JPH087672Y2 - チップ状回路部品マウント装置用サクションヘッド - Google Patents

チップ状回路部品マウント装置用サクションヘッド

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JPH087672Y2
JPH087672Y2 JP1991023227U JP2322791U JPH087672Y2 JP H087672 Y2 JPH087672 Y2 JP H087672Y2 JP 1991023227 U JP1991023227 U JP 1991023227U JP 2322791 U JP2322791 U JP 2322791U JP H087672 Y2 JPH087672 Y2 JP H087672Y2
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JP
Japan
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chip
suction head
circuit component
shaped circuit
nozzle
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巧一 井口
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回路基板上にチップ状
回路部品を搭載する装置において、前記チップ状回路部
品を吸着し、これを搭載すべき回路基板に搬送するため
のサクションヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、回路基板の所定の位置に
チップ状回路部品を搭載する場合、自動マウント装置を
用いて次のようにして行なわれていた。すなわち、複数
の容器の中にバルク状に収納されたチップ状回路部品
を、ディストリビューターに配管された複数本の案内チ
ューブに一つずつ取り出して、テンプレートの所定の位
置に形成された収納凹部へ各々送り、そこに収受する。
この収納凹部は、各々のチップ状回路部品を回路基板に
搭載する位置に合わせて配置されている。そして、サク
ションヘッドを有する部品移動手段により、前記収納凹
部に収納されたチップ状回路部品が、収納されたときの
相対位置を保持したまま回路基板に移動され、搭載され
る。これによって、前記各チップ状回路部品が回路基板
の所定の位置に各々搭載される。回路基板には、チップ
状回路部品を搭載すべき位置に予め接着剤を塗布してお
き、搭載された前記回路部品をこの接着剤で仮固定した
状態で、半田付けを行なう。
【0003】前記サクションヘッドでは、図3で示すよ
うに、チップ状回路部品を吸着するためのセットノズル
81が用いられ、これがサクションヘッド8の所定の位
置に各々に取り付けられる。このサクションヘッド8に
は、セットノズル81が取り付けられた背後側を負圧に
維持する真空室84が設けられている。マルチマウンタ
ー装置のディストリビューターの直下でテンプレートが
チップ状回路部品aを各々所定の位置に収受した後、テ
ンプレートがサクションヘッド8の下まで移動し、そこ
でテンプレートの所定の位置に収受されたチップ状回路
部品aがサクションヘッド8のセットノズル81に各々
吸着される。その後、テンプレートがサクションヘッド
8の下から退避した後、図3に示すように、その下に回
路基板9が挿入される。そして、サクションヘッド8が
図3の位置から下降し、セットノズル81の先端に吸着
したチップ状回路部品aを、電極ランド91、91の上
に載せ、予めその間に塗布された接着剤cで仮固定す
る。その後、サクションヘッドが上方に復帰する。
【0004】ところで、ディストリビューター2側から
落下し、テンプレートを経てサクションヘッド8に吸
着、保持されるまでのチップ状回路部品aは、その間に
静電気で帯電してしまう。このような帯電したチップ状
回路部品aをセットノズル81が次々吸着するうちに、
セットノズル81が前記チップ状回路部品と同電荷に帯
電してしまう。そうすると、帯電しているチップ状回路
部品aとの間に斥力が生じる。この静電気による斥力
は、セットノズル81によるチップ状回路部品aの真空
吸引力に比べれば微力である。しかし、前述のようにし
てチップ状回路部品aを回路基板9に搭載するため、セ
ットノズル81の先端の吸引力を断ち切ると、この斥力
が予期しない方向に働く。このとき、接着剤cによるチ
ップ状回路部品aの仮固定が不完全であると、例えば図
3において、二点鎖線で示すようにチップ状回路部品a
が回路基板9上の電極ランド91から外れてしまうとい
う事態が起こる。
【0005】本考案者らは、この問題について、セット
ノズル81を形成する樹脂にカーボン粒子等の導電性フ
ィラーを添加してセットノズル81に導電性を付与し、
これを接地することで、帯電の防止を図ることを企図し
た。このような導電性樹脂は、カーボン粒子や金属粒子
等の導電性フィラーをバインダー樹脂中に分散したもの
