JPH0868781A - ガスセンサシステム - Google Patents

ガスセンサシステム

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JPH0868781A
JPH0868781A JP6206599A JP20659994A JPH0868781A JP H0868781 A JPH0868781 A JP H0868781A JP 6206599 A JP6206599 A JP 6206599A JP 20659994 A JP20659994 A JP 20659994A JP H0868781 A JPH0868781 A JP H0868781A
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Etsuko Fujisawa
悦子 藤沢
Kazuto Kishi
和人 岸
Eriko Chiba
恵里子 千葉
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Tsutomu Ishida
力 石田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ部にSAWデバイスを用いて、被検ガ
ス中のガスとガス吸着体との選択的な吸着反応によって
生じる出力周波数変化を、バンドパスフィルタを用い
て、或いは、短時間フーリエ変換にて、或いは、ウェー
ブレット変換にて検知し、もって、ガス検出を簡便にで
きるようにする。 【構成】 弾性表面波デバイス10は、弾性表面波を伝
播させる圧電体基板11上に、弾性表面波を励振する櫛
型振動電極12と、該電極から上記圧電体基板表面を伝
播してくる弾性表面波SAWを受信する櫛型受信電極1
3とを有し、これら両電極間12,13の上記圧電基板
11の表面の少なくとも一部がガス吸着体14で被覆さ
れている。受信電極13の出力はバンドパスフィルタで
処理され、弾性表面波デバイスが複数個の場合は、該複
数個の弾性表面波デバイスの出力が1つにまとめられた
のちバンドパスフィルタで処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気中にガスが存在
することを検知するガスセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の水素ガスセンサ(特開平
2−35352号公報)の一例を説明するための図で、
図中、1はガスセンサの主要部をなす圧電体基板、2は
この圧電体基板1の表面の一方の側に設けられた櫛型振
動電極、3はこの櫛型電極2に対向して圧電体基板1の
表面の他方の側に設けられた櫛型受信電極、4はこれら
両電極2,3間の圧電体基板1の表面を被覆した水素ガ
ス吸蔵合金薄膜、5は入力端子、6は出力端子である。
【0003】図7において、大気中において、櫛型励振
電極2に連なった入力端子6よりインパルス電圧を印加
すると、櫛型励振電極2は、圧電効果により隣り合う電
極間に互いに逆位相の歪みが生じ、弾性表面波(SA
W:Surface Acoustic Wave)が励起される。この弾
性表面波SAWは基板1の表面を伝播し、櫛型受信電極
3に到達して電気エネルギーに変換され、出力端子6か
ら高周波出力として取り出される。このように動作して
いるセンサーを水素1%、空気99%で構成された被検
ガス中に投入すると、水素吸蔵合金薄膜4は水素を吸収
して発熱するため、弾性表面波SAWの伝播部が温度上
昇し、弾性表面波SAWの伝播速度が変化し、出力端子
6の高周波出力の周波数が変化するので、この周波数の
変化より水素ガスの存在を検知することができる。
【0004】しかし、図7に示した構成では出力端子6
での出力周波数変化の検知は比較的手数が掛かるので、
検知周波数の変化をより識別しやすくするために、図8
に示すように櫛型励振電極2と櫛型受信電極3との間に
帰還増幅回路7を設け、受信電極3で受信した信号をこ
の帰還増幅回路7で増幅して、再び櫛型励振電極2に帰
還することによって発振回路を構成することが提案され
ている。この場合にも、上述のように、被検ガス中の水
素ガスが水素吸蔵合金薄膜4と反応して発熱し、弾性表
面波SAWの伝播路の温度が上昇し、そのため、弾性表
面波SAWの伝播速度が変化するが、その際、位相条件
が変化して発振回路の発振条件が変化し、発振周波数が
変化する。この発振周波数は、発振出力端子8から出力
されるが、この発振回路の出力の発振周波数の帯域は図
7に示した構成のものより狭いため、出力の発振周波数
変化が識別しやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記SAW
(Surface Acoustic Wave:弾性表面波)デバイスを
用いた水素ガスセンサでは、出力端子からの周波数、も
しくは、増幅器を通しての周波数を検出している。この
ような手法ではガス以外の出力周波数が混在しており、
故意に増幅器を通して発信回路を形成しないと周波数変
