JPH0881419A - ピクリン酸の製造方法 - Google Patents

ピクリン酸の製造方法

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JPH0881419A
JPH0881419A JP7229073A JP22907395A JPH0881419A JP H0881419 A JPH0881419 A JP H0881419A JP 7229073 A JP7229073 A JP 7229073A JP 22907395 A JP22907395 A JP 22907395A JP H0881419 A JPH0881419 A JP H0881419A
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JP
Japan
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nitrophenol
acid
nitric acid
dinitrophenol
mixture
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JP7229073A
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Laurent Bernard
ローラン・ベルナール
Pascal Metivier
パスカル・メテイビエ
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Rhodia Chimie SAS
Original Assignee
Rhone Poulenc Chimie SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/16Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/08Preparation of nitro compounds by substitution of hydrogen atoms by nitro groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間がかからず、簡単で、生産性のよいピク
リン酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 生成した1種以上の中間物質が反応媒質
に溶解したままであるようにo−ニトロフェノール及び
/又はp−ニトロフェノールをニトロ化して1種以上の
ジニトロフェノールを生成し、該ジニトロフェノールの
ニトロ化を継続して沈殿したピクリン酸を製造すること
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピクリン酸の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ピクリ
ン酸、即ち2,4,6−トリニトロフェノールは、業界
で、とりわけ火薬類、医薬品、着色剤及び他の製品の製
造で広く使用されている物質である(Tadeusz
Urbanski,Chemistry and Te
chnology of Explosives,Pe
rgamon Press,pp498(196
4))。
【0003】文献に記載されているピクリン酸の主要製
造方法には、フェノールのスルホニトロ化又はクロロジ
ニトロベンゼンを加水分解して製造したジニトロフェノ
ールのニトロ化という2通りがある。
【0004】第1の方法は、フェノールをスルホン化す
る工程及び得られたスルホン化フェノールをニトロ化す
る工程を含む2工程を含む。
【0005】しかしながら、前記方法には幾つかの欠点
がある。即ち、スルホン化処理は時間がかかり、生産性
が低い上、次にニトロ化処理が既に希薄な媒質中で実施
されるため生産性が低下する。
【0006】他方のピクリン酸の製造方法も、モノクロ
ロベンゼンをニトロ化してクロロジニトロベンゼンを生
成し、次いで得られた生成物を加水分解し、次いでジニ
トロフェノールを硝酸/発煙硫酸の混合物でニトロ化す
る複数の工程を含む。
【0007】この方法は時間がかかり、複雑であり、ま
た加水分解工程中に塩化ナトリウムが生成して汚染を生
ずるために、同様に満足の行くものではない。従って食
塩水流出液処理の問題が生ずる。
【0008】本発明の目的は、前述の欠点を克服できる
方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】生成した1種以上の中間
物質が反応媒質に溶解したままであるようにo−ニトロ
フェノール及び/又はp−ニトロフェノールをニトロ化
して1種以上のジニトロフェノールを生成し、該ジニト
