JP2551375Y2 - ダブルウオール構造物 - Google Patents

ダブルウオール構造物

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JP2551375Y2
JP2551375Y2 JP6148292U JP6148292U JP2551375Y2 JP 2551375 Y2 JP2551375 Y2 JP 2551375Y2 JP 6148292 U JP6148292 U JP 6148292U JP 6148292 U JP6148292 U JP 6148292U JP 2551375 Y2 JP2551375 Y2 JP 2551375Y2
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佐野  清
諄 山本
正次 花井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,対向する2つの壁面
を形成し,両壁面間に土砂を充填して構築するダブルウ
オール構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のダブルウオール構造物は,例えば
山岳地帯における河川に砂防ダム等に適用して好適であ
る。この種のダブルウオール構造物の工法として従来よ
り,図6に示すように,対向する2つの壁面を形成すべ
き位置にそれぞれ,鋼矢板を適宜の長さに切断してセグ
メント化した鋼矢板セグメント1を,横方向に隣接する
鋼矢板セグメント1どうしが相互に縦方向にずれた位置
関係にあるように側端部(接合爪)において相互に接続
し,次いで,その上段において同様な工程を順次繰り返
して,縦向きの多数の鋼矢板セグメント1を縦方向に並
べかつ横方向に接続してなる鋼矢板セグメント壁面2を
形成し,対向する2つの鋼矢板セグメント壁面2,2間
をタイ部材3で結合し,両鋼矢板セグメント壁面2,2
間に土砂を中詰めし,次いで中詰めした土砂を転圧する
工法が知られている(特開昭62−137311号参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の工法は,対
向する2つの壁面2,2の組み立て作業が容易であり施
工が簡単であるという長所を持つ。しかし,この工法で
は,横方向に隣接する各セグメント1どうしは左右側端
部の接合爪により相互に接合されるが,上下方向に隣接
するものどうしは,単に上に乗せているのみで接合はさ
れていないため,上下の隣接部近傍は強度が不十分であ
り,局部変形により隣接部分に生じた隙間から中詰め土
砂が流出するおそれがあった。
【0004】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,中詰め土砂の流出のおそれが少ないダ
ブルウオール構造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のダブルウオール構造物は,対向する2つの壁面を形
成すべき位置においてそれぞれ,矩形の波板の四辺部に
連結用ボルト穴を備えた側板を持つ複数のライナープレ
ートを,横方向には直列状に上下方向交互に位置が横方
向にずれるように,若しくは上下方向には直列状に横方
向には交互に位置が上下方向にずれるように上下方向お
よび横方向にボルト連結して対向する1対の壁面を形成
し,かつ,両壁面間をライナープレートの側板に連結し
たタイ部材で連結し,この対向する壁面間に土砂を充填
したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成において,壁面を形成する各ライナー
プレートは,上下方向に隣接するものどうしも横方向に
隣接するものどうしも,いずれも側板においてボルトで
接続されるので,相互の接続強度が十分高く,局部変形
等によりライナープレートの隣接部分に隙間が生じるこ
とはなく,中詰め土砂の流出のおそれは少ない。
【0007】
【実施例】以下,本発明の実施例を図1〜図5を参照し
て説明する。図1は例えば山岳地帯の河川の砂防ダム等
として構築する本考案の一実施例のダブルウオール構造
物の全体図で,同図(イ)は正面図,同図(ロ)は断面
図である。図2は図1における要部の断面図,図3は図
2におけるA矢視図である。このダブルウオール構造物
10は,ライナープレート11を上下方向および横方向
に接続して形成した2つの壁面W間をタイ部材12で連
結し,両壁面W間に土砂を充填した構造である。
