JP2513373Y2 - 押出具 - Google Patents

押出具

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JP2513373Y2
JP2513373Y2 JP1989009624U JP962489U JP2513373Y2 JP 2513373 Y2 JP2513373 Y2 JP 2513373Y2 JP 1989009624 U JP1989009624 U JP 1989009624U JP 962489 U JP962489 U JP 962489U JP 2513373 Y2 JP2513373 Y2 JP 2513373Y2
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JP
Japan
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male screw
container
female screw
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敏行 佐々木
武 永木
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 雄螺子部材と雌螺子部材とを螺合し、回転させ、雄螺
子部材を前進させ、こうして容器に収容した内容物を押
出すようにした押出具に関する。内容物の一例として
は、ファンデーション、アイシャドウ、リップカラー等
の化粧料や、クレヨン、パス、インキ、墨汁等の筆記料
や、機械用油、糊、薬剤、調味料等が挙げられる。
(従来の技術) 押出具の代表的なものの一例としては、注射器を挙げ
られる。その他、化粧具、筆記具等、様々な分野におい
て押出具は知られている。
内容物の押出方についても種々ある。しかし、一つの
分け方として、雄螺子部材を回転力に基づいて前進させ
るものとそうでないものとに分けることができる。前者
は、前述したように雄螺子部を適宜長さに渡って形成し
た雄螺子部材を雌螺子部材と螺合し、回転させ、その結
果、雄螺子部材を前進させるもので、本考案はこの前者
に係る。また、通常の注射器は後者の一例である。
(考案が解決しようとする課題) 雄螺子部材を回転力に基づいて前進させるものはそう
でないものに比べて、内容物の押出量を制御・安定し易
い点で有利である。しかし、しばしば構造が複雑にな
る。そしてこれが組立を困難にする。ここで、構造が複
雑になったからといって組立が不可能になる訳ではな
い。また、ともかく組立てればよいのであれば、決して
困難になるとは限らない。しかし、押出具として満足な
ものとするための組立となると、これは決して容易なこ
とではない。例えば、雄螺子部材の前進状態が調整でき
ないような組立では、非使用時の不要な押出を招く原因
になったりしてしまう。また例えば、雄螺子部材による
内容物押圧はその軸方向が制御されていないと円滑に押
圧できなくなるので、これを考慮した組立が必要にな
る。
(課題を解決するための手段) 手段はいくつか存在する。一つは、内容物を押出すた
めの機構部を一体の組立品として容器と独立に準備した
ものとする。これによって、適宜形状の容器を対象とし
た組立が容易になる。また、素人でも簡単に組立てられ
るようになる。他の一つは、内容物を押出すための前進
をする雄螺子部材が雌螺子部材との螺合を解除できるも
のとする。これは具体的には雌螺子部材を雌螺子として
の径を大小変化できるよう複数の雌螺子片から形成され
たものとすることになる。そしてこれによって、雄螺子
部材がきわめて容易に前進位置を変化させるような組立
を容易にできることになる。更に他の一つは雄螺子部材
による内容物押圧方向を容器の内容物収容部の末端部に
よって決定されるようにする。これは具体的には雌螺子
部材に組立上の遊びを付与することになる。更に他の一
つは、容器が本体内部に着脱可能に装着されるカートリ
ッジの場合であるが、雌螺子部材を直接カートリッジの
後端部に着脱可能に取付けられるようにする。これによ
って、また、先のものによって、無理なく雌螺子部材が
前進するように容易に組立てられるようになる。更に他
