JP3300790B2 - Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法 - Google Patents
Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DS−CDMA
(Direct Sequence - Code Division Multiple Acces
s)基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサ
ーチ方法に関する。
(Direct Sequence - Code Division Multiple Acces
s)基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサ
ーチ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の陸上移動通信の発展に伴い、チャ
ネル容量を大幅に増加することが可能な直接拡散(D
S)型のスペクトラム拡散(SS)を用いた符号分割多
元接続(CDMA)方式を用いたCDMAセルラ方式が
注目されている。一般に、CDMA方式においては他局
との相互干渉があるため、他の多元接続方式(FDM
A、TDMA)に比べて周波数利用効率が劣化する。し
かし、セルラ方式においては、空間的な周波数再利用効
率(同一周波数のセル繰り返し率)が総合的な周波数利
用効率に寄与するため、干渉に強くセル繰り返し率の高
いCDMA方式も有力な方式となる。
ネル容量を大幅に増加することが可能な直接拡散(D
S)型のスペクトラム拡散(SS)を用いた符号分割多
元接続(CDMA)方式を用いたCDMAセルラ方式が
注目されている。一般に、CDMA方式においては他局
との相互干渉があるため、他の多元接続方式(FDM
A、TDMA)に比べて周波数利用効率が劣化する。し
かし、セルラ方式においては、空間的な周波数再利用効
率(同一周波数のセル繰り返し率)が総合的な周波数利
用効率に寄与するため、干渉に強くセル繰り返し率の高
いCDMA方式も有力な方式となる。
【0003】このようなDS−CDMAセルラシステム
は、全基地局間の時間同期を厳密に行なう基地局間同期
システムと、これを行なわない基地局間非同期システム
との2つの方式に分類される。基地局間同期システム
は、GPSなどの他のシステムを利用して基地局間同期
を実現するもので、各基地局では同一のロングコードを
各基地局毎に異なる遅延を与えて使用するため、初期セ
ルサーチはロングコードのタイミング同期を行なうのみ
でよい。また、ハンドオーバ時の周辺セルサーチは、移
動機にはそれが属する基地局から周辺基地局のコード遅
延情報を通知されるため、より高速に行なうことができ
る。
は、全基地局間の時間同期を厳密に行なう基地局間同期
システムと、これを行なわない基地局間非同期システム
との2つの方式に分類される。基地局間同期システム
は、GPSなどの他のシステムを利用して基地局間同期
を実現するもので、各基地局では同一のロングコードを
各基地局毎に異なる遅延を与えて使用するため、初期セ
ルサーチはロングコードのタイミング同期を行なうのみ
でよい。また、ハンドオーバ時の周辺セルサーチは、移
動機にはそれが属する基地局から周辺基地局のコード遅
延情報を通知されるため、より高速に行なうことができ
る。
【0004】これに対し、基地局間非同期システムで
は、基地局を識別するために各基地局で用いる拡散符号
を変えているため、移動機は、初期セルサーチにおいて
拡散符号を同定することが必要となる。また、ハンドオ
ーバ時の周辺セルサーチでは、それが属する基地局から
周辺基地局で使用している拡散符号の情報を得ることに
より、同定する拡散符号の数を限定することが可能とな
る。しかし、いずれの場合でも、前記基地局間同期シス
テムの場合と比較するとサーチ時間が大きくなり、拡散
符号にロングコードを使用する場合にはセルサーチに要
する時間は膨大なものとなる。しかしながら、この基地
局間非同期システムは、GPS等の他のシステムを必要
としないというメリットがある。
は、基地局を識別するために各基地局で用いる拡散符号
を変えているため、移動機は、初期セルサーチにおいて
拡散符号を同定することが必要となる。また、ハンドオ
ーバ時の周辺セルサーチでは、それが属する基地局から
周辺基地局で使用している拡散符号の情報を得ることに
より、同定する拡散符号の数を限定することが可能とな
る。しかし、いずれの場合でも、前記基地局間同期シス
テムの場合と比較するとサーチ時間が大きくなり、拡散
符号にロングコードを使用する場合にはセルサーチに要
する時間は膨大なものとなる。しかしながら、この基地
局間非同期システムは、GPS等の他のシステムを必要
としないというメリットがある。
【0005】このような基地局間非同期システムの問題
を解決し、初期同期を高速に行なうことができるセルサ
ーチ方式が提案されている(樋口健一、佐和橋衛、安達
文幸、「DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式にお
けるロングコードの2段階高速初期同期法」信学技報、
CS−96,RCS96−12(1996−05))。
この提案されている初期同期法は、最初に各セル共通の
ショートコードをマッチドフィルタを用いて逆拡散して
ロングコードのタイミングを検出し、次に、マッチドフ
ィルタあるいはスライディング相関器を用いて各セル特
有のロングコード特定を行なうものである。
を解決し、初期同期を高速に行なうことができるセルサ
ーチ方式が提案されている(樋口健一、佐和橋衛、安達
文幸、「DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式にお
けるロングコードの2段階高速初期同期法」信学技報、
CS−96,RCS96−12(1996−05))。
この提案されている初期同期法は、最初に各セル共通の
ショートコードをマッチドフィルタを用いて逆拡散して
ロングコードのタイミングを検出し、次に、マッチドフ
ィルタあるいはスライディング相関器を用いて各セル特
有のロングコード特定を行なうものである。
【0006】以下、この提案されている初期同期法につ
いて説明する。この提案されている基地局間非同期セル
ラ方式においては、各基地局BS1〜BSNはそれぞれ
異なるロングコードLC#1、LC#2、・・・、LC
#Nと各チャネルを識別するためのショートコードSC
#0〜SC#Mとを用いて2重に拡散されたシンボルを
用いて移動機と伝送を行なうようになされている。ここ
で、前記ショートコードSC#0〜SC#Mは各セルに
おいて共通であり、また、各セルとも制御チャネルには
共通のショートコードSC#0が割り当てられている。
いて説明する。この提案されている基地局間非同期セル
ラ方式においては、各基地局BS1〜BSNはそれぞれ
異なるロングコードLC#1、LC#2、・・・、LC
#Nと各チャネルを識別するためのショートコードSC
#0〜SC#Mとを用いて2重に拡散されたシンボルを
用いて移動機と伝送を行なうようになされている。ここ
で、前記ショートコードSC#0〜SC#Mは各セルに
おいて共通であり、また、各セルとも制御チャネルには
共通のショートコードSC#0が割り当てられている。
【0007】図13を用いて、上記提案されている2段
階高速初期同期法について詳細に説明する。この図の上
部には移動機における受信信号の例が示されており、基
地局BSk、BSk-1、BSk-2からそれぞれ送信された
制御チャネルの受信信号が示されている。図示するよう
に、各制御チャネルは、1ロングコード周期で、各基地
局共通に制御チャネルに割り当てられているショートコ
ードSC#0のみで拡散されたシンボル(図中斜線部
分)を有している。これは、一定周期でロングコード拡
散を行なわないようにすることにより実現されている。
また、その他のシンボル位置は各基地局毎に異なるロン
グコードLC#iと前記ショートコードSC#0により
2重に拡散されている。これにより、万が一、セル間の
ロングコードのタイミングが同期して移動機で受信され
た場合でも、当該制御コードの復調が可能となる。この
ように、BSk〜BSk-2などの各基地局から送信された
制御チャネルは非同期に多重化されて移動機に受信され
る。
階高速初期同期法について詳細に説明する。この図の上
部には移動機における受信信号の例が示されており、基
地局BSk、BSk-1、BSk-2からそれぞれ送信された
制御チャネルの受信信号が示されている。図示するよう
に、各制御チャネルは、1ロングコード周期で、各基地
局共通に制御チャネルに割り当てられているショートコ
ードSC#0のみで拡散されたシンボル(図中斜線部
分)を有している。これは、一定周期でロングコード拡
散を行なわないようにすることにより実現されている。
また、その他のシンボル位置は各基地局毎に異なるロン
グコードLC#iと前記ショートコードSC#0により
2重に拡散されている。これにより、万が一、セル間の
ロングコードのタイミングが同期して移動機で受信され
た場合でも、当該制御コードの復調が可能となる。この
ように、BSk〜BSk-2などの各基地局から送信された
制御チャネルは非同期に多重化されて移動機に受信され
る。
【0008】移動機においては次に示す2段階の構成で
セルサーチを行なう。まず、第1ステージにおいては、
図示するように、移動機では、マッチドフィルタを用い
て、受信信号サンプルと制御チャネル用のショートコー
ドSC#0のレプリカとの相関を検出する。前述したよ
うに、受信信号中の各制御チャネルはロングコードの周
期で各基地局共通のショートコードSC#0で拡散され
たシンボル(図中の斜線の部分)を有している。このた
め、1ロングコード周期の期間前記ショートコードシン
ボルレプリカを用いて相関の検出を行なうと、図に示す
ように、各制御チャネルにおけるショートコード#0に
より拡散されたシンボルの受信タイミングに対応する位
置にそれぞれ相関のピークが検出される。移動機では、
そのうちの最大の相関ピークを検出したタイミングを接
続希望基地局の制御チャネルのロングコード同期タイミ
ングであると決定する。
セルサーチを行なう。まず、第1ステージにおいては、
図示するように、移動機では、マッチドフィルタを用い
て、受信信号サンプルと制御チャネル用のショートコー
ドSC#0のレプリカとの相関を検出する。前述したよ
うに、受信信号中の各制御チャネルはロングコードの周
期で各基地局共通のショートコードSC#0で拡散され
たシンボル(図中の斜線の部分)を有している。このた
め、1ロングコード周期の期間前記ショートコードシン
ボルレプリカを用いて相関の検出を行なうと、図に示す
ように、各制御チャネルにおけるショートコード#0に
より拡散されたシンボルの受信タイミングに対応する位
置にそれぞれ相関のピークが検出される。移動機では、
そのうちの最大の相関ピークを検出したタイミングを接
続希望基地局の制御チャネルのロングコード同期タイミ
ングであると決定する。
【0009】次に、第2ステージに移り、移動機では、
前記基地局を識別するために、前記ロングコード同期タ
イミングを検出した制御チャネルを拡散しているロング
コードの同定を、1個のスライディング相関器を用いて
行なう。このために、初期セルサーチにおいては、シス
テムで定められているロングコード群LC#1〜LC#
Nのなかから順次ロングコードLC#iを選択し、該選
択したロングコードLC#iと前記共通のショートコー
ドSC#0の合成符号を生成して、前記第1ステージで
得られた同期タイミングに対して相関検出を行なう。ま
た、ハンドオーバ時の周辺セルサーチにおいては、現在
接続している基地局から通知された周辺セルのロングコ
ード群から、同様に順次ロングコードLC #i+ショ
ートコードSC #0の合成符号を生成し、前記同期タ
イミングに対して相関検出を行なう。このようにして、
相関検出値が閾値を越えるまでロングコードLC #i
を変えて相関検出を行ない、閾値を越えたロングコード
LC #kを受信制御チャネルのロングコードであると
判定してセルサーチを終了する。これにより、当該基地
局を識別することができる。
前記基地局を識別するために、前記ロングコード同期タ
イミングを検出した制御チャネルを拡散しているロング
コードの同定を、1個のスライディング相関器を用いて
行なう。このために、初期セルサーチにおいては、シス
テムで定められているロングコード群LC#1〜LC#
Nのなかから順次ロングコードLC#iを選択し、該選
択したロングコードLC#iと前記共通のショートコー
ドSC#0の合成符号を生成して、前記第1ステージで
得られた同期タイミングに対して相関検出を行なう。ま
た、ハンドオーバ時の周辺セルサーチにおいては、現在
接続している基地局から通知された周辺セルのロングコ
ード群から、同様に順次ロングコードLC #i+ショ
ートコードSC #0の合成符号を生成し、前記同期タ
イミングに対して相関検出を行なう。このようにして、
相関検出値が閾値を越えるまでロングコードLC #i
を変えて相関検出を行ない、閾値を越えたロングコード
LC #kを受信制御チャネルのロングコードであると
判定してセルサーチを終了する。これにより、当該基地
局を識別することができる。
【0010】以上のように、ロングコードのタイミング
同期とロングコードの同定とを分離することによりセル
サーチを高速に行なうことができる。通常の基地局間非
同期セルラシステムにおいてはセルサーチを行なうのに
(拡散符号の数×拡散符号の位相数)回程度の相関検出
を行なうことが必要であるのに対し、この提案されてい
る方法によれば、(拡散符号の数+拡散符号の位相数)
回程度の相関検出で済むこととなる。
同期とロングコードの同定とを分離することによりセル
サーチを高速に行なうことができる。通常の基地局間非
同期セルラシステムにおいてはセルサーチを行なうのに
(拡散符号の数×拡散符号の位相数)回程度の相関検出
を行なうことが必要であるのに対し、この提案されてい
る方法によれば、(拡散符号の数+拡散符号の位相数)
回程度の相関検出で済むこととなる。
【0011】また、本出願人は、より高速に基地局間非
同期セルラシステムにおける初期同期を実行することの
できる方法を提案している(特願平9−11960
号)。この方法は、前記合成コードのうちの所定の切片
との相関を検出することにより高速にロングコードの同
