JP2547888Y2 - 産業車両のボンネット取付け構造 - Google Patents

産業車両のボンネット取付け構造

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JP2547888Y2
JP2547888Y2 JP129393U JP129393U JP2547888Y2 JP 2547888 Y2 JP2547888 Y2 JP 2547888Y2 JP 129393 U JP129393 U JP 129393U JP 129393 U JP129393 U JP 129393U JP 2547888 Y2 JP2547888 Y2 JP 2547888Y2
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arm
bonnet
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hood
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JP129393U
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Inventor
正志 吉田
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小松フォークリフト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フォークリフトトラッ
ク等の産業車両において、上方に開放するボンネットに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトトラック等の産業
車両においては、図1に示すように、車体1の上部後部
側に逆お腕状のボンネット6が取付けられ、該ボンネッ
ト6はその下部後端部が車体1の後端部に軸着されるこ
とで、車体1に対して上方に開放可能となっている。そ
して、前記ボンネット6の上部に運転シート9が固着さ
れると共に、ボンネット6の内部側となる車体1の上部
にバッテリー5が設けられ、該バッテリー5に接続する
駆動モータ4が車体1内部中央に設けられ、該駆動モー
タ4により駆動輪2を駆動するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の産業車両におい
て、ボンネット6を開放する場合、図8に示すように、
ボンネット6は、車体1の後端部に軸着する軸着点Aを
中心に90°以上(時計回り方向)回転することで、そ
の自重で閉鎖側に倒れないような構成となっている。こ
のため、ボンネット6の内部側に設けられたバッテリー
5の点検作業、あるいは交換作業を行う際、車体1の後
方側に大きなスペース(ボンネットと運転シートとが配
置される空間)を設ける必要があり、作業に手間がかか
る。また、車体1の後方側に大きなスペースを設けるこ
とができず、図9に示すように、ボンネット6を半開放
状態にして、作業者が作業を行うと、ボンネット6が閉
鎖側に倒れて、作業者に危険が及ぶ恐れがあった。本考
案は、これらの問題を解消することを、その課題として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、車体の上部に
ボンネットを上方に開放自在に取付け、該ボンネットに
第一アームの長手方向一端部を回転自在に取付け、該第
一アームの長手方向他端部に第二アームの長手方向一端
部を回転自在に連結し、該第二アームの長手方向他端部
を車体の上部に回転自在に取付け、前記第一アームと第
二アームとを一直線に配置した際、ボンネットの重心
がボンネットの車体への軸着点より開放側に位置し、か
つ前記第一アームがその長手方向他端部を車体の上部に
当接した際、ボンネットの重心が前記軸着点より閉鎖側
に位置するように、第一アームのボンネットへの取付け
位置と、第二アームの車体の上部への取付け位置と、第
一アームの長手方向の長さと、第二アームの長手方向の
長さをそれぞれ設定した構成にする。
【0005】
【作 用】本考案は、ボンネットを開放して作業を行
う際、ボンネットを第一アームと第二アームとにより大
開放状態に保持することができると共に、ボンネットを
第一アームにより小開放状態に保持することができるこ
とで、車体後方側に大きなスペースを設ける必要をなく
す。
【0006】
【実 施 例】本考案による産業車両のボンネットの一
実施例について説明する。図1に示すように、車体1
