JPH0859609A - 4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体の新規製造方法 - Google Patents

4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体の新規製造方法

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JPH0859609A
JPH0859609A JP7193311A JP19331195A JPH0859609A JP H0859609 A JPH0859609 A JP H0859609A JP 7193311 A JP7193311 A JP 7193311A JP 19331195 A JP19331195 A JP 19331195A JP H0859609 A JPH0859609 A JP H0859609A
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ゼ ホ イ
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】下記一般式(II)のアゼチジノン誘導体を
有機カルボン酸または有機カルボン酸の塩の存在下でN
−ハロアシルイミドと反応させ、ペネムおよびカバペネ
ム化合物の製造の中間体にして有用な下記一般式(I)
の4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体を製造す
る新規の方法。 【化1】 上記式で、R1 はヒドロキシ保護グループを示し、R2
はアルキルまたはアリールグループを示し、R3 はアシ
ルグループを示す。 【効果】有毒性水銀塩や銅塩のような重金属反応物を使
用する先行技術とは異なって有機化合物であるN−ハロ
アシルイミドを反応物として使用するので、反応が安全
で経済的であり、反応後に廃棄物の処理に関連した問題
が実質的に引き起こされないという利点を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はペネムまたはカバペ
ネム系抗生剤の合成に有用な中間体である4−アシルオ
キシ−2−アゼチジノン誘導体を製造する新規の方法に
関するものである。更に詳しくは、本発明は下記一般式
(I)の4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体、
またはその光学異性体の新規の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【化2】 上記式で、R1 はヒドロキシ保護グループを示し、R3
はアシルグループを示す。
【0003】
【従来の技術】3−〔1’−(R)−ヒドロキシエチ
ル〕−4−アシルオキシ−2−アゼチジノン、またはヒ
ドロキシグループやβ−ラクタムアミノグループが多様
な保護グループによって保護されたその誘導体は、ペネ
ム化合物やカバペネム化合物の合成に有用な中間体とし
て利用されており、その製造方法も多様な文献に記述さ
れている。これらの方法中の代表的な例としては、4−
アセチル−2−アゼチジノン誘導体よりベーア−ビリガ
ー(Baeyer-Villiger)酸化反応によって4−アセトキシ
−2−アゼチジノン誘導体を製造する方法(Tetrahedro
n Lett., 5205(1981); 5631(1989))、4−ヒドロキシカ
ルボニル−2−アゼチジノン誘導体よりPb(OAc)
4 を利用して4−アセトキシ−2−アゼチジノン誘導体
を合成する方法(Tetrahedron Lett., 2923(1982))、4
−トリアルキルシリルオキシ−2−アゼチジノン誘導体
より4−アセトキシ−2−アゼチジノンを製造する方法
(日本国特許公開第84057/87号;ヨーロッパ特
許第167155号)、C−4位置が非置換された2−
アゼチジノン誘導体より4−アセトキシ−2−アゼチジ
ノン誘導体を製造する方法(ヨーロッパ特許第4886
11号;J. Am. Chem. Soc., 7820(1990))等がある。
【0004】また、これら以外にもイソシアネート誘導
体とビニルスルフィド誘導体の縮合反応により4−アリ
ールチオ−2−アゼチジノン誘導体を合成する方法(日
本国特許公開第97260/86号)、C−3位置が非
置換された4−アリールチオ−2−アゼチジノン誘導体
のC−3位置に1−ヒドロキシエチル基を導入させて3
−(1−ヒドロキシエチル)−4−アリールチオ−2−
アゼチジノン誘導体を合成する方法(日本国特許公開第
44355/84号)等のように3−〔1’−(R)−
ヒドロキシエチル〕−4−アリールチオ−2−アゼチジ
ノン誘導体を製造する方法も報告されている。かかるア
リールチオ誘導体は一般的に3−〔1’−(R)−ヒド
ロキシエチル〕−4−アシルオキシ−2−アゼチジノン
誘導体の製造に使用される4−アシルオキシまたは4−
アリールスルホン誘導体に転換される。特に上記のアリ
ールチオ化合物は4−アシルオキシグループを持つ化合
物は反応性が高いので、一般的に4−アシルオキシ−2
−アゼチジノン誘導体への転換が頻繁に利用された。
【0005】従って、4−アリールチオグループ(基)
