JPH0858272A - 再剥離性の感圧性機密シート - Google Patents

再剥離性の感圧性機密シート

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JPH0858272A
JPH0858272A JP19886494A JP19886494A JPH0858272A JP H0858272 A JPH0858272 A JP H0858272A JP 19886494 A JP19886494 A JP 19886494A JP 19886494 A JP19886494 A JP 19886494A JP H0858272 A JPH0858272 A JP H0858272A
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pressure
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coating
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JP19886494A
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Toshizo Iida
稔三 飯田
Yuji Iguchi
裕二 井口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持体に感圧性接着剤層を設け、加圧により
圧着した接着面を剥離して再び接着面の情報を見ること
ができる再剥離性の感圧性機密シ−トであって、非常に
美麗な美術印刷向きの塗布面を有し、剥離時の感触が均
一で緻密な剥離感が得られ、印刷インキの付着ムラが少
なく、塗層の脱落(粉落ち)も少ない、シ−トの提供を
目的としたものである。 【構成】 主として、感圧性接着剤、顔料、粘着付与効
果を有するものから成る塗布面の光沢度を、JIS P
8142に定める「紙及び板紙の75度鏡面光沢度試験
方法」による測定値で、50%以上とすることによって
得られる。50%以上の光沢度は、キャスト法を用いる
と得られやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体の全面に機密性
を得るための塗層を設けた再剥離性の感圧性機密シ−ト
に関し、更に詳細には塗層の光沢度が高く、美術印刷に
適した美麗な塗布面を有する再剥離性の感圧性機密シ−
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】再剥離性の感圧性機密シ−トとは、例え
ばシ−トが紙の場合には見かけ上は、ごく一般にありふ
れた普通の紙と殆ど変わらないが、このシ−トどうし又
はこのシ−トと他の支持体とを接着させようとする際
に、必要な圧力を加えることによって瞬時に接着が完了
するものである。情報の機密性は加圧圧着させる前に加
圧圧着させる面に印刷、複写、筆記などの方法を用いて
記載し、加圧によって得られた接着面を剥離することに
よって情報の視認が可能となるものである。
【0003】従来、情報の機密性を得るために封書が多
用されてきたが、近年は葉書でありながら機密性の得ら
れる各種のタイプのものが考案されている。例えば、ノ
−カ−ボン複写紙や感熱記録紙を利用したものとして
は、実開昭60−178125号公報や実開平2−21
73号公報などがある。これらは製造工程や加工工程が
複雑なため非常に手間がかかり、品質的には水濡れや可
塑剤などによる記録情報の消失などの危険性があり、保
存性に欠けるものである。
【0004】又、特開平3−10895号公報や実開平
3−108595号公報などには熱可塑性樹脂を用いた
感熱接着シ−トが記載されているが、熱による接着は加
熱装置が必要で、基材の変形、歪み、損傷などを伴う恐
れがあり、電子写真方式のプリンタ−で印字(印刷)す
る場合には、高熱によるトナ−の定着処理時に発熱体と
感熱接着層が不必要な接着を起こし、機械破損の原因と
なり得る。
【0005】又、特開平5−186640号公報、特開
平5−295335号公報、などには加圧圧着のみで機
密性が得られるコ−ルドシ−ル接着剤組成物を用いたシ
−トが記載されているが、これらの組成物中には適度な
凹凸粗面を得るための充填剤が使用されている。比較的
大きな粒子径の充填剤を用いて適度な凹凸を設ける理由
は、製造工程や印刷工程、或いは保管中など、加圧圧着
させる最終形態に至るまでの工程などの弱い加圧力で、
塗布面と塗布面、塗布面と未塗布面が不必要に一体化し