の一つは、これも容器が本体内部に着脱可能に装着され
るカートリッジの場合であるが、本体として、互いに分
離可能な前軸と後軸とを有するものとし、カートリッジ
は、この前軸に対して、前軸後方から装着されるものと
し、同時に、雄螺子部材及びこれに螺合する雌螺子部材
を後軸側に配し、そして、雄螺子部材は、雌螺子部材と
の螺合の初期状態位置にある際も、その先端部が後軸の
先端から突出するものとする。これによって、雄螺子部
材の前進位置を判断・調整できる組立が容易になる。即
ち、本考案は、以下のものを要旨とする。
(1)容器(A)の収容部(2b)に収容された内容物
(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して相対
的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材(5)
による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧部
(3)とを機構部(B)として有する押出具であって、
前記雌螺子部材(6)の外周面に係合部(6−2b)を形
成し、該係合部(6−2b)と係合する係合受部(7a)を
軸本体(7)の中間部に形成し、これらの係合作用によ
り前記機構部(B)が一体組立品として前記容器(A)
とは独立に準備され、この機構部(B)を前記容器
(A)と組立ててなる押出具。
(2)容器(A)と収容部(2b)に収容された内容物
(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して相対
的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材(5)
による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧部
(3)とを機構部(B)として有する押出具であって、
前記雌螺子部材(6)を、前記雄螺子部材(5)との螺
合を解除できるよう、雌螺子としての径を大小変化させ
る複数の雌螺子片(6−2)で形成してなる押出具。
(3)容器(A)の収容部(2b)に収容された内容物
(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して相対
的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材(5)
による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧部
(3)とを機構部(B)として有する押出具であって、
前記雄螺子部材(5)による前記内容物(16)の押圧の
方向が前記容器(A)の収容部(2b)の末端部によって
決定されるよう、雌螺子部材(6)と軸本体(7)とに
より形成される組立上の遊びを付与してなる押出具。
(4)本体(7)と、該本体(7)内部に着脱可能に装
着されるカートリッジ(2)とよりなり、また、前記本
体(7)には、互いに螺合し相対的に回転する雄螺子部
材(5)と雌螺子部材(6)とを、前記カートリッジ
(2)装着時、該カートリッジ(2)の後方に位置する
よう配してなり、前記雄螺子部材(5)を前進させるこ
とで前記カートリッジ(2)に収容した内容物(16)を
押圧すようにした押出具であって、前記雌螺子部材
(6)を、直接前記カートリッジ(2)の後端部に着脱
可能に取付けるとともに、前記雄螺子部材(5)の加圧
部(3)で内容物(16)も直接押圧してなる押出具。
(実施例) 上述した複数の要旨はこれらを単独でのみ満たすもの
とすることもできるが、互いに組み合わされていた方が
より好ましい。そこで、以下においては幾つかのものを
同時に満足するものを例示する。
添付第1図〜第4図に第1実施例を示す。参照符号A
は容器、同bは軸体を示す。本例の容器Aは、キャップ
1と、これによって斜め方向の開口部2aを封される容器
本体2、それに、この容器本体2内に摺動できるよう配
設されたピストン3からなっている。内容物は空間2bに
収容される。一方、軸体Bは、ピストン3を前進させる
ための、頭冠4を取付けた雄螺子部材5、雌螺子部材
6、軸本体7、弾撥部材8、この弾撥部材8によって後
