JPH086697Y2 - 産業車両のシート回動装置 - Google Patents

産業車両のシート回動装置

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JPH086697Y2
JPH086697Y2 JP1989152498U JP15249889U JPH086697Y2 JP H086697 Y2 JPH086697 Y2 JP H086697Y2 JP 1989152498 U JP1989152498 U JP 1989152498U JP 15249889 U JP15249889 U JP 15249889U JP H086697 Y2 JPH086697 Y2 JP H086697Y2
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seat
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正和 高砂
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,フォークリフト等の産業車両において,フ
ードの開放時にガスボンベ等に当接せず,フードの閉止
時にシートが自動的に元の位置に戻ることができるシー
トを配設した回動装置に関する。
〔従来技術〕
従来,エンジンンフード(以下,単にフードという)
92は,第10図に示すごとく,フォークリフト9におい
て,機台91の略中央部に配設されている。そして,該フ
ード92は,機台91にヒンジ90を介して開閉可能に配設さ
れている。また,該フード92の上方には,シート93が取
り付け固定されている。
一方,上記フード92の後方には,ガスボンベ95が搭載
されている。該ガスボンベ95は,ピラー94の側部に回動
可能に取り付けられ,ウエイト96の上方に配設されてい
る。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記従来技術には,次の問題点があ
る。
上記フード92は,エンジン等の修理,点検等の作業時
に開放されて,後方に回動するとき,シート93はフード
と共に回動し,上記ガスボンベ95に当接する。そのた
め,上記フード92を充分に開放することができない。
そこで,第11図に示すごとく,上記ガスボンベ95をG
方向に回動しなければならない。しかし,かかる作業
は,作業者がガスボンベ95の取付ロック等を操作する必
要があるため,手間を要し煩雑である。
また,フード開放時には,手動によりシートを前方に
移動させる提案もなされている。しかし,この方法は,
煩雑であると共に,フードを開閉した後,シート位置を
再度調整する必要がある。
本考案は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
で,簡単な構造で,フードの開放時にシートがボンベ等
に当接せず,またフード閉止時にはシートが自動的に元
の位置に戻ることができるシートを配設した回動装置を
提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本考案は,機台に開閉可能に設けたフードと,該フー
ドの上にシートを配設した産業車両において, 上記フードの上面に対して平行に回動可能に設けられ
ていると同時に上記シートに固定された回転軸と,該回
転軸と機台との間に配設され,フードの開閉に応じて該
回転軸を回動させる連係部材とを有する回動装置を備
え, 該連係部材はフードを閉じた時にはシートが正面に位
置し,フードを開いた時にはシートが正面以外に回動す
るよう上記回転軸に連結したことを特徴とする産業車両
のシート回動装置にある。
本考案において最も注目すべきことは,上記シートは
フードの上面と平行に回動できるよう回転軸に取付け,
該回転軸と機台との間には上記回転軸を回動させる連係
部材を設け,該連係部材はフードの閉止時にはシートが
正面に位置し,一方フードの開放時にはシートを正面以
外に回動するよう上記回転軸に連結したことである。
上記回動装置としては,例えばピニオンギヤーを有す
る回転軸を連係部材の作動により回動してシートを回動
する態様(第6図参照)と,スプリングばねによるシー
トの回動を連係部材のテンションによりコントロールす
る態様(第7図参照)とがある。また,上記連係部材と
しては,例えば上記ピニオンギヤーと噛合するラックを
リンクと連結した態様(第5図参照)と,シートの回動
軸に一端を固定し,一方他端をピラー,ウエイトに設け
たブラケット等の機台に固定した態様(第8図参照)と
がある。
また,上記連係部材は,フードの閉止時にはシートが
正面に位置し,一方フードの開放時にはシートが正面以
外の方向,例えば正面とは逆の方向に回動するよう,上
記回動装置に連結する。
〔作用〕
本考案にかかるシート回動装置においては,フードは
機台に開閉可能に配設されている。そこで,まずフード
を開ける。そして,該フードには,機台に後方に開閉支
点である,例えばヒンジが設けられている。そのため,
上記フードの前方部は,該開閉支点を回動軸とし,円弧
状の軌跡を描いて動く(第4図のF0参照)。
ところで,上記シートには,回転軸と機台との間に配
設した連係部材が配設されている。また,上記機台に対
するリンクの枢着支点は,該機台に対するフードの開閉
支点と異なる。
そのため,フード開放時には,連係部材の軌跡がフー
ドの軌跡よりも前方に描かれる(第4図のL0を参照)。
