JPH0859662A - N−9置換グアニン化合物の調製 - Google Patents

N−9置換グアニン化合物の調製

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JPH0859662A
JPH0859662A JP7197844A JP19784495A JPH0859662A JP H0859662 A JPH0859662 A JP H0859662A JP 7197844 A JP7197844 A JP 7197844A JP 19784495 A JP19784495 A JP 19784495A JP H0859662 A JPH0859662 A JP H0859662A
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ジョージ・チャールズ・シュローマー
Sam L Nguyen
サム・リン・ニュイエン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガンシクロビル及びアシクロビルを含む抗ウ
イルス性N−9置換グアニン化合物を調製する効率的か
つ選択的な方法を見いだすこと。 【解決手段】 式(4)(式中、R2 は、低級アルキ
ル;R3 は、水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、
4 は、低級アルキル)である)の化合物を製造する方
法であって、選択的アルキル化触媒の存在下に、式
(2)(式中、Z1 は、水素又はR567 Si;Z
2 は、水素又はR567 Si;Z3 は水素又はR5
67 Si;R5 、R6 及びR7 は、独立して、低級
アルキルであるが、ただし、Z1 、Z2 及びZ3 の少な
くとも一つは、R567 Si)の化合物又は化合物
の混合物を、式(3)(式中、R2 及びR3 は上記と同
義)の化合物と接触させることを特徴とする方法。 【化36】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗ウイルス性N−
9置換グアニン化合物の合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリン及び関連のヌクレオシドの合成N
−置換誘導体の多くが有意な抗ウイルス性を示すことが
証明されている。もっとも顕著なものは、N−9アルキ
ル化生成物である、9−〔(1,3−ジヒドロキシ−2
−プロポキシ)メチル〕グアニン(すなわちガンシクロ
ビル)及び9−〔(2−ヒドロキシエトキシ)メチル〕
グアニン(すなわちアシクロビル)である。これらの化
合物及び類似化合物を製造する低廉で効率的な方法を得
ることは明らかに望ましい。
【0003】化合物を製造する方法の有用性はいくつか
の要因によって評価される。例えば、出発原料は可能な
限り構造的に単純であるべきである(費用を低く抑える
ため)。中間体を単離及び/又は精製することは追加的
な工程を要し、収率を下げることになるため、そのよう
な必要がなければ、その方法はさらに効率的である。ま
た、その方法は、副生成物(例えば望ましくない異性
体、副産物及び試薬)を含まない生成物を生じさせるべ
きである。上記の要件のいずれかが不十分であると、製
造費が増し、その方法の望ましさに否定的な影響を及ぼ
す結果となる。
【0004】N−9置換グアニン化合物に至るもっとも
簡単な合成方法は、保護されたグアニン塩基の直接アル
キル化を含む。しかし、この方法には重大な欠点があ
る。報告された多くの方法においては、アシル基によっ
て保護されたグアニン(例えばジアセチルグアニン)
を、保護されたグアニン塩基として用いる。しかし、ア
シル基は、処理の完了時に取り除くことが困難であり、
結果的に収率を下げることがわかった。また、公知のア
ルキル化法は、保護されたグアニン塩基のN−9位置に
関して位置特異的ではなく、結果的にN−9アルキル化
生成物とN−7アルキル化生成物との混合物をもたら
す。不要なN−7異性体は、目的のN−9化合物から分
離するのが困難であり、分離のためにクロマトグラフィ
ーを要する。商業規模でのクロマトグラフィー分離は、
そのような分離にかかわる費用の増大(溶剤及び固定相
の費用、目的生成物の低い収率など)の理由から、非常
に望ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】驚くべきことに、ガン
シクロビル及びアシクロビルを含むN−9置換グアニン
化合物を調製する効率的かつ選択的な方法が見いだされ
た。これらの方法は、アルキル化工程がアルキル化グア
ニン生成物の高いN−9:N−7比(30:1を超える
比を達成することができる)を提供し、N−9/N−7
異性体混合物のクロマトグラフィー分離の必要性を除く
ため、本質的にN−9異性体の調製に特異的である。こ
れらの方法は、また、高い収率を提供し、簡単な出発原
料及び反応条件しか必要とせず、最初から最後まで1個
の反応容器の中で実施することができ、アシクロビル及
びガンシクロビルを99%を超える純度で提供する。
【0006】アシクロビル及び類似化合物の従来の調製
方法は、米国特許第4,355,032号、第4,36
0,522号、第4,621,140号及び第5,25
0,535号、欧州特許出願公開第152,965号、
第532,878号及び第72,027号ならびに日本
国特許公開第5213903号に開示されている。関連
する化合物の合成は、Nucleosides Nucleotides, 8
(2), 225-256 (1989)、Journal of China Pharmaceutic
al University, 23 (1), 43-44 (1992)、Org. Prep. Pr
oced. Int., 25 (4), 375-401 (1993) 、J. Med. Che
m., 26(5), 759-761(1983)、Synth. Commun., 18 (14),
1651-1660 (1988) 及びChem. Pharm. Bull., 36 (3),
1153-1157 (1988)に開示されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴の一つは、
式(4):
【0008】
【化16】
【0009】(式中、R2 は、低級アルキルであり、そ
してR3 は、水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、
4 は低級アルキルである)である)のアルキル化グア
ニン化合物を調製するための効率的かつ選択的な方法で
あって、選択的アルキル化触媒の存在下に、式(2):
【0010】
【化17】
【0011】(式中、Z1 は、水素又はR567
iであり、Z2 は、水素又はR567 Siであり、
3 は、水素又はR567 Siであり、そしてR
5 、R6 及びR7 は、独立して低級アルキルであるが、
ただし、Z1 、Z2及びZ3 の少なくとも一つは、R5
