JPH0955715A - スペクトル拡散無線通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散無線通信装置

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JPH0955715A
JPH0955715A JP7205687A JP20568795A JPH0955715A JP H0955715 A JPH0955715 A JP H0955715A JP 7205687 A JP7205687 A JP 7205687A JP 20568795 A JP20568795 A JP 20568795A JP H0955715 A JPH0955715 A JP H0955715A
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JP7205687A
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Shigetoshi Saito
成利 斉藤
Hironori Yoshida
博則 吉田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • H04B1/7115Constructive combining of multi-path signals, i.e. RAKE receivers
    • H04B1/7117Selection, re-selection, allocation or re-allocation of paths to fingers, e.g. timing offset control of allocated fingers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の復調器に対しそれぞれ追従させるべき
パスの指示を適確かつ簡単に与えることを可能とする。 【解決手段】 各パスに追従する複数のディジタルデー
タ復調器31,32,33を相互に独立して動作させる
とともに、これらのディジタルデータ復調器31,3
2,33にそれぞれPN符号を記憶したROM61を有
するPN符号発生器313,323,333を設ける。
そして制御部5において、アドレスラッチ回路64でラ
ッチされたROMアドレスを監視してPNアドレス相対
値を発生し、アドレス加算器63でアドレスカウンタ6
2から発生された基本アドレスに上記PNアドレス相対
値を加算して、この加算アドレスを上記PN符号ROM
61に供給してPN符号を発生させるようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車・
携帯電話システムやコードレス電話システム、無線LA
Nシステム等の無線通信システムで使用される無線通信
装置に係わり、特にスペクトラム拡散通信方式を使用し
て符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multip
le Access )通信を可能としたシステムで使用される装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムに適用する通信
方式の一つとして、干渉や妨害に強いスペクトラム拡散
通信方式が注目されている。スペクトラム拡散通信方式
を使用した無線通信システムは、例えば送信側の装置に
おいて、ディジタル化された音声データや画像データに
対しPSKまたはFSK変調方式等のディジタル変調方
式により変調を行なったのち、この変調された送信デー
タを疑似雑音符号(PNコード;pseudorandom noise c
ode )などの拡散符号を用いて広帯域のベースバンド信
号に変換し、しかるのち無線周波数の信号に変換して送
信する。一方、受信側の装置においては、受信された無
線周波信号に対し、送信側の装置で使用した拡散符号と
同じ符号を用いて逆拡散を行ない、しかるのちPSKま
たはFSK復調方式などのディジタル復調方式によりデ
ィジタル復調を行なって受信データを再生するように構
成されている。
【0003】ところで、この種のシステムでは、マルチ
パス対策の一つとしてRAKE受信方式が採用されてい
る。すなわち、無線通信システムでは、送信側の装置か
ら送信された無線波が、受信側の装置に直接届く場合も
あればビルや山で反射して届く場合もある。このように
1つの無線波が複数のパスを経て受信側装置に到達する
と、受信側装置のアンテナ端では上記複数のパスを経由
した無線波がベクトル合成されて受信レベルの低下が生
じる。この現象をマルチパスと呼んでいる。マルチパス
が発生すると、例えば無線チャネルの帯域幅が30kH
z程度の狭いシステムでは場合により無線信号が受信装
置で全く受信できなくなるが、スペクトル拡散通信シス
テムでは無線チャネルの帯域幅が広いため無線信号は一
部が欠損しながらも必ず受信される。
【0004】そこで、スペクトル拡散通信装置では、一
つのアンテナで受信されたマルチパス受信波信号を1拡
散符号長(1チップ)単位で分離して複数の独立した復
調器に入力し、これらの復調器においてそれぞれパスに
対応する拡散符号で逆拡散を行なって受信信号を復調
し、この復調された複数のパスの受信信号をシンボル合
成して受信データを再生する受信方式が採用されてい
る。この受信方式を、受信信号を熊手のように集めて合
成することからRAKE(熊手)受信方式と呼んでい
る。RAKE受信方式を用いると時間ダイバーシチが行
