JPH0866430A - 車椅子装置 - Google Patents

車椅子装置

Info

Publication number
JPH0866430A
JPH0866430A JP6228834A JP22883494A JPH0866430A JP H0866430 A JPH0866430 A JP H0866430A JP 6228834 A JP6228834 A JP 6228834A JP 22883494 A JP22883494 A JP 22883494A JP H0866430 A JPH0866430 A JP H0866430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
brake
footrest
rear wheel
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6228834A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Furukawa
昭 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP6228834A priority Critical patent/JPH0866430A/ja
Publication of JPH0866430A publication Critical patent/JPH0866430A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ操作時におけるフートレスト機構の
操作上の手間を省き、乗り降り時における煩わしさを軽
減する。 【構成】 車椅子本体3と、車椅子本体3から前方下方
に向けて突設されフートレスト部分が地表面Gから幾分
離れた高さに設定されたフートレスト機構4と、車椅子
本体3の後輪6を対象として車椅子本体3に装備された
ブレーキシュー8とを備え、フートレスト機構4全体を
車椅子本体3のアーム取付部材11に回動自在に装備す
るとともに、ブレーキロッド13とフートレストアーム
12との間に、ブレーキレバー9の操作に連動して作動
しフートレスト機構4全体を下方向に回動させるアーム
回動用ロッド16を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車椅子装置に係り、特
に、車椅子使用者の両足載置用のフートレスト機構を,
地表面と地表面より高い位置との間で昇降させる構造を
有する車椅子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子は、車椅子使用者着座用の
座席を備えた車椅子本体と,車椅子本体の前面側に車椅
子前進方向へ向けて突設された両足載置用のフートレス
ト機構と,車椅子本体に各2個ずつ装備された前輪及び
後輪と,後輪ロック用のブレーキ機構と,ブレーキ機構
を作動させるためのブレーキレバー等とを備えた構造と
なっている。前述のフートレスト機構は、車椅子本体の
前面側に1対の支持部材を介して各々支持された右足載
置用の右側フートレスト部と,左足載置用の左側フート
レスト部とに分割された構造のものが多く、地表面より
も幾分高い定位置に配置されている。
【0003】また、前述したフートレスト機構として
は、車椅子に対する乗り降りを行い易くするため、右側
及び左側フートレスト部を定位置から退避可能とした可
動式構造のものが一般的である。この種のフートレスト
機構では、右側及び左側フートレスト部が各支持部材に
対し回動機構を介して回動自在となっている。車椅子へ
の乗り降り時には、使用者が足で右側及び左側フートレ
スト部を跳ね上げる(回動させる)ことにより、右側及
び左側フートレスト部を定位置から退避位置まで退避さ
せるようにしている。この場合、車体からフートレスト
機構を取外し可能とした構造の車椅子もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の車椅子にあっては、使用者が車椅子から降車する場
合、定位置にあるフートレスト機構の右側及び左側フー
トレスト部を退避位置まで足で跳ね上げる(退避させ
る)動作を行った後、両足を地面に降ろすことにより降
車していた。他方、使用者が車椅子に乗車する場合、右
側及び左側フートレスト部が定位置にある時は退避位置
まで足で跳ね上げる(退避させる)動作を行ってから)
座席に着座し、右側及び左側フートレスト部を退避位置
から定位置に戻す動作を行った後、右側及び左側フート
レスト部に両足を載置することにより乗車していた。
【0005】しかしながら、車椅子は障害者や老人等に
より使用されるものであるため、車椅子への乗車時或い
