JPH02238357A - 表面弾性波利用溶液センサ及び特定物質測定法 - Google Patents

表面弾性波利用溶液センサ及び特定物質測定法

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JPH02238357A
JPH02238357A JP1060299A JP6029989A JPH02238357A JP H02238357 A JPH02238357 A JP H02238357A JP 1060299 A JP1060299 A JP 1060299A JP 6029989 A JP6029989 A JP 6029989A JP H02238357 A JPH02238357 A JP H02238357A
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solution
wave
measured
sensor
piezoelectric crystal
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Sachiko Shiokawa
祥子 塩川
Mamoru Tsukada
護 塚田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明(瓢 表面弾性波利用溶液センサ及びこのセンサ
を用いた特定物質測定法に関する。
[従来の技術] 従夾 溶液の粘度や溶液中の溶質の濃度、液体の密度を
測定する装置として{表 回転粘度計や浮力に基づく密
度計等が用いられていた これらの測定装置はある程度
の量が必要であり、微量の溶液の粘度や密度を測定する
のには不適であっ旭また、生理活性物質の反応性やその
定量を実施する場合も、従来(よ 酵素免疫測定法が用
いられてきたが、被測定物質が直接関与する抗原抗体反
応以外にも反応処理が必要となり極めて長時間の処理操
作の後、初めて測定可能であつ翫従って測定自動化が困
難であり自動化しても複数の前処理を実施してから測定
しなくてはならないため、全体として大型の測定装置と
ならざるを得ない。
[発明が解決しようとする課題] この問題を解決するものとして、圧電結晶の表面弾性波
発振周波数が圧電結晶表面に付着する物質の質量・密度
に応じて変化する現象を利用することにより、溶液粘度
・密度あるい(友 生理活性物質の反応を、迅速に直接
的に検出する手段が考えられる。
しかし、通常の表面弾性波で(上 圧電結晶を溶液に接
触させると、その主な振動である伝搬面に垂直な振動の
エネルギーが溶液中に放出されてしまい、発振が不可能
となり、発振周波数の測定ができなかった 従って、直
接的に溶液の粘度や濃度等を測定することは出来なかつ
翫 また生理活性物質を圧電結晶表面に結合させて測定する
場合、一旦乾燥させてから測定しなくてはならず、やは
り労力も時間もかかるものとなる。
更に乾燥による測定対象の変質や乾燥程度による水分量
の影響などから測定値が不正確なものとなるおそれがあ
っL [目的] 本発明{友 表面弾性波利用溶液センサに、いわゆるす
べり表面波を主として発生させることにより、溶液中で
も発振を可能とさせ、発振周波数の値から溶液の粘度や
濃度、及び抗原抗体といった特定物質の反応性あるいは
定量を、迅速にかつ直接的に検出することを目的とする
[課題を解決するための手段] 第1発明の要旨とするところは、 圧電結晶上に設けられ、 被測定溶液が直接または間接
に接触する表面波伝搬面と、 表面波伝搬面の周囲の圧電結晶上に配置され逆圧電効果
にて表面弾性波を発生させる入力電極と、表面波伝搬面
の周囲の圧電結晶上に配首され表面弾性波を圧電効果に
より電気信号として受信する出力電極と、 からなり、入力電極により発生される表面弾性波として
、表面波伝搬面に平行でかつ伝搬方向に直角な方向1二
粒子変位を持つ、すべり表面波を主として発生すること
を特徴とする表面弾性波利用溶液センサにある。
第2発明の要旨とするところ{戯 表面波伝搬面に特定物質と特異的に反応する物質を直接
または間接的に結合した第1請求項の表面弾性波利用溶
