JPH0880732A - 自動車の窓ガラス用巻取りブラインド - Google Patents

自動車の窓ガラス用巻取りブラインド

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JPH0880732A
JPH0880732A JP7255434A JP25543495A JPH0880732A JP H0880732 A JPH0880732 A JP H0880732A JP 7255434 A JP7255434 A JP 7255434A JP 25543495 A JP25543495 A JP 25543495A JP H0880732 A JPH0880732 A JP H0880732A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の巻取りブラインド用収容ハウジング
にあつてブラインド帯の引出しを可能にする間隙の非常
に狭い構成を可能にし、しかもブラインド帯の縁範囲の
垂れ下りを防止する。 【構成】 巻取りブラインドのブラインド帯７の側方縁
範囲１５を補強するため、ブラインド帯端部は、ブライ
ンド帯７の移動方向に交差して延びる薄い補強条片１
０，１１を持ち、この補強条片１０，１１はブラインド
帯７の幅全体にわたつてこのブラインド帯７に取付けら
れ、ブラインド帯７の幅にわたつて延びる蝶番軸線１７
に沿つて自由に揺動可能にブラインド帯７から突出する
条片端部１０を持つている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、収容ハウジングの間隙
から引出し可能なブライシド帯を持ち、このブラインド
帯の端部の中央に引出し補助手段が設けられ、この引出
し補助手段の側方に補強される縁範囲が設けられてい
る、自動車の窓ガラス特に前窓ガラス用巻取りブライン
ドに関する。
【０００２】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第３９２
５８０１号明細書から、自動車の三角形横窓ガラス用巻
取りブラインドが公知であり、この巻取りブラインドは
回転可能に支持される支持軸上へ巻取られるか又はこれ
から巻戻されるブラインド帯を持つている。ブラインド
帯へ引張り荷重が作用する範囲外にある縁範囲が垂れ下
るのを防止するため、この縁範囲に曲り易い補強素子が
設けられている。この補強素子は溶着、接着等によりブ
ラインド帯に結合されている。補強素子として特に針金
又はプラスチツク線が用いられる。
【０００３】巻取りブラインドを自動車の前窓ガラス用
日よけとして使用することも公知であり（ドイツ連邦共
和国実用新案第９２００４３７号明細書）、ブラインド
帯は前窓ガラスより下の計器盤の凹所に収容され、この
凹所は蓋で覆われている。ブラインド帯への接近を司能
にする計器盤の開口は比較的輻広く、蓋によつて覆うこ
とができる。振動する計器盤では、蓋に高度の要求が課
される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、収容
ハウジングの非常に狭い間隙の構成を可能にし、しかも
縁範囲の垂れ下りを防止する巻取りブラインドを提供す
ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれは、ブラインド帯の移動方向に交差して延
びる薄い補強条片が設けられ、この補強条片がブライン
ド帯の幅全体にわたつてブラインド帯に取付けられ、か
つブラインド帯の幅にわたつて延びる蝶番軸線に沿つて
自由に揺動可能にブラインド帯から突出する条片端部を
持つている。
【０００６】
【発明の効果】こうして本発明により、前窓ガラス又は
後窓ガラスの幅全体にわたつて延びる非常に幅の広い巻
取りブラインドでも、縁範囲の垂れ下りを防止すること
が可能となる。収容ハウジングにおける間隙の幅狭い構
成により、収容ハウジングは美的な印象を与えて自動車
の内部にまとめられ、例えば計器盤に収容可能である。
ブラインド帯の引出しの際揺動可能な条片端部がブライ
