JPH09121202A - Rake方式スペクトラム拡散受信装置 - Google Patents

Rake方式スペクトラム拡散受信装置

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JPH09121202A
JPH09121202A JP7277416A JP27741695A JPH09121202A JP H09121202 A JPH09121202 A JP H09121202A JP 7277416 A JP7277416 A JP 7277416A JP 27741695 A JP27741695 A JP 27741695A JP H09121202 A JPH09121202 A JP H09121202A
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JP
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peak
signal
phase
outputs
time window
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JP7277416A
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English (en)
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Hideo Tominaga
英雄 冨永
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップレートで受信ベースバンド信号の変化
点をサンプリングすることがなく正確なデータ再生が可
能で、回路規模が大型化しないRAKE方式スペクトラ
ム拡散受信装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ベースバンド信号を出力するRF受信部
2と、ベースバンド信号から相関値出力のマッチドフィ
ルタ3、4と、相関値から情報信号復調の遅延検波器5
と、相関値から包絡線情報信号出力の包絡線検波器6
と、包絡線情報信号から最大比合成係数信号出力の最大
比合成係数制御部7と、ベースバンド信号変化点をサン
プリングしないよう時間窓による同期捕捉及び同期保持
を行い時間窓信号を出力するクロック位相制御型時間窓
制御部8と、時間窓信号等からRAKE合成後情報信号
出力のRAKE合成部9と、RAKE合成後情報信号か
らデータ再生のデータ再生部10とを有することによ
り、正確にデータが再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェージング状況
下でも正確にデータ再生が可能となる時間窓制御ループ
によるRAKE(熊手)方式スペクトラム拡散受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトラム拡散(SS)方式
は、そのランダム多元接続性、秘話性、耐干渉性のため
に、軍用通信だけでなく、公共通信やパーソナル通信に
も利用されるようになってきた。また、移動体通信を考
える場合、SS方式においてもフェージング対策は重要
な技術である。その中でも、強力な耐フェージング特性
を有するRAKE方式受信装置の研究開発が活発になっ
てきている。
【0003】従来、RAKE方式スペクトラム拡散受信
装置は図4に記載されたものが知られている。図4はQ
PSK(4相位相偏移変調)の時間窓制御ループによる
RAKE方式スペクトラム拡散受信装置を示し、1は電
波を受信して受信信号を出力するアンテナ、2はアンテ
ナ1からの受信信号を入力し、受信ベースバンド信号
I、Qを出力するRF受信部、3、4はそれぞれ受信ベ
ースバンド信号Iおよび受信ベースバンド信号Qを入力
し、逆拡散を行い、相関値Iおよび相関値Qを出力する
I側およびQ側のマッチドフィルタ、5は相関値I、相
関値Qとこれら相関値が情報ビット時間遅延した信号と
の位相差から情報信号I、Qを復調する遅延検波器、6
は相関値Iと相関値Qとの2乗和である包絡線情報信号
を出力する包絡線検波器、7は包絡線検波器6から出力
される包絡線情報信号に基づいて後述のRAKE合成部
9で最大比合成を行うための最大比合成係数を示す最大
比合成係数信号を出力する最大比合成係数制御部、9は
最大比合成係数と情報信号I、Qと後述の時間窓制御部
11から出力される時間窓信号とを入力し、RAKE合
成を行って、RAKE合成後情報信号I、Qを出力する
RAKE合成部、10はRAKE合成後情報信号I、Q
を入力し、データ再生を行うデータ再生部、11は時間
窓信号の示す時間窓による同時捕捉および同時保持を行
うためのチップレートを生成し、かつRAKE合成を行
うための時間窓信号を出力する時間窓制御部である。
【0004】図5は従来のRAKE方式スペクトラム拡
散受信装置を構成する時間窓制御部11を詳細に示すブ
ロック図である。図5において、12は包絡線検波器6
からの包絡線情報信号を入力して、包絡線情報信号の情
報ビット時間内で最大であるピーク値およびそのピーク
値検出のタイミングを示すピーク検出タイミング信号を
出力するピーク検出部、13はチップレートを示すチッ
プレート信号fcpを入力して拡散符号長周期(1情報
ビット時間)でチップアドレスを出力するチップカウン
タ、14はピーク検出タイミング信号を入力した時のチ
ップアドレスを示すピーク位相アドレスを出力するピー
ク位相検出部、15は同期捕捉時または同期保持時のタ
イミングに応じて同期捕捉モードまたは同期保持モード
に切り換えるスイッチ、16は同期捕捉時にはピーク位
相アドレスを入力して記憶し、記憶したピーク位相アド
レスを時間窓中心位置アドレスとして出力し、時間窓中