方に付勢された回転子9、この回転子9を弾撥部材8の
力に抗して前進させ、また軸本体7によって後退防止さ
れた摺動子10、この摺動子10の後端に固定した後方突出
する加圧部たるノック体11が順に配されており、これら
は一体に組立てられている。
第2図に示すように、雌螺子部材6は縦分割した2つ
の雌螺子片6−1,6−2からなっており、これら雌螺子
片6−1,6−2は、それぞれ、容器本体2の内壁に形成
した突起2cを越えて位置させるための切欠部6−1a,6−
2a、および、後方に軸本体7に形成した切欠部7aに脱落
防止のため係止されて、雌螺子部材6の軸本体7との一
体化をなさしめるための突部6−1b,6−2bを有する(突
部6−1bは図示されず)。即ち、容器本体2の突起2c
は、雌螺子部材6の後退防止・位置決めをし、また、軸
本体7の脱落防止もしている。
この雌螺子部材6は、軸体Bが容器Aから外れている
ときには雌螺子片6−1,6−2間に隙間6−3(第2図
に示す)を有し得るが、軸体Bと容器Aとを組立るとき
には、容器本体2の内孔に当接し、これを案内として、
隙間6−3を小さくもしくは無くすようにその径を小さ
くし、雄螺子部材5との螺合をなす。ここで、この雌螺
子部材6の縮径変位が雄螺子部材5の前進方向への移動
を可能とする。また、第1図では、容器本体2の内孔に
テーパー部2dを形成し、このテーパー部2dのところを通
るとき次第にその径を小さくしていくようなしてある。
尚、第1図は、切欠部6−1a,6−2aが突起2cを越えた直
後の状態を示しており、実際の使用に当たっての状態
は、軸体Bを例えば45°回転させることで突起2cによる
雌螺子部材6の後退防止・位置決めがなされる。
さて、雄螺子部材5の前進機構について説明する。本
例は、往復運動を回転運動に変換するロータリー機構を
採用した一例であり、ノック体11の押圧が回転子9の前
進後退を伴う回転となり、この回転が雄螺子部材5に伝
わるようにされている。
第4図は回転子9を示したものである。異形横断面の
内孔9aを有している。この内孔9aに雄螺子部材5が遊挿
される。この雄螺子部材5も異形横断面を有しており、
回転子9が回転すれば雄螺子部材5も回転するようにな
っている。また、回転子9は後端9bが一方向斜面となっ
た突起9cを有している。図示しないが、同様に、摺動子
10は、その前端10aが一方向斜面となった突起10bを複数
有し、また、軸本体7は、その内壁に前端7bが一方向斜
面となった突条7cを有している。
これらは、第5図に示すように、まず、摺動子10の突
起10bが軸本体7の突条7c間の窪みに摺動可能に嵌まっ
ている。ここで、摺動子10の最後退位置において、突起
10bの前端10a最前端は突条7cの前端7b最後端よりやや後
方位置にあり、同じく、摺動子10の最前進位置におい
て、突起10bの前端10a最後端は突条7cの前端7b最前端と
やや前方位置にあるように寸法や摺動量が設定されてい
る。そして、この摺動子10の前方に弾撥部材8で後方に
付勢された回転子9がある。この回転子9の突起9cは、
摺動子10の突起10bと同様に軸本体7内壁の突条7c間の
窪みに摺動可能に嵌まることができるようにされてい
る。
それゆえ、ノック体11を押さないとき、回転子9は、
突起9cの後端9bと摺動子10の突起10bの前端10aとを当接
しながら、それも、突起9cの後端9bと突起10bの前端10a
とが斜面になっているので滑ろうとするところを軸本体
7内壁の突条7cの側壁で規制されながら、摺動子10の突
起10bとともに突起9cを軸本体7内壁の突条7c間の窪み
に幾分嵌めた状態にある。この状態からノック体11を押
すと、軸本体7内壁の突条7cの側壁による規制が解除さ
れたところで、回転子9の突起9cの後端9bは摺動子10の
突起10bの前端10aから滑ってしまう。即ち、回転子9が
幾分回転する。そして、摺動子10を押すことをやめて摺
動子10を後退させると、回転子9は、突起9cの後端9bが
今度は軸本体7内壁の突条7cの前端7bとの間で滑りを起
こし、更に回転する。このようにして、摺動子10が一往
復動をすると回転子9は1ピッチ分回転する。これで一
定量の内容物が押出されることになる。
次に、第6図、第7図に第2実施例を示す。尚、前述
