JPH10222936A - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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JPH10222936A
JPH10222936A JP2296497A JP2296497A JPH10222936A JP H10222936 A JPH10222936 A JP H10222936A JP 2296497 A JP2296497 A JP 2296497A JP 2296497 A JP2296497 A JP 2296497A JP H10222936 A JPH10222936 A JP H10222936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの再生データレートの信号を波形等化す
るときは、多数のスイッチやサンプリングクロック発生
回路やディジタルフィルタが必要となり、回路規模が大
きくなると共に回路の選択が可能な範囲のみの再生しか
実現できない。 【解決手段】 2倍速の高速再生時には、磁気テープ1
0の走行速度を通常再生時のそれの2倍とすると共に、
ドラムモータ12の回転数も通常再生時の2倍とするよ
うに制御される。ドラムモータ12の回転数に比例した
周波数の回転検出パルスがFG13より取り出される。
この回転検出パルスに位相同期した周波数のパルスがP
LL回路で生成され、サンプリングクロックとしてA/
D変換器19及びディジタル波形等化器20にそれぞれ
供給される。ドラムモータ12の回転数は高速再生の速
度に対応しているので、再生速度に応じたサンプリング
クロックをVCO16より取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号再生
装置に係り、特に記録媒体に記録されたディジタル信号
をヘッドにより再生し、波形等化器、信号検出器、位相
同期ループ回路を経て復元するディジタル信号再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録媒体に記録された情報信
号を、ダビングするときや他の記録媒体に転送するとき
に、通常再生するよりも高速再生することにより、再生
に要する絶対的な時間を短縮することができることか
ら、高速再生機能を備えた再生装置が開発されてきた。
この再生装置では、高速再生できると共に、通常速度で
も再生可能とされていることが一般的である。なお、高
速再生には、記録情報を間欠的に再生する簡易的な高速
再生もあるが、ここでいう高速再生は記録情報を間引く
ことなくすべて再生する高速再生をいう。
【0003】例えば、ディジタルVTRを例にとると、
2倍速で高速再生するためには、回転ヘッドが取り付け
られている回転ドラムの回転数を通常再生時の2倍と
し、かつ、磁気テープの走行速度も通常再生時の2倍と
することにより実現され、これにより再生時間を通常再
生時のそれの1/2倍に短縮できる。
【0004】このとき、再生される信号の周波数帯域
は、通常再生時の2倍と広帯域となるため、再生信号を
処理する回路もこれに応じて特性を変化させる必要があ
る。例えば磁気テープに記録されたディジタル信号を回
転ヘッドにより再生し、その再生信号を波形等化器、信
号検出器、位相同期ループ(PLL)回路を経て復元す
るディジタルVTRでは、波形等化器は周波数特性を通
常再生時の2倍の広帯域に伸ばし、データ抽出のPLL
回路の発振周波数を通常再生時の2倍とする必要があ
る。しかも、通常再生を行うことができるように、通常
再生時の特性も有するようにする必要がある。
【0005】一方、波形等化器にあっては、回転ヘッド
から再生されて増幅された再生信号をサンプリング定理
を満たす周波数のクロックでサンプルし(A/D変換
し)、ディジタルフィルタによって波形を等化する技術
が一般的となってきている。かかる構成の波形等化器で
は、上記の高速再生時には、ディジタルフィルタの内部
定数を一定としたとき、サンプリングクロックの周波数
に比例して自身の周波数特性を変化させる必要がある。
換言すると、波形等化器では、1つのサンプリングクロ
ックではディジタルフィルタの内部定数を変化させない
限り、異なるデータレートの信号を最適に等化すること
が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のディジタルフィ
ルタによって波形を等化する波形等化器において、異な
るデータレートの信号を波形等化しようとすると、サ
ンプリングクロック周波数を一定にする場合は、内部定
数を、定数の数だけ再生データレートに合わせてスイッ
チして選択する、内部定数を一定にする場合は、周波
数の異なるサンプリングクロックを予め複数種類用意
し、必要に応じて切り換える、周波数特性の異なるデ
ィジタルフィルタを、再生しようとする信号のデータレ
ートの種類と同じ数だけ用意する、などの方法が必要と
なる。
【0007】しかし、上記のいずれの方法も再生データ
レートが通常と2倍等のように少ない場合はまだしも、
1.2、1.5、2、4倍等多くの再生データレートの
