JPH11245159A - ワイヤソーのトラバース装置 - Google Patents

ワイヤソーのトラバース装置

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JPH11245159A
JPH11245159A JP5093698A JP5093698A JPH11245159A JP H11245159 A JPH11245159 A JP H11245159A JP 5093698 A JP5093698 A JP 5093698A JP 5093698 A JP5093698 A JP 5093698A JP H11245159 A JPH11245159 A JP H11245159A
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JP
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wire
traverse device
guide
traveling body
screw rod
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JP5093698A
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Shiyouzou Katamachi
省三 片町
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトな構成のワイヤソーのトラバース装
置の提供。 【解決手段】ワイヤ14をガイドする第1ガイドローラ
70及び第2ガイドローラ72はスライドテーブル52
上に配設されている。このスライドテーブル52の背面
部にはナット回転型のボールネジ56が取り付けられて
おり、該ボールネジ56は本体フレーム6に固定された
ネジ棒48に螺合されている。サーボモータ68を駆動
すると、このボールネジ56が回転し、これにより、ス
ライドテーブル53がガイドレール44に沿って移動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーのトラバ
ース装置に係り、特にシリコン、ガラス、セラミックス
等の硬脆性材料を切断するワイヤソーのトラバース装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】トラバース装置は、ワイヤリールから繰
り出し又は巻き取られるワイヤをワイヤリールに対して
略直角にガイドする装置であり、通常、ワイヤ案内用の
ガイドローラを備えた走行体をワイヤリールの軸線に沿
って往復移動させることによりワイヤをガイドする。
【0003】ところで、このトラバース装置の駆動方式
についてみると、ネジ駆動方式、リニアモータ方式、レ
バー方式、ラック・ピニオン方式、ベルト方式等種々の
駆動方式が考案されているが、実際のワイヤソーに組み
込まれているものとしてはネジ駆動方式あるいはリニア
モータ方式のものが多い。両者を比較した場合、動きの
スムーズさや設置面積の点ではリニアモータ方式が優れ
ているといえるが、コスト面を考慮すると構成や制御が
単純なネジ駆動方式の方が優れているといえる。
【0004】ここで、従来のネジ駆動方式のトラバース
装置についてみると、従来のトラバース装置は、ネジ棒
側を回転させることによって駆動していた。たとえば、
特公平5─34123号公報に開示されているトラバー
ス装置では、ガイドローラを備えた走行体をワイヤリー
ルの軸線に沿ってスライド自在に支持し、その走行体に
ワイヤリールの軸線に沿って配設されたネジ棒を螺合さ
せ、該ネジ棒をモータで回転させることによって、ガイ
ドローラをワイヤリールに沿って往復移動させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネジ駆動方式のトラバース装置では、ネジ棒を駆動する
モータがネジ棒の同軸上に連結されていたため、そのモ
ータを設置した長さ分だけ装置の全長が長くなるという
欠点があった。本発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、コンパクトな構成のワイヤソーのトラバー
ス装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前記目的を達成するために、ワイヤソーのワイヤリール
から繰り出し又は巻き取られるワイヤをワイヤリールに
対して略直角にガイドするワイヤソーのトラバース装置
において、トラバース装置本体と、前記トラバース装置
