JPH0856746A - 媒体用容器及びそのスペア媒体 - Google Patents

媒体用容器及びそのスペア媒体

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JPH0856746A
JPH0856746A JP6193860A JP19386094A JPH0856746A JP H0856746 A JPH0856746 A JP H0856746A JP 6193860 A JP6193860 A JP 6193860A JP 19386094 A JP19386094 A JP 19386094A JP H0856746 A JPH0856746 A JP H0856746A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/14Casings with ejector for waste stick or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/06Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a screwing movement

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で、媒体を最後まで使用でき、媒
体の抜け落ちを防止できる媒体容器及びそのスペア媒体
を提供する。 【構成】 駆動手段を用いて媒体設定部材(14)をケ
ーシング(17)から出し入れする構成の媒体用容器に
おいて、媒体設定部材(14)が相対移動可能な第1・
第2設定部材(15,16)で形成され、必要に応じて
両設定部材(15,16)を軸方向一方向に相対移動し
て媒体を片方の設定部材(15又は16)から繰り出す
構成にし、両設定部材(15,16)に関連付けてスト
ッパを設け、両設定部材(15,16)の軸方向一方向
の相対移動の開始及び/又は継続をストッパで直接的に
制限する構成にしたことを特徴とする媒体用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は媒体用容器とそのスペア
媒体に関し、特に、駆動手段を用いて媒体設定部材をケ
ーシングから出し入れする構成の媒体用容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている口紅容器は、口紅を
設定した単一のカップ状設定部材を容器本体から出し入
れする構成になっている。このタイプの口紅容器では、
口紅の残量が少なくなると直接唇に塗れなくなり、不便
であった。指先やハケ等でカップ状設定部材の底部に残
った口紅を掬い出して塗ることは可能であるが、甚だ面
倒であった。このため、相当量の口紅が無駄になってい
た。
【0003】そこで、設定部材を2重構造とし、両設定
部材の相対移動を利用して口紅を繰り出すことができる
口紅容器が提案された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2重構造を有する口紅容器は、不必要な時に両設定部材
が相対移動を行い、口紅が「抜け落ちる」恐れが大であ
った。
【0005】一方、実公昭60−41846及び7号に
記載の容器は、2つの部材を別々に駆動することによっ
て、両部材の不必要な相対移動を防止している。しか
し、この容器においては、一旦繰り出した口紅を確実に
引き戻すことができなかった。このため、口紅を興味本
位で又は誤って過度に繰り出した場合には、口紅を手で
押し戻さねばならなかった。
【0006】いずれにせよ、使い切りタイプの口紅容器
は、大多数の女性の要望にもかかわらず、今現在も全く
市販されていないのである。
【0007】そこで、本発明は、「抜け落ち」を確実に
防止でき、十分に商品化可能な信頼性を有し、操作が容
易な使い切りタイプの媒体用容器を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、駆動手
段を用いて媒体設定部材(14)をケーシング(17)
から出し入れする構成の媒体用容器において、媒体設定
部材(14)が相対移動可能な第1・第2設定部材(1
5,16)で形成され、必要に応じて両設定部材(1
5,16)を軸方向一方向に相対移動して媒体を片方の
設定部材(15又は16)から繰り出す構成にし、両設
定部材(15,16)に関連付けてストッパを設け、両
設定部材(15,16)の軸方向一方向の相対移動の開
始及び/又は継続をストッパで直接的に制限する構成に
したことを特徴とする媒体用容器を要旨としている。
【0009】本願第2発明は、前記媒体用容器に取付け
て用いることを特徴とする媒体用容器のためのスペア媒
体(13a)を要旨としている。
【0010】本願第3発明は、駆動手段を用いて媒体設
定部材(14)をケーシング(17)から出し入れする
構成の媒体用容器において、媒体設定部材(14)が通
常の使用では実質的に変形せず、ある程度の力を加えれ
ば変形可能な構成になっており、媒体設定部材(14)
を変形させるための変形手段(27)を設け、媒体設定
部材(14)がケーシング(18)の所定位置に来た時
に、変形手段(27)が媒体設定部材(14)の一部分
に係合して媒体設定部材(14)を変形させる構成にな
っていて、使用当初は、媒体設定部材(14)を変形さ
せずに軸方向に移動して媒体(13)をケーシング(1
8)から出し入れし、必要に応じて媒体設定部材(1
4)を変形手段(27)に係合させて媒体設定部材(1
4)を変形させ、この変形によって媒体(13)を媒体
設定部材(14)から絞り出して使用する構成になって
おり、望ましくは、媒体設定部材(14)の変形の開始
及び/又は変形の継続を制限するためのストッパを設
け、ストッパを解除しない限りそれ以降の媒体設定部材
(14)の変形が制限される構成になっていることを特
徴とする媒体用容器を要旨としている。
【0011】なお、両設定部材(15,16)の軸方向
一方向の相対移動は、媒体が繰り出される方向の相対移
動を意味している。また、設定部材(15又は16)の
軸方向一方向の移動は、ケーシング(18)から出る方
向の移動を意味している。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1は、本発明の第1実施例である口紅用
容器10を示す斜視図で、(A)は容器本体11、
(B)はキャップ12である。
【0014】容器本体11はケーシング18、回転部材
17、口紅設定部材14から構成されている。口紅設定
部材14には、口紅13が設定されている。
【0015】図2は、図1の容器本体11を示す斜視図
であり、(A)は容器本体11から回転部材17を取外
した状態を示す図、(B)は回転部材17を示す図であ
る。
【0016】ケーシング18は、ベース21と筒状部材
22から構成されている。ベース21と筒状部材22
は、一体的に又は着脱式に固定されている。筒状部材2
2には、全体的に軸方向に伸びた細長い溝23が対称位
置に2本形成されている。溝23はクランク部23cで
屈曲し、上下の直線部分23b,23aが筋違いに軸芯
と平行に伸びている。
【0017】筒状部材22の内側には、口紅設定部材1
4が溝23に沿って移動可能に設定されている。口紅設
定部材14は二重構造を有し、主動設定部材16と従動
設定部材15から構成されている。主動設定部材16
は、半径方向に突出した突起19を有している。この突
起19は、筒状部材22の溝23と係合している。突起
19と溝23はカムとカムフォロワーの関係にある。
【0018】回転部材17は、筒状部材22より大径の
筒形状であり、筒状部材22の外側に相対回転可能に設
定される。回転部材17の内周には、主動設定部材16
の突起19と協働する螺旋状の溝20が形成されてい
る。螺旋溝20の中間部分、すなわち筒状部材22の溝