ロフェノールのニトロ化を継続して沈殿したピクリン酸
を製造することからなることを特徴とする、本発明の主
題であるピクリン酸の製造方法を見出した。
【0010】本発明の方法は、ジニトロフェノールを中
間物質として生成することを包含する。中間物質はより
的確には、出発時の基質がp−ニトロフェノールのとき
には2,4−ジニトロフェノールであり、o−ニトロフ
ェノールのときには異性体混合物(即ち2,4−ジニト
ロフェノール及び2,6−ジニトロフェノール)であ
る。
【0011】生成した中間体が一旦沈殿するともはやニ
トロ化し得ないことが知見されているので、前記中間体
が媒質中に沈殿しない限り、o−ニトロフェノール及び
/又はp−ニトロフェノールからのピクリン酸の製造が
可能であることが予想外にも判明した。
【0012】従って、本発明においては2,4−ジニト
ロフェノール又は2,4−ジニトロフェノールと2,6
−ジニトロフェノールとの混合物が沈殿しないようにコ
ントロールすることが重要である。
【0013】このコントロールは反応体の使用方法に依
存する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施態様は、o−
ニトロフェノール及び/又はp−ニトロフェノールに硝
酸又はニトロ化混合物を導入することからなる。
【0015】“ニトロ化混合物”という用語は、以下で
説明するように強い助酸(co−acid)と会合した
硝酸を意味する。
【0016】o−ニトロフェノールは固体形態、溶融状
態又は助酸溶液の形態で使用することができる。p−ニ
トロフェノールの場合、固体形態、助酸溶液、又は水と
混合した共融混合物の形態で使用することができる。
【0017】この実施態様では特に、1種以上のジニト
ロフェノールの反応媒質中濃度が、該ジニトロフェノー
ルが反応条件下で溶解したままであるような濃度になる
ことが望ましい。
【0018】従って、所定温度では、1種以上のジニト
ロフェノールの濃度を、該ジニトロフェノールの沈殿開
始濃度よりも低く維持しなければならない。
【0019】可溶化するジニトロフェノールの量は、反
応温度及び媒質の酸性度に依存する。
【0020】例示的かつ非制限的であるが、2,4−ジ
ニトロフェノールの65℃での95%硫酸溶液中の溶解
度は12%である。
【0021】中間物質の濃度調整が他の反応体導入方法
にも適用されることに留意すべきである。しかしなが
ら、濃度は生産性を制限する一因であり、好ましい他の
調整方法を使用してもよい。
【0022】本発明の代替の実施態様は、硝酸もしくは
ニトロ化混合物を含む反応媒質中にp−ニトロフェノー
ル及び/もしくはo−ニトロフェノールを漸進的に導入
するか、又は水もしくは助酸を含む底部の出発材料上に
p−ニトロフェノール及び/もしくはo−ニトロフェノ
ールと硝酸もしくはニトロ化混合物とを同時に導入する
ことからなる。
【0023】漸進的な導入という用語は、連続的な又は
複数回での添加を意味する。
【0024】o−ニトロフェノールは固体形態、溶融状
態又は助酸溶液の形態で使用することができる。p−ニ
トロフェノールの場合、固体形態、助酸溶液、又は水と
混合した共融混合物の形態で使用することができる。
【0025】このような場合、o−ニトロフェノール及
び/又はp−ニトロフェノールの導入速度は、1種以上
のジニトロフェノールのニトロ化速度より小さい値を選
択しなければならない。
【0026】ニトロ化速度は、多くのパラメーター、特
に硝酸、助酸及びジニトロフェノールの温度や濃度に依
存する。
【0027】この場合、媒質中の1種以上のジニトロフ
ェノールの溶解度レベルを維持しつつ、出発基質濃度を
より高くすることが可能である。
【0028】慣用的な測定作業を実施して、得られた沈
殿物のピクリン酸を分析することにより、良好なニトロ
化速度を選択することが可能である。
【0029】本発明の方法で使用する出発材料はo−ニ
トロフェノール、p−ニトロフェノール又はこれらの混
合物である。
【0030】出発基質を助酸溶液に導入するときの濃度
は、20〜80重量%が有利である。
【0031】本発明の方法によれば、ニトロ化処理は2
通りの方法で実施することができる。
【0032】第1の処理方法は、硝酸のみを使用するこ
とからなる。
【0033】この手順は、30%〜100%の間で変動
し得る任意の濃度の硝酸水溶液を使用する。しかしなが
ら、68%〜100%の濃度が好ましい。
【0034】このような場合、硝酸はかなりの過剰で使
用する。硝酸の量は、o−ニトロフェノール及び/又は
p−ニトロフェノールの重量の4〜10倍に相当する。
【0035】本発明の代替形態は、硝酸を他の強酸(以
下では簡略化のために“助酸”と称する)と会合させる
ことからなる。
【0036】強酸という用語は、水中のpKaが−0.