心位置アドレスを中心とする時間窓を示す時間窓信号を
出力する時間窓中心位置メモリ、17は同期保持時には
ピーク位相アドレスと時間窓中心位置アドレスとを比較
した結果に基づきアップパルス、ダウンパルスを出力す
るピーク位置比較器、18はアップパルスまたはダウン
パルスによりアップまたはダウンのカウントを行うアッ
プ/ダウンカウンタ、19はアップ/ダウンカウンタ1
8から出力されるカウント値の絶対値がスレッショルド
信号に基づく設定スレッショルドレベルと等しくなる
と、Δf=±(1/N)×チップレート(Nは自然数)
の位相シフト命令を出力するコンパレータ、20はチッ
プレートのN倍のクロックを出力する発振器、21はチ
ップレートのN倍のクロックを入力し、N分周してチッ
プレートを出力するN分周器である。なお、ピーク位置
比較器17からN分周器21までの構成部分は同期保持
時に動作し、同期捕捉時には動作しない。
【0005】以上のように構成された従来のRAKE方
式スペクトラム拡散受信装置について、以下その動作を
説明する。アンテナ1に受信信号が入力されると、RF
受信部2は、受信信号を帯域制限し、I、Q復調を行
い、受信ベースバンド信号I、Qを出力する。マッチド
フィルタ3、4は、受信ベースバンド信号I、Qを入力
し、逆拡散を行い、相関値Iおよび相関値Qを出力す
る。遅延検波器5は、相関値I、相関値Qを入力し、そ
れぞれ情報ビット時間遅延した信号との位相差から情報
信号I、Qを復調し、遅延検波信号(情報信号)I、Q
を出力する。包絡線検波器6は、相関値I、相関値Qを
入力し、相関値Iと相関値Qの2乗和である包絡線情報
信号を出力する。最大比合成係数制御部7は、包絡線情
報信号を入力し、定められたアルゴリズム(例えばRecu
rsive Least Squares(逐次最小2乗法)等)によりR
AKE合成部9で重み付け合成を行うための重み付け係
数を演算し、最大比合成係数を示す最大比合成係数信号
として出力する。RAKE合成部9は、遅延検波信号
I、Q、時間窓信号および最大比合成係数信号を入力
し、時間窓内に捕らえられた遅延検波信号I、Qを最大
比合成係数で重み付けを行い、合成してRAKE合成後
情報信号I、Qを出力する。データ再生部10は、RA
KE合成後情報信号I、Qを入力してデータ再生を行
う。
【0006】次に、時間窓制御部11について、その動
作を詳細に説明する。ピーク検出部12は、包絡線検波
器6から出力される包絡線情報信号を入力し、1ビット
毎に、チップ単位で変化する包絡線情報信号のピーク値
およびそのピーク値検出のタイミングを示すピーク検出
タイミング信号を出力する。チップカウンタ13は、チ
ップレートを示すチップレート信号fcpを入力し、拡
散符号長周期(1ビット区間)でチップアドレスを出力
する。したがって、拡散符号長=127チップのとき、
チップアドレスは0〜126である。ピーク位相検出部
14は、ピーク検出タイミング信号を入力した時のチッ
プアドレスをピーク位相アドレスとして出力する。ま
た、発振器20は、チップレートのN倍のクロックを出
力する。
【0007】同期捕捉時には次のように動作する。同期
捕捉時、スイッチ15は、ピーク位相検出部14の出力
側と時間窓中心位置メモリ16の入力側とを接続する。
時間窓中心位置メモリ16は、ピーク位相アドレスを入
力し、時間窓中心位置アドレスとして記憶する。その
際、時間窓中心位置アドレスを中心とする時間窓を示す
時間窓信号を生成する。同期捕捉時においては、N分周
器21は、コンパレータ19から位相制御を受けること
なくチップレート信号fcpを生成する。
【0008】同期保持時には次のように動作する。スイ
ッチ15は、ピーク位相検出部14の出力側とピーク位
置比較器17の入力側とを接続する。時間窓中心位置メ
モリ16は、同期捕捉時に記憶した時間窓中心位置アド
レスおよび時間窓信号を出力する。ピーク位置比較器1
7は、ピーク位相アドレスと時間窓中心位置アドレスと
を比較する。アップ/ダウンカウンタ18は、ピーク位
置比較器17の出力信号に基づいて、ピーク位相アドレ
スが時間窓中心位置アドレスより大きい場合は+1を加
算し、ピーク位相アドレスが時間窓中心位置アドレスよ
り小さい場合は−1を加算する。コンパレータ19は、
アップ/ダウンカウンタ18から出力されるカウント値
の絶対値と設定スレッショルドレベルとが等しくなる
と、Δf=±(1/N)×チップレート(Nは自然数)
だけチップレートの位相をシフトするように、位相シフ
ト命令をN分周器21へ出力する。N分周器21は、位
相シフト命令を入力すると、Δf=±(1/N)×チッ
プレートだけチップレートの位相をシフトして、チップ
レートを出力する。また、N分周器21は、位相シフト
命令を入力していないとき、発振器20の出力クロック
をそのままN分周してチップレート信号fcpを出力す
る。
【0009】しかし、上記の従来の構成では、マッチド
フィルタ3、4に入力される受信ベースバンド信号I、
Qをチップレートでサンプリングすると、受信ベースバ
ンド信号I、Qの変化点をサンプリングしてしまう可能
性があり、その場合には相関値が劣化し、正確なデータ
再生が不可能となるという問題点を有していた。また、
これを避けるためには、上記チップレートの2倍以上の
チップレートで受信ベースバンド信号I、Qをサンプリ
ングする必要があり、その場合、マッチドフィルタ3、
4、遅延検波器5、包絡線検波器6、最大比合成係数制
御部7、時間窓制御部11およびRAKE合成部9は2
倍以上のチップレートの分解能が必要となり、回路規模
が2倍以上となり、大型化するという問題点を有してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置においては、正確なデータ再生と
回路規模が大型化しないことが要求されている。
【0011】本発明は、チップレートで受信ベースバン