定を行うようにしたものである。これにより、前述した
スライディング相関器を用いる場合と比較してより高速
にロングコードの同定が可能となり、高速な初期同期が
できるようになる。
同期セルラシステムにおける初期同期を実行することの
できる方法を提案している(特願平9−11960
号)。この方法は、前記合成コードのうちの所定の切片
との相関を検出することにより高速にロングコードの同
定を行うようにしたものである。これにより、前述した
スライディング相関器を用いる場合と比較してより高速
にロングコードの同定が可能となり、高速な初期同期が
できるようになる。
【0012】図14を参照して、上記提案されている方
法について説明する。図14において、1は複素型マッ
チドフィルタ、2は拡散符号生成部、3は電力計算部、
4はロングコード同期タイミング判定部、5は閾値計算
部、6はロングコード同定部である。前記マッチドフィ
ルタ1は、図示するように、サンプリングクロックCL
に応じてベースバンド受信信号をサンプリングし順次シ
フトする、後述する合成コードの切片のチップ数に等し
い段数(この例においては、128段)のシフトレジス
タ11、前記合成コードの切片がロードされる拡散符号
レジスタ12、前記シフトレジスタ11と前記拡散符号
レジスタ12の対応する段のデータの乗算をそれぞれ実
行する複数個(この例においては、128個)の乗算器
13、および、前記各乗算器13の出力の総和を算出す
る加算器14から構成されている。なお、このマッチド
フィルタ1としては、CCD(Charge Coupled Devic
e)やSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを用い
たもの、あるいは、デジタルIC回路によるものも用い
ることができるが、本出願人により提案されているアナ
ログマッチドフィルタを使用するのが演算速度、消費電
力および演算精度の点から好適である。
法について説明する。図14において、1は複素型マッ
チドフィルタ、2は拡散符号生成部、3は電力計算部、
4はロングコード同期タイミング判定部、5は閾値計算
部、6はロングコード同定部である。前記マッチドフィ
ルタ1は、図示するように、サンプリングクロックCL
に応じてベースバンド受信信号をサンプリングし順次シ
フトする、後述する合成コードの切片のチップ数に等し
い段数(この例においては、128段)のシフトレジス
タ11、前記合成コードの切片がロードされる拡散符号
レジスタ12、前記シフトレジスタ11と前記拡散符号
レジスタ12の対応する段のデータの乗算をそれぞれ実
行する複数個(この例においては、128個)の乗算器
13、および、前記各乗算器13の出力の総和を算出す
る加算器14から構成されている。なお、このマッチド
フィルタ1としては、CCD(Charge Coupled Devic
e)やSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを用い
たもの、あるいは、デジタルIC回路によるものも用い
ることができるが、本出願人により提案されているアナ
ログマッチドフィルタを使用するのが演算速度、消費電
力および演算精度の点から好適である。
【0013】さて、基地局からのスペクトラム拡散され
た送信信号は、受信アンテナから高周波受信部に入力さ
れ、中間周波信号に変換された後、中間周波数発振器の
出力と乗算されローパスフィルタを通してベースバンド
受信信号となる。このベースバンド受信信号は、前記マ
ッチドフィルタ1に入力され、拡散符号生成部2から供
給される拡散符号レプリカと相関がとられる。電力計算
部3は、マッチドフィルタ1の相関出力の電力を計算
し、ロングコード同期タイミング判定部4、閾値計算部
5、ロングコード同定部6に出力する。ここで、前記マ
ッチドフィルタ1は複素型のマッチドフィルタとされて
おり、同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)の相関
出力がそれぞれ出力される。前記電力計算部3は、その
絶対値(の2乗)(I2+Q2)を算出する。
た送信信号は、受信アンテナから高周波受信部に入力さ
れ、中間周波信号に変換された後、中間周波数発振器の
出力と乗算されローパスフィルタを通してベースバンド
受信信号となる。このベースバンド受信信号は、前記マ
ッチドフィルタ1に入力され、拡散符号生成部2から供
給される拡散符号レプリカと相関がとられる。電力計算
部3は、マッチドフィルタ1の相関出力の電力を計算
し、ロングコード同期タイミング判定部4、閾値計算部
5、ロングコード同定部6に出力する。ここで、前記マ
ッチドフィルタ1は複素型のマッチドフィルタとされて
おり、同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)の相関
出力がそれぞれ出力される。前記電力計算部3は、その
絶対値(の2乗)(I2+Q2)を算出する。
【0014】拡散符号生成部2は、ロングコード同期タ
イミング判定部4およびロングコード同定部6により制
御される。前述のように、この拡散符号生成部2は、初
期セルサーチ時には、各基地局の制御チャネルに共通の
ショートコードSC#0を出力し、また、ロングコード
同期タイミングが検出された後は、各セル、すなわち各
基地局に固有の各ロングコードLC#iとショートコー
ドSC#0との合成コード#iのNチップの各切片を順
次取り替えながら出力することとなる。また、ハンドオ
ーバする前の周辺セルサーチにおいては、上述した初期
セルサーチ時と同様に、各基地局の制御チャネルからの
共通の制御コードを受信し、これに基づいて各基地局の
ロングコード同期タイミングを判定する。ハンドオーバ
先の基地局のロングコード同期タイミングが判定された
後は、現在属している基地局の制御チャネルから受け取
った周辺セルのロングコードの情報に基づいて、サーチ
すべき複数のロングコードLC#iとショートコードS
C#0の合成コードの部分的なNチップの各切片を、順
次取り替えながら出力する。
イミング判定部4およびロングコード同定部6により制
御される。前述のように、この拡散符号生成部2は、初
期セルサーチ時には、各基地局の制御チャネルに共通の
ショートコードSC#0を出力し、また、ロングコード
同期タイミングが検出された後は、各セル、すなわち各
基地局に固有の各ロングコードLC#iとショートコー
ドSC#0との合成コード#iのNチップの各切片を順
次取り替えながら出力することとなる。また、ハンドオ
ーバする前の周辺セルサーチにおいては、上述した初期
セルサーチ時と同様に、各基地局の制御チャネルからの
共通の制御コードを受信し、これに基づいて各基地局の
ロングコード同期タイミングを判定する。ハンドオーバ
先の基地局のロングコード同期タイミングが判定された
後は、現在属している基地局の制御チャネルから受け取
った周辺セルのロングコードの情報に基づいて、サーチ
すべき複数のロングコードLC#iとショートコードS
C#0の合成コードの部分的なNチップの各切片を、順
次取り替えながら出力する。
【0015】ロングコード同期タイミング判定部4は、
初期セルサーチの場合、拡散符号生成部2からショート
コードSC#0を前記マッチドフィルタ1中のPN符号
レジスタ12にロードさせるとともに、最大の相関値の
平均電力(所定数のロングコード周期にわたって平均化
された電力値)が出力される時点のタイミングを選び出
し、このタイミングをロングコード同期タイミングとし
て、拡散符号生成部2および閾値計算部5に出力する。
閾値計算部5は、ロングコード同期タイミング時の最大
の相関値の電力に基づいてロングコード同定部6に出力
する閾値を計算する。また、ハンドオーバする前の周辺
セルサーチの場合には、同様に拡散符号生成部2からシ
ョートコードSC#0をマッチドフィルタ1にロードさ
せるとともに、現在通信中の基地局を除いて最大の相関
値の平均電力が出力される時点のタイミングを選び出
し、このタイミングをハンドオーバ先の基地局のロング
コード同期タイミングとして拡散符号生成部2等に出力
し、拡散符号生成部2は、各切片の第1番目のものをマ
ッチドフィルタ1にロードさせる。
初期セルサーチの場合、拡散符号生成部2からショート
コードSC#0を前記マッチドフィルタ1中のPN符号
レジスタ12にロードさせるとともに、最大の相関値の
平均電力(所定数のロングコード周期にわたって平均化
された電力値)が出力される時点のタイミングを選び出
し、このタイミングをロングコード同期タイミングとし
て、拡散符号生成部2および閾値計算部5に出力する。
閾値計算部5は、ロングコード同期タイミング時の最大
の相関値の電力に基づいてロングコード同定部6に出力
する閾値を計算する。また、ハンドオーバする前の周辺
セルサーチの場合には、同様に拡散符号生成部2からシ
ョートコードSC#0をマッチドフィルタ1にロードさ
せるとともに、現在通信中の基地局を除いて最大の相関
値の平均電力が出力される時点のタイミングを選び出
し、このタイミングをハンドオーバ先の基地局のロング
コード同期タイミングとして拡散符号生成部2等に出力
し、拡散符号生成部2は、各切片の第1番目のものをマ
ッチドフィルタ1にロードさせる。
【0016】ロングコード同定部6は、ロングコード同
期タイミング検出後、前述した各合成符号の切片を取り
替えて順次ロードさせるとともに、信号電力計算部3の
出力を所定の閾値と比較する。この閾値を越えていれ
ば、このとき拡散符号生成部2にロードしている合成コ
ードに対応してロングコードのコード番号を、受信すべ
き基地局のロングコードであると判定する。マッチドフ
ィルタ1の出力および信号電力計算部3の出力は、図示
しない受信データ処理部に必要に応じて出力される。例
えば、マッチドフィルタ1の出力をレーク合成回路に出
力したり、信号電力計算部3の出力をマルチパス検出部
に出力してパスダイバーシティ受信を行うことができ
る。
期タイミング検出後、前述した各合成符号の切片を取り
替えて順次ロードさせるとともに、信号電力計算部3の
出力を所定の閾値と比較する。この閾値を越えていれ
ば、このとき拡散符号生成部2にロードしている合成コ
ードに対応してロングコードのコード番号を、受信すべ
き基地局のロングコードであると判定する。マッチドフ
ィルタ1の出力および信号電力計算部3の出力は、図示
しない受信データ処理部に必要に応じて出力される。例
えば、マッチドフィルタ1の出力をレーク合成回路に出
力したり、信号電力計算部3の出力をマルチパス検出部
に出力してパスダイバーシティ受信を行うことができ
る。
【0017】図15および図16のフローチャートを参
照して、この提案されている方法についてさらに詳細に
説明する。前述したように、この初期同期方法は、2ス
テージからなる構成とされており、図15の(a)に示
すように、ステップS100のロングコードタイミング
検出処理と、ステップS200のロングコード同定処理
とからなっている。図15の(b)は、前記ステップS
100のロングコードタイミング検出処理のフローチャ
ートであり、まず、ステップS101において、前記マ
ッチドフィルタ1におけるPN符号レジスタ12に前記
拡散符号生成部2から前記共通ショートコードSC#0
をロードする。これにより、前記マッチドフィルタ1か
ら前述したベースバンドの受信信号サンプルと前記共通
ショートコードSC#0との相関出力が出力されること
となる。
照して、この提案されている方法についてさらに詳細に
説明する。前述したように、この初期同期方法は、2ス
テージからなる構成とされており、図15の(a)に示
すように、ステップS100のロングコードタイミング
検出処理と、ステップS200のロングコード同定処理
とからなっている。図15の(b)は、前記ステップS
100のロングコードタイミング検出処理のフローチャ
ートであり、まず、ステップS101において、前記マ
ッチドフィルタ1におけるPN符号レジスタ12に前記
拡散符号生成部2から前記共通ショートコードSC#0
をロードする。これにより、前記マッチドフィルタ1か
ら前述したベースバンドの受信信号サンプルと前記共通
ショートコードSC#0との相関出力が出力されること
となる。
【0018】次に、ステップS102に進み、前記電力
計算部3において前記マッチドフィルタ1からの相関出
力の電力を計算する。そして、ステップS103に進
み、所定の閾値を越えた前記電力値とそのタイミング
(対応時刻)とを記憶し、複数周期にわたってそれらの
平均値を算出する。そして、該平均値の中から、最大の
ものを選び出し、当該タイミングからチップ同期および
ロングコード同期タイミングを決定する。以上が前記ス
テップS100のロングコードタイミング検出処理であ
る。
計算部3において前記マッチドフィルタ1からの相関出
力の電力を計算する。そして、ステップS103に進
み、所定の閾値を越えた前記電力値とそのタイミング
(対応時刻)とを記憶し、複数周期にわたってそれらの
平均値を算出する。そして、該平均値の中から、最大の
ものを選び出し、当該タイミングからチップ同期および
ロングコード同期タイミングを決定する。以上が前記ス
テップS100のロングコードタイミング検出処理であ
る。
【0019】次に、前記ステップS200のロングコー
ド同定処理について、図16のフローチャートを参照し
て説明する。ここでは、まず、ロングコードの番号iを
初期値1に設定し(ステップS201)、前記マッチド
フィルタ1に合成コード#i(ロングコードLC#iと
前記共通ショートコードSC#0との合成コード)の所
定数Nチップ(この例においては、第1チップ〜第12
8チップの128チップ)の切片をロードする(ステッ
プS202)。これにより、前記マッチドフィルタ1に
おいて合成コード#1の前記切片と受信信号サンプルと
の相関演算が実行される。そして、ステップS203に
進み、前記電力計算部3から出力される当該相関出力の
電力値が、前記閾値計算部5において算出された所定の
閾値よりも大きな値であるか否かが判定される。この判
定の結果がYESのときは、ステップS206に進み、
当該ロングコード番号iを対応するロングコードである
と決定する。
ド同定処理について、図16のフローチャートを参照し
て説明する。ここでは、まず、ロングコードの番号iを
初期値1に設定し(ステップS201)、前記マッチド
フィルタ1に合成コード#i(ロングコードLC#iと
