JPH0857497A - 鉄酸化細菌の増殖方法 - Google Patents

鉄酸化細菌の増殖方法

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JPH0857497A
JPH0857497A JP22082294A JP22082294A JPH0857497A JP H0857497 A JPH0857497 A JP H0857497A JP 22082294 A JP22082294 A JP 22082294A JP 22082294 A JP22082294 A JP 22082294A JP H0857497 A JPH0857497 A JP H0857497A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2価鉄と塩素イオンを含む排水を高効率で安
定して処理する鉄酸化細菌を増殖させる。 【構成】 有機性排水中の有機物を分解する処理設備か
ら採取した活性汚泥を曝気槽3に投入する。曝気槽3に
2価鉄および塩素イオンを含む排水を通水するととも
に、窒素化合物とリン化合物を添加する。曝気槽3のp
Hを1.0〜3.0に調整し、曝気槽3に酸素含有ガス
を吹き込む。 【効果】 活性汚泥中から塩素イオン耐性のある鉄酸化
細菌を増殖させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排水の生物学的処理、よ
り詳細には、塩素イオンと2価鉄を含む排水の処理に適
した鉄酸化細菌の増殖方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2価鉄を含む排水は、主として製鉄業、
金属精錬工業、鉱山などから発生する。例えば製鉄業に
おいては、冷延鋼板あるいは亜鉛メッキ、錫メッキなど
により表面処理鋼板を製造する際に大量に発生する。す
なわち、鋼板表面のスケール、汚れ、酸化膜、錆などを
除去するために、硫酸または塩酸により鋼板の洗浄(酸
洗処理)が行われる他、鋼材の清浄化にも酸洗処理が広
く行われている。これらの鉄鋼材料の酸洗処理には、濃
度3〜20%程度の塩酸、硫酸などが用いられることが
多い。そして、これらの酸は、一定期間以上使用し、酸
洗能力が低下すると廃棄される。また、鉄鋼材料は、酸
洗後、鉄鋼材料に付着している塩酸、硫酸などを除去す
るために大量の水によって洗浄されるが、これらの洗浄
水も廃棄される。
【0003】これらの排水のpHは2〜3と低く、ま
た、大量の2価鉄を含んでおり、このまま公共用水域に
放流することはできない。さらに、亜鉛メッキ、錫メッ
キなどの表面処理鋼板の酸洗排水の場合、2価鉄の他
に、亜鉛、錫、クロムなどの金属イオンを含有してい
る。また、良好なメッキ性を得るために用いられる有機
化合物を含有している場合もある。したがって、これら
の金属イオンやCODによって表示される有機化合物も
2価鉄と同様、公共用水域に放流する前に除去する必要
がある。
【0004】このような排水中の2価鉄の除去方法に
は、大きく分けて物理化学的方法と生物学的方法とがあ
る。
【0005】物理化学的方法としては、まず、2価鉄を
3価鉄まで空気酸化し、水酸化第二鉄として除去する方
法がある。しかし、2価鉄から3価鉄への酸化速度は、
pHが4以下では極めて遅く、ほとんど反応は進行しな
い。例えば、150日に反応の5%が進行するのみであ
る(例えば、W・スタム、J・J・モルガン、「一般水
質化学」、共立出版、500〜501頁)。したがっ
て、通常は2価鉄を含む排水に水酸化カルシウム、炭酸
カルシウムなどのアルカリ剤を添加してpHを9〜9.