ド信号の変化点をサンプリングすることがなく正確なデ
ータ再生が可能で、回路規模が大型化しないRAKE方
式スペクトラム拡散受信装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、アンテナで受信した受信信号を入力して受
信ベースバンド信号を出力するRF受信部と、受信ベー
スバンド信号を入力し、逆拡散を行い、相関値を出力す
るマッチドフィルタと、相関値と相関値を情報ビット時
間遅延した相関値との位相差から情報信号を復調する遅
延検波器と、相関値から包絡線情報信号を出力する包絡
線検波器と、包絡線情報信号を入力して最大比合成係数
を示す最大比合成係数信号を出力する最大比合成係数制
御部と、マッチドフィルタで受信ベースバンド信号の変
化点をサンプリングしないように時間窓による同期捕捉
および同期保持を行いかつ時間窓を示す時間窓信号を出
力するクロック位相制御型時間窓制御部と、時間窓信号
と最大比合成係数信号と遅延検波器からの情報信号とを
入力し、RAKE合成を行ってRAKE合成後情報信号
を出力するRAKE合成部と、RAKE合成後情報信号
を入力してデータ再生を行うデータ再生部とを有するよ
うに構成したものである。
【0013】これにより、チップレートで受信ベースバ
ンド信号の変化点をサンプリングすることがなく正確な
データ再生が可能で、回路規模が大型化しないRAKE
方式スペクトラム拡散受信装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、アンテナで受信した受信信号を入力して受信ベース
バンド信号を出力するRF受信部と、受信ベースバンド
信号を入力し、逆拡散を行い、相関値を出力するマッチ
ドフィルタと、相関値と相関値を情報ビット時間遅延し
た相関値との位相差から情報信号を復調する遅延検波器
と、相関値から包絡線情報信号を出力する包絡線検波器
と、包絡線情報信号を入力して最大比合成係数を示す最
大比合成係数信号を出力する最大比合成係数制御部と、
マッチドフィルタで受信ベースバンド信号の変化点をサ
ンプリングしないように時間窓による同期捕捉および同
期保持を行いかつ時間窓を示す時間窓信号を出力するク
ロック位相制御型時間窓制御部と、時間窓信号と最大比
合成係数信号と遅延検波器からの情報信号とを入力し、
RAKE合成を行ってRAKE合成後情報信号を出力す
るRAKE合成部と、RAKE合成後情報信号を入力し
てデータ再生を行うデータ再生部とを有することとした
ものであり、受信ベースバンド信号の変化点をサンプリ
ングしないように時間窓による同期捕捉および同期保持
を行うという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
RAKE方式スペクトラム拡散受信装置において、クロ
ック位相制御型時間窓制御部が、包絡線検波器からの包
絡線情報信号を入力して、包絡線情報信号の情報ビット
時間内で最大であるピーク値およびピーク値検出のタイ
ミングを示すピーク検出タイミング信号を出力するピー
ク検出部と、チップレートを示すチップレート信号を入
力して拡散符号長周期でチップアドレスを出力するチッ
プカウンタと、ピーク検出タイミング信号を入力した時
のチップアドレスを示すピーク位相アドレスを出力する
ピーク位相検出部と、同期捕捉時または同期保持時のタ
イミングに応じて同期捕捉モードまたは同期保持モード
に切り換えるスイッチと、同期捕捉時にはピーク位相ア
ドレスを入力して記憶し、記憶したピーク位相アドレス
を時間窓中心位置アドレスとして出力し、時間窓中心位
置アドレスを中心とする時間窓を示す時間窓信号を出力
する時間窓中心位置メモリと、同期捕捉時にはピーク値
を記憶し、同期保持時にはピーク値を参照ピーク値とし
て出力するピーク値メモリ部と、同期保持時にはピーク
位相アドレスと時間窓中心位置アドレスとを比較した結
果に基づきアップパルス、ダウンパルスを出力するピー
ク位置比較器と、アップパルスまたはダウンパルスによ
りアップまたはダウンのカウントを行うアップ/ダウン
カウンタと、アップ/ダウンカウンタから出力されるカ
ウント値の絶対値が設定スレッショルドレベルと等しく
なると、Δf=±(1/N)×チップレート(Nは自然
数)の位相シフト命令を出力するコンパレータと、チッ
プレートのN倍のクロックを出力する発振器と、チップ
レートのN倍のクロックを入力し、N分周してチップレ
ートを出力するN分周器と、ピーク値が参照ピーク値に
対して一定値以上劣化しているときピーク劣化検出信号
を出力するピーク劣化検出部と、ピーク劣化検出信号を
入力した時のコンパレータ出力のΔf(0)=±(1/
N)×チップレートの位相シフト命令を初期値として入
力し、ピーク劣化検出信号を入力した時以降に順次出力
されるΔf(n)=±(1/N)×チップレートの位相
シフト命令を入力し、Δf(n)を逐次加算したΣΔf
(n)を算出し、ΣΔf(n)=0となるとピーク劣化
位相信号を出力するΣΔf(n)=0検出部と、位相シ
フト命令とピーク劣化検出信号とを同時に入力したとき
にはN分周器にΔf=±(2/N)×チップレートだけ
位相シフトするように命令し、位相シフト命令とピーク
劣化検出信号との同時入力以外はN分周器にΔf=±
(1/N)×チップレートだけ位相シフトするように命
令する位相制御部とを有することとしたものであり、受
信ベースバンド信号の変化点サンプリング、同期保持状
態における同期外れなどによる包絡線情報信号ピーク値
の劣化を検出し、その劣化検出時には劣化を検出してい
ないときよりも小さくN分周器の位相をシフトさせると
いう作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
RAKE方式スペクトラム拡散受信装置において、同期
捕捉時にはピーク値を記憶し、同期保持時にはピーク値