23のクランク部23cに対応する部分は、図5(C)
に示すように不連続であり、回転部材17の上下面と平
行になっている。
【0019】回転部材17は筒状部材22の外側に配置
され、螺旋溝20が主動設定部材16の突起19と係合
する。螺旋状の溝20と突起19もカムとカムフォロワ
ーの関係にある。
【0020】回転部材17と筒状部材22を相対的に回
転させると、前記2組のカム・カムフォロワーの作用に
よって、主動設定部材16が溝23に沿って駆動され
る。このように、回転部材17と筒状部材22が駆動手
段を形成している。主動設定部材16は駆動手段によっ
て直接駆動され、従動設定部材15は主動設定部材16
に追従する格好で移動する。
【0021】図3(A)は筒状部材22、(B)は従動
設定部材15、(C)は主動設定部材16を示す斜視図
である。また、図4(A),(B),(C)はそれぞれ
の部材の断面図である。
【0022】図3(A)に示されているように、筒状部
材22の一方の溝23は上端が開いていて、他方の溝2
3は上端が閉じている。従って、筒状部材22の上端を
縮めれば、回転部材17を容易に設定できる。また、筒
状部材22の上端部外周に設けた環状突出部は、設定さ
れた回転部材17の脱落を防止する。この環状突出部の
設け方によって、回転部材17の軸方向の遊びの大きさ
を調整できる。筒状部材22は上部が厚肉で、下部が薄
肉になっていて、その移行部27は一方の係止手段(相
対移動手段)27として機能する。係止手段は、図4
(A´)に示すように環状又は部分円弧状の突出部27
として構成しても良い。
【0023】図3,4の(B)に示されているように、
従動設定部材15は全体的に筒形状であり、両端が開い
ている。その外径は、ケーシング18の筒状部材22の
内径より僅かに小さい。従って、従動設定部材15は、
筒状部材22内でスライド可能である。
【0024】従動設定部材15は、底部から中間部まで
軸方向に伸びる2本の溝24を有している。2本の溝2
4は軸芯を挟んで対称位置に配置されていて、各溝24
はそれぞれ主動設定部材16の突起19と係合する。溝
24の左辺下部には、ストッパ用凹所60が形成されて
いる。また、外周下端部及び内周下端部には、それぞれ
環状の突出部25及び26が設けてある。突出部26は
抜け落ち防止手段であり、従動設定部材15内に設定さ
れた主動設定部材16の下方への脱落を防止する。ま
た、突出部25は、他方の係止手段(相対移動手段)2
5として機能する。主動設定部材16の突起19と従動
設定部材15の凹所60付の溝24も、カムとカムフォ
ロアーの関係になっている。
【0025】図3,4の(C)に明示されているよう
に、主動設定部材16は全体的に円柱形状であり、前述
したように2個の突起19を有している。突起19は、
軸芯を挟んで対称な位置に配置されている。各突起19
はそれぞれ従動設定部材15の溝24に係合する。主動
設定部材16の底部は上げ底になっている。主動設定部
材16の上面は平面になっているが、口紅の設定を確実
に行うために、僅かに凹面にしたり小穴を数個設けても
良い。主動設定部材16の外径は従動設定部材15の内
径より僅かに小さい。従って、主動設定部材16は従動
設定部材15内でスライド可能である。
【0026】図5(A)は、口紅設定部材14が筒状部
材22内に挿入され、突起19が溝23に係合している
状態を示している。その外側には、図5(C)に示す回
転部材17が配置されている。この状態では、両係止手
段25,27は係合していない。図5(B)は、従動設
定部材15と主動設定部材16を組み立てた状態を示し
ている。また、図5(D)は、口紅用容器に用いるスペ
ア口紅13aを示している。
【0027】従動設定部材15の溝24の長さは、次の
ように決められている。すなわち、主動設定部材16が
従動設定部材15と相対的に上方に移動して突起19が
溝24の上端に当接した時に、主動設定部材16の上面
が従動設定部材15の上端とほぼ面位置に来るか又は僅
かに引っ込んだ位置に来るように定められている。
【0028】口紅は、図5(A)のように、容器本体を
組み立てた状態で媒体設定部材14に設定すると便利で
ある。その際の両設定部材の位置関係は、図5(B)の
状態でも良いし、あるいは主動設定部材16を適宜上方
に移動させた状態でも良い。口紅は、固形状態のスペア
口紅13aとしても、又は高温の流動可能状態でも設定
できる。口紅を流動状態で設定する場合には、主動設定
部材16の底部中央に穴を設けておき、その穴から口紅
を流し込むようにすると便利である。いずれにせよ、口
紅設定完了時には、両設定部材15、16を図5(B)
の状態に設定する。この状態では、口紅の相当量が従動
設定部材15の内側に収容されている。
【0029】図6(A)〜(D)を参照して本実施例の
口紅用容器10の動作を説明する。以下では、便宜上、
回転方向を次のように定義する。すなわち、口紅が出る
方向の回転部材17の回転方向を正回転方向、口紅が引
込む方向の回転方向を逆回転方向とする。また、口紅が
ケーシング18から出る方向を上方、引っ込む方向を下
方と定める。
【0030】使用当初は、従来の口紅容器と同様に回転
部材17を回転させて、口紅をケーシング18から出し
入れする。この際、主動設定部材16と従動設定部材1
5は一緒に移動し、最悪の場合にも両者が抜け落ちるこ
とはない。これは、ストッパと抜け落ち防止手段26の
作用による。ストッパが一方向の抜け落ち(繰り出し)
を制限し、抜け落ち防止手段26が他方向の抜け落ちを
防止する。なお、両設定部材15,16の間には摩擦力
や口紅の粘性も作用しており、抜け落ち防止に役立って
いる。また、他方向への抜け落ちは、以下で述べる繰り
出し動作によってリカバー可能であり、従って、抜け落
ち防止手段26は省略しても良い。
【0031】使用当初、主動設定部材の突起19は、筒
状部材の溝の下部23aを専ら移動する。突起19が溝
23の下部23aの最上端に来た時には、両係止手段、
すなわち従動設定部材15の突出部25と筒状部材22
の移行部27が係合寸前の状態となる。
【0032】さて、口紅13の残量が少なくなって来た
ら、回転部材17を正回転方向に回転させ、両係止手段
25,27が完全に係合する位置まで、両設定部材1
5,16を上方に移動する。両係止手段25,27が係
合した位置が、従動設定部材15の係止位置(相対移動
開始位置)である。従動設定部材15は、係止位置を越
えて上方に移動できない。この時、主動設定部材16の
突起19は、クランク部23c及び螺旋溝20の不連続
部に位置している。
【0033】ここで、回転部材17をさらに正回転方向
に回転させて主動設定部材16を上方に移動すれば、両
設定部材15,16が軸方向に相対移動を行い、口紅が
繰り出されるはずである。
【0034】しかしながら、この実施例では補助ストッ
パ及びストッパを解除しない限り、口紅を繰り出すこと
ができない。すなわち、ストッパは、両設定部材15,
16の相対移動を直接的に制限し、補助ストッパは、両
設定部材の相対移動を間接的に制限する。補助ストッパ
の役割はストッパの機能を補助することであり、補助ス
トッパは省略可能である。
【0035】補助ストッパについて説明する。両係止手
段25,27が係合した時、主動設定部材16の突起1
9はクランク部23cの入口に位置している。回転部材
17をさらに正回転方向に回転させると、一呼吸おいて
両設定部材15,16が(筒状部材22と相対的に)正
回転方向に少し回転し、主動設定部材の突起19が溝2
3のクランク部23cに沿って正回転方向に回転移動を
行う。
【0036】この回転移動の際には抵抗力が働くため、
回転部材17を以前より強い力で回転させねばならな
い。抵抗力が補助ストッパとして機能する。抵抗力は、
主動設定部材16の突起19と、これに係合しているク
ランク部23c及び螺旋溝20の相互作用に起因する。
従って、筒状部材22のクランク部23cを幅狭にした
