JPH0873762A - アゾ化合物及び該化合物を用いた偏光フィルム - Google Patents

アゾ化合物及び該化合物を用いた偏光フィルム

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JPH0873762A
JPH0873762A JP21446494A JP21446494A JPH0873762A JP H0873762 A JPH0873762 A JP H0873762A JP 21446494 A JP21446494 A JP 21446494A JP 21446494 A JP21446494 A JP 21446494A JP H0873762 A JPH0873762 A JP H0873762A
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啓輔 詫摩
Naoto Ito
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)又は(2)で表される新規アゾ
化合物、これを含む水溶性染料、並びに該染料で高分子
フィルムを染色し、延伸して得られる偏光フィルム。 【効果】 高耐熱性及び高偏光度を有し、光学特性に優
れた偏光フィルムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアゾ化合物、こ
れを含む水溶性染料並びに該染料を高分子フィルムに二
色性染料として含有、配向させた、高い偏光度を有する
偏光フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】偏光フィルムに使用される偏光素子とし
ては、従来、ヨウ素が用いられ、最近は有機系の染料の
使用も検討されている。しかしながら、従来使用されて
いるヨウ素は、高い偏光性能を有するが、昇華性が大き
いために偏光素子として偏光フィルムに含有せしめた
時、その耐熱性が劣るという欠点も有する。この欠点を
改良するために、特開昭59−145255号公報、特
開平1−313568号公報、特開平3−12606号
公報及び特開平3−89203号公報等に、有機系染料
を偏光素子とした耐熱性を改良した偏光フィルムが提案
されている。しかし、かかる偏光フィルムは偏光性能の
点で必ずしも満足できるものではないのが実情である。
以上のことから、染料系偏光フィルムでヨウ素系偏光フ
ィルム並の偏光性能を示す染料の開発が望まれている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高
分子フィルムを基材とした偏光フィルムに好適なアゾ化
合物、及び該化合物を配向して含有せしめることによ
り、優れた偏光性能および耐熱性能を有する高性能な偏
光フィルムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討した結果、ある種のアゾ染料
を偏光素子として用いることにより、偏光性能の高い偏
光フィルムを得ることができることを見出し、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、 下記一般式(1)(化3)又は(2)(化4)で表さ
れるアゾ化合物、 上記の化合物を含む水溶性染料、 上記の化合物が、高分子フィルムに配向して含有さ
れる偏光フィルム、 高分子フィルムが、2〜9倍の延伸倍率で延伸して
得られたものであるの偏光フィルム、 高分子フィルムが、セルロース樹脂、あるいはエチ
レン、プロピレン、アクリル酸、マレイン酸アクリルア
ミド等で変性されていてもよいポリビニルアルコール、
ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールまたはポ
リビニルブチラール樹脂から選ばれる少なくとも1種で
ある又はの偏光フィルム、 の水溶性染料で染色した高分子フィルムを2〜9
倍の延伸倍率で延伸する偏光フィルムの製造方法、に関
するものである。
【0005】
【化3】 (式中、R1 は水素原子又はスルホン酸基を、R2 は水
素原子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1
〜2のアルコキシ基を、R3 は水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2
のアルコキシ基又は炭素数2〜3のアルキルカルボニル
アミノ基を、R4 は水素原子、水酸基、炭素数1〜2の
アルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ基を、R5 は水
酸基又はアミノ基を、R6 は水素原子、水酸基、アミノ
基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、β- ヒドロキシ
エチルアミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルア
ミノ基又はフェニル核がニトロ基、アミノ基、水酸基、
炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ
基、カルボキシル基、スルホン酸基又は塩素原子によっ
て置換されていてもよいフェニルアミノ基又はベンゾイ
ルアミノ基を、pは0又は1を、qは0、1又は2を、
Aはスルホン酸基を0〜2個有し、かつパラ位が置換さ
れていてもよいベンゼン環又はスルホン酸基を1〜2個
有するナフタレン環を、Xは水素原子、ナトリウム原
子、カリウム原子又はリチウム原子を、Yは窒素原子又
は−CH基を示す。)
【0006】
【化4】 (式中、R1 は水素原子又はスルホン酸基を、R2 は水
素原子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1
〜2のアルコキシ基を、R3 は水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2
のアルコキシ基又は炭素数2〜3のアルキルカルボニル
アミノ基を、R6 は水素原子、水酸基、アミノ基、メチ
ルアミノ基、エチルアミノ基、β- ヒドロキシエチルア
ミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルアミノ基又
はフェニル核がニトロ基、アミノ基、水酸基、炭素数1
〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ基、カル
ボキシル基、スルホン酸基又は塩素原子によって置換さ
れていてもよいフェニルアミノ基又はベンゾイルアミノ
基を、pは0又は1を、qは0、1又は2を、Aはスル
ホン酸基を0〜2個有し、かつパラ位が置換されていて
もよいベンゼン環又はスルホン酸基を1〜2個有するナ
フタレン環を、Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウ
ム原子又はリチウム原子を、Yは窒素原子又は−CH基
を、Mは銅、ニッケル、亜鉛又は鉄を示す。)
【0007】本発明の一般式(1)で表されるアゾ化合
物は、例えば、次の方法で製造される。即ち、一般式
(3)(化5)で表される化合物を公知の方法、例え
ば、NMP(N−メチルピロリドン)等の非プロトン性
溶媒中、塩化チオニルを用いてカルボン酸クロリドと
し、一般式(4)(化5)で表される化合物と反応させ
ることによって、一般式(5)(化5)で表されるアミ
ド化合物が得られる。次に、一般式(5)で表される化
合物を水中、60〜90℃で水硫化ソーダにより還元
し、一般式(6)(化5)で表される化合物が得られ
る。一般式(6)で表される化合物を公知の方法、例え
ば、鉱酸中0〜40℃で亜硝酸ソーダを用いてジアゾ化
し、一般式(7)(化5)で表されるナフタレン類と温
度0〜40℃、pH3〜12でカップリングして目的と
する一般式(1)で表されるアゾ化合物を得ることが出
来る。勿論、これ以外の製造ルートによっても、本発明
のアゾ化合物は製造することができる。
【0008】
【化5】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、A、
X、Y、p及びqは一般式(1)と同じ意味を表す。)
【0009】又、本発明の一般式(2)で表されるアゾ
化合物は、例えば、次の方法により製造できる。即ち、
一般式(8)(化6)で表される化合物を公知の方法、
例えば、NMP(N−メチルピロリドン)等の非プロト
ン性極性溶媒中、塩化チオニルを用いてカルボン酸クロ
リドとし、一般式(4)で表される化合物と反応させる
ことによって、一般式(9)(化6)で表されるアミド
化合物が得られる。次に、一般式(9)で表される化合
物を水中、60〜90℃で水硫化ソーダにより還元し、
一般式(10)(化6)で表される化合物が得られる。
一般式(10)で表される化合物を公知の方法、例えば
鉱酸中0〜40℃で亜硝酸ソーダを用いてジアゾ化し、
一般式(7)でR5 がOH基であるナフタレン類と温度
0〜40℃、pH3〜12でカップリングして一般式
(11)(化6)で表されるアゾ化合物が得られる。
【0010】
【化6】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R6 、A、X、Y、p及
びqは一般式(2)と同じ意味を表す。)
【0011】上記の如く得られた一般式(11)で表さ
れるアゾ化合物は、次の方法によって容易に遷移金属錯
化を受け、本発明の一般式(2)で表される遷移金属含
有アゾ化合物を得ることができる。例えば、一般式(1
1)で表されるアゾ化合物を水又は/及び親水性溶媒
中、例えば、エチレングリコール、エチルセルソルブ類
と水との混合溶媒中に、溶解又は分散し、アルカリ性に
おいて、好ましくはアンモニア、又はモノエタノールア
ミン、ジエタノールアミンの存在下に、50〜100
℃、好ましくは70℃〜100℃において、硫酸銅、塩
化銅、テトラミン銅、酢酸銅、硫酸ニッケル、塩化ニッ
ケル、酢酸ニッケル、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸鉄、塩