てしまういわゆるブロッキング現象を防止するためであ
る。確かに塗層中に大きな粒子を存在させると接触面積
が減少し、ブロッキングの防止に役立つようである。し
かし、その反面、凹凸な粗面は加圧圧着させたシ−トを
剥離する時に、剥離強度のバラツキが大きくなるがため
に、均一で緻密な剥離感が得られ難い欠点を有し、更
に、印刷インキの付着ムラが発生したり、コ−ルドシ−
ル剤の乾燥皮膜の脱落(粉落ち)などが起こりやすい。
そして、何よりも凹凸な粗面は、視覚に訴える美麗さに
欠けるため美術印刷に不向きなものしか得られていない
のが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、支持体全面
に機密性を得るための塗層が設けられており、加圧圧着
させると通常の取扱いでは容易に剥がれることがなく、
意図的に剥す場合には、均一で緻密な剥離感が得られる
ため、快いタッチでスム−ズに剥すことができ、印刷イ
ンキの付着ムラや塗層の脱落(粉落ち)もなく、美術印
刷に適した美麗な塗布面を有する再剥離性の感圧性機密
シ−トの提供を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
に対して、再剥離性の感圧性機密シ−トの塗布面の光沢
度が、JIS P8142に定める「紙及び板紙の75
度鏡面光沢度試験方法」による測定値で、50%以上と
することによって得られることを見いだした。50%以
上の光沢度は、キャスト法を用いると得られやすい。再
剥離性の感圧性機密シ−トは、前述のように必要な圧力
をかけることによって圧着させるものであり、圧着する
前のシ−トの光沢度を上げて美術印刷向きの美麗なシ−
トに仕上げるなど、従来の発想からは想像できなかった
ところに新規性がある。
【0008】又、再剥離性の感圧性機密シ−トを葉書と
して利用する場合、機密情報が外部から判読できないよ
うに、通常は地紋印刷などによる方法が行われている
が、本発明では白色以外の着色層とすることによって同
様の効果を得ることが出来る。一方、光沢度の高い塗布
面は平滑性も上がりがちであり、ブロッキングが懸念さ
れるが、ブロッキングの原因の殆どは水分である。例え
ば、再剥離性の感圧性機密シ−トの水分と剥離強度の関
係を調べてみると水分が少ないほど剥離強度も小さくな
る。従って、塗層に用いる素材はできるだけ吸水性の小
さなものを選択することが必要であり、吸水性が小さけ
れば塗布面の平滑度は少々高くてもブロッキング現象は
起こりにくくなる。
【0009】本発明の感圧性機密シ−トの塗層に含まれ
る主な素材は、感圧性接着剤の他、顔料及び粘着付与剤
である。感圧性接着剤を用いる主目的は支持体との接着
及び粘着特性を得るためであり、顔料を用いる理由は、
印刷適性(インキ吸収、インキの着肉性など)の向上や
ブロッキングの防止であり、粘着付与剤は機密性を得る
ための加圧圧着性能の改良のために用いられる。これら
の素材は、その目的に応じた使用方法が必要である。
【0010】光沢度の向上には、ス−パ−カレンダ−、
マシンカレンダ−、グロスカレンダ−、ブラッシングな
どの方法を用いても良いが、これらの方法を用いずとも
50%以上の光沢度が得られる場合もある。しかし、よ
り高い光沢度を得るためにはキャスト塗工による方法が
好ましい。キャスト塗工による塗布面は、高級美術印刷
用として鏡面のような強光沢を有しており、その製造方
法としては、鏡面を有する加熱仕上げドラム面に湿潤塗
布層を圧接して強光沢仕上げするウエットキャスト法
(例えば、特公昭28−3407号公報、特公昭38−
25160号公報)、湿潤塗布層を一旦乾燥した後、再
湿潤により可塑化して鏡面を有する加熱仕上げドラム面
に圧接するリウエットキャスト法(例えば、米国特許2
759847号公報、特公昭48−38005号公報、
特開昭51−102111号公報)、湿潤塗布層をゲル
状態にして鏡面を有する加熱仕上げドラム面に圧接する
ゲル化キャスト法(例えば、特公昭38−15751号
公報、特公昭40−7207号公報、特開昭51−40
410号公報、特開昭47−7555号公報、米国特許
3377192号公報)などの方法がある。
【0011】これらのキャスト方法は、いずれも顔料と
接着剤を主成分とする塗布層を湿潤状態で鏡面を有する
加熱仕上げ面に圧接し、可塑状態にある塗布層に鏡面を
写し取ることによって強光沢を得るものであり、このよ
うなキャスト技術を再剥離性の感圧性機密シ−トに応用
することは本発明が最初である。
【0012】本発明に用いられる感圧性接着剤として
は、広い範囲から選択することができる。例えば、ポリ