本体に設けられ、前記ワイヤリールの軸線に沿って配設
されたガイド部材と、前記ガイド部材にスライド自在に
設けられた走行体と、前記走行体に設けられ、前記ワイ
ヤリールから繰り出し又は巻き取られるワイヤをガイド
するガイドローラと、前記トラバース装置本体に設けら
れ、前記ガイド部材に沿って配設されたネジ棒と、前記
走行体に回動自在に設けられ、前記ネジ棒と螺合するナ
ット部材と、前記走行体に設けられ、前記ナット部材を
回転させることにより、前記走行体を前記ガイド部材に
沿ってスライド移動させる回転駆動手段と、からなるこ
とを特徴とする。
【0007】本発明によれば、ネジ棒がトラバース装置
本体に固定されている。そして、このネジ棒に螺合する
ナット部材を、走行体に設けられた回転駆動手段で回転
させることにより、走行体がガイド部材に沿って走行す
る。また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成する
ために、ワイヤソーのワイヤリールから繰り出し又は巻
き取られるワイヤをワイヤリールに対して略直角にガイ
ドするワイヤソーのトラバース装置において、トラバー
ス装置本体と、前記トラバース装置本体に設けられ、前
記ワイヤリールの軸線に沿って配設されたガイド部材
と、前記ガイド部材にスライド自在に設けられた走行体
と、前記走行体に設けられ、前記ワイヤリールから繰り
出し又は巻き取られるワイヤをガイドするガイドローラ
と、前記走行体に設けられ、前記ガイド部材に沿って配
設されたネジ棒と、前記トラバース装置本体に回動自在
に設けられ、前記ネジ棒と螺合するナット部材と、前記
トラバース装置本体に設けられ、前記ナット部材を回転
させることにより、前記走行体を前記ガイド部材に沿っ
てスライド移動させる回転駆動手段と、からなることを
特徴とする。
【0008】本発明によれば、ネジ棒が走行体に固定さ
れている。そして、このネジ棒に螺合するナット部材
を、トラバース装置に設けられた回転駆動手段で回転さ
せることにより、走行体がガイド部材に沿って走行す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーのトラバース装置の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。まず、本実施の形態のトラバース装置
が適用されるワイヤソーについて説明する。
【0010】図1は、ワイヤソー10の全体構成を示す
斜視図である。同図に示すように、ワイヤリール12に
巻かれたワイヤ14は、多数のガイドローラ16、1
6、…で形成されるワイヤ走行路を経て3本のグルーブ
ローラ18A、18B、18Cに巻き掛けられる。そし
て、その3本のグルーブローラ18A、18B、18C
に巻き掛けられることによって水平なワイヤ列20を形
成する。ワイヤ列20を形成したワイヤ14は、ワイヤ
列20を挟んで左右対称に形成された他方側のワイヤ走
行路を経て図示しないワイヤリールに巻き取られる。
【0011】前記ワイヤ列20の両側に形成されたワイ
ヤ走行路には、それぞれトラバース装置22、ダンサロ
ーラ24及びワイヤ洗浄装置26が配設されている(各
々一方側のみ図示)。トラバース装置22は、ワイヤリ
ール12から繰り出し又は巻き取られるワイヤ14をワ
イヤリール12に対して略直角にガイドする。また、ダ
ンサローラ24は、走行するワイヤ14に一定の張力を
付与し、ワイヤ洗浄装置26は、ワイヤ14に付着した
スラリをワイヤ14から除去する。なお、トラバース装
置22の構成については、後に更に詳述する。
【0012】前記一対のワイヤリール12及びグルーブ
ローラ18Cには、それぞれ正逆回転可能なモータ(図
示せず)が連結されており、前記ワイヤ14は、このモ
ータを駆動することにより、一対のワイヤリール12間
を高速で往復走行する。前記ワイヤ列20の上方には、
ワイヤ列20に対して垂直に昇降移動するワークフィー
ドテーブル28が設置されている。ワークフィードテー
ブル28にはチルチングユニット30が備えられてお
り、被加工物であるインゴット32は、このチルチング
ユニット30の下部に保持される。そして、このチルチ
ングユニット30によって、インゴット32の結晶方位
合わせがなされる。
【0013】ワイヤソー10は以上のように構成され
る。次に、このワイヤソー10によるインゴット32の
切断方法について説明する。まず、インゴット32をチ
ルチングユニット30のワーク保持部に装着する。そし
て、そのチルチングユニット30を用いてインゴット3
2の結晶方位合わせを行う。
