JPH087877A - 非水電解液電池 - Google Patents
非水電解液電池Info
- Publication number
- JPH087877A JPH087877A JP13868394A JP13868394A JPH087877A JP H087877 A JPH087877 A JP H087877A JP 13868394 A JP13868394 A JP 13868394A JP 13868394 A JP13868394 A JP 13868394A JP H087877 A JPH087877 A JP H087877A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- electrode plate
- plate
- insulating tape
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合剤の剥離部分にリード板と絶縁テープを貼
り付けた正極板を用いて渦巻状の極板群を構成する場合
に、絶縁テープによって正極板の上下で厚みの異なる部
分ができるために正極板の位置ずれが起こることを防止
する。 【構成】 長尺状正極板７の上辺から内側に向かって正
極幅の１／３〜１／２の幅を有する合剤の剥離部分３を
形成してこの剥離部分３にリード板４を接続するととも
に前記リード板４と剥離部分３の表面に絶縁テープ５を
貼り付けており、前記絶縁テープ５の下方の極板表面に
は正極板下辺から内側に向かって絶縁テープ５を貼り付
けるとともに上下の絶縁テープ５の間に正極合剤２の露
出部分６を存在させたものである。
り付けた正極板を用いて渦巻状の極板群を構成する場合
に、絶縁テープによって正極板の上下で厚みの異なる部
分ができるために正極板の位置ずれが起こることを防止
する。 【構成】 長尺状正極板７の上辺から内側に向かって正
極幅の１／３〜１／２の幅を有する合剤の剥離部分３を
形成してこの剥離部分３にリード板４を接続するととも
に前記リード板４と剥離部分３の表面に絶縁テープ５を
貼り付けており、前記絶縁テープ５の下方の極板表面に
は正極板下辺から内側に向かって絶縁テープ５を貼り付
けるとともに上下の絶縁テープ５の間に正極合剤２の露
出部分６を存在させたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、非水電解液電池の、と
くのその正極板に関するものである。
くのその正極板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、非水電解液電池の正極板は、図２
に示すように長尺状の金属箔の表面に二酸化マンガンを
主成分とする正極合剤を塗着した後、長尺状の正極板の
上下辺を貫く帯状の合剤剥離部分を形成し、この剥離部
分にリード板を接続していた。そして、リード板と剥離
部分の表面に絶縁テープを貼り付けて被覆している。
に示すように長尺状の金属箔の表面に二酸化マンガンを
主成分とする正極合剤を塗着した後、長尺状の正極板の
上下辺を貫く帯状の合剤剥離部分を形成し、この剥離部
分にリード板を接続していた。そして、リード板と剥離
部分の表面に絶縁テープを貼り付けて被覆している。
【０００３】しかし、この正極板では帯状の剥離部分に
よって合剤の塗着面が２つに分かれているため極板に塗
着された合剤内での電流の流れが悪く、前記正極板を用
いた電池を高率放電した場合には、リード板と合剤の塗
着面との隙間の合剤剥離部分が溶断されることがあっ
た。
よって合剤の塗着面が２つに分かれているため極板に塗
着された合剤内での電流の流れが悪く、前記正極板を用
いた電池を高率放電した場合には、リード板と合剤の塗
着面との隙間の合剤剥離部分が溶断されることがあっ
た。
【０００４】この課題を解決するために、図３に示した
ように、長尺状の正極板において合剤の剥離部分を極板
の上部にのみ形成し、この部分にリードを接続して絶縁
テープを貼り付けるものがある。
ように、長尺状の正極板において合剤の剥離部分を極板
の上部にのみ形成し、この部分にリードを接続して絶縁
テープを貼り付けるものがある。
【０００５】この正極板では電池を高率放電させた時で
も極板が溶断されることはない。
も極板が溶断されることはない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
正極板では極板の上部にのみリード板と絶縁テープが配
されており、極板の幅方向で上下部の極板厚みが異なっ
ていた。このため、この正極板を負極板とともに渦巻状
に巻回して渦巻状極板群を構成すると、群構成時に正極
板で上下部の厚みが異なる部分で位置ずれが起こってい
た。
正極板では極板の上部にのみリード板と絶縁テープが配
されており、極板の幅方向で上下部の極板厚みが異なっ
ていた。このため、この正極板を負極板とともに渦巻状
に巻回して渦巻状極板群を構成すると、群構成時に正極