信号を波形等化するときは、それだけの数のスイッチや
サンプリングクロック発生回路やディジタルフィルタが
必要となり、回路規模が大きくなると共に回路の選択が
可能な範囲のみの高速再生しか実現できないという問題
がある。
【0008】また、従来、例えば特公平3−70847
号公報記載の再生装置では、ディジタルフィルタなどの
ディジタル信号処理をプロセッサに行わせるためのプロ
グラムをリード・オンリ・メモリ(ROM)に記憶して
おくようにしているが、複数の倍速比の高速再生を選択
的に行うようなディジタル信号再生装置に適用する場合
は、ROM自体を複数個用意するか、ROMのプログラ
ムを複数個用意するか、フィルタ又はクロックを複数個
用意するか、いずれかの対策を講じる必要があり、いず
れも回路規模が大きくなる(あるいはプログラムが複雑
になる)と共に、回路の選択が可能な範囲のみの高速再
生しか実現できない。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
再生速度に応じてディジタルフィルタの内部定数やサン
プリングクロック周波数を切り換えることなく、任意の
速度の高速再生ができるディジタル信号再生装置を提供
することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、安価な回路構
成で複数の再生速度の再生ができるディジタル信号再生
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、記録媒体に記録されたディジタル信号を
ヘッドにより再生し、得られた再生ディジタル信号を少
なくともディジタルフィルタを有するディジタル波形等
化器により波形等化した後、位相同期ループ回路に入力
してクロック信号を抽出する構成のディジタル信号再生
装置において、記録媒体とヘッドとの相対速度を検出し
てその相対速度に比例した周波数の検出信号を出力する
検出手段と、検出手段からの検出信号の周波数に比例し
た周波数のパルスを生成して、ディジタル波形等化器へ
サンプリングクロックとして入力するパルス生成回路と
を有する構成としたものである。
【0012】この発明では、検出手段により再生速度に
比例した周波数の検出信号を取り出し、その検出信号の
周波数に比例したサンプリングクロックを生成するよう
にしたため、再生速度に比例した周波数のサンプリング
クロックを得ることができる。
【0013】ここで、記録媒体をテープ状記録媒体と
し、ヘッドを回転ドラムに固定された回転ヘッドとし、
検出手段が回転ドラムを回転するドラムモータの回転数
に比例した周波数の回転検出パルスを、検出信号として
発生するフリケンシイジェネレータであるときは、VT
Rにおいて、全トラックを高速再生する再生速度に比例
した周波数のサンプリングクロックを得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0015】図1は本発明になるディジタル信号再生装
置の第1の実施の形態の構成図を示す。この実施の形態
は、回転体である回転ドラムに180度対向して第1の
アジマス角度の第1の回転ヘッドHa及び第2のアジマ
ス角度の第2の回転ヘッドHbが設けられ、それらの回
転ヘッドHaとHbを用いて、回転ドラムの外周側面に
約180度の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一定
速度で走行される磁気テープ10にディジタル情報信号
をデータブロック単位で記録再生する構成のヘリカルス
キャン方式のVTRに適用される。なお、回転ヘッドは
ここでは2個として説明するが、ダブルアジマスヘッド
構成なども可能であり、回転ヘッドの個数は2個に限定
されるものではない。
【0016】上記の磁気テープ10上には、一例として
主情報であるメインデータと、パック(データ)と称さ
れる補助データなどからなるディジタル信号が各傾斜ト
ラックに記録されている。ここで、パックは、カセット
ID、タイムコード、記録日時、ソース情報(例えば、
ディジタル放送信号を記録したときのチャンネルやプロ
グラムインデックス番号)、テキストデータ(例えば、
プログラム毎のタイトル、概要など)などの補助情報や
その識別情報を内容とする固定長のデータである。各傾
斜トラックは、データブロックに相当するシンクブロッ
クと呼ばれる一定量のデータエリアを回転ヘッドHaと
Hbの走査に従って複数個配置することにより構成され
る。
【0017】次に、この実施の形態の動作について説明
する。回転ヘッドHa及びHdが取り付けられている回
転ドラムは、ドラムモータ12により回転されているた
め、回転ヘッドHa及びHbも回転ドラムと一体的に回
転している。ドラムモータ12は、公知のドラムサーボ
回路よりの駆動電圧に応じた回転数で回転制御される。
このドラムモータ12には、フリケンシイジェネレータ
(FG)13が設けられており、ドラムモータ12の回
転数に比例した周波数の回転検出パルスがFG13より
出力される。従って、ドラムモータ12の回転数が通常
再生時のそれよりも2倍になれば、FG13の出力回転
検出パルスの周波数も通常再生時の2倍になり、回転数
が1.25倍になれば、回転検出パルスの周波数も1.