を参照ピーク値として出力するピーク値メモリ部に代え
て、同期保持時には理想状態で得られる理論値に固定し
た参照ピーク値を出力するピーク値メモリ部を設けるこ
ととしたものであり、同期捕捉時のピーク値を記憶する
必要がなくなるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
RAKE方式スペクトラム拡散受信装置において、クロ
ック位相制御型時間窓制御部が、包絡線検波器からの包
絡線情報信号を入力して、包絡線情報信号の情報ビット
時間内で最大であるピーク値およびピーク値検出のタイ
ミングを示すピーク検出タイミング信号を出力するピー
ク検出部と、チップレートを示すチップレート信号を入
力して拡散符号長周期でチップアドレスを出力するチッ
プカウンタと、ピーク検出タイミング信号を入力した時
のチップアドレスを示すピーク位相アドレスを出力する
ピーク位相検出部と、同期捕捉時または同期保持時のタ
イミングに応じて同期捕捉モードまたは同期保持モード
に切り換えるスイッチと、同期捕捉時にはピーク位相ア
ドレスを入力して記憶し、記憶したピーク位相アドレス
を時間窓中心位置アドレスとして出力し、時間窓中心位
置アドレスを中心とする時間窓を示す時間窓信号を出力
する時間窓中心位置メモリと、同期捕捉時には前記ピー
ク値を記憶し、同期保持時にはピーク値を参照ピーク値
として出力するピーク値メモリ部と、同期保持時にはピ
ーク位相アドレスと時間窓中心位置アドレスとを比較し
た結果に基づきアップパルス、ダウンパルスを出力する
ピーク位置比較器と、アップパルスまたはダウンパルス
によりアップまたはダウンのカウントを行うアップ/ダ
ウンカウンタと、アップ/ダウンカウンタから出力され
るカウント値の絶対値が設定スレッショルドレベルと等
しくなると、Δf=±(1/N)×チップレート(Nは
自然数)の位相シフト命令を出力するコンパレータと、
チップレートのM×N倍のクロックを出力する発振器
と、チップレートのM×N倍のクロックを入力し、M×
N分周してチップレートを出力するM×N分周器と、ピ
ーク値が参照ピーク値に対して一定値以上劣化している
ときピーク劣化検出信号を出力するピーク劣化検出部
と、ピーク劣化検出信号を入力した時の前記コンパレー
タ出力のΔf(0)=±(1/N)×チップレートの位
相シフト命令を初期値として入力し、ピーク劣化検出信
号を入力した時以降に順次出力されるΔf(n)=±
(1/N)×チップレートの位相シフト命令を入力し、
Δf(n)を逐次加算したΣΔf(n)を算出し、ΣΔ
f(n)=0となるとピーク劣化位相信号を出力するΣ
Δf(n)=0検出部と、位相シフト命令とピーク劣化
検出信号とを同時に入力したときにはM×N分周器にΔ
f=±(1/(M×N))×チップレートだけ位相シフ
トするように命令し、位相シフト命令とピーク劣化検出
信号との同時入力以外はM×N分周器にΔf=±(1/
N)×チップレートだけ位相シフトするように命令する
位相制御部とを有することとしたものであり、受信ベー
スバンド信号の変化点サンプリング、同期保持状態にお
ける同期外れなどによる包絡線情報信号ピーク値の劣化
を検出し、その劣化検出時には劣化を検出していないと
きよりも大きくM×N分周器の位相をシフトさせるとい
う作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
RAKE方式スペクトラム拡散受信装置において、同期
捕捉時にはピーク値を記憶し、同期保持時にはピーク値
を参照ピーク値として出力するピーク値メモリ部に代え
て、同期保持時には理想状態で得られる理論値に固定し
た参照ピーク値を出力するピーク値メモリ部を設けるこ
ととしたものであり、同期捕捉時のピーク値を記憶する
必要がなくなるという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態によるR
AKE方式スペクトラム拡散受信装置を示すブロック図
であり、図1において、アンテナ1、RF受信部2、マ
ッチドフィルタ3、4、遅延検波器5、包絡線検波器
6、最大比合成係数制御部7、RAKE合成部9、デー
タ再生部10は図4と同様のものなので、説明は省略す
る。クロック位相制御型時間窓制御部8は、マッチドフ
ィルタ3、4で受信ベースバンド信号Iおよび受信ベー
スバンド信号Qの変化点をサンプリングしないように時
間窓による同期捕捉および同期保持を行い、かつその時
間窓を示す時間窓信号を出力する。
【0020】図2は、図1のRAKE方式スペクトラム
拡散受信装置を構成するクロック位相制御型時間窓制御
部8を詳細に示すブロック図である。図2において、ピ
ーク検出部12、チップカウンタ13、ピーク位相検出
部14、スイッチ15、時間窓中心位置メモリ16、ピ
ーク位置比較器17、アップ/ダウンカウンタ18、コ
ンパレータ19、発振器20、N分周器21は図5と同
様のものなので、説明は省略する。ピーク値メモリ部2
2はピーク検出部12から出力されるピーク値を同期捕
捉時に記憶し、同期保持時に参照ピーク値として出力す
る。ピーク劣化検出部23はピーク検出部12から出力
されるピーク値が参照ピーク値に対して一定値以上劣化
しているときにピーク劣化検出信号を出力する。ΣΔf
(n)=0検出部24は、ピーク劣化検出部23からの
ピーク劣化検出信号を入力した時のコンパレータ19出
力のΔf(0)=±(1/N)×チップレートの位相シ
フト命令を初期値として入力し、ピーク劣化検出信号を
入力した時以降に順次出力されるΔf(n)=±(1/
N)×チップレートの位相シフト命令を入力し、Δf
(n)を逐次加算したΣΔf(n)を算出し、ΣΔf
(n)=0となるとピーク劣化位相信号を出力する。位
相制御部25は、位相シフト命令とピーク劣化検出信号
とを同時に入力したときにはN分周器21にΔf=±
(2/N)×チップレートだけ位相シフトするように命