板で上下部の厚みが異なる部分で位置ずれが起こってい
た。
【０００７】そして、渦巻状極板群の巻きずれによって
正、負極板が接触し、内部短絡が発生していた。
正、負極板が接触し、内部短絡が発生していた。
【０００８】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、合剤の剥離部分にリード板と絶縁テープを貼り
付けた正極板を用いて渦巻状の極板群を構成する場合
に、絶縁テープによって正極板の上下で厚みの異なる部
分ができるために正極板の位置ずれが起こることを防止
するものです。
であり、合剤の剥離部分にリード板と絶縁テープを貼り
付けた正極板を用いて渦巻状の極板群を構成する場合
に、絶縁テープによって正極板の上下で厚みの異なる部
分ができるために正極板の位置ずれが起こることを防止
するものです。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の非水電解液電池は、長尺状正極板上辺か
ら内側に向かって正極幅の１／３〜１／２の幅を有する
合剤の剥離部分を形成してこの剥離部分にリード板を接
続するとともに前記リード板と剥離部分の表面に絶縁テ
ープを貼り付けており、前記絶縁テープの下方の極板表
面には正極下辺から内側に向かって絶縁テープを貼り付
けるとともに上下の絶縁テープの間に正極合剤の露出部
分を存在させたものです。
めに、本発明の非水電解液電池は、長尺状正極板上辺か
ら内側に向かって正極幅の１／３〜１／２の幅を有する
合剤の剥離部分を形成してこの剥離部分にリード板を接
続するとともに前記リード板と剥離部分の表面に絶縁テ
ープを貼り付けており、前記絶縁テープの下方の極板表
面には正極下辺から内側に向かって絶縁テープを貼り付
けるとともに上下の絶縁テープの間に正極合剤の露出部
分を存在させたものです。
【００１０】
【作用】長尺状正極板上部のリード板接続部分の表面と
その下方の極板表面に絶縁テープを貼り付けており、リ
ード板を接続した部分でも正極板の上下部の厚みはほぼ
等しくなっているので、この正極板を用いて渦巻状極板
群を構成する場合でも巻きずれが起こることはない。
その下方の極板表面に絶縁テープを貼り付けており、リ
ード板を接続した部分でも正極板の上下部の厚みはほぼ
等しくなっているので、この正極板を用いて渦巻状極板
群を構成する場合でも巻きずれが起こることはない。
【００１１】また、上下の絶縁テープ間に正極合剤の露
出部分を設けているので、正極板内の電流の流れを良好
にして放電特性を良好にすることができる。
出部分を設けているので、正極板内の電流の流れを良好
にして放電特性を良好にすることができる。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照にしながら説明
する。
する。
【００１３】図１に本発明の非水電解液電池の正極板を
示す。正極板は縦３０ｍｍ横２３０ｍｍの長尺状であ
り、表面には二酸化マンガンを主成分とする正極活物質
が塗着されている。この正極板の上辺から内側に向かっ
て縦８ｍｍ横５ｍｍの合剤剥離部分３を形成した後、こ
の剥離部分３に縦１５ｍｍ横３ｍｍのリード板４を溶接
している。
示す。正極板は縦３０ｍｍ横２３０ｍｍの長尺状であ
り、表面には二酸化マンガンを主成分とする正極活物質
が塗着されている。この正極板の上辺から内側に向かっ
て縦８ｍｍ横５ｍｍの合剤剥離部分３を形成した後、こ
の剥離部分３に縦１５ｍｍ横３ｍｍのリード板４を溶接
している。
【００１４】そして、リード板４と剥離部分３の表面に
縦１４ｍｍ横６ｍｍの絶縁テープ５を貼り付けて被覆す
るとともに、絶縁テープ５の下方に正極板の下辺から内
側に向かって縦１０ｍｍ横６ｍｍの前記絶縁テープ５を
貼り付けている。この結果、上下の絶縁テープの間には
縦１０ｍｍ横６ｍｍの正極合剤の露出部分６が存在して
いる。
縦１４ｍｍ横６ｍｍの絶縁テープ５を貼り付けて被覆す
るとともに、絶縁テープ５の下方に正極板の下辺から内
側に向かって縦１０ｍｍ横６ｍｍの前記絶縁テープ５を
貼り付けている。この結果、上下の絶縁テープの間には
縦１０ｍｍ横６ｍｍの正極合剤の露出部分６が存在して
いる。
【００１５】ついで、図４に示すように上記のようにし
て作製した正極板７と、リチウム金属からなる長尺状の
負極板８と、これらの間に介されたセパレータ９とから
なる渦巻状極板群１０を外装缶１１内に収納した。
て作製した正極板７と、リチウム金属からなる長尺状の
負極板８と、これらの間に介されたセパレータ９とから
なる渦巻状極板群１０を外装缶１１内に収納した。
【００１６】そして、外装缶１１の上部開口部にはパッ
キング１２を介して封口板１３が装着されており、正極
のリード板４によって正極板７と封口板１３とが溶接さ
れている。また、前記極板群１０の上下部には、それぞ
れ上部絶縁板１４、下部絶縁板１５が配置されている。
キング１２を介して封口板１３が装着されており、正極
のリード板４によって正極板７と封口板１３とが溶接さ