と基本的に同一の部位には同一の参照符号を使用した
(以下同様)。
本例はロータリー機構以外の機構によって雄螺子部材
5を前進させる一例を示すもので、前例の摺動子10,ノ
ック体11に対応するものとして、つまみ12を回転させる
ことで雄螺子部材5を前進させるようにしてある。即
ち、つまみ12を回転すると、このつまみ12は軸本体7に
対して前後動を規制されているので、雄螺子部材5だけ
が前進する(第7図参照)。
本例のものは、つまみ12として十分な長さのものを具
備させなければならない点、並びに、片手操作および内
容物の定量押出の点で前例のものより不利である。しか
し、上述した機構には、つまみの12の回転を逆にするだ
けで雄螺子部材5を後退させることができるという有利
な点もある。即ち、前例との対比を容易にするため、本
例でもピストン3を存在させたが、内容物によっては、
押出だけでなく、使用後、後退力を受ける方が好ましい
ものもない訳ではなく、このような場合、例えば、ピス
トン3を使用することなく、内容物を雄螺子部材5と連
動するようにしておくこともできる。ちなみに、ピスト
ン3は内容物を液密押圧しなくてもよい。
また、本例では、雌螺子部材6と軸本体7との間に弾
性体13を介在させている。軸体Bが容器Aから外れてい
るとき、雌螺子部材6を積極的に拡径させることを望む
場合には好適である。
次に、第8図〜第10図に第3実施例を示す。本例のも
のが前例のものと基本的に異なるのは、軸体B側だけで
雌螺子部材6の雄螺子径変化を可能にするため、2部品
よりなる軸本体7に径変化部材14を配したところにあ
る。この径変化部材14は突起14aを軸本体7の長手方向
の穿孔部7dより突出させるとともに、中央部が小径部と
なった孔14bを有しており、また、後方に配した弾撥部
材15によって前方付勢されている。従って、この弾撥部
材15の弾撥力に抗して突起14aのところを後方に加圧す
れば、容器Aと軸体Bとの組立状態にあっても、また、
軸体Bが容器Aから外れていても、雄螺子部材5と雌螺
子部材6との螺合を解除することができる。尚、参照符
号14cは、軸本体7の穿孔部7dに突起14aを挿入し易いも
のとするため形成した切欠部である。
次に、第11図、第12図に第4実施例を示す。参照符号
7−1は前軸を示し、この前軸7−1の内部には、内孔
そのままの開口部2aとなった先端を突出させるようにし
て、また、着脱可能に装着されるカートリッジとして容
器2が前軸7−1の後方から挿入されている。また、本
例では内容物16も棒状のリップカラー、糊、クレヨン、
パスなど流動性のないものを意識して示してある。
一方、参照符号7−2は前軸7−1と分離可能な後軸
を示し、この後軸7−2の後端には、環部材7−3が固
着されており、更にこの環部材7−3に、尾冠を兼ねた
つまみ12が回転可能になるよう爪部12aを係止させてい
る。このつまみ12は前方に突出する棒状部12bを有して
おり、その先端に先具12cが固着されている。
これら棒状部12b、先具12cの周囲に、雄螺子部材5が
配されており、これに雌螺子部材6が螺合している。
ここで、第12図に示すように、先具12c、雄螺子部材
5の内孔5aは異形横断面を有し、また、雌螺子部材6は
後軸7−2の内壁に形成した溝7eによって回転防止され
ており、それゆえ、つまみ12を後軸7−2に対して回転
させると、雄螺子部材5が前進する。
そして、雄螺子部材5は、頭冠4を介して容器2の後
方側栓体を兼ねさせたピストン3を押し、これによって
内容物16が押し出されることになる。尚、頭冠4は、雄
螺子部材5の回転しながらの前進でピストン3に捩じれ
の力が加わらないよう配したものである。また、参照符
号17は雌螺子部材6の後退防止部材で環部材7−3から
突出しており、同18は雄螺子部材5が棒状部12bから外
れないよう雄螺子部材5に設けた脱落防止部材である。
さて、雌螺子部材6は、後軸7−2に対して回転を防
止されているが固定はされていない。代わりに、その前
方部を容器2の大径部とした後端部2eに挿入されてい
る。この挿入によって雌螺子部材6は容器2に対する方
向性が定められ、また、これによって、雌螺子部材6に
螺合する雄螺子部材5の方向性が定められる。ここで、