液センサの表面波伝搬面に被測定溶液を注入して、この
センサの発振周波数の変化を観察すること1こより、被
測定溶液中の特定物質の反応性あるいは定量を行う特定
物質測定法にある。
[作用] 第1発明{表 入力電極が、表面弾性波として、表面波
伝搬面に平行でかつ伝搬方向に直角な方向に粒子変位を
持つすべり表面波を、主として発生する.すべり表面波
(飄 表面波伝搬面に直角な振動ではないため、溶液が
接触する表面波伝搬面を伝送されても減衰しにくい。第
13図に実測値で示すごとく、空気中(a)では表面波
伝搬面に垂直な振動のレーリー波Lwlt,  すべり
表面波Swと同様に消失しないが、レーリー波Lwは水
中(b)では消失し、すべり表面波Swの方はほとんど
dB損失を受けていない。
このため、出力電極は十分な強度ですべり表面波を受信
することができる。従って、第1発明の表面弾性波利用
溶液センサセンサを発振回路に組み込め{戴 発振が可
能となり、表面波伝搬面に接触している溶液や結合物質
の質量・粘性をその負荷効果により発振周波数に反映さ
せることが出来る。
第2発明(戯 この表面弾性波利用溶液センサの表面波
伝搬面に特定物質と特異的に反応する物質を直接または
間接的に結合している。このため、この物質に対して特
定物質が結合するとその負荷効果により、発振周波数が
変化する。この変化を観察すれば特定物質の反応性ある
いは定量が可能となる。
し実施例] 次に実施例について説明する。第1図は第1発明の第1
実施例の表面弾性波利用溶液センサ1の構成を示すもの
である。この溶液センサ]は主に圧電結晶板3とその周
囲に一体成形されているブラスチック(シリコンゴム等
)製のケーシング5とから形成されている。溶液センサ
1の測定部7は直接、圧電結晶板3の表面が外部に露出
されている。
また圧電結晶板3の表面には第3図に示すごとく測定部
7を挟んで入力側インターデジタル型トランスデューサ
−9と出力側インターデジタル型トランスデューサ−1
1とが配置されている。この各インター・・デジタル型
トランスデューサー(以下IDTと略す。)9.11は
ケーシング5に覆われているので外部には露呂していな
い。各IDT9.11は櫛歯状の電極9 a,  9 
b,  1 1 a,1lbの組合せから構成されてい
る。入力側IDT9の一方の電極9aはリード線13を
介して電圧信号の入力を受け、逆圧電効果1二で圧電結
晶板3に表面弾性波を発生させる。出力側IDTIIの
一方の電極11aは圧電効果により発生した電圧信号を
リー ド線15を介して出力する。各IDT9,11の
内の他方の電極9b,llbはリード線1’/.’′−
1ft,て接地されている。
圧電結晶板31表 表面弾性波のべ すべり表面波を主
として発生させるよう構成されている。このような圧電
結晶板自身は一般的に知られている.例えli  ■L
iTa0,36゜回転Y板でX伝搬モードの圧電結晶板
、■×カットL iTa○3150゜伝搬モードの圧電
結晶板といったものが用いられる。
このような構成で、入力側+[)T9から、信号入力リ
ード線13を介して一方の電極9aに、制御された周波
数の電圧信号を与えることにより、表面弾性波のべ 特
にすべり表面波を主として発生させるこ゛とが出来る。
従って、測定部7が液体に接触していても、その測定部
7を介して出力側IDTIIに表面弾性波を伝達させる
ことが出来る。このとき測定部7に対する負荷効果の違
いが、すべり表面波の周波数毎1二異なった影響を示す
この影響の違いを例え[i  発振する周波数ピークの
違いとして測定することができ、測定部7が接触してい
る被測定溶液の状態の変化を測定できる。
砥 他の形状として第2図のごとくに表面弾性波利用溶
液センサ21を構成することもできる。
圧電結晶板23、ケーシング25、測定部27、lDT
29,31及びリード線33,  35.  37(瓢
 程度や位置の差はあるが、すべて第1図の実施例と同
一の機能を果たす。従って第1図の説明をもって、この
説明に代える。
瀝定』 第4図に示すごとく、上記表面弾性波利用溶液センサ2
]を用いて、グリセリン水溶液の濃度測定を実施L. 
