JPH0871911A - ワイヤーソーのトラバース装置 - Google Patents

ワイヤーソーのトラバース装置

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JPH0871911A
JPH0871911A JP20860194A JP20860194A JPH0871911A JP H0871911 A JPH0871911 A JP H0871911A JP 20860194 A JP20860194 A JP 20860194A JP 20860194 A JP20860194 A JP 20860194A JP H0871911 A JPH0871911 A JP H0871911A
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wire
inclination
reel
amount
linear motor
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JP20860194A
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English (en)
Inventor
Shiyouzou Katamachi
省三 片町
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2833Traversing devices driven by electromagnetic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/35Ropes, lines
    • B65H2701/354Cutting lines, e.g. for grass cutting

Abstract

(57)【要約】 【目的】安定したワイヤーの案内を行うワイヤーソーの
トラバース装置の提供。 【構成】ワイヤーリール26の近傍にワイヤーリール2
6の軸と平行してリニアモータスケール60を配置する
と共に、このリニアモータスケール60に配設したガイ
ドレール62、62上にリニアモータスライダ64をス
ライド自在に設置した。また、リニアモータスライダ6
4には、ワイヤー14を支持するガイドプーリ70を設
けると共に、前記ワイヤーリール26との間にワイヤー
14の傾斜量を検出するレーザ測定器76、78を前記
ワイヤーリールの軸と平行するように配置した。そし
て、ワイヤー14を繰り出す際は、ガイドプーリ70を
ワイヤーリール26の回転に応じて往復移動させると共
に、レーザ測定器76、78でワイヤー14の傾斜量を
非接触で検出する。そして、検出された傾斜量に応じて
制御部82により前記ワイヤー14の傾きをなくすよう
にガイドプーリ70の移動速度を増減させるようにし
た。これにより、ワイヤーはワイヤーリールから略直角
に繰り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤーソーのトラバー
ス装置に係り、特に円柱状の半導体インゴット、セラミ
ック、ガラス等の被加工物を走行するワイヤーで多数の
薄板状のウェーハに切断するワイヤーソーにおいて、ワ
イヤーリールからワイヤーがワイヤーリールの長手方向
に対して略直角に繰り出されるように案内すると共に、
ワイヤーリールに巻き取られるワイヤーが所定ピッチで
巻き取られるように案内するワイヤーソーのトラバース
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体インゴット、セラミック、ガラス
等の被加工物を薄板状のウェーハに切断する切断装置の
一つにワイヤーソーがある。このワイヤーソーは、ワイ
ヤーが複数の溝付ローラ間に巻掛けられてワイヤー列が
形成されると共に、ワイヤーの一方端は一方のワイヤー
リールに巻回され、他方端は他方のワイヤーリールに巻
回される。そして、ワイヤーが一方のワイヤーリールと
他方のワイヤーリールとの間を高速で往復走行する際
に、前記ワイヤー列に被加工物を押し当てると共に、ワ
イヤー列に砥粒を含む加工液を供給して砥粒のラッピン
グ作用により被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断
するものである。
【0003】上記したワイヤーソーのトラバース装置と
しては、特公平5─34123に開示されているものが
ある。このトラバース装置は、ワイヤーリールに沿って
設けられたネジ桿にワイヤー案内用ガイドプーリを備え