この挿入は圧入力を伴うものであると後退防止部材13が
不要になる。ちなみに、その場合、容器2交換の際、雌
螺子部材6が後退し得るものとなるが、後軸7−2の溝
7eを長くして雌螺子部材6がこの溝7eから外れないよう
にしておけばよい。
次に、第13図に第5実施例を示す。
本例においては、前例のように回転可能なつまみ12を
使用していない。単なる尾冠7−4として後軸7−2に
固着されている。また、本例における後軸7−2には雌
螺子部材6の回転を防止するための溝7eを形成していな
い。代わりに本例の雌螺子部材6は後軸7−2と尾冠7
−4とが形成する環状の凹部19によって前後動を防止さ
れている。即ち、本例は、雌螺子部材6の回転によって
雄螺子部材5を前進できるようにした一例を示してい
る。
本例において、この回転は、軸本体7、即ち、本例の
場合、前軸7−1,後軸7−2,尾冠7−4に対して容器2
の前軸7−1からの突出部分を回転させることによって
伝えられるようにしてある。即ち、前例においては、前
軸7−1と容器2とは、位置決めするためにもなるべく
固定的となるようにすることが好ましいところであった
が、本例においては相対的に回転できるものとしてあ
る。尚、雌螺子部材6は容器2に対して回転防止される
ものであるが、それには、圧入力を利用したり挿入部の
横断面を異形にしたりなどしておけばよい。
また、雄螺子部材5先端の頭冠4はピストン3に嵌め
てある。雌螺子部材6の回転を逆にすれば雄螺子部材5
は後退する。
次に、第14図〜第18図に第6実施例を示す。
まず、前部を示す第14図において、参照符号20は筆の
穂先を示す。細径のパイプ20aが途中まで挿入されてお
り、固定部材21がこれら穂先20、パイプ20aを固定して
おり、カートリッジとなっている容器2もこの固定部材
21によって固定されている。容器2に収容される内容物
16は液状化粧料とかインキとかといったように適宜流動
物である。
即ち、本例は、塗布具とした一例を示している。尚、
容器2は先端に通常の万年筆のカートリッジ同様の栓を
有するものとできる。
次に、後部を示す第15図において、ピストン3の形状
はなるべく容器2に収容した内容物16の消費残量を少な
くするものとしてある。このピストン3の後方には雄螺
子部材5が接触している。即ち、本例においては頭冠4
を使用していない。材質選択によってもピストン3に捩
じれ力をなるべく与えないようにでき、一例であるが、
容器2とピストン3をともにポリエチレンとかポリプロ
ピレン製のものとし、雄螺子部材5をABS樹脂製のもの
とし、雌螺子部材6をポリアセタール製のものとすると
よい。ちなみに、この組み合わせは、雄螺子部材5と雌
螺子部材6との相対的回転を滑らかにする上でも好まし
い。
また、本例の雌螺子部材6は第1実施例〜第3実施例
同様、2つの雌螺子片6−1,6−2からなっている(第1
6図参照)。しかし、両方の雌螺子片6−1,6−2に螺子
部が形成されているのでは、第16図では右側に位置する
雌螺子片6−2にのみ螺子部が形成されている(図中、
円弧状に内包突出した点線部分)。小さな拡開量でも螺
合解除できるようにする一手段であり、このようにして
も螺合に問題がないことは、第17図と第18図に示すとお
りである。尚、本例も既に説明したロータリー機構によ
るものであるが、雌螺子部材6は後軸7−2と尾冠7−
4とが形成する凹所7fに位置し、容器2と分離状態でも
脱落することは防止されており、また、その回転防止は
2ケ所ではなく4ケ所となっており、摺動子10の摺動は
尾冠7−4の内壁との間で行なわれるようになってい
る。
次に、第19図に第7実施例を示す。本例のものは第4
実施例のものと極めて似ている。雄螺子部材5の前進機
構はまったく同等である。違うのは、後軸7−2、環部
分7−3、後退防止部材17を簡略構造とするとともに、
これら全体の長さを短くして、雌螺子部材6をこれらか
ら突出させているところと、前軸7−1をその分長く
し、また、容器2をその後部で前軸7−1に係止させて
いるところにある。そして、雄螺子部材5は、後軸7−
2側全体(雌螺子部材6を含めて)からその先端部が突
出している。第19図のように螺合の初期状態位置におい
