JPH0855387A - 磁気テープの走行速度制御装置 - Google Patents

磁気テープの走行速度制御装置

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JPH0855387A
JPH0855387A JP6193046A JP19304694A JPH0855387A JP H0855387 A JPH0855387 A JP H0855387A JP 6193046 A JP6193046 A JP 6193046A JP 19304694 A JP19304694 A JP 19304694A JP H0855387 A JPH0855387 A JP H0855387A
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JP
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speed
motor
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output
signal
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JP6193046A
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Inventor
Kazuhiro Teshirogi
和宏 手代木
Yoshitaka Ota
良隆 太田
Kazuki Higuchi
和貴 樋口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープの再生時に、再生信号と同期基準
信号との定常位相偏差を略零にし安定したテープの走行
制御を行うことを目的とする。 【構成】 再生時に、位相変化検出回路18によって再
生信号と同期基準信号32との位相差の所定時間当たり
の変化が所定値になるまでは、FG基準周期31をモー
タ4の回転基準値として速度制御ループを構成し、前記
変化が所定値以下になったなら、ラッチ回路8に保持さ
れたモータ4の回転周期の平均値をモータ4の回転基準
値として速度制御ループを構成することにより、記録時
のテープ走行速度と前記速度制御ループでのテープ走行
速度の差が大きい場合にも、再生信号と同期基準信号3
2との定常位相編差を略零にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープに記録された
音声等の情報の再生を行う磁気記録再生装置における磁
気テープの走行速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルコンパクトカセットに
代表される音声信号をディジタル信号に変換して磁気テ
ープ上に記録再生する高音質の記録再生装置が商品化さ
れている。
【0003】以下に、従来の磁気記録再生装置における
磁気テープの走行速度制御装置再生装置について説明す
る。
【0004】図5は従来の磁気テープの走行速度制御装
置のブロック図である。図5において、1は所定の容量
毎に同期信号とアドレス信号とが付加されたディジタル
信号が記録された磁気テープ、2はキャプスタン、3は
ピンチローラ、4は駆動回路14によってキャプスタン
2を回転させるモータ、24はモータ4の回転速度を検
出する回転速度検出回路で、モータ4の回転速度の検出
方法としては、モータ4の逆起電力から検出する方法や
回転速度に応じた周波数を発生させる方法等が用いられ
る。
【0005】10は基準回転速度33と回転速度検出回
路24の差を出力する引算器、11は引算器10の出力
に所定の定数を乗じる速度ゲイン乗算回路、12は速度
ゲイン乗算回路11の出力と位相ゲイン乗算回路19の
出力とを加算する加算回路、13は加算回路12のディ
ジタル出力をアナログ電圧に変換するD/A変換器、1
4はD/A変換器13の出力によってモータ4を駆動す
る駆動回路、15は磁気テープ1のディジタル信号を再
生する固定式の磁気ヘッド、16は磁気ヘッド15によ
り再生された再生信号をディジタル信号に復調する復調
回路、17は復調回路16の出力から同期信号とアドレ
ス信号とを検出し、同期基準信号32との位相差を出力
する位相差検出回路、19は位相差検出回路17の出力