令し、位相シフト命令とピーク劣化検出信号との同時入
力以外はN分周器21にΔf=±(1/N)×チップレ
ートだけ位相シフトするように命令する。なお、ピーク
位置比較器17から位相制御部25までの構成部分は、
同期捕捉時も動作するピーク値メモリ部22を除いて、
同期保持時に動作し、同期捕捉時には動作しない。
【0021】以上のように構成されたRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置について、以下その動作を説明す
る。図1の構成部分アンテナ1、RF受信部2、マッチ
ドフィルタ3、4、遅延検波器5、包絡線検波器6、最
大比合成係数制御部7、RAKE合成部9、データ再生
部10については従来と同様であるので、クロック位相
制御型時間窓制御部8の動作を中心に説明する。ピーク
検出部12は、包絡線検波器6から出力される包絡線情
報信号を入力し、1ビット毎に、チップ単位で変化する
包絡線情報信号のピーク値およびそのピーク値検出のタ
イミングを示すピーク検出タイミング信号を出力する。
チップカウンタ13は、チップレートを示すチップレー
ト信号fcpを入力し、拡散符号長周期(1ビット区
間)でチップアドレスを出力する。したがって、拡散符
号長=127チップのとき、チップアドレスは0〜12
6である。ピーク位相検出部14は、ピーク検出タイミ
ング信号を入力した時のチップアドレスをピーク位相ア
ドレスとして出力する。また、発振器20は、チップレ
ートのN倍のクロックを出力する。
【0022】同期捕捉時には次のように動作する。同期
捕捉時、スイッチ15は、ピーク位相検出部14の出力
側と時間窓中心位置メモリ16の入力側とを接続する。
時間窓中心位置メモリ16は、ピーク位相アドレスを入
力し、時間窓中心位置アドレスとして記憶する。その
際、時間窓中心位置アドレスを中心とする時間窓を示す
時間窓信号を生成する。ピーク値メモリ部22は、ピー
ク検出部12から出力されるピーク値を参照ピーク値と
して記憶する。また、N分周器21は、位相制御部25
から位相制御を受けることなくチップレート信号fcp
を生成する。
【0023】同期保持時には次のように動作する。スイ
ッチ15は、ピーク位相検出部14の出力側とピーク位
置比較器17の入力側とを接続する。時間窓中心位置メ
モリ16は、同期捕捉時に記憶した時間窓中心位置アド
レスおよび時間窓信号を出力する。ピーク位置比較器1
7は、ピーク位相アドレスと時間窓中心位置アドレスと
を比較する。アップ/ダウンカウンタ18は、ピーク位
置比較器17の出力信号に基づき、ピーク位相アドレス
が時間窓中心位置アドレスより大きい場合は+1を加算
し、ピーク位相アドレスが時間窓中心位置アドレスより
小さい場合は−1を加算する。コンパレータ19は、ア
ップ/ダウンカウンタ18から出力されるカウント値の
絶対値と設定スレッショルドレベルが等しくなると、Δ
f=±(1/N)×チップレート(Nは自然数)だけチ
ップレートの位相をシフトするように位相シフト命令を
出力する。ピーク値メモリ部22は同期捕捉時に記憶し
た参照ピーク値をピーク劣化検出部23へ出力する。ピ
ーク劣化検出部23は、ピーク検出部12から出力され
るピーク値が参照ピーク値に対して一定値以上劣化して
いるときにピーク劣化検出信号を出力する。ΣΔf
(n)=0検出部24は、ピーク劣化検出部23からの
ピーク劣化検出信号を入力した時、コンパレータ19出
力の位相シフト命令に対応した位相シフト量の初期値と
してΔf(0)=±(1/N)×チップレートを設定す
る。以降、順次出力される位相シフト命令に対応した位
相シフト量Δf(n)=±(1/N)×チップレートを
加算し、その加算結果であるΣΔf(n)を算出する。
ΣΔf(n)=0となると、チップレートの位相がピー
ク劣化検出信号を入力した時の位相となるため、包絡線
検波器出力信号(包絡線情報信号)のピーク値が劣化す
る。この劣化は、マッチドフィルタ3、4入力の受信ベ
ースバンド信号I、Qの変化点をサンプリングしている
からである。したがって、この劣化を事前に避けるた
め、ΣΔf(n)=0検出部24は、ΣΔf(n)=0
となると、ピーク劣化位相信号を出力し、位相制御部2
5は、位相シフト命令とピーク劣化検出信号とを同時に
入力したとき位相制御信号により、N分周器21に、Δ
f=±(2/N)×チップレートだけ位相シフトするよ
うに命令する。また、位相シフト命令とピーク劣化検出
信号との同時入力以外のとき(すなわち位相シフト命令
のみの入力のとき)には位相制御部25は位相制御信号
により、N分周器21に、Δf=±(1/N)×チップ
レートだけ位相シフトするように命令する。また、N分
周器21は、位相制御信号を入力していないとき、チッ
プレートのN倍のクロックを発振器20から入力し、N
分周してチップレート信号fcpを出力する。
【0024】さらに、同期保持の状態で同期外れが生じ
た場合、包絡線検波器6出力のピーク値が劣化するた
め、ピーク劣化検出部23がピーク劣化検出信号を再度
出力する。以降の動作は上述した通りである。なお、ピ
ーク値メモリ部22出力の参照ピーク値は、理想的に得
られる理論値に固定しておいても良い。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、受信
ベースバンド信号I、Qの変化点サンプリング、同期保
持状態における同期外れなどによる包絡線情報信号ピー
ク値の劣化を検出し、その劣化検出時には劣化を検出し
ていないときよりも小さくN分周器21の位相をシフト
させるようにしたので、劣化したピーク値の検出を事前
に防止することができる。 (実施の形態2)以下、本発明の第2の実施の形態によ
るRAKE方式スペクトラム拡散受信装置について図を
用いて説明する。本実施の形態によるRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置の構成は図1と同一構成であるの
