JPH0856175A - 直接スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

直接スペクトル拡散通信装置

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JPH0856175A
JPH0856175A JP18949194A JP18949194A JPH0856175A JP H0856175 A JPH0856175 A JP H0856175A JP 18949194 A JP18949194 A JP 18949194A JP 18949194 A JP18949194 A JP 18949194A JP H0856175 A JPH0856175 A JP H0856175A
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美奈子 武石
Takeshi Ikeda
健 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は直接スペクトル拡散通信装置に関す
るもので、基地局装置構成の簡単化を目的とする。 【構成】 基地局とこれに接続する1つまたは複数の端
末を有する直接スペクトル拡散通信システムにおいて、
端末20側で従来通りに同期捕捉回路232を有し、受
信信号からのクロックの再生、追跡を行う。これにより
基地局10のクロックと端末のクロックが同じ周波数と
なることを利用し、基地局20側では送信に用いた基準
クロックを各端末に対応する受信回路毎に各々遅延回路
145を設け、相関値が最大となるタイミングに遅延さ
せて受信クロックとして用いることにより、受信回路毎
の複数のクロック源を持つ必要がなくなり、装置の簡単
化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は符号分割多元接続方式を
用いた直接スペクトル拡散通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロセル方式や構内無線LA
N等の無線を用いた通信システムの検討が行われてきて
いる。その無線通信方式の一つとしてスペクトル拡散方
式を用いた符号分割多元接続(Code-Devision-Multiple
-Access:コード・ディビジョン・・マルチプル・アク
セス:以下CDMAと記す)方式が研究されており、一
部では実用化されつつある。
【0003】スペクトル拡散方式は、主に直接拡散(Di
rect Sequence:ダイレクト・シークエンス:以下DS
と記す)方式と周波数ホッピング(Frequency Hoppin
g:フリケンシー・ホッピング:以下FHと記す)方式
とに分けられ、DS方式は、情報信号より高い周波数
(例えば数十〜数千倍)からなる拡散符号パターンによ
り情報信号を直接拡散する方式である。FH方式は、例
えば、狭帯域変調された信号をある拡散符号パターンに
従った順序で搬送波周波数を変化させ、結果的に平均化
することによりスペクトルを拡散する方式である。
【0004】DS方式の場合、受信部では狭帯域で通信
する場合の信号復調回路の他に、拡散された受信信号の
相関検出を行う同期捕捉回路と、検出された相関を保持
するとともに拡散符号クロックを再生するディレー(遅
延)ロックループ(Delay Lock Loop:以下DLLと記
す)やタゥ・ディザ・ループ(Tau Dither Loop:以下
TDLと記す)等の回路が同期追跡回路として従来から
用いられてきた。DLL回路のブロック構成の一例を図
11に示す。
【0005】同図において、61は参照符号を巡回する
シフトレジスタ、62、63は相関器、64、65は絶
対値検出器、66は加算器、67は可変クロック源の電
圧制御発振器(以下VCOと記す)、68はVCOの制
御電圧発生回路、Ciはある時点iでの参照符号巡回シフ
トレジスタの出力を示している。
【0006】本回路では符号同期をとるための同期捕捉
回路と並行に、同期捕捉回路での相関検出用参照符号C
iの1符号前後のタイミングCi-1、Ci+1のそれぞれに
対し受信信号との相関値を相関器62、63で求める。
得られた2つの相関値を絶対値検出器64、65を用い
て絶対値に変換、加算器66で絶対値検出器65の出力
の極性を反転させた後、絶対値検出器64の出力と加算
して両者の差を求める。VCOの出力クロックが受信信
号クロックと一致している時は差はほとんど無いが、ず
れているときは差が現れ、その差の値により前後にどの
程度ずれているかがわかる。そこで、この差の値をもと
に、その差が小さくなるように制御電圧発生回路68で
VCOの出力周波数を制御し、受信符号クロックの追跡
を行っている。
【0007】最近では、逆拡散前にアナログ/ディジタ
ル変換(以下A/D変換と記す)を行い、前記同期捕
捉、同期追跡回路をディジタル化する検討が進められて
いる。また、拡散に用いる符号速度が1MHz程度の低速
のシステムの場合では、複数の信号を同時に受信する基
地局などの場合に、符号クロックより高速のクロック源
を1個持ち、このクロックを基準クロックとして1符号
間を複数のタイミングでA/D変換し、各端末に対応す
る受信回路毎に相関値が最大となるタイミングを選択す