ウレタン系樹脂、合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエ
ン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデ
ン系樹脂、などが挙げられる。中でもガラス転移温度が
−65℃〜−25℃で、平均粒子径が0.3μm以下の
ものが好ましい。これらの感圧性接着剤は2種類以上を
併用して用いることもでき、主要成分として用いる感圧
性接着剤、顔料、粘着付与剤の種類と使用量を調節する
ことによって、目標品質を得ることができる。
【0013】その他、酸化デンプン、エ−テル化デンプ
ン、エステル化デンプン、カゼイン、アラビアガム、ゼ
ラチン、アルギン酸ソ−ダ、ポリビニルアルコ−ル、カ
ルボキシメチルセルロ−ス、ポリエチレンオキサイド、
ヒドロキシエチルセルロ−ス、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリル酸、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、などの水溶性高分子類なども再剥
離特性やキャスト特性を妨げない範囲内で併用すること
ができる。
【0014】本発明に使用される顔料は、使用する目的
が印刷工程におけるインキ吸収やインキの着肉性の向上
とブロッキングの防止であり、この主旨に添うものであ
れば広い範囲から選択することができる。例えば、カル
シウム、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、チタン、
ニッケル、ジルコニウム、マンガン、錫、アンチモン、
モリブデン、などの金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、
珪酸塩、などの他、カオリン、タルク、活性白土などの
無機顔料や尿素ホルマリン樹脂、メラミン樹脂、スチレ
ンアクリル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、などの有機顔
料も使用することができる。
【0015】本発明では、感圧性接着剤と顔料の他、粘
着付与剤を併用する。粘着付与剤を必ずしも必要としな
い場合もあるが、粘着特性の改善には使用した方が好ま
しい場合が多い。粘着付与剤は、一般的には分子量が数
百から数千のオリゴマ−の総称と言われており、タッキ
ファイヤ−とも称されている。
【0016】具体的には、ガムロジン、ウッドロジン、
ト−ル油ロジンなどの天然ロジン類や不均化ロジン、水
素化ロジン、重合ロジン、マレイン化ロジン、フマル化
ロジン、ホルムアルデヒド変性ロジン、ロジンフェノ−
ル樹脂、エステル化ロジンなどの変性ロジンのごときロ
ジン類の他、テルペン系樹脂、脂肪族(C5)系石油樹
脂、芳香族(C9)系石油樹脂、共重合(C5/C9)系
石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレン系樹脂、アルキ
ルフェノ−ル系樹脂、キシレン樹脂、クマロン・インデ
ン樹脂、などが挙げられる。
【0017】塗層にはその他必要に応じて、カルナウバ
ワックス、ライスワックス、ミツロウ、セラッカロウ、
パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、モンタン
ワックス、などの各種ワックス類及びそのエマルジョ
ン、高級脂肪酸及びその誘導体や金属塩、シリコ−ン
類、高級アルコ−ル類、金属石鹸類、硫酸化ヒマシ油、
などの離型剤、固体や液体状の可塑剤、消泡剤、分散
剤、劣化防止剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、帯電防
止剤、ダスティング防止剤、界面活性剤、などの各種助
剤を使用しても良い。
【0018】本発明に使用される支持体は特に限定され
ず、例えばセルロ−ス繊維を主体とする上質紙や各種合
成紙、各種コ−ト紙、ラミネ−ト紙、金属蒸着紙、不織
布、各種プラスチックフィルム、などが使用できる。
又、これらの異なる支持体を貼り合わせたものも使用す
ることができるが、できるだけ平坦な面質のものが好ま
しい。
【0019】感圧性接着剤を主体とする総塗布量は、3
〜30g/m2程度が適当である。特に好ましくは、8
〜25g/m2程度である。この塗布量は、塗布面と塗
布面を加圧圧着させる場合には、塗布面と未塗布面を加
圧圧着させる場合の約半分の塗布量ですませられる。塗
布方法はエア−ナイフコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−、ロ