を持つアゼチジノン誘導体を4−アシルオキシ化合物に
転換させる方法に対する研究も活発に行われた。今まで
知られた方法には、水銀塩を使用する方法(Chem. Phar
m. Bull., 2899(1981))と銅塩を使用する方法(ヨーロ
ッパ特許第372699号)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水銀を使用す
る方法は非常に有毒性である水銀塩を反応物として使用
するので、取扱者の安全問題や反応後水銀を含有する廃
棄物の処理に関連した深刻な問題等を持っていて、実質
的には産業的に利用できなかった。かかる方法に対する
代用方法として提示された方法が銅塩を使用する方法で
あるが、銅塩は水銀塩に比べて毒性は低いが銅それ自体
も重金属であるので、反応後の廃棄物処理に関連した問
題は完全に解決できない実情であった。しかも、かかる
重金属反応物は高価な反応物であるので経済的にも好ま
しくなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
先行技術で利用された重金属反応物の代わりに経済的で
ありながら、また安全に取り扱うことのできる反応物を
使用して、4−アリールチオアゼチジノン化合物を4−
アシルオキシアゼチジノン誘導体に転換させることので
きる方法を集中的に研究し、その結果、銅塩や水銀塩の
代わりに毒性や廃棄物処理に関連した問題を引き起こさ
ない有機化合物であるN−ハロアシルイミドを反応物と
して使用することによって、経済的でありながらまた安
全に3−〔1’−(R)−ヒドロキシエチル〕−4−ア
リールチオ−2−アゼチジノンを3−〔1’−(R)−
ヒドロキシエチル〕−4−アシルオキシ−2−アゼチジ
ノンに転換させることのできることを確認し、本発明を
完成するに至った。
【0008】従って本発明は、N−ハロアシルイミド反
応物を使用して上述の一般式(I)の4−アシルオキシ
−2−アゼチジノン誘導体を製造する新規な方法を提供
することを目的とする。即ち、本発明の目的は下記一般
式(II)の2−アゼチジノン誘導体を有機カルボン酸ま
たは有機カルボン酸の塩の存在下でN−ハロアシルイミ
ドと反応させることを特徴として、下記一般式(I)の
4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体またはその
光学異性体を製造する方法を提供するものである。
【0009】
【化3】 上記式で、R1 はヒドロキシ保護グループを示し、R2
はアルキルまたはアリールグループを示し、R3 はアシ
ルグループを示す。
【0010】上記一般式の置換体の定義中で、R1 で表
示されるヒドロキシ保護グループは当該技術分野で通常
的なヒドロキシ保護グループであり、たとえばカバモイ
ル、脂肪族アシル、芳香族アシル、複素環アシルおよび
カルボン酸、カーボン酸(炭酸)、スルホン酸およびカ
ルバミン酸より誘導された芳香族グループ、または複素
環式グループに置換された脂肪族アシルのようなアシル
グループ、モノ−またはジ−またはトリ−フェニル(低
級)アルキル(例:ベンジル、ベンズヒドリル、トリチ
ル等)のようなアル(低級)アルキル、またはトリ(低
級)アルキルシリル(例:トリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、ジイソプロピルメチルシリル、ジメチル
ヘキシルシリル等)、トリアリールシリル(例:トリフ
ェニルシリル等)、トリアル(低級)アルキルシリル
(例:トリベンジルシリル等)のような三置換されたシ
リルグループ等が言及でき、この中で好ましい例として
はt−ブチルジメチルシリル、トリエチルシリル、ジメ
チルヘキシルシリル、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、アリル
オキシカルボニル等のグループがある。特に好ましいヒ
ドロキシ保護グループR1 はt−ブチルジメチルシリル
グループである。
【0011】一般式(II)で置換体R2 で表示されるア
ルキルまたはアリールグループは、反応によって隣接し
た硫(S)原子とともに離脱されるグループであるの
で、本発明の反応に悪影響を及ぼさない限りいかなるア
ルキルまたはアリールグループであっても利用できる
が、好ましくはメチル、エチル、プロピルまたはブチル
のような炭素数1乃至4の低級アルキルグループ、また
はフェニルグループ、アルキルまたはアルコキシ部位の
炭素数が1乃至4であるアルキルフェニルまたはアルコ
キシフェニルグループ、ハロフェニルグループ等が存在
することができる。
【0012】R3 で表示されるアシルグループは反応混
合物中に存在する有機カルボン酸または有機カルボン酸
の塩より誘導されたもので、例えば好ましくはホルミ
ル、アセチル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、
フルオロアセチル、トリフルオロアセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイル、
ベンゾイル、ハロベンゾイルまたはメトキシベンゾイル
グループ等が言及できる。特に好ましいアシルグループ