1以下、好ましくは−1.0以下の酸を意味する。
【0037】pKaは、水を溶媒として使用するときの
酸/塩基対のイオン解離定数として定義する。
【0038】この定義に適合する酸の中では、窒素酸化
に関して安定なものを使用することが好ましい。
【0039】特に、ハロゲン化又は非ハロゲン化オキシ
酸(例えば硫酸、ピロ硫酸、リン酸、ポリリン酸、過塩
素酸)、ハロゲノスルホン酸(例えばフルオロスルホン
酸、クロロスルホン酸又はトリフルオロメタンスルホン
酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジ
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンゼンジスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸及びナ
フタレンジスルホン酸を挙げることができる。
【0040】前述の酸の中では、硫酸又はリン酸が特に
選択される。
【0041】好ましい助酸は硫酸であり、濃硫酸溶液を
使用することが好ましい。好ましくは90重量%以上、
更に好ましくは98重量%以上の硫酸濃度を選択する。
【0042】硫酸を発煙硫酸に置換することが可能であ
る。発煙硫酸のSO3含有量は変動的で、好ましくは2
0〜50%である。
【0043】硝酸のモル数とo−ニトロフェノール及び
/又はp−ニトロフェノールのモル数との比率で表した
硝酸の使用量は、約2〜約3の間で、特に2〜2.2の
間で変動し得る。
【0044】助酸の使用量は広い範囲内で変動し得る。
助酸の使用量は、o−ニトロフェノール及び/p−ニト
ロフェノールの重量の1〜10倍に相当する。
【0045】本発明の方法は、40℃〜100℃、好ま
しくは40℃〜70℃の温度で実施することが有利であ
る。
【0046】本発明の方法は一般に大気圧で実施する
が、例えば500〜760mmHgの僅かに減圧下で実
施してもよい。
【0047】不活性ガスの雰囲気とする必要はない。
【0048】実践的見地から言えば、本発明の方法は、
特殊な装置部品を使用する必要がないため実施が容易で
ある。
【0049】実際に本発明の方法は以下に記載する方法
で実施することができる。
【0050】反応混合物の種々の成分を選択した装置に
導入する。
【0051】前述した幾つかの実施態様を検討すること
ができ、以下のように要約することができる。
【0052】−硝酸又はニトロ化混合物のo−ニトロフ
ェノール及び/又はp−ニトロフェノールへの導入。
【0053】−o−ニトロフェノール及び/又はp−ニ
トロフェノールの硝酸又はニトロ化混合物への導入。
【0054】−o−ニトロフェノール及び/又はp−ニ
トロフェノールと硝酸又はニトロ化混合物との、水又は
助酸を含む底部材料上への同時導入。
【0055】最後の代替の実施態様が好ましい方法であ
り、底部材料は、助酸溶液、好ましくは濃硫酸溶液、更
に好ましくは濃度が90%以上の濃硫酸溶液からなる。
【0056】o−ニトロフェノール及び/又はp−ニト
ロフェノールの添加時間は、例えば30分〜4時間であ
り、好ましくは1時間〜2時間であり得る。
【0057】反応体を添加した後に、反応混合物を前述
の温度範囲で短時間(15〜30分間)維持する。
【0058】反応終了後、ピクリン酸が媒質中に沈殿す
る。
【0059】このピクリン酸は、従来の固体/液体分離
手順を用いて、好ましくは濾過により分離することがで
きる。
【0060】得られた生成物を水で1回又は2回、好ま
しくは2回洗浄する。ピクリン酸はこのようにして回収
される。
【0061】本発明の方法の利点は、ピクリン酸が溶融
相を通過せずに生成されることであり、このため製造の
見地から、爆発の危険性を回避することができる。
【0062】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示するものである
が、本発明を限定するものではない。
【0063】実施例に明記する収率を以下で定義する: 収率:RR=生成したピクリン酸のモル数/導入したn
−ニトロフェノール(又はp−ニトロフェノール)のモ
ル数(%) 収率:RT=生成したピクリン酸のモル数/変換したo
−ニトロフェノール(又はp−ニトロフェノール)のモ
ル数(%)。
【0064】実施例で使用する略語の意味は以下の通り
である: −ONP=o−ニトロフェノール −PNP=p−ニトロフェノール。
【0065】実施例1 撹拌装置、冷却器、気泡計数器及び2個のプッシュ式シ
リンジを備え、サーモスタット制御浴で加熱したsho
tt管内に、以下の成分: −15gの95%硫酸水溶液、及び −2.74g(20mmol)のo−ニトロフェノール を導入した。