に所定の定数を乗じる位相ゲイン乗算回路である。
【0006】以上のように構成された従来の磁気テープ
の再生装置について、以下その動作について説明する。
【0007】まず、駆動回路14、モータ4、キャプス
タン2、ピンチローラ3、回転速度検出回路24、引算
器10、速度ゲイン乗算回路11、D/A変換器13か
らなる速度制御ループで駆動回路14に回転速度検出回
路24の出力と基準回転速度33との差をフィードバッ
クし、磁気テープ1を走行させる。図5で磁気テープ1
はAからBの方向へ走行する。このとき、テープ走行速
度は機器によって差があるため、記録時のテープ走行速
度に対し差が生じる。また、再生したディジタル信号を
信号処理回路で所定の一定の速度で過不足なく読み出す
ためには、記録時のテープ走行速度にテープ走行速度を
制御するだけでなく、再生信号と同期基準信号32の位
相をも所定の範囲に合わせなければならない。
【0008】まず、磁気ヘッド15で再生されたディジ
タル信号を復調回路16によってディジタル信号に復調
させる。位相差検出回路17は復調回路16の出力から
同期信号とアドレス信号とを検出し、検出した前記同期
信号あるいはアドレス信号と同期基準信号32との位相
差を、十分に高い周波数のクロックで測定し出力する。
次に、位相ゲイン乗算回路19で位相差検出回路17の
出力に所定の定数(位相ゲイン)を乗算し、加算器12
に出力する。加算器12では引算器10の出力と位相ゲ
イン乗算回路19の出力とを加算しD/A変換器13へ
入力し、D/A変換器13によりアナログ電圧値に変換
し、駆動回路14に出力する。
【0009】このようにして、磁気テープ1、磁気ヘッ
ド15、復調回路16、位相差検出回路17、位相ゲイ
ン乗算回路19、加算器12からなる位相制御ループで
駆動回路14に再生信号と同期基準信号32の位相差を
フィードバックすることにより、再生時のテープ走行速
度を記録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相
を同期基準信号32に合わせ磁気テープ1を再生してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、記録時のテープ走行速度の相違が原因と
なって、モータの基準回転速度設定手段に予め設定した
基準回転速度でモータを回転させた場合の磁気テープの
再生信号と基準同期信号に位相差を生じ、この位相差を
なくすようにモータの回転速度を制御し、再生時のテー
プ走行速度と記録時のテープ走行速度に一致させた場
合、モータの基準回転速度と回転速度検出手段の出力と
の間には一定の速度誤差が生じ、かつ磁気テープの再生
信号と基準同期信号との間にはこの速度誤差に応じた一
定の位相差(以下「定常位相偏差」という)を保持して
磁気テープの走行速度が一定に制御されることとなる。
【0011】従って、従来の走行速度制御によれば、再
生時のテープ走行速度は記録時のテープ走行速度と一致
するが、記録時のテープ走行速度で磁気テープを走行さ
せた場合のモータの回転速度と予め設定したモータの基
準回転速度との速度差が大きいときは、定常位相偏差も
大きくなるが、位相差検出回路17での位相差検出範囲
は有限であるため、制御性が低下し、磁気テープの走行
が不安定となる問題を有していた。
【0012】特に、つなぎ記録により途中で記録速度が
変化する場合は、この記録速度に応じてモータの回転速
度、ひいては定常位相偏差が変化し、磁気テープの走行
が著しく不安定となる問題があった。
【0013】更に、近年磁気記録再生装置の小型化、軽
量化等のため磁気テープの走行を従来のようなキャプス
タンとピンチローラの共動作用によらず、モータにより
直接リールを回転駆動してテープを走行させる磁気テー
プの走行装置が考案されているが、かかる場合は、記録
時のテープ走行速度で磁気テープを走行させた場合のモ
ータの回転速度と、予め設定したモータの基準回転速度
との速度差が、テープの巻取り半径によって著しく相違
することとなるため、その結果、定常位相偏差が大きく
なり、テープ走行の制御性が著しく低下してしまうとい
う課題を有していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、記録時のテープ走行速度で磁気テープを走行させた
場合のモータの回転速度と、予め設定したモータの基準
回転速度との速度差が大きい場合でも、定常位相編差を