前記共通ショートコードSC#0との合成コード)の所
定数Nチップ(この例においては、第1チップ〜第12
8チップの128チップ)の切片をロードする(ステッ
プS202)。これにより、前記マッチドフィルタ1に
おいて合成コード#1の前記切片と受信信号サンプルと
の相関演算が実行される。そして、ステップS203に
進み、前記電力計算部3から出力される当該相関出力の
電力値が、前記閾値計算部5において算出された所定の
閾値よりも大きな値であるか否かが判定される。この判
定の結果がYESのときは、ステップS206に進み、
当該ロングコード番号iを対応するロングコードである
と決定する。
【0020】一方、前記ステップS203の判定結果が
NOのときは、ステップS204に進み、判定したロン
グコードの番号iが最後のロングコードであるか否かを
判定する。この結果、最後のロングコードではないとき
には、ステップS205に進み、当該ロングコード番号
iをi+1に更新して、前記ステップS202に戻り、
更新されたロングコードiに対応する合成コードについ
ての相関処理を実行する。また、最後のロングコードの
判定であったときは、前記ステップS100におけるロ
ングコード同期タイミング検出の誤りであったとして、
前記ステップS100に戻って、再度ロングコード同期
タイミング検出を実行する。
NOのときは、ステップS204に進み、判定したロン
グコードの番号iが最後のロングコードであるか否かを
判定する。この結果、最後のロングコードではないとき
には、ステップS205に進み、当該ロングコード番号
iをi+1に更新して、前記ステップS202に戻り、
更新されたロングコードiに対応する合成コードについ
ての相関処理を実行する。また、最後のロングコードの
判定であったときは、前記ステップS100におけるロ
ングコード同期タイミング検出の誤りであったとして、
前記ステップS100に戻って、再度ロングコード同期
タイミング検出を実行する。
【0021】ここで、前記各合成コードの切片と受信ベ
ースバンド信号との相関処理について、図17を参照し
て詳細に説明する。図17において、横軸は時間軸であ
り、(a)は前記マッチドフィルタ1のシフトレジスタ
11に入力されるベースバンドの受信信号サンプル、
(b)は前記相関処理において参照符号とされる前記各
合成符号#1〜#512の各Nチップ(この例において
は、128チップ)の切片を示している。この図に示す
ように、前記第1のロングコードLC#1と前記共通シ
ョートコードSC#0との合成符号#1については、そ
の第1チップ〜第128チップが参照符号として前記P
N符号レジスタ12にロードされる。前述のように、前
記シフトレジスタ11には、前記ロングコード同期タイ
ミングからサンプリングクロックCL毎に受信ベースバ
ンド信号がサンプリングされて順次入力シフトされ、該
シフトレジスタ11の各段の内容と前記PN符号格納レ
ジスタ12の各段の内容とが前記128個の乗算器13
においてそれぞれ乗算される。そして、128チップ分
のベースバンド受信信号サンプルが前記シフトレジスタ
1に格納された時点において、前記加算器14から前記
各乗算器13の出力の和、すなわち、前記合成符号#1
と受信信号サンプルとの相関出力が出力されることとな
る。
ースバンド信号との相関処理について、図17を参照し
て詳細に説明する。図17において、横軸は時間軸であ
り、(a)は前記マッチドフィルタ1のシフトレジスタ
11に入力されるベースバンドの受信信号サンプル、
(b)は前記相関処理において参照符号とされる前記各
合成符号#1〜#512の各Nチップ(この例において
は、128チップ)の切片を示している。この図に示す
ように、前記第1のロングコードLC#1と前記共通シ
ョートコードSC#0との合成符号#1については、そ
の第1チップ〜第128チップが参照符号として前記P
N符号レジスタ12にロードされる。前述のように、前
記シフトレジスタ11には、前記ロングコード同期タイ
ミングからサンプリングクロックCL毎に受信ベースバ
ンド信号がサンプリングされて順次入力シフトされ、該
シフトレジスタ11の各段の内容と前記PN符号格納レ
ジスタ12の各段の内容とが前記128個の乗算器13
においてそれぞれ乗算される。そして、128チップ分
のベースバンド受信信号サンプルが前記シフトレジスタ
1に格納された時点において、前記加算器14から前記
各乗算器13の出力の和、すなわち、前記合成符号#1
と受信信号サンプルとの相関出力が出力されることとな
る。
【0022】次に、前記ベースバンド受信信号が新たに
Mチップ(Mは整数)入力され、M回シフトしたタイミ
ングでは、前記シフトレジスタ11には前記ベースバン
ド受信信号の第M+1番目〜第M+128番目のサンプ
ルが格納されている。このとき、前記PN符号レジスタ
12に、第2番目の合成コード#2の第M+1チップ〜
第M+128チップをロードする。これにより、前記加
算器14からは前記第2番目の合成コード#2の128
チップの切片と前記受信信号サンプルとの相関出力(1
28チップ分の部分相関出力)が出力される。
Mチップ(Mは整数)入力され、M回シフトしたタイミ
ングでは、前記シフトレジスタ11には前記ベースバン
ド受信信号の第M+1番目〜第M+128番目のサンプ
ルが格納されている。このとき、前記PN符号レジスタ
12に、第2番目の合成コード#2の第M+1チップ〜
第M+128チップをロードする。これにより、前記加
算器14からは前記第2番目の合成コード#2の128
チップの切片と前記受信信号サンプルとの相関出力(1
28チップ分の部分相関出力)が出力される。
【0023】そして、前記部分相関出力の電力値が前記
閾値を越え、前記ステップS203(図103)の判定
結果がYESとなるまで、Mチップの間隔をおいて、順
次、第3番目の合成コード#3、第4番目の合成コード
#4の順に、それぞれの部分相関を算出していくことと
なる。なお、前記Mの値は、理論的にはM=1としても
よいが、チップ同期の精度、相関ピークの変動等を考慮
した場合、余裕を持たせて、M=4程度とするのが好適
である。
閾値を越え、前記ステップS203(図103)の判定
結果がYESとなるまで、Mチップの間隔をおいて、順
次、第3番目の合成コード#3、第4番目の合成コード
#4の順に、それぞれの部分相関を算出していくことと
なる。なお、前記Mの値は、理論的にはM=1としても
よいが、チップ同期の精度、相関ピークの変動等を考慮
した場合、余裕を持たせて、M=4程度とするのが好適
である。
【0024】このように、この提案されている方法によ
れば、マッチドフィルタにおけるシフトレジスタ中に先
行する受信サンプルが格納されていることを利用してい
るために、参照符号となる各合成コードの切片をわずか
にMチップの間隔を置くだけで、順次切り替えて、それ
らの部分相関を検出することができ、非常に高速にロン
グコードの同定を行うことが可能となる。例えば、上述
のように、切片のチップ数を128チップとし、Mの値
を4、ロングコードの総数を512とした場合、最長で
も、128+(512−1)×4=2172チップの時
間で全てのロングコードに対して1回のサーチを行うこ
とができる。
れば、マッチドフィルタにおけるシフトレジスタ中に先
行する受信サンプルが格納されていることを利用してい
るために、参照符号となる各合成コードの切片をわずか
にMチップの間隔を置くだけで、順次切り替えて、それ
らの部分相関を検出することができ、非常に高速にロン
グコードの同定を行うことが可能となる。例えば、上述
のように、切片のチップ数を128チップとし、Mの値
を4、ロングコードの総数を512とした場合、最長で
も、128+(512−1)×4=2172チップの時
間で全てのロングコードに対して1回のサーチを行うこ
とができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した初期同期
法によれば、セルサーチを高速に実行することができる
が、ノイズの影響に対する考慮が十分に払われていると
はいえない。また、前記図14中に点線で示したよう
に、実際にはマルチパスが発生している。しかしなが
ら、上述した方法においては、このマルチパスについて
十分に考慮が払われているとは言えない。したがって、
より高精度にロングコードの同定を行うことが望まれて
いる。
法によれば、セルサーチを高速に実行することができる
が、ノイズの影響に対する考慮が十分に払われていると
はいえない。また、前記図14中に点線で示したよう
に、実際にはマルチパスが発生している。しかしなが
ら、上述した方法においては、このマルチパスについて
十分に考慮が払われているとは言えない。したがって、
より高精度にロングコードの同定を行うことが望まれて
いる。
【0026】そこで、本発明は、基地局間非同期CDM
Aセルラシステムにおいて、高速かつ高精度なロングコ
ードサーチ方法および受信機を提供することを目的とし
ている。
Aセルラシステムにおいて、高速かつ高精度なロングコ
ードサーチ方法および受信機を提供することを目的とし
ている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のDS−CDMA基地局間非同期セルラ方式
におけるロングコードサーチ方法は、各セルに固有のロ
ングコードを含む拡散符号系列を用い、前記ロングコー
ドの同期タイミングを検出した後に、前記ロングコード
の一部分あるいはこの部分的コードに基づくコード(以
下、これらを「切片」という)によって受信信号のロン
グコードをサーチする、DS−CDMA基地局間非同期
セルラ方式におけるロングコードサーチ方法であって、
(1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置を順次シフトして前記切片を所定個数生成し、(2)
これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、(3)
前記相関演算の出力に基づいて電力を算出し、(4)当
該ロングコードの前記所定個数の切片に対応する電力の
平均値を算出し、(5)該平均値が所定の閾値を越える
まで前記ロングコードを変更し、(6)前記平均値が所
定の閾値を越えたときに当該切片に対応するロングコー
ドを特定し、これによって当該ロングコードに対応する
セルを特定するものである。
に、本発明のDS−CDMA基地局間非同期セルラ方式
におけるロングコードサーチ方法は、各セルに固有のロ
ングコードを含む拡散符号系列を用い、前記ロングコー
ドの同期タイミングを検出した後に、前記ロングコード
の一部分あるいはこの部分的コードに基づくコード(以
下、これらを「切片」という)によって受信信号のロン
グコードをサーチする、DS−CDMA基地局間非同期
セルラ方式におけるロングコードサーチ方法であって、
(1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置を順次シフトして前記切片を所定個数生成し、(2)
これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、(3)
前記相関演算の出力に基づいて電力を算出し、(4)当
該ロングコードの前記所定個数の切片に対応する電力の
平均値を算出し、(5)該平均値が所定の閾値を越える
まで前記ロングコードを変更し、(6)前記平均値が所
定の閾値を越えたときに当該切片に対応するロングコー
ドを特定し、これによって当該ロングコードに対応する
セルを特定するものである。
【0028】また、本発明の他のDS−CDMA基地局
間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法
は、各セルに固有のロングコードを含む拡散符号系列を
用い、前記ロングコードの同期タイミングを検出した後
に、前記ロングコードの一部分あるいはこの部分的コー
ドに基づくコード(以下、これらを「切片」という)に
よって受信信号のロングコードをサーチする、DS−C
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法であって、(1)前記ロングコードにおける
前記部分的コードの位置を順次シフトして前記切片を所
定個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号との相
関演算を行い、(3)当該ロングコードの前記所定個数
の切片に対応する相関出力の平均値を算出し、(4)こ
の平均値に基づいて電力を算出し、(5)この電力が所
定の閾値を越えるまで前記ロングコードを変更し、
(6)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定するものである。
間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法
は、各セルに固有のロングコードを含む拡散符号系列を
用い、前記ロングコードの同期タイミングを検出した後
に、前記ロングコードの一部分あるいはこの部分的コー
ドに基づくコード(以下、これらを「切片」という)に
よって受信信号のロングコードをサーチする、DS−C
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法であって、(1)前記ロングコードにおける
前記部分的コードの位置を順次シフトして前記切片を所
定個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号との相
関演算を行い、(3)当該ロングコードの前記所定個数
の切片に対応する相関出力の平均値を算出し、(4)こ
の平均値に基づいて電力を算出し、(5)この電力が所
定の閾値を越えるまで前記ロングコードを変更し、
(6)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定するものである。
【0029】さらに、本発明のさらに他のDS−CDM
A基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサー
チ方法は、各セルに固有のロングコードを含む拡散符号
系列を用い、前記ロングコードの同期タイミングを検出
した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこの部分
的コードに基づくコード(以下、これらを「切片」とい
