JPH08105929A - 部分放電検出装置 - Google Patents

部分放電検出装置

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JPH08105929A
JPH08105929A JP23978194A JP23978194A JPH08105929A JP H08105929 A JPH08105929 A JP H08105929A JP 23978194 A JP23978194 A JP 23978194A JP 23978194 A JP23978194 A JP 23978194A JP H08105929 A JPH08105929 A JP H08105929A
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JP
Japan
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partial discharge
signal
detection means
noise
discharge detection
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Pending
Application number
JP23978194A
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English (en)
Inventor
Yoriko Shiozawa
依子 塩沢
Takeshi Watabe
剛士 渡部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部雑音による誤った異常診断を排除して正
確に絶縁物劣化を診断することができる部分放電検出装
置を提供する。 【構成】 閉鎖型配電盤の内部に取り付けられた部分放
電検出手段と、閉鎖型配電盤の外被に取り付けられたノ
イズ検出手段と、部分放電検出手段の出力信号およびノ
イズ検出手段の出力信号の差を検出する差分出力手段
と、差分出力信号から不要な信号を除去するためのフィ
ルタとを有する。 【効果】 微少な部分放電を早期に発見することがで
き、閉鎖型配電盤のみならず電力システムや設備が決定
的な被害を被ることを未然に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として閉鎖型配電盤な
どの高電圧機器を収容する盤および機器の劣化に起因す
る絶縁物の部分放電を検出する部分放電検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に閉鎖型配電盤が劣化すると部分放
電を発生するようになり、そのまま放置するとやがて絶
縁破壊を引き起こして電気設備の破壊を招くことにな
る。そこて、部分放電を早期発見して事故を未然に防止
するために部分放電検出装置が使用されている。
【0003】この種の部分放電検出装置は図8に示すよ
うに、閉鎖型配電盤10の内部に取り付けられた部分放
電検出用のアコースティックエミッションセンサ(以下
AEセンサという)11が絶縁物の劣化による微弱な部
分放電音を検出する。AEセンサ11の出力信号はバン
ドパスフィルタ12に入力されて部分放電に固有の周波
数帯域の信号が取り出される。次にこの信号は増幅回路
13によって増幅されてからV/I変換回路14を通し
て電流信号に変換されて出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の部分放電検出装置では、微弱な部分放電音を検出する
必要性があるので増幅回路の増幅度を非常に大きくとっ
ている。そのため、部分放電とは無関係な外部の雑音ま
で検出することがあるので、絶縁物劣化の異常診断を正
しく行えず本来検出しなければならない部分放電検出に
対する信頼性が低下するという問題があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、外部雑音による誤った異常
診断を排除して正確に絶縁物劣化を診断することができ
る部分放電検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、閉鎖型配電盤内部で発生
する部分放電による雑音を検出する目的で前記閉鎖型配
電盤の内部に取り付けられた部分放電検出手段と、外部
雑音を検出する目的で前記閉鎖型配電盤の外被に取り付
けられたノイズ検出手段と、前記部分放電検出手段の出
力信号および前記ノイズ検出手段の出力信号との差を検
出する差分出力手段と、この差分出力手段の出力信号か
ら不要な信号を除去するためのフィルタとを備えたこと
を要旨とする。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の部分放電検出装置において、前記部分放電検出手
段と前記差分出力手段との間に接続され、前記部分放電
検出手段の出力信号を2分した一方の出力信号を想定さ
れる部分放電によるパルス状信号の幅を超える所定の微
少時間だけ遅延させる遅延回路とその出力信号の極性を
反転する極性反転回路によって信号処理をした出力と、
前記2分した他方の出力信号との和を求めることによっ
て外部雑音成分を軽減する外部ノイズ軽減手段を備えた
ことを要旨とする。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項1
および請求項2記載の部分放電検出装置において、前記
差分出力手段がその両入力部にそれぞれフィルタを有す
る差分出力手段であることを要旨とする。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項1
および請求項2記載の部分放電検出装置において、前記
差分出力手段がその入力部のいずれか一方にフィルタを
有する差分出力手段であることを要旨とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明はこのような手段を講じた
ことにより、差分出力手段において、部分放電検出手段
からの出力信号とノイズ検出手段からの出力信号との差
をとることにより部分放電検出手段の出力信号に含まれ
るノイズ信号を除去することができ、正確に部分放電を
検出することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明はこの様な手段
を講じたことにより、低周波成分が大きい外部雑音を軽
減することができるので、部分放電の検出確度を高める
ことができる。
【0012】また、請求項3および請求項4記載の発明
では、外部雑音および部分放電音の周波数特性に適合し
たフィルタリングを行なうことにより、部分放電の検出
確度を高めることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例における構成を示すブロ
ック図である。同図において、1は閉鎖型配電盤内部で
発生する部分放電による雑音を検出するために閉鎖型配
電盤10の内部に取り付けられた部分放電検出手段であ
って、たとえばAEセンサ、加速度センサ、マイクロホ
ンなどを使用することができる。2は外部雑音を検出す
るために閉鎖型配電盤10の外被に取り付けられたノイ
ズ検出手段であって、同様にAEセンサ、加速度セン
サ、マイクロホンなどを使用することができる。3は部
分放電検出手段1の出力信号およびノイズ検出手段2の
出力信号との差を検出する差分出力手段、4は差分出力