なわれることになり、マルチパスが発生している場合の
受信品質を大幅に高めることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
RAKE受信方式では、各パスごとに設けられた復調器
に対しそれぞれ追従させるべきパスに対応するチップ位
相の拡散符号を与えるために、例えば共通の拡散符号発
生器から発生された拡散符号を遅延回路により必要なチ
ップ数だけ遅延して与えるようにしている。すなわち、
遅延回路の遅延量を可変設定することにより拡散符号の
チップ位相を最適値に設定するようにしている。このた
め、チップ位相を正確に設定することが難しく、また遅
延回路は一般にシフトレジスタにより構成されるため遅
延量の最大値がシフトレジスタの段数により規制され、
さらに遅延量または移相量の最大値を大きくしようとす
ると回路構成の大形化を招くという問題を生じていた。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、複数のディジタルデー
タ復調器に対しそれぞれ追従させるべきパスの指示を適
確かつ簡単に与えることができるようにし、これにより
簡単な構成でありながら高いRAKE受信効果を得るこ
とができるスペクトル拡散無線通信装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明のスペクトル拡散無線通信装置は、伝送路を
介して到来したマルチパス無線信号波をパスごとに各々
独立して追従し復調する複数のディジタルデータ復調手
段を設けるとともに、拡散符号系列の内容を予め記憶し
た拡散符号記憶手段を設け、かつ上記複数のディジタル
データ復調手段に各々対応して読出アドレス発生手段を
設けている。そして、これらの読出アドレス発生手段か
らそれぞれ読出アドレスを発生して拡散符号記憶手段に
供給することにより、拡散符号記憶手段から拡散符号を
読み出して各ディジタルデータ復調手段に与えるように
し、かつアドレス制御手段により、上記拡散符号記憶手
段から上記複数のディジタルデータ復調手段に与えられ
る各拡散符号系列の内容を監視し、その監視結果を基に
上記複数の読出アドレス発生手段が発生する読出アドレ
スの値を可変制御するようにしたものである。
【0008】すなわち、拡散符号系列はアドレス指定に
より拡散符号記憶手段から順次読み出されて各ディジタ
ルデータ復調手段にそれぞれ与えられることになる。し
たがって、拡散符号記憶手段に対する読出アドレスを適
宜指定するだけで各ディジタルデータ復調手段に対しそ
れぞれ異なる最適なチップ位相で拡散符号を与えること
が可能となり、これにより各ディジタルデータ復調手段
に与える拡散符号のチップ位相を極めて簡単にしかも正
確に設定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、この発明の第1の実施の
形態に係わるスペクトル拡散無線通信装置の受信系の要
部構成を示す回路ブロック図である。
【0010】基地局から無線伝送路を介して到来したマ
ルチパス無線信号波は、図示しないアンテナで受信され
たのちアナログ受信機で無線周波数からベースバンド周
波数にダウンコンバートされる。そして、この受信ベー
スバンド信号(マルチパス受信信号)は、アナログ/デ
ィジタル変換器(A/D)1において所定のサンプリン
グ周期でディジタル化されたのち、サーチ受信機2およ
び3個のディジタルデータ復調器31,32,33にそ
れぞれ入力される。なお、ディジタルデータ復調器を3
個設けた理由は、マルチパス受信信号を時間ダイバーシ
チを使用して高S/Nで受信するためと、通信中に接続
先の基地局を無線チャネルを切断せずに切り替える所謂
ソフトハンドオフを行なうためである。
【0011】サーチ受信機2は、基地局から送信された
パイロット信号を受信復調するもので、基本的に各ディ
ジタルデータ復調器31,32,33と同じ構成であ
る。3個のディジタルデータ復調器31,32,33
は、前記A/D変換器1のサンプリングクロックを基準
クロックとして独自クロックを生成し、この独自クロッ
クにより互いに独立して動作するもので、それぞれ初期
捕捉部、クロック追尾部およびデータ復調部を備えてい
る。このうちデータ復調部は、位相補償部311,32
1,331と、乗算器312,322,332と、PN
符号発生器313,323,333と、アキュムレータ
314,324,334とを備えている。
【0012】位相補償部311,321,331では、
時間ダイバーシチのために受信信号の位相補償が行なわ
れる。乗算器312,322,332では、上記位相補
償部311,321,331から出力された受信信号
に、PN符号発生器313,323,333から発生さ
れたPN符号が乗算され、これにより上記受信信号のス
ペクトル逆拡散が行なわれる。アキュムレータ314,
324,334では、上記乗算器312,322,33
2から出力された逆拡散後の受信信号の積分が行なわ
れ、その積分出力がシンボル合成器4にそれぞれ入力さ
れる。
【0013】シンボル合成器4は、上記各ディジタルデ
ータ復調器31,32,33から出力された受信信号の
積分出力を合成してデータ成分を再生し、この再生デー
タ成分を図示しないデータ判定部に供給する。データ判
定部は、上記再生データ成分のレベル判定などを行なう
ことにより受信データを再生する。
【0014】ところで、上記PN符号発生器313,3
23,333は次のように構成される。図2はその構成
を示す回路ブロック図である。すなわち、PN符号発生
器313,323,333は、それぞれPN符号ROM