化を検出しにくいという問題があった。
【0006】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、ガスセンサから出力される周波数を、増幅
器を使用しすることなく、(1)バンドパスフィルタで
処理し、或いは、(2)短時間フーリエ変換で処理し、
或いは、(3)ウェーブレット変換で処理し、或いは、
(4)複数個の弾性表面波デバイスを組み合わせ、各出
力をバンドパスフィルタにて処理することを目的として
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)弾性表面波を伝播させる圧電体基
板上に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極
から上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受
信する櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧
電基板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してな
る弾性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力を
バンドパスフィルタで処理し、弾性表面波デバイスが複
数個の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を
1つにまとめたのちバンドパスフィルタで処理するこ
と、或いは、(2)弾性表面波を伝播させる圧電体基板
上に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極か
ら上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信
する櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電
基板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる
弾性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力を短
時間フーリエ変換にて処理し、弾性表面波デバイスが複
数個の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を
1つにまとめたのち短時間フーリエ変換で処理するこ
と、或いは、(3)弾性表面波を伝播させる圧電体基板
上に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極か
ら上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信
する櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電
基板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる
弾性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力をウ
ェーブレット変換にて処理し、弾性表面波デバイスが複
数個の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を
1つにまとめたのちウェーブレット変換で処理するこ
と、或いは、(4)弾性表面波を伝播させる圧電体基板
上に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極か
ら上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信
する櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電
基板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる
弾性表面波デバイスにおいて、複数個の弾性表面波デバ
イスを組合せ、各出力をバンドパスフィルタにて処理し
た後、判別処理をすること、更には、前記(1)乃至
(4)において、(5)一酸化炭素に対するガス吸着体
をポリスチレン−塩化銅(I)アルミニウム錯体とした
こと、或いは、(6)エチレンに対するガス吸着体を銀
(I)−ゼオライト系としたこと、或いは、(7)一酸
化室素に対するガス吸着体を合成ジャロサイトMgFe
3(SO4)2(OH)6、または、含水酸素化鉄(III)Fe
OOH、もしくは、イミノニ酢酸残基をもつキレート樹
脂に固定した鉄(II)錯体としたこと、或いは、(8)
酸素に対するガス吸着体を高分子−鉄(II)錯体もしく
は高分子−コバルト(II)としたこと、或いは、(9)
水素に対するガス吸着体を水素吸蔵合金としたことを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】センサ部にSAWデバイスを用いて、被検ガス