は降車時に、前述したように使用者が足を使ってフート
レスト機構の右側及び左側フートレスト部を定位置から
退避位置まで退避させたり,退避位置から定位置に戻し
たりする動作を行うことは、障害者や老人にとってはか
なりの負担になると共に煩雑であるという不都合があっ
た。また、足が不自由な障害者や足腰が衰弱している老
人の場合には、右側及び左側フートレスト部を前述のよ
うに足で退避位置へ退避させたり定位置へ戻したりする
動作を行うことはできないため、介護者を必要とすると
いう不都合があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、ブレーキ操作時におけるフートレスト機
構の操作上の手間を省き、これによって乗り降り時にお
ける煩わしさを軽減した車椅子装置を提供することを、
その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車椅子本体
と、車椅子本体から前方下方に向けて突設されフートレ
スト部分が地表面から幾分離れた高さに設定されたフー
トレスト機構と、車椅子本体の後輪を対象として車椅子
本体に装備されたブレーキ機構とを備えた車椅子装置に
おいて、フートレスト機構全体を車椅子本体の連結部材
に回動自在に装備するとともに、ブレーキ機構に、ブレ
ーキ機構の操作に連動して作動しフートレスト機構全体
を下方向に回動させるフートレスト連動機構を装備す
る、という構成を採っている。これによって前述した目
的を達成しようとするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、フートレスト機構のフートレ
スト部分に両足を載置して車椅子装置に乗車している搭
乗者が、車椅子装置から降車する場合は、先ず、ブレー
キ機構を作動状態となるように操作する。これに伴い、
車椅子装置は走行不可状態となる。この時、ブレーキ機
構の操作に連動してフートレスト連動機構が作動する。
フートレスト連動機構の作動に伴い、フートレスト部分
が地表面から幾分離れた高さとなっているフートレスト
機構全体が、当該位置から下方向に回動し、地表面に接
地する。これにより、搭乗者は、地表面に接地状態とな
ったフートレスト機構を介して車椅子装置から降車す
る。
【0009】他方、車椅子装置に乗車して車椅子装置を
走行させる場合は、先ず、地表面に接地状態となってい
るフートレスト機構のフートレスト部分に両足を載置す
ることにより、車椅子装置に乗車する。次に、搭乗者
は、ブレーキ機構を非作動状態となるように操作する。
この時、ブレーキ機構の操作に連動してフートレスト連
動機構が作動する。フートレスト連動機構の作動に伴
い、地表面に接地状態となっているフートレスト機構全
体が、地表面から上方向に回動し、フートレスト部分が
地表面から幾分離れた高さに設定される。これにより、
車椅子装置は走行可能状態となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を適用してなる第1実施例乃至
第3実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】(1)第1実施例。 図1は本第1実施例における車椅子1の全体構成を示す
図である。車椅子1は、車椅子使用者が着座するための
座席2を装備した車椅子本体3と,車椅子本体3の前面
側に車椅子前進方向へ向けて突設され車椅子使用者の両
足を載置するためのフートレスト機構4と,車椅子本体
3に各々2個ずつ装備された前輪5及び後輪6と,後輪
6を挟持するブレーキシュー8と,ブレーキシュー8を
介して後輪6をロック状態またはロック解除状態とする
ためのブレーキレバー9等とを備えた構造となってい
る。
【0012】車椅子1の要部の構成を詳述すると、車椅
子1を構成する車椅子本体3における地表面Gから所定
高を有する箇所には、座席2が配置されている。また、
車椅子本体3における座席2配設箇所の前方下側には、
アーム取付部材11が固定されると共に、アーム取付部
材11には、アーム支持軸11aを介してフートレスト
アーム12が図中時計方向/反時計方向へ回動自在に装
着されている。また、フートレストアーム12の下端部
には、両足が載置される本体部4aと後端部4bとから
成るフートレスト機構4が固定されている。
【0013】また、フートレスト機構4の後端部4b
は、本体部4aが地表面Gに載置されている状態で,車
椅子後退方向側へ向けて若干の上り勾配を有するような
角度に設定されている。フートレスト機構4に前述の構
造を有する後端部4bを設けることにより、フートレス
ト機構4を定位置(図1の2点鎖線位置)まで上昇させ
た時にフートレスト機構4と地表面Gとの間における間
隔を確保し、車椅子1の円滑な走行を可能とするように