67 Siである)で示される化合物又は化合物の混
合物を、式(3):
【0012】
【化18】
【0013】(式中、R2 及びR3 は、上記に定めたと
おりである)で示される化合物と接触させることを含む
方法に関する。
【0014】本発明は、また、式(I):
【0015】
【化19】
【0016】(式中、R1 は、水素又は−CH2 OHで
ある)で示される化合物を調製するための効率的かつ選
択的な方法であって、(a)場合により有機塩基の存在
下に、式(4):
【0017】
【化20】
【0018】(式中、R2 及びR3 は、上記に定めたと
おりである)で示される化合物を、式R8 C(O)−
(式中、R8 は低級アルキルである)のアシル基を有す
るアシル化剤と接触させて、式(6):
【0019】
【化21】
【0020】(式中、R2 、R3 及びR8 は、上記に定
めたとおりである)で示される化合物を得、(b)式
(6)の化合物を分離し、(c)分離した式(6)の化
合物を加水分解することを含む方法に関する。
【0021】あるいはまた、式(I):
【0022】
【化22】
【0023】(式中、R1 は、水素又は−CH2 OHで
ある)で示される化合物を調製する方法は、(a)選択
的アルキル化触媒の存在下に、式(2a):
【0024】
【化23】
【0025】(式中、R5 、R6 及びR7 は、上記に定
めたとおりであり、そしてR8 は、低級アルキル又は場
合により置換されたフェニルである)で示される異性体
の混合物を、式(3):
【0026】
【化24】
【0027】(式中、R2 は、低級アルキルであり、そ
してR3 は、水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、
4 は低級アルキルである)である)で示される化合物
と接触させて、式(6):
【0028】
【化25】
【0029】(式中、R2 、R3 及びR8 は、上記に定
めたとおりである)で示される化合物を得、(b)式
(6)の化合物を分離し、(c)分離した式(6)の化
合物を加水分解することを含む。
【0030】本発明を本明細書において説明するために
使用する種々の術語の意味及び範囲を説明し、定義する
ために、以下の定義を設ける。
【0031】「アルキル」とは、別段指定しない限り、
炭素原子1〜12個を含む一価の分岐状又は非分岐状の
飽和炭化水素鎖、例えばメチル、エチル、プロピル、te
rt−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル
をいう。
【0032】「低級アルキル」とは、別段指定しない限
り、炭素原子1〜6個を含む一価の分岐状又は非分岐状
の飽和炭化水素鎖、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルをいう。
【0033】「アシル化剤」とは、無水物又はハロゲン
化アシルをいう。
【0034】「無水物」とは、一般構造RC(O)−O
−C(O)R(式中、Rは、低級アルキル又は場合によ
り置換されたフェニルである)をもつ化合物をいう(例
えば、Rがメチルである酢酸無水物、Rがエチルである
プロピオン酸無水物、Rがフェニルである安息香酸物
物)。
【0035】「ハロゲン化アシル」とは、基RC(O)
X(式中、Rは、低級アルキル又は場合により置換され
たフェニルであり、そしてXは、ブロモ又はクロロであ
る)をいう(例えば、Rがメチルであり、Xがブロモで
ある臭化アセチル、Rがエチルであり、Xが塩化物であ
る塩化プロピオニル、Rがフェニルであり、Xがクロロ
である塩化ベンゾイル)。
【0036】「式R8 C(O)−のアシル基を有するア
シル化剤」とは、式R8 C(O)OC(O)R8 の無水
物又は式R8 C(O)Xのハロゲン化アシルをいう(R
8 は低級アルキル又は場合により置換されたフェニルで
あり、Xはブロモ又はクロロである)。
【0037】「塩基」とは、強塩基及び有機塩基の両方
を含む。「強塩基」とは、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウムのような塩基をいう。
【0038】「有機塩基」とは、トリエチルアミン、4
−ピロリジノピリジン、ジメチルアミノピリジン(DM
AP)、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリ
ン、ピリジン、ジアルキルアニリン類、ジイソプロピル
シクロヘキシルアミンのような塩基をいう。
【0039】本明細書に使用する「シリル化触媒」と
は、グアニンのシリル化を促進する触媒、例えば硫酸ア
ンモニウム、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリメ
チルシリル、スルホン酸ビストリメチルシリル、硫酸、
ブチルスルホン酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、過
塩素酸ナトリウム、フッ化ホウ素ナトリウム、四塩化ス
ズをいう。
【0040】本明細書に使用する「選択的アルキル化触
媒」とは、グアニン又はN−9位置で保護されたグアニ
ンの位置特異的アルキル化を促進する触媒、例えば過塩
素酸トリメチルシリル、トリフルオロメタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル及
びスルホン酸ビストリメチルシリルをいう。
【0041】「不活性有機溶剤」又は「不活性溶剤」と
は、本明細書に関連して記載する反応条件下で不活性で
ある溶剤、例えばベンゼン、トルエン、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン(「THF」)、ジメチルホル
ムアミド(「DMF」)、クロロホルム(「CHCl
3 」)、塩化メチレン(又はジクロロメタン若しくは
「CH2 Cl2 」)、ジエチルエーテル、酢酸エチル、
アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノー
ル、ジオキサン、ピリジンなどをいう。別段指定しない
限り、本発明の反応に使用する溶剤は不活性溶剤であ
る。
【0042】「加水分解」とは、水の添加によって化学
結合を切断する処理をいう。例えば、アルキルエステル
の加水分解は有機酸及びアルコールを生じさせ、アミド
の加水分解は有機酸及びアミンを生じさせ、シリルエー
テルの加水分解はアルコールを生じさせる。加水分解
は、無機酸、例えば硫酸、塩酸、臭化水素酸などを用い
る処理又は上記に定めた強塩基を用いる処理によって達
成することができる。
【0043】「場合により」とは、その次に記載する事
象又は状況が起こっても起こらなくてもよく、その記述
が、該事象又は状況が起こる場合及び該事象又は状況が
起こらない場合の両方を含むことをいう。例えば、化学
反応に関して「場合により有機塩基の存在下に」とは、
その反応が進行するのに有機塩基がその反応に存在して
もよいし存在しなくてもよいことをいう。
