みエネルギーが大きくないため単独では重合が開始せず、3員環のエポキシ基および/または4員環のオキセタン基など、より歪みエネルギーの大きい環状化合物の共存下で開環反応が進行する。このため、2つ以上のエポキシ基ならびにオキセタン基を有するモノマーをテトラヒドロフランに共存させることにより、テトラヒドロフランの開環重合の開始と高分子鎖の架橋を同時に実現することができる。
架橋モノマーの分子骨格の構造は特に限定されないが、アルキレンオキシド単位骨格を有するモノマーを使用すれば、高分子全体の導電性を妨げないようにすることができる。架橋モノマーとしては、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテルなどが挙げられる。または、エポキシ基またはオキセタン基を1分子中に2つ以上有するモノマーをエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド変性したものも、使用することもできる。
また、実施形態1におけるフロー電池1000においては、隔離部400に含まれる金属化合物としては、解離して金属イオンを生成するアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物を使用でき、リチウム化合物であってもよい。例えば、LiBF4、LiPF6、Li(CF3SO22N(リチウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、以下、LiTFSIと略称する)、Li(FSO22N(リチウム ビス(フルオロスルホニル)イミド、以下、LiFSIと略称する)、LiCF3SO3、およびLiClO4からなる群より選ばれる少なくとも1種が使用できる。前記アルキレンオキシド単位に由来する酸素原子に対し、前記リチウム化合物に由来するリチウムが3から50モル%であってもよく、5から40モル%であってもよい。リチウム化合物に由来するリチウムは、リチウム原子のみならず、リチウムイオンも含む。
隔離部400の製造方法としては、例えばテトラメチレンオキシドを生成するモノマーに金属化合物を溶解させた後モノマーを重合させる方法;テトラメチレンオキシドを含む高分子と金属化合物とを適当な溶媒に溶解させた溶液をキャストし溶媒を除去する方法などが挙げられる。さらに、隔離部400は、基材に前記高分子を含浸させたものであってもよい。基材としては、ポリプロピレン不織布、ポリエチレン不織布、PPS(poly(phenylene sulfide))不織布、テフロンシート、ポリエチレンセパレータ、ポリプロピレンセパレータ、ポリイミドセパレータ、ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)の二層構造のセパレータ、PP/PE/PPの三層構造のセパレータなどが挙げられる。
実施形態1におけるフロー電池1000においては、第1液体110は、カーボネート基およびエーテル結合の少なくとも1種を有する非水系溶媒を使用することができる。
カーボネート基を有する非水系溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、およびジエチルカーボネート(DEC)からなる群より選ばれる少なくとも1種が使用できる。
エーテル結合を有する非水系溶媒としては、例えば、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジグライム、トリグライム、テトラグライム、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2,5−ジメチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、および4−メチル−1,3−ジオキソランからなる群より選ばれる少なくとも1種が使用できる。
また、実施形態1におけるフロー電池1000においては、第1液体110は、上述の非水系溶媒として用いられうる材料を溶媒とした、電解質を含む電解液であってもよい。当該電解質(塩)は、LiBF4、LiPF6、LiTFSI、LiFSI、LiCF3SO3、およびLiClO4からなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。また、当該溶媒は、その誘電率が高く、かつ、Liイオンとの反応性が低く、かつ、その電位窓が4V付近までであってもよい。