り、螺旋溝20の当該部分を幅狭にしたり、一方を少し
筋違いにすることによって抵抗力を増大させることがで
きる。要するに、駆動手段の遊びを調整することによっ
て、補助ストッパの強弱を自由に設定できる。
【0037】このように、第1実施例では、クランク通
過時の抵抗力が、両設定部材の相対移動を間接的に制限
する補助ストッパになっている。一方、ストッパは、両
設定部材の相対移動を直接的に制限するもので、両設定
部材15,16に関連付けて設けられる。
【0038】次に、ストッパについて説明する。第1実
施例では、従動設定部材15の溝24の左辺に設けたス
トッパ用凹所60と、主動設定部材16の突起19によ
ってストッパが形成されている。従って、突起19は、
回転部材17の螺旋溝20から推進力を受けると共に、
ストッパ用部材としても機能する。以下、ストッパの動
作を述べる。
【0039】今や、主動設定部材16の突起19がクラ
ンク部23cの終端に到達し、補助ストッパは概ね解除
された状態になっている。しかし、ストッパの作用によ
って、両設定部材15,16の軸方向相対移動、すなわ
ち口紅の繰り出しは制限されている。突起19と凹所6
0の係合によって主動設定部材16の上方移動が制限さ
れ、使用当初と同程度の力では、回転部材17を正回転
方向に回転させて主動設定部材16を上方に移動するこ
とはできない。
【0040】ストッパを解除するためには、以前より強
い力で回転部材17を正回転方向に回転させれば良い。
この動作により、突起19が強い力で上方に移動し、凹
所60(すなわち従動設定部材15)が突起19によっ
て正回転方向に押し出される格好で移動し、両者の係合
が離脱する。このように、ストッパの解除動作は、両設
定部材の相対移動を利用して行われる。この場合、相対
移動は相対回転と軸方向相対移動の両成分を含み、スト
ッパ解除時には口紅が僅かに繰り出された状態となる。
【0041】なお、ストッパ解除時には、ストッパ用凹
所60の上辺右端部が変形する場合もある。後述するよ
うに、このような変形を積極的に利用してストッパを構
成することも可能である。
【0042】第1実施例では、先ず補助ストッパが解除
され次にストッパが解除される。回転部材17を以前よ
りも強めに回転させ続ければ、補助ストッパとストッパ
を連続的に解除できる。なお、両者を解除するために要
する力は各々任意に設定することができる。いずれにし
ても、補助ストッパとストッパを解除すれば、両設定部
材15,16を相対的に軸方向上方に移動させて、口紅
13を従動設定部材15の上方に繰り出すことが可能と
なる。
【0043】口紅13の繰り出し長さは、それ以降の回
転部材22の回転の度合いによって使用者が適宜調整で
きる。筒状部材22の溝部分23b又は従動設定部材1
5の溝24を狭くしたり、溝部分23bを右上がりに傾
斜させれば、口紅の繰り出しに強めの操作が必要とな
り、口紅の過度の繰り出しを防止できる。
【0044】口紅13の使用が終ったら、回転部材17
を逆回転方向に回転させる。口紅を引込める際には、ス
トッパは作動しない。引込め開始時には、口紅13の粘
性や両設定部材15,16の間に作用する摩擦力によっ
て、両設定部材15,16は一緒に下方へ移動し両者の
位置関係は変わらない。図7(C)は口紅13をケーシ
ング内に少し引込めた状態を示している。
【0045】回転部材17をさらに逆回転方向に回転さ
せると、従動設定部材15の下部が筒状部材22の底部
に当接して、従動設定部材15の下方移動が制限され
る。そして、両設定部材15,16が先程とは逆方向の
相対移動を行う。最後に、主動設定部材16の突起19
が、従動設定部材15の溝24の右辺下部に設けた斜辺
61に沿って移動し、両設定部材15,16が元の位置
関係に戻る。最後の動作では、回転部材17を強めに操
作する必要がある。しかし、両設定部材15,16を最
後まで移動させずに図7(C)のように途中で止めてお
くことも可能である。
【0046】なお、両係止手段25、27の係合は下方
移動の開始と同時に離脱する。離脱動作に抵抗力が働く
ようにしておけば、離脱時に両設定部材15,16の位
置関係をある程度元に戻すことも可能である。
【0047】再度の繰り出しも、ほぼ同様の仕方で行う
ことができる。このように、残り少なくなった口紅13
の適量を従動設定部材15の上方に押し出して使用すれ
ば、図6(D)に示すように口紅13をほぼ全部使い切
ることができる。しかも、そのための回転部材17の操
作は、補助ストッパ及びストッパを外す以外は、従来の
口紅容器と基本的に同じであり、繁雑な操作は全く不要
である。
【0048】次に、図7を参照して本発明の第2実施例
を説明する。
【0049】この実施例では、図7(A)に示すよう
に、従動設定部材15の溝24の上端部に設けた片状突
起25と、筒状部材22の溝23の上縁部27が、両係
止手段を形成している。従動設定部材15の溝24に
は、第1実施例と同様のストッパ用凹所60が形成され
ている。また、図7(B)に示すように、筒状部材22
の溝23の左辺中間部には補助ストッパ用の切欠き60
a、上端部には切込み63が形成されている。この実施
例でも、2本の溝24が対称位置に形成されているが、
その一方は下端部が閉じていて抜け落ち防止手段26と
なっている。抜け落ち防止手段26は、ストッパ用凹所
60の下辺を図成している。主動設定部材は、図7
(C,C´)に示すように、口紅を流し込み易い形状に
なっている。
【0050】以下、第2実施例の動作を図8を参照して
説明する。
【0051】図8(A)は、片状突起25が溝23の上
端部27に係合する前の状態を示している。従動設定部
材15の片状突起25は、筒状部材22の溝23の左辺
に沿って上昇する。従動設定部材15の溝24と筒状部
材22の溝23は、筋違いになっている。このため、主
動設定部材16の突起19は、溝23の右辺に邪魔さ
れ、従動設定部材15のストッパ用凹所60から容易に
出ることができない。従って、両設定部材15,16の
抜け落ちを確実に防止できる。
【0052】口紅を繰り出すためには、先ず両設定部材
15,16を上方に移動して両係止手段25,27を係
合させ、従動設定部材15の上方移動を制限する。両設
定部材15,16は、主動設定部材16の突起19が螺
旋溝20から受ける正回転方向斜め上向きの推進力によ
って一時的に正回転方向に回転する。そして、係止部材
25が係止部材27の左側の切込み63内に入り、主動
設定部材16の突起19が溝23の切欠き60aの最深
部に係合する。
【0053】前記回転終了時には、従動設定部材15の
溝と筒状部材22の溝23がほぼ整列するので、ストッ
パは解除可能となる。すなわち、ストッパ用凹所60に
対して、突起19を逆回転方向斜め上向き(図面の右上
方向)に移動させれば、ストッパを解除できる。
【0054】ところで、主動設定部材16が上方に移動
する際には、突起19は回転部材17の螺旋溝20の下
辺から正回転方向斜め上向きの推進力を受けている。正
回転方向斜め上向きの推進力を受ける突起19が、逆回
転方向斜め上向きに移動するためにはより大きな推進力
が必要である。この推進力は、使用当初の両設定部材1
5,16の上方移動に要する推進力よりも大きくなる。
また、両設定部材15,16が軸方向に相対移動するた
めには、両部材間の摩擦力や口紅の粘性にも打ち勝たね
ばならない。
【0055】それゆえ、主動設定部材16の突起19
を、従動設定部材15の凹所60と相対的に逆回転方向
斜め上向きに移動するためには、回転部材17をかなり
強い力で正回転方向に回転させなければならない。
【0056】ストッパを解除する方法は、回転部材17
を強い力で回転させる操作の外に、回転部材17を上方
に持ち上げる操作や、回転部材17の持ち上げに伴って
逆回転方向の微小な回転が誘発されるような回転部材1
7の操作等でも良い。単なる回転よりも、これらの動作
の方がストッパを楽に解除できることが多い。なお、回
