JPH0880762A - インストルメントパネル - Google Patents
インストルメントパネルInfo
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- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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Abstract
部材としてのインナパネルとを振動溶着により接合する
ことを可能としてインストルメントパネルの生産性を向
上する。 【構成】 アウタパネル1とインナパネル11とを接合
して形成されるとともに、両パネル1,11間の所要部
位には両パネル1,11を離間してなるダクト部12〜
14を一体に形成したインストルメントパネルにおい
て、アウタパネル1及びインナパネル11に形成される
全ての接合面1a,11aを1つの軸線に対してほぼ平
行に設定し、該接合面1a,11aを振動溶着により接
合して両パネル1,11を一体化した。
Description
装備され、メータ、各種スイッチ類、ラジオ、ステレオ
等が取付けられるインストルメントパネルに関する。
成形によって形成され、その裏面側に別途成形された各
種ダクトが車幅方向に配設されるのが一般的であった。
このような構成のインストルメントパネルは、開口部や
凹凸部を含む複雑な形状を同時成形できるという利点を
有する反面、各種ダクトをインストルメントパネルに形
成された空気吹出グリルに位置合わせをしつつシールを
施してビス止め等の手段で固着する関係で、その組付工
程が煩雑な上に部品点数が多く、構造の複雑化を招き、
しかもシール不良によるエア漏れが発生し易いという問
題がある。
ストルメントパネルにダクトを一体に成形するようにし
たものが知られている。これは、チューブ状に予備形成
されたパリソンをブロー成形することで形成される。す
なわち、インストルメントパネルは、室内に面するアウ
タパネルとその裏面側のインナパネルとから一体に形成
され、両パネル間にはブロー成形時のエアーの吹き込み
によって離間される空洞部、つまり車幅方向に延びるダ
クトが形成される構成となっている。
においては、空調装置の作動時にダクトに対応するアウ
タパネル表面に内外の温度差に起因しての結露が発生す
ることから、この結露の発生を防止するために、前記ア
ウタパネルの裏面に断熱材を設ける技術も知られてい
る。そして、上記のようなブロー成形によってダクト一
体型のインストルメントパネルを成形する技術は、実開
平2−40633号公報に開示されている。
よるインストルメントパネルは、空気吹出口としての幾
つかの開口部や空調ユニットとの接続口としての幾つか
の開口部を形成するための後加工を必要とする。しかし
ながら、このような後加工による開口部の設定は、精度
管理が面倒な上にエッジ処理を必要とするものであり、
加えて加工工数が多いこと等から生産性が悪いという問
題がある。
ものであり、その目的とするところは、室内に面するア
ウタパネルとその裏面に設定されるダクト構成部材とし
てのインナパネルとを別体に成形後、これを振動溶着に
より接合することを可能としたインストルメントパネル
を提供してその生産性を向上することにある。
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、本発明はアウタパネルとインナパネルとを接合して
両パネル間の所要部位に両パネルを離間してなるダクト
部を一体に形成したインストルメントパネルであって、
前記アウタパネルとインナパネルの接合面を1つの軸線
に対してほぼ平行に設定し、振動溶着により前記両パネ
ルを接合一体化したことを特徴とする。
面のことであり、基本的にはインナパネルにおけるダク
トの壁面の端面と、それに対応するアウタパネル裏面が
接合面となる。この接合面はその長手方向においてゆる
やかな湾曲面や傾斜面を含み、ある程度の高低差を有す
るが、その高低差はパネルの弾性変形によって対応可能
な範囲内に止められる。つまり、接合面がほぼ平行と
は、パネルを振動溶着時のパネルの弾性変形によって許
容され得る高低差を含むことを意味する。
アウタパネル表面のダクト部対応部位に結露が発生する
ことを防止するために、アウタパネルとインナパネル間
に形成されるダクト部には、アウタパネル裏面に沿って
弾性発泡体からなるシート状の断熱材又はアウタパネル
とで断熱用の中空部を形成する中間パネルを介在するこ
とが可能である。