【0014】次に、モータ(図示せず)を駆動してワイ
ヤリール12及びグルーブローラ18Cを高速回転さ
せ、ワイヤ14を高速走行させる。そして、そのワイヤ
14の走行が安定したところで、ワークフィードテーブ
ル28を下降させ、高速走行するワイヤ列20にインゴ
ット32を押し当てる。この際、ワイヤ列20とインゴ
ット32との接触部には、図示しないノズルからスラリ
が供給され、インゴット32は、このスラリ中に含有さ
れる砥粒のラッピング作用で多数枚のウェーハに切断さ
れる。
【0015】なお、インゴット32の加工に供したスラ
リは、ワイヤ列20の下方位置に設置されたオイルパン
36を介してスラリタンク34に回収され、循環供給さ
れる。この際、スラリは加工時に発生する熱を吸熱して
温度上昇するので、回収したスラリは、熱交換機38に
循環されて一定温度に冷却される。次に、以上のように
構成されたワイヤソー10に適用されるトラバース装置
22の第1の実施の形態について説明する。
【0016】上述したように、トラバース装置22は、
ワイヤ14の繰り出し時には、ワイヤ14がワイヤリー
ル12の軸線に対して略直角に繰り出されるようにガイ
ドするとともに、ワイヤ14の巻取り時には、ワイヤ1
4がワイヤリール12に一定ピッチで巻き取られるよう
にガイドするものである。図2に示すように、ワイヤリ
ール12の近傍には、ワイヤリール12の軸線に沿って
一対のガイドレール44、44が敷設されている。この
一対のガイドレール44、44は、ワイヤソー本体(図
示せず)に固定された本体フレーム46に所定の間隔を
もって敷設されている。
【0017】前記一対のガイドレール44、44間には
ガイドレール44、44に沿って一本のネジ棒48が配
設されており、該ネジ棒48は、その両端部が前記本体
フレーム46に固定されている。図3及び図4に示すよ
うに、前記ガイドレール44、44上には、リニアガイ
ド50、50、…を介してスライドテーブル52がスラ
イド自在に設けられている。このスライドテーブル52
の背面部には、ブラケット54を介してナット回転型の
ボールネジ56が設けられており、該ボールネジ56は
前記ネジ棒48に螺合されている。
【0018】ここで、前記ボールネジ56は、内蔵する
ナット部材(図示せず)がベアリング(図示せず)によ
って回動自在に支持されている。そして、このナット部
材を回転させることにより、スライドテーブル52がガ
イドレール44、44上をスライド移動する。なお、こ
のナット部材を回転させる機構は、以下のとおりであ
る。
【0019】図3及び図4に示すように、前記スライド
テーブル52の正面部には、モータブラケット58が固
着されており、該モータブラケット58には図示しない
ボルトによってサーボモータ60が固定されている。こ
のサーボモータ60の出力軸60aには、駆動プーリ6
2が固着されており、該駆動プーリ62にはタイミング
ベルト64が巻き掛けられている。
【0020】一方、前記ボールネジ56のナット部材に
は、その上端部に従動プーリ66が固着されている。こ
の従動プーリ66には、前記駆動プーリ62に巻き掛け
られたタイミングベルト64が巻き掛けられている。以
上の構成により、前記サーボモータ60を駆動すると、
その出力軸60aに固着された駆動プーリ62が回転
し、その回転がタイミングベルト64を介して従動プー
リ66に伝達される。そして、その従動プーリ66が回
転することにより、ナット部材が回転し、この結果、ス
ライドテーブル52がガイドレール44、44上をスラ
イド移動する。
【0021】なお、スライドテーブル52の位置は、サ
ーボモータ60に装着したアブソリュート型エンコーダ
68によって検出する。このアブソリュート型エンコー
ダ68は、絶対値で出力されるので、仮に電源が切断さ
れたり、回転軸が不用意に移動されても、電源再投入時
に即現在値を読み込むことができる。したがって、電源
投入時に原点復帰などの動作を行わなくても、スライド
テーブル52の現在位置を正確に検出することができ
る。
【0022】スライドテーブル52は、前記のごとくガ
イドレール44、44上をスライド移動し、このスライ
ドテーブル52上にワイヤリール12から繰り出される
又は巻き取られるワイヤ14をガイドする第1ガイドロ
ーラ70と第2ガイドローラ72が設けられている。第
1ガイドローラ70は、前記モータブラケット58に固
着されたアーム74の先端に水平に配置されており、そ
のアーム74の先端に配設された第1スピンドルユニッ
ト76に装着されて回動自在に支持されている。
【0023】一方、第2ガイドローラ72は、前記スラ
