JP2647177B2 - 4,6‐ジニトロレゾルシノールの調製方法 - Google Patents

4,6‐ジニトロレゾルシノールの調製方法

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JP2647177B2 JP63501114A JP50111488A JP2647177B2 JP 2647177 B2 JP2647177 B2 JP 2647177B2 JP 63501114 A JP63501114 A JP 63501114A JP 50111488 A JP50111488 A JP 50111488A JP 2647177 B2 JP2647177 B2 JP 2647177B2
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    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/08Preparation of nitro compounds by substitution of hydrogen atoms by nitro groups

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は,一般的には,ニトロフェノールを合成する
方法に関し,より詳細には,4,6−ジニトロレゾルシノー
ルを選択的に合成する方法に関する。
背景 フェノール化合物の直接のニトロ化は,典型的には非
常に発熱性であり,制御することが困難である。しかし
ながら,ニトロフェノールは合成上重要な化合物である
ため,高収率で制御された調製方法が望ましい。さら
に,合成に必要な時間および経費を低減するためには,
中間段階の数および繁雑さを最小限に保つことが望まし
い。
本発明はレゾルシノール(1,3−ジヒドロキシベンゼ
ン;式1)のニトロ化に関する。特に,本発明は4,6−
ジニトロレゾルシノール異性体(式2)を選択的に合成
する方法に関する。この化合物は,ポリ[p−フェニレ
ンベンゾビスオキサゾール](「PBO」)および関連化
合物を調製する際の有用な中間体である。よく知られて
いるように,PBO(式3)は,多くの用途を有する高強度
の液晶物質である。
ニトロフェノールの合成,特にニトロレゾルシノール
モノマーの合成がいくつか提案されている。
Brewsterの米国特許第1,380,186号には,硝酸を主成
分とする溶液を用いてフェノールからピクリン酸(2,4,
6−トリニトロフェノール)を合成する方法が開示され
ている。しかしながら,Brewsterは実質的な量のモノニ
トロ化合物またはジニトロ化合物のいずれかを優先的に
製造する方法を開示していない。
Allanの米国特許第2,945,890号には,硫酸/硝酸ニト
ロ化溶液を用いて2,4−ジニトロレゾルシノールを調製
する方法が示されている。しかしながら,明らかに,望
ましくない爆発性の副生成物であるスチフニン酸(2,4,
6−トリニトロレゾルシノール)も,実質的にかなりの
量が生成する。
Salterの米国特許第3,933,926号には,2,4−ニトロレ
ゾルシノールを調製する別の方法が開示されている。Sa
lterは,レゾルシノールをニトロソ化し,次いでニトロ
ソ基をニトロ置換基に酸化することを提案している。や
はり,スチフニン酸が副生成物として生成する。
これら2つの後者の方法は,いずれも本発明の方法が
目的とする異性体である4,6−ジニトロレゾルシノール
を生成するように成功裏に改変されていない。4,6−ジ
ニトロレゾルシノールを合成するのに用いられている1
つの方法は,レゾルシノールジアセテートを,70%の硝
酸と90%の赤色発煙硝酸との1:1溶液と混合する方法で
ある(ここで,「赤色」とは溶液中に二酸化窒素が存在
することを示している)。この方法は,G.C.Berryら,Air
Force Technical Report AFML−TR−79−4155(1979年
8月)に記載されている。しかしながら,この手法は,
4,6−ジニトロレゾルシノールの収率が低い−−45%を
下回る−−と共に,スチフニン酸を30〜60%の範囲の収
率で同時に生成する。