た走行体を螺合し、該走行体をネジ桿の回動により一定
速度で往復移行させてワイヤーを前記ワイヤーリールか
ら繰り出すようにしている。一方、走行体にはワイヤー
リールから繰り出されるワイヤーの傾斜の有無を検知す
る検知手段が設けられ、該検知手段にワイヤーの傾斜が
検出された際は、ネジ桿の回転数を制御して、ワイヤー
をワイヤーリールの長手方向に対して繰り出し角度が略
直角になるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のトラバース装置は、ワイヤーの繰り出し位置に
対する傾斜を検知手段で検知して補正しているものの、
検知手段にワイヤーが接触しないとどれだけ傾斜したか
の傾斜量がわからない。このため、仮にワイヤーリール
に巻きかけられたワイヤーの巻きピッチが急激に粗くな
っていた時等に適正な制御ができないという問題があ
る。
【0005】また、検知手段が接触式であるため、高速
で往復走行するワイヤーが接触すればその接触部は磨耗
し、その磨耗により生じた接触部の溝にワイヤーが引っ
掛かればワイヤーが断線する事態も発生する。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたもので、非接触で
ワイヤーの繰り出し位置に対するワイヤーの傾斜量を検
出することにより、安定したワイヤーの案内をすること
ができるワイヤーソーのトラバース装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、一対のワイヤーリールの間を走行するワイ
ヤーに被加工物を押し当てると共に、前記ワイヤーに砥
粒を含む加工液を供給して前記被加工物を多数の薄板状
のウェーハに切断するワイヤーソーであって、前記ワイ
ヤーリールから前記ワイヤーを繰り出す際に、前記ワイ
ヤーを前記ワイヤーリールの長手方向に対して繰り出し
角度が略直角になるように案内するワイヤーソーのトラ
バース装置において、前記ワイヤーリールの長手方向に
平行に配設されたガイド部材と、前記ガイド部材に往復
移動自在に設けられた走行体と、前記走行体を前記ガイ
ド部材上で往復移動させる駆動手段と、前記走行体に設
けられ前記ワイヤーリールから繰り出されるワイヤーを
係合支持するガイドプーリと、前記ワイヤーリールから
繰り出されるワイヤーの前記略直角な繰り出し角度に対
する傾斜量を検出する非接触式の検出手段と、前記検出
手段で検出された前記ワイヤーの傾斜量に応じて前記駆
動手段を制御して前記傾斜量をなくすように前記走行体
の移動速度を変化させる制御手段と、を備えていること
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、ワイヤーリールからワイヤー
の繰り出しを行う際は、ガイドプーリをワイヤーリール
の回転に応じて往復移動させると共に、検出器でワイヤ
ーの傾斜量を検出する。そして、制御手段は、検出され
た傾斜量に応じて前記ワイヤーの傾きをなくすようにガ
イドプーリの移動速度を増減させるようにした。これに
より、ワイヤーリールから繰り出されるワイヤーに走行
体の移動を追従させることができるので、ワイヤーをワ
イヤーリールから略直角に繰り出すことができる。一
方、ワイヤーの巻き取りを行う際は、ワイヤーの案内を
行うガイドプーリをワイヤーリールの回転に応じて往復
移動させる。これにより、ワイヤーをワイヤーリールに
一定ピッチで巻き付けることができる。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るワイヤー
ソーのトラバース装置の好ましい実施例について詳説す
る。本発明のワイヤーソーのトラバース装置の第1実施
例を説明する前に、ワイヤーソー10の全体構成を図1
に従って説明する。
【0009】ワイヤーソー10のワイヤー14は、次の
ようなワイヤー走行路を形成する。一方のワイヤーリー
ル12に巻回されたワイヤー1 4は、トラバース装置1
6、複数の固定ガイドローラ18、18、…、ダンサロ
ーラ20を経由して3本の溝付きローラ22、22、2
2に順次巻き掛けられる。そして、3本の溝付ローラ2
2、22、22でワイヤー列24を形成した後、他方側
の複数のガイドローラ18、18、…、ダンサローラ2
0、トラバース装置16を経て他方のワイヤーリール2
6に巻き取られる。
【0010】上記したワイヤー走行路を構成するダンサ
ローラ20には、所定重量の錘44が吊設されており、
これにより、走行するワイヤー14は、常に所定の張力
が付与される。また、上記したワイヤー走行路の途中に
は、ワイヤー洗浄装置46が設けられており、加工液4