材が接合面間に保持されるようにするために、インナパ
ネルの接合面には、長手方向に沿って突条が形成されて
いることが望ましい。一方、中間パネルを介在するとき
は、アウタパネルとインナパネルとを接合するために、
インナパネルの接合面に突条を点在的に突設する一方、
前記中間パネルには該突条が遊嵌可能な孔を備える構成
とすることが望ましい。
向にパネルの弾性変形を越えるような高低差の設定要求
があったとき、この要求に応えつつ振動溶着を可能とす
るために、前記アウタパネルとインナパネルの接合面の
うちの軸線と交差する部分には振動溶着時における干渉
防止のための間隙が形成され、かつ該間隙に弾性発泡体
からなる詰め物が介在された構成とすることも可能であ
る。さらにまた、インナパネルの曲げ強度を高めるため
に、インナパネルに補強用リブを設け、該補強用リブに
ボデー側への締付部を一体に形成することが可能であ
る。
ネルとの接合によって形成する態様のみならず、インナ
パネルの下面にさらに別のインナパネルを溶着してダク
ト部を2重に形成してもよく、さらにはインナパネル自
体がブロー成形による中空部を備えた構成とすることも
可能である。しかもインナパネルにはダクト部としての
機能に加え、ケーブルやハーネス等の長尺物を配設する
ための下面側を開放する空洞部を備えることも可能であ
る。
ントパネルにおいては、アウタパネル及びインナパネル
は、それぞれ射出成形によって個別的に所要形状に形成
される。そして、成形後における両パネルの溶着部であ
る対応関係の接合面を相互に重ね合わせた状態で、溶着
部に所要の圧力を加えながら、例えば100〜120H
Z の振動周波数で2〜4mmの振幅を与えることにより両
パネルを溶着してダクト部一体構造のインストルメント
パネルを得ることができる。
つの接合面に関してその長手方向に関して高低差、つま
り長手方向の一部に湾曲面や傾斜面が存在してもその高
低差の程度がパネルの弾性変形範囲内であれば、振動溶
着時に付加される加圧力により相互の接合面を密接させ
た状態で振動することが可能である。すなわち、本発明
にあっては、アウタパネルとインナパネルの接合面は完
全な平行である必要はなく、ゆるやかな湾曲面や傾斜面
を含んでいても両パネルを振動溶着により一体化するこ
とが可能となる。
的に説明する。本実施例に係るインストルメントパネル
は、射出成形されたアウタパネル1の裏面に、これとは
別に射出成形されたダクト構成部材としてのインナパネ
ル11を振動溶着により接合することで構成される。図
1はインストルメントパネルにおけるアウタパネル1
を、図2はインストルメントパネルにおけるインナパネ
ル11を示している。また、図3は図2のA−A線断面
を、図4は図2のB−B線断面を、図5は図2のC−C
線断面を示し、それぞれアウタパネル1の接合状態が仮
想線で示されている。なお、図中のFRが車両前方を、
UPが車両上方を示している。
とする室内に面する表面パネルであり、自動車への装着
態様において、略水平状をなす天板部2と、この天板部
2の手前に垂下する縦面部3とを備えた断面略逆L字形
に形成されている。そして、縦面部3には、図の左寄り
にスピードメータやタコメータ等の各種メータ類が組付
けられる表示パネルを取付けるためのパネル取付部4、
略中央部にヒータコントロールや各種スイッチ類さらに
はステレオやラジオ類等の各種機器を取付けるための取
付部5を備えるほか、中央上部にセンタベントグリル取
付用の開口部6、左右両側表面にサイドベントグリル取
付用の開口部7、両端側面にサイドデフロスタグリル取
付用の開口部8を備えている。また、天板部2の奥側、
つまり前側フロントデフロスタ用の開口部9を備えてい
る。
インナパネル11は、車幅方向を長手方向とするダクト
構成部材であり、上面側(接合面側)を開放するセンタ
ベント用ダクト部12及びサイドベント用ダクト部1
3、長手方向の中央下面と両側上面をそれぞれ開放する
サイドデフロスタ用ダクト部14、上面と下面の両面を
開放するフロントデフロスタノズル15等の各種ダクト
部を前後方向に並列に独立した形態で備えるほか、サイ
ドデフロスタ用ダクト部14とフロントデフロスタノズ
ル15の壁面の形成に際して形成された空洞部16を備
えている。
方向)の略中央後面にはセンタベント用ダクト部12の
吹出口12aが、両側後面にはサイドベント用ダクト部
13の吹出口13aが、両側側面にはサイドデフロスタ
用ダクト部14の吹出口14aがそれぞれ形成され、さ
らにセンタベント用ダクト部12の下面及びサイドベン
ト用ダクト部13の下面にはそれぞれ空調ユニットとの