【0066】その後、57%の硫酸、40%の硝酸及び
3%の水を含む9.58gのスルホニトロ混合物(即ち
60.8mmolの硝酸)を撹拌しながら添加した。
【0067】前記混合物の3分の1は43℃で24分か
けて添加し、次いで3分の2を65℃で45分かけて添
加して処理を開始した。次いで加熱を65℃で15分間
維持した。
【0068】反応媒質を冷却し、これを、300mlの
氷水/スルファミン酸(1g)と十分量のメタノールと
の混合物に注入して総容量を100mlとした。
【0069】未反応の反応体及び得られた生成物を高速
液体クロマトグラフィーで定量した。
【0070】得られた結果を表(I)に示す:
【0071】
【表1】
【0072】実施例2 撹拌装置、冷却器、気泡計数器及びプッシュ式シリンジ
を備え、サーモスタット制御浴で加熱した50mlの三
つ口フラスコに、57%の硫酸、39%の硝酸及び4%
の水を含む20gのスルホニトロ混合物(即ち124m
molの硝酸)を導入した。
【0073】この混合物を撹拌しながら67℃まで加熱
し、次いで95%硫酸中の23.76g(34.2mm
ol)の20%o−ニトロフェノール溶液を42分かけ
て注入した。
【0074】次いで、加熱を67℃で15分間維持し
た。
【0075】反応媒質を冷却し、これを、300mlの
氷水/スルファミン酸(1g)と十分量のメタノールと
の混合物に注入して総容量を1000mlにした。
【0076】未反応の反応体及び得られた生成物を高速
液体クロマトグラフィーで定量した。
【0077】得られた結果を表(II)に示す:
【0078】
【表2】
【0079】実施例3 撹拌装置、冷却器、気泡計数器及び2個のプッシュ式シ
リンジを備え、サーモスタット制御浴で加熱した100
mlの三つ口フラスコに、18.3gの95%硫酸水溶
液を導入した。
【0080】撹拌しながら67℃の温度まで加熱し、次
いで95%硫酸中の28.2g(40.6mmol)の
20%o−ニトロフェノール溶液、並びに57%の硫
酸、39%の硝酸及び4%の水を含む19.52gのス
ルホニトロ混合物(即ち121mmolの硝酸)を60
分かけて同時に注入した。
【0081】次いで、加熱を67℃で15分間維持し
た。
【0082】反応混合物を冷却し、これを、300ml
の氷水/スルファミン酸(1g)と十分量のメタノール
との混合物に注入して総容量を1000mlにした。
【0083】未反応の反応体及び得られた生成物を高速
液体クロマトグラフィーで定量した。
【0084】得られた結果を表(III)に示す:
【0085】
【表3】
【0086】実施例4 撹拌装置、冷却器、気泡計数器及び2個のプッシュ式シ
リンジを備え、サーモスタット制御浴で加熱した100
mlの三つ口フラスコに、18.3gの95%硫酸水溶
液を導入した。
【0087】撹拌しながら67℃の温度まで加熱し、次
いで95%硫酸中の28.34g(40.8mmol)
の20%o−ニトロフェノール溶液、並びに57%の硫
酸、39%の硝酸及び4%の水を含む13.58gのス
ルホニトロ混合物(即ち84mmolの硝酸)を56分
かけて同時に注入した。
【0088】次いで、加熱を67℃で19分間維持し
た。
【0089】反応媒質を冷却し、これを、300mlの
氷水/スルファミン酸(1g)と十分量のメタノールと
の混合物に注入して総容量を1000mlにした。
【0090】未反応の反応体及び得られた生成物を高速
液体クロマトグラフィーで定量した。
【0091】得られた結果を表(IV)に示す:
【0092】
【表4】
【0093】実施例5 撹拌装置、冷却器、気泡計数器及び2個のプッシュ式シ
リンジを備え、サーモスタット制御浴で加熱した100
mlの三つ口フラスコに、18.3gの95%硫酸水溶
液を導入した。
【0094】撹拌しながら67℃まで加熱し、次いで9
5%硫酸中の28.2g(40.6mmol)の20%
p−ニトロフェノール溶液、並びに57%の硫酸、39
%の硝酸及び4%の水を含む19.52gのスルホニト
ロ混合物(即ち121mmolの硝酸)を60分かけて
同時に注入した。
【0095】次いで、加熱を67℃で15分間維持し
た。
【0096】反応媒質を冷却し、これを、300mlの
氷水/スルファミン酸(1g)と十分量のメタノールと
の混合物に注入して総容量を1000mlにした。
【0097】未反応の反応体及び得られた生成物を高速
液体クロマトグラフィーで定量した。
【0098】得られた結果を表(V)に示す:
【0099】
【表5】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成した1種以上の中間物質が反応媒質