また、実施形態1におけるフロー電池1000においては、第1酸化還元種111は、非水系溶媒に溶解し電気化学的に酸化還元される物質を使用することができる。第1酸化還元種111としては、例えばバナジウム、鉄、クロムなどに代表される複数の電荷を取りうる金属イオンまたは金属錯体イオン;テトラチアフルバレン誘導体、ビピリジル誘導体、チオフェン誘導体、チアントレン誘導体、カルバゾール誘導体、フェナントロリン等の複素環化合物;オキソカーボン酸;ベンゾフェノン、アセトフェノン等の芳香族ケトン類;ビフェニル、フェナントレン、スチルベン、トリフェニレン、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニルなどの芳香族化合物;フェロセンなどのメタロセン化合物等を使用することができる。また、必要に応じて、これらのうち2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、実施形態1におけるフロー電池1000においては、第1電極210は正極であり、かつ、第2電極220は負極であってもよい。
なお、第2電極220として、相対的に電位の高い電極を用いれば、第1電極210は、負極にもなりうる。
すなわち、第1電極210は負極であり、かつ、第2電極220は正極であってもよい。
なお、実施形態1におけるフロー電池1000においては、例えば、第1液体110が第1電極210に接触することにより、第1酸化還元種111は、第1電極210により、酸化または還元される。
第1電極210は、第1酸化還元種111の反応場として作用する表面を有する電極であってもよい。
この場合、第1電極210としては、第1液体110に対して安定な材料が用いられうる。第1液体110に対して安定な材料は、例えば、第1液体110に不溶性の材料であってもよい。さらに、第1電極210として、電極反応である電気化学反応に対して安定な材料が用いられうる。例えば、第1電極210として、金属、カーボンなどが用いられうる。金属は、例えば、ステンレス鋼、鉄、銅、ニッケルなどであってもよい。
第1電極210は、その表面積を増大させた構造であってもよい。表面積を増大させた構造を有するものは、例えば、メッシュ、不織布、表面粗化処理板、焼結多孔体、などであってもよい。これによれば、第1電極210の比表面積が大きくなる。これにより、第1酸化還元種111の酸化反応または還元反応を、より進行し易くできる。
第2電極220は、集電体と、集電体上に設けられた活物質と、を備える構成であってもよい。これにより、例えば、高容量な活物質を用いることができる。第2電極220の活物質としては、リチウムイオンを可逆に吸蔵および放出する特性を有する化合物が用いられうる。
また、第2電極220は、リチウム金属であってもよい。第2電極220として、リチウム金属を用いた場合、金属正極としての溶解析出の制御が容易となり、かつ、高容量を実現できる。
<充放電プロセスの説明>
実施形態1におけるフロー電池1000の充放電プロセスが、以下に、説明される。
なお、具体的に、下記の構成である動作例が例示されながら、充放電プロセスが説明される。
本動作例では、第1電極210は、正極であり、カーボンブラックである。
また、本動作例では、第1液体110は、第1酸化還元種111が溶解したエーテル溶液である。
また、本動作例では、第1酸化還元種111は、ベンゾフェノン(以下、BPと表記される)である。
また、本動作例では、第2電極220は、負極であり、リチウム金属である。
[充電プロセスの説明]
まず、充電反応が、説明される。
第1電極210と第2電極220との間に、電圧が印加されることにより、充電が行われる。
(負極側の反応)
電圧の印加により、負極である第2電極220にフロー電池1000の外部から電子が供給される。これにより、負極である第2電極220では、還元反応が起こる。すなわち、負極は、充電状態となる。
例えば、本動作例では、下記の反応が生じる。
Li+ + e- → Li
(正極側の反応)
電圧の印加により、正極である第1電極210では、第1酸化還元種111の酸化反応が起こる。すなわち、第1電極210の表面において、第1酸化還元種111が酸化される。これにより、第1電極210からフロー電池1000の外部に電子が放出される。
例えば、本動作例では、下記の反応が生じる。
BP・Li → BP + Li++ e-
以上の充電反応は、第1酸化還元種111が完全充電状態となる、または、第2電極220が完全充電状態となる、のどちらかに到達するまで、進行しうる。
[放電プロセスの説明]