芳香族化合物のニトロ化に関する他の資料としては,
K.Schofield,Aromatic Nitration(Cambridge:Cambridg
e University Press,1980)が参照文献として挙げられ
る。
このように,当該分野では,望ましくない副生成物を
最小限に抑え,高収率で4,6−ジニトロレゾルシノール
を調製する方法が必要とされている。
発明の開示 本発明は,4,6−ジニトロレゾルシノールを調製する方
法であって,該方法は以下の工程を包含する:次の構造
を有するレゾルシノールに基づく出発物質を与える工程 ここで,R1およびR2は,独立して,水素および からなる群より選択され,Rは水素または低級アルキルで
あり,そしてR3は,水素,ニトロ,およびニトロソから
なる群より選択され,ただし,R1,R2,およびR3のすべて
が水素であることはない;該レゾルシノールに基づく出
発物質を,硝酸と,ニトロソニウムイオン触媒反応を最
小限に抑えるのに有効なニトロソニウムイオン調節剤と
を含有する反応媒体に添加する工程;および該出発物質
を該硝酸と,約−20℃と約25℃との間の温度にて,4,6−
ジニトロレゾルシノールが実質的に完全に沈殿するのに
充分な時間にわたって反応させる工程。
従って,スチフニン酸のような望ましくない副生成物
の生成を最小限に抑えながら,高収率で4,6−ジニトロ
レゾルシノールを合成する制御された方法を提供するこ
とが本発明の目的である。
溶液から二酸化窒素および亜硝酸を除去することによ
り,スチフニン酸の生成が実質的に低減した4,6−ジニ
トロレゾルシノールの合成を提供することが本発明の別
の目的である。
安価で入手が容易な試薬を用いて,4,6−ジニトロレゾ
ルシノールを合成する方法を提供することが本発明のさ
らに別の目的である。
必要な合成段階の数を最小限に抑えながら,高収率で
4,6−ジニトロレゾルシノールを合成する方法を提供す
ることが本発明のさらに別の目的である。
本発明の他の目的,利点,および新規な特徴について
は,その一部は以下の記述に記載されており,一部は以
下のことを考察することにより当業者に明らかとなる
か,あるいは本発明を実施することにより習得し得る。
本発明のある局面では,該方法は温度制御された手法
を包含する。それにより,4,6−ジニトロレゾルシノール
は,白色の発煙硝酸中でレゾルシノールに基づく出発物
質から選択的に合成される。この反応は,ニトロソニウ
ム触媒副反応を最小限に抑えるために,ニトロソニウム
イオン調節剤の存在下で実施される。このようにして,
スチフニン酸の生成は実質的に低減され,4,6−ジニトロ
レゾルシノールは,典型的には約80%の収率で調製され
る。
本発明の別の局面では,4,6−ジニトロレゾルシノール
は,レゾルシノールに基づく出発物質から,上で概説し
た方法と実質的に同様の方法に従って合成される。しか
しながら,硫酸が主要な反応媒体である。この合成方法
は安価な試薬を用いた迅速な反応を提供する。この手法
における4,6−ジニトロレゾルシノールの収率は,少な
くとも約65%程度である。
本発明を実施する様式 本発明は,高強度の液晶ポリマーPBOの前駆体である
4,6−ジニトロレゾルシノールモノマーを,スチフニン
酸または4,6−ジニトロレゾルシノールの生成を最小限
に抑えながら,非常に高収率で合成する方法を提供す
る。これは,上述したように,多くの場合に実質的な量
の望ましくない副生成物と共に,4,6−ジニトロレゾルシ
ノールを非常に低収率で生成する,より繁雑な従来の方
法とは対照的である。
本発明のある実施態様では,レゾルシノールに基づく
出発物質は式4により与えられる構造を有する。
ここで,R1およびR2は,独立して,水素,および次式
により与えられる保護部分からなる群より選択される。
ここで,Rは水素または低級アルキル置換基(約1〜3
個の炭素原子を有する)であり,R3は,水素,ニトロ,
またはニトロソ置換基のいずれかであり,ただし,R1,
R2,およびR3のすべてが水素であることはない。当業者
によく理解されているように,芳香環の2位および5位
の有効な水素原子は,ニトロ化反応に実質的に悪影響を
与えない,ハロゲン原子,低級アルキル基,および低級