61と、基本アドレスを発生するアドレスカウンタ62
と、アドレス加算器63と、アドレスラッチ回路64と
を備えている。
【0015】このうちまずPN符号ROM61には、基
地局との間で予め定められたPN符号がチップ単位で
「0」番地から順に記憶してある。PN符号の周期2n
は例えば215に設定される。図3はそのメモリ空間の構
成を示したものである。
【0016】アドレスカウンタ62は、各ディジタルデ
ータ復調器31,32,33で個別に生成されるチップ
クロックをカウントすることにより0から215−1まで
変化する基本アドレスを発生する。アドレス加算器63
は、上記アドレスカウンタ62から出力された基本アド
レスに後述する制御部5から供給されるPNアドレス相
対値を加算し、この加算後のアドレスをROMアドレス
として上記PN符号ROM61に供給する。
【0017】アドレスラッチ回路64は、制御部5から
PNチェック信号が供給された時点で上記アドレス加算
器63から出力されたROMアドレスをラッチするもの
で、このラッチしたROMアドレスを制御部5へ出力す
る。なお、PNチェック信号は制御部5から3つのディ
ジタルデータ復調器31,32,33に対し共通に供給
される。
【0018】制御部5は、例えばマイクロコンピュータ
を主制御部として備えたもので、RAKE受信に係わる
制御機能として、マルチパスの位置を検出するパス位置
検出手段と、ROMアドレス監視手段と、ROMアドレ
ス変更制御手段とを備えている。
【0019】パス位置検出手段は、サーチ受信機2で受
信されたパイロット信号からマルチパスのパス位置を検
出する。ROMアドレス監視手段は、3つのディジタル
データ復調器31,32,33に対し任意のタイミング
でPNチェック信号をそれぞれ供給し、これにより現時
点のROMアドレスをラッチさせる。そして、このラッ
チROMアドレスを各ディジタルデータ復調器31,3
2,33からそれぞれ読み込んで、現時点で各ディジタ
ルデータ復調器31,32,33が追従しているパスを
確認する。
【0020】ROMアドレス変更制御手段は、上記パス
位置検出手段によるパス位置の検出結果と、上記ROM
アドレス監視手段により確認した現時点で追従している
パス位置とに基づいて、各ディジタルデータ復調器3
1,32,33ごとに最適なPNアドレス相対値を算出
し、これらのPNアドレス相対値を対応するディジタル
データ復調器31,32,33のPN符号発生器31
3,323,333に供給する。
【0021】次に以上のように構成された装置の動作を
説明する。いま仮に、通信中の基地局BSと移動局MS
との間で例えば図4に示すごとくマルチパスが発生して
いるものとする。すなわち、移動局MSでは、第1のパ
スpas1を介して直接波が受信され、またビルで反射
された反射波および山等で反射された反射波がそれぞれ
第2および第3のパスpas2,pas3を介してそれ
ぞれ受信されている。
【0022】そして、移動局MSの各ディジタルデータ
復調器31,32,33では、それぞれ上記各パスpa
s1,pas2,pas3に対応して、PN符号ROM
61に対し図6に示すごとくROMアドレスAD1,A
D2,AD3が供給されている。
【0023】一方、この状態でマルチパスの状態が変化
したとする。このマルチパスの状態変化はサーチ受信機
2において検出される。すなわち、サーチ受信機2で
は、基地局BSから到来するパイロット信号が受信復調
され、その復調信号は制御部5に入力される。制御部5
は、上記パイロット信号の復調信号を基に、各パスpa
s1,pas2,pas3の相対位置を判定する。例え
ば、いま各パスpas1,pas2,pas3によるパ
イロット信号の受信タイミングが図5(a)に示す関係
にあったとすれば、パスpas1に対するpas2およ
びpas3の位置はそれぞれPN符号の2チップおよび
3チップと判定される。
【0024】またこのとき制御部5は、上記各ディジタ
ルデータ復調器31,32,33における現在のROM
アドレスAD1,AD2,AD3を確認するために、各
ディジタルデータ復調器31,32,33に対しPNチ
ェック信号を供給する。そうすると、各ディジタルデー
タ復調器31,32,33のPN符号発生器313,3
23,333では、それぞれ図6に示すごとく上記PN
チェック信号の立上がりにおいて、その時点でのROM
アドレスAD1,AD2,AD3がラッチされる。図6
の例ではROMアドレスAD1,AD2,AD3として
それぞれ「501」,「503」,「508」がラッチ
される。
【0025】制御部5は、これらのラッチROMアドレ
スAD1′,AD2′,AD3′をそれぞれ読み込み、
これらのラッチROMアドレスAD1′,AD2′,A
D3′から対応するディジタルデータ復調器31,3
2,33が現時点で追従しているパスの位置を判定す
る。図6の例では、ディジタルデータ復調器31は先行
波に追従し、ディジタルデータ復調器32は先行波から
(503−501=2)チップ離間したパスに追従し、
さらにディジタルデータ復調器33は先行波から(50
8−501=7)チップ離間したパスに追従している場
合を示している。
【0026】次に制御部5は、各ディジタルデータ復調
器31,32,33が現在追従しているパスの位置と、
上記パイロット信号の受信結果より検出した最新のパス
位置とを比較する。そして、この場合にはディジタルデ
ータ復調器33が現在追従しているパス位置(先行波の
パスから7チップ離間した位置)が、パイロット信号に
より検出した最新のパスpas3の位置(先行波のパス