ることで装置の簡略化を図る方式も考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速、
例えば10MHz程度以上の拡散符号を用いるDS方式シ
ステムでは、上記のように符号クロックより高速のクロ
ックを用いると数十から100MHz程度の速度の信号の
処理が必要となるため、技術的にも消費電力的にも困難
になり、また、受信部におけるDLL回路やTDL回路
の装置に占める回路規模の割合は大きく、特に複数の端
末と同時に通信を行う基地局の場合は個々の端末に対応
する受信回路毎に同期捕捉回路、および同期追跡回路と
同回路に制御されるクロック源を持つことになり、装置
規模が大きくなるという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、基地局と単一または複数の端末局をもつ
高速のDS方式システムで、端末側では従来通り受信部
に同期追跡回路を有し、基地局からの信号をもとに符号
クロックを再生、送信クロックに用いる回路構成とする
が、基地局側受信部では送信に用いた自局の基準クロッ
クを個々の端末毎に相関値が最大となるように遅延させ
たクロック、もしくは複数の遅延クロック群を生成し、
その中から各端末毎に同様に相関値が最大となるように
選択したクロックを受信クロックとして用いる。
【0010】
【作用】上記構成により、基地局側においては自局の基
準クロックを個々の端末毎に相関値が最大となるように
遅延させることで、それぞれの端末との往復の伝搬遅延
時間によるクロック位相差の補正を行い、受信符号クロ
ックとして用いることができる。これは端末側で従来通
りに基地局からの信号に合わせたクロックを再生、送信
に用いることで基地局と端末の符号クロックの周波数を
一致させることができ、基地局、端末双方のクロック周
波数が同じになることを利用したものである。これによ
り従来のように通信を行う端末毎の同期追跡回路を簡略
化できるとともに、各端末毎に必要だったクロック源を
1個にまとめることができ、装置の簡単化が図れる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について図面を
参照しながら説明する。本実施例では遅延回路の実施例
として複数のバッファ回路を用いて構成した場合につい
て説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例における直接
スペクトル拡散通信装置の基地局と端末の要部である無
線部ブロック構成図、図2は同実施例における基地局受
信部のクロックの詳細遅延回路図である。これらの図で
は動作原理の説明のため、送信アンプや受信フロントエ
ンド等は省略してある。
【0013】図1において、10は基地局無線部のブロ
ック構成を示し、11は基地局無線部のデータ制御部、
12は送信部、13は受信部、14は固定クロック源、
15はアンテナ共用器、16は送受信アンテナ、120
は拡散変調回路、121はRF変調部、130は受信復
調回路、131は検波回路、141はA/D変換回路、
142は同期捕捉回路、143はデータ復号回路、14
4は基準クロック遅延量制御回路、145は基準クロッ
ク遅延回路である。
【0014】一方、20は端末無線部のブロックを示
し、21は端末無線部20のデータ制御部、22は送信
部、23は受信部、24は可変クロック源であるVC
O、25はアンテナ共用器、26は送受信アンテナ、2
30は検波回路、231はA/D変換器、232は同期
捕捉回路、233はデータ復号回路、234はクロック
同期追跡回路DLLである。
【0015】まず基地局無線部10では、当該基地局無
線部10に入力された送信データはデータ制御部11を
介して拡散変調回路120に送られ、同回路で符号拡
散、IF帯変調を行った後、RF変調部121で無線通
信周波数帯域に周波数変換してアンテナ16より送信さ
れる。このとき固定クロック源14から出力される基準
クロックを符号クロックとする。
【0016】次に、端末無線部20では基地局側から送
信された信号をアンテナ26で受信、アンテナ共用器2
5を経て受信部23に送り、検波回路230でベースバ
ンド帯に周波数変換した後、VCO24から出力される
クロックを用いてA/D変換器231でA/D変換を行
う。A/D変換器231の出力は同期捕捉回路232と
DLL回路234に送られ、同期捕捉回路232では参
照符号との相関値が最大となる参照符号パターンを検出
し、符号同期捕捉を行う。一方でDLL回路234では
同期捕捉回路で用いる参照符号の1符号前後の符号パタ
ーンとの相関をとり、その2つの相関値の絶対値の差が
小さくなるようにVCO24の出力周波数を制御する。
同期捕捉確立後はデータ復号回路233で受信データを
復号して端末無線部データ制御部21に送る。
【0017】一方、端末無線部20からの送信は、デー
タ制御部21を介して送信部22に送られた送信データ
をベースバンド帯で拡散した後、無線通信周波数帯に周
波数変換してアンテナ共用器25、アンテナ26を介し
て送信する。このときベースバンド帯での拡散に用いる
符号クロックは受信信号をもとに基地局クロックに同期
しているVCO24の出力クロックを用いる。
【0018】次に基地局無線部10では、アンテナ1
6、およびアンテナ共用器15を介して受信部13に入