で、その構成および動作の説明は省略する。本実施の形
態では、RAKE方式スペクトラム拡散受信装置を構成
するクロック位相制御型時間窓制御部8が第1の実施の
形態とは異なる。
【0026】図3は本発明の第2の実施の形態によるR
AKE方式スペクトラム拡散受信装置を構成するクロッ
ク位相制御型時間窓制御部8を詳細に示すブロック図で
あり、ピーク検出部12、チップカウンタ13、ピーク
位相検出部14、スイッチ15、時間窓中心位置メモリ
16、ピーク位置比較器17、アップ/ダウンカウンタ
18、コンパレータ19、ピーク値メモリ部22、ピー
ク劣化検出部23、ΣΔf(n)=0検出部24、位相
制御部25は図2と同様のものなので、説明は省略す
る。発振器26はM×N×チップレートのクロックを発
生し、M×N分周器27は発振器26から入力されるク
ロックをM×N分周する。このように、第1の実施の形
態と第2の実施の形態とは発振器および分周器が異な
り、第1の実施の形態においてはN×fcp発振器20
およびN分周器21であるのに対して、第2の実施の形
態においてはM×N×fcp発振器26およびM×N分
周器27である。
【0027】以上のように構成されたRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置のクロック位相制御型時間窓制御
部8について、その同期捕捉時および同期保持時の動作
を、上記M×N×fcp発振器26およびM×N分周器
27の動作を中心に説明する。
【0028】同期捕捉時、M×N分周器27は、位相制
御部25から位相制御を受けることなく、M×N分周を
行って、チップレート信号fcpを生成する。
【0029】同期保持時、コンパレータ19は、アップ
/ダウンカウンタ18から出力されるカウント値の絶対
値と設定スレッショルドレベルが等しくなると、Δf=
±(1/N)×チップレート(Nは自然数)だけチップ
レートの位相をシフトするように位相シフト命令を出力
する。ΣΔf(n)=0検出部24は、ピーク劣化検出
部23からのピーク劣化検出信号を入力した時、コンパ
レータ19出力の位相シフト命令に対応した位相シフト
量の初期値としてΔf(0)=±(1/N)×チップレ
ートを設定する。以降、順次出力される位相シフト命令
に対応した位相シフト量Δf(n)=±(1/N)×チ
ップレートを加算し、その加算結果であるΣΔf(n)
を算出する。ΣΔf(n)=0となると、チップレート
の位相がピーク劣化検出信号を入力した時の位相となる
ため、包絡線検波器出力信号(包絡線情報信号)のピー
ク値が劣化する。この劣化は、マッチドフィルタ3、4
入力の受信ベースバンド信号I、Qの変化点をサンプリ
ングしているからである。したがって、この劣化を事前
に避けるため、ΣΔf(n)=0検出部24は、ΣΔf
(n)=0となると、ピーク劣化位相信号を出力し、位
相制御部25は、位相シフト命令とピーク劣化検出信号
とを同時に入力したとき位相制御信号により、M×N分
周器27に、Δf=±(1/(M×N))×チップレー
トだけ位相シフトするように命令する。また、位相シフ
ト命令とピーク劣化検出信号との同時入力以外のとき
(すなわち位相シフト命令のみの入力のとき)には位相
制御部25は位相制御信号により、M×N分周器27
に、Δf=±(1/N)×チップレートだけ位相シフト
するように命令する。また、M×N分周器27は、位相
制御信号を入力していないとき、チップレートのM×N
倍のクロックを発振器26から入力し、M×N分周して
チップレート信号fcpを出力する。
【0030】さらに、同期保持の状態で同期外れが生じ
た場合、包絡線検波器6出力のピーク値が劣化するた
め、ピーク劣化検出部23がピーク劣化検出信号を再度
出力する。以降の動作は上述した通りである。なお、ピ
ーク値メモリ部22出力の参照ピーク値は、理想的に得
られる理論値に固定しておいても良い。
【0031】以上のように本実施の形態によれば、受信
ベースバンド信号I、Qの変化点サンプリング、同期保
持状態における同期外れなどによる包絡線情報信号ピー
ク値の劣化を検出し、その劣化検出時には劣化を検出し
ていないときよりも大きくM×N分周器27の位相をシ
フトさせるようにしたので、劣化したピーク値の検出を
事前に防止することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置によれば、受信ベースバンド信号
の変化点をサンプリングしないように時間窓による同期
捕捉および同期保持を行うようにしたので、チップレー
トのサンプリング周波数で受信ベースバンド信号の変化
点をサンプリングすることがなく、正確なデータ再生を
実現することができ、また、正確なデータ再生を行うた
めに従来のように2倍以上のチップレートで受信ベース
バンド信号をサンプリングする必要がなく、マッチドフ
ィルタ、遅延検波器、包絡線検波器、最大比合成係数制
御部、時間窓制御部およびRAKE合成部の回路規模を
2倍以上とする必要がないという有利な効果が得られ
る。また、受信ベースバンド信号の変化点サンプリン
グ、同期保持状態における同期外れなどによる包絡線情
報信号ピーク値の劣化を検出し、その劣化検出時には劣
化を検出していないときよりも小さくN分周器の位相を
シフトさせるようにしたので、劣化したピーク値の検出
を事前に防止することができ、正確なデータ再生を実現
することができ、また、正確なデータ再生を行うために
従来のように2倍以上のチップレートで受信ベースバン
ド信号をサンプリングする必要がなく、マッチドフィル
タ、遅延検波器、包絡線検波器、最大比合成係数制御
部、時間窓制御部およびRAKE合成部の回路規模を2
倍以上とする必要がないという有利な効果が得られる。
さらに、同期捕捉時のピーク値を記憶する必要がないの