なっている。また、車椅子本体3における座席2配設箇
所の下方側には、ブレーキロッド13がロッド支持軸1
4を介して図中時計方向/反時計方向へ回動自在に装着
されると共に、ブレーキロッド13の上端部には、ブレ
ーキレバー9が固定されている。
【0014】更に、車椅子本体3における座席2配設箇
所の側方部には、例えば矩形状のブレーキロッドガイド
部材15が固定されている。ブレーキロッドガイド部材
15には、ブレーキロッド13の挿通が可能な孔部15
aが形成されると共に、孔部15aの長手方向両側部分
には、ブレーキロッド13を係止するための係止部15
b,15cが各々形成されている(図2参照)。また、
ブレーキロッド13の下方部分には、ブレーキシュー8
が固定されると共に、ブレーキロッド13の下方部分と
フートレストアーム12の上方部分との間には、アーム
回動用ロッド16が固定されている。ここで、図1では
左側の後輪6用のブレーキシュー8のみ図示してある
が、車椅子1の右側部分にも右側後輪用のブレーキシュ
ー(図示略)が装備されており、ブレーキレバー9の操
作と連動して動作するようになっている。
【0015】車椅子1の使用者が、ブレーキレバー9を
操作してブレーキロッド13を図1時計方向へ回動さ
せ,ブレーキロッド13をブレーキロッドガイド部材1
5の係止部15c(後輪ロック位置P1)に係止させた
場合は、ブレーキシュー8が後輪6を挟持する結果、後
輪6がロック状態となるようになっている。またこの
時、アーム回動用ロッド16が、ブレーキレバー9の前
記操作に伴い車椅子後退方向側へ移動する結果、フート
レスト機構4は、その本体部4aが地表面Gに載置され
るようになっている(図1の実線位置)。
【0016】他方、車椅子1の使用者が、ブレーキレバ
ー9を操作してブレーキロッド13を図中反時計方向へ
回動させ,ブレーキロッド13をブレーキロッドガイド
部材15の係止部15b(フートレスト上昇位置P2)
に係止させた場合は、ブレーキシュー8が後輪6から離
間する結果、後輪6のロック状態が解除されるようにな
っている。またこの時、アーム回動用ロッド16が、ブ
レーキレバー9の前記操作に伴い車椅子前進方向側へ移
動する結果、フートレスト機構4は、地表面Gから離間
して定位置(図1の2点鎖線位置)に固定されるように
なっている。
【0017】次に、上記の如く構成した本第1実施例の
作用を説明する。
【0018】例えば、後輪6がロック状態(図1に示す
状態)にある車椅子1に使用者が乗車して走行する場合
は、車椅子1の座席2に着座し、地表面Gに載置されて
いるフートレスト機構4の本体部4aに両足を載置す
る。次に、車椅子1に乗車した使用者が、ブレーキレバ
ー9を操作してブレーキロッド13を図1反時計方向へ
回動させることにより、ブレーキロッド13をブレーキ
ロッドガイド部材15の係止部15bに係止させる。こ
れにより、後輪6を押圧していたブレーキシュー8が後
輪6から離間するため、後輪6のロック状態が解除され
る。
【0019】前述の如く使用者がブレーキレバー9を操
作してブレーキロッド13をブレーキロッドガイド部材
15の係止部15bに係止させると、ブレーキロッド1
3がロッド支持軸14を介して図1反時計方向へ回動す
るため、アーム回動用ロッド16が車椅子前進方向側へ
移動する。これにより、フートレスト機構4が、地表面
Gから離間して上昇し定位置(図1の2点鎖線で示す位
置)に固定されるため、車椅子1が走行可能状態とな
る。
【0020】他方、使用者が車椅子1の後輪6をロック
状態として車椅子1から降車する場合は、先ず、ブレー
キレバー9を操作してブレーキロッド13を図1時計方
向へ回動させることにより、ブレーキロッド13をブレ
ーキロッドガイド部材15の係止部15cに係止させ
る。これにより、ブレーキシュー8が後輪6を挟持する
ため、後輪6がロック状態となる。
【0021】前述の如く使用者がブレーキレバー9を操
作してブレーキロッド13をブレーキロッドガイド部材
15の係止部15cに係止させると、ブレーキロッド1
3がロッド支持軸14を介して図1時計方向へ回動する
ため、アーム回動用ロッド16が車椅子後退方向側へ移
動する。これにより、フートレスト機構4は、定位置
(図1の2点鎖線で示す位置)から下降し、その本体部
4aが地表面Gに載置される。この後、使用者は、両足
を載置しているフートレスト機構4を介して車椅子1か
ら降車する。
【0022】上述したように、本第1実施例によれば、
車椅子1のフートレスト機構4は,車椅子使用者による
ブレーキレバー9の操作に連動して地表面Gと地表面G
より上方の定位置との間で昇降する構造であるため、換
言すれば車椅子1に乗車した使用者の手元にあるブレー