イドテーブル52に固着されたブラケット78の先端に
垂直に配置されており、そのブラケット78の先端に配
設された第2スピンドルユニット80に装着されて回動
自在に支持されている。ワイヤリール12から繰り出さ
れたワイヤ14は、図2に示すように、まず、第1ガイ
ドローラ70に巻き掛けられて水平にガイドされたの
ち、第2ガイドローラ72に巻き掛けられて垂直方向に
方向転換される。そして、ワイヤソー本体(図示せず)
に配設された第3ガイドローラ82を経て他方側のワイ
ヤリールに向かって走行する。
【0024】また、ワイヤリール12に巻き取られるワ
イヤ14は、第2ガイドローラ72に巻き掛けられて水
平方向に方向転換されたのち、第1ガイドローラ70に
ガイドされてワイヤリール12に巻き取られる。ここ
で、前記スライドテーブル52は、ワイヤ14の繰り出
し時には、第1ガイドローラ70によってガイドされる
ワイヤ14が、ワイヤリール12の軸線に対して略直角
にガイドされるように移動し、ワイヤ14の巻取り時に
は、第1ガイドローラ70によってガイドされるワイヤ
14が、ワイヤリール12に一定ピッチで巻き取られる
ように移動する。
【0025】なお、ワイヤ14をガイドする第1ガイド
ローラ70及び第2ガイドローラ72には、ワイヤガイ
ド用の溝が2溝形成されている。溝が2溝形成されてい
るのは、ガイドローラ70の寿命を伸ばすためであり、
一方の溝が磨耗した場合、ガイドローラを反転させて他
方側の溝を使用する。次に、前記のごとく構成された本
実施の形態のトラバース装置22の作用について説明す
る。
【0026】前記のごとく構成されたトラバース装置2
2において、ワイヤリール12から繰り出されたワイヤ
14をワイヤリール12の軸線に対して常に直角な状態
でガイドするためには、ワイヤ14の繰出位置の変位に
追従して、第1ガイドローラ70及び第2ガイドローラ
72を移動させる必要がある。また、ワイヤリール12
に巻き取られるワイヤ14を常に一定ピッチで巻き取る
ためには、ワイヤ14の巻取位置の変位に追従して、第
1ガイドローラ70及び第2ガイドローラ72を移動さ
せる必要がある。
【0027】ここで、前記第1ガイドローラ70及び第
2ガイドローラ72は、スライドテーブル52上に設け
られているので、このスライドテーブル52を移動させ
ることによって、第1ガイドローラ70及び第2ガイド
ローラ72を移動させることになる。そして、このスラ
イドテーブル52は、スライドテーブル52に備えられ
たサーボモータ60を駆動することによってガイドレー
ル44、44上を移動する。
【0028】すなわち、スライドテーブル52に備えら
れているサーボモータ60を駆動することによって駆動
プーリ62が回転し、その駆動プーリ62の回転がタイ
ミングベルト64を介して従動プーリ66に伝達され
て、従動プーリ66が回転する。そして、この従動プー
リ66が回転することによって、従動プーリ66が固着
されているボールネジ56のナット部材が回転する。
【0029】ここで、このボールネジ56のナット部材
は、本体フレーム46に固定されたネジ棒48に螺合さ
れているので、このナット部材が回転することによって
ネジ棒48に沿って移動する。そして、このボールネジ
56のナット部材がネジ棒48に沿って移動する結果、
スライドテーブル52がガイドレール44、44に沿っ
て移動する。
【0030】なお、前記サーボモータ60は、図示しな
い制御装置から出力される制御信号に基づいて駆動され
ており、該制御装置は、あらかじめ設定された制御プロ
グラムに従ってサーボモータ60の駆動を制御する。す
なわち、第1ガイドローラ70及び第2ガイドローラ7
2によってガイドされるワイヤ14が、ワイヤリール1
2の軸線に対して常に略直角に繰り出されるように、又
はワイヤリール12に一定ピッチで巻き取られるように
サーボモータ60の駆動を制御する。
【0031】このように、本実施の形態のトラバース装
置22によれば、駆動用のサーボモータ60がスライド
テーブル52に設けられているので、従来のネジ棒側を
回転させて駆動するタイプのトラバース装置22に比
べ、装置の全長が短くなり、コンパクトな構成になる。
このことは、ワイヤリール12を垂直に設置するタイプ
のワイヤソーにとって特に有効である。
【0032】すなわち、トラバース装置の設置位置は、
インゴットの切断位置(グルーブローラの設置位置)と
の関係によって決められるが、保守点検等の作業性やイ
ンゴットの搬出入の面を考慮すると、インゴットの切断
位置は低くならざるを得ず、この結果、トラバース装置
の床面からの設置位置も制限される。そして、従来の全