0が付着したワイヤー14はここで洗浄されてからワイ
ヤーリール12、26に巻き取られる。
【0011】また、上記したワイヤー走行路を走行する
ワイヤー14の駆動は、ワイヤーリール12、26及び
3本の内1本の溝付きローラ22に連結された正逆回転
可能なモータ28、30、32により行われる。これに
より、一方のワイヤーリール12から繰り出されたワイ
ヤー14は、図中実線矢印34方向に高速走行(600
m/分以上)しながら他方のワイヤーリール26に巻き
取られる。また、他方のワイヤーリール26に巻き取ら
れたワイヤー14は図中破線矢印36方向に逆走行して
一方のワイヤーリール12に巻き取られる。即ち、ワイ
ヤー14は一方のワイヤーリール12と他方のワイヤー
リール26の間を往復走行する。
【0012】また、前記ワイヤー列24には、砥液貯留
タンク38に貯留された砥粒(通常、GC♯600〜♯
1000程度のものが使用される)を含む加工液40が
砥液供給ノズル42から供給される。3本の溝付ローラ
22、22、22で形成されるワイヤー列24の下方に
は、ワーク送りテーブル48が設けられている。このワ
ーク送りテーブル48にはモータ50で回動するネジ桿
52が連結されており、ワーク送りテーブル48は、前
記ネジ桿52を回動させることにより切断送り方向(図
中Y−Y方向)に進退移動する。また、ワーク送りテー
ブル48のワイヤー列24側には、被加工物である半導
体インゴット54がワークブロック56とスライスベー
ス58を介して支持される。
【0013】これにより、ワーク送りテーブル48を切
断送り方向(ワイヤー列24側)に移動させると、半導
体インゴット54は高速走行するワイヤー列24に押し
当てられる。そして、ワイヤー列24に押し当てられた
半導体インゴット54は、ワイヤー列24に供給される
加工液40の砥粒によるラッピング作用により多数の薄
板状のウェーハに切断される。
【0014】図2及び図3には、本発明に係るワイヤー
ソーのトラバース装置の第1実施例の構成が示されてい
る。トラバース装置16は、上記したワイヤーソー10
において、一方のワイヤーリール12と他方のワイヤー
リール26の近傍にそれぞれ設けられ、ワイヤー14の
繰り出し時は、ワイヤー14がワイヤーリール12、2
6の長手方向に対して略直角に繰り出されるように案内
し、ワイヤー14の巻き取り時は、ワイヤー14がワイ
ヤーリール12、26に所定ピッチで巻き取られるよう
に案内するものである。
【0015】尚、一方のワイヤーリール12と他方のワ
イヤーリール26に配設されるトラバース装置16は同
一構造であるため、ワイヤーリール26側のトラバース
装置16でその第1実施例を説明する。トラバース装置
16の駆動は、リニアモータ機構59により行いその構
成は、次のようになっている。
【0016】前記ワイヤーリール26の近傍に、該ワイ
ヤーリール26の軸と平行になるようにリニアモータス
ケール60が配置される。このリニアモータスケール6
0の長手方向の両縁には、一対のガイドレール62、6
2が配設されており、このガイドレール62、62上
を、リニアモータスライダ64がその下面64Aに形成
された溝部66、66を介してスライド自在に設置され
ている。
【0017】上記のように構成されたリニアモータ機構
59は、リニアモータスケール60を駆動することによ
り、リニアモータスライダ64がガイドレール62、6
2上をスライドする。また、一方のガイドレール62近
傍には、該ガイドレール62に沿って一対のリミットス
イッチ68、68が配設されており、このリミットスイ
ッチ68、68により前記リニアモータスライダ64
は、そのスライド区間が規制される。また、リニアモー
タスライダ64は、前記ワイヤーリール26の回転量に
応じて移動すると共に、リミットスイッチ68、68に
当接するとスライド方向が切り換えられる。
【0018】上記リニアモータ機構59のリニアモータ
スライダ64の上方には、ワイヤー14を支持すると共
に、リニアモータスライダ64のスライドに応じてワイ
ヤー14の案内をするガイドプーリ70が設けられてい
る。このガイドプーリ70はその回転軸70AをL字状
のブラケット72の支持部72Aに回動自在に支持され
ており、該ブラケット72は、その連結部72Bをリニ
アモータスライダ64の上面64Bにボルト74、7
4、…を介してボルト止めされている。
【0019】また、リニアモータスライダ64とワイヤ
ーリール26の間には、ワイヤーリール26から直角に
繰り出されるワイヤー14の前方及び後方にそれぞれワ
イヤー14の傾斜量を検出する所定間隔の隙間75を有
して、左右一対から成るレーザ測定器76、78が前記