連結用の開口部12b、13bが形成されている。
パネル11の前側下面には前記フロントデフロスタ用ノ
ズル15の下面開放部及びサイドデフロスタ用ダクト部
14の中央下面開放部全体を覆うように、射出成形のデ
フロスタダクト部17が後付けされる。すなわち、デフ
ロスタダクト部17は開口端縁側に突設された複数のフ
ック状の突起18をインナパネル11側の適所に形成さ
れる孔付き受片19及びダクト部底面の孔に弾性嵌入す
ることにより組付けられ、図示省略の開口部を介して空
調ユニットと連結される。
ンナパネル11には、それぞれ振動溶着用の溶着面とし
ての接合面1a,11aが形成される。インナパネル1
1側の接合面11aは、少なくとも各ダクト部12,1
3,14,及びノズル15の壁面上端面を含む上面の全
域にわたって設定されている。従って、これに対応して
アウタパネル1に設定される接合面1aはアウタパネル
1における天板部2の裏面に設定される。しかして、ア
ウタパネル1とインナパネル11とのそれぞれに設定さ
れる全ての接合面1a,11aは、振動溶着時の振動方
向に相当する長手方向に水平な1つの軸線に対してほぼ
平行に形成されている。
ほぼ平行とは、その長手方向においてゆるやかな湾曲面
や傾斜面を含むものとする。すなわち、インストルメン
トパネルは、実際には連続したゆるやかな湾曲面や傾斜
面を含むことが多い。従って、その場合の接合面1a,
11aにはある程度の高低差を含むことになるが、その
高低差は両パネル1,11(実際にはアウタパネル1の
天板部2)の弾性変形によって対応可能な範囲内に止め
られる。つまり、接合面がほぼ平行とは、パネルを振動
溶着するに際しての該パネルの弾性変形によって許容さ
れ得る範囲を意味する。
た両パネル1,11は、それぞれ射出成形によって個別
的に所要形状に形成後、アウタパネル1側の各開口部6
〜9とインナパネル11の各ダクト用吹出口12a〜1
4aやノズル15の開口等が整合するように対応する接
合面1a,11aを相互に重ね合わせた状態で、溶着部
に所要の圧力を加えながら固定された一方のパネルに対
して他方のパネルに例えば100〜120HZ の振動周
波数で2〜4mmの振幅を長手方向(車幅方向)に与える
ことにより両パネル1,11の接合面1a,11aを溶
着してダクト部一体構造のインストルメントパネルを得
ることができる。
の設定によっては、1つの連続する接合面1a,11a
の長手方向である振動方向に関してパネル1,11の弾
性変形では対応し切れない大きな段差を必要とすること
がある。本実施例においては、これに対処するために、
図6に示すように、両接合面1a,11aのうち、長手
方向に交差する部分には振動溶着時における干渉回避の
ための所要の間隙Sを設定している。この間隙Sは振動
範囲内の例えば片側2mm程度に設定することにより振動
溶着が達成される。
ることを回避すべく、間隙Sには該間隙Sよりも長大で
かつパネル振動を許容し得る弾性発泡体からなる詰め物
20が介在される。この詰め物20は振動溶着に際して
少なくとも一方の接合面1a又は11aに接着すること
が望ましい。従って、詰め物20は両パネル1,11の
接合状態では潰されて隙間Sを塞ぐことになる。このよ
うな接合面1a,11aに高低差を伴う構成は、図2に
示すP部、つまりサイドベンド用ダクト部13の壁面上
縁の接合面に関して実施されている。従って、前記詰め
物20はダクト部からのエア漏れを防ぐシール材として
機能する。
ネルを補強するために補強リブを設定し、この補強リブ
に振動溶着用の接合面を設定している。具体的には図2
及び図3に示すように、インナパネル11の左側のサイ
ドベント用ダクト部13の後壁面下方へ延出する補強用
リブ21が形成され、この補強用リブ21の後面に溶着
用の接合面21aが形成されている。これに対応してア
ウタパネル1の縦面部3に形成されるメータ類のパネル
取付部4の略中央部を前方へ延出させ、その延出部22
の前面に接合面22aを設定してある。
ベント用ダクト12には後下方へ向かって延出する正面
視略Z字形をなす左右2枚の補強用リブ23が形成さ
れ、この補強用リブ23の上部及び下部の後面下縁に溶
着用の接合面23aが形成されている。これに対応する
ように、アウタパネル1の縦面部3の中央に形成された
スイッチ類の取付部5が前方へ膨出されていて、この膨
出部24の基部側の前面及び先端側前面に接合面24a
が設定されている。
1a〜24aは前述のダクト側接合面と同様に、1つの
軸線に対して平行に設定されている。従って、それら接