転部材17は、軸方向に適当なあそびを有している。ま
た、このストッパ解除動作は第1実施例にも適用可能で
ある。
【0057】ストッパ用凹所60の大きさや形状を変化
させて、突起19と凹所60の係合の深さを調整すれ
ば、ストッパ解除の難易度を自由に設定できる。いずれ
にせよ、図8(B)に示すストッパ解除時には、主動設
定部材16の突起が、回転部材17の螺旋溝20の下辺
に押し出される格好で、ストッパ用凹所60から逆回転
方向斜め上向きに離脱し、僅かに口紅が繰り出された状
態になる。
【0058】口紅は僅かに繰り出され、主動設定部材1
6の突起19は補助ストッパ用切欠き60a最深部の少
し上方に係合している。回転部材17を引き続き正回転
方向に回転させ、係止状態の従動設定部材15と相対的
に主動設定部材16を上方に移動すれば、口紅を所望の
量だけ繰り出すことができる。
【0059】しかしながら、口紅繰り出し時には、突起
19が補助ストッパ用切欠き60aの右上がり斜辺に沿
って移動するため、回転部材を強い力で正回転方向に回
転させる必要がある。このように、両設定部材15,1
6の相対移動を補助ストッパにより間接的に制限するこ
とによって、口紅の過度の繰り出しを防止できる。
【0060】切欠き60aの右上がり斜辺の傾斜角度を
変えれば、補助ストッパの強度、つまり繰り出しに必要
な力を調整できる。また、右上がり斜辺60aの傾斜を
途中で変化させても良い。このように、右上がりの斜辺
を利用すれば、所望の補助ストッパを容易に形成するこ
とができる。
【0061】一方、口紅を引込める時には、前記動作と
逆の動作が行われる。主動設定部材16の突起19は、
逆回転方向斜め下向きの推進力を受ける。従って、先ず
主動設定部材16と従動設定部材15が一緒に逆方向に
少し回転し、片状突起25が溝23の上縁部27の切込
み63から離脱する。そして、主動設定部材16と従動
設定部材15が一緒に下方に移動する。主動設定部材1
6と従動設定部材15が一緒に移動するのは、口紅の粘
性や両者間に作用する摩擦力のためである。
【0062】主動設定部材16と従動設定部材15がさ
らに下方に移動すると、従動設定部材15の下端が筒状
部材22の下部に設けた厚肉部62に係合する。この係
合によって従動設定部材15の下方移動が制限され、主
動設定部材16だけが引続き下方に移動する。最後に、
主動設定部材16の突起19が従動設定部材15の溝2
4の下端の傾斜部61を経て(図8(C)参照)、再び
切欠き60内に移動して両設定部材15,16は当初の
位置関係になる。両設定部材15,16を最後まで移動
させずに途中で止めておくことも可能である。いずれに
せよ、口紅を引込める時には、ストッパは作動しない。
【0063】図9は、図8の変形例を示している。この
例では、筒状部材22の溝23の上端の切込み63が省
略されている。また、それに対応して小さな片状突起2
5が形成されている。
【0064】次に、図10を参照して本発明の第3実施
例を説明する。
【0065】この実施例では、図10(A)に示すよう
に、筒状部材22が溝23の側方に別の溝71を有して
いる。溝71は、従動設定部材15の回転移動を制限す
る。溝71の右辺上端部には、切込み72が形成されて
いる。溝71の上縁部27は、一方の係止手段となる。
主動設定部材16の突起19を案内する溝23は、左辺
中程の湾曲部60aで曲っている。
【0066】溝71の切込み72と溝23の湾曲部60
aは、大体同じ高さに形成されている。しかし、切込み
72の円周方向の幅の方が、湾曲部60aの幅よりも幾
分大きめに形成されている。湾曲部60aは、前記実施
例と同様にして補助ストッパとして機能させることがで
きる。
【0067】図10(B)に示すように、従動設定部材
15は、筒状部材22の溝71と係合する突起25を有
している。突起25は、他方の係止手段となる。従動設
定部材15の溝24の右辺には、ストッパ用凹所60が
形成されている。図面で奥に位置する溝24の下端は閉
じていて、抜け落ち防止手段26になっている。
【0068】当初、両設定部材15,16は、突起19
が凹所60内に位置するように位置決めされる。そし
て、両設定部材15,16を筒部材22に組込んだ時
に、図9(C)に示すように、主動設定部材16の突起
19が溝23の左辺に接する構成になっている。使用当
初、両設定部材は相対回転不能な状態で溝23に沿って
上下に移動する。従って、両設定部材15,16が抜け
落ちることはない。
【0069】次に、第3実施例のストッパの動作を説明
する。口紅の段量が少なくなったら、回転部材17を正
回転方向に回転させて、両設定部材15,16を一緒に
上方に移動する。主動設定部材16の突起19が湾曲部
60aに達すると、回転に必要な力が大きくなる。そし
て、主動設定部材16は湾曲部60aに沿って筒状部材
22と相対的に逆回転方向斜め上向きに移動する。従動
設定部材15は、逆回転方向斜め上向きに作用する推進
力をストッパ用凹所60を介して突起19から受けて、
主動設定部材16と共に移動する。従動設定部材15の
突起25は切込み72内を移動し、やがて溝71の上縁
部27に係合する。
【0070】両係止手段25,27が係合すると、従動
設定部材15の上方移動が制限される。このため、従動
設定部材15は、ストッパ用凹所60が突起19に押さ
れる格好で主動設定部材16に対して逆回転方向に回転
する。その結果、突起19が凹所60から離脱し、スト
ッパが解除される。このように、ストッパは両設定部材
15,16の相対移動を利用して解除される。
【0071】ストッパ解除時には、口紅が少し繰り出さ
れた状態となる。回転部材17をさらに正回転方向に回
転させ、主動設定部材16を従動設定部材15と相対的
に上方に移動すれば、口紅を繰り出すことができる。
【0072】この実施例では、ストッパと補助ストッパ
は回転部材17の一連の操作でほとんど同時に解除され
るが、両者の解除に際しては、やはり使用当初より強い
力で回転部材17を回転させねばならない。
【0073】凹所60を溝24の右辺に形成し、切込み
72を溝71の左辺に形成した場合にも、同様にストッ
パを構成することができる。この場合には、溝23の左
辺は直線状でも良いが、補助ストッパ用切込み60aを
設けて口紅の過度の繰り出しを防止する構成にすること
が望ましい。。
【0074】なお、図10の実施例では、筒状部材22
の長さや太さを比較的容易に設定できる。また、口紅の
繰り出し開始位置も、溝71の上縁部27の配置の仕方
によって自由に設定できる。
【0075】次に、図11を参照して本発明の第4実施
例を説明する。
【0076】この実施例では、筒状部材22の底部に突
出部27が形成されていて、この突出部27の上面が一
方の係止手段となる。また、従動設定部材15の下面2
5が他方の係止手段となる。従動設定部材15に突起7
9が設けてあり、この突起79と係合する溝78が主動
設定部材16形成されている。溝78は、3個のストッ
パ用凹所60を備えている。最初は、突起79が溝78
の一番下の凹所60に係合している。
【0077】筒状部材22は、溝23の側方に別の溝7
1を有している。溝71の右辺には湾曲部76があり、
それより下方は幅広になっている。従動設定部材15の
突起79は、この溝71とも係合する。
【0078】この実施例の動作を説明する。使用当初
は、主動設定部材16の突起19が溝23の上部23b
を移動するように回転部材を操作し、口紅を使用する。
【0079】口紅の残量が少なくなったら、回転部材1
7を逆回転方向に回転させ、一旦両設定部材15,16
をケーシング内に深く引込める。主動設定部材16の突
起19がクランク部23cを通過する時に、従動設定部
材16の底部25が突出部27に係合し、従動設定部材
16の下方移動が制限される。突起19がクランク部2
3cを通過する時に抵抗力が働き、これが補助ストッパ
となる。