化鉄の水溶液を作用させることによって、目的とする一
般式(2)で表される遷移金属含有アゾ化合物を得るこ
とができる。本発明において、一般式(1)または
(2)で表されるアゾ化合物中、一般式(12)(化
7)で表される部分構造の具体的な例としては、一般式
(13)〜(16)(化7)が挙げられる。
【0012】
【化7】 (上式中、R1 、R2 及びR3 は一般式(1)と同じ意
味を表す。また、R7 は水素原子、ハロゲン原子、水酸
基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコ
キシ基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜4のアルキル
アミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルアミノ
基、ベンゾイルアミノシアノ基、カルボキシル基、炭素
数2〜3のアルコキシカルボニル基又はスルホン酸基
を、R8 及びR 9 は、各々水素原子又はスルホン酸基を
示し、R10は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数
1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ基、ニ
トロ基、アミノ基、カルボキシル基又はスルホン酸基を
示し、R11及びR12は各々水素原子又はスルホン酸基
を、mは1又は2を、nは1又は2を表す。) 本発明において、一般式(13)で表されるアミノスチ
ルベン類は、常法により製造できる。例えば、代表的に
は、工業化学雑誌、73巻、1号、187 〜194 頁(1970
年)、或いは、Indian Journal of Chemistry, vol.25
B. May 1986, p.485〜488 に記載されている公知の方法
と同様にして製造することができる。即ち、代表的に
は、一般式(17)(化8)で表される化合物と一般式
(18)(化8)で表される化合物とを、ピペリジン等
の塩基の存在下に、N,N-ジメチルホルムアミド等の非プ
ロトン性極性溶媒中、100〜200℃の温度において
反応させるか、又はベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド(BTEA)等の触媒の存在下に、アルカリ水溶
液中、10〜100℃の温度において反応させて、一般
式(19)(化8)で表されるニトロスチルベン類が得
られる。これらは、一部市販されている。更に、一般式
(19)で表される化合物のニトロ基を公知の方法、例
えば、水中、60〜90℃で水硫化ソーダにより還元す
ることにより、一般式(20)(化8)で表される化合
物を得ることができる。これは、一般式(4)の具体例
である。
【0013】
【化8】 (式中、R7 、R8 及びR9 は一般式(13)と同じ意
味を表す。)
【0014】また、一般式(14)で表されるモノアゾ
化合物は、通常のアゾ染料の製法に従い、公知のジアゾ
化、カップリング法で製造することが出来る。即ち、一
般式(21)(化9)で表される化合物を、公知の方
法、例えば、鉱酸中、0〜40℃で亜硝酸ソーダを用い
てジアゾ化し、一般式(22)(化9)で表されるアニ
リン類と温度0〜40℃、pH3〜12でカップリング
して、一般式(23)(化9)で表されるモノアゾ化合
物が得られる。これは、一般式(4)の具体例である。
【0015】
【化9】 (上式中、R1 、R2 及びR3 は一般式(1)と、
10、R11及びR12は一般式(14)と同じ意味を表
す。)
【0016】また、一般式(15)及び一般式(16)
で表されるモノアゾ化合物は、通常のアゾ染料の製法に
従い、公知のジアゾ化、カップリング法で製造すること
が出来る。即ち、一般式(24)(化10)で表される
ナフチルアミン類を、公知の方法、例えば、鉱酸中、0
〜40℃で亜硝酸ソーダを用いてジアゾ化し、一般式
(22)で表されるアニリン類と温度0〜40℃、pH
3〜12でカップリングして一般式(25)(化10)
で表されるモノアゾ化合物が得られる。また、一般式
(26)(化10)で表されるナフチルアミン類を、公
知の方法でジアゾ化し、一般式(22)で表されるアニ
リン類とカップリングして一般式(27)(化10)で
表されるモノアゾ化合物が得られる。これらは、一般式
(4)の具体例である。
【0017】
【化10】 (上式中、R1 、R2 、R3 及びXは一般式(1)と同
じ意味を表す。m、nは各々1又は2を表す。)
【0018】本発明の一般式(1)および(2)で表さ
れる化合物は、一般式(12)の部分構造が、好ましく
は、一般式(13)〜(16)であり、さらに好ましく
は、一般式(13)〜(15)であり、特に好ましく
は、一般式(13)の構造であり、R6 が水素原子、水
酸基、アミノ基、メチルアミノ基、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ基、アセチルアミノ基、フェニルアミノ基又は
ベンゾイルアミノ基である化合物である。本発明の一般
