JPH0874289A - 走行減速機取付部のシール構造 - Google Patents

走行減速機取付部のシール構造

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JPH0874289A
JPH0874289A JP23017894A JP23017894A JPH0874289A JP H0874289 A JPH0874289 A JP H0874289A JP 23017894 A JP23017894 A JP 23017894A JP 23017894 A JP23017894 A JP 23017894A JP H0874289 A JPH0874289 A JP H0874289A
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ring
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則男 福嶋
Shinya Fujimoto
真也 藤本
Katsuo Nagao
活雄 長尾
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フローティングシールの着脱が容易で、さら
に態様によってはシール部の密閉性が十分確保できるよ
うにする。 【構成】 スプロケット側ケーシング2と機体側ケーシ
ング3の対向部外周側に、間隙5を形成されつつ相互に
対向する外周リング4a,4bを、その対向部内周面にフ
ローティングシール6を配置しつつ固着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧ショベル等建設
機械における走行減速機取付部のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は建設機械の一例である油圧ショベ
ルの概略図を示し、1は走行減速機を示す。走行減速機
1の取付部は、図5のように構成されている。
【0003】すなわち、走行減速機1は、スプロケット
10とピン11を介してクローラ12と噛み合い回転するスプ
ロケット側ケーシング2と、それに対向するようにトラ
ックフレーム(図示なし)に固定され固定側となる機体
側ケーシング3とに取り付けられる。
【0004】そして、スプロケット側ケーシング2と機
体側ケーシング3との対向部には間隙5が形成されてし
まうが、この間隙5から走行減速機1内部に、ダスト、
雨水、河川からの飛散水等が浸入することを防ぎ、また
水没時の浸水あるいは走行減速機1内部の歯車および軸
受等の潤滑油が外部へ漏洩することを防止するために、
Oリング7と高精度に仕上げられた高い硬度を有する摺
動面を持った金属リング8とで構成されたフローティン
グシール6を、スプロケットホイール側ケーシング2と
機体側ケーシング3との対向部の間隙5と、空間部13と
の間に取り付け、走行減速機1内部を密封化している。
【0005】前記フローティングシール6は、2個のO
リング7a,7bと2個の金属リング8a,8bで構成され、
金属リング8a,8bとケーシングおよび壁面との間に押
し付けられ圧入されたOリング7a,7bの押圧力で、2
個の金属リング8a,8bの内側の高精度に仕上げられた
双方の摺動面の密着により、シール機能が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記フロー
ティングシール6は両ケーシング2,3の対向部の内部
に取り付けられる構造となっており、しかも両ケーシン
グ2,3はボルト14を介して各々固定されるため、フロ
ーティングシール6の脱着には少なくとも走行減速機1
内部の各ボルト14を脱着しなければならない。またそれ
にともない、内部の潤滑油の抜き取りやベアリングの脱
着等、複雑な作業をも要することになり、このため、従
来の走行減速機取付部のシール構造では、フローティン
グシール6の着脱の容易化が一つの課題となっていた。
【0007】また、泥水や泥土の作業中には、上記フロ
ーティングシール6に水圧や土圧が作用しそれによる大
荷重が作用した場合に、Oリング7が走行減速機1内部
の空間部13側へ押されて変形する結果、2枚の金属リン
グ8a,8bの接触面が離れたり、またそれぞれのケーシ
ング2,3の軸変位に対してフローティングシール6の
金属リング8の接触面が追従せず、シール部にすき間が
発生し密閉性が著しく損なわれることになっていた。ま
た、泥水部走行時に泥がすき間を経てフローティングシ
ール6に浸入し、Oリング7と金属リング8の間に詰ま
りOリング7の移動を生じて、やはり上記と同様にシー
ル部にすき間が生じることになっていた。
【0008】この発明は、従来技術の以上のような問題
に鑑み創案されたもので、フローティングシールの着脱
が容易で、さらに態様によってはシール部の密閉性が十
分確保できる走行減速機取付部のシール構造を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
走行減速機取付部のシール構造は、スプロケット側ケー
シングと機体側ケーシングの対向部外周側に、間隙を形
成されつつ相互に対向する外周リングを、その対向部内
周面にフローティングシールを配置しつつ固着したこと
を基本的特徴とする。
【0010】また、シール部の密閉性を十分確保すべ
く、前記間隙の任意の箇所にOリングを配置するととも
に、該Oリングと前記フローティングシールとの間に、
潤滑材を充填してもよい。
【0011】
【作用】フローティングシールは、スプロケット側ケー
シングと機体側ケーシングの対向面外周部に固着される
外周リングの対向部内周面に配置されるので、フローテ
ィングシールを外すときは、外周リングのみをそれぞれ
解放すればよい。すなわち、従来のようにスプロケット
側ケーシングと機体側ケーシングとの分離、内部の潤滑