てでもである。それゆえ、容器2交換のときには、前軸
7−1と後軸7−2(後退防止部材17は後軸7−2の一
部であると考えてよい)とを分離し、所望する容器2と
雄螺子部材5との位置関係を確認し、雄螺子部材5とつ
まみ12とを相対的に回転させれば、雄螺子部材5の所望
量の前進もしくは後退を目視判別しながらなすことがで
きる。
最後に、第20図〜第41図に第8実施例を示す。
まず、第20図と第21図について、一部分重複するとこ
ろがあるが、第3図が前部、第4図が後部を示す。これ
ら両図より判るように、本例のものもロータリー機構を
備えている。この本例のものは、前述した5つの要旨を
すべて有している。即ち、機構部は一体組立品である。
これに容器2が組立てられている。尚、前軸7−1は介
在物と考えればよい。また、後述するように形状は異な
るが、雌螺子部材6も複数の雌螺子片からなっている。
更に、これによって自動的に雌螺子部材6は組立上の遊
びを有している。加えて、雌螺子部材6は容器(カート
リッジ)2の後端部に直接取付けられている。そして、
この雌螺子部材6と螺合する雄螺子部材5は螺合の初期
状態位置にあるときも後軸7−2の先端から突出してい
る。つまり、上述してきた各実施例との比較において最
も好ましい例と考えることができ、そこで、この例で
は、各部材についても図示し、あらためて説明を加える
ことにする。また、幾つかの変形例についても触れる。
第22図は前軸7−1を示す。先端が斜めに開口するも
のとなっている。例えば、リップカラーとか糊など使用
する際にその向きが定まっていた方が好ましい場合もあ
る。開口度の斜め角度は適宜である。
第23図は容器2を示す。前軸7−1同様に斜めに開口
している。また、前端が斜めになった大径の後方部2fを
有する。前軸7−1にはこれと対応する孔を形成してあ
り、従って、組立時の両者の方向関係が定められるよう
になっている。そして、後端部分にあって、内孔は次第
に大径化するテーパー孔2gとなっている。尚、前方部に
点線で示したところがある。例えば植毛したり、柔軟な
スポンジを貼着したりして、使用時のタッチをソフトな
ものにするとか、前軸7−1との横振れを抑制すると
か、種々の目的で種々の容器2とすることができること
を示している。
第24図はピストン3を示す。このピストン3の形状は
適宜である。というより、そもそも直接的に雄螺子部材
5で内容物16(図示せず)を押出すことができるならば
不要のものである。しかし、上述したように内容物16が
流動性を有するものである場合もあるし、内容物16が流
動性を有さなくても間接的に雄螺子部材5で押出した方
が好ましい場合もある。ちなみに、容器2内壁との当接
力は雄螺子部材との接触部より後方において主に存在す
るようにしておくと雄螺子部材5の前進はスムーズにな
る。
第25図〜第27図は後軸7−2を示す。後に説明する雌
螺子部材6を取付けるための切欠部7a、ロータリー機構
の一部を担う前端7bが一方向斜面となった突条7cも図示
してある。また、本例のものには摺動子10の前後動を滑
らかにするためのリブ7dも設けてある。
次に、第28図〜第30図は雄螺子部材5を示す。載頭円
錐状部とこれに続く円柱部よりなる先端5b、この先端5b
の後端に位置し、常に後軸7−2より先部5bを突出させ
ておくための鍔部5c、この鍔部5c後方に延在する雄螺子
部5d、雌螺子部材6から外に落ち出してしまわないよう
に設けた突起5eを有する。ここで、第30図に示すよう
に、雄螺子部5d及びその後方部分は異形横断面となって
いる。尚、先部5bは第20図、第21図では単なる円柱部と
して描いてある。一つの変形例である。ピストン3に捩
じりの力をなるべく加えないようにするための一つの手
段は、接触領域を小さなものとしておくのである。ま
た、本例では先部5bと鍔部5cとが先端部となっている。
次に、第31図〜第34図は雌螺子部材6を示す。第31図
と第32図は第20図や第21図に描いたような組立状態にお
けるもので、第33図と第34図は、成形状態におけるもの
である。即ち、本例の雌螺子部材6は、弾力性を発揮さ
せるもので、テーパー面とした先端部6aを容器2のテー
パー孔2gに当接させると、120°配置したスリット部6b