それ故,上記回動装置は,前記回転軸と機台との間に設
けた連係部材の作動により,該回転軸とシートを一体的
に回動させる。
したがって,上記シートは,フードを開放した時点に
おいては,正面以外の方向,例えば180度回転した逆の
方向に,向きを変えた状態となる。それ故,シートは,
フードの後方に配設したガスボンベ,配管等に当接する
ことがない。
一方,上記フードを閉めるときは,上記連係部材は上
述とは逆の動きをする。そのため,上記シートは,該連
係部材の作動により回動し,元の位置に戻る。即ち,シ
ート台は,フード開放前と同じ位置に自動的に戻る。
〔効果〕
以上のごとく,本考案によれば,簡単な構造でフード
の開放時にシートがガスボンベ等に当接せず,またフー
ドの閉止時にはシートが自動的に元の位置に復帰でき
る,シートを配設した産業車両のシート回動装置を提供
することができる。
〔実施例〕
第1実施例 本例にかかる回動装置につき,第1図〜第6図を用い
て説明する。
まず,フード92は,第1図に示すごとく,フォークリ
フト9において,機台91に設けたヒンジ90を介して開閉
可能に設ける。また,該フード92の上には,シート1を
配設する。そして,該シート1は,背もたれ11と座板12
を有する。
また,回動装置2は,第2図〜第5図に示すごとく,
上記座板12の下端に固定されたシート台13と上記フード
92との間に設けた回転軸23と,該回転軸23と上記機台91
に立設したピラー94との間に配設した連係部材29とより
なる。
ここで,最も注目すべきことは,第3図に示すごと
く,上記回動装置2は,上記回転軸23が有するピニオン
ギヤー21と,前記連係部材29が有する該ピニオンギヤー
21に噛合する上記ラック22とを備えていることである。
また,上記リンク10の一端は,第4図に示すごとくその
枢着支点L1に連結され,該枢着支点L1はフード92の開閉
支点F1よりもやや上方に取り付けたことである。
また,該リンク10は,その両端101,102を,第5図及
び第6図に示すごとく,ラック22とピラー94とにそれぞ
れ回動可能に連結する。
即ち,上記リンク10は,後端部に略L字形の屈折部10
0を有する棒状物よりなる。そして,該屈折部100の一端
101をピラー94の側面に設けた回動軸942と連結する。ま
た,該回動軸942は,ピラー94の側面に設けたブラケッ
ト941に回動可能に支承する。
また,上記リンク10は,他端102を,第5図及び第6
図に示すごとく,上記ラック22の側面に回動可能に連結
する。即ち,該ラック22の側面には,リンク支持用の回
動ピン123を設ける。そして,該回動ピン123には,上記
リンク10を回動可能に支承する。なお,図中符号104
は,係止ピンである。
また,上記リンク10及びラック22を有する連係部材29
は,フード92を閉じた時にはシートが正面に位置し,一
方フード92を開いた時にはシート1が正面以外の方向,
例えば逆の方向に回動するよう,後述するピニオンギヤ
ー21を有する回転軸23に連結する。
第2図及び第3図に示すごとく,フード92上に水平に
回動可能に設けられた筒状の回転軸23は,上記ピニオン
ギヤー21を有している。そして,該ピニオンギヤー21に
は,ラック22を,ギヤ210,220を介してスライド移動可
能に配設する。
また,上記ラック22には,略コ字状のラックガイド22
1を嵌合する。なお,該ラックガイド221には,上記回動
ピン123が干渉せず回動できる様に貫通孔(図示せず)
が設けられている。
また,第2図,第3図に示すごとく,回転軸23の上端
はプレート状のシート台13を介してシート1に固定され
ている。
また,同図に示すごとく,上記シート台13とフード92
との間には連結軸24を有する。そして連結軸24は,上記
の筒状の回転軸23内に回動可能に支承する。また,連結
軸24は,上方に固定用プレート241を有する。そして,
該連結軸24は,下方にねじを有し,該ねじにはワッシャ
ー251を介してボルト25を着脱可能に螺合する。これに
より,連結軸24は,ピニオンギヤ21を有する回転軸23を
シートとを,一体回動可能に,フード92に対して軸支す
る。
その他の構成は,従来例(第10図,第11図)と同様で
ある。
次に,作用効果につき説明する。
即ち,本例にかかるシート回動装置において,フード
92は機台91に開閉可能に配設されている。そこで,まず
フード92を開ける。そして,該フード92には,第4図に
示すごとく,機台91の後方において,該フード92の開閉
支点F1となる,ヒンジ90が設けられている。
そのため,上記ラック22とリンク10との連結部である
上記回動ピン123は,同図に示すごとく,上記枢着支点L
1を回動軸として,L2〜L3の円弧状の軌跡L0を描いて動
く。
一方,機台92上に配設したシート1は,開閉支点F1を
回動軸として,軌跡F0を描く。即ち,同図に示すごと
く,リンク10の枢着支点L1は,フード92の開閉支点F1よ
りも上方に設けられている。そのため,フード開放時に
おけるフード92の回動軌跡F0と,上記回動ピン123の回
動軌跡L0が異なる。
それ故,ラック22は,第6図に示すごとく,E方向へ押
され,ピニオンギヤー21は,第6図の状態から第5図の
状態へ,ラック22とリンク10によって時計回りに回動さ
れ,該ピニオンギヤー21に取付けた上記シート1は,逆
方向へ180度回動する。
したがって,上記シート1は,第1図及び第4図,第
5図に示すごとく,フード92開放時においては,フード
92の先端部において,正面とは逆の向きとなる。それ