式(1)及び一般式(2)で表される化合物の部分構造
である一般式(13)において、R7 は、好ましくは、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜4のアル
キルアミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルアミ
ノ基であり、さらに好ましくは、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、ニトロ基、ア
ミノ基であり、特に好ましくは、水素原子である。ま
た、R8 、R9 は、好ましくは、両方あるいは一方がス
ルホン酸基であり、さらに好ましくは、R8 及びR9
両方がスルホン酸基である。
【0019】本発明の一般式(1)及び一般式(2)で
表されるアゾ化合物は、通常ナトリウム塩として利用す
るが、それらは遊離酸として、或いは、カリウム塩、リ
チウム塩、アンモニウム塩、アルキルアミン類、エタノ
ールアミン類の塩としても利用することが出来る。本発
明において、一般式(22)で表されるアニリン類の具
体的な例としては、p-クレシジン、2,5-ジメトキシアニ
リン、2,5-ジエトキシアニリン、o-アニシジン、m-アセ
チルアミノ-o- アニシジン、m-アセチルアミノ-o- トル
イジン、5-アセチルアミノ-2- エトキシアニリン、o-ト
ルイジン、m-トルイジン、p-キシリジン、m-アニシジ
ン、m-アセチルアミノアニリン、アニリン等が挙げられ
る。
【0020】又、一般式(7)で表されるナフタレン類
の具体的な例としては、1-ヒドロキシ-6- アミノナフタ
レン-3- スルホン酸(以下J酸と略す。)N-フェニルJ
酸、N-メチルJ酸、N-アセチルJ酸、N-メチル-N- アセ
チルJ酸、N-ベンゾイルJ酸、N-(3- または4-カルボキ
シフェニル) J酸、N-(3- または4-スルホフェニル)J
酸、N-(4- アミノ-3- スルホフェニル) J酸、N-(4- ヒ
ドロキシ-3- カルボキシフェニル) J酸、N-(4- アミノ
ベンゾイル)J酸、N-(4- アミノ-3- スルホベンゾイ
ル) J酸、N-(4- ヒドロキシ-3- カルボキシベンゾイ
ル) J酸、N-(4- ニトロフェニル)J酸、N-(4- ニトロ
ベンゾイル) J酸、N-(4- アミノ-3- メチルベンゾイ
ル)J酸、N-(3または4- カルボキシベンゾイル)J
酸、N-(3- または4- カルボキシベンゾイル)J酸、N-
(3- または4- スルホベンゾイル)J酸、N-( β- ヒド
ロキシエチル)J酸、N-(p-メチルフェニル)J酸、1-
ヒドキシ-7- アミノナフタレン-3- スルホン酸(以下γ
酸と略す。)、N-フェニルγ酸、N-メチルγ酸、N-アセ
チルγ酸、N-メチル-N- アセチルγ酸、N-ベンゾイルγ
酸、N-(3- または4-カルボキシフェニル) γ酸、N-(3-
または4-スルホフェニル) γ酸、N-(4- アミノ-3- スル
ホフェニル) γ酸、N-(4- ヒドロキシ-3- カルボキシフ
ェニル) γ酸、N-(4- アミノベンゾイル)γ酸、N-(4-
アミノ-3- スルホベンゾイル) γ酸、N-(4- ヒドロキシ
-3- カルボキシベンゾイル) γ酸、N-(4- ニトロフェニ
ル)γ酸、N-(4- ニトロベンゾイル) γ酸、N-(4- アミ
ノ-3- メチルベンゾイル)γ酸、N-(3または4- カルボ
キシベンゾイル)γ酸、N-(3- または4- カルボキシベ
ンゾイル)γ酸、N-(3- または4- スルホベンゾイル)
γ酸、N-( β- ヒドロキシエチル)γ酸、
【0021】1-ヒドロキシ-8- アミノナフタレン-3,6-
ジスルホン酸(以下H酸と略す。)、N-アセチルH酸、
N-ベンゾイルH酸、N-(p- トルエンスルホニル)H酸、
N-( ベンゼンスルホニル)H酸、N-(p- クロルベンゾイ
ル)H酸、1-ヒドロキシ-8- アミノナフタレン-3,5- ジ
スルホン酸(以下K 酸と略す。)、N-アセチルK酸、1-
ヒドロキシ-8- アミノナフタレン-5,7- ジスルホン酸
(SS酸), 1-ヒドロキシ-8- アミノナフタレン-5- ス
ルホン酸(S酸), 1-ヒドロキシ-7- アミノナフタレン
-3,6- ジスルホン酸、1-ナフトール-3,6- ジスルホン
酸,1-ナフトール-4- スルホン酸、4-アミノ-1- ナフタ
レンスルホン酸等が挙げられる。これらの一部は市販さ
れている。
【0022】本発明の水溶性染料は、一般式(1)及び
(2)で表されるアゾ化合物を少なくとも1種含有する
ものである。一般式(1)及び(2)で表されるアゾ化
合物は、単独で又はそれら同士で混合して、更にはこれ
らの化合物と他の染料と配合することにより、種々の色
相の水溶性染料として用いられる。
【0023】この場合に用いる他の染料としては、本発
明に用いる化合物の吸収波長領域と異なる波長領域に吸
収を有する染料であって、二色性の高いものであれば、
どんなものでもよいが、特に好ましい染料としては、カ
ラー・インデックス・ジェネリック・ネーム(C.I.