う)によって受信信号のロングコードをサーチする、D
S−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロング
コードサーチ方法であって、(1)前記ロングコードに
おける前記部分的コードの位置をシフトして複数の部分
的コードを定義し、該定義された各部分的コードに基づ
くコードを循環シフトすることにより、前記切片を所定
個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号との相関
演算を行い、(3)該相関演算の出力に基づいて電力を
算出し、(4)これら電力のうち所定の閾値を越えた電
力を選出し、(5)これら選出された電力の平均値を算
出し、(6)該平均値が所定の閾値を越えるまで前記ロ
ングコードを変更し、(7)前記平均値が所定の閾値を
越えたときに当該切片に対応するロングコードを特定
し、これによって当該ロングコードに対応するセルを特
定するものである。
A基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサー
チ方法は、各セルに固有のロングコードを含む拡散符号
系列を用い、前記ロングコードの同期タイミングを検出
した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこの部分
的コードに基づくコード(以下、これらを「切片」とい
う)によって受信信号のロングコードをサーチする、D
S−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロング
コードサーチ方法であって、(1)前記ロングコードに
おける前記部分的コードの位置をシフトして複数の部分
的コードを定義し、該定義された各部分的コードに基づ
くコードを循環シフトすることにより、前記切片を所定
個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号との相関
演算を行い、(3)該相関演算の出力に基づいて電力を
算出し、(4)これら電力のうち所定の閾値を越えた電
力を選出し、(5)これら選出された電力の平均値を算
出し、(6)該平均値が所定の閾値を越えるまで前記ロ
ングコードを変更し、(7)前記平均値が所定の閾値を
越えたときに当該切片に対応するロングコードを特定
し、これによって当該ロングコードに対応するセルを特
定するものである。
【0030】さらにまた、本発明のさらに他のDS−C
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードと各セル共
通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含む
拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミン
グを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいは
この部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、(1)前記ショー
トコードと前記受信信号との相関演算を行い、該相関出
力の電力を複数シンボルにわたって巡回積分し、(2)
該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの最大値
から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミングを
選出し、(3)前記ロングコードにおける前記部分的コ
ードの位置をシフトして複数の部分的コードを定義し、
該定義された各部分的コードに基づくコードを循環シフ
トすることにより、前記切片を所定個数生成し、(4)
これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、(5)
該相関演算の出力に基づいて電力を算出し、(6)これ
ら電力のうち前記選出されたタイミングの電力の平均値
を算出し、(7)該平均値が所定の閾値を越えるまで前
記ロングコードを変更し、(8)前記平均値が所定の閾
値を越えたときに当該切片に対応するロングコードを特
定し、これによって当該ロングコードに対応するセルを
特定するものである。
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードと各セル共
通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含む
拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミン
グを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいは
この部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、(1)前記ショー
トコードと前記受信信号との相関演算を行い、該相関出
力の電力を複数シンボルにわたって巡回積分し、(2)
該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの最大値
から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミングを
選出し、(3)前記ロングコードにおける前記部分的コ
ードの位置をシフトして複数の部分的コードを定義し、
該定義された各部分的コードに基づくコードを循環シフ
トすることにより、前記切片を所定個数生成し、(4)
これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、(5)
該相関演算の出力に基づいて電力を算出し、(6)これ
ら電力のうち前記選出されたタイミングの電力の平均値
を算出し、(7)該平均値が所定の閾値を越えるまで前
記ロングコードを変更し、(8)前記平均値が所定の閾
値を越えたときに当該切片に対応するロングコードを特
定し、これによって当該ロングコードに対応するセルを
特定するものである。
【0031】さらにまた、本発明のさらに他のDS−C
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードを含む拡散
符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミングを
検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこの
部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切片」
という)によって受信信号のロングコードをサーチす
る、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式における
ロングコードサーチ方法であって、(1)前記ロングコ
ードにおける前記部分的コードの位置をシフトして複数
の部分的コードを定義し、該定義された各部分的コード
に基づくコードを循環シフトすることにより、前記切片
を所定個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号と
の相関演算を行い、(3)これら相関演算出力から電力
を算出し、(4)これら電力のうち所定の閾値を越えた
電力を選出し、(5)前記各部分的コードを循環シフト
しつつ、前記選択された電力に対応するI、Q成分の相
関演算出力をフェージング補正してレーク合成し、
(6)これらレーク合成結果の平均値を算出し、(7)
この平均値に基づいて電力を算出し、(8)この電力が
所定の閾値を越えるまで前記ロングコードを変更し、
(9)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定するものである。
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードを含む拡散
符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミングを
検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこの
部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切片」
という)によって受信信号のロングコードをサーチす
る、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式における
ロングコードサーチ方法であって、(1)前記ロングコ
ードにおける前記部分的コードの位置をシフトして複数
の部分的コードを定義し、該定義された各部分的コード
に基づくコードを循環シフトすることにより、前記切片
を所定個数生成し、(2)これら切片と前記受信信号と
の相関演算を行い、(3)これら相関演算出力から電力
を算出し、(4)これら電力のうち所定の閾値を越えた
電力を選出し、(5)前記各部分的コードを循環シフト
しつつ、前記選択された電力に対応するI、Q成分の相
関演算出力をフェージング補正してレーク合成し、
(6)これらレーク合成結果の平均値を算出し、(7)
この平均値に基づいて電力を算出し、(8)この電力が
所定の閾値を越えるまで前記ロングコードを変更し、
(9)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定するものである。
【0032】さらにまた、本発明のさらに他のDS−C
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードと各セル共
通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含む
拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミン
グを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいは
この部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、(1)前記ショー
トコードと前記受信信号との相関演算を行い、該相関出
力の電力を複数シンボル分にわたって巡回積分し、
(2)該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの
最大値から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミ
ングを選出し、(3)前記ロングコードにおける前記部
分的コードの位置をシフトして複数の部分的コードを定
義し、該定義された各部分的コードに基づくコードを循
環シフトすることによって、前記切片を所定個数生成
し、(4)これら切片と前記受信信号との相関演算を行
い、(5)前記各部分的コードを循環シフトしつつ、前
記選出されたタイミングで相関演算出力のI、Q成分を
フェージング補正してレーク合成し、(6)これらレー
ク合成結果の平均値を算出し、(7)この平均値に基づ
いて電力を算出し、(8)この電力が所定の閾値を越え
るまで前記ロングコードを変更し、(9)前記電力が所
定の閾値を越えたときに当該切片に対応するロングコー
ドを特定し、これによって当該ロングコードに対応する
セルを特定するものである。さらにまた、前記切片は各
通信チャネルに対応したショートコードとロングコード
との合成コードの一部分とされているものである。
DMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコード
サーチ方法は、各セルに固有のロングコードと各セル共
通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含む
拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミン
グを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいは
この部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、(1)前記ショー
トコードと前記受信信号との相関演算を行い、該相関出
力の電力を複数シンボル分にわたって巡回積分し、
(2)該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの
最大値から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミ
ングを選出し、(3)前記ロングコードにおける前記部
分的コードの位置をシフトして複数の部分的コードを定
義し、該定義された各部分的コードに基づくコードを循
環シフトすることによって、前記切片を所定個数生成
し、(4)これら切片と前記受信信号との相関演算を行
い、(5)前記各部分的コードを循環シフトしつつ、前
記選出されたタイミングで相関演算出力のI、Q成分を
フェージング補正してレーク合成し、(6)これらレー
ク合成結果の平均値を算出し、(7)この平均値に基づ
いて電力を算出し、(8)この電力が所定の閾値を越え
るまで前記ロングコードを変更し、(9)前記電力が所
定の閾値を越えたときに当該切片に対応するロングコー
ドを特定し、これによって当該ロングコードに対応する
セルを特定するものである。さらにまた、前記切片は各
通信チャネルに対応したショートコードとロングコード
との合成コードの一部分とされているものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロングコードサー
チ方法について説明するが、本発明のロングコードサー
チ方法は、前記図14〜図16に関して説明した提案さ
れている方法と基本的に同一の構成の上で実施されるも
のであり、前記図14〜図16に関して説明した事項と
重複する説明は省くこととする。
チ方法について説明するが、本発明のロングコードサー
チ方法は、前記図14〜図16に関して説明した提案さ
れている方法と基本的に同一の構成の上で実施されるも
のであり、前記図14〜図16に関して説明した事項と
重複する説明は省くこととする。
【0034】まず、本発明のロングコードサーチ方法の
第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。