キレバー9の操作を行うだけで,フートレスト機構4を
自在に昇降させることができるため、従来の如く足を使
ってフートレスト機構を定位置から退避位置へ退避させ
たり退避位置から定位置へ戻したりする動作が不要とな
る。これにより、足が不自由な使用者であっても車椅子
1への乗り降りを円滑に行うことができる。
【0023】また、本第1実施例によれば、車椅子1の
フートレスト機構4を地表面Gに載置させて車椅子1か
ら降車する場合には、ブレーキレバー9を操作して後輪
6をロック状態としなければフートレスト機構4が地表
面Gに載置されないため、従来のように後輪にロックを
かけ忘れて乗り降りすることを確実に防止することがで
きる。また、車椅子1を走行させる場合には、ブレーキ
レバー9による後輪6のロック解除と共にフートレスト
機構4が上方向へ移動するため、車椅子1を円滑走行さ
せることが可能となる。更に、フートレストアーム12
とブレーキロッド13とをアーム回動用ロッド16で連
結するだけの構造であるため、フートレスト機構4を昇
降させる構造を簡易化できると共に低価格化を図ること
ができる。
【0024】(2)第2実施例。 図3は本第2実施例における車椅子21の要部の構成を
示す図である。車椅子21を構成するフレーム22の前
方部分には、アーム取付部材23,24が固定されると
共に、アーム取付部材23,24の間には、アーム支持
軸25を介してフートレストアーム26が図中時計方向
/反時計方向へ回動自在に装着されている。フートレス
トアーム26の下端部には、車椅子使用者の両足載置用
のフートレスト機構が固定されている。図3では車椅子
21の座席,前輪,右側の後輪,フートレスト機構等の
図示は省略してある。
【0025】また、フレーム22の下側部分には、取付
板27が固定されると共に、取付板27には、ブレーキ
シュー取付部材28が支持軸29を介して図中時計方向
/反時計方向へ回動自在に装着されている。更に、ブレ
ーキシュー取付部材28の下端部には、ブレーキシュー
30が固定されている。ここで、図3では左側の後輪4
4用のブレーキシュー30のみ図示してあるが、車椅子
21の右側部分にも右側後輪用のブレーキシュー(図示
略)が装備されており、ブレーキレバー37の操作と連
動して動作するようになっている。また、ブレーキシュ
ー取付部材28の中央部分には、第1リンク31が連結
軸32を介して回動自在に連結されると共に、第1リン
ク31は、連結軸33を介して第2リンク34に回動自
在に連結されている。
【0026】更に、第2リンク34は、支持部材35を
介して取付板27に回動自在に支持されている。支持部
材35には、ブレーキロッド36が固定されると共に、
ブレーキロッド36の上端部には、ブレーキレバー37
が固定されている。また、フートレストアーム26の上
方部分には、取付部材38が固定されると共に、取付部
材38には、連結軸39を介して第3リンク40が回動
自在に装着されている。また、前述の第2リンク34の
一端部には、ピン41が突設されており、第3リンク4
0は、当該第3リンク40に形成された長穴40aを介
して第2リンク34のピン41に係合している。
【0027】そして、上述した第2リンク34,第3リ
ンク40,ブレーキロッド36等が公知のトグル機構を
構成しており、第2リンク34及び第3リンク40の成
す角度が零度,即ち第2リンク34及び第3リンク40
が一直線に近付くに従って,フートレストアーム26を
車椅子前進方向側へ押圧する力が大きくなるようになっ
ている。更に、前述の取付板27には、1対のストッパ
用ピン42,43がブレーキロッド36の両側に位置す
る状態で突設されている。ストッパ用ピン42,43に
よりブレーキロッド36の可動範囲(ブレーキレバー3
7の操作範囲)を規制するようになっている。
【0028】車椅子21の使用者が、ブレーキレバー3
7を操作してブレーキロッド36を図中時計方向へ回動
させた場合は、ブレーキシュー取付部材28が図中反時
計方向へ回動し、ブレーキシュー30が後輪44を押圧
する結果、後輪44がロック状態となるようになってい
る。またこの時、第2リンク34及び第3リンク40が
図3に示す角度を保つ結果(図3の実線位置)、フート
レストアーム26に固定されたフートレスト機構は、地
表面に載置されるようになっている。
【0029】他方、車椅子21の使用者が、ブレーキレ
バー37を操作してブレーキロッド36を図中反時計方
向へ回動させた場合は、ブレーキシュー取付部材28が
図中時計方向へ回動し、ブレーキシュー30が後輪44
から離間する結果、後輪44のロック状態が解除される
ようになっている。またこの時、図3に実線で示す角度
を保っていた第2リンク34及び第3リンク40が同一
直線上に位置して水平状態となる結果(図3の2点鎖線