Generic Name)で表して、次のようなもの
が例示される。例えば、C.I.Direct Yellow 12, C.I.Di
rect Yellow 44,C.I.Direct Yellow 28, C.I.Direct Ye
llow 142 , C.I.Direct Red 2 ,C.I.Direct Red 79 、
C.I.Direct Red 81 、C.I.Direct Red 247、C.I.Direct
Vioret 9 、C.I.Direct Vioret 51、C.I.Direct Orang
e 26、C.I.Direct Orange 39、C.I.Direct Orange 107
、C.I.Direct Blue 1 、C.I.Direct Blue 71、C.I.Dir
ect Blue 78、C.I.Direct Blue 168 、C.I.Direct Blue
202 、C.I.Direct Brown 106、C.I.Direct Brown 22
3、C.I.Direct Green 85 、C.I.Direct Black 17 、C.
I.Direct Black 19 等である。特に多用されるグレーま
たはブラック用の配合成分として、一般式(1)又は
(2)で表される化合物を使用した場合、優れた偏光性
能及び好ましい可視光吸収特性を示す偏光フィルムが得
られる。また、その耐湿熱性も優れている。
【0024】本発明の偏光フィルムに用いる高分子フィ
ルムとしては、親水性高分子フィルムが好ましく、その
素材の具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブ
チラール、あるいはそれらをエチレン、プロピレン、ア
クリル酸またはマレイン酸アクリルアミド等で変性した
もの、またはセルロース樹脂等が挙げられる。これらの
高分子重合体は、水あるいは親水性有機溶剤への溶解性
が良好であり、本発明の化合物との相溶性も良好である
上、製膜性に優れ且つ製膜後延伸配向させたときに本発
明の化合物が配向し易い点で特に有用である。
【0025】上記の高分子重合体及び本発明の化合物を
用いて、本発明の偏光フィルムを製造する方法として
は、高分子重合体を製膜してフィルムとし、フィルム
を延伸した後、本発明の化合物で染色する方法、高分
子重合体を製膜してフィルムとし、本発明の化合物で染
色した後、染色フィルムを延伸する方法、高分子重合
体の溶液に本発明の化合物を添加し、原液染色で製膜し
た染色フィルムを延伸する方法、等を挙げることができ
る。上記及びにおけるフィルムの染色方法は、一般
的に以下の方法によって行うことができる。即ち、本発
明の化合物をフィルムに対して0.1 〜5wt%、好ましく
は 0.8〜2.5 wt%含む染浴に、必要に応じて塩化ナトリ
ウム、ボウ硝等の無機塩、界面活性剤等の染色助剤を加
えた後、20〜80℃、好ましくは30〜50℃で1〜
60分間、好ましくは3〜20分間高分子フィルムを浸
漬して染色し、乾燥する。なお、染浴は、本発明の化合
物0.01〜2.0g、好ましくは0.1〜1.0を水
1リットルに溶解して調製する。
【0026】上記の染色フィルムの製造方法は、一般
的に下記の方法によって行うことができる。即ち、高分
子重合体を水及び/又はアルコール、グリセリン、ジメ
チルホルムアミド等の親水性有機溶媒に溶解し、本発明
の染料を添加して原液染色を行い、この染色原液を流延
法、溶液塗布法、押出法等により製膜して染色フィルム
を製造する。溶媒に溶解させる高分子重合体の濃度とし
ては、高分子重合体の種類によっても異なるが、5〜3
0wt%、好ましくは10〜20wt%である。また、溶媒
に溶解する本発明の化合物の濃度としては、高分子重合
体の種類、化合物の種類、製膜したときのフィルム厚み
あるいは偏光フィルムとしたときの要求性能等によって
変わるが、高分子重合体に対して0.1 〜5wt%、好まし
くは 0.8〜2.5 wt%程度である。
【0027】上記、及びのようにして、染色及び
製膜して得られた未延伸フィルムは、適当な方法によっ
て、一軸方向に延伸する。延伸処理することによって、
染色分子が配向し、偏光性能が発現する。一軸に延伸す
る方法としては、湿式法にて引っ張り延伸を行う方法、
乾式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にてロール