ンド帯から角をなして突出していることによつて、屈曲
線である蝶番軸線がブラインド帯の幅全体にわたる安定
な支持軸線を形成している。巻取りブラインドが自動車
の窓ガラスの傾斜に応じて斜めに引出されると揺動可能
な条片端部は自由によりブラインド帯から突出する。窓
ガラスの傾斜が大きいほど、条片端部の支持作用は大き
くなり、突出の際この条片端部は約９０゜の角で最大の
安定性をブラインド帯へ及ぼす。条片端部はゆるく下方
へ突出するので、ブラインド帯を収容ハウジングの間隙
へ引戻す際、条片端部が間隙を通る時ブラインド帯に接
するので、巻取りブラインドの最小重ね厚さが得られ
る。
【０００７】本発明の構成では、ブラインド帯の端部の
縁範囲が、二等辺三角形の両辺に従つて、中央に設けら
れる引出し補助手段の所へ斜めに延び、補強条片の蝶番
軸線が、二等辺三角形の底辺を形成するように、引出し
補助手段から離れて設けられている。この構成により、
引出し補助手段を除いてブラインド帯を完全に収容ハウ
ジングの間隙へ引込むことかできるので、巻取りブライ
ンド突出部が生ずることはない。
【０００８】本発明の別の構成では、補強条片の縦断面
が湾曲している。それにより補強条片の屈曲強度が高め
られる。
【０００９】本発明の別の構成では、補強条片の条片端
部が、収容ハウジングへブラインド帯の引込まれた状態
でこの収容ハウジングの間隙から突出する舌片を持つて
いる。それにより、ブラインド帯の引込みの際補強条片
が完全に収容ハウジングへ没入するのを防止される。そ
れにより収容ハウジング内で補強条片が動かなくなつた
り傾くのを防止される。
【００１０】本発明の別の構成では、ブラインド帯に対
して条片端部の揺動角を約９０゜に限定する保持素子が
設けられている。この保持素子により、ブラインド帯の
引出しの際補強条片が常にブラインド帯に対してはぼ直
角となり、それにより補強条片の蝶番軸線がブラインド
帯へ最大の支持作用及び安定作用を及ぼす。
【００１１】本発明のそれ以外の利点及び特徴は、他の
従属請求項及び図面に示す本発明の好ましい実施例の以
下の説明から明らかになる。
【００１２】
【実施例】図１による前窓ガラス１は、乗用車では前窓
ガラス枠２内に設けられている。乗用車の内部において
前窓ガラス１より下に計器盤３が設けられて、前窓ガラ
ス１のすぐ下に巻取りブラインド用収容ハウジングであ
る収容空間４を持つている。この収容空間４は走行方向
に交差して前窓ガラス１のほぼ幅全体にわたつて延びて
いる。図示しない実施例では、乗用車の運転者側及び同
乗者側に対してそれぞれ１つの巻取りブラインドか前窓
ガラスより下の計器盤内に設けられ、別々に引出し可能
である。しかしこれら両方の巻取りブラインドの各々
は、以下に述べる構成に一致している。
【００１３】収容空間４は、前窓ガラス１の方へ向いて
狭い間隙５の形の開口を持ち、この間隙５は走行方向に
交差して収容空間４の全長にわたつて延びている。収容
空間４内には、ブラインド帯７用の巻取りローラが、収
容空間４の縦軸線に対して平行に延びる回転軸線６の周
りに回転可能に支持されている。巻取りローラ上にはブ
ラインド帯７が蓄えられ、不使用状態では収容空間４へ
ほぼ完全に引込まれており、前窓ガラス１用の日よけと
して用いられる使用状態では、前窓ガラス１の内側に沿
つて前窓ガラス枠２の所まで斜め上方へ引出されてい
る。ブラインド帯７は箔状材料から成つている。ブライ
ンド帯７の幅は収容空間４の間隙５の長さにほぼ等し
い。ブラインド帯７は間隙５を通り、自由端に引出し補
助手段として役立つ取つ手８（図２及び３）を持ち、ブ
ラインド帯７の端部の端縁１６の範囲でブラインド帯７
の中央に取付けられている。取つ手８の取付けのために
２つの保持鋲１３が設けられ、ブラインド帯７の対応す
る開口を貫通している。ブラインド帯７の端部は、巻取
りローラの回転軸線に対して平行に延びる端縁１６の両
側に、それぞれ側方縁範囲１５を持ち（図３）、両方の
側方縁範囲１５は、端縁１６従つて取つ手８の方へ、二
等辺三角形の辺に従つて斜めに延びている。
【００１４】取つ手８は引掛け溝１４を持ち、この引掛