位置)、フートレストアーム26に固定されたフートレ
スト機構は、地表面から離間して所定高さに固定される
ようになっている。
【0030】次に、上記の如く構成した本第2実施例の
作用を説明する。
【0031】例えば、後輪44がロック状態(図3に示
す状態)にある車椅子21に使用者が乗車しフートレス
ト機構に両足を載置した後、ブレーキレバー37を操作
してブレーキロッド36を図中反時計方向へ回動させる
と、第2リンク34及び第3リンク40を介して,ブレ
ーキシュー取付部材28が図中時計方向へ回動する。こ
れにより、後輪44を押圧していたブレーキシュー30
が後輪44から離間するため、後輪44のロック状態が
解除される。
【0032】前述の如く使用者がブレーキレバー37を
操作してブレーキロッド36を図中反時計方向へ回動さ
せると、第2リンク34に固定されたピン41が第3リ
ンク40の長穴40a内を図3右方向へ移動する結果、
図3に実線で示す角度を保っていた第2リンク34及び
第3リンク40が水平状態となる(図3の2点鎖線位
置)。これにより、フートレストアーム26が図中時計
方向へ回動するため、フートレスト機構は地表面から離
間して所定高さに固定され、車椅子21が走行可能状態
となる。
【0033】他方、使用者が車椅子21の後輪44にロ
ックをかけて車椅子21から降車する場合は、ブレーキ
レバー37を操作してブレーキロッド36を図中時計方
向へ回動させると、第2リンク34に固定されたピン4
1が第3リンク40の長穴40a内を図3左方向へ移動
する結果、水平状態となっていた第2リンク34及び第
3リンク40が回動し図3実線で示す角度を保つ。これ
により、ブレーキシュー取付部材28が図中反時計方向
へ回動し、ブレーキシュー30が後輪44を押圧するた
め、後輪44がロック状態となる。
【0034】前述の如く使用者がブレーキレバー37を
操作してブレーキロッド36を図中時計方向へ回動させ
ると、第2リンク34及び第3リンク40が水平状態か
ら図3に示す状態となり、フートレストアーム26が図
中反時計方向へ回動するため、フートレスト機構は地表
面に載置される。この後、使用者は、両足を載置してい
るフートレスト機構を介して車椅子21から降車する。
【0035】上述したように、本第2実施例によれば、
上記第1実施例と同様に、車椅子21のフートレスト機
構は,車椅子使用者によるブレーキレバー37の操作に
連動して地表面と地表面より上方の定位置との間で昇降
する構造であるため、従来の如く足を使ってフートレス
ト機構を定位置から退避位置へ退避させたり退避位置か
ら定位置へ戻したりする動作が不要となる。これによ
り、足が不自由な使用者であっても車椅子21への乗り
降りを円滑に行うことができる。
【0036】また、本第2実施例によれば、上記第1実
施例と同様に、車椅子21のフートレスト機構を地表面
に載置させて車椅子21から降車する場合には、ブレー
キレバー37を操作して後輪44をロック状態としなけ
ればフートレスト機構が地表面に載置されないため、従
来のように後輪にロックをかけ忘れて乗り降りすること
を確実に防止することができる。また、車椅子21を走
行させる場合には、ブレーキレバー37による後輪44
のロック状態解除と共にフートレスト機構が上方向へ移
動するため、車椅子21を円滑走行させることができ
る。
【0037】(3)第3実施例。 図4は本第3実施例における車椅子51の要部の構成を
示す図である。車椅子51におけるフレーム52の上部
には、座席53が固定されると共に、フレーム52の下
方側には、各2個ずつの前輪54及び後輪55が装備さ
れている。また、フレーム52の前方部分には、アーム
取付部材56が装備されると共に、アーム取付部材56
は、支持軸57を介して図中時計方向/反時計方向に回
動自在となっている。また、アーム取付部材56には、
フートレストアーム58が固定されると共に、フートレ
ストアーム58の下端部には、車椅子使用者の両足載置
用のフートレスト機構59が固定されている。
【0038】また、フレーム52には、支持軸60が車
体幅方向に水平状態で装備されている。支持軸60に
は、ブレーキロッド61が図中時計方向/反時計方向へ
回動自在に支持されると共に、ブレーキロッド61の上
端部には、ブレーキレバー62が固定されている。ま
た、フレーム52の側面部には、前述した支持軸60の
取付部分を補強するための補強板75が固定されてい
る。図4に示すブレーキロッド61の位置(水平面に対
して所定角度を成す位置,一例としては例えば約15度
程度)は、後述のブレーキシュー65による後輪55の
ロック解除位置を示している。
【0039】また、フレーム52の側面部には、支持軸
