JP2652047B2 - 4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 - Google Patents
4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法Info
- Publication number
- JP2652047B2 JP2652047B2 JP63218872A JP21887288A JP2652047B2 JP 2652047 B2 JP2652047 B2 JP 2652047B2 JP 63218872 A JP63218872 A JP 63218872A JP 21887288 A JP21887288 A JP 21887288A JP 2652047 B2 JP2652047 B2 JP 2652047B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- benzoyloxy
- hydroxyethylazetidin
- reaction
- derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は3−位に水酸基が保護されたヒドロキシエチ
ル基を有し、4−位にベンゾイルオキシ基を有する4−
ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−
2−オン誘導体の新規な製造方法に関する。
ル基を有し、4−位にベンゾイルオキシ基を有する4−
ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−
2−オン誘導体の新規な製造方法に関する。
4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチ
ジン−2−オン誘導体はチェナマイシン等に代表される
カルバペネム系β−ラクタム抗生物質やペネム系βラク
タム抗生物質の合成中間体として有用であることが知ら
れている〔例えばヒライ等、「テトラヘドロン・レター
ズ」、26巻、89頁(1985年)、及びハネシアン等、「ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテ
ィ」、107巻、1438頁(1985年)〕。
ジン−2−オン誘導体はチェナマイシン等に代表される
カルバペネム系β−ラクタム抗生物質やペネム系βラク
タム抗生物質の合成中間体として有用であることが知ら
れている〔例えばヒライ等、「テトラヘドロン・レター
ズ」、26巻、89頁(1985年)、及びハネシアン等、「ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテ
ィ」、107巻、1438頁(1985年)〕。
従来、4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチル
アゼチジン−2−オン誘導体の合成法として、スレオニ
ンから合成する方法〔ハネシアン等、「ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ」、107巻、1
438頁(1985年)、特開昭61−87661〕等が知られてい
る。しかし、この方法においては、4−位にベンゾイル
オキシ基を導入するために工業的に取り扱いにくい過酸
化物を使用しなければならないという難点を有してい
る。
アゼチジン−2−オン誘導体の合成法として、スレオニ
ンから合成する方法〔ハネシアン等、「ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ」、107巻、1
438頁(1985年)、特開昭61−87661〕等が知られてい
る。しかし、この方法においては、4−位にベンゾイル
オキシ基を導入するために工業的に取り扱いにくい過酸
化物を使用しなければならないという難点を有してい
る。
ところで、本発明者らは3−位に保護したヒドロキシ
エチル基、4−位にシリルエーテル基を有する新規なβ
−ラクタム化合物を簡便に合成できることを見出し、既
に特許を出願した(特開昭61−18791)。本発明者らは
更に詳細な検討を行った結果、3−位に保護したヒドロ
キシエチル基、4−位にシリルエーテル基を有するβ−
ラクタム化合物より4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロ
キシエチルアゼチジン−2−オン誘導体を簡便に合成す
る方法を見出し、本発明を完成した。
エチル基、4−位にシリルエーテル基を有する新規なβ
−ラクタム化合物を簡便に合成できることを見出し、既
に特許を出願した(特開昭61−18791)。本発明者らは
更に詳細な検討を行った結果、3−位に保護したヒドロ
キシエチル基、4−位にシリルエーテル基を有するβ−
ラクタム化合物より4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロ
キシエチルアゼチジン−2−オン誘導体を簡便に合成す
る方法を見出し、本発明を完成した。
本発明は、一般式(I) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4,はC1〜C6の低
級アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を示
す。) で表されるβ−ラクタム化合物に、有機溶媒中、塩基の
存在下で、無水安息香酸を作用させることを特徴とす
る、一般式(II) (式中、R1は水酸基の保護基を示す。) で表される4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチ
ルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法を内容とする
ものである。
級アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を示
す。) で表されるβ−ラクタム化合物に、有機溶媒中、塩基の
存在下で、無水安息香酸を作用させることを特徴とす
る、一般式(II) (式中、R1は水酸基の保護基を示す。) で表される4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチ
ルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法を内容とする
ものである。
一般式(I)で表されるβ−ラクタム化合物は、本発
明者等が既に出願した特開昭61−18791号明細書に詳記
した如く、下記の反応式(III)に示すような簡単な方
法で取得できる。