【0044】本明細書に使用する「シリル化剤」とは、
グアニンをシリル化することができる化合物をいう。好
ましいシリル化剤は、ヘキサメチレンジシラザンである
(R5 、R6 及びR7 がすべてメチルである式(2)の
化合物を生じさせる)。しかし、他にも多くのシリル化
剤が当該技術において公知である。例えば、好ましくは
約1〜2モル当量の塩基に存在において、グアニンを、
式SiR567 X(式中、R5 、R6 及びR7 は、
独立して、低級アルキルであり、Xは、クロロ又はブロ
モである)のハロゲン化トリアルキルシリル、例えば塩
化トリメチルシリル、塩化tert−ブチルジメチルシリル
などと反応させてもよい。
【0045】式(2)の化合物は、次のように示され
る。
【0046】
【化26】
【0047】式(2)は、1個、2個又は3個のシリル
基によって保護されたグアニン又はその混合物を表す。
式中、Z1 、Z2 及びZ3 は、独立して、水素又は式S
iR567 のシリル基である。ただし、Z1 、Z2
及びZ3 の少なくとも一つが、シリル基でなければなら
ず、R5 、R6 及びR7 は、独立して、低級アルキルで
ある。ここに示す式(2)は、N−7及びN−9異性体
の混合物(互変異性混合物として)を表すことに注意す
べきである。
【0048】本明細書に記載の化合物及び中間体の単離
及び精製は、所望により、適当な分離又は精製方法、例
えばろ過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、
分取高圧液体クロマトグラフィー(分取HPLC)、薄
層クロマトグラフィー若しくは分取薄層クロマトグラフ
ィー又はそのような方法の組み合わせによって実施する
ことができる。適当な分離及び単離方法の具体例は、以
下に記す実施例を参照することによって得ることができ
る。しかし、他の同等な分離又は単離方法を使用するこ
ともできる。
【0049】本発明の化合物を記述し、命名するために
以下の番号付け及び命名系を使用する。
【0050】
【化27】
【0051】代表的な化合物をいくつか例に挙げて以下
に命名する。
【0052】R1 が水素である式(I)の化合物を、9
−(2−ヒドロキシエトキシメチル)グアニン、すなわ
ちアシクロビルと命名する。
【0053】R1 が−CH2 OHである式(I)の化合
物を、9−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロポキシメ
チル)グアニン、すなわちガンシクロビルと命名する。
【0054】式(I)の化合物は、反応スキームAを参
照しながら説明するように合成される。
【0055】
【化28】
【0056】式中、Z1 、Z2 及びZ3 は、独立して、
水素又は式R567 Si(式中、R5 、R6 及びR
7 は、独立して、低級アルキルである)のシリル保護基
である。ただし、Z1 、Z2 及びZ3 の少なくとも一つ
はシリル基である。
【0057】
【化29】
【0058】式中、R2 は、低級アルキルであり、そし
てR3 は、水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、R
4 は低級アルキルである)である。
【0059】
【化30】
【0060】式中、R8 は、低級アルキル又は場合によ
り置換されたフェニルであり、そしてXは、クロロ又は
ブロモである。
【0061】
【化31】
【0062】出発原料 式R567 SiX(式中、Xはクロロ又はブロモで
ある)のハロゲン化トリアルキルシリル又はヘキサメチ
ルジシラザンは市販されている。R3 が水素である式
(3)の化合物は、当該技術において周知の手段によっ
て、例えば1,3−ジオキソランと無水酢酸との反応に
よって調製される。R3 がCH2 OC(O)R4 である
式(3)の化合物、すなわち、R2 とR4 が同じであ
り、低級アルキルである式(3a)の化合物として以下
に示すものは、以下の反応スキームBに示すようにして
調製することができる。
【0063】
【化32】
【0064】式中、R2 は、低級アルキルであり、そし
てMは、アルカリ金属である。
【0065】工程1:式(c)の化合物の調製 反応スキームB、工程1に示すように、1,3−ジクロ
ロ−2−プロパノール(式(a))をパラホルムアルデ
ヒド(b)及び塩酸と反応させて、相当する式(c)の
化合物を得る。
【0066】1,3−ジクロロ−2−プロパノールと、
パラホルムアルデヒド(約1〜2モル当量、好ましくは
約1.5モル当量)とを不活性溶剤、好ましくは塩化メ
チレンに加えた混合物を、約−10〜5℃、好ましくは
約−5℃で、約10分〜約1時間、好ましくは約25分
間塩化水素ガスと反応させる。反応がほぼ完了すると、
式(c)の化合物である2−(クロロメトキシ)−1,
3−ジクロロプロパンを従来の手段によって単離する。
【0067】工程2:式(3a)の化合物の調製 反応スキームB、工程2に示すように、2−(クロロ−
メトキシ)−1,3−ジクロロプロパン(式(c))を
式R2 C(O)OMの化合物と反応させて、相当する式
(3a)の化合物を得る。
【0068】式R2 C(O)OMの化合物、好ましくは
2 がエチルであり、Mがナトリウム又はカリウム、も
っとも好ましくはナトリウムであるもの(約2〜7モル
当量、好ましくは約3.5モル当量)を不活性溶剤、好
ましくはトルエンに加えた混合物を、ほぼ還流温度で2
−(クロロメトキシ)−1,3−ジクロロプロパンと反
応させて、プロピオン酸1,3−ジクロロ−2−プロピ
ルオキシメチルエステルを中間体として得る。この還流
中の混合物に、不活性溶剤、好ましくはトルエン中のテ
トラブチルホスホニウムクロリド(約0.05〜0.3
モル当量、好ましくは約0.1モル当量)を加え、4〜
24時間、好ましくは約12時間、還流を続ける。反応
が実質的に完了すると、式(3a)の化合物を従来の手
段によって単離する。
【0069】反応スキームA 工程1:式(2)の化合物の調製 反応スキームA、工程1に示すように、グアニン(式
(1))をシリル化して、相当する式(2)の保護され
た化合物を得る。
【0070】アルキル化の前のグアニンの保護は当該技
術において周知である(例えば、Clausen 及びChristen
sen による「Synthesis of 9-substituted Guanines. A
review 」Org. Prep. Proced. Int, 25(4), 375-401
(1993) を参照)。グアニンは、例えば、アシル基、例
えばアセチル又はシリル基によって保護してもよい。従
来的には、シリル基を保護に用いると、グアニンは、所
望の反応に進む前に、グアニン中に存在するすべての活
性プロトンがシリル基によって置き換えられる、すなわ
ち、グアニンがトリシリル誘導体として保護されるよう
な方法でシリル化される。しかし、工程2のアルキル化
に先立つグアニンのトリシリル化は目的の生成物を良好
な収率で与え、実に好ましいものであるが、N−9異性
体の調製に本質的に特異的になるように、工程2で実施