長が長いトラバース装置では、スペース的に設置が困難
であるという問題があった。
【0033】しかしながら、本実施の形態のトラバース
装置22は、従来のトラバース装置よりも大幅に装置の
全長を短くすることができるので、このような問題点が
生じることもなくなる。また、駆動用のサーボモータ6
0をスライドテーブル52上に設置することにより、サ
ーボモータ60の保守、点検が容易になり、メンテナン
ス性が向上する。
【0034】なお、ワイヤ14がワイヤリール12の軸
線に対して常に略直角に繰り出されるように、ワイヤリ
ール12の軸線に対するワイヤ14の角度を検出し、こ
の検出結果に基づいてサーボモータ60の駆動を制御す
るようにしてもよい。なお、この際、ワイヤ14の角度
を検出するユニットセンサは、スライドテーブル52上
に設置する。
【0035】次に、本発明に係るワイヤソーのトラバー
ス装置の第2の実施の形態について説明する。図5は、
第2の実施の形態のトラバース装置100の構成を示す
側面断面図である。ワイヤソー本体(図示せず)に固定
された本体フレーム102には、所定の間隔をもって一
対のガイドレール104、104が敷設されている。こ
のガイドレール104、104上には、リニアガイド1
06、106…を介してスライドテーブル108がスラ
イド自在に設けられている。
【0036】前記スライドテーブル108の背面部に
は、前記ガイドレール104、104に沿って一本のネ
ジ棒110が配設されており、該ネジ棒110は、その
両端部が前記スライドテーブル108の背面部に固定さ
れた支持部材112、112に支持されている。前記ス
ライドテーブル108の背面部に配設されたネジ棒11
0には、ナット回転型のボールネジ114が螺合されて
おり、該ボールネジ114は、本体フレーム102に設
けられたブラケット116に図示しないボルトによって
固定されている。
【0037】ここで、このボールネジ114は、前述し
た第1の実施の形態のボールネジ56と同様に内蔵する
ナット部材(図示せず)がベアリング(図示せず)によ
って回動自在に支持されており、このナット部材を回転
させることによってスライドテーブル108がガイドレ
ール104、104に沿って移動する。そして、このボ
ールネジ114のナット部材は、次の機構によって回転
駆動される。
【0038】図5に示すように、前記本体フレーム10
2上には、モータブラケット118を介してサーボモー
タ120が設けられている。このサーボモータ120の
出力軸には、駆動プーリ122が固着されており、該駆
動プーリ122にはタイミングベルト64が巻き掛けら
れている。一方、前記ボールネジ114のナット部材に
は従動プーリ126が固着されており、該従動プーリ1
26には、前記駆動プーリ122に巻き掛けられたタイ
ミングベルト124が巻き掛けられている。
【0039】以上の構成により、前記サーボモータ12
0を駆動すると、その出力軸に固着された駆動プーリ1
22が回転し、その回転がタイミングベルト124を介
して従動プーリ126に伝達される。そして、その従動
プーリ126が回転することにより、ナット部材が回転
し、この結果、スライドテーブル108がガイドレール
104、104に沿って移動する。
【0040】なお、スライドテーブル108の位置は、
前記第1の実施の形態と同様に、サーボモータ120に
装着したアブソリュート型エンコーダ128によって検
出する。前記のごとくスライド移動するスライドテーブ
ル108上には、ワイヤリール12から繰り出されたワ
イヤ14をガイドする第1ガイドローラ130と第2ガ
イドローラ132が設けられている。
【0041】第1ガイドローラ130は、前記スライド
テーブル108に固着されたアーム134の先端に水平
に配置されており、そのアーム134の先端に配設され
た第1スピンドルユニット136に装着されて回動自在
に支持されている。一方、第2ガイドローラ132は、
前記スライドテーブル52に固着された支持ブラケット
138の先端に垂直に配置されており、その支持ブラケ
ット138の先端に配設された第2スピンドルユニット
140に装着されて回動自在に支持されている。
【0042】ワイヤリール12から繰り出されたワイヤ
14は、まず、第1ガイドローラ130に巻き掛けられ
て水平にガイドされたのち、第2ガイドローラ132に
巻き掛けられて垂直方向に方向転換される。そして、ワ
イヤソー本体に配設された第3ガイドローラを経て他方
側のワイヤリールに向かって走行する(図2参照)。次
に、前記のごとく構成された本実施の形態のトラバース
装置100の作用について説明する。