pas1から3チップ離間した位置)と異なるため、デ
ィジタルデータ復調器33が追従すべきパス位置を変更
させるべくROMアドレスを制御する。
【0027】すなわち、いま仮にディジタルデータ復調
器33に供給しているPNアドレス相対値が「52」だ
ったとする。この場合、先行波から7チップ離間したパ
スに追従しているディジタルデータ復調器33を3チッ
プ離間したパスに追従させ直すためには、PNアドレス
相対値を 52−(7−3)=48 に変更してディジタルデータ復調器33のPN符号発生
器333に供給すればよい。
【0028】このようにすると、ディジタルデータ復調
器33のPN符号発生器333では、アドレスカウンタ
62から出力された基本アドレスにアドレス加算器63
で加算されるPNアドレス相対値がそれまでの52から
48に変化する。このため、ディジタルデータ復調器3
3のPN符号ROM61から読み出されるPN符号のチ
ップ位置は新たな値にシフトし、ディジタルデータ復調
器33では以後このチップ位置が変更された新たなPN
符号により受信信号の逆拡散が行なわれる。
【0029】すなわち、ディジタルデータ復調器33が
追従するパスが瞬時に4チップ分シフトされたことにな
る。なお、以上の説明ではパスpas1とパスpas
2,pas3との間の距離が2チップおよび3チップと
いうようにPN符号のチップ倍になっている場合を例に
とって説明したが、パス間の距離が必ずしもPN符号の
チップ倍になるとは限らない。例えば図5(b)に示す
ようにパスpas1とパスpas2,pas3との間の
距離が1.7チップおよび3.1チップになる場合があ
る。
【0030】この場合には、例えば上記パス間の距離を
四捨五入してPN符号のチップ倍に近似し、この近似し
たチップ数だけ離間するようにPNアドレス相対値を変
更する。このようにすると、PN符号発生器313,3
23,333から出力されるPN符号の位相は、ROM
アドレスの変更直後においてはディジタルデータ復調器
31,32,33が追従する正確なパス位置にならな
い。しかし、各ディジタルデータ復調器31,32,3
3にはクロック追尾部が備えられており、この既ロック
追尾部の追尾動作により、受信信号とPN符号との位相
は相対的に徐々に調整されて正確に一致することにな
る。
【0031】以上のようにこの実施の形態では、各パス
に追従する複数のディジタルデータ復調器31,32,
33を相互に独立して動作するように構成するととも
に、これらのディジタルデータ復調器31,32,33
にそれぞれPN符号発生器313,323,333を設
け、これらのPN符号発生器313,323,333に
それぞれPN符号を記憶したROM61と、アドレスカ
ウンタ62およびアドレス加算器63からなるアドレス
発生部と、アドレスラッチ回路64とを設けている。そ
して、制御部5において、上記アドレスラッチ回路64
でラッチされたROMアドレスを監視し、このROMア
ドレスがパスを追従させる上での最適なアドレス値とな
るようにPNアドレス相対値を発生して上記ROMアド
レスを制御するようにしている。
【0032】したがって、各ディジタルデータ復調器3
1,32,33ごとに、追従させるべきパスの位置に応
じてPN符号のチップ位相を随時正確かつ簡単に設定す
ることが可能となり、これにより常に高品質のRAKE
受信を行なうことができる。また比較的簡単な構成で如
何なるパス位置にも応答性良く対応することができる。
【0033】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
1個のPN符号ROMを複数のディジタルデータ復調器
に対し共通に設け、これらのディジタルデータ復調器の
ROMアドレス発生器により上記PN符号ROMをそれ
ぞれアクセスしてPN符号を発生させるようにしたもの
である。
【0034】図7は、この実施の形態に係わるスペクト
ル拡散無線通信装置の受信系の要部構成を示す回路ブロ
ック図である。なお、同図において前記図7と同一部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0035】この実施の形態の通信装置は、1個のPN
符号ROM60を有している。このPN符号ROM60
には、前記図3に示したように周期が215に設定された
PN符号が予め記憶してある。
【0036】3個のディジタルデータ復調器71,7
2,73には、それぞれROMアドレス発生器315,
325,335が設けられている。このROMアドレス
発生器315,325,335は、各々ディジタルデー
タ復調器71,72,73内で生成されるクロックに同
期して互いに独立してROMアドレスを発生するもの
で、発生したROMアドレスを外部アドレスバスを介し
て上記PN符号ROM60に供給する。このアクセスに
対しPN符号ROM60から読み出されたPN符号は、
外部データバスを介してディジタルデータ復調器71,
72,73の乗算器312,322,332に入力され
る。
【0037】図8は上記ROMアドレス発生器315,
325,335の構成を示す回路ブロック図であり、基
本アドレスを発生するアドレスカウンタ62と、このア
ドレスカウンタ62から発生された基本アドレスに制御
部5から出力されたPNアドレス相対値を加算してRO
Mアドレスを出力するアドレス加算器63と、アドレス
ラッチ回路64とから構成される。すなわち、前記図2
に示したPN符号発生器61からPN符号ROM31
1,321,331を除いた構成と同じ構成となってい
る。
【0038】このような構成であるから、各ディジタル