されるアルキル化に備えてグアニンをトリシリル化する
ことが必須ではないことが今や見いだされた。従来的
に、スラリーとしてのグアニンをシリル化剤、例えばヘ
キサメチレンジシラザンと、還流状態で、すべての懸濁
物質が溶解するまで反応させる。すべての懸濁物質が溶
解することは、トリシリル誘導体の完全な形成の合図で
ある。この反応は48時間まで、又はそれ以上を要する
ことがある。驚くべきことに、還流時間をずっと短く、
例えば2時間に減らし、次いで、それによって得られた
スラリーを、以下の工程2に記すようにして式(3)の
化合物と反応させると、目的の生成物が良好な収率で得
られる。反応時間の短縮によって費用が少なくて済み、
シリル化剤の使用量が減るため、この結果は明らかに有
利である。グアニンをヘキサメチレンジシラザンと短期
間反応させることによって製造される式(2)の化合物
の組成はまだ確かには知られていないが、主としてモノ
シリル誘導体がおそらくはジシリル及びトリシリルグア
ニンと混合したものであると考えられる。
【0071】ある好ましい方法においては、グアニン
を、シリル化触媒、好ましくは硫酸アンモニウム、トリ
フルオロメタンスルホン酸、スルホン酸トリメチルシリ
ルトリフルオロメタン又はスルホン酸ビストリメチルシ
リル、もっとも好ましくはトリフルオロメタンスルホン
酸(約0.01〜0.1モル当量)の存在下に、約3〜
10モル当量のシリル化剤、好ましくはヘキサメチルジ
シラザン(すなわち、R5 、R6 及びR7 がすべてメチ
ルである式(2)の化合物を得るため)と反応させる。
この混合物を、還流するまで、約5〜24時間、好まし
くは約16時間加熱する。反応が実質的に完了すると、
過剰のシリル化剤を減圧下に除去し、得られた式(2)
の保護されたグアニン生成物の溶液を、さらに精製する
ことなく、次の工程に使用する。
【0072】あるいはまた、グアニンを、前段に記した
ように、シリル化触媒、好ましくはトリフルオロメタン
スルホン酸の存在下に、シリル化剤、好ましくはヘキサ
メチルジシラザンと、約1〜8時間、好ましくは2〜4
時間反応させる。場合により、過剰のシリル化剤を減圧
下に除去し、得られた式(2)の保護されたグアニン生
成物の混合物を、さらに精製することなく、次の工程に
使用する。
【0073】あるいはまた、グアニンを、約1〜5モル
当量の塩基の存在下に、1〜5モル当量の式SiR5
67 X(式中、R5 、R6 及びR7 は、独立して、低
級アルキルであり、そしてXは、クロロ又はブロモであ
る)のハロゲン化トリアルキルシリル、例えば塩化トリ
メチルシリル、塩化tert−ブチルジメチルシリルなどと
反応させてもよい。
【0074】硫酸アンモニウム、トリフルオロメタンス
ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシ
リル又はスルホン酸ビストリメチルシリルが、上記した
グアニンのシリル化においてシリル化触媒として良好に
作用することに注目すべきである。しかし、トリフルオ
ロメタンスルホン酸はトリフルオロメタンスルホン酸ト
リメチルシリル又はスルホン酸ビストリメチルシリルよ
りもずっと廉価であるため、トリフルオロメタンスルホ
ン酸の使用が好ましく、トリフルオロメタンスルホン酸
は、シリル化反応の過程で、トリフルオロメタンスルホ
ン酸トリメチルシリルに転換されるため、トリフルオロ
メタンスルホン酸が特に好ましい。このトリフルオロメ
タンスルホン酸トリメチルシリルは、工程2において、
好ましい選択的アルキル化触媒として機能する(すなわ
ち、工程2の際にさらなる触媒を加える必要がない)。
【0075】工程2:式(4)の化合物の調製 反応スキームA、工程2に示すように、保護されたグア
ニン(式(2))を選択的にアルキル化して、相当する
式(4)のN−9異性体及び少量のN−7異性体を得
る。
【0076】工程1から得られる溶液又はスラリーを、
約75〜115℃の範囲の温度、好ましくは約100℃
に加熱する。この溶液に、R2 が低級アルキルであり、
3が水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、R4
低級アルキルである)である式(3)の化合物及び選択
的アルキル化触媒(約0.01〜0.1モル当量)、例
えばトリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸トリメチルシリル又はスルホン酸ビストリ
メチルシリルなど、好ましくはトリフルオロメタンスル
ホン酸トリメチルシリルを加える。上記したように、工
程1においてトリフルオロメタンスルホン酸を触媒とし
て用いるならば、好ましいトリフルオロメタンスルホン
酸トリメチルシリルがその場で形成し、さらなる選択的
アルキル化触媒を加える必要はない。
【0077】反応混合物を約110〜140℃の範囲の
温度、好ましくは約120℃で約1.5〜12時間、好
ましくは約8時間加熱する。好ましくは、過剰の式
(3)の化合物を減圧下に除去して、目的の式(4)の
化合物の溶液を、少量の望まないN−7異性体とともに
得る。
【0078】工程3:式(6)の化合物の調製 反応スキームA、工程3に示すように、式(4)のN−
9異性体をアシル化し、再結晶させて、N−7異性体の
残渣を除去し、純粋な式(6)の化合物を得る。
【0079】工程2から得られる溶液を約75〜140
℃の範囲の温度、好ましくは約100℃に加熱する。こ
の溶液に、有機塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジ
ンなど、好ましくは4−ジメチル−アミノピリジン(約
0.05〜0.1モル当量)と、式R8 C(O)OC
(O)R8 (5a)の無水物又は式R8 C(O)X(5
b)のハロゲン化アシルとの混合物を加える(上記両式
中、R8 は低級アルキル又は場合により置換されたフェ
ニルであり、Xはクロロ又はブロモである)。ハロゲン
化アシルを使用するならば、さらに1〜2モル当量の塩
基を加える。好ましくは、R8 がエチルである無水物
(約1.2〜3モル当量)を用いる。この混合物を約9
0〜130℃の範囲の温度、好ましくは約100℃で約
0.5〜2時間、好ましくは約1時間加熱する。反応混
合物をほぼ室温に冷まし、未反応のアシル化剤をメタノ
ール及び不活性溶剤、好ましくはトルエンの添加によっ
て不活性化する。反応混合物を約1時間還流させ、次い
で−10〜20℃、好ましくは約0℃に徐冷し、30分
間〜6時間、好ましくは約1時間放置する。N−7異性
体が溶液中に残る状態で、純粋な式(6)の化合物を結
晶質の固体として得る。
【0080】工程4:式(I)の化合物の調製 反応スキームA、工程4に示すように、純粋な式(6)
の化合物を加水分解して、相当する式(I)の化合物を
得る。
【0081】式(6)のアシル化グアニン化合物を、プ
ロトン性溶剤(約15〜30モル当量)、好ましくはメ
タノールと、強塩基(約5〜20モル当量)、好ましく