力された端末からの受信信号は、検波回路131でベー
スバンド帯信号に周波数変換された後、受信復調回路1
30に入力される。受信復調回路130では、固定クロ
ック源14からの基準クロックを遅延回路145で初期
設定遅延量d0だけ位相遅延させたクロックを用いて、
A/D変換回路141でA/D変換を行う。A/D変換
された出力値は同期捕捉回路142と基準クロック遅延
量制御回路144に送られ、同期捕捉回路142では参
照符号との相関値が最大となる参照符号パターンを検出
し、符号同期捕捉を行う。符号同期確立後、基準クロッ
ク遅延量制御回路144ではクロックの遅延量を順次更
新する制御信号を遅延回路145に送り、各々の遅延ク
ロック毎の相関値を求め、相関値が最大になる遅延量d
kのクロックを出力するよう遅延回路145を制御す
る。この間、同期捕捉回路142では一時的に相関値が
変動しても参照符号パターンは固定したままとする。さ
らに基準クロック遅延量制御回路144では相関値が最
大となる遅延量を検出した後も相関値の監視、遅延量の
調整を行いつつ復号し、データを得る。これは前述した
ように端末で再生したクロックが基地局のクロックと同
じ周波数であることを利用したものである。
【0019】次に、遅延回路145の詳細な構成、及び
その動作について説明する。図2は遅延回路145の要
部詳細ブロック結線図を示すもので、同図において、B
0〜BNはロジックゲート回路のバッファ、S1はマルチ
プレクサによる切り替え回路である。
【0020】当該動作は、基準クロックを直列に結合し
たバッファB0〜BNに入力すると、バッファBjでは
略、応答遅延時間(数ナノ秒)×ゲート段数(j−1)
の遅延を持ったクロックが出力されることになり、任意
のゲート出力を切り替え回路S1で選択することで遅延
量を可変にすることができる。この切り替え回路の制御
は図1で示した基準クロックの遅延量制御回路144に
より行われる。この回路構成は高速のクロックを使用す
るか、もしくは所要遅延時間の比較的短いシステム等に
適している。
【0021】例えば、基準クロック遅延量制御回路14
4からの信号を受け、遅延回路145は初めにB0の出
力をクロックとして基準クロック遅延量制御回路144
及び同期捕捉回路142に送る。同期捕捉回路142で
はこのクロックを用いて符号同期を確立する。符号同期
確立後、今度は基準クロック遅延量制御回路144で遅
延回路145の出力をゲートB1、B2…と切り替えなが
ら各クロックでの相関を求める。基準クロック遅延量制
御回路144で相関値の最大となるゲート出力が求まっ
たら、遅延回路145の出力をそのゲート出力に固定す
るよう切り替え回路を制御する。
【0022】本実施例ではゲート回路としてバッファを
用いたが、AND、ORゲート等を用いても同様の回路
が構成でき、また、クロックの遅延回路145の詳細構
成は本構成に限定されるものではない。
【0023】以上本実施例によれば、基地局側の受信回
路におけるクロック同期追跡回路でクロック再生を行わ
ずに送信に用いた基準クロックを遅延させて用いること
で、基準クロック源のみで受信回路用の可変クロック源
を持つ必要がなく、装置の小型化、簡単化が可能とな
る。実験等の検討では1拡散符号時間を8程度に分割し
てクロックを選択すれば大きな特性の劣化にはつながら
ない。
【0024】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第
2の実施例における直接スペクトル拡散通信装置の基地
局の無線部ブロック図である。この図では動作原理の説
明のため、送信アンプや受信フロントエンド等は省略し
てある。また、端末側の構成、動作については実施例1
と同様であるため、本実施例ではその説明を省略する。
【0025】図3において、30は基地局無線部のブロ
ックを示し、31は基地局無線部30のデータ制御部、
32は送信部、33は受信部、34は固定クロック源、
35はアンテナ共用器、36は送受信アンテナ、311
は制御部31と送信部32とのデータ及び制御信号をや
りとりするバスライン、312は制御部31と受信部3
3とのデータ及び制御信号をやりとりするバスライン、
320a〜320mは各端末毎の拡散変調回路、321
はRF変調部を、330a〜330mは各端末毎の受信
復調回路、331は検波回路、341aはA/D変換回
路、342aは同期捕捉回路、343aはデータ復号回
路、344aは基準クロック遅延量制御回路、345a
は基準クロック遅延回路である。
【0026】まず、基地局側無線部30では、当該基地
局無線部30に入力された送信データはデータ制御部3
1を介して、送信先の端末に対応した拡散変調回路32
0iに制御信号とともにバスライン311を通して送ら
れ、同回路で割り当てられた符号を用いて拡散、IF変
調される。各拡散変調回路320a〜320mの変調信
号を合成してRF変調部321で無線通信周波数帯に周
波数変換してアンテナ36より送信される。このとき固
定クロック源34から出力される基準クロックを符号ク
ロックとし、送信部30の各拡散変調回路は同じ符号ク
ロックを用いることとする。
【0027】一方、図示してはいないが、各端末側では
基地局からの受信信号に合わせてクロック再生を行い、
そのクロックを用いて基地局へ送信する。基地局側受信