中のガスとガス吸着体との選択的な吸着反応によって生
じる出力周波数変化をバンドパスフィルタを用いて、或
いは、短時間フーリエ変換にて、或いはウェーブレット
変換に検知し、もって、従来の半導体式や接触式ガスセ
ンサのように駆動温度を数百度に上げることなくガス検
出を簡便にできるようにするとともに、熱によるセンサ
の感度低下を少なくして長寿命化を図る。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施に使用するSAWデバ
イス10の概略を示す図で、図中、11はガスセンサの
主要部である圧電体基板である。この基板11には結合
係数が大きく、伝播速度、遅延時間温度係数、伝播損失
が小さく、高周波に対し信頼性の高いものが望ましい。
例えば、LiNbO3、LiTaO3等が挙げられる。1
2はこの圧電体基板11上に設けられた櫛型励振電極、
13はこの櫛型励振電極12に対向して圧電体基板11
上に設けられた櫛型受信電極である。14はこれらの櫛
型電極12,13に挟まれたガス吸着体で、やはり圧電
体基板11上に設けられている。例えば、一酸化窒素の
吸着体はイミノ二酢酸残基に鉄(II)を担持させる。た
だし、鉄(II)イオンを固定化した後乾燥する前に上澄
みを除去し、樹脂部をエタノールで洗浄して調整しなく
ては、一酸化窒素を吸着しない。
【0010】以上のようなデバイスを一酸化窒素1cc
m、水素2ccmの雰囲気中に投入し、入力端子15に高周
波fを印加すると、圧電体表面には弾性表面波fが伝播
する。ガス吸着体14は一酸化窒素を吸着するために質
量が増大し、弾性表面波の伝播速度が変化することによ
り、出力端子16の高周波出力の周波数が変化する(Δ
fλ=Δv)、一方、このデバイスを水素1ccmの雰囲
気中に置いても、ガス吸着体14が水素と反応しないた
め、出力端子16の高周波周波数は変化しない。
【0011】なお、ガス吸着体として、例えば、一酸化
炭素に対するガス吸着体としては、ポリスチレン−塩化
銅(I)アルミニウム錯体を用い、エチレンに対するガ
ス吸着体としては、銀(I)−ゼオライト系を用い、一
酸化窒素に対するガス吸着体としては、合成ジャロサイ
トMgFe3(SO4)2(OH)6、または、含水酸化鉄(II
I)FeOOH、もしくは、イミノ二酢酸残基をもつキ
レート樹脂に固定した鉄(II)錯体を用い、酸素に対す
るガス吸着体としては、高分子−鉄(II)錯体もしくは
高分子−コバルト(II)錯体を用い、水素に対するガス
吸着体としては、水素吸蔵合金を用いる。
【0012】実施例1(請求項1に対応) 図2は、本発明の第1の実施例(請求項1に対応)、す
なわち、弾性表面波を伝播させる圧電体基板11上に、
弾性表面波を励振する櫛型振動電極12とその電極12
から上記圧電体基板11表面を伝播してくる弾性表面波
SAWを受信する櫛型受信電極13とを有し、これら両
電極間12,13の上記圧電基板11表面の少なくとも
一部をガス吸着体14で被覆してなるSAWデバイス1
0において、前記受信電極13の出力をバンドパスフィ
ルタ17で処理し、SAWデバイス10が複数個(10
1〜10n)の場合は各SAWデバイスの出力を1つに
まとめたのちバンドパスフィルタ(BPF)17で処理
するようにしたものである。
【0013】而して、この実施例1では、それぞれのS
AWデバイス101〜10nは、一酸化炭素、一酸化窒
素、酸素、水素に対し選択的に感度を有する。1つにま
とめた出力周波数をバンドパスフィルタ17にてある決
められた周波数帯域のみを検出することで、監視ガス
(この場合は、一酸化炭素、一酸化窒素、酸素、水素)
の検出が出来る。但し、各ガスがSAWデバイスに吸着
した時の出力周波数帯域が該BPF17に対応する帯域
に適するようなSAWデバイスでなくてはならない。
【0014】実施例2(請求項2に対応) 図3は、本発明の第2の実施例(請求項2に対応)、す
なわち、弾性表面波を伝播させる圧電体基板11上に、
弾性表面波を励振する櫛型振動電極12とその電極12
から上記圧電体基板11表面を伝播してくる弾性表面波
SAWを受信する櫛型受信電極13とを有し、これら両
電極間12,13の上記圧電基板11表面の少なくとも
一部をガス吸着体14で被覆してなるSAWデバイス1
0において、前記受信電極13の出力を短時間フーリエ
変換器18にて処理し、SAWデバイス10が複数個
(101〜10n)の場合は、各SAWデバイスの出力
を1つにまとめたのち短時間フーリエ変換器18で処理
するようにしたものである。
【0015】而して、この実施例2では、それぞれのデ
バイス101〜10nは、一酸化炭素、エチレン、一酸
化窒素、酸素、水素に対し選択的に感度を有する。1つ
にまとめた出力周波数を短時間フーリエ変換器18にて
周波数分析を行うことで、周波数変化が検出され、ガス
種の同定が出来る。このように、フーリエ変換では周期
関数(正弦波)を基本関数としてデータを展開し、周波
数分析を行うので、ノイズ等が含まれていても従来のよ
うに増幅器を使わずに、周波数成分とその強度を分離す