【0080】ここで、回転部材17を引続き逆回転方向
に回転させて主動設定部材16を下方に移動すれば、口
紅を主動設定部材16から繰り出すことができる。しか
しながら、従動設定部材15の突起79と主動設定部材
16のストッパ用最下凹所60が係合しているため、主
動設定部材16は容易に下方に移動できない。ストッパ
を解除しない限り、口紅の繰り出しはできない。
【0081】そこで、回転部材17を使用当初前より強
い力で逆回転方向に回転させ、主動設定部材16を強制
的に下方に移動させる。その結果、突起79が最下凹所
60に押される格好になり、従動設定部材15が主動設
定部材16と相対的に少し逆回転方向に回転し、突起7
9が最下凹所60から離脱する。従動設定部材15の逆
回転方向への回転は、溝71の幅広部分で行われる。
【0082】突起79が最下凹所60から離脱して、ス
トッパが解除されると、口紅が主動設定部材16から少
し繰り出された状態となる。回転部材17をさらに逆回
転方向に回転させれば、所望の量だけ口紅を繰り出すこ
とができる。
【0083】次に、回転部材17を正回転方向に回転さ
せて、主動設定部材16を上方に移動する。口紅の粘性
と両設定部材間の摩擦力によって、従動設定部材15も
主動設定部材16と一緒に上方に移動し、両係止手段2
5,27は直ちに離脱する。両設定部材15,16が上
方に移動すると、従動設定部材15の突起79が筒状部
材22の溝71の湾曲部76で正回転方向に押され、従
動設定部材15のみが少し正回転方向に回転する。従っ
て、突起79は主動設定部材16の下から2番目以上の
凹所60の1つに係合し離脱困難となる。この係合によ
って、口紅の抜け落ちが防止される。なお、係止手段2
7を上方に付勢するバネを付けておいても良い。その場
合には、バネの作用で、突起79の凹所60への係合を
より確実に行うことができる。
【0084】そして、回転部材を引き続き正回転方向に
回転させ、両設定部材15,16を上方に動かせば、口
紅をケーシングから出して使用できる。なお、再度の繰
出しも同様にして行うことができる。この実施例では、
口紅の残量が少なくなってきたら、使用後に口紅をケー
シング内に引込めるついでに、「ケーシング内での口紅
の押し出し」を行うようにすれば便利である。
【0085】次に、図12を参照して本発明の第5実施
例を説明する。この実施例では、主動設定部材16に設
けたストッパ用弾性変形部材60´の半径方向弾性変形
を利用してストッパを解除する構成になっている。
【0086】図12(C)に示すように、主動設定部材
16は、半径方向に弾性変形可能なストッパ用弾性変形
部材60´を有している。一方、図12(A)に示すよ
うに、従動設定部材15は変形部材60´と係合する階
段部60を有している。変形部材60´と階段部60の
係合は、通常の使用では外れない。従って、口紅の抜け
落ちの恐れはない。変形部材60´は主動設定部材16
の下端に突出させた足に設けても良く、その場合には弾
性変形が容易となる。溝23の上縁部27と従動設定部
材15の突起25が、係止手段を構成している。
【0087】この実施例の動作を説明する。先ず、両設
定部材15,16を上方に移動し、係止手段27の作用
によって、従動設定部材15の上方移動を制限する。次
に、回転部材17を使用当初よりも強い力で正回転方向
に回転させる。その結果、変形部材74が半径方向内側
に断続的に弾性変形し、階段部73を「カチカチ」と1
個づづ昇って行く。このように、主動設定部材16を従
動設定部材15と相対的に上方に移動させて、階段1個
分づつ口紅の繰り出しを行う。
【0088】反対に、口紅を引っ込める場合は、従動設
定部材15の底部がケーシング(筒状部材)の底部に達
した時に、回転部材を強い力で逆回転方向に回転させれ
ば、両設定部材を元の位置関係に戻すことができる。し
かし、必ずしもその様にする必要はない。なお、変形部
材74と階段部73の上面と下面の傾斜角度を調整すれ
ば、繰り出し及び引き戻しに必要な力を自由に設定でき
る。
【0089】さらに、図13を参照して本発明の第6実
施例を説明する。この実施例では、両設定部材の間に付
勢手段59が設けられている。付勢手段59は、主動設
定部材16の突起19を従動設定部材15のストッパ用
連続凹所60”に強く押し付ける方向に、両設定部材を
付勢している。ストッパの強さは、ストッパ用連続凹所
60”の深さと付勢手段59の強度で適宜設定可能であ
る。付勢手段59はバネやゴム等を利用して形成するこ
とができる。他の部材は、第1又は第3実施例とほぼ同
じ構成にすることができる。この実施例では、口紅が段
階的に繰り出される。
【0090】図14は、本発明の第7実施例を示してい
る。この実施例は、従動設定部材15以外は第1実施例
と同じ構成になっている。従動設定部材15は、図14
(B)に示すように、全体的に右上がりの階段状になっ
た溝24を有している。溝24は、右上がりの斜辺とそ
の間に配置された水平部から成る。この実施例では、2
個の水平部60(特にその上辺)がストッパとして機能
する。第5実施例では、口紅の繰り出しの際にストッパ
が実質的に2回作動して、その度毎に繰り出しを制限す
る。また、口紅繰り出し時に突起19が右上がり斜辺を
移動する領域では、従動設定部材15は筒状部材22と
相対的に正回転方向に回転する。このように、溝24を
多段にした場合には、その形状に応じて従動設定部材か
らの口紅の押し出し具合を調整できる。それ以外の動作
は、第1実施例と大体同じである。
【0091】図15(A)〜(D)と図16(A)〜
(G)は、従動設定部材の変形例を示している。図15
(B),(D)のように、ストッパ用凹所が複数箇所に
設けてある場合には、ストッパが複数回作動する。図1
6(B),(E),(F)のように、溝幅を途中から狭
くした場合には、幅狭部60aが補助ストッパとなる。
その場合は、口紅を繰り出す時に、強めの力を加え続け
る必要がある。
【0092】リップクリームのように折れ易い媒体を設
定する場合には、両媒体設定部材の相対移動による繰り
出しの領域を長めにすると良い。極端な場合には、全領
域で繰り出しを行う構成にしても良い。その場合にも、
途中の1カ所又は数カ所にストッパを設け、それ以降の
媒体の繰り出しを制限する。このように、ストッパは、
両媒体設定部材の相対移動の途中で作動する構成にして
も良い。これらの態様は、図15(B),(D)に示し
た従動設定部材等を用いて実現できる。
【0093】ストッパは、この外にも様々な形式で実現
可能である。例えば、主動設定部材16の突起19と別
の場所にストッパ用凸部を設けても良い。また、従動設
定部材15の内周にストッパ用凸部を設け、これと協働
する凹所を、主動設定部材16の外周に設けることもで
きる。もちろん、凹所と凸部の関係は逆でも良い。スト
ッパは、主動設定部材16と従動設定部材15の相対移
動や凹所や凸部の変形を利用して解除できる。また、両
設定部材を離脱可能に固着又は一体化しておくことによ
って、ストッパを構成することも可能である。
【0094】ストッパを形成する凹所や凸部の形状は、
係合・離脱に都合の良い形状に設定できる。凹所は、半
円形、多角形、楕円形等様々な形状が可能である。凸部
(突起)は、四角、六角、八角柱等の多角柱や、半円
柱、楕円柱、2重円柱、大径部と小径部を持つ多段円柱
型、パイプ型、球型、屈曲型、ネジ型等様々な形状が可
能である。2重円柱や多段円柱の場合には、係合相手と
なる溝の深さを多段にすれば良い。
【0095】次に、補助ストッパの変形例を幾つか述べ
る。
【0096】図17(A),(B)に示した補助ストッ
パは辺状部材60aであり、筒状部材の溝23の上部2
3bに嵌め込むように固定されている。辺状部材60a
は、使用者が引っ張ったり折り取って離脱できる。離脱
動作を容易に行えるように、辺状部材の上部に取手部を
設けても良い。辺状部材60aによって主動設定部材1