故,シート1の背もたれ11は,フード92の後方に搭載し
たガスボンベ95に当接することがない。
一方,上記フード92を閉めるときは,上記リンク10は
上述とは逆の動きをする。そのため,第5図の状態から
第6図の状態へ,上記シート1は,該リンク10の作動に
より正面を向くよう回動し,元の位置に戻る。即ち,シ
ート台13は,フード開放前と同じ位置,即ち運転席前方
の方向に自動的に戻る。
以上のごとく,本例によれば,フード92の開放時にシ
ート1がガスボンベ95に当接せず,またフード閉止時に
はシートが自動的に元の位置に復帰できる。
第2実施例 本例のシート回動装置につき,第7図〜第9図を用い
て説明する。
即ち,本例のシート回動装置3は,上端にシート1が
固定された回転軸としての回動軸31を,連係部材として
のワイヤー4とスプリングばね32とにより,回動可能と
したものである。その他の構成は,上記第1実施例と同
様である。
上記スプリングばね32は,第7図に示すごとく,一端
をフード92に設けた係止具322に固定し,また他端は上
記回動軸31に取り付ける。即ち,スプリングばね32の他
端321は,該回動軸31の下方に取り付け固定する。該ス
プリングばね32は,フード回動時においては,第8図に
示すごとく,上記回動軸31の回動を阻止するよう,付勢
力に抗した状態で取り付ける。
そして,上記ワイヤー4は,第7図に示すごとく,回
動軸31に巻装した状態で,その一端を該回動軸31に固定
する。また,該ワイヤー4の他端42は,上記ピラー94の
側面に固定する。
また,上記回動軸31は,下端の回動係止部311を,上
記フード92に設けた回動穴920に回動可能に係合する。
ところで,上記回動装置3において,フード2の閉止
時には,上記スプリングばね32が,第7図に示すごと
く,回動軸31の回動を阻止するよう,取付けられてい
る。しかし,フード2の開放時には,ワイヤー4が一定
の長さ(第4図のB参照)だけ緩む。そのため,第9図
に示すごとく,上記スプリングばね32は,D方向へ縮む。
このとき,該スプリングばね32により,上記回動軸31に
は回動力が生ずる。
これにより,第9図に示すごとく,上記回動軸31が矢
印方向に回動し,シート1の位置が180度回転して正面
とは逆の方向に回動する。
したがって,本例においては,第1実施例のごとく,
ピニオンギヤー21及びラック22を使用する必要がない。
そのため,シート1は,第1実施例のシート1に比較し
て,更に構造が簡単となる。なお,フード開閉に伴うワ
イヤー4の作用は,第1実施例のリンク10と基本的には
同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は第1実施例のシート回動装置を示し,
第1図はフードを開けた状態を示すフォークリフトの側
面図,第2図はシートの正面図,第3図はシート下方の
拡大断面図,第4図はフード開閉時の作動説明図,第5
図及び第6図はシート回動装置の平面図,第7図〜第9
図は第2実施例のシート回動装置を示し,第7図はシー
ト下方の斜視図,第8図は及び第9図はシートの回動装
置の平面図,第10図及び第11図は従来例のフォークリフ
トを示し,第10図はフードの開閉状態を示す側面図,第
11図はその平面図である。 1……シート,10……リンク,11……背もたれ,12……座
板,13……シート台,2,3……回動装置,21……ピニオンギ
ヤー,22……ラック,23……回転軸,29……連係部材,31…
…回動軸,32……スプリングばね,4……ワイヤー,91……
機台,92……フード,94……ピラー,95……ガスボンベ,F1
……開閉支点,L1……枢着支点,

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台に開閉可能に設けたフードと,該フー
    ドの上にシートを配設した産業車両において, 上記フードの上面に対して平行に回動可能に設けられて
    いると同時に上記シートに固定された回転軸と,該回転
    軸と機台との間に配設され,フードの開閉に応じて該回
    転軸を回動させる連係部材とを有する回動装置を備え, 該連係部材はフードを閉じた時にはシートが正面に位置
    し,フードを開いた時にはシートが正面以外に回動する
    よう上記回転軸に連結したことを特徴とする産業車両の
    シート回動装置。
JP1989152498U 1989-12-29 1989-12-29 産業車両のシート回動装置 Expired - Lifetime JPH086697Y2 (ja)

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JPH0391874U JPH0391874U (ja) 1991-09-19
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ID=31698757

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59195026U (ja) * 1983-06-14 1984-12-25 日産自動車株式会社 荷役車両

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JPH0391874U (ja) 1991-09-19

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