は、前部に駆動輪2を、後部に操舵輪3をそれぞれ設け
ると共に、車体1内部中央に駆動モータ4を設け、該駆
動モータ4により駆動輪2を駆動するようになってい
る。また、前記駆動モータ4に接続するバッテリー5を
車体1上部の後部側に着脱自在に設けている。そして、
車体1上部の後部側に前記バッテリー5を覆うようにボ
ンネット6を設け、該ボンネット6は、上壁7a、前壁
7b、左壁7c、右壁7d、後壁7eとから下方が開口
する逆お腕状となると共に、前記後壁7eの下端を車体
1上部の後端部に軸着することで、この軸着点Aを中心
に車体1に対して上方に開放可能となっている。また、
前記ボンネット6の上部に運転シート9を固着してい
る。
【0007】そして、図2、図3、図4に示すように、
ボンネット6の内部側において、上壁7aの後部左端部
に上向コ字形のコ字片10を固着し、該コ字片10の下
部に概略L字形のL字片11をボルトで固着し、該L字
片11の下部に第一アーム12の長手方向一端部を左右
水平に向う軸13にて上下回動自在に軸着する。該第一
アーム12は長手方向一端部から若干折曲して左下部
(図2においては右下部)に向かい、また逆に折曲して
左右真下に向かっている。そして、前記第一アーム12
の長手方向他端部に第二アーム14の長手方向一端部を
左右水平に向う軸15にて上下回動自在に軸結し、該第
二アーム14の長手方向他端部に固定片16を左右水平
に向う軸17にて上下回動自在に軸着している。そし
て、前記固定片16は、前記ボンネット6の内部側に位
置する車体1上部の左端部に固着している。
【0008】そして、前記第一アーム12と第二アーム
14とにおいては、ボンネット6開放の際、図5に示す
ように、前記第一アーム12と第二アーム14とが
直線となる大開放状態の場合、開放するボンネット6側
の重心Wが軸着点Aより前後方向開放側、すなわち後方
側に位置すると共に、図6に示すように、前記第一アー
ム12と第二アーム14とが折曲し、第一アーム12の
長手方向他端部が車体1の上部に当接する小開放状態の
場合、開放するボンネット6側の重心Wが軸着点Aより
前後方向閉鎖側、すなわち前方側に位置するように構成
している。
【0009】次に、このように構成したボンネット6の
開閉動作について説明する。開放動作は、図3に示すよ
うに、第一アーム12と第二アーム14とが前方く字形
となってボンネット6が閉鎖した状態から、作業者がボ
ンネット6を軸着点Aを中心に回転して上方に開放する
と、該ボンネット6に追動して第一アーム12が後方に
移動し、該第一アーム12に追動して第二アーム14が
前記固定片16と軸着する軸着点Bを中心に後方側に回
転する。
【0010】そして、図5に示すように、第一アーム1
2と第二アーム14とが一直線となると、ボンネット
6側の重心Wが軸着点Aより後方側に位置して、ボンネ
ット6側を後方に回転しようとするが、第一アーム12
と第二アーム14とによって支持されて、ボンネット6
を開放角度αの大開放状態で保持するようになってい
る。
【0011】さらに、第二アーム14を後方側に回転す
ると、ボンネット6が軸着点Aを中心に前方側に回転
し、図6に示すように、第一アーム12の長手方向他端
部が車体1の上部に当接すると、ボンネット6側の重心
Wが軸着点Aより前方側に位置して、ボンネット6側を
前方に回転しようとするが、第一アーム12によって支
持されて、ボンネット6を開放角度βの小開放状態で保
持するようになっている。
【0012】閉鎖動作は、前述の開放動作の逆動作とな
り、第二アーム14が軸着点Bを中心に前方側に回転
し、ボンネット6の小開放状態から大開放状態を経て、
ボンネット6が閉鎖状態になる。
【0013】また、前述した実施例において、図7に示
すように、第二アーム14に長手方向にわたって複数の
穴部18を形成し、それぞれの穴部18に第一アーム1
2の長手方向他端部が軸15を介して軸結可能とするこ
とで、第一アーム12と第二アーム14との軸結部を任
意に設定することができ、ボンネット6の大開放状態の
開放角度αと小開放状態の開放角度βとを変更すること
ができる。
【0014】このように構成したことで、ボンネット6
を開放して作業を行う際、ボンネット6を第一アーム1
2と第二アーム14とにより大開放状態に保持すると共
に、ボンネット6を第一アーム12により小開放状態に
保持することで、従来と比べて、車体1後方側に大きな
スペースを設ける必要をなくすことができる。
【0015】また、ボンネット6内部のバッテリー5の
交換作業の場合は、ボンネット6を大開放状態に保持す