次に、満充電からの放電反応が、説明される。
満充電では、第1酸化還元種111と第2電極220とは、充電状態となっている。
放電反応では、第1電極210と第2電極220との間から、電力が取り出される。
(負極側の反応)
負極である第2電極220では、酸化反応が起こる。すなわち、負極は、放電状態となる。これにより、第2電極220からフロー電池1000の外部に電子が放出される。
例えば、本動作例では、下記の反応が生じる。
Li → Li+ + e-
(正極側の反応)
電池の放電により、正極である第1電極210にフロー電池1000の外部から電子が供給される。これにより、第1電極210上では、第1酸化還元種111の還元反応が起こる。すなわち、第1電極210の表面において、第1酸化還元種111が還元される。
例えば、本動作例では、下記の反応が生じる。
BP + Li++ e- → BP・Li
なお、リチウムイオン(Li+)の一部は、隔離部400を通じて、第2電極220側から供給される。
以上の放電反応は、第1酸化還元種111が完全放電状態となる、または、第2電極220が完全放電状態となる、のどちらかに到達するまで、進行しうる。
(実施形態2)
以下、実施形態2が説明される。なお、上述の実施形態1と重複する説明は、適宜、省略される。
実施形態2として、第1電極側および第2電極側の両方において電解液を循環させる構成が示される。
図2は、実施形態2におけるフロー電池3000の概略構成を例示的に示すブロック図である。
実施形態2におけるフロー電池3000は、上述の実施形態1におけるフロー電池1000の構成に加えて、下記の構成を備える。
すなわち、実施形態2におけるフロー電池3000は、実施形態1におけるフロー電池1000の構成に加えて、第2液体120と、第2酸化還元種121と、をさらに備える。
第2液体120は、第2酸化還元種121が溶解した液体である。
本実施形態では、第2電極220は、第2液体120に浸漬されている。
隔離部400は、第1電極210および第1液体110と、第2電極220および第2液体120と、の間を隔離する。
以上の構成によれば、大きな充電容量を有し充放電特性が長期間維持されるフロー電池3000を実現できる。
すなわち、隔離部400が上記構成を備えることで、隔離部400が接している電解液である第1液体110および第2液体120に膨潤することなく、かつ金属イオンを伝導することができる。これにより、使用できる第1液体110、第1酸化還元種111、第2液体120、ならびに第2酸化還元種121の選択肢が広がり、充電電位および放電電位の制御範囲が広がり、充電容量を増大させることができる。さらに、第1液体110と第2液体120が異なる組成であっても、隔離部400によって両者が混合することなく保持されることから、フロー電池3000の充放電特性が長期間保持される。
実施形態2におけるフロー電池3000においては、第2液体120は、第1液体110と同様にカーボネート基およびエーテル結合の少なくとも1種を有する非水系溶媒を使用することができる。第2液体120は、第1液体110と同じ非水系溶媒を使用してもよいし、異なる非水系溶媒を使用してもよい。
実施形態2におけるフロー電池3000においては、第2酸化還元種121は、非水系溶媒に溶解し電気化学的に酸化還元される物質を使用することができる。具体的には、例えば、前記第1酸化還元種111と同様の金属含有イオン、または有機化合物を使用することができる。第1酸化還元種111と第2酸化還元種121のいずれか一方に低電位の化合物、他方に高電位の化合物をそれぞれ選択することにより、フロー電池3000として動作する。
(実施形態3)
以下、実施形態3が説明される。なお、上述の実施形態1または2と重複する説明は、適宜、省略される。
図4は、実施形態3におけるフロー電池4000の概略構成を例示的に示す模式図である。
実施形態3におけるフロー電池4000は、上述の実施形態2におけるフロー電池3000の構成に加えて、下記の構成を備える。
すなわち、実施形態3におけるフロー電池は、実施形態2におけるフロー電池3000の構成に加えて、第1循環機構510を備える。
第1循環機構510は、第1電極と第1活物質との間で第1液体を循環させる機構である。
第1循環機構510は、第1収容部511を備える。
第1活物質310と第1液体110とは、第1収容部511に、収容される。
第1循環機構510は、第1電極210と第1収容部511との間で、第1液体110を循環させる。