63を介してブレーキシュー取付部材64が図中時計方
向/反時計方向へ回動自在に支持されると共に、ブレー
キシュー取付部材64には、ブレーキシュー65が固定
されている。ブレーキシュー65には、調整ネジ部66
が付設されており、調整ネジ部66によりブレーキシュ
ー65の後輪55側に対する突出量を調整するようにな
っている。ここで、図4では左側の後輪55用のブレー
キシュー65のみ図示してあるが、車椅子51の右側部
分にも右側後輪用のブレーキシュー(図示略)が装備さ
れており、ブレーキレバー62の操作と連動して動作す
るようになっている。
【0040】また、支持軸60には、第1連結部材67
が連結されると共に、第1連結部材67とブレーキシュ
ー取付部材64との間には、第2連結部材68が連結さ
れている。また、フレーム52の下端部分には、ストッ
パ部材69が固定されている。ストッパ部材69によ
り、ブレーキシュー取付部材64の回動範囲を規制する
ようになっている。また、支持軸60には、第3連結部
材70が連結されると共に、第3連結部材70には、補
助部材71が連結されている。第3連結部材70と補助
部材71とは、第3連結部材70に溶接されたピン70
aと補助部材71に形成された長穴71aとの係合によ
り,連結されている。
【0041】ブレーキレバー62の操作に伴うブレーキ
ロッド61の回動時には、第3連結部材70のピン70
aが補助部材71の長穴71a内を図中左右方向へ移動
する結果、アーム回動用ロッド74が図中左右方向へ移
動するようになっている。また、フレーム52における
第3連結部材70配設箇所の下方側には、ストッパ部材
72が固定されている。ストッパ部材72により、第3
連結部材70を支えるようになっている。更に、補助部
材71には、調整ネジ部73を介してアーム回動用ロッ
ド74が連結されている。アーム回動用ロッド74は、
アーム取付部材56に連結されている。
【0042】車椅子51の使用者が、ブレーキレバー6
2を操作しブレーキロッド61を図4の位置から図中時
計方向へ所定角度(例えば約15度)回動させた場合
は、第1連結部材67及び第2連結部材68を介してブ
レーキシュー取付部材64が図中反時計方向へ回動し、
ブレーキシュー65が後輪55を押圧する結果、後輪5
5がロック状態となるようになっている。またこの時、
アーム回動用ロッド74が図中右方向へ移動し、アーム
取付部材56が支持軸57を介して図中反時計方向へ回
動する結果、フートレストアーム58に固定されたフー
トレスト機構59は、地表面Gに載置されるようになっ
ている。
【0043】他方、車椅子51の使用者が、ブレーキレ
バー62を操作しブレーキロッド61を前述の後輪ロッ
ク位置から図中反時計方向へ所定角度(例えば約15
度)回動させ,図4の位置に戻した場合は、第1連結部
材67及び第2連結部材68を介してブレーキシュー取
付部材64が図中時計方向へ回動し、ブレーキシュー6
5が後輪55から離間する結果、後輪55のロック状態
が解除されるようになっている。またこの時、アーム回
動用ロッド74が図中左方向へ移動し、アーム取付部材
56が支持軸57を介して図中時計方向へ回動する結
果、フートレストアーム58に固定されたフートレスト
機構59は、地表面Gから離間し所定高さに固定される
ようになっている。
【0044】次に、上記の如く構成した本第3実施例の
作用を説明する。
【0045】例えば、後輪55がロック状態にある車椅
子51に使用者が乗車しフートレスト機構59に両足を
載置した後、ブレーキレバー62を操作してブレーキロ
ッド61を図中反時計方向へ所定角度回動させ図4の位
置まで倒すと、第1連結部材67及び第2連結部材68
を介してブレーキシュー取付部材64が図中時計方向へ
回動する。これにより、後輪55を押圧していたブレー
キシュー65が後輪55から離間するため、後輪55の
ロック状態が解除される。
【0046】前述の如く使用者がブレーキレバー62を
操作してブレーキロッド61を図中反時計方向へ回動さ
せ図4の位置まで倒すと、アーム回動用ロッド74が図
中左方向へ移動するため、アーム取付部材56が支持軸
57を介して図中時計方向へ回動する。これにより、フ
ートレストアーム58が図中時計方向へ回動するため、
フートレストアーム58に固定されたフートレスト機構
59が、地表面Gから離間して所定高さに固定される。
これにより、車椅子51が走行可能状態となる。
【0047】他方、使用者が車椅子51の後輪55にロ
ックをかけて車椅子51から降車する場合は、ブレーキ
レバー62を操作して図4の位置にあるブレーキロッド
61を図中時計方向へ所定角度回動させると、第1連結
部材67及び第2連結部材68を介してブレーキシュー
取付部材64が図中反時計方向へ回動する。これによ