部ではアンテナ36、およびアンテナ共用器35を通っ
て受信部33に入力された端末からの受信信号は、検波
回路331でベースバンド帯信号に周波数変換された
後、各端末に対応した受信復調回路330iに入力され
る。受信復調回路330iでは、実施例1の場合と同様
に固定クロック源34からの基準クロックを遅延させて
受信符号クロックとし、同期捕捉、データの復号を行
う。このとき各受信復調回路ではそれぞれの回路が持つ
基準クロック遅延量制御回路344i、基準クロック遅
延回路345iで各々独立にクロックを遅延させること
とする。
【0028】以上本実施例によれば、基地局側の複数の
受信回路におけるクロック同期追跡回路でクロック再生
を行わずに送信に用いた基準クロックを遅延させて用い
ることで、基準クロック源のみで各受信回路毎のクロッ
ク源を持つ必要がなく、装置の小型化、簡単化が可能と
なる。
【0029】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例では遅
延回路および波形整形回路の実施例として、モノステー
ブル・マルチバイブレータ、可変抵抗により構成した場
合について説明する。
【0030】図4は本発明の第3の実施例における直接
スペクトル拡散通信装置の基地局受信部のクロック遅延
回路図である。基地局と端末の基本構成、動作は実施例
1に従うものとする。
【0031】図4において、M1、M2はモノステーブ
ル・マルチバイブレータ、R1、R2は可変抵抗、C
1、C2はコンデンサ、F1は可変抵抗調整回路、Vc
cはICの電源電圧である。
【0032】同図において、遅延回路に入力された基準
クロックはモノステーブル・マルチバイブレータM1を
用いて遅延される。このときの遅延量は、基準クロック
遅延量制御回路144からの制御を受けた可変抵抗調整
回路F1により設定された可変抵抗R1のとる値に従っ
て、おおよそ数十ナノ秒からの遅延をかけることができ
るため、クロック周期が百ナノ秒以上といった場合に適
している。基準クロック遅延量制御回路144による制
御方法は実施例1の場合と同様、遅延量を任意に変えて
いき、相関値が最大となる点を求める方法である。
【0033】また、モノステーブルマルチバイブレータ
M1の出力信号は基準クロックとはデューティ比が変わ
るため、可変抵抗調整回路F1ではモノステーブルマル
チバイブレータM2と可変抵抗R2を用いてデューティ
比の調整を行った後、クロックとして出力、受信復調回
路内の同期捕捉回路142、基準クロック遅延量制御回
路144に送られる。本構成では、クロック遅延量を連
続に変化させることができる。
【0034】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例では遅延
回路の一実施例として通過域を可変にした低域通過フィ
ルタ(以下LPFと記す)により構成した場合について
説明する。
【0035】図5は本発明の第4の実施例における直接
スペクトル拡散通信装置の基地局受信部のクロック遅延
回路図である。基地局と端末の基本構成、動作は実施例
1に従うものとする。
【0036】同図で、R3は可変抵抗、C3はコンデン
サ、G1は波形整形回路、F2は可変抵抗調整回路を示
す。同図において、遅延回路に入力された基準クロック
は可変抵抗R3とコンデンサC3で構成されるLPFに
より遅延される。このとき、基準クロック遅延量制御回
路144からの制御信号を受けた可変抵抗調整回路F2
により可変抵抗R3の値を変更、LPFの通過帯域を変
えることで遅延量を可変にする。基準クロック遅延量制
御回路144による制御方法は実施例1の場合と同様で
ある。
【0037】次に、LPFの出力信号は高周波成分が取
り除かれて波形が矩形波でなくなるため波形整形回路G
1で再び矩形波として波形整形を行った後、クロックと
して出力、受信復調回路内の同期捕捉回路142、基準
クロック遅延量制御回路144に送られる。この回路の
利点は回路素子数が少ないことである。
【0038】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例では遅延
回路の一実施例として実施例1で示した複数のゲート回
路により構成した場合について説明する。
【0039】図6は本発明の第5の実施例における直接
スペクトル拡散通信装置の基地局無線部のブロック図、
図7は同実施例における基地局受信部のクロックの遅延
回路図である。なお、これらの図では動作原理の説明の
ため、送信アンプや受信フロントエンド等は省略してあ
る。また、端末側の基本構成、動作については実施例1
と同様であるため、本実施例ではその説明を省略する。
【0040】図6において、40は基地局無線部ブロッ
クを示し、41は基地局無線部の制御部、42は送信
部、43は受信部、44は固定クロック源、45はアン
テナ共用器、46は送受信アンテナ、47は複数の遅延
クロックを同時出力できる基準クロック遅延回路、41
1は制御部41と送信部42とのデータ及び制御信号を
やりとりするバスライン、412は制御部41と受信部
43とのデータ及び制御信号をやりとりするバスライ
ン、420aから420mは各端末毎の拡散変調回路、
421はRF変調部を、430aから430mは各端末
毎の受信復調回路、431は検波回路、441aはA/