第1収容部511において第1活物質310と第1液体110とが接触することにより、第1活物質310による第1酸化還元種111、すなわち第1電極メディエータの酸化反応と還元反応とのうちの少なくとも一方が行われる。
以上の構成によれば、第1収容部511において、第1液体110と第1活物質310とを、接触させることができる。これにより、例えば、第1液体110と第1活物質310との接触面積を、より大きくできる。また、第1液体110と第1活物質310との接触時間を、より長くできる。このため、第1活物質310による第1酸化還元種111の酸化反応および還元反応を、より効率的に、行うことができる。
なお、実施形態3においては、第1収容部511は、例えば、タンクであってもよい。
また、第1収容部511は、例えば、充填された第1活物質310の隙間に、第1電極メディエータである第1酸化還元種111が溶解した第1液体110を、収容していてもよい。
また、図4に示されるように、実施形態3におけるフロー電池4000は、電気化学反応部600と、正極端子211と、負極端子221と、をさらに備えてもよい。
電気化学反応部600は、隔離部400により、正極室610と負極室620とに、分離されている。
正極室610には、正極となる電極が、配置される。図4では、正極室610には、第1電極210が、配置される。
正極端子211は、正極となる第1電極210に、接続される。
負極室620には、負極となる電極が、配置される。図4では、負極室620には、第2電極220が、配置される。
負極端子221は、負極となる第2電極220に、接続される。
正極端子211と負極端子221とは、例えば、充放電装置に接続される。充放電装置により、正極端子211と負極端子221との間に電圧が印加されるか、または、正極端子211と負極端子221との間から電力が取り出される。
また、図4に示されるように、実施形態3におけるフロー電池4000においては、第1循環機構510は、配管514と、配管513と、ポンプ515と、を備えてもよい。
配管514の一端は、正極室610と負極室620とのうち、第1電極210が配置される方に、接続される。図4では、配管514の一端は、正極室610に、接続される。
配管514の別の一端は、第1収容部511における第1液体110の流入口に、接続される。
配管513の一端は、第1収容部511における第1液体110の流出口に、接続される。
配管513の別の一端は、正極室610と負極室620とのうち、第1電極210が配置される方に、接続される。図4では、配管513の別の一端は、正極室610に、接続される。
ポンプ515は、例えば、配管514に設けられる。または、ポンプ515は、配管513に設けられてもよい。
なお、実施形態3におけるフロー電池4000においては、第1循環機構510は、第1透過抑制部512を備えてもよい。
第1透過抑制部512は、第1活物質310の透過を抑制する。
第1透過抑制部512は、第1液体110が第1収容部511から第1電極210に流出する経路に、設けられる。図4では、第1透過抑制部512は、配管513に設けられる。
以上の構成によれば、第1活物質310が第1収容部511以外(例えば、第1電極210側)へ流出することを抑制できる。すなわち、第1活物質310は、第1収容部511に留まる。これにより、第1活物質310そのものは循環させない構成のフロー電池を実現できる。このため、第1循環機構510の部材の内部の第1活物質310による目詰まりを防止できる。第1循環機構510の部材は、例えば、配管であってもよい。また、第1活物質310が第1電極210側に流出することによる抵抗損失の発生を防止できる。
第1透過抑制部512は、例えば、第1収容部511と配管513との接合部に、設けられてもよい。
第1透過抑制部512は、例えば、第1活物質310を濾過するフィルターであってもよい。このとき、フィルターは、第1活物質310の粒子の最小粒径よりも小さい孔を有する部材であってもよい。フィルターの材料としては、第1活物質310および第1液体110などと反応しない材料が用いられうる。フィルターは、例えば、ガラス繊維濾紙、ポリプロピレン不織布、ポリエチレン不織布、ポリエチレンセパレータ、ポリプロピレンセパレータ、ポリイミドセパレータ、PE/PPの二層構造のセパレータ、PP/PE/PPの三層構造のセパレータ、金属リチウムと反応しない金属メッシュ、など、であってもよい。
以上の構成によれば、第1収容部511の内部において、第1液体110の流動とともに、第1活物質310の流動が生じても、第1活物質310が第1収容部511から流出することを防止できる。
