JPH0714442Y2 - 施回ベアリングの給脂装置 - Google Patents

施回ベアリングの給脂装置

Info

Publication number
JPH0714442Y2
JPH0714442Y2 JP1989056452U JP5645289U JPH0714442Y2 JP H0714442 Y2 JPH0714442 Y2 JP H0714442Y2 JP 1989056452 U JP1989056452 U JP 1989056452U JP 5645289 U JP5645289 U JP 5645289U JP H0714442 Y2 JPH0714442 Y2 JP H0714442Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grease
inner ring
ring
pinion
grease reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989056452U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02148057U (ja
Inventor
勤 樋口
敦夫 福士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP1989056452U priority Critical patent/JPH0714442Y2/ja
Publication of JPH02148057U publication Critical patent/JPH02148057U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0714442Y2 publication Critical patent/JPH0714442Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、油圧ショベル等の旋回ベアリングの給脂装
置に関するものである。
[従来の技術] 第2図に建設機械の一例として油圧ショベルの側面図を
示す。
1は下部走行体、2は上部旋回体、3は旋回ベアリング
である。
第3図に従来技術による旋回ベアリング3への給脂構造
を示す。
旋回ベアリング3の構成要素である外輪11はボルト12に
より上部旋回体2のメインフレーム13に、内輪14はボル
ト15により下部走行体1のロワーフレーム16にそれぞれ
締付固定されている。
内輪14はその内周にリングギヤ17を有し、図示しない旋
回ピニオンにより駆動されつつ外輪11に対して旋回可能
に構成されている。24は前記旋回ピニオンを収容するピ
ニオン室であり、潤滑用グリースが初期給脂されてい
る。
外輪11と内輪14の間にはボール18とスペーサ(図示せ
ず)が交互に複数個設置されておりスラスト荷重,モー
メント荷重等を受けている。
油圧ショベルの掘削作業時は大きな圧縮荷重がボール18
及び外輪11,内輪14の軌道面11a,14aに作用するため、こ
の部分は通常グリース潤滑により保護されている。
グリースは外輪11の外周複数箇所に設けられたグリース
ニップル19より定期的に給脂され、外輪11内に穿設され
た内部通路20を経て、外輪軌道面11a,内輪軌道面14aお
よびボール18外周面に導かれボールと軌道面間に油膜を
形成している。
定期的に給脂されたグリースは、前記軌道面を保護した
後重力により降下しグリース溜り21に堆積する。グリー
ス溜り21の上下には、ゴミや金属粉等の侵入防止及びグ
リースの流出防止を目的として通常ゴム製のシール22,2
3が設けられている。シール22,23は、先端部がそれぞれ
外輪11の端面11b,内輪14の端面14bに接触ゴムの押付反
発力により閉空間21を形成してグリースを保持するよう
になっている。
[この考案が解決しようとする課題] 上記従来の給脂構造においては、ボール18と軌道面11a,
14a間の潤滑を保持するため、定期的にグリースニップ
ル19より給脂することが必要不可欠でありながら、給脂
の手間が煩わしいため給脂を怠り勝ちとなりやすく、給
脂間隔も指示通り守られず、潤滑不良を招くことがある
という問題点があった。
また、前記グリース溜り21と内輪14内周のリングギヤ17
との間に連通孔を穿設し、グリース溜り21内のグリース
をリングギヤ17とピニオンとの潤滑にも利用することが
できるようにしたもの(実開昭63−115629号公報参照)
や、逆に、ピニオン室24内にグリースをスクレーパで掻
き上げて旋回軌道面の潤滑にも利用できるようにしたも
の(実開昭59−102655号公報参照)が公知であるが、何
れの場合でもグリースの消耗は避け難く、定期的な補強
給脂が必要となるという問題点がある。
この考案は上記問題点を解決することを課題としてなさ
れたものであって、ピニオン室24内に初期給脂されたグ
リースを、ピニオン室24内から旋回軌道面11a,14aに供
給して同部の潤滑に供した後、再びピニオン室24内に循
環させることにより、路面を汚染することなく、かつ、
定期給脂を必要としない旋回ベアリングを提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前記の課題を解決するための手段を提供する
ものであって、下部走行体1のロワーフレーム16に固定
され、内周に駆動ピニオンと噛み合うリングギヤ17を備
えた内輪14の外周と、上部旋回体2のメインフレーム13
に固定された外輪11の内周とに、互いに対向する軌道面