6の上方移動が係止され、結果的に両設定部材の相対移
動が制限される。
【0097】図17(C),(D)に示した補助ストッ
パは、筒状部材22の外周上部に設けた外周ネジ部と、
回転部材17の内周上部に設けた内周ネジ部と、筒状部
材22に離脱可能に固定した蓋部材60aから構成され
ている。両部材のネジ部は係合しており、回転部材17
が正(逆)回転方向に回転すると、回転部材17が上
(下)方に少しだけ移動する構成になっている。回転部
材17が使用開始時から例えば一回転半だけ正回転方向
に回転し、両設定部材15,16の相対移動が開始する
直前に、回転部材17の上端が蓋部材66に当接して回
転が制限される。蓋部材66を取り外せば、回転部材1
7を正回転方向に回転させて口紅を繰り出すことができ
る。
【0098】蓋部材66をネジで筒状部材22に取り付
け、徐々に上方に移動させる構成にしても良い。その場
合には、口紅の過度の繰り出しを防止できる。蓋部材6
6に相当する部材をケーシングの下部に設けても良い。
その場合には、回転部材17を回転させると回転部材が
少し下方に移動するようにネジを形成する。
【0099】筒状部材22の外周ネジ部を角ネジとし、
その途中に補助ストッパ用移動部材を突出させて補助ス
トッパとしても良い。突出した移動部材で回転部材17
の内周ネジ部先端の移動を制限するのである。移動部材
は、例えばケーシングに設けたスイッチの操作で、非作
動位置に移動できる。また、他部材の取付け動作で移動
部材を非作動位置に移動し、補助ストッパを解除する構
成にしても良い。
【0100】図18に示すように、回転部材を用いて補
助ストッパを構成することもできる。図19(A)で
は、回転部材が相対回転可能な2分割体になっていて、
両分割体の螺旋溝が整列しない限り両設定部材の相対移
動が行えない構成になっている。2分割体の整列に要す
る回転角は、ごく僅かで良い。図18(B)では、螺旋
溝20の途中に形成した切込み60aが補助ストッパに
なっている。
【0101】図19〜図21に示すように、様々な構成
の補助ストッパ構成部材60aを筒状部材22に設ける
ことができる。補助ストッパ用構成部材としては、凹
所、突起、階段状突起等を採用できる。これらの部材と
駆動用突起19によって補助ストッパを構成できる。ま
た、筒状部材22の溝23の幅を途中で狭くしたり、溝
の傾斜を途中で変えて補助ストッパを形成することもで
きる。一方、図21に示す筒状部材22は、溝23の左
辺上端部に凹所を有している。この凹所と従動設定部材
15の溝24の上端部に設けた凸部(図16の(A),
(B),(D),(F)参照)から補助ストッパを形成
しても良い。この補助ストッパは、凹所内に凸部25が
入り込む時の抵抗力を利用する構成になっている。
【0102】次に、係止手段(相対移動手段)の変形例
を幾つか説明する。
【0103】図22に示すように、係止手段は引張り係
止部材99で形成しても良い。引張り係止部材99の上
部と下部は、それぞれ従動設定部材15の下部とケ−シ
ング(又は筒上部材)の下部に固定されている。引張り
係止部材99は、初めは弛んでいて、従動設定部材15
が中間位置に着た時に緊張し、従動設定部材15の上方
への移動を制限する。従動設定部材15の溝24の下端
左側には、ストッパ用凹所60が形成されている。な
お、図22では、軸芯上に配置したスクリュー状部材9
0によって媒体設定部材を駆動する構成になっている。
【0104】図23に示すように、回転部材17の内側
の螺旋溝20の一方を短かくし、その上部27と従動設
定部材15の突起25で係止手段を形成しても良い。筒
状部材22の一方の溝23は、中程でT字状に分岐して
いる。この例では、口紅繰り出し後の引っ込め動作の際
に、従動設定部材15の下方向への移動がT字部によつ
て制限される。このため、繰り出された口紅が元の状態
に戻った時に、従動設定部材15が主動設定部材16と
共に軸方向下方に移動を始める。この例でも、ストッパ
用凹所60aが設けられている。
【0105】他方、従動設定部材15を完全に係止しな
いで、上方又は下方に移動させつつ両設定部材15,1
6の軸方向相対移動を行うことも可能である。また、駆
動手段によって両設定部材15,16を別々に駆動して
も良い。そのためには、従動設定部材16にも駆動用突
起を設け、この突起を回転部材に設けた従動設定部材専
用の螺旋溝で駆動すれば良い。この場合、回転部材は各
設定部材を駆動するための2本の螺旋溝を別々に備えて
いる。そして、初めは両設定部材を同じ進み具合で駆動
し、途中から異なる進み具合で駆動できるように、両螺
旋溝の形状及び筒状部材の案内溝の形状を設定すれば良
い。もちろん、係止(相対移動)手段も駆動方式に合わ
せて設定する。このような駆動方式の容器にも、本発明
の各種ストッパ及び各種補助ストッパを適宜設けること
ができる。
【0106】その他の駆動方式として、実公昭55−4
3100、実公昭56−16969、実公昭56−27
845、実公昭60−41847、実公昭61−108
9、実公平4−18497を挙げることができる。この
ようなタイプの容器にも、本発明の各種ストッパ及び各
種補助ストッパを適宜設けることが可能である。
【0107】さらに、図24,25を参照して請求項1
4に関わる口紅用容器の実施例を説明する。この実施例
では、媒体設定部材14の変形を利用して媒体の繰り出
しを行う構成になっている。
【0108】筒状部材22の底部には、媒体設定部材1
4の変形を行うための変形手段27が設けられている。
媒体設定部材14は被駆動突起35を有し、この突起3
5が駆動機構によって直接駆動される。媒体設定部材1
4は媒体の粘性や部材自体の剛性等のために実質的に変
形しないが、所定の大きさ以上の外力を受けると変形す
る構成になっている。従って、媒体設定部材14は、通
常の上下移動では変形しない。媒体設定部材14は、合
成ゴム、シリコーンゴム、ゴムに合成樹脂を張り合わせ
たりもの、その他の複合素材等で形成することができ
る。また、媒体設定部材14は、部分的に円錐型や球形
でも良く、溝を有していても良い。
【0109】強い力で突起35を引き下げれば、図24
(B)に示すように媒体設定部材14が変形し、媒体1
3を設定部材14から絞り出すことができる。この実施
例では、媒体設定部材14の変形に要する力がストッパ
として作用する。もちろん、前述したストッパや補助ス
トッパを併設することも可能である。
【0110】図25の実施例では、媒体設定部材14を
移動するための駆動機構が、ネジ付き部材90とそれに
係合する突起を有する円筒部材92で構成されている。
【0111】ネジ付き部材90は媒体設定部材14の底
部35に、円筒部材92はケーシング18に、各々着脱
自在又は一体的に取り付けられる。両部材90,92は
容器の軸芯上に配置されている。両部材90,92を相
対回転させることによって、媒体設定部材14を上下に
駆動できる。この実施例では、媒体設定部材14の底部
35が被駆動部となり、ネジ付き部材90の上端部から
推進力を受ける。
【0112】回転部材17´の上部と媒体設定部材14
の上部に、変形手段となる突出部25,27が形成され
ている。両変形手段25,27は、媒体設定部材14が
予め定められた位置に来た時に係合する。なお、媒体設
定部材14は回転部材17´と相対的に軸方向に移動可
能であるが、相対回転はしない。
【0113】口紅の絞り出し動作を説明する。ケーシン
グ18と回転部材17´すなわち両部材90,92を相
対回転させて媒体設定部材14を上方に移動し、両突出
部25,27を係合させる。そして、両部材90,92
を強い力で相対回転させ、被駆動部35を強制的に上方
に移動する。この時、媒体設定部材14に強い外力が作
用するため、媒体設定部材14が変形し、口紅が絞り出
される。
【0114】この実施例でも、媒体設定部材14の変形
時に働く抵抗力がストッパとして作用するが、媒体設定