け溝により、ブラインド帯７の引出された状態で、上部
前窓ガラス枠２の範囲にある吊りかぎ９に引掛けられ
る。取つ手８は、そのＵ字状輪郭の両端部の範囲にスト
ツパ１８を持ち、ブラインド帯７の引込まれた状態でこ
のストツパ１８が、計器盤３の上面にある間隙５の縁上
に支持される（図３）。さて取つ手８を使用して手によ
り、ブラインド帯７が斜めに延びる前窓ガラス１の内側
に沿つて吊りかぎ９の所まで上方へ引出されると、取つ
手８により引張り荷重をかけられない側方縁範囲１５が
内方へれ下ることになる。これを防止するため、二重箔
の形の補強条片が、ブラインド帯７の端部の範囲に設け
られている。図示しない実施例では、補強条片として薄
い金属板条片が用いられる。図示した実施例では、二重
箔として、ブラインド帯７の材料に比較して高い強度を
持つエラストマ箔条片が用いられ、この箔条片はブライ
ンド帯７より少しだけ厚い。補強条片としてのこの箔条
片は２つの部分条片１０，１１を持ち、これらの部分条
片１０，１１は屈曲線１７によつて区分されている。部
分条片１０，１１はブラインド帯７の端部の幅全体にわ
たつて延び、その上部の部分条片１１はブラインド帯７
の端部に取付けられている。従つてこの部分条片１１は
取付け条片である。この上部の部分条片１１は屈曲線１
７の所までブラインド帯７の端部に面で溶着又は接着さ
れている。取つ手８の保持鋲１３は部分条片１１も覆つ
ているので、部分条片１１はこれらの保持鋲１３により
付加的な固定点を持つている。屈曲線１７より下にある
補強条片の下部の部分条片１０は、自由な条片端部とし
て、屈曲線１７から下方へ垂れ下るように突出してい
る。従つて屈曲線１７により蝶番が形成され、実施例で
は膜蝶番として構成されている。部分条片１０が保持鋲
１３に接触することなく、この部分条片１０が端縁１６
の方へ部分条片１１上に載るように折畳まれることがで
きるように、部分条片１０の下縁が切欠かれている。部
分条片１０の下縁には更に舌片１８が設けられ、部分条
片１０を端縁１６の方へ折畳んだ状態で、この舌片１８
が保持鋲１３の間へ入り込み、ほぼ端縁１６の所まで突
出している。ブラインド帯７の引込まれた状態で、この
舌片１８が図３に破線で示すように間隙５から突出す
る。
【００１５】部分条片１０，１１は、ブラインド帯７の
引込まれた状態で折畳まれているので、部分条片１０は
部分条片１１上に載つている。この折畳まれた状態で箔
条片はできるだけ小さい重ね寸法を持つているので、巻
取りブラインドの全厚さは端部の範囲で比較的小さい。
このため間隙５は非常に幅狭く設計され、それにより計
器盤３の美的に強い印象を与える構造が得られる。ブラ
インド帯７が前窓ガラス１に沿つて上方へ引出される
と、部分条片としての条片端部１０は、間隙５から出た
後自重により下方へ垂れ下り（図１及び２）、屈曲線１
７の範囲にある蝶番の蝶番軸線の周りに、ブラインド帯
７に対して下方へ揺動する。それにより条片端部１０は
ブラインド帯７の端部に対して角α１をなし、ブライン
ド帯７の幅全体にわたつて支持角を形成する。条片端部
１０の角をなす方向づけにより、その上端は屈曲線１７
に沿つて安定な補強軸線を形成し、この補強軸線によつ
て、側方の縁範囲１５が下方へ垂れ下るのを防止され
る。引出し補助手段としての取つ手８が設けられず、本
発明の別の実施例によりブラインド帯の端縁に引出し舌
片のみが設けられ、側方縁範囲が端縁の延長部で横に外
方へ突出している場合、補強条片を直接端縁の範囲に取
付けることも可能で、それにより垂れ下る補強条片はブ
ラインド帯の端縁の高さの所で作用する。
【００１６】ブラインド帯７の側方縁範囲１５への条片
端部１０の支持作用の改善は、ブラインド帯７に対して
条片端部１０を直角に向ける際に行われる。しかし条片
端部１０のこのようなほぼ直角の方向づけは、ほぼ水平
な前窓ガラス１においてしか行われないので、図１及び
２に破線で示す実施例によれば、条片端部１０の揺動を
約９０゜の角α２に限定する保持素子としての保持帯１