    に溶解したままであるようにo−ニトロフェノール及び
    /又はp−ニトロフェノールをニトロ化して1種以上の
    ジニトロフェノールを生成し、該ジニトロフェノールの
    ニトロ化を継続してピクリン酸を沈殿させることからな
    ることを特徴とするピクリン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 o−ニトロフェノール及び/又はp−ニ
    トロフェノールに硝酸又はニトロ化混合物を導入するこ
    とからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 硝酸もしくはニトロ化混合物を含む反応
    媒質中にp−ニトロフェノール及び/もしくはo−ニト
    ロフェノールを漸進的に導入するか、又は水もしくは助
    酸を含む底部の出発材料上にp−ニトロフェノール及び
    /もしくはo−ニトロフェノールと硝酸もしくはニトロ
    化混合物とを同時に導入することからなることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 o−ニトロフェノールを固体形態、溶融
    状態又は助酸溶液で使用し、p−ニトロフェノールを固
    体形態、助酸溶液、又は水と混合した共融混合物の形態
    で使用することを特徴とする請求項1から3のいずれか
    一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ジニトロフェノールの濃度を、該ジニト
    ロフェノールの沈殿が開始する濃度よりも低く維持する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 o−ニトロフェノール及び/又はp−ニ
    トロフェノールの導入速度を、ジニトロフェノールのニ
    トロ化速度より遅くなるように選択することを特徴とす
    る請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 硝酸を用いてニトロ化処理を実施するこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 硝酸及び強い助酸を含む混合物を用いて
    ニトロ化処理を実施することを特徴とする請求項1から
    6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 助酸がハロゲン化もしくは非ハロゲン化
    オキシ酸又はハロゲノスルホン酸であることを特徴とす
    る請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 助酸が硫酸、リン酸又は発煙硫酸であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 好ましくは90重量%以上、更に好ま
    しくは98重量%以上の硫酸濃度を選択することを特徴
    とする請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 硝酸水溶液濃度が30%〜100%の
    間で、好ましくは68%〜100%で変動することを特
    徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 硝酸の量が、o−ニトロフェノール及
    び/又はp−ニトロフェノールの重量の4倍〜10倍に
    相当することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  14. 【請求項14】 硝酸のモル数とo−ニトロフェノール
    及び/又はp−ニトロフェノールのモル数との比率で表
    した硝酸の使用量が2〜3の間で、好ましくは2〜2.
    2の間で変動することを特徴とする請求項8に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 助酸の量がo−ニトロフェノール及び
    /又はp−ニトロフェノールの重量の1倍〜10倍に相
    当することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応温度が40℃〜100℃、好まし
    くは40℃〜70℃であることを特徴とする請求項1か
    ら15のいずれか一項に記載の方法。
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