データ復調器71,72,73のROMアドレス発生器
315,325,335では、それぞれ制御部5の指示
にしたがって所望のパスに追従させるためのROMアド
レスが独立して発生され、これらのROMアドレスは外
部アドレスバスを介してPN符号ROM60に供給され
る。なお、各ROMアドレス発生器315,325,3
35は独自クロックで動作しているため、ROMアドレ
スの発生タイミングが一致する確率は少ない。しかし、
ROMアドレスの発生タイミングが一致した場合に備え
て、外部アドレスバス上またはPN符号ROM60に調
停回路を備えておくとよい。
【0039】ROMアドレスが供給されるとPN符号R
OM60からは、当該アドレスに対応するチップ位相で
PN符号が読み出され、このPN符号は外部データバス
を介して対応するディジタルデータ復調器71,72,
73の乗算器312,322,332に供給される。こ
のため、乗算器312,322,332では、上記受信
信号の逆拡散が行なわれ、各パスの受信波の復調が行な
われる。
【0040】したがってこの実施の形態においても、前
記第1の実施の形態と同様に各ディジタルデータ復調器
71,72,73ごとに、追従させるべきパスの位置に
応じてPN符号のチップ位相を随時正確かつ簡単に設定
することが可能となり、これにより常に高品質のRAK
E受信を行なうことができる。しかも、この実施の形態
によれば、PN符号ROM60を3個のディジタルデー
タ復調器71,72,73に対し共通に設けているた
め、各ディジタルデータ復調器ごとにPN符号ROMを
設ける場合に比べてROMの数または容量を減らすこと
ができ、これにより回路構成の小形化およびコストダウ
ンを図ることが可能となる。
【0041】(第3の実施の形態)スペクトル拡散無線
通信装置では、通信開始時にPN符号同期を如何に速く
確立するかが重要な課題となっている。PN符号の初期
捕捉方式としては、一般にサーチ受信機を用いて符号位
置を探す方式と、独立に動作する複数のディジタルデー
タ復調器のうちの一つを選んでスライディング相関法に
よりPN符号に対する初期同期を確立する方式とがあ
る。
【0042】この実施の形態は、サーチ受信機を用いて
符号位置を探す方式にこの発明を適用したものである。
すなわち、サーチ受信機は図9に示すごとくPN符号発
生器20と、乗算器21と、積分ダンプフィルタ22
と、自乗器23とから構成される。PN符号発生器20
は、図10に示すごとくPN符号ROM201と、アド
レスカウンタ202と、アドレス加算器203とから構
成される。PN符号ROM201には周期が215に設定
されたPN符号が予め記憶されている。アドレスカウン
タ202は、チップクロックをカウントすることにより
0から215−1まで変化する基本アドレスを発生する。
アドレス加算器203は、上記基本アドレスに図示しな
い制御部から供給されるPNアドレス相対値を加算し、
その加算値をROMアドレスとして上記PN符号ROM
201に供給する。
【0043】このような構成において、基地局から送信
された信号をサーチする場合には、制御部はまずPN符
号発生器20に対しPNアドレス相対値「0」を与え
る。このため、アドレスカウンタ202から発生された
基本アドレスはそのまま読出アドレスとしてPN符号R
OM201に供給され、この結果PN符号ROM201
からは上記基本アドレスに応じてPN符号の読み出しが
行なわれる。また、このときサーチ受信機では、上記P
N符号により逆拡散された受信信号の8シンボル分が積
分ダンプフィルタ22で積分され、その積分値つまり上
記受信信号とPN符号との相関出力が自乗器23で自乗
されて電力値となり制御部に入力される。制御部はこの
受信電力値を記憶する。
【0044】制御部は次にPNアドレス相対値を「1」
に設定してPN符号発生器20に与える。PN符号発生
器20では、基本アドレスに上記PNアドレス相対値
「1」を加算したROMアドレスが発生され、このRO
Mアドレスに応じてPN符号ROM201からPN符号
が読み出される。また、このときサーチ受信機では、上
記PN符号により逆拡散された受信信号の8シンボル分
が積分ダンプフィルタ22で積分され、その積分値つま
り上記受信信号とPN符号との相関出力が自乗器23で
自乗されて電力値となって制御部に入力される。制御部
はこの受信電力値を記憶する。
【0045】以下同様に制御部は、PNアドレス相対値
を変化させるごとにそのときの受信信号とPN符号との
相関出力の電力値を読み込んで記憶する。そして、この
記憶した各受信電力値のうち最大のものを選択し、この
ときのROMアドレスを初期同期情報とする。
【0046】このような構成であれば、発生させるべき
PN符号のチップ位相を極めて簡単かつ正確に指定する
ことができ、これにより安定な初期同期動作を行なうこ
とができる。
【0047】(第4の実施の形態)この実施の形態は、
スライディング相関法を使用して初期同期を確立する方
式にこの発明を適用したものである。
【0048】図11はこの実施の形態に係わるスペクト
ル拡散無線通信装置のディジタルデータ復調器の構成を
示す回路ブロック図である。このディジタルデータ復調
器は、データ復調部81と、初期捕捉部82と、クロッ
ク追尾部83と、PN符号ROMを使用したPN符号発
生部84と、電圧制御発振器(VCO)85とを備えて
いる。
【0049】このうちデータ復調部81は、受信信号を
位相補償部811で位相補償したのち、乗算器812で
PN符号発生器84から発生されたPN符号と乗算して