略零にすることができ、安定したテープ走行を可能とす
る磁気テープの走行速度制御装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気テープの走行速度制御装置は、モータの
基準回転速度設定手段と、磁気テープに記録された同期
信号又はアドレス信号(再生信号)と同期基準信号との
位相差及び、モータの基準回転速度とモータの回転速度
との速度差をなくすようにモータを駆動制御するモータ
駆動手段と、磁気テープの再生信号と同期基準信号の位
相差の一定期間内の変化量を検出する位相差変化量検出
手段とを有し、この位相差変化量検出手段の出力する変
化量が一定値以内となった時は、その時点におけるモー
タの回転速度を前記基準回転速度設定手段の新たな基準
回転速度とする。
【0016】また本発明の磁気テープの走行速度制御装
置は、速度検出手段がモータの回転速度に応じた周波数
を発生して回転周期を検出し、前記位相差変化量検出手
段の出力する位相差の一定期間内における変化量が一定
値以内となった時は、前記回転周期を帯域制限した値又
はモータの回転速度の一定期間内における平均値を基準
回転速度設定手段に入力し、モータの基準回転速度を更
新する事を特徴とする。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成により、モータ駆動手段
は磁気テープの再生信号と同期基準信号との位相差をな
くすようにモータの回転速度を制御し、テープの走行速
度を記録時の走行速度に一致させ、この時のモータの回
転速度と予め設定したモータの基準回転速度との速度差
を一定に保った場合における、磁気テープの再生信号と
同期基準信号との位相差の所定時間当たりの変化量が一
定値以下となったときは、その時点におけるモータの回
転速度を基準回転速度設定手段に入力して新たな基準回
転速度とする事により、モータの速度検出手段の出力と
基準回転速度との速度誤差はテープ走行時の負荷変動等
の外乱による回転変動分のみとなるため、前記速度誤差
は定常的に略零となり、定常位相偏差も略零にすること
ができる。
【0018】また、本発明は上記構成により、モータの
回転周期を帯域制限した値又はモータの回転速度の平均
値を基準回転速度設定手段に入力し、モータの回転速度
に応じてモータの基準回転速度を更新することにより、
つなぎ録りにより記録時に走行速度が途中で変化した磁
気テープを再生する場合や、テープの巻取りリールを直
接モータで回転させてテープを走行させるために磁気テ
ープの巻取り量によってモータの回転速度が変動する場
合も、速度誤差は定常的に略零となり、定常位相偏差も
略零にすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施例における磁気
テープの再生装置のブロック図、図2は位相差検出回路
17の内部構成例のブロック図、図3は位相変化検出回
路18の内部構成例のブロック図、図4は本発明の他の
実施例における磁気テープ再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0021】図1において、1は磁気テープ、2はキャ
プスタン、3はピンチローラ、4はキャプスタン2を回
転駆動するモータ、10は引算器、11は速度ゲイン乗
算回路、12は加算器、13はD/A変換器、14は駆
動回路、15は磁気ヘッド、16は復調回路、17は位
相差検出回路、18は位相変化検出回路、19は位相ゲ
イン乗算回路で、これらは従来例と同様のもので、磁気
テープ1はAからBの方向へ走行する。5はモータ4の
回転速度に応じた周波数のパルスを発生させる回転周波
数発振手段(以下「FG」という)である。
【0022】尚、実施例ではモータ4の回転速度を検出
する構成にしているが、キャプスタン2の回転速度を検
出する構成にしてもよいのは言うまでもない。
【0023】6はFG5の出力信号の周期を検出するF
G周期検出回路、7はFG周期検出回路6の出力信号の
帯域を制限するローパスフィルタで、カットオフ周波数
は1Hz以下の位相制御ループに影響を与えないごく低
い周波数に設定される。
【0024】8はFGの出力パルスでLPF7の出力を
ラッチするラッチ回路、9は引算器10への入力を位相
変化検出回路18の出力がLレベルの場合はFG基準周
期31に、Hレベルの場合はラッチ回路8の出力に切り
