JPH086093Y2 - 土留め造成枠及び土留め - Google Patents

土留め造成枠及び土留め

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JPH086093Y2
JPH086093Y2 JP1990030443U JP3044390U JPH086093Y2 JP H086093 Y2 JPH086093 Y2 JP H086093Y2 JP 1990030443 U JP1990030443 U JP 1990030443U JP 3044390 U JP3044390 U JP 3044390U JP H086093 Y2 JPH086093 Y2 JP H086093Y2
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政幸 松岡
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住金鋼材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主に谷止め、えん堤、あるいは砂防ダム
などとして構築される土留めおよびこの土留めの構築に
使用される土留め造成枠に関する。
〔従来の技術〕
従来、砂防ダムなどの構築には、例えば鉄骨材で構成
された箱枠などが使用されているが、この箱枠はH形鋼
やL形鋼などといった様々な断面形状の形鋼によって構
成され、かつ、部材どうしの継手が複雑な形状になり易
いため、一般に組み立てが面倒なだけでなく設計変更も
簡単にはできず、現地の地形に応じて自在に対応できる
ものが少ないなどの課題があった。
また、重量および荷が嵩張り易いため、運搬も容易で
なく、特に山間部の現場には不向きなものが多く、さら
に、この箱枠による土留めの造成は箱枠の組み立てが面
倒なために能率的な施工ができず、工期の長期化を免れ
ないなどの課題があった。
この考案は、以上の課題を解決するためになされたも
ので、組み立ておよび設計変更が容易に可能で、各現場
に対応した砂防ダムなどの土留めを短期間のうちに造成
することができる土留め造成枠及び土留めを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決する為の手段〕
この考案に係る土留め造成枠は、水平に延在された床
部と、この床部の一端に立設された壁部と、この壁部の
上端部に形成された梁部とを有し、金網類よりそれぞれ
略L字状に形成された複数枚の前面枠と後面枠とを互い
に向かい合わせ、かつ、前記前面枠と前記後面枠の幅方
向にそれぞれ隣接して設置し、前記前面枠と前記後面枠
の床部どうしをこの床部の先端部にそれぞれ形成された
フックとフック受けとを係合して連結し、かつ、前記前
面枠と前記後面枠の梁部どうし、隣接する前記前面枠の
梁部どうしおよび隣接する前記後面枠の梁部どうしを前
記前面枠と前記後面枠の梁部間に架け渡された繋ぎ梁に
よって連結し、かつ、前記前面枠および前記後面枠の壁
部どうしを中間梁によって連結することにより構成され
ている。
この考案に係る土留めは、前項の土留め造成枠を複数
積み重ねるとともに、前記上下土留め造成枠どうしを連
結し、かつ、前記土留め造成枠のそれぞれの中に土砂、
採石、あるいは玉石などの中詰め材を充填することによ
り構成されている。
〔実施例〕
以下、この考案に係る土留めおよび土留め造成枠を図
示する一実施例に基いて説明する。
第1図〜第8図は、この考案に係る土留め造成枠の一
実施例を示し、土留め造成枠1は前面枠2と後面枠3と
繋ぎ梁4などから構成されている。
前面枠2および後面枠3は、共に網目が5センチない
し15センチ程度の金網板をL字状に折り曲げるか若しく
は2枚の金網板をL字状に溶接固着するとともに、必要
により丸鋼若しくは形鋼などで適当に補強することによ
り構成されている。
また、前面枠2および後面枠3の壁部2aおよび3aの上
端部には梁部5がそれぞれ水平に形成されている。
梁部5はL形鋼などの形鋼を壁部2aおよび3aの上端部
にそれぞれ水平に溶接固着することにより形成されてい
る。
また、前面枠2の床部2bの左右先端部には、かぎ状の
フック6が形成され、後面枠3の床部3bの左右先端部に
は、フック6が係合されるフック受け7が形成されてい
る。なお、前面枠2および後面枠3の金網には鉄筋金
網、クリンプ金網、あるいはエキスパンドメタルなどと
いった剛性のきわめて大きい金網を使用してもよい。
このように構成された前面枠2と後面枠3とは互いに
向かい合わせて設置され、また、前面枠2および後面枠
3は、それぞれ複数その幅方向に突き合わせながら隣接
して設置されている。
また、互いに向かい合わせて設置された前面枠2と後
面枠3および幅方向にそれぞれ隣接して設置された前面
枠2と後面枠3とは、床部2bのフック6と床部3bのフッ
ク受け7とを係合し、かつ、前面枠2と後面枠3の双方
の梁部5,5間に繋ぎ梁4を架け渡し、この梁部5と繋ぎ
梁4とをボルト止めすることにより連結されている。
この場合、幅方向に隣合う前面枠2どうしおよび後面
枠3どうしは、繋ぎ梁4の端部に突設された連結プレー
ト8と梁部5の端部とを連結ボルト9でボルト止めする
ことにより一体的に連結されている。
なお、連結ボルト9は1本で繋ぎ梁4と梁部5および
梁部5と5とを同時に連結するように締め付けられてい
ることにより節約されている。
なお、繋ぎ梁4は溝形鋼やL形鋼等の形鋼若しくは鋼
管や棒鋼などより形成されている。
また、前面枠2および後面枠3はこれらの部材の変形
を防止し、これらの部材を補強する目的で鉄筋などから
なる中間梁10および斜材11を前面枠2と後面枠3の壁部
2aと3b間に架け渡された 適宜連結されている。さらに、前面枠2および後面枠3