り、ブレーキシュー65が後輪55を押圧するため、後
輪55がロック状態となる。
【0048】前述の如く使用者がブレーキレバー62を
操作してブレーキロッド61を図4の位置から図中時計
方向へ所定角度回動させると、アーム回動用ロッド74
が図中右方向へ移動するため、アーム取付部材56が支
持軸57を介して図中反時計方向へ回動する。これによ
り、フートレストアーム58が図中反時計方向へ回動す
るため、フートレスト機構59は地表面Gに載置され
る。この後、使用者は、両足を載置しているフートレス
ト機構59を介して車椅子51から降車する。
【0049】上述したように、本第3実施例によれば、
上記第1実施例と同様に、車椅子51のフートレスト機
構59は,車椅子使用者によるブレーキレバー62の操
作に連動して地表面Gと地表面Gより上方の定位置との
間で昇降する構造であるため、従来の如く足を使ってフ
ートレスト機構を定位置から退避位置へ退避させたり退
避位置から定位置へ戻したりする動作が不要となる。こ
れにより、足が不自由な使用者であっても車椅子51へ
の乗り降りを円滑に行うことができる。
【0050】また、本第3実施例によれば、上記第1実
施例と同様に、ブレーキレバー62を操作して後輪55
をロックしなければフートレスト機構59が地表面Gに
載置されない構造であるため、従来のように後輪にロッ
クをかけ忘れて乗り降りすることを確実に防止すること
ができる。また、車椅子51の走行時には後輪55のブ
レーキ解除と共にフートレスト機構59が上方向へ移動
するため、車椅子51を円滑走行させることができる。
更には、フートレスト機構59の昇降構造の簡易化や低
価格化を図ることができる。
【0051】また、本第3実施例によれば、ブレーキレ
バー62の操作時におけるブレーキロッド61の回動量
が例えば15度程度と少ないため(図4の後輪ロック解
除位置と,図4の位置から時計方向に例えば15度程度
回動させた後輪ロック位置との間の回動量)、握力の弱
い障害者や老人でもブレーキレバー62を操作すること
ができ、従って、フートレスト機構59を地表面Gと地
表面Gより上方の定位置との間で昇降させることができ
る。これにより、車椅子51の使い勝手の向上を図るこ
とができる。
【0052】ここで、上記第1乃至第3実施例では、フ
ートレスト機構を右足及び左足が載置される箇所を一体
化した一体構造としてもよく、或いはフートレスト機構
を右足載置部分及び左足載置部分に分割した分割構造と
してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車椅子装
置によれば、フートレスト機構全体を車椅子本体の連結
部材に回動自在に装備するとともに,ブレーキ機構に,
ブレーキ機構の操作に連動して作動しフートレスト機構
全体を下方向に回動させるフートレスト連動機構を装備
した構成としているため、ブレーキ機構の作動と共にフ
ートレスト連動機構を介してフートレスト機構が下方向
に下がる結果、足が不自由な搭乗者であっても車椅子装
置への乗り降りを円滑に行うことができる。また、ブレ
ーキ機構を作動させなければフートレスト機構が下方向
に下がらないため、従来のようにブレーキ機構を作動さ
せることを忘れて乗り降りすることを防止することがで
きる。また、走行時にはフートレスト機構がブレーキ機
構の作動解除と共に上方向へ移動するので、車椅子装置
の円滑走行が可能となる、という種々の効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例における車椅子の
全体の構成を示す説明図である。
【図2】第1実施例におけるブレーキレバー及びブレー
キロッドとブレーキロッドガイド部材との位置関係を示
す説明図である。
【図3】第2実施例における車椅子の要部の構成を示す
説明図である。
【図4】第3実施例における車椅子の要部の構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 車椅子 3 車椅子本体 4 フートレスト機構 6 後輪 8 ブレーキ機構としてのブレーキシュー 11 連結部材としてのアーム取付部材 13 ブレーキ機構としてのブレーキロッド 16 フートレスト連動機構としてのアーム回動用ロッ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子本体と、この車椅子本体から前方
    下方に向けて突設されフートレスト部分が地表面から幾
    分離れた高さに設定されたフートレスト機構と、前記車
    椅子本体の後輪を対象として当該車椅子本体に装備され
    たブレーキ機構とを備えた車椅子装置において、 前記フートレスト機構全体を前記車椅子本体の連結部材