この実施の形態は、ノイズの影響を防止するために、連
続する複数のシンボルについての相関出力の電力の平均
値を算出し、該平均値に基づいて判定をするようにした
ものである。
第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。
この実施の形態は、ノイズの影響を防止するために、連
続する複数のシンボルについての相関出力の電力の平均
値を算出し、該平均値に基づいて判定をするようにした
ものである。
【0035】図1は、この第1の実施の形態が適用され
た場合における前記ロングコード同定部6の機能ブロッ
ク図である。図1において、31は前記電力計算部3
(図14)からの出力が入力され、これをデジタルデー
タに変換するアナログデジタル変換器である。このアナ
ログデジタル変換器31の出力は平均処理部32に入力
され、該平均処理部32において、連続する複数シンボ
ル分の相関信号電力の平均値が算出される。すなわち、
この平均処理部32において、前記デジタルデータに変
換された相関信号電力を複数シンボル分保持し、これら
を加算したのち除算して、その平均値を算出する。この
平均処理部32の出力は、判定部33に入力され、該判
定部33において前記閾値計算部5(図14)において
算出された閾値と比較されることとなる。このように、
複数回の部分相関出力の平均値を算出し、該平均値と閾
値とを比較することにより、ノイズの影響を防ぐことが
できる。なお、この部分相関を検出するための前記合成
符号の切片のチップ数は、1シンボルに対応するチップ
数に等しい長さとされている。また、前記平均処理部3
2および判定部33をアナログ演算回路を用いて実現す
ることもでき、この場合には、前記アナログデジタル変
換器31を省略することが可能となる。
た場合における前記ロングコード同定部6の機能ブロッ
ク図である。図1において、31は前記電力計算部3
(図14)からの出力が入力され、これをデジタルデー
タに変換するアナログデジタル変換器である。このアナ
ログデジタル変換器31の出力は平均処理部32に入力
され、該平均処理部32において、連続する複数シンボ
ル分の相関信号電力の平均値が算出される。すなわち、
この平均処理部32において、前記デジタルデータに変
換された相関信号電力を複数シンボル分保持し、これら
を加算したのち除算して、その平均値を算出する。この
平均処理部32の出力は、判定部33に入力され、該判
定部33において前記閾値計算部5(図14)において
算出された閾値と比較されることとなる。このように、
複数回の部分相関出力の平均値を算出し、該平均値と閾
値とを比較することにより、ノイズの影響を防ぐことが
できる。なお、この部分相関を検出するための前記合成
符号の切片のチップ数は、1シンボルに対応するチップ
数に等しい長さとされている。また、前記平均処理部3
2および判定部33をアナログ演算回路を用いて実現す
ることもでき、この場合には、前記アナログデジタル変
換器31を省略することが可能となる。
【0036】この第1の実施の形態における前記ロング
コード同定処理について、図2のフローチャートおよび
図3のタイミングチャートを参照して説明する。ここ
で、図2のロングコード同定処理は、前記図15の
(a)(b)に示したロングコードタイミング検出処理
の後に実行されるものである。また、図3において、横
軸は時間軸を示し、(1)は受信サンプルデータ、
(2)はそのサンプリングクロックCLである。前述の
ように、各サンプリングクロック毎にベースバンドの受
信信号がサンプリングされ、(1)の受信サンプルデー
タは、前記マッチドフィルタ1中のシフトレジスタ11
における最終段(第128段)に格納されている受信信
号サンプルを示している。(3)は前記マッチドフィル
タ1中のPN符号レジスタ12に格納される合成コード
の切片(PN切片)、(4)は前記電力計算部3から出
力される前記受信信号サンプルと前記PN切片との相関
信号の電力、(5)は前記平均処理部32から出力され
る前記相関信号電力の平均出力、(6)は前記判定部3
3の出力を示している。なお、説明を簡単にするため
に、このタイミングチャートおよび後述するタイミング
チャートにおいては、前述した図17におけるMを1と
し、また、各部における処理に要する遅延時間は無視し
ている点に注意されたい。
コード同定処理について、図2のフローチャートおよび
図3のタイミングチャートを参照して説明する。ここ
で、図2のロングコード同定処理は、前記図15の
(a)(b)に示したロングコードタイミング検出処理
の後に実行されるものである。また、図3において、横
軸は時間軸を示し、(1)は受信サンプルデータ、
(2)はそのサンプリングクロックCLである。前述の
ように、各サンプリングクロック毎にベースバンドの受
信信号がサンプリングされ、(1)の受信サンプルデー
タは、前記マッチドフィルタ1中のシフトレジスタ11
における最終段(第128段)に格納されている受信信
号サンプルを示している。(3)は前記マッチドフィル
タ1中のPN符号レジスタ12に格納される合成コード
の切片(PN切片)、(4)は前記電力計算部3から出
力される前記受信信号サンプルと前記PN切片との相関
信号の電力、(5)は前記平均処理部32から出力され
る前記相関信号電力の平均出力、(6)は前記判定部3
3の出力を示している。なお、説明を簡単にするため
に、このタイミングチャートおよび後述するタイミング
チャートにおいては、前述した図17におけるMを1と
し、また、各部における処理に要する遅延時間は無視し
ている点に注意されたい。
【0037】さて、このロングコード同定処理が開始さ
れると、まず、ステップS11において、判定すべき合
成コードの番号Jが初期値1に設定される。次に、ステ
ップS12において、当該合成コード#Jの切片の番号
kが初期値1に設定される。そして、ステップS13に
おいて、前記拡散符号生成部2(図14)から、当該合
成コード#Jの切片kが前記マッチドフィルタ1中のP
N符号レジスタ12にロードされる。図3に示した例に
おいては、期間T1に、合成コード#1の第1切片(#
1.1)、すなわち、合成コード#1の第1チップ〜第
128チップがロードされている。これにより、前記マ
ッチドフィルタ1において、受信信号サンプルと前記切
片#1.1との相関が算出され、前記電力計算部3(図
14)からその電力が出力される。次に、ステップS1
5において、その電力値をタイミングデータとともに記
憶保持する。
れると、まず、ステップS11において、判定すべき合
成コードの番号Jが初期値1に設定される。次に、ステ
ップS12において、当該合成コード#Jの切片の番号
kが初期値1に設定される。そして、ステップS13に
おいて、前記拡散符号生成部2(図14)から、当該合
成コード#Jの切片kが前記マッチドフィルタ1中のP
N符号レジスタ12にロードされる。図3に示した例に
おいては、期間T1に、合成コード#1の第1切片(#
1.1)、すなわち、合成コード#1の第1チップ〜第
128チップがロードされている。これにより、前記マ
ッチドフィルタ1において、受信信号サンプルと前記切
片#1.1との相関が算出され、前記電力計算部3(図
14)からその電力が出力される。次に、ステップS1
5において、その電力値をタイミングデータとともに記
憶保持する。
【0038】次に、ステップS16に進み、前述した合
成コードの切片の番号kが予定されている最終の値に等
しいか否かが判定される。図示した例においては、k=
3とされている。期間T1においては、この判定の結果
がNOとなるので、ステップS17に進み、kを1だけ
増加させ、前記ステップS13に戻る。それにより、今
度は、前記合成コード#1の第2チップ〜第129チッ
プである切片2(#1.2)が前記PN符号レジスタ1
2にロードされる。これにより、期間T2に前記シフト
レジスタ11に格納されている受信信号サンプルとこの
切片2との相関がとられ、その電力が出力される(ステ
ップS14)。そして、この平均データと当該タイミン
グ情報とを保持する(ステップS15)。そして、再
び、前記kが予定されている最大値に達したか否かが判
定される。このようにして、k=3となるまで、当該合
成コードの切片を順次移動させながら、相関処理を行
う。
成コードの切片の番号kが予定されている最終の値に等
しいか否かが判定される。図示した例においては、k=
3とされている。期間T1においては、この判定の結果
がNOとなるので、ステップS17に進み、kを1だけ
増加させ、前記ステップS13に戻る。それにより、今
度は、前記合成コード#1の第2チップ〜第129チッ
プである切片2(#1.2)が前記PN符号レジスタ1
2にロードされる。これにより、期間T2に前記シフト
レジスタ11に格納されている受信信号サンプルとこの
切片2との相関がとられ、その電力が出力される(ステ
ップS14)。そして、この平均データと当該タイミン
グ情報とを保持する(ステップS15)。そして、再
び、前記kが予定されている最大値に達したか否かが判
定される。このようにして、k=3となるまで、当該合
成コードの切片を順次移動させながら、相関処理を行
う。
【0039】そして、k=3となり、前記ステップS1
6の判定結果がYESとなったとき、ステップS18に
進み、前記ステップS15において保持した当該合成コ
ードに対するk個のシンボルに対応する相関信号電力の
平均値を算出する。そして、ステップS19において、
この平均値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
この判定結果がYESのときは、当該合成コードに対応
するロングコードを当該基地局のロングコードであると
して、このロングコード同定処理を終了する。
6の判定結果がYESとなったとき、ステップS18に
進み、前記ステップS15において保持した当該合成コ
ードに対するk個のシンボルに対応する相関信号電力の
平均値を算出する。そして、ステップS19において、
この平均値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
この判定結果がYESのときは、当該合成コードに対応
するロングコードを当該基地局のロングコードであると
して、このロングコード同定処理を終了する。
【0040】一方、前記ステップS19の判定結果がN
Oのときは、ステップS20に進み、判定した合成コー
ドが判定すべきロングコードの最後のものであったか否
かを判定する。この判定結果がYESのときは、前記ス
テップS100におけるロングコード同期タイミングの
検出に誤りがあったとして、前記ステップ100(図1
5(a))に戻る。また、この判定結果がNOのとき
は、前記合成コードの番号Jを1つ増加して、前記ステ
ップS12に戻り、前述した処理を繰り返す。例えば、
図3に示すように、J=2として、合成コード#2の第
1番目の第1番目の切片#2.4(これは、合成コード
#2の第4チップ〜第131チップとなる)を前記PN
符号レジスタ12にロードし、受信信号サンプルとの相
関をとる。
Oのときは、ステップS20に進み、判定した合成コー
ドが判定すべきロングコードの最後のものであったか否
かを判定する。この判定結果がYESのときは、前記ス
テップS100におけるロングコード同期タイミングの
検出に誤りがあったとして、前記ステップ100(図1
5(a))に戻る。また、この判定結果がNOのとき
は、前記合成コードの番号Jを1つ増加して、前記ステ
ップS12に戻り、前述した処理を繰り返す。例えば、
図3に示すように、J=2として、合成コード#2の第
1番目の第1番目の切片#2.4(これは、合成コード
#2の第4チップ〜第131チップとなる)を前記PN
符号レジスタ12にロードし、受信信号サンプルとの相
関をとる。
【0041】このように、この実施の形態においては、
各合成コードの切片について、受信信号サンプルと連続
する複数の切片との相関をとり、その信号電力の平均値
に基づいてロングコードの同定を行なうようにしてい
る。したがって、ノイズやフェージングの影響を平均化
することができ、誤判定を少なくすることができる。な
お、上述の例においては、3つの相関出力の電力の平均
値を算出していたが、これに限られることはなく、任意
の個数の相関出力の電力の平均値を算出するようにでき
る。
各合成コードの切片について、受信信号サンプルと連続
する複数の切片との相関をとり、その信号電力の平均値
に基づいてロングコードの同定を行なうようにしてい
る。したがって、ノイズやフェージングの影響を平均化
することができ、誤判定を少なくすることができる。な
お、上述の例においては、3つの相関出力の電力の平均
値を算出していたが、これに限られることはなく、任意
の個数の相関出力の電力の平均値を算出するようにでき
る。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4の機能ブロック図、図5のフローチャート、お
よび、図6のタイミングチャートを参照して説明する。
図4に示すように、この実施の形態は、前記ロングコー
ドの同定を行うチャネル(制御チャネル)が、変調され
ていない場合に適用して好適なものであり、前記第1の
実施の形態の場合よりもよりノイズやフェージングに強
いものである。
て、図4の機能ブロック図、図5のフローチャート、お
よび、図6のタイミングチャートを参照して説明する。
図4に示すように、この実施の形態は、前記ロングコー
ドの同定を行うチャネル(制御チャネル)が、変調され
ていない場合に適用して好適なものであり、前記第1の
実施の形態の場合よりもよりノイズやフェージングに強
いものである。
【0043】図4に示すように、この実施の形態におい
ては、前記マッチドフィルタ1の出力およびその電力出
力を直接にA/D変換部41に入力している。そして、
該A/D変換部41の出力を平均処理部42に入力し、
前述の場合と同様に1つの合成コードについて1チップ
ずつずらされた連続する複数の切片に対する相関出力を
保持し、その電力出力が所定の閾値を越えたとき、その
相関出力の平均値をI、Q成分それぞれについて算出し
ている。そして、この平均値を、電力計算部43に入力
して、その電力(I2+Q2)を算出し、判定部44にお
いて前述した閾値と比較してロングコードの判定を行う
ようにしている。なお、前記平均処理部42、電力計算