25倍になる。
【0018】FG13の出力回転検出パルスは、位相比
較器14に供給され、ここで後述の分周器17よりの信
号と位相比較されて位相誤差電圧に変換される。この位
相誤差電圧は、ループフィルタ15を介して電圧制御発
振器(VCO)16に制御電圧として印加され、その出
力発振周波数を可変制御する。このVCO16の出力発
振周波信号は、分周器17に供給されて分周された後位
相比較器14に供給される。この位相比較器14、ルー
プフィルタ15、VCO16及び分周器17よりなる一
巡のフィードバックループは、位相同期ループ(PL
L)回路を構成しており、FG13よりの回転検出パル
スの周波数に位相同期した周波数の信号がVCO16よ
り出力されるように動作する。
【0019】ここで、通常再生時のドラムモータ12の
回転数を1800rpmとすると、1秒間当り60トラ
ック(=1800÷60×2)が形成され、また1本の
トラック当り356シンクブロック(ここで、シンクブ
ロックを112バイトのデータブロックとすると、35
6×112×8ビット)のディジタル信号が記録されて
いるものとすると、データレートは19.13856
(=356×112×8×60÷106)Mbpsであ
る。また、通常再生時のFG13の出力回転検出パルス
の周波数を240Hz、通常再生時のサンプリングレー
トを27MHzとする。更に、分周器17の分周比を1
/112500とする。
【0020】この場合、通常再生時は位相比較器14へ
分周器17から入力される信号周波数は、FG13の出
力回転検出パルスの周波数240Hzと同じになるよう
に動作するから、VCO16の出力発振周波数は27M
Hz(=240Hz×112500)である。このVC
O16の出力発振周波信号は、A/D変換器19及びデ
ィジタル波形等化器20にそれぞれサンプリングクロッ
クとして印加される。
【0021】一方、回転ドラムの回転に伴い、記録済の
磁気テープ10上を回転ヘッドHa及びHdが交互に走
査し、これにより得られる回転ヘッドHa及びHbの記
録トラックからの各再生信号は、図示しないロータリー
トランスを介してプリアンプ11a及び11bによりそ
れぞれ前置増幅された後、スイッチ回路18に供給さ
れ、ここで公知の方法で生成されたヘッドスイッチング
(HSW)パルスにより、交互に選択されて時系列的に
合成されて取り出され、A/D変換器19に供給され
る。A/D変換器19は、VCO16から出力されたサ
ンプリングクロックに基づいて、入力再生信号をA/D
変換し、波形整形された再生ディジタル信号をディジタ
ル波形等化器20に供給する。
【0022】ディジタル波形等化器20は、高域強調型
の周波数特性を持つディジタルフィルタで構成され、V
CO16から出力されたサンプリングクロックに基づい
て、入力再生ディジタル信号を公知の方法により波形等
化する。ディジタル波形等化器20より出力された再生
ディジタル信号は、検出器21において所定のしきい値
と大小比較されて2値信号に変換された後、識別器22
及びPLL回路23にそれぞれ供給される。
【0023】PLL回路23は速度情報電圧発生回路
(図示せず)よりの速度情報電圧により、内部の電圧制
御発振器(VCO)の中心発振周波数が制御されるよう
になされており、入力再生信号からクロック信号を抽出
し、そのクロック信号を識別器22に供給する。識別器
22は、この再生クロック信号で検出器21よりの再生
信号をラッチすることでデータを識別する。
【0024】次に、2倍速の高速再生時の動作について
説明する。この場合は、磁気テープ10の走行速度を通
常再生時のそれの2倍とすると共に、ドラムモータ12
の回転数も通常再生時の2倍とするように制御される。
ドラムモータ12の回転数が通常再生時の2倍となる
と、FG13の出力回転検出パルスの周波数も通常再生
時の2倍の480Hzとなる。
【0025】すると、位相比較器14、ループフィルタ
15、VCO16及び分周器17よりなるPLL回路
は、位相比較器14に供給される分周器17の出力信号
周波数がFG13から入力される回転検出パルスの周波
数(このときは480Hz)に等しくなるような位相同
期動作を行うから、VCO16からは54MHz(=4
80Hz×112500)の発振周波信号が出力される
こととなる。
【0026】従って、2倍速高速再生時には、通常再生
時の2倍の周波数である480Hzが、VCO16から
A/D変換器19及びディジタル波形等化器20にそれ
ぞれサンプリングクロックとして出力されるため、スイ
ッチ回路18から出力される通常再生時の2倍のデータ
レートの再生信号は、A/D変換器19により正常に波
形整形され、更にディジタル波形等化器20により正常
に波形等化される。
【0027】以上は2倍速高速再生時の動作であるが、
1.5倍速再生時の場合は回転ドラムの回転数を通常再
生時の1.5倍に、2.5倍速再生時には回転ドラムの
回転数を通常再生時の2.5倍にするから、FG13か
らは再生速度に比例した周波数の回転検出パルスが取り
出されることになる。
【0028】このように、この実施の形態によれば、ド
ラムモータ12の回転数に比例した周波数の回転検出パ
ルスをFG13より取り出し、この回転検出パルスに位
相同期した周波数のパルスをPLL回路で生成して、そ
れをサンプリングクロックとしてA/D変換器19及び
ディジタル波形等化器20にそれぞれ供給するようにし