は水酸化アンモニウムとの混合物に、約40〜60℃の
範囲の温度、好ましくは約50℃及び約10psi の圧力
で、約6〜24時間、好ましくは約16時間溶解する。
メタノール及び水酸化アンモニウムを留去し、メタノー
ル(約15〜30モル当量)を反応混合物に戻し、次い
でこの反応混合物を還流状態で約1時間加熱する。反応
混合物を約0℃で約1時間冷却し、ろ過し、メタノール
で洗浄する。場合により、固形物を好ましくは水から再
結晶させて、目的の式(I)の9−置換グアニン化合物
を得る。
【0082】式(I)の化合物を調製するための代替方
法 式(I)の化合物は、反応スキームCに記載のようにし
て合成することもできる。
【0083】
【化33】
【0084】式中、R8 は、低級アルキル又は場合によ
り置換されたフェニルであり、そしてR5 、R6 及びR
7 は、独立して、低級アルキルである。
【0085】
【化34】
【0086】式中、R2 は、低級アルキルであり、そし
てR3 は、水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、R
4 は、低級アルキルである)である。
【0087】
【化35】
【0088】式中、R1 は、水素又は−CH2 OHであ
る。
【0089】出発原料 式(1a)のN−2アシルグアニンは、例えばAldrich
社から市販されている。
【0090】工程1:式(2a)の化合物の調製 反応スキームC、工程1に示すように、2−アシル−グ
アニン(式(1a))をシリル化して、相当する式(2
a)の保護された化合物を得る。反応は、反応スキーム
A、工程1の式(2)の化合物の調製について示したよ
うに実施する。
【0091】工程2:式(6)の化合物の調製 反応スキームC、工程2に示すように、保護されたN−
2アシルグアニン(式(2a))を選択的にアルキル化
して、相当する式(6)のN−9異性体及び少量のN−
7異性体を得る。反応は、反応スキームA、工程2の式
(4)の化合物の調製について示したように実施する。
【0092】工程3:式(I)の化合物の調製 反応スキームC、工程3に示すように、純粋な式(6)
の化合物を加水分解して、相当する式(I)の化合物を
得る。反応は、反応スキームA、工程4の式(4)の式
(I)の化合物の調製について示したように実施する。
【0093】N−9置換グアニン化合物を合成する好ま
しい方法は、まずグアニンをトリアルキルシリル、好ま
しくはトリメチルシリル、もっとも好ましくはトリス
(トリメチルシリル)で保護し、この保護した化合物を
式R2 C(O)OCH2 OCH(R3 )CH2 OC
(O)R2 (式中、好ましくはR2 はエチルであり、R
3 は−CH2 OC(O)C25 である)の化合物と反
応させて、少量のN−7異性体とともにN−9置換グア
ニンを得る。次に、この化合物を、式R8 C(O)OC
(O)R8 又はR8 C(O)X(式中、R8 は、好まし
くはエチルである)のアシル化剤でアシル化し、結晶化
させて純粋なN−2−アシルN−9置換グアニンを得
て、これを加水分解して目的のN−9置換グアニンを得
る。
【0094】第二の好ましい方法は、まずN−2アシル
グアニンをトリアルキルシリル、好ましくはトリメチル
シリルで保護し、この保護した化合物を式R2 C(O)
OCH2 OCH(R3 )CH2 OC(O)R2 (式中、
好ましくはR2 は、エチルであり、R3 は−CH2 OC
(O)C25 である)の化合物と反応させて、少量の
N−7異性体とともにN−9置換グアニンを得る。次
に、この化合物を結晶化させて純粋なN−2−アシルN
−9置換グアニンを得て、これを加水分解して目的のN
−9置換グアニンを得る。
【0095】
【実施例】当業者が本発明をより明確に理解し、実施し
うるようにするため、以下の実施例を記す。これらの実
施例は、本発明の範囲を限定するのではなく、単に本発
明を説明し、その例を示すものとみなされるべきであ
る。
【0096】実施例1 R1 が−CH2 OHである式(I)の化合物の調製 1A.R2 がエチルであり、R3 が−CH2 OC(O)
CH2 CH3 である式(4)の化合物の調製 グアニン(10g )と、ヘキサメチルジシラザン(HM
DS、50ml)と、トリフルオロメタンスルホン酸
(0.24ml)との混合物を還流状態(130〜135
℃)で16時間加熱した。得られた混合物を35℃に冷
却し、槽温度をゆっくりと105℃に戻しながら、過剰
のHMDSを留去した(0.1〜1mmHg)。次に、この
混合物を100℃に冷まし、プロピオン酸3−プロピオ
ニルオキシ−2−プロピオニルオキシメトキシプロピル
エステル(23.04g )を加えた。得られた混合物を
120〜125℃で8時間加熱し、低沸点物質を留去し
た。溶液として得られた反応混合物であるペルシリル9
−(1,3−ジプロピオンオキシ−2−プロポキシメチ
ル)グアニンを100℃に冷まし、さらに精製すること
なく、そのものとして次の反応に使用した。この反応に
おいて得られたN−9:N−7のアルキル化比は、通常
は約20:1〜30:1であった。
【0097】1B.R2 がエチルであり、R3 が−CH
2 OC(O)CH2 CH3 であり、R8 がエチルである
式(6)の化合物の調製 得られた実施例1Aの反応混合物に、100℃で、ジメ
チルアミノピリジン(0.663g )とプロピオン酸無
水物(12.8ml)との混合物を加え、この混合物を1
00℃で1時間攪拌した。次に、メタノール(3.95
ml)とトルエン(100ml)との混合物を加え、この混
合物を30分間還流した。得られた溶液を2時間かけて
0℃に徐冷し、0℃で1時間維持した。このようにして
得られた沈殿物をろ別し、トルエン(50〜100ml)
で洗浄し、減圧下(45℃、60mm)に乾燥して、9−
(1,3−プロピオンオキシ−2−プロポキシメチル)
−N2 −プロピオニルグアニン(21g )を得た。
【0098】同様に、実施例1Bに上記した手順に従
い、プロピオン酸無水物に代えて式(5a)又は(5
b)の他の化合物を用いることにより、以下の式(6)
の化合物を調製した。
【0099】9−(1,3−ジプロピオンオキシ−2−
プロポキシメチル)−N2 −アセチルグアニン 9−(1,3−ジプロピオンオキシ−2−プロポキシメ
チル)−N2 −ブチリルグアニン、及び9−(1,3−
ジプロピオンオキシ−2−プロポキシメチル)−N2
ベンゾイルグアニン
【0100】1C.R1 が−CH2 OHである式(I)
の化合物の調製 9−(1,3−プロピオンオキシ−2−プロポキシメチ
ル)−N2 −プロピオニルグアニン(10g )を、53
℃で10.5psi の圧力の下、メタノール(15ml)及
び水酸化アンモニウム(12ml、28%)と16時間混
合した。メタノール及び水性の水酸化アンモニウムを減
圧下に留去し、メタノール(50ml)を残渣に加えた。
この混合物を1時間還流し、0℃に冷却し、メタノール
をデカント法によって除去した。残りの粗生成物に、熱
湯(150ml、92〜95℃)をPWAカーボン(0.