ワイヤーリール26の軸に平行するように配置されてい
る。このレーザ測定器76、78は、前記ワイヤー14
を挟んで上方に設けられレーザ光を発光する発光部76
A、78Aと、前記ワイヤー14の下方に設けられ前記
レーザ光を受光する受光部76B、78Bとから構成さ
れている。そして、発光部76A、78A及び受光部7
6B、78Bはそれぞれ一方側の端部をL字状のアーム
80、80の支持部80A、80Aにボルト82、8
2、…を介してボルト止めされている。また、アーム8
0は、その連結部80B、80Bを前記リニアモータス
ライダ64の側面64C、64Cにボルト84、84、
…を介してボルト止めされている。このように、レーザ
測定器76、78は、リニアモータスライダ64に連結
されているため、該リニアモータスライダ64のスライ
ド移動に伴ってスライド移動する。
【0020】上述したレーザ測定器76、78による前
記ワイヤー14の傾斜量検出方法は次のように行われ
る。図4には、レーザ測定器76の要部拡大図の側面図
が示されており、同図に示されるように、発光部76A
から受光部76Bに向かってレーザ光が発光されてい
る。ワイヤー14がワイヤーリール26から略直角に繰
り出されていれば、図5にその状態の平面図が示される
ように、ワイヤー14はレーザ測定器76を横切らな
い。しかし、図6に示されるように、ワイヤー14がワ
イヤーリール26から傾いて繰り出されると、ワイヤー
14は前記隙間65に位置してレーザ測定器76を横切
る。ワイヤー14がレーザ測定器76を横切ると、その
横切ったワイヤー14の面積分(横切った長さl×ワイ
ヤー14の直径d)だけ発光部76Aから発光されるレ
ーザ光が遮光され受光部76Bに入るエネルギが減少す
る。このエネルギ減少量はワイヤー14の傾き比例し、
その傾きが大きい程、横切る長さlも長くなりのでエネ
ルギ減少量も大きくなる。このように、ワイヤー14の
傾斜量は、受光部76Bで受けるエネルギの減少量から
求められる。
【0021】次に、上記の如く構成された本発明に係る
トラバース装置の実施例の作用を説明する。トラバース
装置16の駆動制御は制御部82により次のように行わ
れる。トラバース装置16のリニアモータスケール60
は、ワイヤーリール26の回転量に応じて駆動され、図
3に示されるように、ガイドプーリ70で案内されるワ
イヤー14がワイヤーリール26の軸方向に対して略直
角に繰り出されるようにリニアモータスライダ64を移
動させている。
【0022】しかし、常にワイヤー14を略直角に保っ
て案内することは困難であり、ガイドプーリ70は若干
の遅れ又は進みをもってワイヤー14を案内する(図3
において点線でしめされるワイヤー14)。このよう
に、ガイドプーリ70がワイヤーリール26から繰り出
されるワイヤー14に追従できないと、ワイヤー14は
傾いて案内される。
【0023】図6には、ガイドプーリ70に遅れが生じ
て、ワイヤー14が左に傾いて案内されている状態が示
されている。ワイヤー14が傾いて案内されると、案内
されたワイヤー14はレーザ測定器76の発光部76A
と受光部76Bの間を横切る。レーザ測定器76を横切
ったワイヤー14は、その横切った面積分だけレーザ光
線を遮光するので、受光部76Bに入るエネルギは減少
する。受光部76Bは、前記エネルギの減少量を検出す
ると、そのエネルギの減少量を信号として制御部82に
送信し、該信号を受信した制御部82は、このエネルギ
減少量に応じた分だけリニアモータスライダ64のスピ
ードを上げ、ワイヤー14の傾きを補正する。また、図
6において点線で示されるように、ワイヤー14が更に
左側に傾いている場合は、ワイヤー14がレーザ測定器
76を横切る長さl’も長くなるため、更にリニアモー
タスライダ64のスピードを上げて、ワイヤー14の傾
きを補正する。
【0024】図7には、ガイドプーリ70に進みが生じ
て、ワイヤー14が右に傾いて案内されている状態が示
されている。上記ガイドプーリ70が遅れたときと同様
に、ワイヤー14が傾くとワイヤー14はレーザ測定器
78間を横切る。そして、その横切ったワイヤー14の
面積分だけレーザ測定器78間のレーザ光線を遮光する
ので、受光部78Bに入るエネルギは減少する。受光部
78Bは、前記エネルギの減少量を検出すると、そのエ
ネルギの減少量を信号として制御部82に送信し、信号
を受信した制御部82は、このエネルギ減少量に応じた
分だけリニアモータスライダ64のスピードを下げ、ワ
イヤー14の傾きを補正する。
【0025】このように、本第1実施例のワイヤーソー