部材14の変形を制限するために別のストッパを設けて
も良い。例えば、ネジ付き部材90の上部にストッパ用
弾性変形部材60を取り付け、回転部材17´の内周に
これと協働する階段状係合部材60´を設け、第5実施
例と類似のストッパを形成することができる。また、回
転部材17´に幅狭部を持つ溝を設け、幅狭部と突起6
0でストッパを形成しても良い。
【0115】なお、本発明は前述の実施例に限定されな
い。例えば、駆動手段は他の様々な形式を採用でき、各
構成部材も本発明の趣旨を逸脱しない限り様々な形状に
変形可能である。ただし、容器自体の組立てが容易にで
きる形状にすることも重要である。さらに、本発明の媒
体用容器は口紅以外の媒体にも適用可能である。
【0116】
【発明の効果】本願第1発明の媒体用容器によれば、ス
トッパによって媒体の抜け落ちを防止でき、ストッパを
解除するという簡単な操作で、口紅等の媒体をはぼ最後
まで無駄にせず使い切ることが可能である。従って、本
発明の媒体用容器は非常に経済的である。
【0117】口紅用容器として用いる場合には、違った
デザインの口紅用容器を連結させたり、同一の口紅用容
器を連結させることも可能である。その場合には、口紅
の太さを各々変化させたり、違う色の口紅を組合せるこ
とも可能である。
【0118】本願第2発明のスペア媒体によれば、例え
ば口紅等の媒体本体のみを容易に取り替えることができ
る。従って、媒体用容器を何度も繰り返し使用すること
ができる。
【0119】本願第3発明の媒体用容器によれば、簡単
な構成の数少ない部品で使い切りタイプの容器を構成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の口紅用容器10を示す斜
視図で、(A)は容器本体、(B)はキャップを示して
いる。
【図2】(A)は図1の容器本体から回転部材を取外し
た状態を示す図、(B)は回転部材を示す図である。
【図3】(A)は図1の容器本体を構成する筒上部材、
(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部材を示す斜
視図。
【図4】(A)は図1の容器本体を構成する筒状部材、
(A´)は別の変形手段を持つ筒状部材、(B)は従動
設定部材、(C)は主動設定部材を示す断面図。
【図5】(A)は図1のケーシングの筒状部材内に口紅
設定部材が設定された状態を示す図、(B)は従動設定
部材内に主動設定部材を組み込んだ状態を示す図。
【図6】図1の口紅用容器の動作を示す説明図。
【図7】第2実施例の構成部材を示しており、(A)は
従動設定部材、(B)は筒状部材、(C)は主動設定部
材の斜視図、(C´)は主動設定部材の断面図である。
【図8】図8の実施例の動作を示す説明図。
【図9】図8の変形例を示す説明図。
【図10】第3実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部
材を示している。
【図11】第4実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部
材を示している。
【図12】第5実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部
材を示している。
【図13】第6実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は主動設定部材、(C)は従動設定部
材を示している。
【図14】第7実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は主動設定部材、(C)は従動設定部
材を示している。
【図15】本発明における従動設定部材の変形例を示す
図。
【図16】本発明における従動設定部材の他の変形例を
示す図。
【図17】本発明における補助ストッパの変形例を示す
図。
【図18】補助ストッパの他の例を示す図。
【図19】補助ストッパの他の例を示す図。
【図20】補助ストッパの他の例を示す図。
【図21】補助ストッパの他の例を示す図。
【図22】本発明における係止手段の変形例を示す図。
【図23】係止手段の他の例を示す図
【図24】本発明の他の実施例を示す図で、(A)は変
形前の状態、(B)は変形途中の状態を示している。
【図25】本発明の他の実施例を示しており、(A)は
媒体設定部材、(B)は駆動手段の断面図、(C)は媒
体設定部材が変形を開始した状態を示す動作図である。
【符号の説明】
10 口紅用容器 11 容器本体 12 キャップ 13 口紅 13a スペア口紅 14 媒体設定部材 15 従動設定部材 16 主動設定部材 17 回転部材 18 ケーシング 19 突起 20 螺旋溝 22 筒状部材 23,71 溝 25,27,99 係止手段 26 抜け落ち防止部材 27 変形手段 60,79 ストッパ構成部材 60a 補助ストッパ構成部材
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の口紅用容器10を示す斜
視図で、(A)は容器本体、(B)はキャップを示して
いる。
【図2】(A)は図1の容器本体から回転部材を取外し
た状態を示す図、(B)は回転部材Bを示す図である。
【図3】(A)は図1の容器本体を構成する筒上部材、
(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部材を示す斜
視図。
【図4】(A)は図1の容器本体を構成する筒状部材、
(D) は別の変形手段を持つ筒状部材、(B)は従動
設定部材、(C)は主動設定部材を示す断面図。
【図5】(A)は図1のケーシングの筒状部材内に口紅
設定部材が設定された状態を示す図、(B)は従動設定
部材内に主動設定部材を組み込んだ状態を示す図、
(C)は筒状部材、(D)はスペア口紅を示している。
【図6】図1の口紅用容器の動作を示す説明図。
【図7】第2実施例の構成部材を示しており、(A)は
従動設定部材、(B)は筒状部材、(C)は主動設定部
材の斜視図、(D)は主動設定部材の断面図である。
【図8】図8の実施例の動作を示す説明図。
【図9】図8の変形例を示す説明図。
【図10】第3実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部
材を示している。
【図11】第4実施例を示す図。
【図12】第5実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は従動設定部材、(C)は主動設定部
材を示している。
【図13】第6実施例を示す図。
【図14】第7実施例の構成部材を示す図で、(A)は
筒状部材、(B)は主動設定部材、(C)は従動設定部
材を示している。
【図15】本発明における従動設定部材の変形例を示す
図。
【図16】本発明における従動設定部材の他の変形例を
示す図。
【図17】本発明における補助ストッパの変形例を示す
図。
【図18】補助ストッパの他の例を示す図。
【図19】補助ストッパの他の例を示す図。
【図20】補助ストッパの他の例を示す図。
【図21】補助ストッパの他の例を示す図。
【図22】本発明における係止手段の変形例を示す図。
【図23】係止手段の他の例を示す図
【図24】本発明の他の実施例を示す図で、(A)は変
形前の状態、(B)は変形途中の状態を示している。
【図25】本発明の他の実施例を示しており、(A)は
媒体設定部材、(B)は駆動手段の断面図、(C)は媒
体設定部材が変形を開始した状態を示す動作図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−153039 (32)優先日 平6(1994)6月13日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段を用いて媒体設定部材(14)
    をケーシング(17)から出し入れする構成の媒体用容