3g )及びセラトム(0.15g )とともに加えた。こ
の混合物を攪拌し、高温でろ過し、ケークを水洗した
(10mlで2回、90〜95℃)。ろ液を0℃に冷却
し、結晶質の生成物をろ別して、純粋な9−(1,3−
ジヒドロキシ−2−プロポキシメチル)グアニン(5.
4g )を得た。特性に関する分析データは次のとおりで
あった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ10.58(1H,s,-NHCO),
7.78(1H,s,N=CH-N), 6.46(2H,br s,-NH2), 5.42(2H,s,N
-CH2-O), 4.58(2H,2t,J=6 Hz,2 C-OH), 3.6-3.2(m,5H,O
-CH(CH2-)CH2-)
【0101】1D.R2 がエチルであり、R3 が−CH
2 OC(O)CH2 CH3 である式(6)の化合物の調
製(触媒を変更) 同様に、上記実施例1Aの手順に従い、トリフルオロメ
タンスルホン酸に代えて硫酸アンモニウムを用いること
により、式(4)のジエステルを72%の収率で得た。
HPLC分析は、通常、この反応におけるN−9:N−
7のアルキル化比が約20:1〜10:1であることを
示した。
【0102】同様に、上記実施例1Aの手順に従い、ト
リフルオロメタンスルホン酸に代えてスルホン酸トリメ
チルシリルトリフルオロメタンを用いることにより、式
(4)のジエステルを84%の収率で得た。HPLC分
析は、通常、この反応におけるN−9:N−7のアルキ
ル化比が約20:1〜30:1であることを示した。
【0103】1E.R1 が水素である式(I)の化合物
の調製 同様に、上記実施例1A、1B及び1Cの手順に従い、
ただしプロピオン酸2−プロピオンオキシメトキシ−3
−プロピオンオキシプロピルエステルに代えてジ酢酸2
−オキサ−1,4−ブタンジオールエステルを用いるこ
とにより、以下の式(I)の化合物を調製した。 9−(2−ヒドロキシエトキシメチル)グアニン
【0104】実施例2 R1 が−CH2 OHである式(I)の化合物の代替的調
製 2A.R2 がエチルであり、R3 が−CH2 OC(O)
CH2 CH3 であり、R 8 がメチルである式(6)の化
合物の調製 ジアセチルグアニン(3g )を水(5ml)とメタノール
(50ml)との混合物中で4時間還流し。次に、溶剤を
減圧下に除去し、残渣を冷たいメタノールで洗浄し、減
圧下に乾燥して、式(1a)の化合物であるN−アセチ
ル−グアニンを得た。
【0105】この生成物をヘキサメチルジシラザン(5
0ml)及びトリフルオロメタンスルホン酸(0.1ml)
と混合し、16時間還流した。過剰な反応体を減圧下
(35〜100℃、0.1mm)に除去して、式(2a)
の化合物であるジシリル化N−アセチルグアニンを得
た。
【0106】次に、シリル化生成物をプロピオン酸2−
プロピオンオキシ−メトキシ−3−プロピオンオキシプ
ロピルエステル(4.5g )と混合した。得られた混合
物を120℃で7時間加熱し、100℃に冷ました。次
に、メタノール(5ml)及びトルエン(5ml)を加え、
2時間還流したのち、0℃で16時間冷却した。生成物
をろ別し、トルエンで洗浄し、乾燥して、式(6)の化
合物である9−(1,3−ジプロピオンオキシ−2−プ
ロポキシメチル)−N2 −アセチルグアニンを黄色の結
晶質の生成物として得た。
【0107】次に、実施例1Cに記載したように、式
(6)の化合物を加水分解して式(I)の化合物にし
て、純粋な9−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロポキ
シメチル)グアニンを得た。
【0108】2B.R1 が水素である式(I)の化合物
の調製 同様に、上記実施例2Aの手順に従い、ただしプロピオ
ン酸2−プロピオンオキシメトキシ−3−プロピオンオ
キシプロピルエステルに代えてジ酢酸2−オキサ−1,
4−ブタンジオールエステルを用いることにより、以下
の式(I)の化合物を調製した。 9−(2−ヒドロキシエトキシ)メチルグアニン
【0109】実施例3 R1 が水素である式(I)の化合物の調製 3A.R2 がエチルであり、R3 が水素である式(4)
の化合物の調製 グアニン10g (66mmol)と、ヘキサメチルジシラザ
ン50mlと、硫酸アンモニウム0.4g (3mmol)との
混合物を115〜118℃で18時間加熱した。アンモ
ニアガスが形成すると同時にそれを除いた。18時間加
熱したのちに、溶液が形成し、シリル化の完了を示し
た。この溶液に、ジ酢酸2−オキサ−1,4−ブタンジ
オールエステル15g (85mmol)及びトリメチルシリ
ルトリフレート0.1mlを加えた。この混合物を130
℃で4.5時間加熱した。溶液を50℃に冷まし、水1
0mlをアセトン100mlに溶解したものを加えた。混合
物を還流状態まで加熱すると、ただちに沈殿物が形成し
た。混合物を冷却し、固形物をろ過によって捕集して、
9−(2−アセトキシエトキシ)メチルグアニン10.
1g (収率58%)を得た。N−9:N−7の異性体比
は13:1であった。特性に関する分析データは次のと
おりであった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ1.90(3H,s,-OAc), 3.
58(2H,m,-OCH2-), 4.0(2H,m,-CH2OAc), 5.25(2H,s,-NCH
2O-), 6.5(2H,br s,-NH2), 7.75(1H,s,-N=CH-N-)
【0110】同様に、実施例3Aに上記した手順に従
い、ジ酢酸2−オキサ−1,4−ブタンジオールエステ
ルに代えてジプロピオン酸2−オキサ−1,4−ブタン
ジオールエステルを用いることにより、9−(2−プロ
ピオンオキシエトキシ)メチルグアニン9.8g (収率
53%)を得た。N−9:N−7の異性体比は13.
5:1であった。特性に関する分析データは次のとおり
であった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ0.92(3H,t,-CH3), 2.