のトラバース装置によれば、常にワイヤー14の傾斜量
をレーザ測定器76、78で検出して、その都度ワイヤ
ー14の傾斜を補正しているため、ワイヤー14がワイ
ヤーリール26から常に略直角の状態で案内される。ま
た、ワイヤー14の傾きを検出する手段として、非接触
でワイヤー14の傾きを測定するレーザ測定器76、7
8を用いたため、測定器が磨耗することがない。従っ
て、測定器の磨耗による交換の必要がないので、交換等
の手間が省けると共に経済的でもある。
【0026】また、非接触であるため、磨耗により生じ
る溝にワイヤー14が引っ掛かるという問題がないた
め、ワイヤー14の断線を防止することができる。ま
た、常にワイヤー14の傾きを補正しているので、安定
したワイヤー14の繰り出しが可能になると共に、ワイ
ヤー14の張力の安定化も図れる。また、本第1実施例
のワイヤーソーのトラバース装置によるワイヤー14の
巻き取りに際しては、前記リニアモータスケール60を
ワイヤーリール26の回転に応じて駆動し、ワイヤー1
4が一定ピッチでワイヤーリール26に巻かれるように
案内する。
【0027】次に、本発明に係るワイヤーソーのトラバ
ース装置の第2実施例を図8及び図9に従って説明す
る。尚、図1乃至図7に示した第1実施例と同一、もし
くは類似の部材については同一の符号を付してその説明
は省略する。第2実施例では、第1実施例で用いたレー
ザ測定器76、78の代わりに多数の発光ダイオードと
フォトトランジスタからなる傾斜量検出器84、86を
用いて、ワイヤー14の傾きを検出する。
【0028】所定間隔の隙間83を有して左右一対から
成る傾斜量検出器84、86は、図9にその平面図が示
されるように、ワイヤーリール26(図示せず)の軸に
対して直角に繰り出されるワイヤー14(図9中0で示
されている状態)の両側に前記ワイヤーリール26の軸
と平行するように配置される。また、傾斜量検出器84
は、図8に示されるように、ワイヤー14の上方に発光
素子である発光ダイオードL1A、L2A、…を所定間
隔ずつずらしながら交互に配置する(図9参照)と共
に、ワイヤー14の下方に前記発光ダイオードL1A、
L2A、…と対向するように受光素子であるフォトトラ
ンジスタL1B、L2B、…が配置されている。また、
他方の傾斜量検出器86も同様に構成され、ワイヤー1
4の上方に発光ダイオードR1A、R2A、…下方にフ
ォトトランジスタR1B、R2B…が所定間隔ずつずら
して配置されている。そして、それぞれの発光ダイオー
ドL1A、L2A、…、R1A、R2A、…及びフォト
トランジスタL1B、L2B…、R1B、R2B…の基
端部は、支持プレート88、88、…に固定され、該支
持プレート88、88、…は、第1実施例のレーザ測定
器76、78と同様にリニアモータスライダ64(図示
せず)に連結されたL字状のアーム82(図示せず)の
支持部82A(図示せず)に支持される。
【0029】次に、上記のように構成されたワイヤー傾
斜量検出器84、86を備えたワイヤーソーのトラバー
ス装置の第2実施例の作用を説明する。図9に示される
ように、ガイドプーリ70に遅れが生じると、ワイヤー
14は傾いて案内される。この時、ワイヤー14は、左
側に配置した発光ダイオードL1A、L2A、…とフォ
トットランジスタL1B、L2B、…間を横切り、発光
ダイオードL1A、L2A、…から発せられる光を遮光
する。ワイヤー14により光を遮光された部分に配置し
たフォトトランジスタL1B、L2B、…は、受光量が
減少するので、この受光量の減少を検知したフォトトラ
ンジスタL1B、L2B、…は、直ちに制御部82に信
号を送る。この時、制御部82では、例えば、ワイヤー
14が最も右側に配置した発光ダイオードL1Aとフォ
トトランジスタL1B間を横切ったとき(図9中L1)
の信号を受信したら、リニアモータスライダ64を11
0%のスピードで移動するようにリニアモータスケール
60の駆動を制御し、3番目の発光ダイオードL3Aと
フォトトランジスタL3B間を横切ったとき(図9中L
3)の信号を受信したら、リニアモータスライダ64を
130%のスピードで移動するようにリニアモータスケ
ール60駆動を制御する。というように、ワイヤー14
の横切った発光ダイオードとフォトトランジスタの配置
位置により、リニアモータスライダ64のスピードの制
御量を決めておく。このようにすることにより、ワイヤ
ー14は常にその傾きが補正され、ワイヤー14は常に
ワイヤーリール26から略直角に繰り出されるようにな
る。
【0030】また、ガイドプーリ70に進みが生じた場
合も同様であり、この場合は、ガイドプーリ70が進ん