ることで、ガス検知が正確に出来る。また、前記実施例
1バンドパスフフィルタのように周波数帯域が限定され
ず、あらゆる帯域の分析が可能である。
【0016】実施例3(請求項3に対応) 図4は、本発明の第3の実施例(請求項3に対応)、す
なわち、弾性表面波を伝播させる圧電体基板11上に、
弾性表面波を励振する櫛型振動電極12とその電極12
から上記圧電体基板11表面を伝播してくる弾性表面波
SAWを受信する櫛型受信電極13とを有し、これら両
電極間12,13の上記圧電基板11表面の少なくとも
一部をガス吸着体14で被覆してなるSAWデバイス1
0において、前記受信電極13の出力をウェーブレット
変換器19にて処理し、SAWデバイス10が複数個
(101〜10n)の場合は各SAWデバイスの出力を
1つにまとめたのちウェーブレット変換器19で処理す
るようにしたものである。
【0017】而して、この実施例3によると、それぞれ
のデバイス101〜10nは一酸化炭素、エチレン、一
酸化窒素に対し選択的に感度を有する。1つにまとめた
出力周波数をウォーブレット変換器19で時間周波数分
析を行うことで、各時間における周波数変化が検出さ
れ、ガス種が何時に発生したかがわかる。この実施例の
ように、ウェーブレット変換を用いる方式では、図5に
フーリエ変換(a)とウェーブレット変換(b)を比較
して示すように、基本関数に時間的・周波数的に局在す
る関数を使用するため、周波数を解析する際に基本関数
を時間軸に沿って拡大することで低周波成分を縮小して
高周波成分を検出することができ、変化を起こった時間
や位置は基本関数を時間軸に平行移動することで解析す
ることができる。従来の方法やバンドパスフィルタ、フ
ーリエ変換では周波数の時間的推移を分析することは不
可能であったが、このウェーブレット変換を用いること
により、出力信号の時間周波分析が可能になり、短時間
フーリエ変換と比較して、時間分解能と周波数分解を析
衷することが出来る。また、出力される波形の中の不連
続波形を検出する能力が高いという特徴をもつために、
フーリエ変換では出来なかった突発的な異常信号の除去
を可能である。
【0018】実施例4(請求項4に対応) 図6は、本発明の第4の実施例(請求項4に対応)、す
なわち、弾性表面波を伝播させる圧電体基板11上に、
弾性表面波を励振する櫛型振動電極12とその電極12
から上記圧電体基板11表面を伝播してくる弾性表面波
SAWを受信する櫛型受信電極13とを設けると共に、
これら両電極間12,13の上記圧電基板11表面の少
なくとも一部をガス吸着体14を被覆してなるSAWデ
バイス10において、複数個のSAWデバイス(101
〜10n)を組合せ、各出力をバンドパスフィルタ21
1〜21nにて処理した後、OR回路22を通して判別
処理するようにしたものである。
【0019】而して、この実施例4によると、それぞれ
のデバイス101〜10nは、一酸化炭素、エチレン、
一酸化窒素、酸素、水素に対し選択的に感度を有する。
バンドパスフィルタ211〜21nからの出力を1つに
まとめ、判別処理にOR回路22を用いることで、監視
ガス(この場合は、一酸化炭素、エチレン、一酸化窒
素、酸素、水素)の検出が出来る。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、センサ部にSAWデバイスを用いることによ
り、被検ガス中のガスとガス吸着体との選択的な吸着反
応によって生じる出力周波数変化で検知することが出来
るため、従来の半導体式や接触式ガスセンサのように駆
動温度を数百度に上げることなく検出が可能となり、熱
によるセンサの感度低下が少ないために長寿命化が図れ
る。また、SAWデバイスのそれぞれのガス種に対応し
た吸着体にすることにより、それぞれ固有のガス種が検
出できる。 請求項1,4に対応する効果:出力周波数をバンドパス
フィルタを用いることにより、ある決められた周波数帯
域を簡単に取り出せ、ガスを選択的に検出出来る。ま
た、請求項4では、各ガスを選択的に吸着するガス吸着
体をもつSAWデバイスを組み合わせ、バンドパスフィ
ルタで検出した出力を判別回路で処理することにより、
監視ガスの有無を簡便に、かつ明確に出来る。 請求項2に対応する効果:出力周波数を短時間フーリエ
変換処理することにより、周波数分解が出来る。設置環
境が安定したところにおいては、周波数変動が大きくな
いので、固有の周期で取り込む、本処理方法が簡便で有
効である。また、ガスを選択的に吸着するガス吸着体を
もつSAWデバイスを組み合わせることにより、混合ガ
ス中の検出が簡便に出来る。 請求項3に対応する効果:出力周波数をウェーブレット
変換で時間周波数分析することにより、ノイズ等の異常
波形と分離出来、より信頼性が高く、しかもセンサ出力
の時間的推移が見られる。また、各ガスを選択的に吸着
するガス吸着体をもつSAWデバイスを組み合わせ、混
合ガス中の検出が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるSAWデバイスの一例を