れている。また、前記極板群１０の上下部には、それぞ
れ上部絶縁板１４、下部絶縁板１５が配置されている。
【００１７】また、電解液としては、プロピレンカーボ
ネイトおよび１、２−ジメトキシエタンとの有機混合溶
媒に、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムを０．５
ｍｏｌ／ｌ溶解させたものを用いた。
ネイトおよび１、２−ジメトキシエタンとの有機混合溶
媒に、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムを０．５
ｍｏｌ／ｌ溶解させたものを用いた。
【００１８】この電池を本発明の電池Ａとした。また、
図２および図３に示したそれぞれの正極板を用い、その
他は本発明と同様の電池を作製して各電池を比較の電池
Ｂ，Ｃとした。
図２および図３に示したそれぞれの正極板を用い、その
他は本発明と同様の電池を作製して各電池を比較の電池
Ｂ，Ｃとした。
【００１９】ついで、電池Ａ、Ｂ，Ｃを用いて、、極板
群構成時の不良率、電池の閉路電圧のばらつきσ、２０
０Ω定抵抗放電時における正極板の切断の有無を調べ
た。
群構成時の不良率、電池の閉路電圧のばらつきσ、２０
０Ω定抵抗放電時における正極板の切断の有無を調べ
た。
【００２０】その結果を（表１）に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】（表１）に示したように、本発明の電池Ａ
では極板群構成時の巻きずれを防止することができると
ともに放電特性も良好であった。
では極板群構成時の巻きずれを防止することができると
ともに放電特性も良好であった。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、本発明の非水電解液電池
は、長尺状正極板上部のリード板接続部分の表面とその
下方の極板表面に絶縁テープを貼り付けており、リード
板を接続した部分でも正極板の上下部の厚みはほぼ等し
くなっているので、この正極板を用いて渦巻状極板群を
構成する場合でも巻きずれが起こることはない。
は、長尺状正極板上部のリード板接続部分の表面とその
下方の極板表面に絶縁テープを貼り付けており、リード
板を接続した部分でも正極板の上下部の厚みはほぼ等し
くなっているので、この正極板を用いて渦巻状極板群を
構成する場合でも巻きずれが起こることはない。
【００２４】また、上下の絶縁テープ間に正極合剤の露
出部分を設けているので、正極板内の電流の流れを良好
にして放電特性を良好にすることができる。
出部分を設けているので、正極板内の電流の流れを良好
にして放電特性を良好にすることができる。
【図１】（Ａ） 本発明の正極板の正面図 （Ｂ） 同極板の側面図
【図２】（Ａ） 従来の正極板の正面図 （Ｂ） 同極板の側面図
【図３】（Ａ） 従来の正極板の他の例の正面図 （Ｂ） 同極板の側面図
【図４】円筒形非水電解液電池の側面断面図
１ 金属箔 ２ 正極合剤 ３ 合剤剥離部分 ４ リード板 ５ 絶縁テープ ６ 上下の絶縁テープ間の正極合剤の露出部分 ７ 正極板 ８ 負極板 ９ セパレータ １０ 極板群 １１ 外装缶 １２ パッキング １３ 封口板 １４ 上部絶縁板 １５ 下部絶縁板
Claims (2)
- 【請求項１】長尺状の金属箔の表面に正極合剤を塗着さ
せた正極板と、 リチウムを活物質とした負極板と、 正、負極の間に配されたセパレータとからなり、 前記長尺状正極板の上辺から内側に向かって正極幅の１
／３〜１／２の幅を有する合剤の剥離部分を形成してこ
の剥離部分にリード板を接続するとともに前記リード板
と剥離部分を覆う絶縁テープを貼り付けており、前記絶
縁テープの下方の極板表面には正極下辺から内側に向か
って絶縁テープを貼り付けるとともに上下の絶縁テープ
の間に正極合剤の露出部分を存在させている非水電解液
電池。 - 【請求項２】正極合剤の露出部分の幅は、２ｍｍ以上１
０ｍｍ以下である請求項１記載の非水電解液電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13868394A JPH087877A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 非水電解液電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13868394A JPH087877A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 非水電解液電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH087877A true JPH087877A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15227672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13868394A