D変換回路、442aは同期捕捉回路、443aはデー
タ復号回路、444aは基準クロック遅延量制御回路、
445aは遅延量切り替え回路である。
【0041】まず、基地局側送信部では、基地局無線部
ブロック40に入力された送信データはデータ制御部4
1により、送信先の端末に対応した拡散変調回路420
iに制御信号とともにバスライン411を通して送ら
れ、同回路で割り当てられた符号を用いて拡散、IF変
調される。次に各拡散変調回路420a〜420mの変
調信号を合成してRF変調部421で無線通信周波数帯
に周波数変換してアンテナ46より送信される。このと
き固定クロック源44から出力される基準クロックを符
号クロックとし、送信部40の各拡散変調回路は同じ符
号クロックを用いることとする。
【0042】各端末側では基地局からの受信信号に合わ
せてクロック再生を行い、そのクロックを用いて基地局
へ送信する。基地局側受信部ではアンテナ46、および
アンテナ共用器45を通って受信部43に入力された端
末からの受信信号は、検波回路431でベースバンド帯
信号に周波数変換された後、各端末に対応した受信復調
回路430iに入力される。受信復調回路430iで
は、遅延回路47から並列に出力された遅延量の異なる
クロックを用いて遅延量切り替え回路445iで初期設
定遅延量d0だけ位相遅延させたクロックを選択し、A
/D変換回路441iでA/D変換を行う。A/D変換
された出力値は同期捕捉回路442iと基準クロック遅
延量制御回路444iとに送られ、同期捕捉回路442
iでは参照符号との相関値が最大となる参照符号パター
ンを検出し、符号同期捕捉を行う。符号同期確立後、基
準クロック遅延量制御回路444iではクロック遅延量
を順次更新する制御信号を遅延量切り替え回路445i
に送り、その信号に従って切り替えられる遅延量の異な
ったクロック毎に相関値を求め、相関値が最大になる遅
延量dkのクロックを検出したらそのクロックに固定す
る制御信号を遅延量切り替え回路445iに送る。この
間、同期捕捉回路442iでは一時的に相関値が変動し
ても参照符号パターンは固定したままとする。基準クロ
ック遅延量制御回路444iはクロックを固定した後も
相関値の監視、遅延量の調整を行いつつ復号し、データ
を得る。これは端末で再生したクロックが基地局のクロ
ックと同じ周波数であることを利用したものである。
【0043】基地局受信回路クロック遅延回路47は、
図7に示すように、基準クロックを直列に結合したバッ
ファB0〜BNに入力すると、バッファBjではだいたい
応答遅延時間(数ナノ秒)×ゲート段数(j−1)の遅
延を持ったクロックが出力される。従って、各ゲートの
出力を並列に取り出し、各受信復調回路毎の遅延量切り
替え回路で任意のゲート出力クロックを選択することで
遅延量を可変にすることができる。
【0044】本実施例ではクロック遅延回路47では異
なる遅延量の遅延クロックを並列に出力し、クロック遅
延量切り替え回路445iは各受信復調回路430i毎
に有する構成としたが、各受信復調回路に対応したクロ
ック遅延量切り替え回路をクロック遅延回路内に具備さ
せる構成としてもかまわない。
【0045】また、本実施例では遅延回路に複数のゲー
ト回路を用いる構成としたが、クロック遅延回路の構成
は本構成に限定されるものではない。
【0046】以上本実施例によれば、基地局側の複数の
受信回路における同期追跡回路でクロック再生を行わず
に、送信に用いた基準クロックに対して遅延量の異なる
クロックを並列に出力する回路を用い、各受信回路毎に
これらのクロックの中から最適のクロックを選択するこ
とで、基準クロック源のみで各受信回路毎のクロック源
を持つ必要がなく、装置の小型化、簡単化が可能とな
る。
【0047】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について図面を参照しながら説明する。図8は本発明の
第6の実施例における直接スペクトル拡散通信装置の基
地局無線部のブロック図、図9は同実施例における基地
局受信部の受信復調回路図である。これらの図では動作
原理の説明のため、送信アンプや受信フロントエンド等
は省略してある。また、端末側の構成、動作については
実施例1と同様であるため、本実施例ではその説明を省
略する。
【0048】図8において、50は基地局無線部ブロッ
クを示し、51は基地局無線部の制御部、52は送信
部、53は受信部、54は固定クロック源、55はアン
テナ共用器、56は送受信アンテナ、511は制御部5
1と送信部52とのデータ及び制御信号をやりとりする
バスライン、512は制御部51と受信部53とのデー
タ及び制御信号をやりとりするバスライン、520a〜
520mは各端末毎の拡散変調回路、521はRF変調
部、530a〜530mはL個のRAKE方式を構成す
る信号処理回路(以下ブランチと記す)を持った各端末
毎の受信復調回路、531は検波回路である。
【0049】まず基地局側送信部では、基地局無線部ブ
ロック50に入力された送信データは制御部51によ
り、送信先の端末に対応した拡散変調回路520iに制
御信号とともにバスライン511を通して送られ、同回
路で割り当てられた符号を用いて拡散、IF変調され
る。次に各拡散変調回路520a〜520mの変調信号