たため、上記のドラムモータ12の回転数は高速再生の
速度に対応しているので、再生速度に応じたサンプリン
グクロックをVCO16より取り出すことができ、よっ
て、ディジタル波形等化器20内のディジタルフィルタ
の内部定数を再生速度毎に切り換える必要がなく、ま
た、再生速度毎に回路を切り換えるスイッチや選択回路
が不要であり、更に、複数種類のサンプリングクロック
をそれぞれ発生するための回路が不要であり、従来に比
べて回路構成を小型化できる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は本発明になるディジタル信号再生装置
の第2の実施の形態の要部のブロック図を示す。この実
施の形態は、図1のPLL回路23に相当する回路部の
実施の形態である。前述したように、2倍速で再生する
場合には、PLL回路23のビットクロックも通常の2
倍の周波数となることが必要であり、第1の実施の形態
におけるサンプリングクロックの変化の割合はビットク
ロックの変化の割合と同一である。従って、ドラムの回
転数とビットクロックの周波数は比例関係にある。そこ
で、この第2の実施の形態では、データ抽出用のPLL
回路23内のVCO35の中心周波数を回転ドラムの回
転数に追従して変化させるものである。
【0030】図2において、位相比較器31には後述す
るVCO35の出力発振周波信号と、図1の検出器21
により検出されたデータとが入力され、それらの位相差
に応じた位相誤差電圧が位相比較器31から取り出され
る。この位相誤差電圧は、ループフィルタ32を通して
DCアンプ33に入力される。
【0031】一方、図1のFG13から出力された回転
ドラムの回転数に比例した周波数の回転検出パルスは、
図2のF/V変換器34に入力されて、ここで周波数−
電圧変換されて、回転検出パルスの周波数に比例したレ
ベルの電圧に変換された後、DCアンプ33に入力され
る。DCアンプ33はこれらループフィルタ32よりの
位相誤差電圧とF/V変換器34よりの回転ドラムの回
転数に比例したレベルの電圧とを加算増幅し、得られた
電圧をVCO35へ制御電圧として印加する。
【0032】これにより、VCO35はDCアンプ33
よりの制御電圧に比例した周波数の信号を発振出力す
る。ここで、FGからの回転検出パルスの周波数が通常
再生時のd倍になると、DCアンプ33の出力電圧もd
倍になるように、DCアンプ33やF/V変換器34を
予め設定しておくことにより、VCO35からは再生速
度に応じた周波数のサンプリングクロックを得ることが
できる。このVCO35の出力発振周波信号は、図1の
識別器22に入力されると共に、ディジタル波形等化器
20にも入力できる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図3は本発明になるディジタル信号再生装置
の第3の実施の形態の要部のブロック図を示す。上記の
第1及び第2の実施の形態では、サンプリングクロック
をドラムモータの回転数に比例した周波数の回転検出パ
ルス、あるいはビット抽出クロックに完全に同期させる
方法を示したが、サンプリング定理を満たす範囲で完全
なる同期は必要でない。
【0034】そこで、この実施の形態では、図3に示す
ように、ドラムモータの回転数に比例した周波数の回転
検出パルスを発生するFG(図1のFG13に相当)か
らの回転検出パルスがF/V変換器41に供給されて周
波数に比例したレベルの電圧に変換される。ここで、F
/V変換器41は、例えば240Hzが入力されたとき
は、電圧V1を出力するように予め設定されている。
【0035】F/V変換器41の出力電圧は、V/F変
換器42に供給されて電圧に比例した周波数のパルスに
変換される。ここで、V/F変換器42は、電圧V1が
入力されたときは、ほぼ27MHzのパルスを発生する
ように予め設定されている。これにより、F/V変換器
41に入力される回転検出パルスの周波数が240Hz
のときには、V/F変換器42からはほぼ27MHzの
パルスが出力されることとなり、このパルスは図1のA
/D変換器19やディジタル波形等化器20にサンプリ
ングクロックとして入力される。
【0036】このように、この実施の形態によれば、ド
ラムモータの回転数に比例した周波数の回転検出パルス
との同期はとれずとも、ドラムモータの回転数に対応し
た再生速度にほぼ比例した、信号のサンプルにとって実
用上十分な周波数のパルスを、簡単な構成で生成でき
る。
【0037】なお、円盤状記録媒体にデータを記録し、
ピックアップで再生を行うディジタル信号再生装置等の
場合でも、磁気テープと回転ヘッドのように相対的運動
により再生信号を得る点では代わりはなく、これにも本
発明の適用は可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検出手段により再生速度に比例した周波数の検出信号を
取り出し、その検出信号の周波数に比例したサンプリン
グクロックを生成することにより、再生速度に比例した
周波数のサンプリングクロックを得るようにしたため、
ディジタル波形等化器の内部定数を再生速度毎に切り換
えることなく常に一定にでき、また、一つのディジタル
波形等化器により複数のデータレートの再生ディジタル
信号を波形等化することができる。
【0039】また、本発明によれば、再生速度に対応し