でいるので、左側に配置した発光ダイオードとフォトト
ランジスタ間を横切るに従い、90、80、70、…%
というように、リニアモータスライダ64のスピードを
下げるように設定しておく。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、常にワイヤーの傾斜量
を検出して、傾斜量に応じて走行体の移動速度を変化さ
せるようにしたので、ワイヤーがワイヤーリールから常
に略直角の状態で案内され、ワイヤーの案内が安定す
る。また、非接触でワイヤーの繰り出し位置に対する左
右傾斜を検出するようにしたため、検出器の磨耗がな
く、交換をする必要がない。また、ワイヤーの断線を防
止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例のワイヤーソーの全体構成図
【図2】図2は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する斜視図
【図3】図3は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する平面図
【図4】図4は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する要部を拡大した側面図
【図5】図5は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する要部を拡大した平面図
【図6】図6は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する要部を拡大した平面図
【図7】図7は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第1実施例を説明する要部を拡大した平面図
【図8】図8は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第2実施例を説明する要部を拡大した側面図
【図9】図9は、本発明に係るワイヤーソーのトラバー
ス装置の第2実施例を説明する要部を拡大した平面図
【符号の説明】
10…ワイヤーソー 16…トラバース装置 59…リニアモータ機構 60…リニアモータスケール 64…リニアモータスライダ 70…ガイドプーリ 76、78…レーザ測定器 82…制御部 84、86…傾斜量検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のワイヤーリールの間を走行するワイ
    ヤーに被加工物を押し当てると共に、前記ワイヤーに砥
    粒を含む加工液を供給して前記被加工物を多数の薄板状
    のウェーハに切断するワイヤーソーであって、前記ワイ
    ヤーリールから前記ワイヤーを繰り出す際に、前記ワイ
    ヤーを前記ワイヤーリールの長手方向に対して繰り出し
    角度が略直角になるように案内するワイヤーソーのトラ
    バース装置において、 前記ワイヤーリールの長手方向に平行に配設されたガイ
    ド部材と、 前記ガイド部材に往復移動自在に設けられた走行体と、 前記走行体を前記ガイド部材上で往復移動させる駆動手
    段と、 前記走行体に設けられ前記ワイヤーリールから繰り出さ
    れるワイヤーを係合支持するガイドプーリと、 前記ワイヤーリールから繰り出されるワイヤーの前記略
    直角な繰り出し角度に対する傾斜量を検出する非接触式
    の検出手段と、 前記検出手段で検出された前記ワイヤーの傾斜量に応じ
    て前記駆動手段を制御して前記傾斜量をなくすように前
    記走行体の移動速度を変化させる制御手段と、 を備えていることを特徴とするワイヤーソーのトラバー
    ス装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、発光部と受光部とから成
    るレーザ測定器で構成され、前記発光部と前記受光部と
    の間の前記ワイヤーがレーザ光を遮光する遮光量に基づ
    いて前記傾斜量を検出することを特徴とする請求項1の
    ワイヤーソーのトラバース装置。
  3. 【請求項3】前記測定器は、前記ワイヤーリールの長手
    方向に前記ワイヤーを挟んで多数配列された発光素子と
    受光素子とから構成され、前記ワイヤーの傾斜により遮
    光された前記受光素子の位置により前記ワイヤーの傾斜
    量を検出することを特徴とする請求項1のワイヤーソー
    のトラバース装置。
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