5に維持し、大量の空気を吹き込んで2価鉄を3価鉄ま
で空気酸化した後、水酸化第二鉄として除去している。
なお、水酸化第二鉄は、pHを4以上にすれば溶解度が
5.6mg/l以下と小さく、また、沈降性も良好なの
で処理水への流出が少ないが、水酸化第一鉄は、pHを
9以上にしなければ溶解度が5.6mg/l以下となら
ず、また、沈降速度も遅いため、ほとんど用いられな
い。さらに、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素などの薬剤
やオゾンなどを用いて排水に含まれている2価鉄を3価
鉄まで酸化し、水酸化第二鉄として処理する方法も広く
知られている。
【0006】次に、生物学的方法としては、2価鉄を3
価鉄まで酸化する際に発生するエネルギーを用いて増殖
する鉄酸化細菌を用いる方法がある。鉄酸化細菌は中性
・糸状細菌と酸性・非糸状細菌に大別されるが、ここで
用いる細菌は後者の酸性・非糸状細菌であり、化学合成
独立細菌であるチオバチラス・フェロオキシダンス(T
hiobachillus ferrooxidan
s)が代表的な細菌である(例えば、「土壌微生物実験
法」、養賢堂、329〜331頁、1975)。特公昭
47−38981号公報、特公昭55−18559号公
報、特公昭55−22345号公報、特公昭57−44
393号公報などに記載されている排水中の2価鉄を3
価鉄まで鉄酸化細菌によって酸化する生物学的方法の対
象の排水は、鉱山、炭鉱、精錬排水などであり、用いら
れている細菌は、金属鉱山排水などに存在している鉄酸
化細菌である。また、特開昭63−51076号公報に
記載されている鉄酸化細菌を用いる方法は、鉄鋼関連の
酸洗工程とメッキ工程から排出された集水ピットに生息
しているバクテリアの集合体であるスラッジやスライム
の鉄酸化細菌を利用し、2価鉄を3価鉄まで酸化すると
同時に有機物を除去する方法である。
【0007】これら鉄酸化細菌を用いる生物学的方法
は、pHが2〜3で生息あるいは活性のある鉄酸化細菌
により2価鉄を含む排水を処理する場合、pHが低い段
階で2価鉄を3価鉄まで迅速に酸化することができ、し
かも、pHが4程度で水酸化第二鉄として回収すること
が可能である。3価鉄はpHが4程度で水酸化第二鉄と
して沈殿除去できるが、他の亜鉛、錫などの金属は水酸
化物を作らない。したがって、鉄のみを他の金属から分
離して回収することが可能となる利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
2価鉄を含む排水の処理方法は、以下のような課題を有
している。
【0009】まず、物理化学的方法であるが、pHが低
い段階で曝気によって2価鉄を3価鉄まで酸化し、水酸
化第二鉄として回収する方法は、処理速度が極めて遅
く、実用化はほとんど不可能である。2価鉄を含む排水
にアルカリ剤を添加してpHを9〜9.5に維持し、大
量の空気を吹き込んで2価鉄を3価鉄まで空気酸化した
後、水酸化第二鉄として鉄を回収する方法は、鉄以外の
金属も水酸化物として析出してしまうため、鉄のみの分
離回収ができず、また、スラッジ発生量も多く、大量の
カルシウム化合物、鉄、亜鉛、錫などの水酸化物を含有
しているため、スラッジの有効利用がほとんど不可能と
なる問題点がある。さらに、2価鉄を薬剤で酸化する方
法は、酸化剤の添加量の制御が難しく処理水質が安定し
ない。また、2価鉄の濃度が高い場合には処理コストが
極めて高くなる欠点がある。
【0010】また、従来の鉄酸化細菌を用いる生物学的
方法にも以下のような課題が残されている。
【0011】まず、通常、鉄酸化細菌は金属硫化物の鉱
石、特に黄鉄鉱(FeS2 )を含む鉱山からの排水が生
じる場所や製鉄所の酸洗排水ピットに多く見られる。こ
れらの場所から汚泥やスラッジを採取し、FeSO4
中心とした溶液(例えば9K倍地、「土壌微生物実験
法」、養賢堂、394頁)を用いて鉄酸化細菌を増殖さ
せ、その後、排水処理に用いることが多い。しかし、こ
のような鉄酸化細菌を入手できる場所はpHが低く、か
つ2価鉄が存在し、好気的雰囲気が保たれている極めて