で、その成型体であるセットノズル81の中で前記導電
性フィラーを鎖状、あるいは網状に接触せしめ、導電性
を付与しようとするものである。
【0006】
【考案が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記のような導電性フィラーを分散した樹脂で成型された
セットノズル81を接地して用いても、実際には満足す
るような帯電防止効果が得られなかった。本件考案者ら
は、この点について検討したところ、その原因は次の点
にあることに着目した。すなわちで、一般に樹脂成形物
には、その中に異物が混じっていても、それを表面上に
は容易に露出させず、大部分内部に封じ込められるか、
スキン層と呼ばれる薄い樹脂層で覆ってしまうという性
質がある。この性質は樹脂成型体である前記のセットノ
ズル81にも同様に見られ、現実には、導電性フィラー
がセットノズル81の内壁表面に疎らにしか露出しな
い。前記チップ状回路部品aの帯電の除去は、セットノ
ズル81の表面上に露出した導電性フィラーに接触する
ことでのみ可能であるが、内壁上の導電性フィラーの分
布がこのように疎らでは、帯電除去の効果が期待できな
い。
【0007】ちなみに、前記のような導電性フィラーを
分散して成型したセットノズル81の表面の2点間の抵
抗値を実測したところ、その下限値は1010(Ω/c
m)であり、このようなセットノズル81では満足に帯
電を除去できない。そこで、本考案は、前記着目に基づ
きなされたもので、その目的は、従来のサクションヘッ
ドの課題を解決し、帯電防止効果の高いサクションヘッ
ドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は前記
目的を達成するため、回路基板上にチップ状回路部品を
搭載しようとする位置に合わせて、前記チップ状回路部
品を吸着保持するノズル部分が配設されたサクションヘ
ッドであって、少なくとも前記ノズル部分が導電性粒子
を含む材料により形成され、導電性粒子がノズル部分の
表面に高密度で配置され、その一部が同部分の外表面に
露出していることを特徴とするチップ状回路部品マウン
ト装置用サクションヘッドを提案する。
【0009】
【作用】本考案によれば、サクションヘッドのチップ状
回路部品を吸着するノズル部分の表面に導電性粒子を集
中し、その一部が表面から露出しているので、その部分
をサクションヘッドに接地するようにして用いることに
より、チップ状回路部品がこのノズル部分に接触するこ
とで確実にチップ状回路部品の静電気を放電でき、帯電
を除去できる。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施例について、図面を参照
しながら具体的に説明する。本考案が適用されるチップ
状回路部品のマウント装置全体の概要が図2に示されて
いる。すなわち、チップ状回路部品をバルク状に収納し
た容器1が複数配置され、これにチューブ10を介して
エスケープメントである送出部11が接続されている。
さらに、この送出部11の下にディストリビューター2
が配置されている。
【0011】このディストリビューター2は、前記送出
部11の下に固定された固定フレーム23と、この下に
平行に配置され、下面側に前記テンプレート6が着脱自
在に取り付けられる可動フレーム22とを有し、これら
固定フレーム23と可動フレーム22とは、可撓性を有
する長さの等しい4本の支柱でそれらの4隅が互いに連
結されている。可動フレーム22に振動を与えるバイブ
レータ24が連結され、これにより可動フレーム22が
水平に振動される。さらに、固定フレーム23と可動フ
レーム22との間にチップ状回路部品を案内、搬送する
可撓性の案内チューブ21、21…が配管されている。
【0012】前記可動フレーム22の下には、チップ状
回路部品の回路基板への搭載位置に合わせて案内ケース
61を配設したテンプレート6が挿入され、固定され
る。このとき、前記可動フレーム22に連結された案内
チューブ21の下端が、テンプレート6の各々の案内ケ
ース61の上に位置する。ディストリビューター2の直
下でテンプレート6がチップ状回路部品を各々所定の案
内ケース61に収受した後、テンプレート6がサクショ
ンヘッド8の下まで移動する。そこで案内ケース61に
収受されたチップ状回路部品がサクションヘッド8のセ
ットノズルに各々吸着される。その後、テンプレートが
サクションヘッド8の下から退避した後、その下にコン
ベアー7で搬送されてきた回路基板9が挿入される。そ
して、サクションヘッド8が、そのセットノズル81の
先端に吸着したチップ状回路部品を回路基板9の上に搭
載する。
【0013】図1(a)にサクションヘッド8に取り付
けられるセットノズル81が示されている。図示のセッ
トノズル81は、サクションヘッド8に固着される保持
部82と、それに嵌め込まれるノズル体85とからな
る。ノズル体85の先端から保持部82に亙って空気の
通路83を有し、真空室84を負圧にすることにより、
ノズル体85の先端が負圧となり、そこにチップ状回路