を合成してRF変調部521で無線通信周波数に周波数
変換してアンテナ56より送信される。このとき固定ク
ロック源54から出力される基準クロックを符号クロッ
クとし、送信部50の各拡散変調回路は同じ符号クロッ
クを用いることとする。
【0050】各端末側では基地局からの受信信号に合わ
せてクロック再生を行い、そのクロックを用いて基地局
へ送信する。基地局側受信部ではアンテナ56、および
アンテナ共用器55を通って受信部53に入力された端
末からの受信信号は、検波回路531でベースバンド帯
信号に周波数変換された後、各端末に対応した受信復調
回路530iに入力される。受信復調回路530iで
は、各々L個のブランチを用いてRAKE受信を行い、
各ブランチの出力を合成してデータを復号する。
【0051】この受信復調回路530iのRAKE受信
動作を図9を用いて説明する。RAKE受信はマルチパ
ス波が発生する伝送路用に主に使用され、同じ信号が幾
つかのマルチパス波になって到来した場合に各々につい
て検波し、最終的に合成するものである。同図において
541は参照符号の各巡回パターンと受信信号との相関
値レベルを求め、最大のものからマルチパス波のL番目
までの拡散符号巡回位置を探し出す検出回路(以下相関
位置検出器と記す)、542B1〜542BLはRAKE
用の受信復調ブランチ、543は各ブランチ出力を重み
付けして合成するデータ復号回路、550は相関位置検
出器制御回路、551、551B1〜551BLはA/D
変換回路、552、552B1〜552BLは参照符号と
の逆拡散回路、553、553B1〜553BLはクロッ
ク遅延量制御回路、554、554B1〜554BLはク
ロック遅延回路である。
【0052】受信復調回路530iでは入力された受信
ベースバンド信号を、相関位置検出器内のクロック遅延
回路554で固定クロック源54からの基準クロックを
初期設定遅延量d0だけ位相遅延させたクロックを用い
てA/D変換回路551でA/D変換を行う。A/D変
換された出力値は逆拡散回路552とクロック遅延量制
御回路553とに送られ、逆拡散回路552では相関位
置検出器制御回路550から送られてくる符号パターン
との相関値を求め、相関位置検出器制御回路550に返
す。
【0053】相関位置検出器制御回路550では参照符
号を順次巡回させたものを逆拡散回路552に送る符号
パターンとし、逆拡散回路552から返ってくる各符号
パターンの相関値の大きさを比較、大きいものから順に
並び変えて記憶する。参照符号が1周期巡回したら、相
関値が最大となる巡回パターンでクロック遅延量制御回
路553を用いてクロック遅延量を調整し、再び符号巡
回パターンの相関値を求めて並び変えを行う。次に、相
関値の大きい上位L個のパターン情報をそれぞれ受信復
調ブランチ542B1〜542BLに送り、各ブランチで
は割り当てられた符号パターンと受信信号との相関値を
求め、データ復号回路543に送る。このとき各ブラン
チでは各々独立にそれぞれの割り当てられたパターンで
相関値が最大となるようクロックの遅延量制御を行って
いる。データ復号回路543では各ブランチからの出力
を相関位置検出器550からの情報をもとに重み付けし
て合成、データの復号を行う。
【0054】なお、本実施例で用いるクロック遅延回路
554、554B1〜554BLは特にその構成を限定す
るものではない。
【0055】以上本実施例によれば、基地局側の複数の
RAKE受信回路における同期追跡回路で各ブランチ毎
に、送信に用いた基準クロックを遅延させて最適なタイ
ミングのクロックを用いることで復調時の信頼性を上げ
ることができ、また、基準クロック源のみで各受信回路
毎のクロック源を持つ必要がなく、装置の小型化、簡単
化が可能となる。
【0056】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0057】図10は本発明の第7の実施例における直
接スペクトル拡散通信装置の基地局無線部の受信復調回
路でのRAKE用受信復調ブランチのブロック図であ
る。本実施例での基地局無線部ブロック、及び受信復調
回路の構成は先に述べた実施例6で用いた構成と同じと
する。また、端末側の構成、動作については実施例1と
同様であるため、本実施例ではその説明を省略する。
【0058】図10において、561BiはA/D変換
回路、562Biは参照符号との逆拡散回路、563Bi
はクロック遅延量制御回路、564Biはクロック遅延
回路、565は遅延量制御情報を保持する機能を持つ回
路、566はあるタイミングから予め設定された任意の
時間を計測するとともに、この間の遅延量記憶回路56
5の書き替えを停止する機能をもつ時間計測回路、56
7は時間計測回路566からの制御による切り替えスイ
ッチである。
【0059】受信復調ブランチでは入力された受信ベー
スバンド信号と割り当てられた符号パターンとの相関値
を求め、データ復号回路に送る。このとき各ブランチで
は各々独立にそれぞれの割り当てられたパターンで相関
値が最大となるようクロックの遅延量制御を行う。
【0060】本回路構成では受信信号に対し初めに相関
値が最大となる遅延量を探す同期追跡状態の場合ではク
ロック遅延回路564Biの遅延量の制御は、時間計測
回路566からの制御により切り替えスイッチ567で
クロック遅延量制御回路563Biからの直接の遅延量