で、回路構成が簡単化され、コスト低減を図ることが可
能となるという有利な効果が得られる。さらに、受信ベ
ースバンド信号の変化点サンプリング、同期保持状態に
おける同期外れなどによる包絡線情報信号ピーク値の劣
化を検出し、その劣化検出時には劣化を検出していない
ときよりも大きくM×N分周器の位相をシフトさせるよ
うにしたので、劣化したピーク値の検出を事前に防止す
ることができ、正確なデータ再生を実現することがで
き、また、正確なデータ再生を行うために従来のように
2倍以上のチップレートで受信ベースバンド信号をサン
プリングする必要がなく、マッチドフィルタ、遅延検波
器、包絡線検波器、最大比合成係数制御部、時間窓制御
部およびRAKE合成部の回路規模を2倍以上とする必
要がないという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるRAKE方式スペ
クトラム拡散受信装置を示すブロック図
【図2】図1のRAKE方式スペクトラム拡散受信装置
を構成するクロック位相制御型時間窓制御部を詳細に示
すブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態によるRAKE方式
スペクトラム拡散受信装置を構成するクロック位相制御
型時間窓制御部を詳細に示すブロック図
【図4】従来のRAKE方式スペクトラム拡散受信装置
を示すブロック図
【図5】従来のRAKE方式スペクトラム拡散受信装置
を構成する時間窓制御部を詳細に示すブロック図
【符号の説明】
1 アンテナ 2 RF受信部 3、4 マッチドフィルタ 5 遅延検波器 6 包絡線検波器 7 最大比合成係数制御部 8 クロック位相制御型時間窓制御部 9 RAKE合成部 10 データ再生部 12 ピーク検出部 13 チップカウンタ 14 ピーク位相検出部 15 スイッチ 16 時間窓中心位置メモリ 17 ピーク位置比較器 18 アップ/ダウンカウンタ 19 コンパレータ 20、26 発振器 21 N分周器 22 ピーク値メモリ部 23 ピーク劣化検出部 24 ΣΔf(n)=0検出部 25 位相制御部 27 M×N分周器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナで受信した受信信号を入力して受
    信ベースバンド信号を出力するRF受信部と、前記受信
    ベースバンド信号を入力し、逆拡散を行い、相関値を出
    力するマッチドフィルタと、前記相関値と前記相関値を
    情報ビット時間遅延した相関値との位相差から情報信号
    を復調する遅延検波器と、前記相関値から包絡線情報信
    号を出力する包絡線検波器と、前記包絡線情報信号を入
    力して最大比合成係数を示す最大比合成係数信号を出力
    する最大比合成係数制御部と、前記マッチドフィルタで
    前記受信ベースバンド信号の変化点をサンプリングしな
    いように時間窓による同期捕捉および同期保持を行いか
    つ時間窓を示す時間窓信号を出力するクロック位相制御
    型時間窓制御部と、前記時間窓信号と前記最大比合成係
    数信号と前記遅延検波器からの情報信号とを入力し、R
    AKE合成を行ってRAKE合成後情報信号を出力する
    RAKE合成部と、前記RAKE合成後情報信号を入力
    してデータ再生を行うデータ再生部とを有するRAKE
    方式スペクトラム拡散受信装置。
  2. 【請求項2】前記クロック位相制御型時間窓制御部は、
    前記包絡線検波器からの包絡線情報信号を入力して、前
    記包絡線情報信号の情報ビット時間内で最大であるピー
    ク値および前記ピーク値検出のタイミングを示すピーク
    検出タイミング信号を出力するピーク検出部と、チップ
    レートを示すチップレート信号を入力して拡散符号長周
    期でチップアドレスを出力するチップカウンタと、前記
    ピーク検出タイミング信号を入力した時のチップアドレ
    スを示すピーク位相アドレスを出力するピーク位相検出
    部と、同期捕捉時または同期保持時のタイミングに応じ
    て同期捕捉モードまたは同期保持モードに切り換えるス
    イッチと、同期捕捉時には前記ピーク位相アドレスを入
    力して記憶し、前記記憶したピーク位相アドレスを時間
    窓中心位置アドレスとして出力し、前記時間窓中心位置
    アドレスを中心とする時間窓を示す時間窓信号を出力す
    る時間窓中心位置メモリと、同期捕捉時には前記ピーク
    値を記憶し、同期保持時には前記ピーク値を参照ピーク
    値として出力するピーク値メモリ部と、同期保持時には
    前記ピーク位相アドレスと前記時間窓中心位置アドレス
    とを比較した結果に基づきアップパルス、ダウンパルス
    を出力するピーク位置比較器と、前記アップパルスまた
    はダウンパルスによりアップまたはダウンのカウントを
    行うアップ/ダウンカウンタと、前記アップ/ダウンカ
    ウンタから出力されるカウント値の絶対値が設定スレッ
    ショルドレベルと等しくなると、Δf=±(1/N)×
    チップレート(Nは自然数)の位相シフト命令を出力す
    るコンパレータと、チップレートのN倍のクロックを出
    力する発振器と、チップレートのN倍のクロックを入力
    し、N分周してチップレートを出力するN分周器と、前
    記ピーク値が前記参照ピーク値に対して一定値以上劣化
    しているときピーク劣化検出信号を出力するピーク劣化
    検出部と、前記ピーク劣化検出信号を入力した時の前記
    コンパレータ出力のΔf(0)=±(1/N)×チップ
    レートの位相シフト命令を初期値として入力し、前記ピ
    ーク劣化検出信号を入力した時以降に順次出力されるΔ
    f(n)=±(1/N)×チップレートの位相シフト命