図4では、第1収容部511に収容されている第1液体110は、第1透過抑制部512と配管513とを通過して、正極室610に、供給される。
これにより、第1液体110に溶解している第1酸化還元種111は、第1電極210により、酸化または還元される。
その後、酸化または還元された第1酸化還元種111が溶解した第1液体110は、配管514とポンプ515とを通過して、第1収容部511に、供給される。
これにより、第1液体110に溶解している第1酸化還元種111に対して、第1活物質310による酸化反応と還元反応とのうちの少なくとも一方が行われる。
なお、第1液体110の循環の制御は、例えば、ポンプ515により行われてもよい。すなわち、ポンプ515により、適宜、第1液体110の供給の開始、または、供給の停止、または、供給量などの調整、が行われる。
また、第1液体110の循環の制御は、ポンプ515以外の他の手段により、行われてもよい。他の手段は、例えば、バルブなどであってもよい。
なお、図4においては、一例として、第1電極210は正極であり、かつ、第2電極220は負極である。
ここで、第2電極220として、相対的に電位の高い電極を用いれば、第1電極210は、負極にもなりうる。
すなわち、第1電極210は負極であり、かつ、第2電極220は正極であってもよい。
なお、隔離部400を隔てて、正極室610側と負極室620側とで、それぞれ、異なる組成の電解液および/または溶媒が用いられてもよい。
また、正極室610側と負極室620側とで、同じ組成の電解液および/または溶媒が用いられてもよい。
実施形態3におけるフロー電池は、第2循環機構520をさらに備える。
第2循環機構520は、第2電極220と第2活物質320との間で第2液体120を循環させる機構である。
第2循環機構520は、第2収容部521を備える。
第2活物質320と第2液体120とは、第2収容部521に、収容される。
第2循環機構520は、第2電極220と第2収容部521との間で、第2液体120を循環させる。
第2収容部521において第2活物質320と第2液体120とが接触することにより、第2活物質320による第2酸化還元種121、すなわち第2電極メディエータの酸化反応と還元反応とのうちの少なくとも一方が行われる。
以上の構成によれば、第2収容部521において、第2液体120と第2活物質320とを、接触させることができる。これにより、例えば、第2液体120と第2活物質320との接触面積を、より大きくできる。また、第2液体120と第2活物質320との接触時間を、より長くできる。このため、第2活物質320による第2酸化還元種121の酸化反応と還元反応とのうちの少なくとも一方を、より効率的に、行うことができる。
なお、実施形態3においては、第2収容部521は、例えば、タンクであってもよい。
また、第2収容部521は、例えば、充填された第2活物質320の隙間に、第2酸化還元種121が溶解した第2液体120を、収容していてもよい。
また、図4に示されるように、実施形態3におけるフロー電池4000においては、第2循環機構520は、配管523と、配管524と、ポンプ525と、を備えてもよい。
配管524の一端は、正極室610と負極室620とのうち、第2電極220が配置される方に、接続される。図4では、配管524の一端は、負極室620に、接続される。
配管524の別の一端は、第2収容部521における第2液体120の流入口に、接続される。
配管523の一端は、第2収容部521における第2液体120の流出口に、接続される。
配管523の別の一端は、正極室610と負極室620とのうち、第2電極220が配置される方に、接続される。図4では、配管523の別の一端は、負極室620に、接続される。
ポンプ525は、例えば、配管524に設けられる。また、ポンプ525は、配管523に設けられてもよい。
なお、実施形態3におけるフロー電池4000においては、第2循環機構520は、第2透過抑制部522を備えてもよい。
第2透過抑制部522は、第2活物質320の透過を抑制する。
第2透過抑制部522は、第2液体120が第2収容部521から第2電極220に流出する経路に、設けられる。図4では、第2透過抑制部522は、配管523に、設けられる。