明者等が既に出願した特開昭61−18791号明細書に詳記
した如く、下記の反応式(III)に示すような簡単な方
法で取得できる。
反応式(III) 上記の反応によって合成した化合物(I)の3−位ヒ
ドロキシエチル基の0−保護基であるR1としては、R1が
一般式(III) (式中、R5,R6,R7はC1〜C6の低級アルキル基を示す。) で表されるトリアルキルシリル基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、イソプロ
ピルジメチルシリル基、ジメチル−1,1,2−トリメチル
プロピルシリル基や、その他t−ブチル基、ベンジル
基、トリクロロエトキシカルボニル基、t−ブトキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等
が挙げられるが、好ましくは反応中により安定であり、
また酸処理により選択的に脱保護され得るt−ブチルジ
メチルシリル基が用いられる。また、β−ラクタム化合
物(I)のR2,R3,R4はC1〜C6の低級アルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基、p−ニトロベンジル基等のアラル
キル基から同一又は異なった基を選択できるが、R2=R3
=R4=メチルが最適である。
ドロキシエチル基の0−保護基であるR1としては、R1が
一般式(III) (式中、R5,R6,R7はC1〜C6の低級アルキル基を示す。) で表されるトリアルキルシリル基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、イソプロ
ピルジメチルシリル基、ジメチル−1,1,2−トリメチル
プロピルシリル基や、その他t−ブチル基、ベンジル
基、トリクロロエトキシカルボニル基、t−ブトキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等
が挙げられるが、好ましくは反応中により安定であり、
また酸処理により選択的に脱保護され得るt−ブチルジ
メチルシリル基が用いられる。また、β−ラクタム化合
物(I)のR2,R3,R4はC1〜C6の低級アルキル基、フェニ
ル基又はベンジル基、p−ニトロベンジル基等のアラル
キル基から同一又は異なった基を選択できるが、R2=R3
=R4=メチルが最適である。
上記のようにして調製した一般式(I) (式中、R1,R2,R3,R4は前記と同じ)で示されるβ−ラ
クタム化合物に有機溶媒中、塩基の存在下、無水安息香
酸を作用させて、目的の4−ベンゾイルオキシ−3−ヒ
ドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体(II) (式中、R1は前記と同じ)に変換させる。
クタム化合物に有機溶媒中、塩基の存在下、無水安息香
酸を作用させて、目的の4−ベンゾイルオキシ−3−ヒ
ドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体(II) (式中、R1は前記と同じ)に変換させる。
上記反応に使用される塩基としては、4−ジメチルア
ミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン等のジアル
キルアミノピリジンや4−ピペリジノピリジンや4−ピ
ペリジノピリジン等の含窒素複素環基を置換基として有
する置換ピリジンが好ましい、置換ピリジンの反応系に
おける濃度は0.2〜3重量%の範囲が好ましく、これよ
り低いと反応速度が低下し基質の分解の副反応が多くな
り好ましくない、一方、上記より濃度が高くなると副生
成物が多くなる。
ミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン等のジアル
キルアミノピリジンや4−ピペリジノピリジンや4−ピ
ペリジノピリジン等の含窒素複素環基を置換基として有
する置換ピリジンが好ましい、置換ピリジンの反応系に
おける濃度は0.2〜3重量%の範囲が好ましく、これよ
り低いと反応速度が低下し基質の分解の副反応が多くな
り好ましくない、一方、上記より濃度が高くなると副生
成物が多くなる。
無水安息香酸の量は置換ピリジンに対して過剰量あれ
ばよく、好ましくは反応系における濃度が10〜50重量%
の濃度の範囲で使用すればよい。
ばよく、好ましくは反応系における濃度が10〜50重量%
の濃度の範囲で使用すればよい。
また反応に使用される有機溶媒としては、塩化メチレ
ンや四塩化炭素等のハロゲン系溶媒、n−ヘキサン等の
炭化水素、トルエン等の芳香族系炭化水素や酢酸エチル
やテトラヒドロフランが使用できるか、好ましくはテト
ラヒドロフランが適している。
ンや四塩化炭素等のハロゲン系溶媒、n−ヘキサン等の
炭化水素、トルエン等の芳香族系炭化水素や酢酸エチル
やテトラヒドロフランが使用できるか、好ましくはテト
ラヒドロフランが適している。
反応温度は0℃〜−70℃の低温領域で目的の化合物
(II)を収率よく得ることができるが、好ましくは−10
℃〜−50℃の温度条件下で反応を行えばよい。
(II)を収率よく得ることができるが、好ましくは−10
℃〜−50℃の温度条件下で反応を行えばよい。
反応操作としては、テトラヒドロフラン等の有機溶媒
に一般式(I)で示される4−位にシリルエーテル基を
有するβ−ラクタム化合物を溶解し、この溶液を冷却
し、冷却下無水安息香酸及び4−ジメチルアミノピリジ
ン等の置換ピリジンを一度に或いは分割して加えて反応
を行う。反応経過を薄層クロマトグラフィーでチェック
しながら実施し、原料が消失又は微量になったところ
で、水中へ反応液を注ぐ。溶媒が水溶性の場合は、ヘキ
サンなどを加えて抽出する。次に有機層を炭酸水素ナト
リウム、水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を留去して得られた粗結晶をn−ヘキサン等
の溶媒で再結晶するか、カラムクロマトグラフィーにか
けることにより、目的の4−ベンゾイルオキシ−3−ヒ
ドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体が得られ
る。
に一般式(I)で示される4−位にシリルエーテル基を
有するβ−ラクタム化合物を溶解し、この溶液を冷却
し、冷却下無水安息香酸及び4−ジメチルアミノピリジ
ン等の置換ピリジンを一度に或いは分割して加えて反応
を行う。反応経過を薄層クロマトグラフィーでチェック
しながら実施し、原料が消失又は微量になったところ
で、水中へ反応液を注ぐ。溶媒が水溶性の場合は、ヘキ
サンなどを加えて抽出する。次に有機層を炭酸水素ナト
リウム、水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を留去して得られた粗結晶をn−ヘキサン等