制御情報が選択される。この間、遅延量記憶回路565
ではクロック遅延量制御回路563Biからの遅延量情
報が随時更新されている。
【0061】次に、相関値が最大となる遅延量が決まる
とクロック遅延量制御回路563Biは同期保持状態に
移行するとともに、時間計測回路566はスタンバイ状
態に入る。クロック遅延量制御回路563Biは同期保
持状態中では相関値を検出して監視を続けるとともに、
得られた相関値を任意の時間で平均化した値の記憶を行
い、この値は順次更新されている。
【0062】一方、同期保持状態中に相関値の低下が起
こった場合にクロック遅延量制御回路563Biは再び
同期追跡状態に入るがこのとき、時間計測回路566に
は時間計測開始信号が送られる。この信号を受けて時間
計測回路566では時間計測を始めるとともに、遅延量
記憶回路565の更新を停止、さらに切り替えスイッチ
567でクロック遅延回路564Biの遅延量制御情報
を遅延量記憶回路565の出力に切り替える制御信号を
送り、クロック遅延回路564Biの遅延量を同期保持
状態の時のままとする。この間、クロック遅延量制御回
路563Biでは相関値の検出が続けられ、得られた相
関値が同期保持状態中に得られた平均値に対し、予め設
定してある許容値以内におさまっている場合はクロック
遅延量制御回路563Biは同期保持状態に戻り、遅延
量制御情報も同期追跡状態に入る前の情報が用いられ
る。相関値が許容値を越えて小さい場合は同期追跡状態
のままとなる。
【0063】時間計測回路566では設定された時間計
測後、遅延量記憶回路565の更新停止を解除し、ま
た、切り替えスイッチ567でクロック遅延回路564
Biの遅延量制御情報をクロック遅延量制御回路563
Biからの直接の遅延量制御情報に切り替える。従っ
て、このときのクロック遅延量制御回路563Biが同
期追跡状態であればクロック遅延回路564Biはその
制御情報により再び遅延量を変えていくが、同期保持状
態であれば遅延量の変更は行わない。
【0064】なお、本実施例で用いるクロック遅延回路
564Biは特にその構成を限定するものではない。
【0065】以上本実施例によれば、通信中に妨害物、
移動等が原因で起こる受信信号の一時瞬断によるクロッ
ク同期の再追跡の頻度を減らし、通信時の信頼性を高め
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、基地局側におい
ては自局の基準クロックを個々の端末毎に相関値が最大
となるように遅延させることで、それぞれの端末との往
復の伝搬遅延時間によるクロック位相差の補正を行い、
受信符号クロックとして用いることができるため、従来
のように通信を行う端末毎の同期追跡回路を簡略化でき
るとともに各端末毎に必要だったクロック源を1個にま
とめることができ、装置の簡単化、省電力化を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の基地局および端末の要部である無線部ブ
ロック結線図
【図2】同第1の実施例の要部であるバッファによるク
ロック遅延回路図
【図3】本発明の第2の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の基地局の無線部ブロック結線図
【図4】本発明の第3の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の要部であるクロック遅延回路図
【図5】本発明の第4の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の要部であるクロック遅延回路の構成図
【図6】本発明の第5の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の基地局の無線部ブロック結線図
【図7】同第5の実施例の要部であるバッファによるク
ロック遅延回路図
【図8】本発明の第6の実施例における直接スペクトル
拡散通信装置の基地局の無線部ブロック結線図
【図9】同第6の実施例の要部である受信復調回路のブ
ロック結線図
【図10】本発明の第7の実施例における直接スペクト
ル拡散通信装置のRAKE用受信復調ブランチのブロッ
ク結線図
【図11】従来のDLL回路のブロック結線図
【符号の説明】
10、30、40、50 基地局無線部 11、31、41、51 基地局無線部ブロック制御部 12、32、42、53 基地局無線部ブロック送信部 13、33、43、53 基地局無線部ブロック受信部 14、34、44、54 基地局無線部ブロック固定ク
ロック源 15、35、45、55 基地局無線部ブロックアンテ
ナ共用器 16、36、46、56 基地局無線部ブロックアンテ
ナ 120 拡散変調回路 121 RF変調部 130 受信復調回路 131 検波回路 141 A/D変換器 142 同期捕捉回路 143 データ復号回路 144 基準クロック遅延量制御回路 145 基準クロック遅延回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と、当該基地局と符号分割多元接
    続方式を用いて直接スペクトル拡散通信を行なう端末と
    を具備し、前記端末側は前記基地局から受信した信号を