間圧縮延伸を行う方法等があり、いずれの方法を用いて
行ってもよい。延伸倍率は2〜9倍にて行われるが、ポ
リビニルアルコール及びその誘導体を用いた場合は、
2.5〜6倍の範囲が好ましい。延伸、配向処理したあ
とで、該延伸フィルムの耐水性向上と偏光性向上の目的
でホウ酸処理を実施する。ホウ酸処理により、偏光フィ
ルムの光線透過率と偏光度が向上する。ホウ酸処理の条
件は、用いる親水性高分子重合体の種類、化合物の種類
によって異なるが、一般的には、ホウ酸濃度としては1
〜15wt%、好ましくは3〜10wt%、また処理温度と
しては30〜80℃、好ましくは、40〜80℃の範囲
にあることが望ましい。ホウ酸濃度が1wt%以下、温度
が30℃以下の場合は処理効果が小さく、また、ホウ酸
濃度が15wt%以上、温度80℃以上の場合は偏光フィ
ルムがもろくなり易く好ましくない。このようにして製
造した偏光フィルムは、種々の加工を施して使用するこ
とができる。例えば、フィルム又はシートにしてそのま
ま使用する他、使用目的によっては、トリアセテート、
アクリル又はウレタン系等のポリマーによりラミネーシ
ョンして保護層を形成し、或いは、偏光フィルムの表面
に蒸着、スパッタリングまたは塗布法により、インジウ
ム−スズ系酸化物等の透明導電性膜を形成して実用に供
する。
【0028】
【実施例】以下に本発明を具体例によって説明するが、
これらは例示的なものであり、本発明は、これらに限定
されるものではない。実施例中、構造式はすべて遊離酸
の形で示し部は重量部を示す。なお、本発明における偏
光度とは次の方法によって測定した値である。即ち、2
枚の偏光フィルムを延伸方向が平行となるべく重ねて分
光光度計の光路におき測定した可視領域最大吸収波長で
の光線透過率(T‖)および2枚の偏光フィルムを延伸
方向が直交すべく重ねて測定した同波長での光線透過率
(T⊥)より次式(数1)を用いて偏光度(V)を算出
した。
【0029】
【数1】
【0030】実施例1 N-メチルピロリドン120mlに、3-メトキシ-4- ニト
ロ安息香酸11.8部を20℃で加えて、さらに塩化チ
オニル7.6部を加えて25℃で2時間反応させた。次
いで、4-アミノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸22部を
加えて25℃で4時間反応させたのち、アセトン500
部中に排出し、濾過した。濾液に飽和食塩水900部を
加えて析出した結晶を濾別、先の濾塊とともに乾燥して
下記化合物(A)24.8部を得た。次に、化合物
(A)(化11)24部を水360部に加えて50℃に
昇温し、13%水硫化ソーダ水溶液36部を10分かけ
て滴下し、80℃で1時間保温した。反応終了後、30
℃まで冷却し、食塩78部を加えて沈澱させ、濾過し
た。飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ化合物(B)(化1
1)を26部得た。化合物(B)26部を水600部中
に加え、濃塩酸16.6部を加え、2時間攪拌後、亜硝
酸ナトリウム4部を加えて5℃で3時間反応させた。次
いで、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消去した。この
ジアゾ液を、10%炭酸ナトリウム水溶液274部中に
ベンゾイルJ酸27部を懸濁させた液中に5℃で10分
かかって加え、5℃で2時間攪拌させたのち、濾過、乾
燥を行い、アゾ化合物(C)(化11)22部を得た。
【0031】
【化11】 化合物(C)を0.25g/lの染浴を調製し42℃に
保持し、厚さ75μmのポリビニルアルコールを浸漬
し、6分間染色した。この染色したフィルムを3%ホウ
酸水溶液中で43℃で5倍に延伸し、この状態のまま水
洗、乾燥して赤色の偏光フィルムを作製した。その偏光
フィルムの吸収極大(λmax )での偏光度Vを測定した
結果、単板透過率41%、λmax =530nmで、Vは
99.7%と優れていた。この偏光フィルムを、80
℃、相対湿度85%の条件下で500時間放置したが、
色相の変化及び偏光度の低下は実質的に認められなかっ
た。
【0032】実施例2 実施例1記載の化合物(C)11部を、水110部に加
え、モノエタノールアミン7.5部、アンモニア水3.