が間隔を小さくする。スリット部6bで分割された部分が
雌螺子片部に相当する。本例のもので分割数や分割量な
ど適宜であることが示されている。尚、後軸7−2の切
欠部7aに取付ける部分である突部は参照符号6cで示して
ある。
次に、第35図〜第37図は回転子9を示す。部分的に異
形横断面部となった内孔9aを有している。
次に、第38図と第39図は摺動子10を示す。本例の摺動
子10の突起10bの前端10aは一方向斜面ではない。しか
し、機能的には一方向であるときと変わらない。回転子
9の回転が段階的になるだけである。また、第21図では
雄螺子部材5が接するかのように描いてあるが、少々大
きめにして雄螺子部材5の回転及び移動を阻害しないも
のとした貫通孔10cを有する。
次に、第40図と第41図はノック体11を示す。摺動子10
を取付け易くかつ確実に取付けられるように放射状に配
した突条11aを有している。もっとも、適宜部品は適宜
一体化もしくは複部品化されてよく、これら摺動子10と
ノック体11も一体であってよい部品である。
以上の他にも種々なせる。例えば、第42図に示すよう
に、雌螺子片6−1,6−2と軸本体7とを一体化してお
くことなどもできるし、雄螺子部材5や回転子9の異形
横断面形状も適宜に組み合わせられる。また、筆穂では
なく、例えば連通多孔質発泡体などを備えたものとする
こともできる。更に、手に把持し、指先などで加圧する
ものとする以外にも、例えば、前後動とか回転とかをす
る要素を有する機械の一部として、ノック体11とかつま
み12とかを前記要素と連動させるようにするなどなすこ
ともできる。
(考案の効果) 内容物の押出量を制御・安定させるものでありなが
ら、また、その分構造が複雑なものとなっても、押出具
として良好なものたり得るだけの組立を満足する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例を示す縦断面図、第2図は雌螺子の
形状例を示す斜視図、第3図は容器本体2についての第
1図I−I線横断面図、第4図は回転子の形状例を示す
斜視図、第5図はロータリー機構の動作説明展開図、第
6図は第2実施例を示す縦断面図、第7図は第6図のII
−II線横断面図、第8図は第3実施例を示す縦断面図、
第9図は径変化部材の斜視図、第10図は軸本体の要部斜
視図、第11図は第4実施例を示す縦断面図、第12図は第
11図のIII−III線横断面図、第13図は第5実施例を示す
縦断面図、第14図は第6実施例の前部を示す縦断面図、
第15図は同じく後部を示す縦断面図、第16図は第15図の
IV−IV線横断面図、第17図と第18図は雄螺子部材と雌螺
子部材との相対的回転関係を示す第16図相当横断面図、
第19図は第7実施例を示す縦断面図、第20図は第8実施
例の前部を示す縦断面図、第21図は同じく後部を示す縦
断面図、第22図〜第41図は第8実施例に使用の部品及び
いくつかの変形例を示すためのもので、第22図は前軸の
縦断面図、第23図は容器の縦断面図、第24図はピストン
の縦断面図、第25図は後軸の縦断面図、第26図は第25図
のV−V線横断面図、第27図は第25図のVI−VI線横断面
図、第28図は雄螺子部材の側面図、第29図は同じく正面
図、第30図は第28図のVII−VII線横断面図、第31図は組
立状態における雌螺子部材の正面図、第32図は同じく縦
断面図、第33図は成形状態における雌螺子部材の正面
図、第34図は同じく縦断面図、第35図は回転子の側面
図、第36図は第35図のVIII−VIII線横断面図、第37図は
第35図のIX−IX線横断面図、第38は摺動子の正面図、第
39図は同じく縦断面図、第40図はノック体の縦断面図、
第41図は第40図のX−X線横断面図、第42図は変形の一
例を示す雌螺子部材と軸本体についての要部斜視図。 A…容器、B…軸体、1…キャップ、2…容器本体、2a
…開口部、2b…空間、2c…突起、2d…テーパー部、2e…
後端部、2f…後方部、2g…テーパー孔、3…ピストン、
4…頭冠、5…雄螺子部材、5a…内孔、5b…先部、5c…
鍔部、5d…雄螺子部、5e…突起、6…雌螺子部材、6−
1,6−2…雌螺子片、6a…先端部、6b…スリット部、6
−1a,6−2a…切欠部、6−1b,6−2b…突部、6−3…隙