特殊な地点に限られている。このため、このような環境
が無い場合には、鉄酸化細菌を増殖させることがかなり
困難である。したがって、鉄酸化細菌を大量に培養する
技術を確立することが実用上重要な課題である。
【0012】さらに、このような鉄酸化細菌は、化1の
反応式に見られるように、金属硫化物を含む環境に生息
していることが多い。
【0013】
【化1】2FeS2 +2H2 O+7O2 →2FeSO4
+2H2 SO4 2FeSO4 +2H2 SO4 +O2 →2Fe2 (S
4 3 +2H2
【0014】このため、従来の鉄酸化細菌は、FeSO
4 は酸化できるが、FeCl2 など塩素イオンが存在す
る場合、塩素イオンの阻害を受けやすい欠点がある。塩
素イオンが硝化細菌などある種の細菌の成育に阻害作用
があることは、広く認められている。鉄鋼排水の場合、
例えばHClを用いる酸洗排水に対してこの鉄酸化細菌
を使用するときは、塩素イオン濃度として3000〜4
000mg/l程度が限界である。これ以上の塩素イオ
ン濃度になると酸化率が急速に低下する。したがって、
塩素イオン耐性の高い鉄酸化細菌を大量かつ迅速に培養
する技術を確立することが極めて重要な課題である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄酸化細菌の増
殖方法は以下の〜の通りである。
【0016】 有機性排水中の有機物を分解する処理
設備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽に
2価鉄を含む排水を通水するとともに窒素化合物とリン
化合物を添加し、曝気槽のpHを1.0〜3.0に調整
し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込むことにより活性汚
泥中から鉄酸化細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸
化細菌の増殖方法。
【0017】 有機性排水中の有機物を分解する処理
設備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽に
2価鉄および塩素イオンを含む排水を通水するとともに
窒素化合物とリン化合物を添加し、曝気槽のpHを1.
0〜3.0に調整し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込む
ことにより活性汚泥中から塩素イオン耐性のある鉄酸化
細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸化細菌の増殖方
法。
【0018】 製鉄所のコークス工場排水を海水希釈
し、海水希釈した排水中の有機物を分解する処理設備か
ら採取した塩素イオン耐性のある活性汚泥を曝気槽に投
入し、曝気槽に2価鉄および塩素イオンを含む排水を通
水するとともに窒素化合物とリン化合物を添加し、曝気
槽のpHを1.0〜3.0に調整し、曝気槽に酸素含有
ガスを吹き込むことにより活性汚泥中から塩素イオン耐
性のある鉄酸化細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸
化細菌の増殖方法。
【0019】 有機性排水中の有機物を分解する処理
設備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽に
チオ硫酸を含む排水を通水するとともに窒素化合物とリ
ン化合物を添加し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込んで
硫黄酸化細菌を増殖させた後に、曝気槽のpHを1.0
〜3.0に調整し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込むこ
とにより硫黄酸化細菌から塩素イオン耐性のある鉄酸化
細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸化細菌の増殖方
法。
【0020】 酸素含有ガスを曝気槽に吹き込む際