部43および判定部44をアナログ演算回路を用いて構
成することもでき、この場合には、前記アナログデジタ
ル変換器41を省略することが可能となる。
ては、前記マッチドフィルタ1の出力およびその電力出
力を直接にA/D変換部41に入力している。そして、
該A/D変換部41の出力を平均処理部42に入力し、
前述の場合と同様に1つの合成コードについて1チップ
ずつずらされた連続する複数の切片に対する相関出力を
保持し、その電力出力が所定の閾値を越えたとき、その
相関出力の平均値をI、Q成分それぞれについて算出し
ている。そして、この平均値を、電力計算部43に入力
して、その電力(I2+Q2)を算出し、判定部44にお
いて前述した閾値と比較してロングコードの判定を行う
ようにしている。なお、前記平均処理部42、電力計算
部43および判定部44をアナログ演算回路を用いて構
成することもでき、この場合には、前記アナログデジタ
ル変換器41を省略することが可能となる。
【0044】図5のフローチャートに示したこの第2の
実施の形態における処理は、前述した図2のフローチャ
ートを比較して、ステップS34における処理が単に相
関処理である点、および、ステップS38の平均出力処
理の後にステップS39の電力計算処理が付加されてい
る点で相違している。なお、その他の処理は、前記図2
に示したフローチャートと同一であるため、ここでは、
その詳細な説明は省略することとする。また、図6のタ
イミングチャートについても、(4)の平均出力を算出
した後に(5)の電力出力が出力されている点を除い
て、前記図3と同一であるので、ここでは、詳細な説明
を省略することとする。
実施の形態における処理は、前述した図2のフローチャ
ートを比較して、ステップS34における処理が単に相
関処理である点、および、ステップS38の平均出力処
理の後にステップS39の電力計算処理が付加されてい
る点で相違している。なお、その他の処理は、前記図2
に示したフローチャートと同一であるため、ここでは、
その詳細な説明は省略することとする。また、図6のタ
イミングチャートについても、(4)の平均出力を算出
した後に(5)の電力出力が出力されている点を除い
て、前記図3と同一であるので、ここでは、詳細な説明
を省略することとする。
【0045】このように、この第2の実施の形態によれ
ば、マッチドフィルタ1からの相関出力(I成分および
Q成分)の平均値から電力を計算しているため、正と負
のノイズ成分が互いに打ち消され、前記第1の実施の形
態の場合よりも大きなノイズ軽減効果を期待することが
できる。ただし、制御チャネルにデータ変調がなされて
いる場合には、平均出力は0となってしまうため、この
実施の形態は制御チャネルが無変調である場合に好適で
ある。
ば、マッチドフィルタ1からの相関出力(I成分および
Q成分)の平均値から電力を計算しているため、正と負
のノイズ成分が互いに打ち消され、前記第1の実施の形
態の場合よりも大きなノイズ軽減効果を期待することが
できる。ただし、制御チャネルにデータ変調がなされて
いる場合には、平均出力は0となってしまうため、この
実施の形態は制御チャネルが無変調である場合に好適で
ある。
【0046】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図7の機能ブロック図、図8のフローチャートおよ
び図9のタイムチャートを参照して説明する。この実施
の形態は、マルチパスを考慮したものであり、複数のパ
スの受信信号の相関信号電力をを加算し、それらの平均
値に基づいて判定を行っている。したがって、前述した
第1および第2の実施の形態のように単一パスの受信信
号を用いる場合よりも、受信信号電力を有効に利用する
ことが可能となり、ノイズやフェージングの影響をより
軽減することができる。
て、図7の機能ブロック図、図8のフローチャートおよ
び図9のタイムチャートを参照して説明する。この実施
の形態は、マルチパスを考慮したものであり、複数のパ
スの受信信号の相関信号電力をを加算し、それらの平均
値に基づいて判定を行っている。したがって、前述した
第1および第2の実施の形態のように単一パスの受信信
号を用いる場合よりも、受信信号電力を有効に利用する
ことが可能となり、ノイズやフェージングの影響をより
軽減することができる。
【0047】図7において、51は前記電力計算部3
(図14)の出力が入力され、これをデジタル信号に変
換するA/D変換部、52は該A/D変換部51からの
各パスに対応する相関信号電力データを保持し、それら
の平均値を算出する平均処理部、53は前記平均処理部
52の出力と前述した閾値計算部5(図14)からの閾
値データとを比較する判定部である。
(図14)の出力が入力され、これをデジタル信号に変
換するA/D変換部、52は該A/D変換部51からの
各パスに対応する相関信号電力データを保持し、それら
の平均値を算出する平均処理部、53は前記平均処理部
52の出力と前述した閾値計算部5(図14)からの閾
値データとを比較する判定部である。
【0048】図8は、この第3の実施の形態の動作を説
明するためのフローチャートである。ここで、前述の場
合と同様に、Jは判定される合成コードすなわちロング
コードの番号、kは1つの合成コードに対する相関出力
の平均値を算出するための複数のシンボルの数を示して
いる。また、iはマルチパスを検出するため遅延期間を
設定するためのチップ数である。
明するためのフローチャートである。ここで、前述の場
合と同様に、Jは判定される合成コードすなわちロング
コードの番号、kは1つの合成コードに対する相関出力
の平均値を算出するための複数のシンボルの数を示して
いる。また、iはマルチパスを検出するため遅延期間を
設定するためのチップ数である。
【0049】また、図9のタイミングチャートにおい
て、横軸は時間を示しており、(1)は受信サンプルデ
ータ、(2)はサンプリングクロックCL、(3)は前
記シフトレジスタ1中のPN符号レジスタ12に格納さ
れる合成符号の切片を示している。この(3)中にハッ
チングがなされている部分は、このタイミングにおいて
ピークが検出されたことを示している。また、(4)は
前記電力計算部3(図14)の出力、(5)は1つの切
片に対するマルチパスの相関出力の平均出力、(6)は
1つの合成コードに対する複数の切片のマルチパス相関
出力の平均値、(7)は判定出力を示している。なお、
図9には、前記kを2とし、iを6とした場合のタイミ
ングチャートが示されている。この場合には、6チップ
時間までの遅延を有するマルチパス信号を利用すること
が可能となる。
て、横軸は時間を示しており、(1)は受信サンプルデ
ータ、(2)はサンプリングクロックCL、(3)は前
記シフトレジスタ1中のPN符号レジスタ12に格納さ
れる合成符号の切片を示している。この(3)中にハッ
チングがなされている部分は、このタイミングにおいて
ピークが検出されたことを示している。また、(4)は
前記電力計算部3(図14)の出力、(5)は1つの切
片に対するマルチパスの相関出力の平均出力、(6)は
1つの合成コードに対する複数の切片のマルチパス相関
出力の平均値、(7)は判定出力を示している。なお、
図9には、前記kを2とし、iを6とした場合のタイミ
ングチャートが示されている。この場合には、6チップ
時間までの遅延を有するマルチパス信号を利用すること
が可能となる。
【0050】この実施の形態におけるロングコード同定
処理が開始されると、まず、ステップS51において、
前記判定すべき合成コードの番号Jが1に初期化され
る。そして、ステップS52およびS53において、前
記kおよびiがそれぞれ初期値1に設定される。これに
より、ステップS54において、前記マッチドフィルタ
1のPN符号レジスタ12に第1番目の合成コード#1
の第1番目の切片(#1.1−0)、すなわち、合成コ
ード#1の第1〜第128チップがロードされる(図9
の期間T1)。そして、前記マッチドフィルタ1におい
て前記受信信号サンプルとこの切片(#1.1−0)と
の相関が算出され、前記電力計算部3からその信号電力
が出力される(S55)。この信号電力が所定の閾値以
上であるときは、そのタイミング情報とともに保持され
(ステップS56)、各パスの相関電力が加算される
(ステップS57)。
処理が開始されると、まず、ステップS51において、
前記判定すべき合成コードの番号Jが1に初期化され
る。そして、ステップS52およびS53において、前
記kおよびiがそれぞれ初期値1に設定される。これに
より、ステップS54において、前記マッチドフィルタ
1のPN符号レジスタ12に第1番目の合成コード#1
の第1番目の切片(#1.1−0)、すなわち、合成コ
ード#1の第1〜第128チップがロードされる(図9
の期間T1)。そして、前記マッチドフィルタ1におい
て前記受信信号サンプルとこの切片(#1.1−0)と
の相関が算出され、前記電力計算部3からその信号電力
が出力される(S55)。この信号電力が所定の閾値以
上であるときは、そのタイミング情報とともに保持され
(ステップS56)、各パスの相関電力が加算される
(ステップS57)。
【0051】なお、前記共通制御チャネルのショートコ
ードにより、あらかじめ相関演算出力が充分大きいタイ
ミングを検出しておくことが可能であり、この場合に
は、前記ステップS56における閾値処理は不要とな
る。すなわち、前述したロングコード同期タイミングの
検出時において、前記各基地局の制御チャネルに共通の
ショートコードSC#0との相関出力の電力を複数シン
ボル分にわたって巡回積分、すなわち、複数シンボル分
の相関ピークを積算し、その最大値および該最大値から
所定時間以内の電力ピークに対応したタイミングを検出
しておく。そして、この選出したタイミングにおける前
記電力計算部3の出力を前記ステップS57で加算する
ようにする。
ードにより、あらかじめ相関演算出力が充分大きいタイ
ミングを検出しておくことが可能であり、この場合に
は、前記ステップS56における閾値処理は不要とな
る。すなわち、前述したロングコード同期タイミングの
検出時において、前記各基地局の制御チャネルに共通の
ショートコードSC#0との相関出力の電力を複数シン
ボル分にわたって巡回積分、すなわち、複数シンボル分
の相関ピークを積算し、その最大値および該最大値から
所定時間以内の電力ピークに対応したタイミングを検出
しておく。そして、この選出したタイミングにおける前
記電力計算部3の出力を前記ステップS57で加算する
ようにする。
【0052】次に、ステップS58に進み、前記iの値
が最大値に達したか否かが判定される。この判定結果が
NOのときは、ステップS59に進み、iを1だけ増加
させて、さらに、ステップS60において、前記PN符
号レジスタ12に格納されている切片を1段循環シフト
させる。これにより、前記PN符号レジスタ12には、
合成コード#1の第1〜第128チップのデータが1チ
ップ循環シフトされた合成コード#1の第128チッ
プ、第1チップ〜第127チップ(#1.1−1)が格
納されることとなる(図9の期間T2)。そして、前記
ステップS55に戻り、受信信号サンプルとこの1チッ
プ循環シフトされた合成コード#1.1−1との相関が
出力される。このとき、図9にハッチングで示すよう
に、相関出力の信号電力が所定値以上(ピーク)となる
と、ステップS56において、その電力値がタイミング
データとともに保持される。以下、前記iの値が設定さ
れた最大値になるまで、この処理が繰り返され、各パス
の相関電力が加算される(ステップS57)。
が最大値に達したか否かが判定される。この判定結果が
NOのときは、ステップS59に進み、iを1だけ増加
させて、さらに、ステップS60において、前記PN符
号レジスタ12に格納されている切片を1段循環シフト
させる。これにより、前記PN符号レジスタ12には、
合成コード#1の第1〜第128チップのデータが1チ
ップ循環シフトされた合成コード#1の第128チッ
プ、第1チップ〜第127チップ(#1.1−1)が格
納されることとなる(図9の期間T2)。そして、前記
ステップS55に戻り、受信信号サンプルとこの1チッ
プ循環シフトされた合成コード#1.1−1との相関が
出力される。このとき、図9にハッチングで示すよう
に、相関出力の信号電力が所定値以上(ピーク)となる
と、ステップS56において、その電力値がタイミング
データとともに保持される。以下、前記iの値が設定さ
れた最大値になるまで、この処理が繰り返され、各パス
の相関電力が加算される(ステップS57)。
【0053】前記ステップS58の判定結果がYESと
なったときは、ステップS61に進み、前記kが最大値
となったか否かが判定される。この判定の結果がNOの
ときは、ステップS62に進み、kの値を1つ増加し
て、前記ステップS53に戻る。そして、この同一の合
成コードJにおける新しい切片k(図9においては、T
7における#1.7−0、すなわち、合成コード#1に
おける第7チップ〜第134チップ)を前記PN符号レ
ジスタ12にロードし、前記受信信号サンプルとの相関
処理を実行する。以下、前述の場合と同様に、iの値が
最大値となるまで、前記PN符号レジスタ12に格納さ
れている当該切片を循環シフトして相関を検出し、ピー
クの相関電力を加算する。そして、kの値が最大値にな
るまで、上述した処理を繰り返し、ステップS61の判
定結果がYESとなると、ステップS63に進み、以上
の処理により算出された各切片における複数のパスの相
関電力の和の平均値が算出される。そして、ステップS
64に進み、該平均値が所定の閾値以上であるか否かを
判定する。
なったときは、ステップS61に進み、前記kが最大値
となったか否かが判定される。この判定の結果がNOの
ときは、ステップS62に進み、kの値を1つ増加し
て、前記ステップS53に戻る。そして、この同一の合
成コードJにおける新しい切片k(図9においては、T
7における#1.7−0、すなわち、合成コード#1に
おける第7チップ〜第134チップ)を前記PN符号レ
ジスタ12にロードし、前記受信信号サンプルとの相関
処理を実行する。以下、前述の場合と同様に、iの値が
最大値となるまで、前記PN符号レジスタ12に格納さ
れている当該切片を循環シフトして相関を検出し、ピー
クの相関電力を加算する。そして、kの値が最大値にな
るまで、上述した処理を繰り返し、ステップS61の判
定結果がYESとなると、ステップS63に進み、以上