    器において、 媒体設定部材(14)が相対移動可能な第1・第2設定
    部材(15,16)で形成され、必要に応じて両設定部
    材(15,16)を軸方向一方向に相対移動して媒体を
    片方の設定部材(15又は16)から繰り出す構成に
    し、 両設定部材(15,16)に関連付けてストッパを設
    け、両設定部材(15,16)の軸方向一方向の相対移
    動の開始及び/又は継続をストッパで直接的に制限する
    構成にしたことを特徴とする媒体用容器。
  2. 【請求項2】 両設定部材(15,16)に関連付けて
    抜け落ち防止手段(26)を設け、両設定部材(15,
    16)の軸方向他方向の相対移動を制限する構成にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体用容器。
  3. 【請求項3】 両設定部材(15,16)の相対移動を
    利用してストッパを解除する構成になっていることを特
    徴とする請求項1に記載の媒体用容器。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の設定部材(15又は1
    6)にストッパ用弾性変形部材(74)を設け、ストッ
    パ用弾性変形部材(74)の弾性変形を利用してストッ
    パを解除する構成になっていることを特徴とする請求項
    1に記載の媒体用容器。
  5. 【請求項5】 両設定部材(15,16)間に付勢手段
    (59)を設け、付勢手段(59)の付勢力に逆らって
    ストッパを解除する構成になっていることを特徴とする
    請求項1に記載の媒体用容器。
  6. 【請求項6】 両設定部材(15,16)に設けたスト
    ッパ用凹所及び/又はストッパ用凸部の組み合わせでス
    トッパが形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    媒体用容器。
  7. 【請求項7】 一方の設定部材(16)が駆動手段に直
    接駆動される突起(19)を備え、他方の設定部材(1
    5)が突起(19)と協働する溝(24)を備え、溝
    (24)の左辺又は右辺がストッパ用凹所(60)及び
    /又はストッパ用凸部(60)を有しており、突起(1
    9)とストッパ用凹所(60)及び/又はストッパ用凸
    部(60)によってストッパが形成されることを特徴と
    する請求項1に記載の媒体用容器。
  8. 【請求項8】 両設定部材(15,16)の軸方向一方
    向の相対移動を間接的に制限する補助ストッパを設け、
    補助ストッパが次のa),b)のいずれかの動作を行う
    構成になっていることを特徴とする請求項1に記載の媒
    体用容器。 a)駆動手段に直接駆動される一方の設定部材(16)
    の移動をケーシング(17)の所定位置で直接係止する
    動作。 b)駆動手段の操作を途中で制限する動作であり、その
    結果、駆動手段に直接駆動される一方の設定部材(1
    6)の移動がケーシング(17)の所定位置で制限され
    る動作。
  9. 【請求項9】 一方の設定部材(15)がケーシング
    (18)の所定位置に到達した時に、その設定部材(1
    5)をケーシング(18)に対して軸方向一方向に係止
    し、他方の設定部材(16)を軸方向一方向に移動する
    ことによって、媒体の繰り出しを行う構成になっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体用容器。
  10. 【請求項10】 ケーシング(18)を構成する筒状部
    材(22)と、筒状部材(22)の外側に回転可能に配
    置した回転部材(17)によって駆動手段を構成し、両
    部材(22,17)の一方に全体的に軸方向に伸びた溝
    (23)を設け、他方に溝(23)と協働する螺旋状の
    溝(20)を設け、両部材(22,17)を相対的に回
    転させて一方の設定部材(16)を駆動する構成になっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の媒体用容器。
  11. 【請求項11】 駆動手段がネジ付き部材(90)とそ
    れに係合する噛合い部材(92)で構成され、両部材
    (90,92)の一方が設定部材の一方(16)と固定
    関係に設けられており、両部材(90,92)を相対的
    に回転させて一方の設定部材(16)を駆動する構成に
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の媒体用容
    器。
  12. 【請求項12】 駆動手段を用いて媒体設定部材(1
    4)をケーシング(17)から出し入れする構成の媒体
    用容器において、 媒体設定部材(14)が、駆動手段によって直接的に駆
    動される主動設定部材(16)と間接的に駆動される従
    動設定部材(15)から構成され、 従動設定部材(15)がケーシング(18)の所定位置
    に来た時に、両設定部材(15,16)を軸方向一方向
    に相対移動させる構成の相対移動手段(25,27,9
    9)を設け、 主動設定部材(16)と従動設定部材(15)の軸方向
    一方向の相対移動を直接的に制限する解除可能なストッ
    パと、軸方向他方向の相対移動を防止する抜け落ち防止
    手段(26)を設け、 使用当初は、主にストッパと抜け落ち防止手段(26)
    の作用で両設定部材(15,16)が実質的に軸方向に
    固定関係にあって、両設定部材(15,16)を共に移
    動して媒体(13)をケーシング(18)から出し入れ
    する構成になっており、 必要に応じて従動設定部材(15)をケーシング(1
    8)の所定位置まで移動して相対移動手段(25,2
    7,99)を作動させると共にストッパを解除し、両設
    定部材(15,16)を軸方向一方向に相対移動させ、
    媒体(13)を一方の設定部材(15又は16)から繰
    り出す構成になっていることを特徴とする媒体用容器。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の媒体用容器に設定して用いることを特徴とする媒体用
    容器のためのスペア媒体(13a)。
  14. 【請求項14】 駆動手段を用いて媒体設定部材(1
    4)をケーシング(17)から出し入れする構成の媒体
    用容器において、 媒体設定部材(14)が通常の使用では実質的に変形せ
    ず、ある程度の力を加えれば変形可能な構成になってお
    り、 媒体設定部材(14)を変形させるための変形手段(2
    7)を設け、媒体設定部材(14)がケーシング(1
    8)の所定位置に来た時に、変形手段(27)が媒体設
    定部材(14)の一部分に係合して媒体設定部材(1
    4)を変形させる構成になっていて、 使用当初は、媒体設定部材(14)を変形させずに軸方
    向に移動して媒体(13)をケーシング(18)から出
    し入れし、 必要に応じて媒体設定部材(14)を変形手段(27)
    に係合させて媒体設定部材(14)を変形させ、この変
    形によって媒体(13)を媒体設定部材(14)から絞
    り出して使用する構成になっており、 望ましくは、媒体設定部材(14)の変形の開始及び/
    又は変形の継続を制限するためのストッパを設け、スト
    ッパを解除しない限りそれ以降の媒体設定部材(14)
    の変形が制限される構成になっていることを特徴とする
    媒体用容器。
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