08(3H,s,-NHC=OCH3), 2.13(2H,t,-CH2CH3), 3.6(2H,m,-
OCH2-), 4.03(2H,m,-CH2O-), 5.42(2H,s,-NCH2O-), 8.0
7(1H,s,-N=CH-N-)
【0111】3B.R2 がエチルであり、R3 が水素で
あり、R8 がメチルである式(6)の化合物の調製 9−(2−アセトキシエトキシ)メチルグアニン(2g
、7.5mmol)を酢酸無水物15mlに溶解した。この
混合物を120℃に加熱し、4−ジメチルアミノピリジ
ン(DMAP)0.1g (0.8mmol)を加えた。反応
混合物を120℃で3時間維持し、次いで40℃に冷ま
し、トルエン10mlを加えた。ヘキサン(20ml)をゆ
っくりと加えて生成物を結晶化させた。固形物をろ過に
よって捕集し、ヘキサンで洗浄して、9−(2−アセト
キシエトキシ)メチル−N2 −アセチルグアニン1.8
2g (収率79%)を得た。N−9:N−7の異性体比
は>200:1であった。特性に関する分析データは次
のとおりであった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ1.85(3H,s,-NHCOC
H3), 2.08(3H,s,-O2CCH3),3.6(2H,m,-OCH2-), 3.95(2H,
m,-CH2O-), 5.4(2H,s,-NCH2O-), 8.06(1H,s,-N=CH-N-)
【0112】同様に、実施例3Bに上記した手順に従
い、9−(2−アセトキシエトキシ)メチルグアニンに
代えて9−(2−プロピオンオキシエトキシ)メチルグ
アニンを用いることにより、9−(2−プロピオンオキ
シエトキシ)メチル−N2 −アセチルグアニンを得た。
N−9:N−7の異性体比は>99:1であった。特性
に関する分析データは次のとおりであった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ0.92(3H,t,-CH3), 2.
08(3H,s,-NHC=OCH3), 2.13(2H,t,-CH2CH3), 3.6(2H,m,-
OCH2-), 4.03(2H,m,-CH2O-), 5.42(2H,s,-NCH2O-), 8.0
7(1H,s,-N=CH-N-)
【0113】3C.R1 が水素である式(I)の化合物
の調製 9−(2−アセトキシエトキシ)メチル−N2 −アセチ
ルグアニン(1.3g、4.2mmol)をメタノール10m
l及び濃厚水酸化アンモニウム10mlに溶解し、この溶
液を50℃で4時間加熱した。溶剤を蒸発させて除き、
固形物を得た。この固形物をメタノールから再結晶し
て、9−(2−ヒドロキシエトキシ)メチルグアニン
0.85g (収率90%)を得た。特性に関する分析デ
ータは次のとおりであった。1 H−NMR(DMSO−d6 )δ3.16(4H,s,-OCH2CH2O
-), 4.6(1H,br s,-OH),5.26(2H,s,-NCH2O-), 6.45(2H,b
r s,-NH2), 7.76(1H,s,-N=CH-N-)
【0114】実施例3Cに上記した手順に従い、9−
(2−アセトキシエトキシ)メチル−N2 −アセチルグ
アニンに代えて9−(2−プロピオンオキシエトキシ)
メチル−N2 −アセチルグアニンを用いることにより、
9−(2−ヒドロキシエトキシ)メチルグアニン0.8
2g (収率87%)を得た。
【0115】実施例4 式(6)の化合物の代替的調製 4A.R2 がエチルであり、R3 が−CH2 OC(O)
CH2 CH3 である式(4)の化合物の調製 グアニン(20g )と、ヘキサメチルジシラザン(HM
DS、100ml)と、トリフルオロメタンスルホン酸
(0.48ml)との混合物を還流状態(130〜135
℃)で8時間加熱した。得られた混合物を105℃に冷
まし、過剰のHMDSを留去した(0.1〜1mmHg)。
次に、この混合物を100℃に冷まし、プロピオン酸3
−プロピオニルオキシ−2−プロピオニルオキシメトキ
シプロピルエステル(54.2g )を加えた。得られた
混合物を120〜125℃で7時間加熱し、低沸点物質
を留去した。溶液として得られた反応混合物であるペル
シリル9−(1,3−ジプロピオンオキシ−2−プロポ
キシメチル)グアニンを100℃に冷まし、さらに精製
することなく、そのものとして次の反応に使用した。こ
の反応において得られたN−9:N−7のアルキル化比
は約34:1であった。
【0116】4B.R2 がエチルであり、R3 が−CH
2 OC(O)CH2 CH3 であり、R8 がエチルである
式(6)の化合物の調製 得られた実施例1Aの反応混合物に、105℃で、ジメ
チルアミノピリジン(1.32g )とプロピオン酸無水
物(25.6ml)との混合物を加え、この混合物を10
0℃で1.5時間攪拌した。次に、メタノール(16m
l)とトルエン(200ml)との混合物を加え、この混
合物を30分間還流した。得られた溶液を2時間かけて
0℃に徐冷し、0℃で1時間維持した。このようにして
得られた沈殿物をろ別し、トルエン(100ml)で洗浄
し、減圧下(45℃、60mm)に乾燥させて、9−
(1,3−プロピオンオキシ−2−プロポキシメチル)
−N2 −プロピオニルグアニン(39g )を得た(収率
69.5%)。
【0117】実施例5 R2 がエチルである式(3a)の化合物の調製 5A.式(c)の化合物の調製 1,3−ジクロロ−2−プロパノール(10g )及びパ
ラホルムアルデヒド(3.02g )をジクロロメタン
(100ml)に加えた混合物を−5℃に冷却し、ガス状
の塩化水素を25分にわたって混合物中に導入した。得
られた混合物を−8℃で14時間維持した。次に、硫酸
ナトリウム(2g )を加え、混合物を室温で2時間攪拌
した。固形物をろ別し、ろ液を20%水性水酸化ナトリ
ウムで洗浄し(20mlで2回)、水相を除去した。減圧
下に溶剤を有機相から除去して、2−(クロロメトキ
シ)−1,3−ジクロロプロパンを無色の液体(13.