9部及び硫酸銅4部を加えて、90℃で6時間攪拌し
た。食塩を大過剰に加え、塩析し、1時間攪拌した後、
濾過し、10%食塩水で洗浄し、乾燥して、下記式で表
されるアゾ化合物(D)(化12)12部を得た。
【0033】
【化12】 化合物(D)を0.25g/lの染浴を調製し42℃に
保持し、厚さ75μmのポリビニルアルコールを浸漬
し、8分間染色した。この染色したフィルムを3%ホウ
酸水溶液中で43℃で5倍に延伸し、この状態のまま水
洗、乾燥して赤紫色の偏光フィルムを作製した。その偏
光フィルムの吸収極大(λmax )での偏光度Vを測定し
た結果、単板透過率41%、λmax =555nmで、V
は99.6%と優れていた。この偏光フィルムを、80
℃、相対湿度85%の条件下で500時間放置したが、
色相の変化及び偏光度の低下は実質的に認められなかっ
た。
【0034】実施例3 スルファニル酸52部を水300部に懸濁し、炭酸ナト
リウム16.5部を加えて攪拌し、濃塩酸75部を加
え、25℃で1時間攪拌後5℃まで冷却し、亜硝酸ナト
リウム21部を加えて5℃で2時間反応させた。次いで
スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消去した。この中へp-
クレシジン42部を塩酸水溶液にとして加え、5℃で3
時間攪拌した後、酢酸ナトリウムを加えてpH4まで中
和して1時間反応させた。反応終了後濾過、乾燥して下
記化合物(E)(化13)を92部得た。実施例1中の
4-アミノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸のかわりに化合
物(E)を、またベンゾイルJ酸のかわりにH酸をもち
いた以外は同様にして反応を行い、アゾ化合物(F)
(化13)を得た。
【0035】
【化13】 このアゾ化合物を実施例1と同様にポリビニルアルコー
ルフィルムを処理し赤紫色の偏光フィルムを作製した。
その偏光フィルムは単板透過率40%、λmax=550
nmで、Vは99.4%と優れていた。この偏光フィル
ムを、80℃、相対湿度85%の条件下で500時間放
置したが、色相の変化及び偏光度の低下は実質的に認め
られなかった。
【0036】実施例4 実施例3記載の化合物(F)を実施例2と同様にして反
応を行い、下記化合物(G)(化14)を得た。
【0037】
【化14】 このアゾ化合物を実施例1と同様にポリビニルアルコー
ルフィルムを処理し紫色の偏光フィルムを作製した。そ
の偏光フィルムは単板透過率41%、λmax =575n
mで、Vは99.2%と優れていた。この偏光フィルム
を、80℃、相対湿度85%の条件下で500時間放置
したが、色相の変化及び偏光度の低下は実質的に認めら
れなかった。
【0038】実施例5〜48 実施例1において、色素を表−1(表1、表2)、表−
2(表3)、表−3(表4、表5)、表−4(表6、表
7)、表−5(表8)、表−6(表9、表10)に示す
各種アゾ化合物に代えた以外は、実施例1と同様にし
て、偏光フィルムを作製した。各表に、色素の構造式、
ポリビニルアルコールフィルムを染色して得た偏光フィ
ルムの単板透過率、偏光度及び色相を示した。耐湿熱性
については、偏光フィルムを、80℃、相対湿度85%
の条件下で、500時間放置した後、色相の変化及び偏
光度の低下が実質的に認められなかったものについて
「○」で表示した。得られた偏光フィルムは、いずれも
優れた偏光性能を示していた。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】
【0049】実施例49 実施例1と同様な方法により、本発明の実施例2の染料
を0.063g/l、C.I.Direct Yellow 12を0.02
g/l、C.I.Direct Orange 39を0.04g/l、C.I.