【0043】本体フレーム102に備えられているサー
ボモータ120を駆動すると、その出力軸に固着されて
いる駆動プーリ122が回転する。そして、その駆動プ
ーリ122の回転がタイミングベルト124を介して従
動プーリ126に伝達されて、従動プーリ126が回転
する。従動プーリ126が回転すると、その従動プーリ
126に固着されているボールネジ114のナット部材
が回転し、この結果、そのナット部材に螺合されている
ネジ棒110が、その軸線に沿って移動する。そして、
このネジ棒110が軸線に沿って移動することにより、
スライドテーブル108がガイドレール104、104
に沿って移動する。
【0044】このように、本実施の形態のトラバース装
置100によれば、駆動用のサーボモータ120が本体
フレーム102の内側に設置されているので、全長が短
く、コンパクトな構成になる。なお、上述した実施の形
態では、遊離砥粒タイプのワイヤソーに本発明に係るト
ラバース装置を適用した実施の形態で説明したが、本発
明に係るトラバース装置は、固定砥粒タイプのワイヤソ
ー(ワイヤに固定砥粒付ワイヤ(ワイヤの周面に砥粒が
固着したワイヤ)を使用したワイヤソー)にも同様に適
用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
全長が短く、コンパクトな構成のトラバース装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの全体構成を示す斜視図
【図2】第1の実施の形態のトラバース装置の構成を示
す正面図
【図3】第1の実施の形態のトラバース装置の要部の構
成を示す側面断面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】第2の実施の形態のトラバース装置の構成を示
す側面断面図
【符号の説明】
10…ワイヤソー 12…ワイヤリール 14…ワイヤ 18A〜18C…グルーブローラ 20…ワイヤ列 22、100…トラバース装置 28…ワークフィードテーブル 32…インゴット 44、104…ガイドレール 46、102…本体フレーム 48、110…ネジ棒 52、108…スライドテーブル 56、114…ボールネジ 60、120…サーボモータ 62、122…駆動プーリ 64、124…タイミングベルト 66、126…従動プーリ 68、128…アブソリュート型エンコーダ 70、130…第1ガイドローラ 72、132…第2ガイドローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤソーのワイヤリールから繰り出し
    又は巻き取られるワイヤをワイヤリールに対して略直角
    にガイドするワイヤソーのトラバース装置において、 トラバース装置本体と、 前記トラバース装置本体に設けられ、前記ワイヤリール
    の軸線に沿って配設されたガイド部材と、 前記ガイド部材にスライド自在に設けられた走行体と、 前記走行体に設けられ、前記ワイヤリールから繰り出し
    又は巻き取られるワイヤをガイドするガイドローラと、 前記トラバース装置本体に設けられ、前記ガイド部材に
    沿って配設されたネジ棒と、 前記走行体に回動自在に設けられ、前記ネジ棒と螺合す
    るナット部材と、 前記走行体に設けられ、前記ナット部材を回転させるこ
    とにより、前記走行体を前記ガイド部材に沿ってスライ
    ド移動させる回転駆動手段と、 からなることを特徴とするワイヤソーのトラバース装
    置。
  2. 【請求項2】 ワイヤソーのワイヤリールから繰り出し
    又は巻き取られるワイヤをワイヤリールに対して略直角
    にガイドするワイヤソーのトラバース装置において、 トラバース装置本体と、 前記トラバース装置本体に設けられ、前記ワイヤリール
    の軸線に沿って配設されたガイド部材と、 前記ガイド部材にスライド自在に設けられた走行体と、 前記走行体に設けられ、前記ワイヤリールから繰り出し
    又は巻き取られるワイヤをガイドするガイドローラと、 前記走行体に設けられ、前記ガイド部材に沿って配設さ
    れたネジ棒と、 前記トラバース装置本体に回動自在に設けられ、前記ネ
    ジ棒と螺合するナット部材と、 前記トラバース装置本体に設けられ、前記ナット部材を
    回転させることにより、前記走行体を前記ガイド部材に
    沿ってスライド移動させる回転駆動手段と、からなるこ
    とを特徴とするワイヤソーのトラバース装置。
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