以上の構成によれば、第2活物質320が第2収容部521以外(例えば、第2電極220側)へ流出することを抑制できる。すなわち、第2活物質320は、第2収容部521に留まる。これにより、第2活物質320そのものは循環させない構成のフロー電池を実現できる。このため、第2循環機構520の部材の内部の第2活物質320による目詰まりを防止できる。第2循環機構520の部材は、例えば、配管であってもよい。また、第2活物質320が第2電極220側に流出することによる抵抗損失の発生を防止できる。
第2透過抑制部522は、例えば、第2収容部521と配管523との接合部に、設けられてもよい。
第2透過抑制部522は、例えば、第2活物質320を濾過するフィルターであってもよい。このとき、フィルターは、第2活物質320の粒子の最小粒径よりも小さい孔を有する部材であってもよい。フィルターの材料としては、第2活物質320および第2液体120などと反応しない材料が用いられうる。フィルターは、例えば、ガラス繊維濾紙、ポリプロピレン不織布、ポリエチレン不織布、金属リチウムと反応しない金属メッシュ、など、であってもよい。
以上の構成によれば、第2収容部521の内部において、第2液体120の流動とともに、第2活物質320の流動が生じても、第2活物質320が第2収容部521から流出することを防止できる。
図4に示される例では、第2収容部521に収容されている第2液体120は、第2透過抑制部522と配管523とを通過して、負極室620に、供給される。
これにより、第2液体120に溶解している第2酸化還元種121は、第2電極220により、酸化または還元される。
その後、酸化または還元された第2酸化還元種121が溶解した第2液体120は、配管524とポンプ525とを通過して、第2収容部521に、供給される。
これにより、第2液体120に溶解している第2酸化還元種121に対して、第2活物質320による酸化反応と還元反応とのうちの少なくとも一方が行われる。
なお、第2液体120の循環の制御は、例えば、ポンプ525により行われてもよい。すなわち、ポンプ525により、適宜、第2液体120の供給の開始、または、供給の停止、または、供給量などの調整が行われる。
また、第2液体120の循環の制御は、ポンプ525以外の他の手段により、行われてもよい。他の手段は、例えば、バルブなどであってもよい。
なお、図4においては、一例として、第1電極210は正極であり、かつ、第2電極220は負極である。
ここで、第1電極210側として、相対的に電位の低い電極構造を用いれば、第2電極220側は、正極にもなりうる。
すなわち、第2電極220は正極であり、かつ、第1電極210は負極であってもよい。
なお、上述の実施形態1から3のそれぞれに記載の構成は、適宜、互いに、組み合わされてもよい。
[実施例1−1]
ポリテトラメチレングリコールジアクリレート(NKエステル A−PTMG−65、新中村化学工業(株)製)1mLにLiTFSI(キシダ化学(株)製)0.287g、および光重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン(株)製)0.05gを加え、60℃に加熱して撹拌し、均一な原料液を得た。この原料液をガラス板に塗布し、120mW/cm2、2500mJ/cm2の条件で紫外線(波長:365nm)を照射することにより、ラジカル重合反応を行い、淡黄色透明の高分子フィルム(膜厚75μm)を得た。本実施例において合成された高分子の構造を下記式(1)に示す。また、ポリアルキレンオキシドを構成するテトラメチレンオキシド単位の含有量は100モル%であった。
Figure 2018200868
[実施例1−2]
LiTFSIの重量を0.861gに変更した以外は、実施例1−1と同様にフィルムを作製した。ポリアルキレンオキシドを構成するテトラメチレンオキシド単位の含有量は100モル%であった。
[実施例1−3]
LiTFSIの重量を1.435gに変更した以外は、実施例1−1と同様にフィルムを作製した。ポリアルキレンオキシドを構成するテトラメチレンオキシド単位の含有量は100モル%であった。
実施例1−1、1−2、および1−3のフィルムの25℃における導電率を測定した。測定値を図3に示す。図3において、RO/Li比はアルキレンオキシド単位とリチウムのモル比を示す。LiTFSIの含有量の増加に伴い、導電率が向上した。
また、上記実施例1−1、1−2、および1−3のフィルムをプロピレンカーボネートおよびジブトキシエタンに接触させたところ、膨潤することなく、いずれも形状を保持した。
[実施例2]