た周波数のサンプリングクロック発生回路を複数用意す
る必要がなく、またそれらの出力を切り換えるスイッチ
や選択回路も不要にできる。更に、本発明によれば、複
数種類のディジタル波形等化器や複数のサンプリングク
ロック発生回路及びそれらを切り換えるスイッチや選択
回路を用意する必要がないので、安価で簡略化な構成に
より様々なデータレートでディジタル信号を再生するこ
とができ、特に全トラックを走査して高速再生するVT
Rに適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の要部のブロック図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の要部のブロック図
である。
【符号の説明】
10 磁気テープ 12 ドラムモータ 13 フリケンシイジェネレータ(検出手段) 14、31 位相比較器 15、32 ループフィルタ 16、35 電圧制御発振器(VCO) 17 分周器 19 A/D変換器 20 ディジタル波形等化器 23 位相同期ループ回路(PLL回路) 33 DCアンプ 34、41 F/V変換器 42 V/F変換器 Ha、Hb 回転ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されたディジタル信号を
    ヘッドにより再生し、得られた再生ディジタル信号を少
    なくともディジタルフィルタを有するディジタル波形等
    化器により波形等化した後、位相同期ループ回路に入力
    してクロック信号を抽出する構成のディジタル信号再生
    装置において、 前記記録媒体とヘッドとの相対速度を検出してその相対
    速度に比例した周波数の検出信号を出力する検出手段
    と、 前記検出手段からの検出信号の周波数に比例した周波数
    のパルスを生成して、前記ディジタル波形等化器へサン
    プリングクロックとして入力するパルス生成回路とを有
    することを特徴とするディジタル信号再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体はテープ状記録媒体であ
    り、前記ヘッドは回転ドラムに固定された回転ヘッドで
    あり、前記検出手段は、前記回転ドラムを回転するドラ
    ムモータの回転数に比例した周波数の回転検出パルス
    を、前記検出信号として発生するフリケンシイジェネレ
    ータであることを特徴とする請求項1記載のディジタル
    信号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス生成回路は、前記回転検出パ
    ルスに位相同期し、かつ、前記回転検出パルスの周波数
    に比例した周波数のパルスを発生する位相同期ループで
    あることを特徴とする請求項2記載のディジタル信号再
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記位相同期ループ回路は、前記ディジ
    タル波形等化器から出力されたデータと前記クロック信
    号とを位相比較する位相比較器と、前記位相比較器の出
    力位相誤差信号が入力されるループフィルタと、前記検
    出手段からの前記検出信号の周波数に比例した電圧を発
    生するF/V変換器と、前記F/V変換器の出力電圧と
    前記ループフィルタの出力電圧を加算する加算手段と、
    前記加算手段からの電圧が制御電圧として印加されて前
    記クロック信号を発振出力して前記位相比較器に入力す
    る電圧制御発振器とからなり、前記電圧制御発振器から
    前記クロック信号を出力すると共に前記ディジタル波形
    等化器にサンプルクロックとして入力することを特徴と
    する請求項1記載のディジタル信号再生装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタル波形等化器の入力側に、
    再生ディジタル信号をサンプリングクロックに基づいて
    波形整形するA/D変換器を有し、前記パルス生成回路
    の出力パルスを前記サンプリングクロックとして入力す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項
    記載のディジタル信号再生装置。
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WO2000030107A1 (fr) * 1998-11-13 2000-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Generateur d'horloge a debits multiples et dispositif de reproduction de donnees numeriques a vitesses multiples
JP2012069219A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Hitachi High-Technologies Corp 磁気ヘッドまたは磁気ディスクの検査装置及び検査方法並びに磁気ヘッドの検査方法

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