の左右両端部には、中に土砂や採石、あるいは玉石を詰
め込めるように全面枠2および後面枠3と同様の金網板
から構成された矩形形状の妻枠12が取り付けられてい
る。妻枠12はその周縁部を前面枠2および後面枠3の端
部に複数個のUクリップ13(第8図参照)で固定するこ
とにより取り付けられている。このような構成によって
横方向に細長い箱状の土留め造成枠1が構成されてい
る。
土留め造成枠1は使用目的に応じて所定の形状を呈す
るように複数段に積み重ねられている(第1図および第
2図参照)。そして、上下土留め造成枠1は下側に位置
する土留め造成枠1の繋ぎ梁4若しくは梁部5と、上側
に位置する土留め造成枠1の床部2bおよび3bの網目部分
とを複数個のUクリップ13でクリップ止めすることによ
り横ずれしないように一体的に連結され、かつ、各土留
め造成枠1の中に砕石や土砂若しくは土砂などの中詰め
材14が充填されている。
なお、各後面枠3の壁部3bの両端に立設された縦部材
3cをその上側に位置する土留め造成枠1の中詰め材14の
奥深く挿入することにより上下土留め造成枠1間の一体
化が図られ、これによっても上下土留め造成枠1間の横
ずれを確実に防止できる。
〔考案の効果〕
この考案に係る土留め造成枠は、水平に延在された床
部と、この床部の一端に立設された壁部と、この壁部の
上端部に形成された梁部とを有し、金網類よりそれぞれ
略L字状に形成された複数枚の前面枠と後面枠とを互い
に向かい合わせ、かつ、前記前面枠と前記後面枠の幅方
向にそれぞれ隣接して設置し、前記前面枠と前記後面枠
の床部どうしをこの床部の先端部にそれぞれ形成された
フックとフック受けとを係合して連結し、かつ、前記前
面枠と前記後面枠の梁部どうし、隣接する前記前面枠の
梁部どうしおよび隣接する前記後面枠の梁部どうしを前
記前面枠と前記後面枠の梁部間に架け渡された繋ぎ梁に
よって連結し、かつ、前記前面枠および前記後面枠の壁
部どうしを中間梁によって連結してなるので、H形鋼な
どの鉄骨材からなる従来の箱枠に比べて部材どうしの複
雑な継手もなく組み立てが簡単であるとともに、前面枠
と後面枠との連結、隣接する前面枠どうしおよび隣接す
る後面枠どうしの連結がきわめて強固になされて強度的
にきわめて安定している。
また、嵩張らず軽量化も可能であるため、交通不便な
山間部にも比較的短期間で目的に応じた形状・規模の土
留めを造成することができる。また、土留め造成地の地
形、目的に応じて設計変更も容易に可能であり、したが
って、災害復旧等の土留め造成には、特に適している。
この考案に係る土留めは、前記土留め造成枠を複数積
み重ねるとともに、前記上下土留め造成枠どうしを連結
し、かつ、前記各土留め造成枠のそれぞれの中に土砂、
採石若しくは玉石などの中詰め材を充填することにより
構成されているので、現地に応じて必要規模の土留めを
容易に構築できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、この考案の一実施例を示し、第
1図は砂防として造成された土留めの正面図、第2図は
その横断面図、第3図〜第8図はこの考案の土留め造成
枠を示し、第3図はその一部平面図、第4図はその断面
図、第5図は土留め造成枠の一部斜視図、第6図は前面
枠及び後面枠の分解斜視図、第7図は繋ぎ梁の斜視図、
第8図はUクリップの側面図である。 1……土留め造成枠、2……前面枠、3……後面枠、4
……繋ぎ梁、5……梁部、6……フック、7……フック
受け、8……連結プレート、9……連結ボルト、10……
中間梁、11……斜材、12……端部枠、13……Uクリッ
プ、14……中詰め材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に延在された床部と、この床部の一端
    に立設された壁部と、この壁部の上端部に形成された梁
    部とを有し、金網類よりそれぞれ略L字状に形成された
    複数枚の前面枠と後面枠とを互いに向かい合わせ、か
    つ、前記前面枠と前記後面枠の幅方向にそれぞれ隣接し
    て設置し、前記前面枠と前記後面枠の床部どうしをこの
    床部の先端部にそれぞれ形成されたフックとフック受け
    とを係合して連結し、かつ、前記前面枠と前記後面枠の
    梁部どうし、隣接する前記前面枠の梁部どうしおよび隣
    接する前記後面枠の梁部どうしを前記前面枠と前記後面
    枠の梁部間に架け渡された繋ぎ梁によって連結し、か
    つ、前記前面枠および前記後面枠の壁部どうしを中間梁
    によって連結してなることを特徴とする土留め造成枠。
  2. 【請求項2】請求項第1項記載の土留め造成枠を複数積
    み重ねるとともに、前記上下土留め造成枠どうしを連結
    し、かつ、前記土留め造成枠のそれぞれの中に土砂、採
    石、あるいは玉石などの中詰め材を充填してなることを
    特徴とする土留め。
JP1990030443U 1990-03-23 1990-03-23 土留め造成枠及び土留め Expired - Fee Related JPH086093Y2 (ja)

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JPH03122120U JPH03122120U (ja) 1991-12-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6140914A (ja) * 1984-07-31 1986-02-27 Kyowa Tetsumou Kk 砂防堤およびその構築方法
JPH0540102Y2 (ja) * 1985-10-31 1993-10-12

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