の溶媒で再結晶するか、カラムクロマトグラフィーにか
けることにより、目的の4−ベンゾイルオキシ−3−ヒ
ドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体が得られ
る。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。
実施例1 (3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−1
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解
し、これを−50℃に冷却した。次いで800mgの無水安息
香酸を添加し、更に40mgの4−ジメチルアミノピリジン
を添加して−50℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3
水溶液30mlとヘキサン30mlを加えて分液し、水で有機層
を洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去して固体750mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘ
キサン:酢酸エチル=10:1)にかけて153mgの目的とす
る(3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−
1−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジ
ン−2−オンを得た。
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解
し、これを−50℃に冷却した。次いで800mgの無水安息
香酸を添加し、更に40mgの4−ジメチルアミノピリジン
を添加して−50℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3
水溶液30mlとヘキサン30mlを加えて分液し、水で有機層
を洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去して固体750mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘ
キサン:酢酸エチル=10:1)にかけて153mgの目的とす
る(3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−
1−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジ
ン−2−オンを得た。
▲〔α〕25 D▼ 59.1゜(C=0.5CHC13)1 H−NMR(90MHZ,CDC13),δ(ppm): 0.03(6H,S),0.80(9H,S),1.27(3H,d),3.28(1H,d
d),4.23(1H,m),6.03(1H,d),6.55(NH),7.3〜8.3
(5H) 実施例2 (3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−1
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgを塩化メチレン1.5mlに溶解し、こ
れを−50℃に冷却した。次いで800mgの無水安息香酸を
添加し、更に50mgの4−ピロリジノピリジンを添加して
−50℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3水溶液30ml
と塩化メチレン30mlを加えて分液し、水で有機層を洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して
固体720mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)にかけて目的物120mgを得た。
物性値は実施例1と同じであった。
d),4.23(1H,m),6.03(1H,d),6.55(NH),7.3〜8.3
(5H) 実施例2 (3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−1
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgを塩化メチレン1.5mlに溶解し、こ
れを−50℃に冷却した。次いで800mgの無水安息香酸を
添加し、更に50mgの4−ピロリジノピリジンを添加して
−50℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3水溶液30ml
と塩化メチレン30mlを加えて分液し、水で有機層を洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して
固体720mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)にかけて目的物120mgを得た。
物性値は実施例1と同じであった。
実施例3 (3R,4R)−4−ベンゾイルオキシ−3−〔(R)−1
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解
し、これを−40℃に冷却した。次いで800mgの無水安息
香酸を添加し、更に51mgの4−ピペリジノピリジンを添
加して−40℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3水溶
液30mlとヘキサン30mlを加えて分液し、水で有機層を洗
浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
て固体730mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)にかけて目的物120mgを得た。
物性値は実施例1と同じであった。
−t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン
−2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−t−ブチルジメチル
シリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチ
ジン−2−オン300mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解
し、これを−40℃に冷却した。次いで800mgの無水安息
香酸を添加し、更に51mgの4−ピペリジノピリジンを添