−ルコ−タ−、バ−コ−タ−、カ−テンコ−タ−、など
の従来公知の塗布方法により塗布し、塗布液の層を凝固
させることなく、又は凝固させた後に鏡面仕上げされた
ドラム面に圧接した後に剥離することによって、塗布面
の光沢度が、JIS P8142に定める「紙及び板紙
の75度鏡面光沢度試験方法」による測定値で、50%
以上を有する美麗な高級印刷用に適した再剥離性の感圧
性機密シ−トを得ることができる。又、塗布層に染料、
顔料、金属、などの有色素材を用いて塗布層を白色以外
に着色させることもできる。再剥離性の感圧性機密シ−
トを折り畳んだ葉書として用いた場合、剥離面の機密情
報を外から見えなくするために地紋印刷などを施す場合
が多いが、本発明の有色層はこの役目を兼ねさせること
ができる。
【0020】
【作用】本発明では、感圧性接着剤を主体とする塗層面
の光沢度をJIS P8142に定める「紙及び板紙の
75度鏡面光沢度試験方法」による測定値で、50%以
上とすることによって目的を達成することができる。光
沢度が高いと平滑度もある程度高くなり、塗層どうし、
或いは塗層と未塗布面との密着性が向上し、圧着したも
のを剥離する時に非常に緻密で均一な剥離感が得られ
る。これは、圧着したものの断面を電子顕微鏡で観察す
れば一目瞭然である。比較的大きな充填剤を用いて凹凸
を設けた塗層表面の粗いものは、圧着した境界に空隙が
存在するのに対し、本発明のものには空隙が非常に少な
い。従って、この空隙が多かったり大きかったりすると
剥離強度のバラツキが大きくなる。そのため剥離時の均
一性(緻密性)が損なわれ、空隙の少ないほど好ましい
剥離タッチ感が得られる。又、塗層表面の粗い面に印刷
すると、凹凸が悪影響を及ぼすため、印刷インキの付着
ムラや塗層の脱落(粉落ち)が起こりやすくなるものと
考えられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例中の「部」「%」は断りの無い
場合は固形重量部、重量%を示す。
【0022】実施例1 ミルクカゼイン10部にカセイソ−ダ0.17部、ジシ
アンジアミド1.8部と水及び熱を加えて20%濃度の
カゼイン溶解液とする。これとは別にコ−ティングクレ
−100部をピロリン酸ソ−ダで分散した60%濃度の
液に前記カゼイン溶解液を均一に混合する。次に塩化カ
ルシウム1.3部を溶解した5%水溶液を、前記混合液
に十分かき混ぜながら少量ずつ滴下する。更に感圧性接
着剤として、アクリル酸エステル系エマルジョン(日本
合成ゴム社製、商品名AE−923)を25部、粘着付
与剤として石油樹脂系(荒川化学工業社製、商品名エマ
ルジョンAM1002)10部を加えて均一に混合し、
塗液濃度を45%になるように調整した。
【0023】この塗液を80g/m2の上質紙にエア−
ナイフコ−タ−で20g/m2になるように塗布すると
ともに熱を与えて凝固させ、これを130℃に加熱され
た回転クロムメッキドラム面に圧着し、剥離乾燥させて
鏡のような強光沢面を有する美麗なシ−トを得た。又、
この塗布面の反対面に同じ塗液を乾燥重量で25g/m
2となるようにエア−ナイフコ−ティングによって塗
布、乾燥して両面塗布タイプの感圧性機密シ−トを得
た。片面塗布のものは2つ折り葉書用として、両面塗布
のものは3つ折り葉書用として有用であった。
【0024】実施例2 コ−ティングクレ−95部、ピロリン酸ソ−ダ0.2部
を用いて分散したサチンホワイト5部、感圧性接着剤と
して、アクリル酸エステル系エマルジョン(サイデン化
学社製、商品名サイビノ−ルAD−991)20部、粘
着付与剤としてロジン系(サンノプコ社製、商品名SN
−TACK)10部、離型剤として、ポリエチレンワッ
クスエマルジョン(東邦化学工業社製、商品名ハイテッ
クE−4B)5部を均一に混合し、固形分濃度を45%
に調整した。この塗液を実施例1同様の方法を用いてキ
ャスト塗工を行なうことによって、鏡のような強光沢面
を有する美麗なシ−トが得られた。
【0025】実施例3 実施例2のうち、感圧性接着剤として天然ゴム系ラテッ
クス(積水化学社製、商品名エスダインMS−32)を
20部使用した以外は実施例2同様にして鏡のような強
光沢面を有する美麗なシ−トを得た。
【0026】実施例4 実施例2のうち、エア−ナイフコ−タ−で20g/m2
になるように塗布しただけで乾燥し、キャスト工程を省
いたシ−トを作製した。このシ−トをス−パ−カレンダ
−を用いて光沢度を50%以上に向上させたシ−トを得
た。
【0027】実施例5 実施例2のシ−トを着色させるべく、塗液に青色顔料
(御国色素社製、商品名SMブル−HB)3部を添加し