テトラヒドロフラン(キシダ化学(株)製)0.75mL、エチレングリコールジグリシジルエーテル(エポライト40E、共栄社化学(株)製)0.34mLおよびLiTFSI0.29gを室温にて均一になるまで混合した。この溶液を0℃に冷却した後、撹拌しながら三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(東京化成工業(株)製)17μLを滴下し、得られた原料液をテフロンシート上に塗布、上から別のテフロンシートで押圧し、室温にて20分放置した。カチオン開環重合が進行して得られたフィルムを80℃のオーブンにて16時間加熱し、無色透明の高分子フィルム(膜厚75μm)を得た。FT NMR装置(商品名:JNM−ECZ600R、日本電子社製)を用いて1H−NMRおよび13C−NMRにて、得られた高分子フィルムから高分子の骨格を分析した。本実施例において合成された高分子の骨格を下記式(2)に示す。また、ポリアルキレンオキシドを構成するテトラメチレンオキシド単位の含有量は60モル%であった。
Figure 2018200868
(式中、Rは、−CH2OCH2CH2OCH2−を表す。)
本フィルムの導電率を測定したところ、25℃にて1×10-7S/cm、85℃にて1×10-5S/cmであった。
[実施例3]
実施例2と同様に調製した原料液を、PP不織布に含浸させ、室温にて固化するまで放置した。その後、80℃のオーブンにて3時間加熱し、高分子含浸膜を得た。本含浸膜を隔離部としてガラス製セルに設置し、セルの片側に2−メチルテトラヒドロフランを投入したところ、含浸膜は形状を保持しており、逆側への溶媒の侵入は確認されなかった。
[比較例1]
ポリエチレンオキシド系アクリレートモノマー(エレクセルTA−210、第一工業製薬(株)製)1gに対しLiTFSI0.29gおよび実施例1−1の光重合開始剤0.05gを投入し、室温にて撹拌し均一な原料液を得た。この原料液をPP不織布に含浸させ、紫外線を、120mW/cm2、2500mJ/cm2の条件で照射することにより、高分子含浸膜を得た。本ポリマーの導電率は1×10-4S/cmであったが、本含浸膜を隔離部としてガラス製セルに設置し、セルの片側にジメトキシエタンを投入したところ、含浸膜中の高分子が膨潤し、セルの逆側に溶媒の浸入が確認された。
[比較例2]
実施例2に記載のエチレングリコールジグリシジルエーテル1mLを0℃に冷却し、ここにLiTFSI0.29gおよびランタントリフルオロメタンスルホナート(東京化成工業(株)製)0.04gを投入した。その後、室温にて10分、60℃にて25分撹拌し、均一な原料液を得た。この原料液をテフロンシート上に塗布、上から別のテフロンシートで押圧し、80℃にて44時間加熱し、膜厚100μmの無色半透明のフィルムを得た。このフィルムは2−メチルテトラヒドロフランに投入しても形状は保持されたが、導電率を測定したところ、25℃にて1×10-9S/cm未満であり、導電性は示さなかった。
本開示のフロー電池は、例えば、蓄電デバイスまたは蓄電システムとして好適に使用できる。
110 第1液体
111 第1酸化還元種
120 第2液体
121 第2酸化還元種
210 第1電極
211 正極端子
220 第2電極
221 負極端子
310 第1活物質
320 第2活物質
400 隔離部
510 第1循環機構
511 第1収容部
512 第1透過抑制部
513、514、523、524 配管
515、525 ポンプ
520 第2循環機構
521 第2収容部
522 第2透過抑制部
600 電気化学反応部
610 正極室
620 負極室
1000、3000、4000 フロー電池

Claims (17)

  1. 第1非水系溶媒を含む第1液体と、
    前記第1液体に浸漬される第1電極と、
    前記第1電極の対極である第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極とを隔離する隔離部と、
    を備え、
    前記隔離部は、
    金属化合物と、
    ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、
    を含む固体電解質を含み、
    前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される、
    フロー電池。
  2. 前記複数のアルキレンオキシド単位におけるテトラメチレンオキシドの含有量が25モル%以上である、
    請求項1に記載のフロー電池。
  3. 前記複数のアルキレンオキシド単位のうち50モル%以下がエチレンオキシドにより構成される、
    請求項1または2に記載のフロー電池。