るため、車体1後方側に若干のスペースを必要とするも
のの、ボンネット6内部のバッテリー5等の点検作業の
場合は、ボンネット6を小開放状態に保持するため、車
体1後方側にほとんどスペースを必要とせず、作業開始
時に作業者が車体1後方側のスペースをあまり気にせず
に作業を行うことができる。
【0016】また、ボンネット6が小開放状態、あるい
は、大開放状態で保持されている時、何らかの力によっ
てボンネット6が前方側、すなわち閉鎖側に倒れようと
しても、小開放状態においては、第一アーム12によっ
てボンネット6を支持すると共に、大開放状態において
も、第二アーム14が後方側に回転して第一アーム12
が車体1上部に当接し、小開放状態と同様に、第一アー
ム12によってボンネット6を支持することができ、こ
れにより、作業中の作業者に危険が及ぶのを防止するこ
とができる。
【0017】
【考案の効果】本考案は、ボンネットを開放して作業を
行う際、ボンネットを第一アームと第二アームとにより
大開放状態に保持すると共に、ボンネットを第一アーム
により小開放状態に保持することで、車体後方側に大き
なスペースを設ける必要をなくすことができる。特に、
作業内容によって大開放状態と小開放状態とを選択する
が、小開放状態を選んだ場合は、車体後方側にほとんど
スペースを設ける必要がなくなり、作業開始時に作業者
が車体後方側のスペースを気にせずに作業を行うことが
でき、作業性の向上を図ることができる。
【0018】また、ボンネット開放時,第一アームある
いは第二アームによりボンネットを支持しているので、
作業中ボンネットが倒れて作業者に危険が及ぶのを防止
することができ、安全性の向上を図ることができる。
【0019】さらに、本考案はボンネットと車体上部と
にわたって第一アームと第二アームとに設けた構成とな
っているので、部品点数を少なく、構成を単純化するこ
とができ、安価にこれを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】産業車両の側面図である。
【図2】本考案による産業車両のボンネットの正面説明
図である。
【図3】図2の側面説明図である。
【図4】図2の上面説明図である。
【図5】本考案による産業車両のボンネットの開放状態
説明図である。
【図6】本考案による産業車両のボンネットの開放状態
説明図である。
【図7】本考案による第一アームと第二アームとの軸結
部の変形例を示す説明図である。
【図8】従来のボンネットの開放状態説明図である。
【図9】従来のボンネットの開放状態説明図である。
【符号の説明】
1…車体、2…駆動輪、3…操舵輪、4…駆動モータ、
5…バッテリー、6…ボンネット、7a…上壁、7b…
前壁、7c…左壁、7d…右壁、7e…後壁、9…運転
シート、10…コ字片、11…L字片、12…第一アー
ム、13…軸、14…第二アーム、15…軸、16…固
定片、17…軸、18…穴部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1の上部にボンネット6を上方に開
    放自在に取付け、該ボンネット6に第一アーム12の長
    手方向一端部を回転自在に取付け、該第一アーム12の
    長手方向他端部に第二アーム14の長手方向一端部を回
    転自在に連結し、該第二アーム14の長手方向他端部を
    車体1の上部に回転自在に取付け、前記第一アーム12
    と第二アーム14とを一直線に配置した際、ボンネッ
    ト6の重心Wがボンネット6の車体1への軸着点Aより
    開放側に位置し、かつ前記第一アーム12がその長手方
    向他端部を車体1の上部に当接した際、ボンネット6の
    重心Wが前記軸着点Aより閉鎖側に位置するように、第
    一アーム12のボンネット6への取付け位置と、第二ア
    ーム14の車体1の上部への取付け位置と、第一アーム
    12の長手方向の長さと、第二アーム14の長手方向の
    長さとをそれぞれ設定したことを特徴とする産業車両の
    ボンネット取付け構造。
JP129393U 1993-01-22 1993-01-22 産業車両のボンネット取付け構造 Expired - Lifetime JP2547888Y2 (ja)

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JPH0659392U JPH0659392U (ja) 1994-08-19
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