油の抜き取り、ベアリングの取り外し等の工程をともな
うことなく、フローティングシールの脱着が行える。
【0012】また、対向する外周リングにより形成され
る間隙の任意の箇所にOリングを配置し、かつ該Oリン
グとフローティングシールとの間に、潤滑材を充填する
構成の場合、フローティングシールに大荷重がかかるよ
うな事態でも、潤滑材の充填によりシールの密閉性はそ
のまま維持されるし、外部からの泥水、泥土等異物のフ
ローティングシール部への浸入を未然に防げ、これによ
ってもシールの密閉性はそのまま維持される。
【0013】
【実施例】本発明の具体的実施例を図面に基づき説明す
る。なお、以下に示す実施例は本発明の一例であり、本
発明の構成の範囲内であれば他の種々の具体的態様がと
りうることはいうまでもない。
【0014】図1は油圧ショベルにおける走行減速機取
付部の部分断面側面図、図2は図1中フローティングシ
ール周辺を拡大した断面側面図、図3は外周リングの概
要を示した斜視図である。図中、1は走行減速機、2は
スプロケット側ケーシング、3は機体側ケーシング、4
a,4bは外周リング、6はフローティングシール、7は
Oリング、8は金属リング、9は潤滑材、10はスプロケ
ット、12はクローラを各示す。
【0015】走行減速機1は、スプロケット10とピン
(図示なし)を介してクローラ12と噛み合い回転するス
プロケット側ケーシング2と、それに対向する、トラッ
クフレーム15に固定され固定側となる機体側ケーシング
3とに取り付けられている。
【0016】スプロケット側ケーシング2と機体側ケー
シング3との対向部外周側には、相互に対向する円環状
の外周リング4a,4bが、スプロケット側ケーシング2
とトラックフレーム15のそれぞれに、ボルト16a,16bに
より固着されている。
【0017】スプロケット側ケーシング2と機体側ケー
シング3との対向面には、鍵状のラビリンス間隙5が形
成される。すなわち、スプロケット側ケーシング2と機
体側ケーシング3の対向面には、相互に対応する複数の
段部が形成されている。
【0018】前記外周リング4a,4bの対向部内周面に
は切欠を設け、その切欠に、2個のOリング7a,7bと
2個の金属リング8a,8bよりなるフローティングシー
ル6が配置される。
【0019】前記間隙5の中間部にはOリング7を取り
付けて、該Oリング7とフローティングシール6との密
閉空間を形成し、その密閉空間にグリース等の潤滑材9
を充填している。
【0020】以上の実施例の作用効果を説明する。
【0021】まず、フローティングシール6が、スプロ
ケット側ケーシング2と機体側ケーシング3に直接当接
して配置されるのでなく、それらの対向部外周側に固着
される外周リング4a,4bの対向部内周面に配置されて
いるので、フローティングシール6を外すときは、外周
リング4a,4bを両ケーシング2,3からそれぞれ解放す
ればこと足りる。すなわち、従来のようにスプロケット
側ケーシング2と機体側ケーシング3との分離、内部の
潤滑油の抜き取り、ベアリングの取り外し等の工程をと
もなうことなく、フローティングシール6の脱着が行え
る。
【0022】次に、対向する外周リング4a,4bにより
形成される間隙5の中間部にOリング7を配置し、かつ
該Oリング7とフローティングシール6との間に、潤滑
材9を充填しているので、フローティングシール6に大
荷重がかかってしまう場合やOリング7が長年の使用に
より劣化してしまうような場合でも、潤滑材9の充填に
よりシールの密閉性はそのまま維持されるし、外部から
の泥水、泥土等異物のフローティングシール6部への浸
入を未然に防げ、これによってもシールの密閉性はその
まま維持される。もちろん、潤滑材5はグリース等を用
いているので、シール部の防錆効果も得られる。
【0023】さらに、本実施例では、前記間隙5が鍵状
のラビリンス間隙となっていることより、油圧ショベル
が泥水、泥土、細粒土状の路面状態を走行して、泥水、
泥土、細粒土を掻き上げた場合でも、その間隙の奥まで
の浸入が困難となっている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる走
行減速機取付部のシール構造によれば、フローティング
シールの着脱が容易で、さらに態様によってはシール部
の密閉性が十分確保できるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルにおける走行減速機取付部の部分
断面側面図である。
【図2】図1中フローティングシール周辺を拡大した断
面側面図である。
【図3】外周リングの概要を示した斜視図である。
【図4】建設機械の一例である油圧ショベルの概略図で
ある。
【図5】従来の走行減速機取付部の構造を示す断面側面
図である。
【符号の説明】
1 走行減速機 2 スプロケット側ケーシング 3 機体側ケーシング 4a,4b 外周リング 5 間隙 6 フローティングシール 7 Oリング 8 金属リング 9 潤滑材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプロケット側ケーシングと機体側ケー
    シングの対向部外周側に、間隙を形成されつつ相互に対
    向する外周リングを、その対向部内周面にフローティン
    グシールを配置しつつ固着したことを特徴とする走行減
    速機取付部のシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の走行減速機取付部のシール構
    造において、前記間隙の任意の箇所にOリングを配置す
    るとともに、該Oリングと前記フローティングシールと
    の間に、潤滑材を充填したことを特徴とする請求項1の
    走行減速機取付部のシール構造。
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