加して−40℃で一昼夜撹拌した。反応後5%NaHCO3水溶
液30mlとヘキサン30mlを加えて分液し、水で有機層を洗
浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
て固体730mgを得た。これをシリカゲルカラム(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)にかけて目的物120mgを得た。
物性値は実施例1と同じであった。
叙上の通り、本発明によればβ−ラクタム化合物によ
り4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチ
ジン−2−オン誘導体を簡便に製造することができる。
り4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチ
ジン−2−オン誘導体を簡便に製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4,はC1〜C6の低
級アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を示
す。) で表されるβ−ラクタム化合物に、有機溶媒中、塩基の
存在下で、無水安息香酸を作用させることを特徴とす
る、一般式(II) (式中、R1は水酸基の保護基を示す。) で表される4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチ
ルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】R1が一般式(III) (式中、R5,R6,R7はC1〜C6の低級アルキル基を示す。) である請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63218872A JP2652047B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63218872A JP2652047B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0267263A JPH0267263A (ja) | 1990-03-07 |
JP2652047B2 true JP2652047B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=16726626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63218872A Expired - Lifetime JP2652047B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652047B2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP63218872A patent/JP2652047B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0267263A (ja) | 1990-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4914200A (en) | Process for preparing 4-acetoxy-3-hydroxyethylazetidin-2-one derivatives | |
JPH0557980B2 (ja) | ||
EP0167154B1 (en) | Process for preparing 4-acetoxy-3-hydroxyethylazetizin-2-one derivatives | |
Maciejewski et al. | An approach to carbapenems from α, β-unsaturated sugar lactones | |
JP2652047B2 (ja) | 4−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 | |
JPH01275588A (ja) | キラル3‐ベータ水素(3r)4‐アロイロキシアゼチジノンの合成方法 | |
JPH066570B2 (ja) | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法 | |
US4861877A (en) | Process for preparing 4-acetoxy-3-hydroxyethylazetidin-2-one derivatives | |
JPH0479333B2 (ja) | ||
US4914199A (en) | Process for preparing 4-acetoxy-3-hydroxyethylazetidin-2-one derivatives | |
KR910003612B1 (ko) | 4-아세톡시-3-히드록시에틸아제티딘-2-온 유도체의 제조방법 | |
JPS60255763A (ja) | 3‐アシルアミノアゼチジノンのc‐4位に炭素‐炭素結合を生成させる方法 | |
JPH05239020A (ja) | 3−[(r)−1−(置換オキシカルボニルオキシ)エチル−4−置換−2−アゼチジノンの製造法 | |
JPH0343278B2 (ja) | ||
JPH0730016B2 (ja) | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 | |
JP2604794B2 (ja) | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オンの製造法 | |
KR950005913B1 (ko) | 4-아세톡시-3-히드록시에틸아제티딘-2-온 유도체의 제조방법 | |
JPH0813828B2 (ja) | 新規β−ラクタム化合物及びその製造法 | |
JPH0830057B2 (ja) | 4―アセトキシ―3―ヒドロキシエチルアゼチジン―2―オン誘導体の製造方法 | |
US5399679A (en) | (1'R,3S,4R)4-acylthio azetidinones | |
KR100201564B1 (ko) | 아제티디논 화합물 및 그 제조방법 | |
JPS63239266A (ja) | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 | |
JP2000086639A (ja) | サイトキサゾンの合成方法 | |
JPH0261941B2 (ja) | ||
JPS6254310B2 (ja) |