た以外は、実施例2同様にして鮮明な青色で鏡のような
強光沢面を有する美麗なシ−トを得た。
【0028】比較例1 実施例1のうち、エア−ナイフコ−タ−で塗布、乾燥し
たのみでキャスト工程を省略したシ−トを作製した。
【0029】比較例2 実施例2のうち、エア−ナイフコ−タ−で塗布、乾燥し
たのみでキャスト工程を省略したシ−トを作製した。
【0030】以上の実施例、比較例で得られた感圧性機
密シ−トを官製葉書の2倍の大きさに裁断し、塗布面ど
うしが対向するように中央部から折り畳み、剛体カレン
ダ−ロ−ルで12Kg/cmの圧力で加圧したところ、
全てのシ−トが瞬時にして接着が完了し、適度な剥離強
度を有していた。剥離強度以外の特性は下記試験方法に
従って特性の評価を行なった。
【0031】(光沢度)村上式反射光沢計(村上色彩技
術研究所製)を用いて測定した。
【0032】(塗層の美麗感)塗層を目視で判定した。
美麗な塗布面のものを良、美術印刷用に不向きな余り美
麗でない塗布面のものには不良とした。
【0033】(剥離感)圧着した感圧性機密シ−トを剥
離した時、剥離強度が均一で緻密な快いタッチでスム−
ズに剥離することができたものを良。剥離強度のバラツ
キが大きく、不均一な剥離タッチのものを不良とした。
【0034】(印刷インキの付着ムラ)フォ−ム印刷機
を用いて印刷し、印刷面をル−ペを用いて観察した。イ
ンキの付着が均一なものを良。不均一なものを不良とし
た。
【0035】(塗層の脱落、粉落ち)塗層表面にセロテ
−プを貼り付け、次いで、紙が破れないようにセロテ−
プを剥し、塗層物質の脱落の多いものを不良。少ないも
のを良とした。
【0036】(ブロッキング)塗層面どうしを密着さ
せ、温度40℃、湿度90%、荷重1Kg/cm2の条
件で1週間放置した後のブロッキング状態を評価した。
殆どブロッキングしていないものを良。ブロッキングし
ていて剥しにくいものを不良とした。
【0037】評価結果
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の感圧性機密シ−トは美術印刷向
きの美麗な塗布面を有し、均一、緻密でスム−ズな剥離
感が得られ、印刷インキの付着ムラもなく、塗層の脱落
(粉落ち)のない、優れた性能であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKM JLE D21H 27/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に感圧性接着剤層を設けたシ−ト
    の塗布面どうし、または、該シ−トの塗布面と未塗布面
    シ−トとを対向させて加圧圧着させることによって瞬時
    に接着することが出来、この接着面を剥離することによ
    って、再び接着面の情報を見ることができる再剥離性の
    感圧性機密シ−トにおいて、該塗布面の光沢度が、JI
    S P8142に定める「紙及び板紙の75度鏡面光沢
    度試験方法」による測定値で、50%以上であることを
    特徴とする再剥離性の感圧性機密シ−ト。
  2. 【請求項2】 支持体に設けた塗布面がキャスト塗布面
    を有することを特徴とする請求項1記載の再剥離性の感
    圧性機密シ−ト
  3. 【請求項3】 支持体に設けた塗布面の片面又は両面
    が、白色以外に着色された塗布面であることを特徴とす
    る請求項1及び請求項2記載の再剥離性の感圧性機密シ
    −ト。
  4. 【請求項4】 支持体に情報を記載した後に、再剥離性
    の感圧性機密塗布面を設けて加圧圧着させることを特徴
    とする請求項1及び請求項2記載の再剥離性の感圧性機
    密シ−ト。
  5. 【請求項5】 支持体に設けた再剥離性の感圧性機密塗
    布面上に情報を記載した後に加圧圧着させることを特徴
    とする再剥離性の感圧性機密シ−ト。
JP19886494A 1994-08-24 1994-08-24 再剥離性の感圧性機密シート Pending JPH0858272A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001262099A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Toppan Forms Co Ltd 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
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