の処理により算出された各切片における複数のパスの相
関電力の和の平均値が算出される。そして、ステップS
64に進み、該平均値が所定の閾値以上であるか否かを
判定する。
【0054】このステップS64の判定結果がNOのと
きは、ステップS65に進み、前述の場合と同様に、J
の値が最大値に達しているか否かを判定し、最大値に達
していないときは、ステップS66においてJの値を更
新して、前記ステップS52に進む。一方、前記ステッ
プS64の判定結果がYESのときは、前述したロング
コード同期タイミング検出に誤りがあったとして、前記
ステップS100(図15の(a))に戻る。また、前
記ステップS64の判定結果がYESのときは、ステッ
プS67に進み、当該ロングコードを当該基地局のロン
グコードであると判定する。
きは、ステップS65に進み、前述の場合と同様に、J
の値が最大値に達しているか否かを判定し、最大値に達
していないときは、ステップS66においてJの値を更
新して、前記ステップS52に進む。一方、前記ステッ
プS64の判定結果がYESのときは、前述したロング
コード同期タイミング検出に誤りがあったとして、前記
ステップS100(図15の(a))に戻る。また、前
記ステップS64の判定結果がYESのときは、ステッ
プS67に進み、当該ロングコードを当該基地局のロン
グコードであると判定する。
【0055】このように、この実施の形態によれば、前
述した第1の実施の形態と同様に複数のシンボル分の平
均値を用いることに加えて、複数のパスの相関電力の和
を加算して用いている。したがって、単一のパスの受信
信号を用いる前記第1および第2の実施の形態の場合よ
りも、ノイズやフェージングの影響をより多く排除する
ことが可能となる。
述した第1の実施の形態と同様に複数のシンボル分の平
均値を用いることに加えて、複数のパスの相関電力の和
を加算して用いている。したがって、単一のパスの受信
信号を用いる前記第1および第2の実施の形態の場合よ
りも、ノイズやフェージングの影響をより多く排除する
ことが可能となる。
【0056】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図10のロングコード同定部の機能ブロック図、図
11のフローチャート、および、図12のタイミングチ
ャートを参照して説明する。この実施の形態は、前述し
た第3の実施の形態と同様にマルチパスを利用するもの
であるが、各パスの相関出力の電力をただ単に加算する
のではなく、I、Q成分それぞれの相関出力をフェージ
ング補正した後にレーク合成し、このレーク合成結果を
複数シンボル分平均してから電力を算出する。これによ
り、前記第3の実施の形態よりもより高精度のロングコ
ードの判定が可能となる。なお、この実施の形態は、制
御チャネルが無変調の場合に適用して好適である。
て、図10のロングコード同定部の機能ブロック図、図
11のフローチャート、および、図12のタイミングチ
ャートを参照して説明する。この実施の形態は、前述し
た第3の実施の形態と同様にマルチパスを利用するもの
であるが、各パスの相関出力の電力をただ単に加算する
のではなく、I、Q成分それぞれの相関出力をフェージ
ング補正した後にレーク合成し、このレーク合成結果を
複数シンボル分平均してから電力を算出する。これによ
り、前記第3の実施の形態よりもより高精度のロングコ
ードの判定が可能となる。なお、この実施の形態は、制
御チャネルが無変調の場合に適用して好適である。
【0057】図10において、61は、前記マッチドフ
ィルタ1の出力が直接に入力されるA/D変換器、62
は該A/D変換器の出力に対し、フェージング補正を行
うフェージング補正部である。ここでは、ロングコード
同定に無変調の制御チャネルを用いるものとされてお
り、フェージングによる位相誤差は、マッチドフィルタ
出力のI、Q成分を複数シンボルにわたって平均するこ
とによって推定される。したがって、前記マッチドフィ
ルタ1の出力のフェージング位相誤差をこのフェージン
グ補正部62により補正するようにしている。このよう
に求められた位相誤差に基づき補正係数を算出し、この
補正係数をI、Q成分それぞれの相関ピークに乗じ、フ
ェージング補正を行う。63は、前記フェージング補正
部62から出力される各パスの位相補正された相関出力
をレーク合成し、複数のシンボルに対応するレーク合成
出力の平均値を算出するレーク合成、平均処理部、64
は該レーク合成、平均処理部63の出力の電力(I2+
Q2)を算出する電力計算部、65は前記閾値計算部5
(図14)から供給される閾値と前記電力計算部64の
出力とを比較する判定部である。
ィルタ1の出力が直接に入力されるA/D変換器、62
は該A/D変換器の出力に対し、フェージング補正を行
うフェージング補正部である。ここでは、ロングコード
同定に無変調の制御チャネルを用いるものとされてお
り、フェージングによる位相誤差は、マッチドフィルタ
出力のI、Q成分を複数シンボルにわたって平均するこ
とによって推定される。したがって、前記マッチドフィ
ルタ1の出力のフェージング位相誤差をこのフェージン
グ補正部62により補正するようにしている。このよう
に求められた位相誤差に基づき補正係数を算出し、この
補正係数をI、Q成分それぞれの相関ピークに乗じ、フ
ェージング補正を行う。63は、前記フェージング補正
部62から出力される各パスの位相補正された相関出力
をレーク合成し、複数のシンボルに対応するレーク合成
出力の平均値を算出するレーク合成、平均処理部、64
は該レーク合成、平均処理部63の出力の電力(I2+
Q2)を算出する電力計算部、65は前記閾値計算部5
(図14)から供給される閾値と前記電力計算部64の
出力とを比較する判定部である。
【0058】図11のフローチャートにおいて、ステッ
プS74までは、前述した図8に示した第3の実施の形
態と同一である。そして、この第4の実施の形態におい
ては、ステップS75において、前記マッチドフィルタ
1からの相関出力の電力が所定の閾値を越えているもの
を保持し、ステップS75〜S78のループにより、前
述した場合と同様にマルチパスの相関出力を検出してい
る。なお、前述の場合と同様に、共通制御チャネルのシ
ョートコードにより、あらかじめ相関演算出力が充分大
きいタイミングを検出しておくことが可能であり、この
場合には、ステップS75における閾値処理は不要とな
る。
プS74までは、前述した図8に示した第3の実施の形
態と同一である。そして、この第4の実施の形態におい
ては、ステップS75において、前記マッチドフィルタ
1からの相関出力の電力が所定の閾値を越えているもの
を保持し、ステップS75〜S78のループにより、前
述した場合と同様にマルチパスの相関出力を検出してい
る。なお、前述の場合と同様に、共通制御チャネルのシ
ョートコードにより、あらかじめ相関演算出力が充分大
きいタイミングを検出しておくことが可能であり、この
場合には、ステップS75における閾値処理は不要とな
る。
【0059】図12には、期間T2、T3およびT6に
おいて、第1番目の合成コード#1.1に対する相関出
力のピークが示されている。そして、ステップS79に
おいて検出した各パスのフェージング補正が行われてい
る。この補正はパス毎に異なる補正係数を用いて行われ
る。そして、ステップS80において、フェージング補
正された各パスの相関出力のレーク合成を行う。前述し
たように、この処理を同一の合成コードについての複数
k個の切片に対する相関出力について実行し(ステップ
S82)、ステップS83においてその平均値を算出す
る。図10に示した例においては、第1番目の合成コー
ド#1について、切片#1.1と切片#1.7に対する
レーク合成出力の平均値を算出している。そして、ステ
ップS84に進み、該平均値の電力を算出し、前記閾値
との比較を行っている。
おいて、第1番目の合成コード#1.1に対する相関出
力のピークが示されている。そして、ステップS79に
おいて検出した各パスのフェージング補正が行われてい
る。この補正はパス毎に異なる補正係数を用いて行われ
る。そして、ステップS80において、フェージング補
正された各パスの相関出力のレーク合成を行う。前述し
たように、この処理を同一の合成コードについての複数
k個の切片に対する相関出力について実行し(ステップ
S82)、ステップS83においてその平均値を算出す
る。図10に示した例においては、第1番目の合成コー
ド#1について、切片#1.1と切片#1.7に対する
レーク合成出力の平均値を算出している。そして、ステ
ップS84に進み、該平均値の電力を算出し、前記閾値
との比較を行っている。
【0060】このように、この実施の形態によれば、各
パスのフェージング補正を行ってレーク合成した結果の
平均値を算出し、その電力値を用いてロングコードの同
定を行っているために、前述した第1〜第3の実施の形
態の場合よりも、より高精度の同定を行うことが可能と
なる。
パスのフェージング補正を行ってレーク合成した結果の
平均値を算出し、その電力値を用いてロングコードの同
定を行っているために、前述した第1〜第3の実施の形
態の場合よりも、より高精度の同定を行うことが可能と
なる。
【0061】なお、以上に説明した実施の形態において
は、前記切片は、ロングコードと各セルに共通の特定の
ショートコードとの合成コードの所定チップ数の切片で
あるとして説明したが、これに限られることはない。前
記各セルに固有のロングコードの所定チップ数の一部分
そのものを前記切片として使用したり、あるいは、前記
切片、すなわちロングコードの一部分と各セルに共通の
特定のショートコードとの合成コードに「+1」あるい
は「−1」を乗じて変調した合成コードなどを使用する
こともできる。
は、前記切片は、ロングコードと各セルに共通の特定の
ショートコードとの合成コードの所定チップ数の切片で
あるとして説明したが、これに限られることはない。前
記各セルに固有のロングコードの所定チップ数の一部分
そのものを前記切片として使用したり、あるいは、前記
切片、すなわちロングコードの一部分と各セルに共通の
特定のショートコードとの合成コードに「+1」あるい
は「−1」を乗じて変調した合成コードなどを使用する
こともできる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロングコ
ードサーチ方法によれば、ノイズやフェージングの影響
を取り除いて、ロングコードの同定を行うことができ、
高精度のロングコードサーチを行うことが可能となる。
ードサーチ方法によれば、ノイズやフェージングの影響
を取り除いて、ロングコードの同定を行うことができ、
高精度のロングコードサーチを行うことが可能となる。
【図1】 本発明のロングコードサーチ方法における第
1の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
1の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
【図2】 本発明のロングコードサーチ方法における第
1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】 本発明のロングコードサーチ方法における第
1の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
1の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
【図4】 本発明のロングコードサーチ方法における第
2の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
2の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
【図5】 本発明のロングコードサーチ方法における第
2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図6】 本発明のロングコードサーチ方法における第
2の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
2の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
【図7】 本発明のロングコードサーチ方法における第
3の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
3の実施の形態を説明するためのロングコード同定部の
機能ブロック図である。
【図8】 本発明のロングコードサーチ方法における第
3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図9】 本発明のロングコードサーチ方法における第
3の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
3の実施の形態におけるタイミングチャートの一例であ
る。
【図10】 本発明のロングコードサーチ方法における
第4の実施の形態を説明するためのロングコード同定部
の機能ブロック図である。
第4の実施の形態を説明するためのロングコード同定部
の機能ブロック図である。
【図11】 本発明のロングコードサーチ方法における
第4の実施の形態の動作を説明するためのフローチャー
トである。
第4の実施の形態の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図12】 本発明のロングコードサーチ方法における
第4の実施の形態におけるタイミングチャートの一例で
ある。
第4の実施の形態におけるタイミングチャートの一例で
ある。
【図13】 従来の2段階初期同期方法を説明するため
の図である。
の図である。
【図14】 提案されている初期同期方法における機能
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図15】 提案されている初期同期方法の動作を説明
するためのフローチャートである。
するためのフローチャートである。
【図16】 提案されている初期同期方法の動作を説明
するためのフローチャートである。
するためのフローチャートである。
【図17】 提案されている初期同期方法の動作を説明
するための図である。
するための図である。