に、曝気槽のAg/AgCl基準の酸化還元電位(OR
P)を+550mV〜+600mVにするとともに、曝
気槽の溶存酸素(DO)を1〜5mg/lにするように
曝気槽に吹き込む酸素含有ガス量を調節することを特徴
とする前記〜のいずれかの鉄酸化細菌の増殖方法。
【0021】
【作用】以下、本発明の作用を詳細に説明する。
【0022】一般的には、チオバチラス・フェロオキシ
ダンスに代表される鉄酸化細菌は、炭素源として有機物
ではなく空気中のCO2 を用いると考えられている。し
かも、このような鉄酸化細菌が生息可能なpHは1〜3
とかなり低いため、通常、都市下水や産業排水の有機物
の処理を行っているpH6〜8の活性汚泥からの増殖は
試みられていない。このため、鉄酸化細菌は、主として
鉱山排水や製鉄所排水のピットなどのpHが1〜3の場
所のスラッジなどから増殖が試みられている。
【0023】本発明者らは、都市下水や産業排水の有機
物の処理を行っている活性汚泥にも、還元性硫黄化合物
のような無機物を酸化する硫黄酸化細菌が生息している
ことを見出し、増殖に成功している。この硫黄酸化細菌
は塩素イオン耐性があり、チオバチラス属の細菌と考え
られる。また、チオバチラス属の硫黄酸化細菌として
は、チオバチラス・チオオキシダンスなどpHが1〜3
で活性のある種類も知られている。
【0024】このため、都市下水や産業排水の有機物の
処理を行っている活性汚泥中に、同じチオバチラス属に
属してpHが1〜3で2価鉄を酸化するとともに、塩素
イオンに対して耐性がある鉄酸化細菌も生息していると
推定し、都市下水や産業排水の有機物の処理を行ってい
る活性汚泥から容易に増殖できると考えた。
【0025】また、都市下水や産業排水の有機物の処理
を行っている活性汚泥は、有機物を分解して増殖する従
属栄養細菌が主であるが、塩素イオン耐性がかなりあ
り、馴養操作によって海水程度の塩素イオン濃度約20
000mg/lであっても有機物の処理が可能になると
考えた。
【0026】これらのことから、本発明者は、都市下水
や産業排水の有機物の処理を行っている活性汚泥からの
鉄酸化細菌や塩素イオン耐性がある鉄酸化細菌の増殖を
試みた。すなわち、pHが6〜8でしかも有機物が大量
にあるという鉄酸化細菌にとっては過酷な環境に生息し
ている鉄酸化細菌は、従来の鉄酸化細菌と比較して耐性
が強い可能性があり、塩素イオンにも耐性が強いと考え
たのである。
【0027】まず、都市下水や産業排水の有機物の処理
を行っている活性汚泥処理場の活性汚泥から塩素イオン
耐性がある鉄酸化細菌を馴養、増殖する方法について説
明する。
【0028】下水処理場の曝気槽から採取した活性汚泥
を鉄酸化細菌処理装置の曝気槽に投入し、汚泥を沈降さ
せ上澄液を放流する。既に濃縮された返送汚泥を用いる
場合は、そのまま用いてもかまわない。次に、Fe2+
度が500〜2000mg/lの硫酸第二鉄水溶液、お
よび微量栄養源として窒素化合物、リン化合物を添加す
る。窒素化合物としてはアンモニア性窒素(NH4
N)が望ましく、5〜20mg/lを添加する。リン化
合物としてはリン酸(PO4 −P)が望ましく、1〜1
0mg/lを添加する。なお、リン化合物として米糠や
米糠の上澄液を用いてもよい。
【0029】その後、曝気槽のpHを1〜3に制御しな
がら、酸素含有ガスによるエアレーションを連続して行
い、混合液のFe2+がFe3+まで酸化されることを水質
分析により確認する。この場合、曝気槽のpHは酸また
はアルカリによって鉄酸化細菌に適した1〜3にするた
め、pHが中性で活性のある有機物分解菌はほとんどが
死滅する。なお、ここで酸素含有ガスとは、酸素を20
〜100%含む空気または不活性ガスであり、pH調整
用の酸としては硫酸が、アルカリとしては水酸化ナトリ
ウムが好ましい。
【0030】曝気槽内でFe2+が90%以上酸化された
ならば、汚泥を沈降させ上澄液を放流し、先に述べた操
作を繰り返す。そして、Fe2+が90%以上酸化される
時間が24時間以内となった段階で鉄酸化細菌がある程
度増殖したとみなし、連続処理に移行する。
【0031】曝気槽に吹き込む酸素含有ガスの量は以下