替える切り替えスイッチ、10は切り替えスイッチ9で
選択された出力からFG周期検出回路6の出力を減じる
引算器、18は位相差検出回路17で検出される位相差
の所定時間当たりの変化が所定の値以上の場合はLレベ
ルを、所定値以下の場合はHレベルを出力する位相変化
検出回路である。
【0025】図2において、101はクロック発生器、
102は同期基準信号32の立下がりエッジでクリアさ
れ、クロック発生器101の出力を計数するカウンタ、
103はアドレス検出信号35の立上がりエッジでカウ
ンタ102のカウントデータを保持するラッチ回路、1
04は復調回路16から出力される再生信号34から同
期信号あるいはアドレス信号を検出しアドレス検出信号
35として所定幅のHレベルのパルスを出力するアドレ
ス検出回路、105はラッチ回路103の出力と位相差
基準値36との差を出力する引算器であり、ラッチ回路
103には同期基準信号32の立上がりエッジからアド
レス検出信号35の立上がりエッジの期間にクロック発
生器101で出力されたクロックパルス数が保持、出力
され、引算器105により位相差基準値36を引いた値
が位相差信号37として出力される。
【0026】位相差基準値36は、同期基準信号32の
立上がりエッジから立下がりエッジの期間に相当するク
ロックパルス数が設定され、位相差信号37は、アドレ
ス検出回路104の出力信号の立上がりエッジが同期基
準信号32の立上がりエッジと等しい場合は零となり、
それより早い場合は負の値、遅い場合は正の値となる。
【0027】同期基準信号32と再生信号34との位相
差が所定の値より大きい場合は、同期基準信号32の立
下がりでカウンタ102がリセットされてから、アドレ
ス検出信号35の立上がりエッジがラッチ回路103に
入力される前に、カウンタ102がオーバーフローを起
こす。したがって、このカウンタ102がオーバーフロ
ーを起こす位相差が位相差検出範囲の限界となる。
【0028】図3において、201は位相差検出回路1
7から出力される位相差信号37をアドレス検出信号3
5がHレベルの期間分の時間を遅延する遅延回路、20
2は位相差検出回路17から出力されるアドレス検出信
号35の立上がりエッジで遅延回路201によって遅延
された位相差信号37を保持するラッチ回路、203は
ラッチ回路202の出力と位相差信号37との差の絶対
値を出力する引算器である。
【0029】204は引算器203の出力と変化検出基
準値38とを比較し、引算器203の出力のほうが大な
らばLレベルを出力し引算器203の出力のほうが小な
らばHレベルを出力する比較器、205は比較器204
の出力信号がLレベルの時はカウント値をリセットし、
比較器204の出力信号がHレベルの時はアドレス検出
信号35のLレベルからHレベルへの立上がりエッジを
カウントし、このカウント値が所定の値より小であれば
Lレベルを出力し大であればHレベルを位相変化信号3
9として出力するカウンタである。
【0030】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープの再生装置について、以下その動作について説明す
る。
【0031】再生時のテープ走行速度を記録時のテープ
走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部の同期基準信
号32に合わせるために、まず、駆動回路14、モータ
4、キャプスタン2、ピンチローラ3、FG5、FG周
期検出回路6、引算器10、速度ゲイン乗算回路11、
D/A変換器13からなる速度制御ループで駆動回路1
4にFG基準周期31とFG周期検出回路6の出力との
差をフィードバックし、磁気テープ1を走行させる。こ
のとき、位相変化検出回路18の出力はLレベルが出力
され、切り替えスイッチ9により、FG基準周期31が
引算器10に入力されている。
【0032】次に、テープ走行速度がデータを再生でき
る速度になると、磁気ヘッド15で再生された再生信号
は復調回路16によってディジタルの再生信号34に復
調される。つぎに、位相差検出回路17で、再生信号3
4から同期信号あるいはアドレス信号を検出してアドレ
ス検出信号35を出力し、同期基準信号32との位相差
を十分に高い周波数のクロックで測定し、位相差信号3
7として出力する。ここで、位相差信号37は磁気テー
プ1から再生信号34が復調されるまでは零で出力され