逆拡散を行ない、その出力信号をアキュムレータ813
で積分することにより復調データ成分を再生するように
構成されている。
【0050】初期捕捉部82は、スライディング相関法
によりPN符号同期の初期捕捉動作を行なうもので、受
信信号の所定のシンボル分の積分値を求めるごとにPN
符号の発生位相を1/4〜1チップずつずらしていき、
所定レベル以上の受信電力レベルが観測された時点で同
期捕捉動作をクロック追尾部83に移行させるものであ
る。
【0051】すなわち、受信信号は乗算器821におい
てPN符号発生器84から発生されたPN符号と乗算さ
れて逆拡散されたのち、その出力信号の所定シンボル分
が積分ダンプフィルタ822で積分される。そして、そ
の積分値つまり上記受信信号とPN符号との相関出力
は、自乗器823で自乗されることで電力値に変換され
てしきい値比較部824に入力され、このしきい値比較
部824でしきい値と比較される。モード設定部825
は、上記しきい値比較部824においてしきい値以上の
受信電力値が検出されるまでの期間は初期捕捉モードに
設定して、切替スイッチ826を初期捕捉部82側に設
定する。これに対し、しきい値以上の受信電力値が検出
されると、モードを初期捕捉モードからクロック追尾モ
ードに移行させ、切替スイッチ826をクロック追尾部
83側に切り替える。
【0052】クロック追尾部83は、PN符号発生器8
4からPN符号とは別に発生されるPN符号Early
およびPN符号Lateを用いて、次のようにクロック
追尾動作を行なう。
【0053】すなわち、PN符号発生器84からは、初
期捕捉部82に供給しているPN符号に対し位相が1/
2チップ進んだPN符号Earlyと、位相が1/2チ
ップ遅れたPN符号Lateが出力される。図12はこ
れらのPN符号の位相関係を示すものである。受信信号
は乗算器831,832でそれぞれ上記PN符号Ear
lyおよびPN符号Lateと乗算されて逆拡散された
のち、その各出力信号の所定シンボル分が積分ダンプフ
ィルタ833,834でそれぞれ積分される。そして、
その各積分値つまり上記受信信号と上記PN符号Ear
lyおよびPN符号Lateとの相関出力は、それぞれ
自乗器835,836で自乗されることにより電力値に
変換されたのち加算器837で相互に加算される。そし
て、その加算出力信号はループフィルタ838で平滑さ
れたのち、クロック位相の可変指示信号として上記切替
スイッチ826を介して電圧制御発振器(VCO)85
に供給される。
【0054】図13は、上記初期捕捉部82およびクロ
ック追尾部83において得られる信号波形の一例を示す
もので、(a)はPN符号発生器84から発生されたP
N符号の位相が受信信号のPN符号の位相と一致してい
るときに初期捕捉部82の自乗器823から出力される
PN符号相関出力の電力値である。これに対し(b),
(c)は、それぞれPN符号EarlyおよびPN符号
Lateの位相が受信信号のPN符号の位相と一致して
いるときにクロック追尾部83の自乗器835,836
から出力されるPN符号相関出力の電力値であり、
(d)はクロック追尾部83の加算器837から出力さ
れる相関出力の電力値である。
【0055】このような構成であるから、例えばいまク
ロック追尾部83の加算器837から出力された相関出
力の電力値が図13(d)のAの位置にあったとすれ
ば、クロック追尾部83からVCO85へはクロック位
相を遅らせるための指示信号が供給される。このため、
PN符号発生器84から発生されるPN符号の位相は遅
れ方向に変化し、これにより上記加算器837の相関出
力レベルはAの位置からBの位置へ移動する。これに対
し、加算器837の相関出力の電力値が図13(d)の
Cの位置にあった場合には、クロック追尾部83からV
CO85へはクロック位相を進ませるための指示信号が
供給される。このため、PN符号発生器84から発生さ
れるPN符号の位相は進み方向に変化し、これにより上
記加算器837の相関出力レベルはCの位置からBの位
置へ移動する。
【0056】Bの位置は、図13(a)から明らかなよ
うにデータ復調部81のアキュムレータ813から出力
される復調データ成分の出力レベルが最大となる位置で
あり、クロック追尾部83は加算器837の相関出力レ
ベルのピークがこのBの位置に近付くようにVCO85
を介してPN符号発生器84のPN符号発生位相を制御
する。
【0057】このような構成であれば、受信信号に対す
るPN符号の同期をより速くかつ正確に確立することが
できる。また、PN符号発生器84にはPN符号を予め
記憶したPN符号ROMを使用しているので、PN符号
の位相を簡単かつ正確に制御することができる。
【0058】ここで、このスライディング法を用いた初
期捕捉方式による符号同期捕捉時間を計算してみる。い
ま例えば拡散符号長を215、チップクロック周波数を
1.23MHz、シンボルクロック周波数を19.2K
Hzとし、しきい値比較部824で1シンボルごとにし
きい値比較を行ない、VCO85でPN符号の位相を1
/2チップずつずらしていくものとすると、符号同期捕
捉時間の最大値Tsmaxは、 Tsmax =215×2×64/1.23MHz =3.4秒 となり、また符号同期捕捉時間の平均値Tsavl は、
1.7秒となる。
【0059】ちなみに、前記第3の実施の形態において
述べたサーチ受信機を用いた初期同期捕捉方式では、P
Nアドレス相対値をPN符号長である215回変化させる
必要があるので、上記条件と同様にチップクロック周波
数を1.23MHz、シンボルクロック周波数を19.