合面21a〜24aは振動溶着により接合されて一体化
され、アウタパネル1の縦面部3に関する補強が実現さ
れる。さらには、補強用リブ21,23にはそれぞれボ
デー側への締付部21b,23bが一体に形成されてお
り、補強用リブ21の締付部21bがインストルメント
リインホースメント35に、補強用リブ23の締付部2
3bがボデー側ブラケット36にネジにて締着される。
パネルによれば、アウタパネル1及びダクト構成部材と
してのインナパネル10を個々に射出成形後、振動溶着
によって一体化することが可能なため、アウタパネル1
に必要な開口部等を含む所要構造をその成形時に同時に
形成でき、従来のブロー成形では必要な後加工が不要と
なって生産性を向上し得る。また、振動溶着による接合
を実現したことによりダクト部に必要なシール性を確保
し得るとともに、接着剤やビスによる接合とは異なり、
リサイクルに対する対応性を向上することができる。
る。図7及び図8に示す実施例においては、エアコン使
用時にアウタパネル1の表面に結露が発生することを防
止すべく、アウタパネル1とインナパネル11との間に
おけるダクト部には、アウタパネル1の裏面に沿って弾
性発泡体からなるシート状の断熱材25を挟んで同時に
振動溶着して一体化したものである。この場合におい
て、断熱材25は両パネル1,11の接合面1a,11
aと接触する部位が溶断するおそれがある。
に示すように、インナパネル11の各ダクト上端面の接
合面11aには、突条26が接合面1a,11aの長手
方向に沿って設けられており、振動溶着後において断熱
材25が突条26の両側の接合面1a,11aにより挟
着保持される構成としている。従って、この実施例によ
るときは、断熱材25が振動溶着により破断してダクト
側に落ち込むといった不具合が解消されることになり、
品質向上に役立つ。なお、突条26はアウタパネル1側
に設けても同様の作用効果を得ることができる。
いて説明する。この実施例はアウタパネル1とインナパ
ネル11との間に断面略皿形をなす樹脂製の薄板成形品
からなる中間パネル27を挟み込み、3枚のパネル1,
11,27を振動溶着により一体化することにより、ア
ウタパネル1と中間パネル27とで断熱用の中空部28
を形成したものである。この場合、アウタパネル1とイ
ンナパネル11とを直接振動溶着するために、インナパ
ネル11側の接合面11aに突条29を長手方向に関し
て点在的に突設し、これに対応して中間パネル27側に
突条29に遊嵌可能な大きめの孔30を設けてある。こ
の場合、突条29の孔30からの突出量が溶着代であ
る。
ル1とインナパネル11間に中間パネル27を介在した
上で、アウタパネル1とインナパネル11とを直接溶着
することが可能となるとともに、シール性を確保するこ
とができ、また振動溶着時における中間パネル27の無
用な移動を阻止して正規の位置に溶着することが可能と
なる。なお、突条29はアウタパネル1側に設けた場合
でも同様の作用効果を得ることができる。
の実施例を図11〜図13に基づいて説明する。まず、
図11に示す実施例はアウタパネル1の裏面に溶着され
たインナパネル11の下面側に、所要形状に成形された
別のインナパネル31を溶着してダクト部を2重に形成
したものである。また、図12に示す他の実施例はアウ
タパネル1の裏面に溶着されたインナパネル11の下面
にさらに底板32を溶着することによりインナパネル1
1に形成される下向き凹部の下面を塞ぎ、上向き凹部と
下向き凹部との両方を通気用のダクト部として利用でき
る構成としたものであり、図13に示す他の実施例は、
インナパネル11自体にブロー成形によりダクト部を形
成し、これをアウタパネル1の裏面に溶着したものであ
る。
きは、そのいずれにおいてもインストルメントパネルの
剛性を高めてアウタパネル1の薄肉化を実現できる。な
お、上記各実施例において、溶着部に相当するパネル相
互の接合面1a,11a,31a,32aが振動溶着時
の振動方向に平行に設定されることについては前述と同
様である。
ル1に溶着されるインナパネル11にダクト部とは別の
下側を開放した車幅方向に延在する空洞部33を設定
し、この空洞部33をケーブルやワイヤハーネスさらに
はホース等の長尺物34の配設用として利用する構成と
したものである。なお、この例では空洞部33が断面略
円弧状に形成されており、その上面側外面にアウタパネ
ル1に溶着される接合面11aが形成されている。そし
て、この接合面11a及びこれに対応するアウタパネル
1側の接合面1aが振動溶着時の振動方向に平行に設定
されることについては前述と同様である。なお、図14