    もとに符号クロックを再生する同期追跡回路を有する受
    信部と、その再生された符号クロックをもとに信号を送
    信する送信部と、前記受信部及び前記送信部を制御して
    信号の処理を行う制御部とを有し、一方、前記基地局側
    は自己の基準クロックを用いて信号を送信する送信部
    と、クロック再生を行う同期追跡回路として、受信信号
    と参照符号との相関値が最大となるように前記自局基準
    クロックを遅延させる遅延回路とを有した直接スペクト
    ル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 複数の端末に接続する基地局側の受信部
    は、各々の端末に対応する受信回路毎に、受信信号と参
    照符号との相関値が最大となるように基地局側の基準ク
    ロックを遅延させる遅延回路を有する請求項1記載の直
    接スペクトル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 基地局側の受信部は、各々の端末に対応
    する受信回路毎に、受信信号と参照符号との相関値が最
    大となるように基地局側の基準クロックを遅延させる遅
    延回路を、複数の遅延回路で構成し、当該各遅延回路の
    出力を切り替えて用いることで遅延量を可変することを
    特徴とした請求項1記載の直接スペクトル拡散通信装
    置。
  4. 【請求項4】 基地局側の受信部は、各々の端末に対応
    する受信回路毎に、受信信号と参照符号との相関値が最
    大となるように基地局側の基準クロックを遅延させる回
    路を、遅延量を連続に可変する可変回路と波形整形回路
    または波形発生回路により構成することで遅延量を可変
    することを特徴とした請求項1記載の直接スペクトル拡
    散通信装置。
  5. 【請求項5】 基地局側の受信部は、各々の端末に対応
    する受信回路毎に、受信信号と参照符号との相関値が最
    大となるように基地局側の基準クロックを遅延させる回
    路を、通過帯域を可変にした低域通過フィルタにより構
    成することで遅延量を可変することを特徴とした請求項
    1記載の直接スペクトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 基地局と、当該基地局と符号分割多元接
    続方式を用いて直接スペクトル拡散通信を行なう端末と
    を具備し、前記端末側は前記基地局から受信した信号を
    もとに符号クロックを再生する同期追跡回路を有する受
    信部と、その再生された符号クロックをもとに信号を送
    信する送信部と、前記受信部及び前記送信部を制御して
    信号の処理を行う制御部とを有し、一方、基地局側は自
    己の基準クロックを用いて信号を送信する送信部と、ク
    ロック再生を行う同期追跡回路として前記自己の基準ク
    ロックを順次遅延させる複数段の遅延回路と、前記各端
    末からの受信信号毎に、参照信号との相関値が最大とな
    るタイミングのクロックを前記遅延回路の各段の出力を
    選択する切替回路とを具備する直接スペクトル拡散通信
    装置。
  7. 【請求項7】 基地局と、当該基地局と符号分割多元接
    続方式を用いて直接スペクトル拡散通信を行なう端末と
    を具備し、前記端末側は前記基地局から受信した信号を
    もとに符号クロックを再生する同期追跡回路を有する受
    信部と、その再生された符号クロックをもとに信号を送
    信する送信部と、前記受信部及び前記送信部を制御して
    信号の処理を行う制御部とを有し、一方、前記基地局側
    は自己の基準クロックを用いて信号を送信する送信部
    と、前記各々端末に対応する受信回路毎にRAKE方式
    を構成する複数の信号処理回路毎に、各参照符号との相
    関値が最大となるように前記自己の基準クロックを遅延
    させる遅延回路を有した受信部と、前記受信部及び送信
    部を制御し、信号の処理を行う制御部とを具備する直接
    スペクトル拡散通信装置。
  8. 【請求項8】 各々の端末に対応する受信回路を有する
    基地局側の受信部で、RAKE方式を構成する複数の信
    号処理回路の各回路毎に、受信信号とそれぞれの回路で
    の参照符号との相関値が最大となるように前記自己の基
    準クロックを遅延させる遅延回路と、前記クロックの遅
    延時間を記憶する記憶装置を有し、受信電力もしくは相
    関値の瞬時の低下に対し、予め設定してある一定時間は
    前記記憶装置に記憶してある遅延時間を維持したクロッ
    クをRAKE方式を構成する回路の1系統、あるいは複
    数系統の回路で用い、前記設定時間内に低下した受信電
    力もしくは相関値が復帰した場合は記憶してある遅延時
    間、クロックタイミングは変更せずに、前記設定時間後
    も前記受信電力もしくは相関値が復帰しない場合は、再
    度、相関値が最大となる遅延時間を検出する請求項7記
    載の直接スペクトル拡散通信装置。
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