部品aを吸着することができる。
【0014】このようなセットノズル81、つまり保持
部82やノズル体85は、導電性及び磁性を有する粒子
フィラー、例えば鉄、ニッケル、コバルト等の粒子を分
散した樹脂材料を用い、金型の成型面を磁化させて射出
成型することにより作ることができる。例えば、エポキ
シ系樹脂を主成分とする樹脂に、粒径2〜10μm程度
のニッケル粒子を、樹脂に対して10重量%となるよう
に分散する。次に、これを射出成形機に供給し、ノズル
体85を成型する。このとき、射出成形機の金型に電磁
石を組み込んでおき、キャビティーの成型面から磁界を
発生し、ノズル体85を磁場成型する。すなわち、ノズ
ル体85を成型する時、電磁石によって前記型の中のキ
ャビティー内に磁界を形成し、成形材料に分散されたニ
ッケル粒子を金型の成型面側に磁力吸引する。こうして
成型されたノズル体85には、図1(b)で示すよう
に、その表面側に、導電性フィラーbであるニッケル粒
子が多数集まり、一部のフィラーbはノズル体85の表
面に露出する。この状態は、ノズル体85の表面を光学
顕微鏡で観察することによって確認できる。
【0015】こうして作られたノズル体85は保持体8
2に組み込まれ、既に述べたようなサクションヘッド8
上に取り付け、表面を接地して用いられる。これを用い
て実際に容器1側からディストリビューター2を経て
1.6×0.8mmの積層セラミックコンデンサを順次
300個送り、これをテンプレートの所定の位置に収受
した後、前記セットノズル81で吸着し、回路基板9に
搭載したところ、全ての積層セラミックコンデンサが回
路基板9上の所定の位置に搭載され、静電気の斥力によ
り、電極ランドから外れてしまったのは皆無であった。
他方、樹脂成分に対して10重量%のカーボン粒子を添
加したエポキシ系樹脂材料を用い、前記セットノズルと
同形状、寸法のセットノズルを成形し、上記と同様の実
験を行ったところ、帯電による斥力の為に、17個の積
層セラミックコンデンサが所定の電極ランドからずれて
しまった。
【0016】なお、前記実施例では、セットノズル81
が保持体82とノズル体85とからなる場合の例につい
て説明したが、セットノズル81が一体の成型体からな
る場合でも、本考案を適用できることは明かである。何
れの場合も、ノズル体85の表面のみに導電粒子を集め
て露出させればよいが、それらがサクションヘッド8の
金属部分に設置される必要があることは言うまでもな
い。さらに、本考案はこのようなセットノズル81を用
いたサクションヘッドに限らず、サクションヘッド上に
直接開口部を設け、そこでチップ状回路部品を吸着する
ようにしたサクションヘッドにも適用できる。この場
合、開口部の周りの表面に導電粒子を集めて露出させる
ことは、基本的に前記実施例を同じである。
【0017】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、サ
クションヘッドのチップ状回路部品を吸着する部分の帯
電防止が確実に図れるため、静電気に邪魔されず、チッ
プ状回路部品を確実に回路基板に搭載できるサクション
ヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例示すサクションヘッドの要部縦
断側面図(a)とそれを構成するセットノズル81の要
部断面図(b)である。
【図2】チップ状回路部品マウント装置を示す概略斜視
図である。
【図3】従来例を示すサクションヘッドの要部縦断側面
図である。
【符号の説明】
8 サクションヘッド 81 セットノズル 82 セットノズルの保持部 85 セットノズルのノズル体 a チップ状回路部品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上にチップ状回路部品を搭載し
    ようとする位置に合わせて、前記チップ状回路部品を吸
    着保持するノズル部分が配設されたサクションヘッドで
    あって、少なくとも前記ノズル部分が導電性粒子を含む
    材料により形成され、導電性粒子がノズル部分の表面に
    高密度で配置され、その一部が同部分の外表面に露出し
    ていることを特徴とするチップ状回路部品マウント装置
    用サクションヘッド。
JP1991023227U 1991-03-16 1991-03-16 チップ状回路部品マウント装置用サクションヘッド Expired - Lifetime JPH087672Y2 (ja)

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JPH04111799U JPH04111799U (ja) 1992-09-29
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080915A (ja) * 2008-08-28 2010-04-08 Kyocera Corp 真空吸着ノズル組み立て体

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