る。
【0033】次に、位相ゲイン乗算回路19により位相
差信号37に所定の定数を乗算後、加算器12に入力
し、D/A変換器13を介して駆動回路14へフィード
バックする。このようにして、磁気テープ1、磁気ヘッ
ド15、復調回路16、位相差検出回路17、位相ゲイ
ン乗算回路19、加算器12、D/A変換器13からな
る位相制御ループで、駆動回路14に再生信号34と同
期基準信号32の位相差をフィードバックすることによ
り、再生信号34の位相を同期基準信号32に合わせる
ように磁気テープ1が制御され、磁気テープ1のテープ
走行速度は記録時の走行速度と同じ速度になる。また、
位相差信号37の値は、前記速度制御ループのみで制御
した場合のテープ走行速度と記録時のテープ走行速度と
の差に対応した値、すなわち定常位相偏差に収束する。
【0034】一方、位相変化検出回路18では、位相差
信号37の所定時間当たりの変化を検出し、その値が変
化検出基準値38以下になったならHレベルを位相変化
信号47として切り替えスイッチ9に出力する。切り替
えスイッチ9では、引算器10への出力をFG基準周期
31からラッチ回路8の出力に切り替える。
【0035】また、LPF7では、FG周期検出回路6
の出力を所定のカットオフ周波数で帯域制限し、外乱等
によるモータの急激な回転変動を排除する。次に、ラッ
チ回路8により、LPF7の出力を前記カットオフ周波
数以上の周期で保持する。本実施例では、FG5の出力
パルスの立上がりエッジで保持を行っている。このよう
にして、ラッチ回路8には外乱等による急激な回転変動
分が排除されたモータ4の平均的な回転周期を示すFG
5の出力パルスの周期が保持され、引算器10に入力さ
れ、FG周期検出回路6の出力との差を求められ、前記
速度制御ループでモータ4にフィードバックされる。こ
こで、引算器10の出力、すなわち前記速度制御ループ
での速度誤差は、外乱等による急激な回転変動分のみに
収束するため、定常的に略零になる。したがって、前記
位相制御ループでの定常位相偏差の値もまた略零に収束
する。
【0036】このようにして、記録時に走行速度が途中
で変化した磁気テープを再生する場合や、モータ4に対
する走行負荷が大きくなって、前記速度制御ループで制
御される磁気テープ1の走行速度と記録時の走行速度と
に差が生じても、前記位相制御ループでの定常位相偏差
の値は常に略零にすることができる。さらに、図4に示
すように、巻取りリール22をモータ4で直接回転駆動
する構成の場合であっても、同様の効果を発揮し、ラッ
チ回路8への入力をFGパルスの所定の平均値を入力す
る構成としても同様の効果を発揮する。
【0037】以上のように本実施例によれば、位相変化
検出回路18により位相差信号37の所定時間当たりの
変化が変化検出基準値38以下になったことを検出し、
FG周期検出回路6の出力が、ラッチ回路8に保持され
たモータ4の平均の回転周期を示すFG5の出力パルス
の周期になるようにモータ4を制御するようにしたた
め、記録時のテープ走行速度に対して再生時のテープ走
行速度の差が大きい場合においても、再生信号34と同
期基準信号32との定常位相編差を略零にすることがで
き、安定した走行速度制御を実現することができる。
【0038】また、図4は本発明の第2の実施例である
磁気テープの走行速度制御装置のブロック図を示したも
のである。
【0039】図4において、1は磁気テープ、5はF
G、6はFG周期検出回路、8はラッチ回路、9は切り
替えスイッチ、10は引算器、11は速度ゲイン乗算回
路、12は加算器、13はD/A変換器、14は駆動回
路、15は磁気ヘッド、16は復調回路、17は位相差
検出回路、18は位相変化検出回路、19は位相ゲイン
乗算回路で、これらは第1の実施例と同様のもので、磁
気テープ1はAからBの方向へ走行する。22は磁気テ
ープ1を回転駆動する巻取りリール、23は送出しリー
ル、4は巻取りリール22を回転駆動するモータ、20
はモータ4の1回転分のFG周期検出回路6から出力さ
れるFG周期を算出する回転周期算出回路、21は回転
周期算出回路20から出力されるM回転分のFG周期を
モータM回転分のFGパルス数Nで除算し、FGパルス
のM回転での平均周期を算出する除算器である。
【0040】このように、巻取りリール22をモータ4
で直接回転駆動して磁気テープ1を走行させる場合にお