【0008】前記ライナープレート11は,図2,図3
に示すように,長方形状の波板13の四辺部に側板1
4,15を有し,波板13の波ピッチ方向(図2,図3
で上下方向)の2辺をなす側板14は波板13の端部を
直角に折曲して形成し,波に沿う方向(図3で左右方
向)の2辺をなす側板15は別体の平板を溶接固定して
形成している。各側板14,15には,隣接するライナ
ープレート11どうしを接続するための連結用のボルト
穴14a,15aを設けている。なお,前記側板15
は,後述するジョイント金具19を取り付けるために,
その幅寸法aを波板13の波高さ寸法hより壁面内側に
広く取って,波板13部分より壁面内側に突出する突出
部15bを形成している。なお,一般的なライナープレ
ートにおける波に沿う方向の側板(図における側板15
に対応)の幅は波高さ寸法とほぼ同じであり,突出して
はいない。
【0009】前記の各壁面Wの下端部には,例えば溝形
鋼による底面通し材17をそれぞれ横方向(図2で紙面
と直交する方向:図3で左右方向)に並べ,対向する両
底面通し材17間をフラットバーによる底面材18で連
結している。
【0010】対向する壁面W間を連結する前記タイ部材
12は,2本のネジ節付き異形棒鋼12aを継ぎ手雌ね
じ12bで連結した構成で,各ネジ節付き異形棒鋼12
aの端部を山形鋼を用いたジョイント金具19にナット
12cで連結し,このジョイント金具19をライナープ
レート11の側板15の突出部15bにボルト20で連
結している。
【0011】各ライナープレート11は,上下に隣接す
るものどうしは互いに接する上下方向の側板14部分を
連結用ボルト穴14aに通したボルト23で接続し,横
方向に隣接するものどうしは図4に示すように,互いに
接する横方向の側板15部分を前記ジョイント金具19
と一緒に前記ボルト20で締め付けて連結している。最
下段のライナープレート11の下端は,底面通し材17
に溶接固定した取り付け板24にボルト25で連結して
いる。また,最上段のライナープレート11の上端には
溝形鋼を用いた堤冠材26を被せ,この堤冠材26に溶
接固定した取り付け板27とライナープレート11とを
ボルト28で連結している。対向する両堤冠材26間は
フラットバーによる天端材29で連結している。
【0012】また,符号30は山形鋼を用いた柱材であ
り,壁面Wの横方向に適宜の間隔をあけて壁面Wの内面
側に配置し,ライナープレート11の上下方向の側板1
4部分でライナープレート11と結合させている。すな
わち,図5に示すように,重ね合わせた上下方向の側板
14の連結用ボルト穴14aにUボルト31を通し,こ
のUボルト31の両先端部を柱材30にあけた穴30a
に通しナット32で締め付け固定している。
【0013】次に,上記のダブルウオール構造物10を
構築する手順について簡単に説明すると,まず,対向す
る2つの壁面Wを形成すべき位置にそれぞれ底面通し材
17を配置し,両底面通し材17間を底面材18で連結
し,図示は省略するが底面全体にプラスチックネットを
敷く。次いで,両底面通し材17上で最下段のライナー
プレート11を横方向に並べ接続していく。この横方向
の接続は,隣接するライナープレート11の横方向の側
板15を合わせ,ジョイント金具19と一緒にボルト2
0で締め付け固定して行う。次いで,対向するライナー
プレート11に固定したジョイント金具19間をタイ部
材12で連結する。また,横方向に適宜の間隔をあけて
複数の柱材30を配置し,柱材30とライナープレート
11とを,図4に示すようにライナープレート11の互
いに接する上下方向の側板14部分に通したUボルト3
1で結合させる。次いで,対向するライナープレート1
1間に土砂を中詰めし,次いで,中詰めした土砂を転圧
する。
【0014】次いで,2段目のライナープレート11を
下のライナープレート11に対し横方向にライナープレ
ート長さ(横方向の長さ)の半分だけずらせて乗せると
ともに,上下のライナープレート11の上下方向の側板
14部分をボルト23で接続し,また,横方向に隣接す
るライナープレート11どうしは前記最下段の場合と同
様にして接続する。そして,最下段の場合と同様に対向
するライナープレート11間をタイ部材12で連結した
後,土砂を中詰めした,転圧する。この作業を繰り返し
て最上段のライナープレート11まで行った後,堤冠材
26をライナープレート11の上端に取り付け,図示は
省略したが,中詰めした土砂の上にプラスチックネット