    令を入力し、前記Δf(n)を逐次加算したΣΔf
    (n)を算出し、ΣΔf(n)=0となると前記ピーク
    劣化位相信号を出力するΣΔf(n)=0検出部と、前
    記位相シフト命令と前記ピーク劣化検出信号とを同時に
    入力したときには前記N分周器にΔf=±(2/N)×
    チップレートだけ位相シフトするように命令し、前記位
    相シフト命令と前記ピーク劣化検出信号との同時入力以
    外はN分周器にΔf=±(1/N)×チップレートだけ
    位相シフトするように命令する位相制御部とを有する請
    求項1記載のRAKE方式スペクトラム拡散受信装置。
  3. 【請求項3】同期捕捉時には前記ピーク値を記憶し、同
    期保持時には前記ピーク値を参照ピーク値として出力す
    るピーク値メモリ部に代えて、同期保持時には理想状態
    で得られる理論値に固定した参照ピーク値を出力するピ
    ーク値メモリ部を設けた請求項2記載のRAKE方式ス
    ペクトラム拡散受信装置。
  4. 【請求項4】前記クロック位相制御型時間窓制御部は、
    前記包絡線検波器からの包絡線情報信号を入力して、前
    記包絡線情報信号の情報ビット時間内で最大であるピー
    ク値および前記ピーク値検出のタイミングを示すピーク
    検出タイミング信号を出力するピーク検出部と、チップ
    レートを示すチップレート信号を入力して拡散符号長周
    期でチップアドレスを出力するチップカウンタと、前記
    ピーク検出タイミング信号を入力した時のチップアドレ
    スを示すピーク位相アドレスを出力するピーク位相検出
    部と、同期捕捉時または同期保持時のタイミングに応じ
    て同期捕捉モードまたは同期保持モードに切り換えるス
    イッチと、同期捕捉時には前記ピーク位相アドレスを入
    力して記憶し、前記記憶したピーク位相アドレスを時間
    窓中心位置アドレスとして出力し、前記時間窓中心位置
    アドレスを中心とする時間窓を示す時間窓信号を出力す
    る時間窓中心位置メモリと、同期捕捉時には前記ピーク
    値を記憶し、同期保持時には前記ピーク値を参照ピーク
    値として出力するピーク値メモリ部と、同期保持時には
    前記ピーク位相アドレスと前記時間窓中心位置アドレス
    とを比較した結果に基づきアップパルス、ダウンパルス
    を出力するピーク位置比較器と、前記アップパルスまた
    はダウンパルスによりアップまたはダウンのカウントを
    行うアップ/ダウンカウンタと、前記アップ/ダウンカ
    ウンタから出力されるカウント値の絶対値が設定スレッ
    ショルドレベルと等しくなると、Δf=±(1/N)×
    チップレート(Nは自然数)の位相シフト命令を出力す
    るコンパレータと、チップレートのM×N倍のクロック
    を出力する発振器と、チップレートのM×N倍のクロッ
    クを入力し、M×N分周してチップレートを出力するM
    ×N分周器と、前記ピーク値が前記参照ピーク値に対し
    て一定値以上劣化しているときピーク劣化検出信号を出
    力するピーク劣化検出部と、前記ピーク劣化検出信号を
    入力した時の前記コンパレータ出力のΔf(0)=±
    (1/N)×チップレートの位相シフト命令を初期値と
    して入力し、前記ピーク劣化検出信号を入力した時以降
    に順次出力されるΔf(n)=±(1/N)×チップレ
    ートの位相シフト命令を入力し、前記Δf(n)を逐次
    加算したΣΔf(n)を算出し、ΣΔf(n)=0とな
    ると前記ピーク劣化位相信号を出力するΣΔf(n)=
    0検出部と、前記位相シフト命令と前記ピーク劣化検出
    信号とを同時に入力したときには前記M×N分周器にΔ
    f=±(1/(M×N))×チップレートだけ位相シフ
    トするように命令し、前記位相シフト命令と前記ピーク
    劣化検出信号との同時入力以外はM×N分周器にΔf=
    ±(1/N)×チップレートだけ位相シフトするように
    命令する位相制御部とを有する請求項1記載のRAKE
    方式スペクトラム拡散受信装置。
  5. 【請求項5】同期捕捉時には前記ピーク値を記憶し、同
    期保持時には前記ピーク値を参照ピーク値として出力す
    るピーク値メモリ部に代えて、同期保持時には理想状態
    で得られる理論値に固定した参照ピーク値を出力するピ
    ーク値メモリ部を設けた請求項4記載のRAKE方式ス
    ペクトラム拡散受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6813309B1 (en) 1998-07-03 2004-11-02 Nec Corporation CDMA receiving method and circuit
CN105241459A (zh) * 2015-10-19 2016-01-13 东南大学 一种用于室内水下目标定位的时延估计方法及装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6813309B1 (en) 1998-07-03 2004-11-02 Nec Corporation CDMA receiving method and circuit
CN105241459A (zh) * 2015-10-19 2016-01-13 东南大学 一种用于室内水下目标定位的时延估计方法及装置
CN105241459B (zh) * 2015-10-19 2018-01-16 东南大学 一种用于室内水下目标定位的时延估计方法及装置

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