間、6c…突部、7…軸本体、7−1…前軸、7−2…後
軸、7−3…環部材、7−4…尾冠、7a…切欠部、7b…
前端、7c…突条、7d…穿孔部、7e…溝、7f…凹所、8…
弾撥部材、9…回転子、9a…内孔、9b…後端、9c…突
起、10…摺動子、10a…前端、10b…突起、10c…貫通
孔、11…ノック体、11a…突条、12…つまみ、12a…爪
部、12b…棒状部、12c…先具、13…弾性体、14…径変化
部材、14a…突起、14b…孔、14c…切欠部、15…弾撥部
材、16…内容物、17…後退防止部材、18…脱落防止部
材、19…凹部、20…穂先、20a…パイプ、21…固定部
材。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B43M 11/08 B43M 11/08

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器(A)の収容部(2b)に収容された内
    容物(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して
    相対的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材
    (5)による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧
    部(3)とを機構部(B)として有する押出具であっ
    て、前記雌螺子部材(6)の外周面に係合部(6−2b)
    を形成し、該係合部(6−2b)と係合する係合受部(7
    a)を軸本体(7)の中間部に形成し、これらの係合作
    用により前記機構部(B)が一体組立品として前記容器
    (A)とは独立に準備され、この機構部(B)を前記容
    器(A)と組立ててなる押出具。
  2. 【請求項2】容器(A)の収容部(2b)に収容された内
    容物(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して
    相対的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材
    (5)による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧
    部(3)とを機構部(B)として有する押出具であっ
    て、前記雌螺子部材(6)を、前記雄螺子部材(5)と
    の螺合を解除できるよう、雌螺子としての径を大小変化
    させる複数の雌螺子片(6−2)で形成してなる押出
    具。
  3. 【請求項3】容器(A)の収容部(2b)に収容された内
    容物(16)を押圧するよう雌螺子部材(6)と螺合して
    相対的に回転する雄螺子部材(5)と、該雄螺子部材
    (5)による前記内容物(16)の押圧をなすための加圧
    部(3)とを機構部(B)として有する押出具であっ
    て、前記雄螺子部材(5)による前記内容物(16)の押
    圧の方向が前記容器(A)の収容部(2b)の末端部によ
    って決定されるよう、雌螺子部材(6)と軸本体(7)
    とにより形成される組立上の遊びを付与してなる押出
    具。
  4. 【請求項4】本体(7)と、該本体(7)内部に着脱可
    能に装着されるカートリッジ(2)とよりなり、また、
    前記本体(7)には、互いに螺合し相対的に回転する雄
    螺子部材(5)と雌螺子部材(6)とを、前記カートリ
    ッジ(2)装着時、該カートリッジ(2)の後方に位置
    するよう配してなり、前記雄螺子部材(5)を前進させ
    ることで前記カートリッジ(2)に収容した内容物(1
    6)を押出すようにした押出具であって、前記雌螺子部
    材(6)を、直接前記カートリッジ(2)の後端部に着
    脱可能に取付けるとともに、前記雄螺子部材(5)の加
    圧部(3)で内容物(16)も直接押圧してなる押出具。
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