Pending JPH087877A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 非水電解液電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087877A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006324239A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Samsung Sdi Co Ltd | 巻取型電極組立体及びこれを備えるリチウム二次電池 |
| JP2007012631A (ja) * | 1997-04-30 | 2007-01-18 | Ube Ind Ltd | 非水電解質二次電池とその製造方法 |
| KR100947982B1 (ko) * | 2006-03-28 | 2010-03-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전극 조립체 및 이를 가지는 파우치형 리튬 이차 전지 |
| CN106463761A (zh) * | 2014-06-26 | 2017-02-22 | 松下知识产权经营株式会社 | 卷绕型电池 |
| CN109830638A (zh) * | 2019-01-16 | 2019-05-31 | 山东聚信新能源科技有限公司 | 一种高硬度软包装锂离子电池极片及卷芯制备方法 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP13868394A patent/JPH087877A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007012631A (ja) * | 1997-04-30 | 2007-01-18 | Ube Ind Ltd | 非水電解質二次電池とその製造方法 |
| JP2011009234A (ja) * | 1997-04-30 | 2011-01-13 | Ube Industries Ltd | 非水電解質二次電池 |
| JP4645559B2 (ja) * | 1997-04-30 | 2011-03-09 | 宇部興産株式会社 | 非水電解質二次電池とその製造方法 |
| JP2006324239A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Samsung Sdi Co Ltd | 巻取型電極組立体及びこれを備えるリチウム二次電池 |
| KR100947982B1 (ko) * | 2006-03-28 | 2010-03-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전극 조립체 및 이를 가지는 파우치형 리튬 이차 전지 |
| US7858240B2 (en) | 2006-03-28 | 2010-12-28 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Electrode assembly and pouch type lithium rechargeable battery having the same |
| CN106463761A (zh) * | 2014-06-26 | 2017-02-22 | 松下知识产权经营株式会社 | 卷绕型电池 |
| JPWO2015198526A1 (ja) * | 2014-06-26 | 2017-04-20 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 捲回型電池 |
| US10411243B2 (en) | 2014-06-26 | 2019-09-10 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Rolled-type battery |
| US11183740B2 (en) | 2014-06-26 | 2021-11-23 | Panasonic Intellectual Property Management Co. | Rolled-type battery |
| CN109830638A (zh) * | 2019-01-16 | 2019-05-31 | 山东聚信新能源科技有限公司 | 一种高硬度软包装锂离子电池极片及卷芯制备方法 |
| CN109830638B (zh) * | 2019-01-16 | 2022-09-06 | 山东聚信新能源科技有限公司 | 一种高硬度软包装锂离子电池极片及卷芯制备方法 |
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