アルコキシ基で置換し得る。ここに記述されている本発
明の反応は,このような知識と矛盾しない反応物のニト
ロ化を包含する。
従って,適当な出発物質は,親電子置換に対する反応
性が低くなるように不活性化されたレゾルシノール化合
物である。例えば,非置換のレゾルシノールは好ましい
出発物質ではない。
好ましい出発物質には,上述のものや,レゾルシノー
ルモノアセテート,レゾルシノールジアセテート,4−ニ
トロレゾルシノール,4−ニトロレゾルシノールモノアセ
テート,4−ニトロソレゾルシノール,4−ニトロソレゾル
シノールモノアセテート,および4−ニトロソレゾルシ
ノールジアセテートが含まれる。
出発物質のニトロ化に対する反応媒体は以下のように
調製される。約70wt%と約90wt%との間,好ましくは約
70wt%の濃度を有する濃硝酸に,該酸が無色になるまで
酸素または任意の不活性ガスを通じて泡立てる。このよ
うにパージされた「白色」の発煙酸は,それが誘導され
る「赤色」の酸とは対照的に,二酸化窒素および亜硝酸
を実質的に含まない。二酸化窒素および亜硝酸は,ニト
ロソニウムイオンNO+の形成に寄与するので,反応混合
物から二酸化窒素を除去すると,最終的に調製される4,
6−ジニトロレゾルシノール生成物の純度が向上する。
ニトロソニウムイオンは,出発物質の2位におけるニト
ロ化をもたらす(例えば,スチフニン酸および4,6−ジ
ニトロレゾルシノールを形成する)。
反応媒体にレゾルシノールに基づく出発物質を添加す
る前に,ニトロソニウムイオンが触媒となる望ましくな
い副反応を回避するのを確実にするために,パージされ
た硝酸にニトロソニウムイオン調節試薬を加える。適当
なニトロソニウムイオン調節試薬は,NO2または亜硝酸と
反応し,これらの化合物がNO+に変化するのを妨げる化
合物である。好適なニトロソニウムイオン調節試薬に
は,第1アミン基を有する化合物が包含される。ニトロ
ソニウムイオン調節試薬の例としては,尿素,ヒドラジ
ン,スルファミン酸,4−ニトロアニリン,2,4−ジニトロ
アニリン,ヒドロキシルアミン,スルファニル酸,アジ
化水素酸およびスルファニルアミドがある。添加される
ニトロソニウム調節試薬の量は,好ましくは約0.01重量
%〜10.0重量%である。
調節試薬を硝酸に添加後,溶液を約−20℃〜約25℃,
好ましくは約−10℃〜0℃に冷却する。好適な反応温度
は約0℃であるが,必要に応じてより高い温度条件下で
より速い反応が行なわれ得る。
次に,冷却した反応媒体に,選択したレゾルシノール
化合物を攪拌しながら徐々に添加する。出発物質の好適
な最終濃度は,最終の溶液量10mlに対して約0.1〜4g,よ
り好適には,最終の溶液量10mlに対して約0.5gである。
この溶液を少なくとも約1時間にわたって攪拌し,その
後,好ましくは少なくとも約80wt%,より好ましくは約
90wt%の濃度の白色発煙硝酸,あるいは固体のN2O5を,
反応混合物全体の硝酸濃度が約80wt%となるまで加え
る。
この後者の工程の後,4,6−ジニトロレゾルシノール,
黄色を帯びた金色の固体,が完全に析出するまで攪拌を
行なう。完全に反応が終結するまでに,典型的には少な
くとも約2時間,好ましくは約5時間の時間を要する。
析出した4,6−ジニトロレゾルシノールは濾過により分
離される。回収率を最大にするため,残りの溶液を氷に
そそぎ,さらに析出する沈澱物を再び濾過する。
次に,分離した4,6−ジニトロレゾルシノールを精製
する。好ましくは,酢酸エチルまたは他の適当な溶媒で
再結晶を行なう。
硝酸の最初の濃度は,反応の温度および接触時間に依
存して,約70wt%〜約90wt%の範囲で変化させ得る。レ
ゾルシノール出発物質は,80wt%またはそれ以下の硝酸
の溶液に直接添加され得る。より高濃度の酸を使用する
場合には(例えば,より急速な反応が望まれる場合に
は),レゾルシノールをまず,70〜80wt%の硝酸に溶解
させ,次に,より高濃度の硝酸を加えることもできる。
最終の硝酸濃度が約80wt%を超えて高い場合には,ニト
ロ化による望まない副産物の生成を最小限とするため,
接触時間は短くすべきである。例えば,約1時間を下ま
わる時間とすべきである。