2KHzとすると、8シンボル長サーチを行なうには、 215×64×8/1.23MHz=13.6秒 野時間が必要となり、スライディング方式に比べると長
時間になる。
【0060】(第5の実施の形態)この実施の形態は、
PN符号発生器にPN符号ROMを使用していることに
着目して上記第4の実施の形態をさらに改良したもの
で、PN符号ROMにおけるPN符号の記憶領域を3分
割し、初期捕捉に際し3個のディジタルデータ復調器を
いずれも動作させ、これらのディジタルデータ復調器が
それぞれ上記3分割した各記憶領域のPN符号によりス
ライディング相関を行なうようにしたものである。
【0061】すなわち、PN符号ROMは図14に示す
ごとく0〜10922番地からなる第1の領域と、10
923〜21845番地からなる第2のの領域と、21
846〜32767(215−1)番地からなる第3の領
域とに3分割される。
【0062】この実施の形態のスペクトル拡散無線通信
装置は、例えば図7に示すように独立動作する3個のデ
ィジタルデータ復調器71〜73を備え、これらのディ
ジタルデータ復調器71〜73は初期捕捉に際してそれ
ぞれ並行して上記PN符号ROM60の各領域をアドレ
ス指定してPN符号を読み出し、このPN符号を用いて
スライディング相関を行なう。
【0063】例えば、ディジタルデータ復調器71はP
N符号ROM60の第1の領域の先頭番地「0」からア
ドレス指定を行なってそのPN符号によりスライディン
グ相関を行ない、またディジタルデータ復調器71はP
N符号ROM60の第2の領域の先頭番地「1092
3」からアドレス指定を行なってそのPN符号によりス
ライディング相関を行ない、さらにディジタルデータ復
調器71はPN符号ROM60の第3の領域の先頭番地
「21846」からアドレス指定を行なってそのPN符
号によりスライディング相関を行なう。
【0064】このような構成であるから、3個のディジ
タルデータ復調器71〜73によりPN符号ROM60
の3つの異なる領域のPN符号により並行してスライデ
ィング相関が行なわれるので、3個のディジタルデータ
復調器の中から1個を選択してこの復調器において初期
捕捉を行なう場合に比べて、初期捕捉に要する平均的な
時間を1/3に短縮することができる。ちなみに、第4
の実施の形態において述べた条件の下では、符号同期捕
捉時間の最大値Tsmax は、 Tsmax =1.1秒 となる。
【0065】なお、各ディジタルデータ復調器71〜7
3がアドレス指定すべきPN符号ROM60の各領域の
設定手段としては、ROMアドレス発生器315,32
5,335内に設けられているアドレスカウンタ62の
カウント値を各領域のアドレスに応じてプリセットする
方式や、制御部から出力されるPNアドレス相対値を各
領域のアドレスに応じてプリセットする方式などが考え
られる。
【0066】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではない。例えば、前記各実施の形態では、
ディジタルデータ復調器を3個設けた場合を例にとって
説明したが4個以上設けた場合にこの発明を適用しても
よく、またPN符号を記憶する記憶手段としてはROM
以外にE2 PROMやRAM、ICカードメモリなどの
他の種類の記憶素子を使用してもよい。
【0067】その他、読出アドレス発生手段の構成やア
ドレス制御手段の制御内容、初期捕捉制御の手順および
制御内容、無線通信装置の構成、適用対象となる無線通
信システムの種類等についても、この発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施できる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、マル
チパス無線信号波をパスごとに各々独立して追従し復調
する複数のディジタルデータ復調手段を設けるととも
に、拡散符号系列の内容を予め記憶した拡散符号記憶手
段を設け、この記憶手段から読み出されるPN符号を制
御部で監視しながら上記記憶手段をアドレス指定するこ
とでPN符号を所望のチップ位相から発生させるように
している。
【0069】したがってこの発明によれば、複数の復調
器に対しそれぞれ追従させるべきパスの指示を適確かつ
簡単に与えることができ、これにより簡単な構成であり
ながら高い受信品質を得ることができるスペクトル拡散
無線通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係わるスペクト
ル拡散無線通信装置の受信系の要部構成を示す回路ブロ
ック図。
【図2】図1に示した装置におけるPN符号発生器の構
成を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示したPN符号発生器に設けられるPN
符号ROMのメモリ空間を示す図。
【図4】マルチパスの一例を示す模式図。
【図5】マルチパスによる無線波の受信状態の一例を示
す図。
【図6】図2に示したPN符号発生器の動作説明に用い
るタイミング図。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係わるスペクト
ル拡散無線通信装置の受信系の要部構成を示す回路ブロ
ック図
【図8】図7に示した装置におけるPN符号発生器の構
成を示す回路ブロック図。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係わるスペクト
ル拡散無線通信装置におけるサーチ受信機の構成を示す
回路ブロック図。
【図10】図9に示したサーチ受信機のPN符号発生器
の構成を示す回路ブロック図。
【図11】この発明の第4の実施の形態に係わるスペク
トル拡散無線通信装置におけるディジタルデータ復調器
の構成を示す回路ブロック図。
【図12】図11に示したディジタルデータ復調器のP
N符号発生器から出力される3種類のPN符号の位相関
係を示す図。
【図13】図11に示したディジタルデータ復調器によ
るクロック追尾動作を説明するための信号波形図。
【図14】この発明の第4の実施の形態に係わるPN符
号ROMのメモリ空間の構成を示す図。
【符号の説明】
1…アナログ/ディジタル変換器(A/D) 2…サーチ受信機 31,32,33,71,72,73…ディジタルデー