f−.用いる溶液センサ21の測定部27は10lTr
n×6n′Iとし、ケーシング25はシリコンゴムとし
L また圧電結晶板231t,LiTa0336゜回転
Y板でX伝搬モードのものを用いた,  IDT29,
31は交差幅2nvn,  対数20、伝搬距離10n
ynとした 交差幅とは櫛歯状電極の歯の並んでいる部
分の長さであり、対数とはその櫛歯の対の数である。ま
た中心周波数は51.1MHzのデジタル信号、 lD
T29,31は圧電結晶23上にCrを第1層として蒸
着し、更にその上に第2層としてAuを蒸着したもので
ある。
また伝搬面、即ち測定部27も同様にCrとAuとで被
覆されて防食処理がなされている.測定系の構成未 2
つの表面弾性波利用溶液センサ21R,21Sが用意さ
礼 出力側IDT31からの出力を受けて増幅し再度入
力側IDT29に返すアンプ41.43を備える2つの
発振系と、各発振系からの周波数の出力差をとる差動出
力回路45と、周波数カウンタ47と、を備えている。
差動出力回路45及び周波数カウンタ47からの信号は
データ処理系としてのコンピュータ49に入力されて、
所定の演算処理の後、表示及び記憶がなされる。一方の
表面弾性波利用溶液センサ21Rは温度補償用であり、
ポリエチレン被膜51で覆われており、ポリエチレン被
膜51内部は木で満たされている。他方の表面弾性波利
用溶液センサ21Sは測定用であり、直接,資料容器5
3内のグリセリン溶液55に浸されている.この様な構
成{二で、アンプ41.43の出力により発振系が発振
すると、コンピュータ49は温度補償側の出力を差し引
いた測定側の出力を,差動出力回路45から入力し、そ
の出力値を表示あるいは記憶する.この出力値を0. 
 40,  60,70.80重量%の各グリセリン水
溶液毎に測定しへ その測定データをラグランジェ補間
して濃度較正曲線を作成した その結果を第5図の点線
に示す。
これに対し、別個に20.  40,  50,  6
0,70,75.80重量%のグリセリン水溶液につい
て3回測定し旭 その結果を第5図のグラフ上に示す.
図からも判るように本装置による測定は極めて精度が良
いことが判る。
尚、従来のセンサを用いた測定システムで(よ測定その
ものが液体中では不可能である。
第6図は同装置により、グリセリン水溶液及びサツ力ロ
ース水溶液の濃度、温度を変化させた際の発振周波数変
化を表し、横軸は濃度を粘性換算しその平方根をとって
いる.これによりセンサ21の発振周波数変化は粘性変
化に依存していることが判る.粘性1  (mP a 
− s) ”あたり、約2KHzの発振周波数変化があ
ることが判る。
本測定装置ではデータ処理精度が300Hzであるので
、0.  1 5 (mPa − s)l2の精度レベ
ル、即ちグリセリン濃度で0.5〜5重量%の精度で測
定することが可能である。また本装置での粘性の測定限
界は約500 (mPa − s)”である。これは2
0dBアンプ使用時で35°Cの100%グリセリンの
粘度に該当する。
第7図はセンサ21Rをポリエチレンで覆わずに、2つ
のセンサ21R,21Sを全く同一の条件に置いた場合
の発振周波数差を測定したものである。実線は水中での
差動出力値を示し、三角マークはセンサ21Sの単独の
出力値を示し、更に0,60.80重量%のグリセリン
溶液中での差動出力値もrQJ,  r5J,  r3
Jの数字で同時に示す。図から判るように温度的にも濃
度的にも差動出力は安定しており、ポリエチレンを用い
た温度補償が有効であることが判る。勿浪 温度補償を
コンピュータ49の演算により実施すれ{戯参照用のセ
ンサ21Rを用いなくとも、測定用センサ21Sのみで
も良い。
尚、単にセンサ21を1つとして、グリセリン、サツ力
ロース、ブドウ糖及びペーパーの水溶液について測定し
た場合の、発振周波数変化を第8図に示す。ペーパー水
溶液は実際には紙を水中に分散した分散液であるが、通
常の水溶液と同様に混合比に依存した発振周波数の変化
を測定できた随 測定部7,271&  直接、圧電結
晶表面が露出していてもよく、前述のごとく防食用金属
で被覆してもよい。また、測定感度を向上させるため1