の通り決定する。まず、実験結果から、2価鉄をほぼ完
全に3価鉄まで酸化した状態でのORPは約+550〜
+600mV(Ag/AgCl電極基準)程度というこ
とが明らかになった。したがって、曝気槽のORPを+
550mV〜+600mV(Ag/AgCl電極基準)
に維持するように酸素含有ガスの量を制御すればよい。
曝気槽のORPを+600mV(Ag/AgCl電極基
準)超に維持することは、エアレーション量が過大とな
って不経済となる。また、処理量が多く、曝気槽のOR
Pが+550mV(Ag/AgCl電極基準)まで上昇
しないときには、酸素含有ガスの量を増加させるのでは
なく、酸素含有ガス中の酸素濃度を上昇させるのが有効
である。酸素含有ガス中の酸素濃度を上昇させるために
は、酸素富化膜、PSAなどを用いるとよい。また、純
酸素ガスを用いてもよい。
【0032】連続処理は以下の通り実施する。まず、2
価鉄を含有する排水を処理装置の曝気槽の水理学的滞留
時間(HRT)が12時間になるように供給する。排水
供給当初は曝気槽のORPが+550mV以下(Ag/
AgCl電極基準)であり、+550mV以上に維持す
るのがかなり困難である。したがって、曝気槽のDOを
指標として、曝気槽のDOを1〜5mg/lに維持する
ように運転する。曝気槽にDOが1〜5mg/l程度存
在すれば、鉄酸化細菌がDO不足により阻害を受けるこ
とはない。また、曝気槽のDOを5mg/l以上に維持
することは、酸素含有ガスの量が過大となり、不経済と
なる。鉄酸化細菌が十分に増殖していない段階で曝気槽
のORPを急激に上昇させようとすると、酸素含有ガス
の量が増大するため、鉄酸化細菌のフロックを破壊する
結果を招きやすいので、処理当初は曝気槽のDOを指標
とし、酸素含有ガスの量を制御するのが望ましい。
【0033】排水の供給開始後、鉄酸化細菌の馴養が進
み、Fe2+からFe3+への酸化反応が進行すると曝気槽
のORPが徐々に上昇し、ORPによる酸素含有ガスの
量の調節が可能となる。曝気槽のORPが+550mV
(Ag/AgCl電極基準)以上になると、処理水のF
2+はほとんど検出されなくなり、また、処理水のCO
Dも著しく低下する。したがって、排水処理として機能
するORPの下限値は+550mVとすることが望まし
い。曝気槽のORPを+550mV以上に維持できる状
態になれば、曝気槽のHRTが12時間の状態で排水の
塩素イオン濃度を7〜10日毎に500〜2000mg
/lずつ増大させ、最終的に排水の塩素イオン濃度とす
る。排水の塩素イオン濃度は、海水程度の塩素イオン濃
度の約20000mg/lまで可能である。
【0034】さらに、その後、曝気槽のHRTが12時
間→8時間→6時間→4時間→3時間→2時間→1時間
となるように7〜10日毎に排水の供給量を増加させ、
処理性能を検討し、排水のFe2+濃度に応じたHRTを
決定する。このようにして、塩素イオンに耐性がある鉄
酸化細菌を容易に増殖させることが可能である。排水の
塩素イオン濃度が20000mg/l程度に上昇して
も、2価鉄の3価鉄への酸化率99%以上を保つことが
できる。また、この場合、塩素イオンとして海水を希釈
液に使用することもできる。
【0035】このようにして、都市下水処理場の主とし
て有機物を分解している活性汚泥から、無機物であるF
2+を酸化するとともに、塩素イオンに耐性がある鉄酸
化細菌を大量かつ安価に増殖させることが可能となる。
【0036】さらに、塩素イオン耐性がある鉄酸化細菌
の増殖期間を短縮するためには、製鉄所コークス工場排
水(安水)処理場の活性汚泥を用いることが望ましい。
すなわち、この活性汚泥は、コークス工場排水が海水に
より3〜5倍に希釈されて用いられているため、塩素イ
オン耐性がすでに海水並の20000mg/lに達して
いる。したがって、最初から海水並の塩素イオン濃度で
鉄酸化細菌を増殖させることが可能となる。この場合、
塩素イオン耐性のある鉄酸化細菌の増殖期間を3〜5カ
月短縮することができる。
【0037】さらに、都市下水処理場や製鉄所コークス
工場排水処理場などの活性汚泥からチオ硫酸を用いて増