    に回動自在に装備するとともに、前記ブレーキ機構に、
    当該ブレーキ機構の操作に連動して作動し前記フートレ
    スト機構全体を下方向に回動させるフートレスト連動機
    構を装備したことを特徴とする車椅子装置。
JP6228834A 1994-08-30 1994-08-30 車椅子装置 Withdrawn JPH0866430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6228834A JPH0866430A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 車椅子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6228834A JPH0866430A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 車椅子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0866430A true JPH0866430A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16882595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6228834A Withdrawn JPH0866430A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 車椅子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0866430A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507336A (ja) * 2000-09-12 2004-03-11 ランダム プロダクツ トラスト 車輪付歩行器
JP2006305295A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Yuzo Miyake 車椅子及びその足掛け装置
JP2007021144A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Hidenori Ishii 車椅子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507336A (ja) * 2000-09-12 2004-03-11 ランダム プロダクツ トラスト 車輪付歩行器
JP2006305295A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Yuzo Miyake 車椅子及びその足掛け装置
JP2007021144A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Hidenori Ishii 車椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4607860A (en) Folding wheelchair
JP2000175974A (ja) 多機能ベッド
JPH0866430A (ja) 車椅子装置
JP4375504B2 (ja) 移乗装置
JPH11353046A (ja) 障害者用自動車運転補助ペダル
JP2001017485A5 (ja)
JP3888661B2 (ja) 携帯用車椅子
JP3840530B2 (ja) 車椅子
JP3854044B2 (ja) 車椅子用ブレーキ機構及び車椅子
JP3072463B2 (ja) 起立用車椅子
JP3566382B2 (ja) リクライニング機能付き車椅子
JPH0536416Y2 (ja)
JP3698476B2 (ja) 車椅子用フットレスト
JPH0336336Y2 (ja)
JP4117858B2 (ja) 患者搬送車
JPH05115509A (ja) 障害者用車椅子
JP3207932B2 (ja) サイド乗降用の障害者用車椅子
JPH05220194A (ja) 車椅子
JP3407933B2 (ja) 障害者用移動車
JP7079486B2 (ja) 車いす
JPH07241317A (ja) 車椅子付き介護用ベッド
JP3389940B2 (ja) 車いすのフットレスト収納装置
JP3060403B2 (ja) 車椅子用補助具
JPH08141019A (ja) 介護ベッド
JP2002306552A (ja) 歩行器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106