を敷き,両堤冠材26に連結した天端材29でプラスチ
ックネットを押さえる。
【0015】なお,上下方向または横方向に隣接するラ
イナープレート11どうしを接続する連結用のボルトの
数は,図示例では1つのライナープレート11につき横
方向の接続を1箇所,上下方向の接続を2箇所としてい
るが,特に限定されない。連結用ボルト穴自体は,一般
的なライナープレートと同様に各側板に複数設けておく
とよい。
【0016】また,各ライナープレート11の接続が堅
固であり,かつ対向するものどうしがタイ部材12で連
結されているので,柱材30は必ずしも設けなくてもよ
い。また,実施例ではタイ部材12を各ライナープレー
ト11毎に設けたが,ライナープレート11どうしの接
続がボルト結合であり強度が高いので,複数のライナー
プレート11毎に1本のタイ部材12で連結する構造と
することも可能である。また,タイ部材12,ジョイン
ト金具19その他の部材は,図示例の形状に限らず,種
々考えられる。
【0017】また,実施例ではライナープレート11を
横向きに用いており,ライナープレート11を横方向に
は直列状に上下方向には交互に横方向に位置をずらせて
接続したが,ライナープレート11を縦に用いることも
可能である。この場合は,ライナープレート11を,上
下方向には直列状に横方向には交互に上下方向に位置を
ずらせて接続する。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば,壁面を形成する各ライ
ナープレートの上下方向および横方向に隣接するものど
うしの相互の接続がボルト結合で強度が十分となり,局
部変形等によりライナープレートの隣接部分に隙間が生
じることはなく,中詰め土砂の流出のおそれは少なくな
る。
【0019】ライナープレートの側板はタイ部材を連結
するための部材として適当であり,タイ部材の連結作業
が容易である。また,請求項2のように側板の幅を広く
取ることで,タイ部材の連結がさらに容易になる。
【0020】さらに,請求項3のように,隣接するライ
ナープレートの側板を連結するボルトをタイ部材の連結
に兼用すると,構造が簡略化され,ライナープレートの
組み立て作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブルウオール構造物の一実施例を示
すもので,同図(イ)はダブルウオール構造物の正面
図,同図(ロ)は同断面図である。
【図2】上記のダブルウオール構造物の要部拡大断面図
で,図3におけるB−B線断面に相当する図である。
【図3】図2における要部のA矢視図である。
【図4】図3におけるC−C断面図である。
【図5】図3におけるD−D断面図である。
【図6】従来のダブルウオール構造物の斜視図である。
【符号の説明】
W 壁面 10 ダブルウオール構造物 11 ライナープレート 12 タイ部材 13 波板 14 側板(上下方向の側板) 15 側板(横方向の側板) 14a,15a 連結用ボルト穴 15b 突出部 19 ジョイント金具 20,23 ボルト 30 柱材 31 Uボルト

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2つの壁面を形成すべき位置に
    おいてそれぞれ,矩形の波板の四辺部に連結用ボルト穴
    を備えた側板を持つ複数のライナープレートを,横方向
    には直列状に上下方向交互に位置が横方向にずれるよう
    に,若しくは上下方向には直列状に横方向には交互に位
    置が上下方向にずれるように上下方向および横方向にボ
    ルト連結して対向する1対の壁面を形成し,かつ,両壁
    面間をライナープレートの側板に連結したタイ部材で連
    結し,この対向する壁面間に土砂を充填したことを特徴
    とするダブルウオール構造物。
  2. 【請求項2】 前記ライナープレートの対向する2つの
    側板の板幅を波板の波高さ寸法より壁面内側に広く取っ
    て,側板に波板部分より壁面内側に突出する突出部を形
    成し,この突出部において前記タイ部材を側板に連結し
    たことを特徴とする請求項1記載のダブルウオール構造
    物。
  3. 【請求項3】 隣接するライナープレートの側板を相互
    に連結するボルトによりタイ部材を側板に連結したこと
    を特徴とする請求項2記載のダブルウオール構造物。
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