上記方法により4,6−ジニトロレゾルシノールが約80
%の収率で得られ,残りの大部分は4−ニトロレゾルシ
ノール(10〜15%)である。このようにして得られる4
−ニトロレゾルシノールは,さらに4,6−ジニトロレゾ
ルシノールを調製するための合成プロセスに再び繰り返
して利用され得る。
本発明の第2の実施態様においては,4,6−ジニトロレ
ゾルシノールは,本質的に硫酸である反応媒体中で合成
される。この方法の基本となる反応工程は,上記にその
概略を説明したものと同一である。しかし,硝酸のかわ
りに硫酸を採用するこの方法は,安全であり経済的であ
るため,通常,より好適である。
この実施態様においては,式4に示すレゾルシノール
化合物が,上記の温度範囲に保たれたニトロ化溶液の中
に加えられる。このニトロ化溶液には,硝酸および上記
ニトロソニウムイオン調節試薬の両者が含有される。し
かし,この合成方法においては,主として硫酸であるニ
トロ化溶液は,次のようにして調製される。硫酸溶液
に,2〜10当量の白色発煙硝酸(つまり,上記のようにし
て精製された硝酸),または硝酸ナトリウムまたはカリ
ウム,またはN2O5が加えられる。上記硫酸溶液は,最初
の濃度が約60wt%〜96wt%,好ましくは約75〜83wt%で
ある。この溶液を次に,−10℃〜−25℃の所望の温度に
冷却し,適当量のニトロソニウムイオン調節試薬を加え
る。次に,レゾルシノール試薬を同様に加えると,反応
が上記のように進行する。
この後者の方法で調製した4,6−ジニトロレゾルシノ
ール化合物の収率は,通常,少なくとも75%である。し
かし,一般に,上記のように,より低い温度を採用すれ
ば,高収率の化合物が得られる。
本発明を特定の好適な実施態様について述べてきた
が,上記記載内容および以下の実施例は,本発明を説明
するためものであり,本発明の範囲を限定するものでは
ない。本発明の範囲は,添付の請求の範囲に記載されて
いる。本発明の範囲にある他の局面,利点および改変
は,本発明が関係する当業者にとって明らかである。
実施例1 レゾルシノールから次の方法により,4,6−ジニトロレ
ゾルシノールを調製するのに硝酸溶液を使用した。70wt
%の硝酸(Mallinckrodt)1000mlに,二酸化窒素が存在
することを示す赤色がもはや存在しなくなるまで,酸素
を通じることにより精製を行なった。尿素(Mallinckro
dt,80g)を,ニトロソニウムイオン調節試薬として加
え,混合物を0℃に冷却した。この硝酸溶液を急速に攪
拌しながらレゾルシノールジアセテート(Mallinckrod
t,194g)を約30分間にわたって添加した。レゾルシノー
ルジアセテートを添加した後,反応混合物を1時間にわ
たって攪拌する。その後,80wt%濃度の硝酸の反応液の
総容量が約2000mlとなるまで白色発煙硝酸をゆっくりと
添加する。この白色発煙硝酸は,90%の赤色発煙硝酸に
酸素を通じて調製された。上記反応の途中において,黄
色を帯びた金色の沈出物が形成されるのが観察される。
この析出物を濾過して分離し,そして,残りの溶液を氷
にそそぎ,再び濾過する。生成物は,C18逆相カラムを用
いたHPLCにより4,6−ジニトロレゾルシノールであると
同定された。HPLCに使用した溶離液は,アセトニトリ
ル,メタノール,水および1%の酢酸を含む。HPLCのピ
ークは,次のとおりである:〜5.58分,スチフニン酸;
〜12分,4−ニトロレゾルシノールおよび2,4−ジニトロ
レゾルシノール;〜12.6分,4,6−ジニトロレゾルシノー
ル。精製後の収率は約65%である。
実施例2 4,6−ジニトロレゾルシノールの調製に,H2SO4を基本
としたニトロ化溶液を次のように使用した。90wt%の白
色発煙硝酸(酸素により精製してNO2を除去した)2.2当
量を,80wt%濃度の硫酸(Baker)60mlに加えた。この酸
の混合物を約0℃に冷却し,尿素0.1gをニトロソニウム
イオン調節試薬として加えた。次に,急速に攪拌しなが
らこの反応混合物に,レゾルシノールジアセテート5gを
をゆっくりと添加した。この反応混合物をさらに3時間
攪拌し,析出した4,6−ジニトロレゾルシノールを分離
し,実施例1と同様に精製し,同定した。精製後の収率
は約75%である。