２が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図１】乗用車の前窓ガラスより下の計器盤の範囲に収
容されかつ前窓ガラスに沿つて斜め上方へ引出し可能な
巻取りブラインドの実施例の縦断面図である。
【図２】取つ手の形の引出し補助手段を備えた図１によ
る巻取りブラインドのブラインド帯の端部の拡大縦断面
図である。
【図３】間隙へ引込まれている巻取りブラインドの拡大
正面図である。
【符号の説明】
１ 窓ガラス ４ 収容ハウジング ５ 間隙 ７ ブラインド帯 ８ 引出し補助手段 １０，１１ 補強条片 １５ 縁範囲 １７ 蝶番軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルテイン・ヴユンシエ ドイツ連邦共和国アルトヘングシユテツ ト・ダツハスヴエーク３

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 収容ハウジングの間隙から引出し可能な
    ブラインド帯を持ち、このブラインド帯の端部の中央に
    引出し補助手段が設けられ、この引出し補助手段の側方
    に補強される縁範囲が設けられている巻取りブラインド
    において、ブラインド帯（７）の移動方向に交差して延
    びる薄い補強条片（１０，１１）がブラインド帯（１
    ０）の端部に設けられ、この補強条片（１０，１１）が
    ブラインド帯（１０）の輻全体にわたつてブラインド帯
    に取付けられ、かつブラインド帯（７）の幅にわたつて
    延びる蝶番軸線（１７）に沿つて自由に揺動可能にブラ
    インド帯（７）から突出する条片端部（１０）を持つて
    いることを特徴とする、自動車の窓ガラス用巻取りブラ
    インド
  2. 【請求項２】 ブラインド帯（７）の端部の縁範囲（１
    ５）が、二等辺三角形の両辺に従つて、中央に設けられ
    る引出し補助手段（８）の所へ斜めに延び、補強条片
    （１０，１１）の蝶番軸線（１７）が、二等辺三角形の
    底辺を形成するように、引出し補助手段（８）から離れ
    て設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の
    巻取りブラインド。
  3. 【請求項３】 補強条片（１０，１１）が、ブラインド
    帯（７）の端部に面で結合される取付け条片（１１）と
    自由な条片端部（１０）とに区分され、取付け条片（１
    １）と条片端部（１０）が蝶番軸線（１７）に沿つて蝶
    番状に互いに結合されていることを特徴とする、請求項
    １又は２に記載の巻取りブラインド。
  4. 【請求項４】 蝶番軸線（１７）が膜蝶番により形成さ
    れていることを特徴とする、請求項３に記載の巻取りブ
    ラインド。
  5. 【請求項５】 取付け条片（１１）が面でブラインド帯
    （７）に接着又は溶着されていることを特徴とする、請
    求項３に記載の巻取りブラインド。
  6. 【請求項６】 補強条片の縦断面が湾曲していることを
    特徴とする、請求項１ないし５の１つに記載の巻取りブ
    ラインド。
  7. 【請求項７】 補強条片（１０，１１）の自由な条片端
    部（１０）が、収容ハウジング（４）へブラインド帯
    （７）の引込まれた状態でこの収容ハウジング（４）の
    間隙（５）から突出する舌片（１８）を持つていること
    を特徴とする、請求項３に記載の巻取りブラインド。
  8. 【請求項８】 ブラインド帯（７）に対して条片端部
    （１０）の揺動角（α１，α２）を約９０゜に限定する
    保持素子（１２）が設けられていることを特徴とする、
    請求項１ないし７の１つに記載の巻取りブラインド。
JP7255434A 1994-09-01 1995-08-29 自動車の窓ガラス用巻取りブラインド Expired - Lifetime JP2640929B2 (ja)

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