:,被測定溶液に対して親和性の高い物質で被覆してお
いてもよい。
次に第2発明の一実施例について説明する。ここで用い
られる測定装置61は第9図に示すごとくである。圧電
結晶板63の表面には矩形の測定部65を挟んで4つの
IDT67,69,71.73が設けられている. I
DT67,69,71.73と圧電結晶板63とは測定
部65のみを露出して、透明な絶縁樹脂74で覆われて
いる。圧電結晶板は主にすべり表面波を発生するように
構成されているので、各発振系のアンプ75.77の作
用により、入力側IDT67,71が出力側DT69,
  73に向けてすべり表面波が出力さ札発振可能とな
っている。各発振系の発振信号はバンドパスフィルタ7
9.81により所定の範囲の周波数域のみが差動出力回
路83に出力さ札 その周波数差を示す信号がコンピュ
ータ85に読み込まれて、演算処理がなさ札 結果がC
RTやブノンタに出力されるように構成されている。
本構成のへ 圧電結晶板63とlDT67,69,71
.  73とからなる部分が、第1発明の表面弾性波利
用溶液センサを2つ並べたものに該当する。このセンサ
の発振周波数特性は第12図に示すごとくであるが、バ
ンドパスフィルタ79,811飄 この丙 最大ビーク
Pの周波数51MH2前後を通過させている。
矩形の測定部65は測定領域65Sと参照領域65Rと
に分かれている。 lDT67.69が測定領域65S
にすべり表面波を生じさせ、測定領域65Sでの被測定
物の負荷特性を測定している。
またlDT71.  73が参照領域65Rにすべり表
面波を生じさせ、参照領域65Rでの参照負荷特性を測
定している。
二の装置を用いて、第2発明の一実施例としての、蛋白
質を特定物質として検出する測定を説明する。
まず測定領域65Sに、検出する蛋白質に対する抗体を
感作しておく。直接、圧電結晶板63の表面あるいはそ
の防食被膜上に抗体を含むバッファ溶液を塗布して物理
吸着により感作させてもよいが、例えば測定部65の全
面に、抗体が結合しやすいグルタルアルデヒドを塗布し
ておき、測定領域65Sのみに抗体を含むバッファ溶液
を塗布して、間接的に抗体を感作してもよい。
次に測定部65全体に、抗原を含む溶液を滴下する。こ
のことにより抗原抗体反応が生じ、測定領域65Sの発
振周波数が変化する。このセンサ61の発振周波数の変
化を観察することにより、被測定溶液中の生理活性物質
の反応性あるいは定量が可能となる。
具体的に、抗ヒトα−フエトプロテインを抗体として測
定領域6 5 S I:感作させ、 ヒトα−フエトプ
ロテインの濃度が40mg/dlである血清を30μ1
滴下した場合の経時測定結果を第10図に示す。血清の
滴下以胤 次第に発振周波数が上昇して行くのが判る。
即ち、抗原抗体反応が進行するのに応じて、その質量効
果により発振周波数が上昇してゆくことになる。
この測定結果を分析すると、次第に質量効果が大きくな
っていることから、血清中の抗ヒトα一フエトプロテイ
ンの抗原の存在が判明する。また反応開始から所定時間
後の発振周波数変化と濃度との関係を表す較正曲線を予
め求めておけ(云 所定時間後にヒトα−フエトプロテ
インの濃度を決定することが出来る。
尚、第10図の発振周波数の変化を表す直線(よ抗原の
濃度が高いほど勾配が大きくなる。従って、反応初期に
おいても、その勾配を求めることにより、抗原の濃度を
決定することが出来る。例えば従来の酵素免疫測定法で
は一回の測定に平均3時間が必要であったが、本実施例
の方法によれ(f,10〜25分程で濃度を決定するこ
とが可能となる。
第11図に示すごとく、反応から所定時間後の結合状態
(よ 抗原(5角形で示す)の濃度が低い場合{上 抗
体(Y形で示す)との結合数も少なく、質量による発振
周波数に及ぼす負荷効果は小さいが、濃度が中、高とな
るに応じて当然1:,所定時間内に抗体に結合する抗原
数も多くなり質量による負荷効果が増すことになる。
また,高い発振周波数の信号を検出に用いるほど、負荷
効果は顕著に現札 上記直線は急勾配となる。従って、
アンプ75.77やバンドパスフィルタ79.81を調
節して検畠される発振周波数を高く設定すれ[f.  