21g)として得た(収率96.1%)。
【0118】5B.R2 がエチルである式(3a)の化
合物の調製 プロピオン酸ナトリウム(142.1g )とトルエン3
00mlとの混合物を還流状態まで加熱し、共沸する水を
除去した。乾燥した還流混合物に、2−(クロロ−メト
キシ)−1,3−ジクロロプロパン(75g )をゆっく
りと加え、続いて塩化テトラブチルホスホニウム(1
2.5g )のトルエン溶液を加えた。12時間還流した
のち、混合物を20〜25℃に冷却し、水200ml中炭
酸ナトリウム(2.5g )の溶液を加えた。この混合物
を15分間攪拌し、水相を分離し、トルエン相を水洗し
た。合わせた水性抽出物をトルエンで洗浄し、合わせた
トルエン抽出物をシリカアルミナに通してろ過した。減
圧下にトルエンをろ液から除去して、プロピオン酸3−
プロピオニルオキシ−2−プロピオニルオキシ−メトキ
シプロピルエステル(120g )を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イェン−ケイ・ハン アメリカ合衆国、コロラド 80027、ルー イビル、ウエスト・ストリート 351 (72)発明者 ジョージ・チャールズ・シュローマー アメリカ合衆国、コロラド 80501、ロン グモント、フォックス・ヒル・ドライブ 11278 (72)発明者 サム・リン・ニュイエン アメリカ合衆国、コロラド 80206、デン バー、サークル・ドライブ 470

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(4): 【化1】 (式中、R2 は、低級アルキルであり、そしてR3 は、
    水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、R4 は、低級
    アルキルである)である)で示される化合物を製造する
    方法であって、選択的アルキル化触媒の存在下に、式
    (2): 【化2】 (式中、Z1 は、水素又はR567 Siであり、 Z2 は、水素又はR567 Siであり、 Z3 は水素又はR567 Siであり、そしてR5
    6 及びR7 は、独立して、低級アルキルであるが、た
    だし、Z1 、Z2 及びZ3 の少なくとも一つは、R5
    67 Siである)で示される化合物又は化合物の混合
    物を、式(3): 【化3】 (式中、R2 及びR3 は、上記に定めたとおりである)
    の化合物と接触させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該選択的アルキル化触媒が、トリフルオ
    ロメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸ト
    リメチルシリル及びスルホン酸ビストリメチルシリルか
    らなる群より選択される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該選択的アルキル化触媒が、トリフルオ
    ロメタンスルホン酸トリメチルシリルである請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 R5 、R6 及びR7 が、すべてメチルで
    ある請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 トリフルオロメタンスルホン酸の存在下
    に、グアニンをヘキサメチルジシラザンと接触させるこ
    とにより、式(2)の化合物及びトリフルオロメタンス
    ルホン酸トリメチルシリルの両方を同時に生成させる請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(2)の化合物が、下記式 【化4】 の化合物である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 R2 が、エチルであり、そしてR3 が、
    −CH2 OC(O)R4 (式中、R4 は、エチルであ
    る)である請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 R2 が、エチルであり、そしてR3 が、
    水素である請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 (a)場合により塩基の存在下に、式
    (4)の化合物を、式R8 C(O)−(式中、R8 は低
    級アルキル又は場合により置換されたフェニルである)
    のアシル基を有するアシル化剤と接触させて、式
    (6): 【化5】 (式中、R2 、R3 及びR8 は、上記に定めたとおりで
    ある)で示される化合物を得る工程と、 (b)式(6)の化合物を分離する工程、及び (c)分離した式(6)の化合物を加水分解して、式
    (I) 【化6】 (式中、R1 は、水素又は−CH2 OHである)で示さ
    れる化合物を得る工程とをさらに含む請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 トリフルオロメタンスルホン酸の存在
    下に、グアニンをヘキサメチルジシラザンと接触させる
    ことにより、式(2)の化合物及び選択的アルキル化触
    媒トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの両
    方を同時に生成する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 該アシル化剤が、プロピオン酸無水物
    であり、該塩基が、4−ジメチル−アミノピリジンであ
    る請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 不活性溶剤から結晶化させることによ
    って式(6)の化合物を分離する請求項11記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 該不活性溶剤が、酢酸イソプロピル、
    又は、場合によりヘキサンと混合したトルエンである請
    求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 該加水分解を、水酸化アンモニウムを
    用いて実施する請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 R2 が、エチルであり、そしてR3
    が、水素である請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 R2 が、エチルであり、そしてR3
    が、−CH2 OC(O)R4 (式中、R4 はエチルであ
    る)である請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 式(I): 【化7】 (式中、R1 は、水素又は−CH2 OHである)で示さ
    れる化合物を製造する方法であって、 (a)選択的アルキル化触媒の存在下に、式(2a): 【化8】 (式中、R5 、R6 及びR7 は、独立して、低級アルキ
    ルであり、そしてR8 は、低級アルキル又は場合により
    置換されたフェニルである)で示される異性体の混合物
    を、式(3): 【化9】 (式中、R2 は、低級アルキルであり、そしてR3 は、
    水素又は−CH2 OC(O)R4 (式中、R4 は低級ア
    ルキルである)である)で示される化合物と接触させ
    て、式(6): 【化10】 (式中、R2 、R3 及びR8 は、上記に定めたとおりで
    ある)で示される化合物を得、 (b)式(6)の化合物を分離し、 (d)分離した式(6)の化合物を加水分解することを
    特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 該選択的アルキル化触媒が、トリフル
    オロメタンスルホン酸トリメチルシリルである請求項1
    7記載の方法。
  19. 【請求項19】 R5 、R6 及びR7 が、すべてメチル
    であり、そしてR2及びR8 が、独立して、メチル又は
    エチルである請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 酢酸イソプロピル、又は場合によりヘ
    キサンと混合したトルエンからの結晶化によって式
    (4)の化合物を分離する請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 該加水分解を、水酸化アンモニウムを
    用いて実施する請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 R2 が、エチルであり、そしてR3
    が、−CH2 OC(O)R4 (式中、R4 はエチルであ
    る)である請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 R2 が、エチルであり、そしてR3
    が、水素である請求項21記載の方法。
  24. 【請求項24】 式(I): 【化11】 (式中、R1 は、−CH2 OHである)で示される化合
    物を製造する方法であって、 (a)トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル
    の存在下に、下記式: 【化12】 で示される異性体の混合物を、式(3): 【化13】 (式中、R2 は、エチルであり、そしてR3 は、−CH
    2 OC(O)C25 である)で示される化合物と接触
    させて、式(4): 【化14】 (式中、R2 及びR3 は、上記に定めたとおりである)
    で示される化合物を得、 (b)式(4)の化合物をプロピオン酸無水物及びジメ
    チルアミノピリジンと接触させて、式(6): 【化15】 (式中、R2 は、エチルであり、R3 は、−CH2 OC
    (O)C25 であり、そしてR8 はエチルである)示
    される化合物を得、 (c)式(6)の化合物をトルエンから結晶化させ、 (d)結晶化した式(6)の化合物を水酸化アンモニウ
    ムで加水分解することを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 トリフルオロメタンスルホン酸の存在
    下に、グアニンをヘキサメチルジシラザンと接触させる
    ことにより、式(2)の化合物及びスルホン酸トリメチ
    ルシリルトリフルオロメタンの両方を同時に生成させる
    請求項24記載の方法。
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