  4. 前記金属化合物は、リチウム化合物である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のフロー電池。
  5. 前記複数のアルキレンオキシド単位に由来する酸素原子に対し、前記リチウム化合物に由来するリチウムが3モル%以上50モル%以下である、
    請求項4に記載のフロー電池。
  6. 前記金属化合物は、LiBF4、LiPF6、Li(FSO22N、Li(CF3SO22N、LiCF3SO3、およびLiClO4からなる群より選ばれる少なくとも1種である、
    請求項4または5に記載のフロー電池。
  7. 前記第1非水系溶媒は、カーボネート基およびエーテル結合の少なくとも1種を含む溶媒を含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のフロー電池。
  8. 前記第1非水系溶媒は、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびジエチルカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
    請求項7に記載のフロー電池。
  9. 前記第1非水系溶媒は、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジグライム、トリグライム、テトラグライム、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、2,5−ジメチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、および4−メチル−1,3−ジオキソランからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
    請求項7に記載のフロー電池。
  10. 前記非イオン性高分子が、前記複数のアルキレンオキシド単位に対して50モル%以下のカルボキシ基をさらに含む、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のフロー電池。
  11. 前記固体電解質が、さらに酸残基を含む、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のフロー電池。
  12. 第1酸化還元種と、
    第1活物質と、
    前記第1電極と前記第1活物質との間で前記第1液体を循環させる第1循環機構と、
    をさらに備え、
    前記第1非水系溶媒は、前記第1酸化還元種を含み、
    前記第1活物質は、前記第1液体に不溶であり、
    前記第1酸化還元種は、前記第1電極において、酸化または還元され、
    前記第1酸化還元種は、前記第1活物質により、還元または酸化される、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のフロー電池。
  13. 第2非水系溶媒を含む第2液体を、さらに備え、
    前記第2電極は、前記第2液体に浸漬される、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のフロー電池。
  14. 前記第2非水系溶媒は、前記第1非水系溶媒とは異なる組成を有する、
    請求項13に記載のフロー電池。
  15. 第2酸化還元種と、
    第2活物質と、
    前記第2電極と前記第2活物質との間で前記第2液体を循環させる第2循環機構と、
    をさらに備え、
    前記第2非水系溶媒は、前記第2酸化還元種を含み、
    前記第2活物質は、前記第2液体に不溶であり、
    前記第2酸化還元種は、前記第2電極において、酸化または還元され、
    前記第2酸化還元種は、前記第2活物質により、還元または酸化される、
    請求項13または14に記載のフロー電池。
  16. 金属化合物と、
    ポリアルキレンオキシドおよび架橋点を含む非イオン性高分子と、
    を含む固体電解質を備え、
    前記ポリアルキレンオキシドを構成する複数のアルキレンオキシド単位のうち少なくとも一部は、テトラメチレンオキシドにより構成される、
    フロー電池用隔離部材。
  17. さらに、前記固体電解質を支持する基材を備える、
    請求項16に記載のフロー電池用隔離部材。
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