では前記空洞部33を円弧状に形成してあるため、その
壁面が長尺物34の垂れ下がりを抑制する上で有効であ
るが、壁面は垂直であっても差し支えない。
パネル及びインナパネルをそれぞれ個々に成形後、両パ
ネルを接合する構成としたことにより、インストルメン
トパネルに必要な開口部等を含む所要構造をその成形時
に同時に形成し得るので、従来のブロー成形では必要な
後加工が不要となり、生産性が向上されることになる。
そして、本発明にあっては接合される両パネルの接合面
の全てを1つの軸線にほぼ平行に設定することにより、
振動溶着による接合が可能となったものであり、このこ
とにより他の接合方法として考えられる、例えばスポッ
ト溶着による場合のダクト部のシール性不良問題や接着
剤を使用した場合のリサイクルに対する対応の悪さが解
決される。
断熱用の中空部を形成する中間パネルを介在したとき
は、アウタパネル表面に結露が発生することを防止でき
る。そして、断熱材を介在する場合、接合面に突条を設
ける構成を採用したときは、該突条の両側の接合面によ
り断熱材を挟着保持できるため、断熱材が振動溶着によ
り破断するといった不具合の発生を防止でき、品質向上
に有効となる。さらに中間パネルを介在する場合は、ア
ウタパネルとインナパネルとを接合面に点在的に設けら
れ、かつ中間パネルの孔に遊嵌する突条を介して接合す
る構成とすることで、両パネルを直接的に接合すること
ができるとともに、中間パネルを正規の位置に溶着して
シール性を確保することができる。
接合面のうち、軸線と交差する部分に振動溶着時の干渉
回避のための間隙を設定する構成を採用したときは、接
合面の長手方向に段差を伴うような場合であってもこれ
に対応することができ、従って、接合面の形状延いては
インストルメントパネルに関しての設計上あるいは意匠
上の自由度を得ることができる。そして、上記構成をダ
クト部の壁面を構成する部位に採用する場合には、前記
間隙に弾性発泡体からなる詰め物を介在することによ
り、振動溶着を可能とした上で、使用に当たってのシー
ル性を確保することができる。さらにまた、インナパネ
ルに補強リブを設定したときは、インストルメントパネ
ルの強度アップを合理的に実現できる。
におけるアウタパネルを示す斜視図である。
斜視図である。
手段を示す説明図である。
る。
ある。
断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとを接合し
て両パネル間の所要部位に両パネルを離間してなるダク
ト部を一体に形成したインストルメントパネルであっ
て、 前記アウタパネルとインナパネルの接合面を1つの軸線
に対してほぼ平行に設定し、振動溶着により前記両パネ
ルを接合一体化したインストルメントパネル。 - 【請求項2】 前記アウタパネルとインナパネルの接合
面のうち、前記軸線と交差する部分には振動溶着時にお
ける干渉防止のための間隙が形成され、かつ該間隙に弾
性発泡体からなる詰め物が介在された請求項1記載のイ
ンストルメントパネル。 - 【請求項3】 前記アウタパネルとインナパネル間の少
なくとも前記ダクト部にはアウタパネル裏面に沿って弾
性発泡体からなるシート状の断熱材が介在され、かつ該
断熱材が介在される部位のインナパネルの接合面には長
手方向に沿って突条が形成された請求項1又は2記載の
インストルメントパネル。 - 【請求項4】 前記アウタパネルとインナパネル間の少
なくとも前記ダクト部にはアウタパネルとで断熱用の中
空部を形成する中間パネルが介在され、かつ該中間パネ
ルが介在される部位のインナパネルの接合面には長手方
向に沿って突条が点在的に突設される一方、前記中間パ
ネルには前記突条が遊嵌可能な孔が設けられた請求項1
又は2記載のインストルメントパネル。 - 【請求項5】 前記インナパネルに補強用リブが設けら
れ、該補強用リブにボデー側への締付部が一体に形成さ
れた請求項1ないし4のいずれかに記載のインストルメ
ントパネル。 - 【請求項6】 前記アウタパネルに溶着されたインナパ
ネルの下面側にさらに別のインナパネルを溶着してダク
ト部を2重に形成した請求項1記載のインストルメント
パネル。 - 【請求項7】 前記インナパネル自体がブロー成形によ
る中空部を備えた請求項1記載のインストルメントパネ
ル。 - 【請求項8】 前記インナパネルが長尺物配設用の下面
側を開放する空洞部を備えた請求項1記載のインストル
メントパネル。
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