3 はアセチルまたはベンゾイルグループである。
【0013】本発明による方法で反応物に使用されるN
−ハロアシルイミドの代表的な例としては、N−ブロモ
スクシンイミド、N−ブロモフタルイミド、N−クロロ
スクシンイミド、N−クロロフタルイミド、N−ヨード
スクシンイミド、N−ヨードフタルイミド等が言及でき
る。
【0014】本発明による方法でアシルグループの供給
源としては、有機カルボン酸または有機カルボン酸の塩
が使用できるが、かかる有機カルボン酸またはその塩の
例としては酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フルオ
ロ酢酸、トリフルオロ酢酸等のハロ酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、バレル酸等のような脂肪族カルボ
ン酸、ハロゲン、アルコキシ等で置換されていてもよい
安息香酸等のような芳香族カルボン酸、または上記で言
及したカルボン酸のナトリウム塩またはカリウム塩等の
ようなカルボン酸の金属塩および、アンモニウムカルボ
ン酸塩等が言及できる。
【0015】本発明の方法によると、一般式(II)の4
−アリール(またはアルキル)チオ−2−アゼチジノン
誘導体をアシルグループの供給源である芳香族または脂
肪族カルボン酸のような有機カルボン酸、またはその塩
の存在下でN−ハロアシルイミドと反応させ、一般式
(I)の目的とする4−アシルオキシ−2−アゼチジノ
ン誘導体を簡便に製造することができる。場合によっ
て、一般式(II)の4−アリール(またはアルキル)チ
オ−2−アゼチジノン誘導体の光学異性体を出発物質と
して使用することによって、一般式(I)の4−アシル
オキシ−2−アゼチジノン誘導体の相応する光学異性体
を直接製造することもできる。
【0016】本発明の方法による反応は好ましくは溶媒
の存在下で遂行することができる。かかる目的に適合し
た溶媒としては、反応に悪影響を及ばさないいかなる溶
媒であっても使用することができるが、好ましくは例え
ばジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ベンゼン
等のような反応に不活性な有機溶媒が使用される。
【0017】本発明による反応は不活性ガス、例えばア
ルゴンまたは窒素ガス下で遂行することができるが、好
ましくは大気中で遂行する。本反応を遂行する反応温度
は反応に使用されるN−ハロアシルイミドおよび反応溶
媒等の種類によって異なるが、一般的には−50℃乃至
使用される溶媒の沸点の間の温度、好ましくは−20℃
乃至室温範囲の温度で反応を遂行する。反応時間は一般
的に10分乃至24時間、好ましくは10分乃至5時間
である。
【0018】本発明による方法の反応で、N−ハロアシ
ルイミドは一般式(II)の化合物1当量に対して1乃至
2当量、好ましくは1乃至1.2当量の比で使用するこ
とができ、アシルグループの供給源として使用される有
機カルボン酸またはその塩は一般的に一般式(II)の化
合物1当量に対して1乃至5当量、好ましくは1乃至2
当量の比で使用することができる。
【0019】反応が完結した後に反応混合物は通常的な
後処理方法によって処理し、便利に目的とする一般式
(I)の4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体を
分離して収得することができる。例えば、反応が完結し
た後に反応混合物をエチルエーテル、酢酸エチル、ジク
ロロメタン等のような有機溶媒で稀釈させた後に、重炭
酸ナトリウム水溶液のようなアルカリ水溶液で洗浄して
有機層を濃縮させた後、n−ヘキサンのような非極性溶
媒により目的とする一般式(I)の化合物を結晶化させ
ることができる。生成された結晶形の一般式(I)の目
的化合物は必要によってカラムクロマトグラフィー、分
別薄層クロマトグラフィー、再結晶化等のような通常的
な方法によって更に精製することができる。
【0020】
【実施例】本発明は以下の実施例によってより具体的に
説明されるが、本発明はこれらの実施例によって何ら制
限されるものではない。
【0021】実施例1 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン337mg(1ミリモル)および酢酸0.2
3ml(2ミリモル)をジクロロメタン10mlに溶解
させ、N−クロロスクシンイミド147mg(1.1ミ
リモル)を加えた後に、室温で5時間攪拌した。反応溶
液に硫酸ナトリウムチオ水溶液を加えた後に有機層を分
離して水、重炭酸ナトリウム水溶液および食塩水で連続
して洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後に濾過
し、減圧下に濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラ
フィーにかけ、酢酸エチル/n−ヘキサン(7:3)の
溶出剤で精製して白色結晶の表題化合物274mg(収
率:95.3%)を得た。 TLC:Rf0.5(酢酸エチル:n−ヘキサン=7:
3) [α]26:+51.7(c=0.226,CHCl3 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):0.06(6