手段3の出力信号から不要な信号を除去するためのフィ
ルタ、5は電流信号を外部へ出力するためのV/I変換
器、10は閉鎖型配電盤である。
【0014】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。部分放電検出手段1は閉鎖型配電盤
内部で発生する部分放電のS/N比を高めるために、図
5に示すような特定の周波数帯の振動に対して大きなゲ
インが得られる特性をもったAEセンサである。一方、
ノイズ検出手段2は図6に示すような低周波領域におい
てフラットな特性をもったAEセンサである。差分出力
手段3では部分放電検出手段1の出力信号とノイズ検出
手段2の出力信号との差をとった信号を出力する。差分
信号は、さらに周波数f1 からf2 の範囲の周波数に対
して減衰のないバンドパスフィルタ特性をもつフィルタ
4により部分放電信号のS/N比が高められた後、V/
I変換器を通して所定の電流値信号に変換されて出力さ
れる。したがって、以上のような実施例の構成によれ
ば、外部雑音に基づく信号を相殺して正確に部分放電を
検出することができる。
【0015】図2は請求項2記載の発明の実施例のブロ
ック図であって、図1の実施例におけるAEセンサ1と
差分出力手段3との間に外部ノイズ軽減手段5を接続し
たものである。外部ノイズ軽減手段5はAEセンサ1の
出力信号を2分し、一方の出力信号を想定される部分放
電によるパルス状信号の幅を超える所定の微少時間だけ
遅延させる遅延回路51とその出力信号の極性を反転す
る極性反転回路52によって信号処理をした出力と、前
記2分した他方の出力信号との和を加算回路53で求め
ることによって外部雑音成分を軽減する。図7は外部ノ
イズ軽減手段5における信号波形の変化を説明する図で
ある。同図(a)の波形a1は部分放電に基づく信号波
形、波形b1は外部雑音に基づく雑音波形であり、この
波形a1と波形b1とが重畳された波形が遅延回路51
および加算回路53へ入力される。遅延回路51によっ
てΔt時間遅れた波形が極性反転回路52を通って波形
a2、波形b2のようになり、加算回路53で加算され
ることによって同図(b)のように波形b1,b2はほ
ぼ相殺され、部分放電に基づく波形c1,c2のみが残
る。一般に波形a1と波形b1は同図に示す以上に周波
数差があるのでΔt時間は波形b1の周期と較べて十分
に小さく、加算回路53での波形b1とb2の相殺は問
題なく行なうことができる。したがって、以上のような
実施例の構成によれば、外部雑音に基づく信号を相殺し
て正確に部分放電を検出することができる。
【0016】図3および図4は、それぞれ図1および図
2の実施例に請求項3記載の発明を適用した実施例のブ
ロック図である。図3および図4における差分出力手段
3は部分放電検出用のAEセンサ1の入力部にバンドパ
スフィルタ6を、外部ノイズ検出用のAEセンサ2の入
力部にローパスフィルタ7を接続する。バンドパスフィ
ルタ6は周波数f1 からf2 の周波数帯域の信号を選択
的に通し、ローパスフィルタ7は周波数f1 以下の信号
を選択的に通すことにより、部分放電信号の検出効果を
高めることができる。
【0017】請求項4記載の実施例は、図3および図4
の実施例においてそれぞれバンドパスフィルタ6または
ローパスフィルタ7のいずれか一方のみを接続した場合
であって、その効果は図3および図4の実施例と同様に
部分放電信号の検出効果を高めることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部雑音信号に影響されることなく効率よく部分放電信号
を検出できるので、微少な部分放電を早期に発見するこ
とができ、閉鎖型配電盤のみならず電力システムや設備
が決定的な被害を被ることを未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例における構成を示すブロック
図である。
【図3】本発明の一実施例における構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の一実施例における構成を示すブロック
図である。
【図5】AEセンサおよびフィルタの周波数特性図であ
る。
【図6】AEセンサおよびフィルタの周波数特性図であ
る。
【図7】外部ノイズ軽減手段における波形処理の説明図
である。
【図8】従来の部分放電検出装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 部分放電検出手段 2 ノイズ検出手段 3 差分出力手段 4,6,7 フィルタ 5 外部ノイズ軽減手段 51 遅延回路 52 極性反転回路 53 加算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖型配電盤内部で発生する部分放電に
    よる雑音を検出する目的で前記閉鎖型配電盤の内部に取
    り付けられた部分放電検出手段と、外部雑音を検出する
    目的で前記閉鎖型配電盤の外被に取り付けられたノイズ
    検出手段と、前記部分放電検出手段の出力信号および前
    記ノイズ検出手段の出力信号との差を検出する差分出力
    手段と、この差分出力手段の出力信号から不要な信号を
    除去するためのフィルタとを備えたことを特徴とする部
    分放電検出装置。
  2. 【請求項2】 前記部分放電検出手段と前記差分出力手
    段との間に接続され、前記部分放電検出手段の出力信号
    を2分した一方の出力信号を想定される部分放電による
    パルス状信号の幅を超える所定の微少時間だけ遅延させ
    る遅延回路とその出力信号の極性を反転する極性反転回
    路によって信号処理をした出力と、前記2分した他方の
    出力信号との和を求めることによって外部雑音成分を軽
    減する外部ノイズ軽減手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の部分放電検出装置。
  3. 【請求項3】 前記差分出力手段がその両入力部にそれ
    ぞれフィルタを有する差分出力手段である請求項1およ
    び請求項2記載の部分放電検出装置。
  4. 【請求項4】 前記差分出力手段がその入力部のいずれ
    か一方にフィルタを有する差分出力手段である請求項1
    および請求項2記載の部分放電検出装置。
JP23978194A 1994-10-04 1994-10-04 部分放電検出装置 Pending JPH08105929A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473626B1 (ko) * 2002-10-31 2005-03-11 한국전기연구원 미소 부분방전 측정장치
JP2008026070A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Mitsubishi Electric Corp ガス絶縁装置の部分放電診断装置
JP2008051566A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Meidensha Corp Aeセンサによるモールド型計器用変成器の部分放電測定方法
JP2016180598A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 株式会社東芝 検知システム及び検知方法

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