説明するための斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施例を説明するための要部
構成図である。
【図3】 本発明の第2の実施例を説明するための要部
構成図である。
【図4】 本発明の第3の実施例を説明するための要部
構成図である。
【図5】 フーリエ変換とウェーブレット変換の例を示
す図である。
【図6】 本発明の第4の実施例を説明するための要部
構成図である。
【図7】 従来のSAWデバイスの一例を説明するため
の斜視図である。
【図8】 従来のSAWデバイスの一例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10,101〜10n…SAWデバイス、11…圧電体
基板、12…励振電極、13…受信電極、14…ガス吸
着体、15…入力端子、16…出力端子、17…バンド
パスフィルタ、18…短時間フーリエ変換器、19…ウ
ェーブレット変換器、211〜21n…バンドパスフィ
ルタ、22…OR回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石田 力 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波を伝播させる圧電体基板上
    に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極から
    上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信す
    る櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電基
    板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる弾
    性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力をバン
    ドパスフィルタで処理し、弾性表面波デバイスが複数個
    の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を1つ
    にまとめたのちバンドパスフィルタで処理することを特
    徴としたガスセンサシステム。
  2. 【請求項2】 弾性表面波を伝播させる圧電体基板上
    に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極から
    上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信す
    る櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電基
    板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる弾
    性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力を短時
    間フーリエ変換にて処理し、弾性表面波デバイスが複数
    個の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を1
    つにまとめたのち短時間フーリエ変換で処理することを
    特徴としたガスセンサシステム。
  3. 【請求項3】 弾性表面波を伝播させる圧電体基板上
    に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極から
    上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信す
    る櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電基
    板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる弾
    性表面波デバイスにおいて、前記受信電極の出力をウェ
    ーブレット変換にて処理し、弾性表面波デバイスが複数
    個の場合は、該複数個の弾性表面波デバイスの出力を1
    つにまとめたのちウェーブレット変換で処理することを
    特徴としたガスセンサシステム。
  4. 【請求項4】 弾性表面波を伝播させる圧電体基板上
    に、弾性表面波を励振する櫛型振動電極と、該電極から
    上記圧電体基板表面を伝播してくる弾性表面波を受信す
    る櫛型受信電極とを有し、これら両電極間の上記圧電基
    板表面の少なくとも一部をガス吸着体で被覆してなる弾
    性表面波デバイスにおいて、複数個の弾性表面波デバイ
    スを組合せ、各出力をバンドパスフィルタにて処理した
    後、判別処理をすることを特徴としたガスセンサシステ
    ム。
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