H,d),0.85(9H,s),1.25(3H,
d),2.1(3H,s),3.2(1H,dd),
4.2(1H,m),5.8(1H,d),6.4(1
H,bs)
【0022】実施例2 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン675mg(2ミリモル)および酢酸0.4
6ml(4ミリモル)をジクロロメタン20mlに溶解
させ、N−ブロモスクシンイミド392mg(2.2ミ
リモル)を加えた後に反応溶液を0℃で10分間攪拌し
た。その後、反応混合物を実施例1と同様の方法で処理
して白色結晶の表題化合物542mg(収率:94.3
%)を得た。
【0023】実施例3 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン337mg(1ミリモル)および酢酸0.2
3ml(2ミリモル)をジクロロメタン10mlに溶解
させ、N−ヨードスクシンイミド247mg(1.1ミ
リモル)を加えた後に−20℃で10分間攪拌した。そ
の後、反応混合物を実施例1と同様の方法で処理して白
色結晶の表題化合物249mg(収率:86.6%)を
得た。
【0024】実施例4 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン337mg(1ミリモル)および酢酸カリウ
ム196mg(2ミリモル)をN,N−ジメチルホルム
アミド10mlに溶解させ、N−ブロモスクシンイミド
196mg(1.1ミリモル)を加えた後に0℃で10
分間攪拌した。その後、反応混合物を実施例1と同様の
方法で処理して白色結晶の表題化合物243mg(収
率:84.5%)を得た。
【0025】実施例5 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−ベンゾイルオキシ−2
−アゼチジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン337mg(1ミリモル)および安息香酸2
44mg(2ミリモル)をジクロロメタン10mlに溶
解させ、N−ブロモスクシンイミド196mg(1.1
ミリモル)を加えた後に0℃で10分間攪拌した。その
後、反応混合物を実施例1と同様の方法で処理して白色
結晶の表題化合物150mg,収率:52.2%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):0.06(6
H,d),0.85(9H,s),1.3(3H,
d),3.36(3H,dd),4.28(1H,
m),6.1(1H,d),6.7(1H,bs),
7.46(2H,t),7.6(1H,t),8.04
(1H,d)
【0026】実施例6 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−メチルチオ−2−アゼ
チジノン295mg(1ミリモル)および酢酸0.23
ml(2ミリモル)をジクロロメタン10mlに溶解さ
せ、N−ブロモスクシンイミド196mg(1.1ミリ
モル)を加えた後に0℃で10分間攪拌した。その後、
反応混合物を実施例1と同様の方法で処理して白色結晶
の表題化合物234mg(収率:81.4%)を得た。
【0027】実施例7 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−O−メトキシフェニル
チオ−2−アゼチジノン367mg(1ミリモル)およ
び酢酸0.23ml(2ミリモル)をジクロロメタン1
0mlに溶解させ、N−ブロモスクシンイミド196m
g(1.1ミリモル)を加えた後に0℃で10分間攪拌
した。その後、反応混合物を実施例1と同様の方法で処
理して白色結晶の表題化合物250mg(収率:87
%)を得た。
【0028】実施例8 (1’R,3R,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−アセトキシ−2−アゼ
チジノンの合成 (1’R,3S,4R)−3−(1’−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−ア
ゼチジノン337mg(1ミリモル)および酢酸0.2
3ml(2ミリモル)をジクロロメタン10mlに溶解
させ、N−ブロモフタルイミド251mg(1.1ミリ
モル)を加えた後に0℃で10分間攪拌した。その後、
反応混合物を実施例1と同様の方法で処理して白色結晶
の表題化合物265mg(収率:92.2%)を得た。
【0029】
【発明の効果】本発明の製造方法は高価で廃棄物処理の
問題がある重金属反応物を用いずに、経済的で安全な反
応物を用いて、4−アリールチオアゼチジノン化合物か
らペネムまたはカバペネム系抗生剤の中間体である4−
アシルオキシアゼチジノン誘導体を製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オ セ ハン 大韓民国 ソウルシ クァンアックグ ボ ンチョンボンドン 900−19 ジェイルビ ラ102 (72)発明者 キム ジュン ワン 大韓民国 キョンギド ソンナムシ ジュ ンウォング クムクァン2ドン 2503 ク ォムダン エーピーティー. ガ−508 (72)発明者 イ ゼ ホ 大韓民国 キョンギド アンヤンシ ドン アング ホゲドン モクリョンエーピーテ ィー.801−104