殖させた硫黄酸化細菌により、塩素イオン耐性のある鉄
酸化細菌の増殖を行うことも可能である。この場合、増
殖している硫黄酸化細菌は塩素イオン耐性がすでに50
00〜6000mg/l程度あるため、やはり塩素イオ
ン耐性のある鉄酸化細菌の増殖期間を1〜2カ月短縮す
ることが可能となる。
【0038】
【実施例1】本発明の方法を、製鉄所から発生する表面
処理鋼板排水を処理する鉄酸化細菌の増殖に実施した。
処理排水はpHが2〜3、Fe2+濃度が500〜200
0mg/l、Cl- 濃度が1000〜15000mg/
lと高く、また、Cl- 濃度の変動幅が大きいので、従
来の鉄酸化細菌による処理方法をそのまま用いることが
できない。また、亜鉛イオンを2000〜3000mg
/l、錫イオンを50〜100mg/l、3価クロムイ
オンを50〜100mg/l程度含有している。排水の
水温は10〜35℃である。
【0039】図1に鉄酸化細菌を増殖させる装置を示
す。本装置は、鉄酸化細菌を増殖させる曝気槽3、鉄酸
化細菌と処理水を分離する汚泥沈降槽5、酸素含有ガス
を吹き込むブロア14などから構成されている。曝気槽
3の下部には、気孔径が0.5mmのセラミックス製の
微細気泡型の散気管4を設置してある。
【0040】まず、曝気槽3および汚泥沈降槽5に都市
下水の有機物の処理を行っている下水処理場の活性汚泥
混合液(活性汚泥濃度:1000mg/l)を投入し、
沈殿させ、上澄液をすてた。鉄酸化細菌を馴養するた
め、酸またはアルカリにより曝気槽3のpHを2に制御
し、Fe2+濃度が1500mg/l、亜鉛イオンが30
00mg/l、錫イオンが100mg/l、3価クロム
イオンが100mg/lの人工排水を添加した。
【0041】曝気槽3には、ORPセンサー10とDO
センサー12を設置し、鉄酸化細菌の馴養期は曝気槽3
のDOを3mg/lと設定して、DOによってブロア1
4の回転数を制御し、エアレーションを行った。曝気槽
3のORP(Ag/AgCl基準)が+550mV以上
に上昇したらORP(Ag/AgCl基準)制御に変更
し、ORP(Ag/AgCl基準)によってブロア14
の回転数を制御し、空気によるエアレーションを行っ
た。また、曝気槽3のpHは、10%硫酸または10%
NaOH水溶液によって前と同じ2.0に制御した。窒
素化合物、リン化合物として硫酸アンモニウム、リン酸
をそれぞれ10mg/lずつ添加した。水温は20℃に
制御した。
【0042】曝気槽3に排水を供給してから14日後に
曝気槽3のORPが+550mV以上となり、処理水の
Fe2+が10mg/l以下となった。この段階で再び曝
気槽3の汚泥を沈殿させ、上澄液をすて、同じ人工排水
を供給した。この操作を繰り返すと、図2に示すよう
に、24時間以内に処理水のFe2+が10mg/l以下
となった。
【0043】この段階で連続操作に移行した。すなわ
ち、曝気槽3のHRTを7日毎に8時間→6時間→4時
間→3時間→2時間→1.5時間となるように短縮し
た。いずれの条件においても処理水のFe2+は10mg
/l以下に除去されており、鉄酸化細菌の馴養が完了し
たと判断した。
【0044】鉄酸化細菌の馴養が完了すると、曝気槽3
のHRTが2時間の条件で人工排水を供給するととも
に、塩素イオン濃度を1000mg/lから7日毎に1
000mg/lずつ15000mg/lまで塩化ナトリ
ウム(NaCl)を用いて増加させた。いずれの条件に
おいても処理水のFe2+は10mg/l以下に除去され
ており、鉄酸化細菌が塩素イオンに対して耐性を有して
いると判断された。
【0045】この後約1年間、曝気槽3のHRTが2時
間、水温が10〜35℃、塩素イオン濃度が15000
mg/lの条件で連続処理を行った。この結果、連続処
理の処理水は、表1に処理水質の一例を示すように、ど
の水温の条件においてもFe2+が15mg/l以下まで
除去されており、CODも15mg/l以下と良好であ
った。この結果、この鉄酸化細菌は水温の変動にも強い
ことが推定された。
【0046】
【表1】 (データ;10〜12個の平均値)
【0047】曝気槽3中の鉄酸化細菌の濃度は、連続実