実施例3 4,6−ジニトロレゾルシノールの収量を最適化するた
めに,硫酸濃度を変化させ,約10℃で本質的に実施例2
の方法を繰り返して行なった。白色発煙硝酸(90wt%)
の最初の量は,レゾルシノールジアセテート出発物質に
比べて約2.5当量であった。結果を表1に示す。 表1 濃H2SO4(wt%) 4,6−ジニトロレゾルシノールの収率 60.0 13.5% 70.0 42.0% 75.0 49.0% 77.5 50.0% 78.5 55.0% 79.5 54.0% 80.0 55.0% 80.5 54.5% 82.5 54.5% 85.0 41.0% 95.5 18.5% 表1にまとめたこのような予備的実験から,2.5当量の
HNO3を用いてニトロ化するときの硫酸の最適濃度は約80
wt%であることが結論づけられ得る。実施例2に記した
ように,ここにまとめられた実験において低温を採用す
ると高収率が得られることを銘記すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロス,デイビッド エス アメリカ合衆国 カリフォルニア 94303 パロ アルト,ウォルター ヘ イズ 149 (72)発明者 ウォルフ,ジェイムズ エフ アメリカ合衆国 カリフォルニア 94303 パロ アルト,エヌオー.316 ミッドタウン シーティー.2721

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4,6−ジニトロレゾルシノールを調製する
    方法であって, 該方法は以下の工程を包含する: 次の構造を有するレゾルシノールに基づく出発物質を与
    える工程 ここで,R1およびR2は,独立して,水素および からなる群より選択され,Rは水素または低級アルキルで
    あり,そしてR3は,水素,ニトロ,およびニトロソから
    なる群より選択され,ただし,R1,R2,およびR3のすべて
    が水素であることはない; 該レゾルシノールに基づく出発物質を,硝酸と,ニトロ
    ソニウムイオン触媒反応を最小限に抑えるのに有効なニ
    トロソニウムイオン調節剤とを含有する反応媒体に添加
    する工程;および 該出発物質を該硝酸と,約−20℃と約25℃との間の温度
    にて,4,6−ジニトロレゾルシノールが実質的に完全に沈
    殿するのに充分な時間にわたって反応させる工程。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項に記載の方法であって,
    前記反応媒体は濃硫酸である。
  3. 【請求項3】請求の範囲第2項に記載の方法であって,
    前記硫酸は,約60wt%と約96wt%との間の初期濃度を有
    する。
  4. 【請求項4】請求の範囲第2項に記載の方法であって,
    前記反応媒体は前記出発物質の添加前にパージされる。
  5. 【請求項5】請求の範囲第2項に記載の方法であって,
    前記溶液の温度は約10℃と約0℃との間に保持される。
  6. 【請求項6】請求の範囲第2項に記載の方法であって,
    前記レゾルシノール化合物は,レゾルシノールモノアセ
    テート,レゾルシノールジアセテート,4−ニトロレゾル
    シノール,4−ニトロレゾルシノールモノアセテート,お
    よび4−ニトロレゾルシノールジアセテートからなる群
    より選択される。
  7. 【請求項7】請求の範囲第2項に記載の方法であって,
    前記ニトロソニウムイオン調節剤は,第1アミン基を有
    する化合物である。
  8. 【請求項8】請求の範囲第7項に記載の方法であって,
    前記ニトロソニウムイオン調節剤は,尿素,ヒドラジ
    ン,スルファミン酸,4−ニトロアニリン,2,4−ジニトロ
    アニリン,ヒドロキシルアミン,スルファニル酸,ヒド
    ラゾン酸,およびスルファニルアミドからなる群より選
    択される。
  9. 【請求項9】請求の範囲第1項に記載の方法であって,
    前記反応媒体は濃硝酸である。
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