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(II)のアゼチジノン誘導体を
    有機カルボン酸または有機カルボン酸の塩の存在下でN
    −ハロアシルイミドと反応させることを特徴とする下記
    一般式(I)の4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘
    導体またはその光学異性体の新規製造方法。 【化1】 上記式で、 R1 はヒドロキシ保護グループを示し、 R2 はアルキルまたはアリールグループを示し、 R3 はアシルグループを示す。
  2. 【請求項2】前記一般式(II)のアゼチジノン誘導体の
    光学異性体を出発物質として使用して、前記一般式
    (I)の4−アシルオキシ−2−アゼチジノン誘導体を
    相応する光学異性体の形態で得ることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記R1 がt−ブチルジメチルシリルグル
    ープであり、前記R2 は炭素数1乃至4のアルキルグル
    ープ、または炭素数1乃至4のアルキルまたはアルコキ
    シまたはハロゲン原子によって置換されていてもよいフ
    ェニルグループを示し、前記R3 はアセチルまたはベン
    ゾイルグループであることを特徴とする請求項1または
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記有機カルボン酸が脂肪族または芳香族
    カルボン酸であることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】前記有機カルボン酸が、酢酸、ハロ酢酸、
    プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、バレル酸、安息香酸、
    ハロ安息香酸および、安息香酸メトキシで構成されたグ
    ループ中で選択される少なくとも1つであることを特徴
    とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記有機カルボン酸またはその塩を前記一
    般式(II)のアゼチジノン誘導体1当量に対して1乃至
    5当量の比で使用することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】前記有機カルボン酸またはその塩を前記一
    般式(II)のアゼチジノン誘導体1当量に対して1乃至
    2当量の比で使用することを特徴とする請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】前記N−ハロアシルイミドがN−ブロモス
    クシンイミド、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモ
    フタルイミド、N−クロロフタルイミド、N−ヨードス
    クシンイミドまたはN−ヨードフタルイミドであること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の方
    法。
  9. 【請求項9】前記N−ハロアシルイミドを一般式(II)
    のアゼチジノン誘導体1当量に対して1乃至2当量の比
    で使用することを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の方法。
  10. 【請求項10】前記N−ハロアシルイミドを一般式(I
    I)のアゼチジノン誘導体1当量に対して1乃至1.2
    当量の比で使用することを特徴とする請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】前記反応を溶媒の存在下で遂行すること
    を特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】前記溶媒がクロロホルム、ジクロロメタ
    ン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセ
    トニトリルおよびベンゼンで構成されたグループ中で選
    択される反応に不活性な有機溶媒であることを特徴とす
    る請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記反応が−50℃乃至使用された溶媒
    の沸点の間の温度にて行われることを特徴とする請求項
    1ないし12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】前記反応が−20℃乃至室温の間の温度
    にて行われることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
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