いても、安定した位相制御を実現することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気テープの走行
速度制御装置によれば、モータ駆動手段は磁気テープの
再生信号と同期基準信号との位相差をなくすようにモー
タの回転速度を制御し、テープの走行速度を記録時の走
行速度に一致させ、この時のモータの回転速度と予め設
定したモータの基準回転速度との速度差を一定に保った
場合における、磁気テープの再生信号と同期基準信号と
の位相差の所定時間当たりの変化量が一定値以下となっ
たときは、その時点におけるモータの回転速度を基準回
転速度設定手段に入力して新たな基準回転速度とする事
により、モータの速度検出手段の出力と基準回転速度と
の速度誤差はテープ走行時の負荷変動等の外乱による回
転変動分のみとなるため、前記速度誤差は定常的に略零
となり、定常位相偏差も略零にすることができ、安定し
た磁気テープの走行速度制御が可能となる。
【0042】また本発明によれば、モータの回転周期を
帯域制限した値又はモータの回転速度の平均値を基準回
転速度設定手段に入力し、モータの回転速度に応じてモ
ータの基準回転速度を更新することにより、つなぎ録り
により記録時に走行速度が途中で変化した磁気テープを
再生する場合や、テープの巻取りリールを直接モータで
回転させてテープを走行させるために磁気テープの巻取
り量によってモータの回転速度が変動する場合も、速度
誤差は定常的に略零となり、定常位相偏差も略零にする
ことができ、記録時のテープ走行速度によらず、磁気テ
ープを安定して走行させるテープ走行速度制御装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープの走
行速度制御装置のブロック図
【図2】同第1の実施例における位相差検出回路17の
内部構成例を示すブロック図
【図3】同第1の実施例における位相変化検出回路18
の内部構成例を示すブロック図
【図4】本発明の他の実施例における磁気テープの走行
速度制御装置の構成を示すブロック図
【図5】従来例における磁気テープの走行速度制御装置
のブロック図
【符号の説明】
1 磁気テープ 4 モータ 5 FG 6 FG周期検出回路 7 LPF 8 ラッチ回路 9 切り替えスイッチ 14 駆動回路 17 位相差検出回路 18 位相変化検出回路 19 位相ゲイン乗算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに記録された同期信号又はア
    ドレス信号(以下「再生信号」という)と同期基準信号
    との位相差を検出する位相差検出手段と、磁気テープを
    駆動するモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記モータの基準回転速度を出力する基準回転速度設定
    手段と、この基準回転速度と前記速度検出手段の出力と
    の差を検出する速度誤差検出手段と、 前記位相差検出手段の出力と前記速度誤差検出手段の出
    力とを等しくするように前記モータを駆動制御するモー
    タ駆動手段と、 前記位相差検出手段の出力する位相差の一定期間内にお
    ける変化量を検出する位相差変化量検出手段とを有し、
    この位相差変化量検出手段の出力する変化量が一定値以
    内となった時は、その時における前記速度検出手段の出
    力を前記基準回転速度設定手段の基準回転速度とするこ
    とを特徴とした磁気テープの走行速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記速度検出手段は前記モータの回転速
    度に応じた周波数を発生して回転周期を検出し、前記位
    相差変化量検出手段の出力する位相差の一定期間内にお
    ける変化量が一定値以内となった時は、前記回転周期を
    帯域制限フィルタを通過させた値又は前記回転周期の一
    定期間内における平均値を、前記基準回転速度設定手段
    に入力することを特徴とした磁気テープの走行速度制御
    装置。
JP6193046A 1994-08-17 1994-08-17 磁気テープの走行速度制御装置 Pending JPH0855387A (ja)

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