験に移行後急速に増加し、50000〜100000m
g/lに達した。しかし、沈降性は悪化せず、図3に示
すように、沈降性の指標であるSVIは10〜50と極
めて良好であることが確認された。したがって、曝気槽
3中の鉄酸化細菌を高濃度に維持することが容易であ
り、本方法を用いることにより曝気槽3や汚泥沈降槽5
のコンパクト化が可能となる。
【0048】
【実施例2】図1に示した装置の曝気槽3および汚泥沈
降槽5に製鉄所コークス工場排水の有機物の処理を行っ
ている処理場の活性汚泥混合液(活性汚泥濃度:500
0mg/l)を投入し、実施例1と同様の方法で鉄酸化
細菌を馴養した。ただし、コークス工場排水は海水で4
倍に希釈されて処理されているため、人工排水は当初か
らCl- 濃度を15000mg/l、Fe2+濃度を20
00mg/l、亜鉛イオンを3000mg/l、錫イオ
ンを100mg/l、3価クロムイオンを100mg/
lの組成に調整した。
【0049】この結果、鉄酸化細菌の馴養期間を実施例
1と比較して約4カ月短縮できた。さらに、曝気槽3の
HRTが2時間、水温が10〜35℃、塩素イオン濃度
が15000mg/lの条件で連続処理を行った結果、
連続処理の処理水はどの水温の条件においてもFe2+
15mg/l以下まで除去されており、CODも15m
g/l以下と良好な結果が得られた。このように、製鉄
所コークス工場排水の有機物の処理を行っている処理場
の活性汚泥のように海水に耐性のある活性汚泥を用いる
と、塩素イオン耐性のある鉄酸化細菌をより短期間で馴
養できることが明らかになった。
【0050】
【実施例3】図1に示した装置の曝気槽3および汚泥沈
降槽5にチオ硫酸含有排水の処理を行っている処理場の
硫黄酸化細菌(濃度3500mg/l)を投入し、実施
例1と同様の方法で硫黄酸化細菌から鉄酸化細菌を馴養
した。この硫黄酸化細菌は活性汚泥から馴養したもので
あり、Cl- 耐性が5000〜6000mg/lあった
ため、人工排水は当初からCl- 濃度を5000mg/
l、Fe2+濃度を2000mg/l、亜鉛イオンを30
00mg/l、錫イオンを100mg/l、3価クロム
イオンを100mg/lの組成に調整した。
【0051】この結果、鉄酸化細菌の馴養期間を実施例
1と比較して約1カ月短縮できた。さらに、曝気槽3の
HRTが2時間、水温が10〜35℃、塩素イオン濃度
が15000mg/lの条件で連続処理を行った結果、
連続処理の処理水はどの水温の条件においてもFe2+
15mg/l以下まで除去されており、CODも15m
g/l以下と良好な結果が得られた。このように、硫化
水素排水の処理を行っている処理場の硫黄酸化細菌を用
いると塩素イオン耐性のある鉄酸化細菌をより短期間で
馴養できることが明らかになった。
【0052】
【発明の効果】本発明により、都市下水や産業排水の活
性汚泥から塩素イオン耐性のある鉄酸化細菌を馴養、増
殖させることが可能となる。この結果、曝気槽に高濃度
の塩素イオン耐性のある鉄酸化細菌を維持できるため、
排水処理効率、処理水質が向上し、Fe2+とCl- を含
有する排水の安定した処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の一例を示す図である。
【図2】都市下水処理場活性汚泥からの鉄酸化細菌の馴
養の一例を示す図である。
【図3】都市下水処理場活性汚泥から馴養した鉄酸化細
菌の沈降性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 排水タンク 2 排水供給ポンプ 3 曝気槽 4 散気管 5 汚泥沈降槽 6 レーキ 7 処理水 8 pHセンサー 9 pH制御装置 10 ORPセンサー 11 ORP制御装置 12 DOセンサー 13 DO制御装置 14 ブロア 15 汚泥返送ポンプ 16 タイマー 17 処理水タンク 19 硫酸タンク 20 NaOHタンク 21 硫酸ポンプ 22 NaOHポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 幸弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性排水中の有機物を分解する処理設