14a,11aを形成し、該軌道面14a,11a間に複数個のボール
18を介在させてなる建設機械の旋回ベアリングにおい
て、内輪14の外周と外輪11の内周との間隙下部をシール
材22によりシールしてグリース溜り21を形成し、該グリ
ース溜り21と前記ロワーフレーム16に固定されたピニオ
ン室24とを連通する小径の通路32を前記内輪14に穿設
し、該通路32の一方の開口部32aを、グリース溜り21の
下端側面に開口させ、他方の開口部32bを、内輪14の内
周下端でリングギヤ17の下端より低い位置に開口させ、
両開口32a,32b間に高低差hを設けると共に、上部旋回
体2のメインフレーム13下面からピニオン室24内に複数
個の断面V字状スクレーパ31を頂角31aが外向きになる
ように垂下させ、該スクレーパ31の頂角の外側および二
辺の端部の内側に、それぞれグリースの流通間隙を設け
てなることを特徴とする旋回ベアリングの給脂装置を考
案要旨とするものである。
[実施例] 第1図a,bに示す実施例により本考案の構成について説
明する。
図において16は下部走行体1のロワーフレームであっ
て、内周に駆動ピニオンと噛合うリングギヤ17を備えた
内輪14がボルト15によって固定されている。
13は上部旋回体2のメインフレームであって外輪11がボ
ルト12によって固定されている。
前記内輪14の外周と外輪11の内周には、互いに対向する
軌道面14a,11aが形成され、該軌道面14a,11a間に複数個
のボール18が挿入され旋回ベアリング3が構成されてい
る。
24は前記駆動ピニオン(図示せず)を収容するピニオン
室であって、ロワーフレーム16に固定され、駆動ピニオ
ンとリングギヤ17との潤滑を保持するために初期給脂さ
れている。
以上については第3図に示す従来例と同様であるが、内
輪14の外周と外輪11の内周との間隙は下部のみシール材
22によりシールされ、グリース溜り21が形成されてい
る。
また内輪14には、グリース溜り21と前記ピニオン室24と
を連通する複数本の小径の通路32が穿設されており、該
通路32の一方の開口部32aはグリース溜り21の下端側面
に開口し、他方の開口部32bは内輪14の内周下端でリン
グギヤ17の下端より低い位置に開口しており、両開口部
32a,32b間には高低差hが設けられている。なお、この
通路32は、内輪取付ボルト15と干渉しない位置に配設さ
れる。
31は断面V字状のスクレーパであって、上部旋回体2の
メインフレーム13下面からピニオン室24内に、頂角31a
が外向きになるように複数個垂下取付けられており、頂
角の外側および二辺の端部の内側には、それぞれグリー
スの流通を許す間隙が設けられている。なお、このスク
レーパ31は駆動ピニオンと干渉しない位置に取付けられ
ている。
[作用] この考案は以上のような構成であって、上部旋回体2が
旋回することにより、断面V字状のスクレーパ31がピニ
オン室24の潤滑用グリースを掻き上げ、内輪14と外輪11
との間隙上部から軌道部(11a,14a,18)にグリースを供
給する。
供給されたグリースは、軌道面を保護した後、重力によ
って降下して下部をシール材22によってシールされたグ
リース溜り21に堆積する。
グリース溜り21に堆積したグリースは、高低差hにより
小径通路32のグリース溜り側開口部32aからピニオン室
側開口部32bへと流れ、ピニオン室24内に戻る。
このように、上部旋回体2の旋回によってピニオン室24
内のグリースを旋回ベアリング3の軌道部に供給循環さ
せることができる。
断面V字状のスクレーパ31は、その頂角31aが外向きに
なるように垂設されているから、上部旋回体2が何れの
方向に旋回しても、V字状の二辺のうち一辺が掻き上げ
作用に寄与し、円滑にグリースを循環させることができ
る。
この場合、V字状のスクレーパ31の頂角の外側および二
辺の端部の内側にグリースの流通を許容する間隙が設け
られているため、旋回方向によってグリースが偏在する
ことなく、旋回方向が変わった場合にも円滑に追随して
掻き上げ作用を開始することができる。
[効果] この考案によれば、旋回ベアリングの内輪14の外周と外
輪11の内周との間隙下部をシール材22によりシールして
グリース溜り21を形成し、該グリース溜り21とピニオン
室24とを連通する小径の通路32を前記内輪14に穿設し、
該通路32のグリース溜り側開口部32aとピニオン室側開
口部32bとの間に高低差hを設けると共に、上部旋回体
2のメインフレーム13下面からピニオン室24内に複数個
の断面V字状スクレーパ31を頂角31aが外向きになるよ
うに垂下させたことにより、上部旋回体2の旋回時に、
旋回方向の如何に拘らず、ピニオン室24内に初期給脂さ
れているグリースを旋回ベアリング3の軌道部に供給循
環させることができるから、従来必須不可欠とされてい
た定期給脂を省略することができ、しかも、旋回の頻度
に応じてグリースを過不足なく円滑に給脂できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の要部の縦断側面図、同bはb−b線
横断平面図、第2図は油圧ショベルの全体側面図、第3
図は従来例を示す。 1:下部走行体 2:上部旋回体 3:旋回ベアリング 11:旋回ベアリングの外輪 11a:軌道面 13:上部旋回体のメインフレーム 14:旋回ベアリングの内輪 14a:軌道面 16:ロワーフレーム 18:ボール 21:グリース溜り 22:シール材 24:ピニオン室 31:V字状スクレーパ 31a:頂角 32:小径通路 32a:グリース溜り側開口部 32b:ピニオン室側開口部 h:高低差