一層明確に早期に抗原の濃度が判明する。例えば5分で
濃度を決定することも可能である。従って、病院などで
の血液検査の当日の診断にも、その結果を反映させるこ
とができ、迅速適切な医療に貢献できる。更に測定は表
面弾性波利用溶液センサに検体を滴下するだけでよいの
で、特別な知識や技術を要せず、精度の高い測定値が簡
単に得られる。
また本測定方法によれ[1  従来の酵素免疫測定法が
最終的な抗原濃度のみを検出したのと異なり、時間経過
による抗原抗体反応の過程も判り、各種の抗原抗体反応
のメカニズムの解明にも役立つ。
上記実施例は抗体を測定領域65Sに固定させていたが
、抗原を測定領域65Sに固定させて抗体を含む溶液を
滴下するようにしてもよい。また抗原抗体以外に、特異
的に特定の物質と反応するものとして、アセチルコリン
レセブターとアセチルコリンとの特異反応、cDNAと
特定のDNAとの特異反応あるいは酵素と特定の基質と
の特異反応等があるが、これらもいずれか一方を測定領
域65Sに固定させれ(戯 反応性を測定したりまたは
自己もしくは相手方を定量できる。
し発明の効果] 第1発明の表面弾性波利用溶液センサは、出力電極が、
表面弾性波として、表面波伝搬面に平行でかつ伝搬方向
1二直角な方向に粒子変位を持つ、すべり表面波を主と
して発生する。従って液体中でも振動が減衰しにくいの
で、その表面に接触・結合する物質の粘度や密度あるい
は質量をその負荷効果により周波数に反映でき、かつそ
の周波数の検出が可能となる。このため、直接的にかつ
迅速に溶液の濃度・粘度を測定できる。
第2発明の特定物質測定法{良 表面弾性波利用溶液セ
ンサの表面波伝搬面に特定物質と特異的に反応する物質
を直接または間接的に結合させているので、この物質に
対して結合する特定物質の負荷効果により、発振周波数
が変化する。従ってその発振周波数変化を測定するだけ
で、直接的にかつ迅速に特定物質の定量が可能となる。
更にリアルタイムに反応の時間的経過も追跡できるので
、反応性やそのメカニズムの判明にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明一実施例の表面弾性波利用溶液センサ
の全体構成医 第2図は外形の異なる実施例の全体構成
は 第3図は要部説明医 第4図は表面弾性波利用溶液
センサを利用1一だ測定システム医 第5図はグリセリ
ン水溶液の濃度較正曲線と実測データとの比較グラフ、
第6図は粘度と発振周波数変化との関係を示すグラフ、
第7図は温度補償の有効性を示すグラフ、第8図は単一
の表面弾性波利用溶液センサにより各種水溶液を測定し
たグラフ、第9図は第2発明の特定物質測定法に用いら
れる表面弾性波利用溶液センサシステムの構成医 第1
0図は抗ヒトα−フエ1プロデインとヒトα−フエトプ
ロテインとの反応測定経過を示すグラフ、第11図は濃
度により抗原抗体反応の状態が異なる二との説明医 第
12図は表面弾性波利用溶液センサの発振周波数特性を
示すグラフ、第13図は空気中と水中とでレー1ルー波
とすべり表面波との損失の違いを表すグラフである。 1,  21,  21R,  21S・・・表面弾性
波利用溶液センサ 3,23.63・一圧電結晶板 7,27.65・・・測定部(表面波伝搬面)9,  
29,  67.71 ・・入力側インターデジタル型
トランスデューサ−(入力電極) 11,31,69.73・・・出力側インターデジタル
型トランスデューサ−(出力電極) 45.83・・・差動出力回路 41,43,75.77・・・アンプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧電結晶上に設けられ、被測定溶液が直接または間
    接に接触する表面波伝搬面と、 表面波伝搬面の周囲の圧電結晶上に配置され逆圧電効果
    にて表面弾性波を発生させる入力電極と、表面波伝搬面
    の周囲の圧電結晶上に配置され表面弾性波を圧電効果に
    より電気信号として受信する出力電極と、 からなり、入力電極により発生される表面弾性波として
    、表面波伝搬面に平行でかつ伝搬方向に直角な方向に粒
    子変位を持つ、すべり表面波を主として発生することを
    特徴とする表面弾性波利用溶液センサ。 2 表面波伝搬面に特定物質と特異的に反応する物質を
    直接または間接的に結合した第1請求項の表面弾性波利
    用溶液センサの表面波伝搬面に被測定溶液を注入して、
    このセンサの発振周波数の変化を観察することにより、
    被測定溶液中の特定物質の反応性あるいは定量を行う特
    定物質測定法。
JP1060299A 1989-03-13 1989-03-13 表面弾性波利用溶液センサ及び特定物質測定法 Pending JPH02238357A (ja)

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