タ復調器 4…シンボル合成器 5…制御部 20…PN符号発生器 21…乗算器 22…積分ダンプフィルタ 23…自乗器 60,61,201…PN符号ROM 62,202…アドレスカウンタ 63,203…アドレス加算器 64…アドレスラッチ回路 81…データ復調部 82…初期捕捉部 83…クロック追尾部 84…PN符号発生器 85…電圧制御発振器(VCO) 201…PM符号ROM 311,321,331…位相補償部 312,322,332…乗算器 313,323,333…PN符号発生器 314,324,334…アキュムレータ 315,325,335…ROMアドレス発生器 811…位相補償部 812,821,831,832…乗算器 813…アキュムレータ 822,833,834…積分ダンプフィルタ 823,835,836…自乗器 824…しきい値比較部 825…モード設定部 826…切替スイッチ 837…加算器 838…ループフィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介して到来したマルチパス無線
    信号波をパスごとに各々独立して追従し復調するための
    複数のディジタルデータ復調手段と、 これらのディジタルデータ復調手段における無線信号波
    の復調に必要な拡散符号系列の内容を予め記憶した拡散
    符号記憶手段と、 前記複数のディジタルデータ復調手段の各々に対応して
    設けられ、独自クロックに同期して読出アドレスを発生
    し、この読出アドレスを前記拡散符号記憶手段に供給す
    ることで拡散符号系列の内容を選択的に読み出して対応
    する前記ディジタルデータ復調手段に与えるための複数
    の読出アドレス発生手段と、 前記拡散符号記憶手段から前記複数のディジタルデータ
    復調手段に与えられる各拡散符号系列の内容を監視し、
    その監視結果を基に前記複数の読出アドレス発生手段が
    発生する読出アドレスを可変制御するアドレス制御手段
    とを具備したことを特徴とするスペクトル拡散無線通信
    装置。
  2. 【請求項2】 アドレス制御手段は、前記複数の読出ア
    ドレス発生手段が発生した読出アドレスを任意のタイミ
    ングでそれぞれ読み込み、この読み込んだ各読出アドレ
    スと、追従させるべきパスに対応する読出アドレスとの
    差に相当する読出アドレス相対値を対応する読出アドレ
    ス発生手段に与える手段を有し、 かつ各読出アドレス発生手段は、基本アドレスを発生す
    る基本アドレス発生手段と、この基本アドレス発生手段
    から発生された基本アドレスと前記アドレス制御手段か
    ら与えられた読出アドレス相対値とを演算してこの演算
    により得られた読出アドレスを前記拡散符号記憶手段に
    与えるアドレス演算手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載のスペクトル拡散無線通信装置。
  3. 【請求項3】 アドレス制御手段は、送信側から到来す
    るパイロット信号の受信結果を基に、追従させるべき各
    パスに対応する読出アドレスを判定することを特徴とす
    る請求項2記載のスペクトル拡散無線通信装置。
  4. 【請求項4】 拡散符号記憶手段は、前記複数の読出ア
    ドレス発生手段に対し個別に設けられ、各読出アドレス
    発生手段はそれぞれ対応する拡散符号記憶手段に対し読
    出アドレスを与えることを特徴とする請求項1記載のス
    ペクトル拡散無線通信装置。
  5. 【請求項5】 拡散符号記憶手段は、前記複数の読出ア
    ドレス発生手段に対し共通に設けられ、各読出アドレス
    発生手段は前記共通の拡散符号記憶手段に対し時分割で
    読出アドレスを与えることを特徴とする請求項1記載の
    スペクトル拡散無線通信装置。
  6. 【請求項6】 複数のディジタルデータ復調手段の少な
    くとも一つは、 受信信号からデータを復調するためのデータ復調手段
    と、 受信信号と前記拡散符号記憶手段から読み出された拡散
    符号との相関出力レベルを所定シンボル数ごとに検出
    し、この相関出力レベルが検出されるごとに前記拡散符
    号記憶手段から発生される拡散符号のチップ位相を所定
    量ずつシフトさせるべく前記読出アドレス発生手段に対
    し読出アドレスの可変指示を与える動作を繰り返すこと
    で、前記相関出力レベルが所定レベル以上となる拡散符
    号のチップ位相を検出するための初期捕捉手段と、 この初期捕捉手段において所定レベル以上となる拡散符
    号のチップ位相が検出されたことに応じてクロック追尾
    動作を開始し、前記受信信号と前記拡散符号記憶手段か
    ら読み出された拡散符号との相関出力レベルを最大とす
    るべく前記読出アドレス発生手段が使用するクロックの
    周波数および位相の少なくとも一方を可変制御するため
    のクロック追尾手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載のスペクトル拡散無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記拡散符号記憶手段の記憶領域を複数
    に分割して、これらの分割記憶領域をそれぞれ対応する
    読出アドレス発生手段がアクセスするように構成し、 前記複数のディジタルデータ復調手段は、それぞれ自己
    に対応する前記読出アドレス発生手段のアドレス指定に
    より前記拡散符号記憶手段の分割領域から読み出された
    拡散符号を用いて前記初期捕捉動作およびクロック追尾
    動作を、互いに並行して行なうことを特徴とする請求項
    6記載のスペクトル拡散無線通信装置。
  8. 【請求項8】 伝送路を介して送信側から到来したパイ
    ロット信号を復調してその受信レベルを検出するパイロ
    ット信号復調手段と、 このパイロット信号復調手段におけるパイロット信号の
    復調に必要な拡散符号系列の内容を予め記憶した拡散符
    号記憶手段と、 読出アドレスを発生して拡散符号記憶手段に供給するこ
    とで拡散符号系列の内容を選択的に読み出して前記前記
    パイロット信号復調手段に与えるための読出アドレス発
    生手段と、 前記パイロット信号復調手段により検出される受信レベ
    ルを監視しながら、前記読出アドレス発生手段が発生す
    る読出アドレスの値をステップ的に可変制御するための
    サーチ制御手段とを具備したことを特徴とするスペクト
    ル拡散無線通信装置。
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