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体1のロワーフレーム16に固定さ
    れ、内周に駆動ピニオンと噛み合うリングギヤ17を備え
    た内輪14の外周と、上部旋回体2のメインフレーム13に
    固定された外輪11の内周とに、互いに対向する軌道面14
    a,11aを形成し、該軌道面14a,11a間に複数個のボール18
    を介在させてなる建設機械の旋回ベアリングにおいて、
    内輪14の外周と外輪11の内周との間隙下部をシール材22
    によりシールしてグリース溜り21を形成し、該グリース
    溜り21と前記ロワーフレーム16に固定されたピニオン室
    24とを連通する小径の通路32を前記内輪14に穿設し、該
    通路32の一方の開口部32aを、グリース溜り21の下端側
    面に開口させ、他方の開口部32bを、内輪14の内周下端
    でリングギヤ17の下端より低い位置に開口させ、両開口
    部32a,32b間に高低差hを設けると共に、上部旋回体2
    のメインフレーム13下面からピニオン室24内に、複数個
    の断面V字状スクレーパ31を頂角31aが外向きになるよ
    うに垂下させ、該スクレーパ31の頂角の外側および二辺
    の端部の内側に、それぞれグリースの流通間隙を設けて
    なることを特徴とする旋回ベアリングの給脂装置。
JP1989056452U 1989-05-18 1989-05-18 施回ベアリングの給脂装置 Expired - Lifetime JPH0714442Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989056452U JPH0714442Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 施回ベアリングの給脂装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989056452U JPH0714442Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 施回ベアリングの給脂装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02148057U JPH02148057U (ja) 1990-12-17
JPH0714442Y2 true JPH0714442Y2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=31580288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989056452U Expired - Lifetime JPH0714442Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 施回ベアリングの給脂装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0714442Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59102655U (ja) * 1982-12-24 1984-07-10 日立建機株式会社 建設機械等の旋回輪歯車の潤滑装置
JPS63115629U (ja) * 1987-01-23 1988-07-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02148057U (ja) 1990-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4489705B2 (ja) 建設機械のスイベルジョイント
JPS5819826B2 (ja) ドコウキカイ
JPH0714442Y2 (ja) 施回ベアリングの給脂装置
JPH062077Y2 (ja) 差動歯車の潤滑装置
JP2003222140A (ja) 軸受及び建設機械の旋回軸受
JPH083474Y2 (ja) 旋回ベアリングのシール装置
JP2939924B2 (ja) 走行減速機取付部のシール構造
JP2003020685A (ja) 建設機械の旋回軸受
CN113323066B (zh) 一种挖掘机回转机构黄油池防水结构
JP3640361B2 (ja) 建設機械のスイングサークルの歯車潤滑装置
JPS6337496Y2 (ja)
JP2002173951A (ja) 旋回軸受
JPH057320Y2 (ja)
JP2004150118A (ja) 建設機械の旋回装置
CN217969698U (zh) 一种长寿命托链轮
CN212672221U (zh) 托轮轴承组密封结构
JPS5911277Y2 (ja) 旋回装置付建設機械の潤滑装置
JP2006016887A (ja) 旋回装置
JP2022148764A (ja) 建設機械
CN220646723U (zh) 驱动桥润滑机构和具有其的驱动桥
KR20070049000A (ko) 중장비 선회체의 선회구동기어용 윤활장치
JP3245117B2 (ja) ボールレースのシール
JPH052695Y2 (ja)
JPH02225885A (ja) 滑りリングパッキンの前室保護体
JPH04366234A (ja) 建設機械用旋回装置