1 マッチドフィルタ 2 拡散符号生成部 3、43、64 電力計算部 4 ロングコード同期タイミング判定部 5 閾値計算部 6 ロングコード同定部 11 シフトレジスタ 12 PN符号レジスタ 13 乗算器 14 加算器 21、31、41、51、61 A/D変換部 22、33、44、53、65 判定部 32、42、52 平均処理部 62 フェージング補正部 63 レーク合成、平均処理部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−148980(JP,A) 特開 平7−297805(JP,A) 特開 平6−284108(JP,A) 国際公開95/29535(WO,A1) 樋口 健一 他2名,DS−CDMA 基地局間非同期セルラ方式におけるロン グコードの2段階高速初期同期法,電子 情報通信学会技術研究報告,日本,電子 情報通信学会,1996年 5月20日,RC S96−12,27−32 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38 H04J 13/00
Claims (7)
- 【請求項1】 各セルに固有のロングコードを含む拡
散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミング
を検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこ
の部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置を順次シフトして前記切片を所定個数生成し、 (2)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (3)前記相関演算の出力に基づいて電力を算出し、 (4)当該ロングコードの前記所定個数の切片に対応す
る電力の平均値を算出し、 (5)該平均値が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (6)前記平均値が所定の閾値を越えたときに当該切片
に対応するロングコードを特定し、これによって当該ロ
ングコードに対応するセルを特定することを特徴とする
DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロン
グコードサーチ方法。 - 【請求項2】 各セルに固有のロングコードを含む拡
散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミング
を検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこ
の部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置を順次シフトして前記切片を所定個数生成し、 (2)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (3)当該ロングコードの前記所定個数の切片に対応す
る相関出力の平均値を算出し、 (4)この平均値に基づいて電力を算出し、 (5)この電力が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (6)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定することを特徴とするD
S−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロング
コードサーチ方法。 - 【請求項3】 各セルに固有のロングコードを含む拡
散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミング
を検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこ
の部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置をシフトして複数の部分的コードを定義し、該定義さ
れた各部分的コードに基づくコードを循環シフトするこ
とにより、前記切片を所定個数生成し、 (2)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (3)該相関演算の出力に基づいて電力を算出し、 (4)これら電力のうち所定の閾値を越えた電力を選出
し、 (5)これら選出された電力の平均値を算出し、 (6)該平均値が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (7)前記平均値が所定の閾値を越えたときに当該切片
に対応するロングコードを特定し、これによって当該ロ
ングコードに対応するセルを特定することを特徴とする
DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロン
グコードサーチ方法。 - 【請求項4】 各セルに固有のロングコードと各セル
共通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含
む拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミ
ングを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるい
はこの部分的コードに基づくコード(以下、これらを
「切片」という)によって受信信号のロングコードをサ
ーチする、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式に
おけるロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ショートコードと前記受信信号との相関演算
を行い、該相関出力の電力を複数シンボルにわたって巡
回積分し、 (2)該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの
最大値から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミ
ングを選出し、 (3)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置をシフトして複数の部分的コードを定義し、該定義さ
れた各部分的コードに基づくコードを循環シフトするこ
とにより、前記切片を所定個数生成し、 (4)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (5)該相関演算の出力に基づいて電力を算出し、 (6)これら電力のうち前記選出されたタイミングの電
力の平均値を算出し、 (7)該平均値が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (8)前記平均値が所定の閾値を越えたときに当該切片
に対応するロングコードを特定し、これによって当該ロ
ングコードに対応するセルを特定することを特徴とする
DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロン
グコードサーチ方法。 - 【請求項5】 各セルに固有のロングコードを含む拡
散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミング
を検出した後に、前記ロングコードの一部分あるいはこ
の部分的コードに基づくコード(以下、これらを「切
片」という)によって受信信号のロングコードをサーチ
する、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけ
るロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置をシフトして複数の部分的コードを定義し、該定義さ
れた各部分的コードに基づくコードを循環シフトするこ
とにより、前記切片を所定個数生成し、 (2)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (3)これら相関演算出力から電力を算出し、 (4)これら電力のうち所定の閾値を越えた電力を選出
し、 (5)前記各部分的コードを循環シフトしつつ、前記選
択された電力に対応するI、Q成分の相関演算出力をフ
ェージング補正してレーク合成し、 (6)これらレーク合成結果の平均値を算出し、 (7)この平均値に基づいて電力を算出し、 (8)この電力が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (9)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定することを特徴とするD
S−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロング
コードサーチ方法。 - 【請求項6】 各セルに固有のロングコードと各セル
共通の共通制御チャネルのためのショートコードとを含
む拡散符号系列を用い、前記ロングコードの同期タイミ
ングを検出した後に、前記ロングコードの一部分あるい
はこの部分的コードに基づくコード(以下、これらを
「切片」という)によって受信信号のロングコードをサ
ーチする、DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式に
おけるロングコードサーチ方法であって、 (1)前記ショートコードと前記受信信号との相関演算
を行い、該相関出力の電力を複数シンボル分にわたって
巡回積分し、 (2)該巡回積分結果から前記電力の最大値およびこの
最大値から所定時間以内の電力ピークに対応したタイミ
ングを選出し、 (3)前記ロングコードにおける前記部分的コードの位
置をシフトして複数の部分的コードを定義し、該定義さ
れた各部分的コードに基づくコードを循環シフトするこ
とによって、前記切片を所定個数生成し、 (4)これら切片と前記受信信号との相関演算を行い、 (5)前記各部分的コードを循環シフトしつつ、前記選
出されたタイミングで相関演算出力のI、Q成分をフェ
ージング補正してレーク合成し、 (6)これらレーク合成結果の平均値を算出し、 (7)この平均値に基づいて電力を算出し、 (8)この電力が所定の閾値を越えるまで前記ロングコ
ードを変更し、 (9)前記電力が所定の閾値を越えたときに当該切片に
対応するロングコードを特定し、これによって当該ロン
グコードに対応するセルを特定することを特徴とするD
S−CDMA基地局間非同期セルラシステムにおけるロ
ングコードサーチ方法。 - 【請求項7】 前記切片は各通信チャネルに対応した
ショートコードとロングコードとの合成コードの一部分
であることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれか1
項に記載のDS−CDMA基地局間非同期セルラ方式に
おけるロングコードサーチ方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1763398A JP3300790B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法 |
EP99100692A EP0930723A3 (en) | 1998-01-14 | 1999-01-14 | Direct sequence code division multiple access cellular system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1763398A JP3300790B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11205864A JPH11205864A (ja) | 1999-07-30 |
JP3300790B2 true JP3300790B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=11949281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1763398A Expired - Fee Related JP3300790B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | Ds−cdma基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードサーチ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300790B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3438681B2 (ja) | 1999-11-18 | 2003-08-18 | 日本電気株式会社 | Ds−cdma基地局間非同期セルラにおける初期同期方法 |
AU2001274546A1 (en) * | 2000-06-23 | 2002-01-02 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Pattern identifying method, pattern identifying device, searcher device, and communication terminal |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP1763398A patent/JP3300790B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
樋口 健一 他2名,DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードの2段階高速初期同期法,電子情報通信学会技術研究報告,日本,電子情報通信学会,1996年 5月20日,RCS96−12,27−32 |
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JPH11205864A (ja) | 1999-07-30 |
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