    備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽に2
    価鉄を含む排水を通水するとともに窒素化合物とリン化
    合物を添加し、曝気槽のpHを1.0〜3.0に調整
    し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込むことにより活性汚
    泥中から鉄酸化細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸
    化細菌の増殖方法。
  2. 【請求項2】 有機性排水中の有機物を分解する処理設
    備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽に2
    価鉄および塩素イオンを含む排水を通水するとともに窒
    素化合物とリン化合物を添加し、曝気槽のpHを1.0
    〜3.0に調整し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込むこ
    とにより活性汚泥中から塩素イオン耐性のある鉄酸化細
    菌を増殖させることを特徴とする鉄酸化細菌の増殖方
    法。
  3. 【請求項3】 製鉄所のコークス工場排水を海水希釈
    し、海水希釈した排水中の有機物を分解する処理設備か
    ら採取した塩素イオン耐性のある活性汚泥を曝気槽に投
    入し、曝気槽に2価鉄および塩素イオンを含む排水を通
    水するとともに窒素化合物とリン化合物を添加し、曝気
    槽のpHを1.0〜3.0に調整し、曝気槽に酸素含有
    ガスを吹き込むことにより活性汚泥中から塩素イオン耐
    性のある鉄酸化細菌を増殖させることを特徴とする鉄酸
    化細菌の増殖方法。
  4. 【請求項4】 有機性排水中の有機物を分解する処理設
    備から採取した活性汚泥を曝気槽に投入し、曝気槽にチ
    オ硫酸を含む排水を通水するとともに窒素化合物とリン
    化合物を添加し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込んで硫
    黄酸化細菌を増殖させた後に、曝気槽のpHを1.0〜
    3.0に調整し、曝気槽に酸素含有ガスを吹き込むこと
    により硫黄酸化細菌から塩素イオン耐性のある鉄酸化細
    菌を増殖させることを特徴とする鉄酸化細菌の増殖方
    法。
  5. 【請求項5】 酸素含有ガスを曝気槽に吹き込む際に、
    曝気槽のAg/AgCl基準の酸化還元電位(ORP)
    を+550mV〜+600mVにするとともに、曝気槽
    の溶存酸素(DO)を1〜5mg/lにするように曝気
    槽に吹き込む酸素含有ガス量を調節することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の鉄酸化細菌の増殖方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002046370A1 (fr) * 2000-12-08 2002-06-13 Bicom Corporation Promoteur pour la culture haute densite d'une bacterie autotrophe
JP2002176970A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Bicom:Kk 高濃度硫黄酸化細菌、及び硫黄酸化細菌の高濃度培養方法
JP2019181411A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 株式会社安藤・間 汚染土壌または汚染水の原位置浄化方法および原位置浄化装置

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