Direct Blue 168 を0.04g/l、C.I.Direct Blue
202 を0.21g/lに調整した染浴を用いて、中性色
の偏光フィルムを作製した。その偏光フィルムの偏光度
は、単板透過率41%における偏光度は99.2%と優
れていた。
【0050】比較例1 実施例1において合成した染料の代わりに特開昭59−
145255号公報、実施例3において公開されている
下記構造式(H)(化15)で表される染料を使用する
以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを作製し
た。その偏光フィルムの極大吸収波長(λmax )での偏
光度Vを測定した結果、単板透過率41%、λmax =6
25nmでVは98.0%であり、本発明の化合物より
劣っていた。
【0051】
【化15】
【0052】比較例2 実施例1において合成した染料の代わりに特開平3−8
9203号公報中において公開されている式(IV)で
公開されている下記構造式(I)(化16)で表される
化合物を使用する以外は、実施例1と同様にして偏光フ
ィルムを作製した。その偏光フィルムの極大吸収波長
(λmax )での偏光度Vを測定した結果、単板透過率4
1%、λmax =580nmでVは98.0%であり、本
発明の化合物より劣っていた。
【0053】
【化16】
【0054】比較例3 実施例1において合成した染料の代わりに特開平3−1
2606号公報中における実施例1中で式(2)として
公開されている下記構造式(J)(化17)で表される
化合物を使用する以外は、実施例1と同様にして偏光フ
ィルムを作製した。その偏光フィルムの極大吸収波長
(λmax )での偏光度Vを測定した結果、単板透過率4
1%、λmax =600nmでVは98.5%であり、本
発明の化合物より劣っていた。
【0055】
【化17】
【0056】
【発明の効果】本発明の新規なアゾ化合物を含む水溶性
染料、及びこれを用いて得た偏光フィルムは、高い熱安
定性並びに高い偏光度を与えるものであり、従来のヨウ
素を用いた偏光フィルムに匹敵する光学特性を示す、と
いう工業的価値ある顕著な効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 伊藤 尚登 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)(化1)で表されるア
    ゾ化合物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はスルホン酸基を、R2 は水
    素原子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1
    〜2のアルコキシ基を、R3 は水素原子、ハロゲン原
    子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2
    のアルコキシ基又は炭素数2〜3のアルキルカルボニル
    アミノ基を、R4 は水素原子、水酸基、炭素数1〜2の
    アルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ基を、R5 は水
    酸基又はアミノ基を、R6 は水素原子、水酸基、アミノ
    基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、β- ヒドロキシ
    エチルアミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルア
    ミノ基又はフェニル核がニトロ基、アミノ基、水酸基、
    炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ
    基、カルボキシル基、スルホン酸基又は塩素原子によっ
    て置換されていてもよいフェニルアミノ基又はベンゾイ
    ルアミノ基を、pは0又は1を、qは0、1又は2を、
    Aはスルホン酸基を0〜2個有し、かつパラ位が置換さ
    れていてもよいベンゼン環又はスルホン酸基を1〜2個
    有するナフタレン環を、Xは水素原子、ナトリウム原
    子、カリウム原子又はリチウム原子を、Yは窒素原子又
    は−CH基を示す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)(化2)で表されるア
    ゾ化合物。 【化2】 (式中、R1 は水素原子又はスルホン酸基を、R2 は水
    素原子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1
    〜2のアルコキシ基を、R3 は水素原子、ハロゲン原
    子、水酸基、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数1〜2
    のアルコキシ基又は炭素数2〜3のアルキルカルボニル
    アミノ基を、R6 は水素原子、水酸基、アミノ基、メチ
    ルアミノ基、エチルアミノ基、β- ヒドロキシエチルア
    ミノ基、炭素数2〜3のアルキルカルボニルアミノ基又
    はフェニル核がニトロ基、アミノ基、水酸基、炭素数1
    〜2のアルキル基、炭素数1〜2のアルコキシ基、カル
    ボキシル基、スルホン酸基又は塩素原子によって置換さ
    れていてもよいフェニルアミノ基又はベンゾイルアミノ
    基を、pは0又は1を、qは0、1又は2を、Aはスル
    ホン酸基を0〜2個有し、かつパラ位が置換されていて
    もよいベンゼン環又はスルホン酸基を1〜2個有するナ
    フタレン環を、Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウ
    ム原子又はリチウム原子を、Yは窒素原子又は−CH基
    を、Mは銅、ニッケル、亜鉛又は鉄を示す。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアゾ化合物を含
    むことを特徴とする水溶性染料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のアゾ化合物が、
    高分子フィルムに、配向して含有されることを特徴とす
    る偏光フィルム。
  5. 【請求項5】 高分子フィルムが2〜9倍の延伸倍率で
    延伸して得られたものである請求項4記載の偏光フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 高分子フィルムが、セルロース樹脂、あ
    るいはエチレン、プロピレン、アクリル酸、マレイン酸
    アクリルアミド等で変性されていてもよいポリビニルア
    ルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセター
    ルまたはポリビニルブチラール樹脂から選ばれる少なく
    とも1種である請求項4又は5記載の偏光フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の水溶性染料で染色した高
    分子フィルムを2〜9倍の延伸倍率で延伸することを特
    徴とする偏光フィルムの製造方法。
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