JPH0684237A - 磁気テープの記録再生装置 - Google Patents

磁気テープの記録再生装置

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Publication number
JPH0684237A
JPH0684237A JP4235574A JP23557492A JPH0684237A JP H0684237 A JPH0684237 A JP H0684237A JP 4235574 A JP4235574 A JP 4235574A JP 23557492 A JP23557492 A JP 23557492A JP H0684237 A JPH0684237 A JP H0684237A
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JP
Japan
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signal
magnetic tape
speed
speed error
phase difference
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Application number
JP4235574A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Teshirogi
和宏 手代木
正昭 ▲高▼田
Masaaki Takada
Masanobu Shimizu
正信 清水
Yoshitaka Ota
良隆 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録時に対し再生時のテープ走行速度の差が
大きい場合においても、すばやく、再生時の走行速度を
記録時の速度に合わせ、再生信号の位相を基準信号に合
わせることができる磁気テープ記録再生装置を提供す
る。 【構成】 再生時に、位相差検出回路10により再生基
準信号と再生信号のアドレス信号との位相差を検出し、
速度誤差検出回路12により前記位相差の変化から記録
時に対する速度誤差を求め、駆動回路5へ随時フィード
バックして前記速度誤差を所定値以下に制御し、その
後、前記位相差を駆動回路5へフィードバックし、位相
検出の動作がリセットされる前にすばやく前記再生信号
の位相を前記再生基準信号に合わせ再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声等の情報の記録再生
を行う磁気テープ記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声信号をディジタル信号に変換
して磁気テープ上に記録再生する高品質音の記録再生装
置の商品化が行われているが、従来のアナログ方式の磁
気テープ記録再生装置に比べ高価であるため、より簡単
な構成で高性能な記録再生装置が望まれている。
【0003】以下に、従来の磁気テープ記録再生装置に
ついて説明する。図9は従来例における磁気テープ記録
再生装置のブロック図である。図9において、1は磁気
テープ、2はキャプスタン、3はピンチローラ、4は駆
動回路5によってキャプスタン2を回転させるキャプス
タンモータ、5はキャプスタン2の回転速度が入力され
る目標速度211になるようにキャプスタンモータ4を
駆動する駆動回路、6はキャプスタン2の回転速度とそ
の目標速度211との差を取る引算器で、キャプスタン
2の回転速度の検出方法としては、キャプスタンモータ
4の逆起電力から検出する方法や回転速度に応じた周波
数を発生させる方法等が用いられる。7は位相ゲイン乗
算回路11の出力と引算器6の出力とを加算する加算
器、8は磁気テープ1にディジタル信号を記録再生する
磁気ヘッド、9は磁気ヘッド8により再生された再生デ
ータをディジタル信号に復調する復調回路、10は復調
回路9の出力から同期信号とアドレス信号とを検出し、
再生基準信号との位相差を検出する位相差検出回路、1
1は位相差検出回路10で検出された位相差を駆動回路
5にフィードバックするためのゲインを乗じる位相ゲイ
ン乗算回路、18は位相ゲイン乗算回路11のディジタ
ル出力をアナログ電圧に変換するD/A変換器である。
【0004】以上のように構成された従来の磁気テープ
記録再生装置について、以下その動作について説明す
る。
【0005】記録時には、キャプスタン2が磁気テープ
1の目標速度に応じた回転速度になるように駆動回路5
に引算器6の出力が入力され、目標速度211とキャプ
スタン回転速度との誤差がフィードバックされ、駆動回
路5によってキャプスタンモータ4を所定の速度で回転
させる。磁気テープ1は、キャプスタンモータ4によっ
て回転するキャプスタン2とピンチローラ3によって駆
動され、目標速度211で走行する。次に、記録される
ディジタル信号と前記ディジタル信号の所定の容量毎に
付加された同期信号とアドレス信号とを、変調回路(図
示せず)によって変調し、内部の基準信号に同期させて
磁気ヘッド8によって磁気テープ1上に記録する。
【0006】再生時には、まず、記録時と同様にして駆
動回路5にキャプスタン2の回転速度誤差をフィードバ
ックし、磁気テープ1を目標速度211で走行させる。
ここで、テープ走行速度は機器によって差があるため、
実際には再生時のテープ走行速度は前記記録時のテープ
走行速度に対し速度誤差を有している。したがって、再
生信号を前記基準信号に同期させて再生するには、記録
時のテープ走行速度になるようにテープ走行速度を調整
し、前記再生信号と前記基準信号の位相を合わせる必要
がある。
【0007】再生時のテープ走行速度を記録時のテープ
走行速度に合わせ、再生信号の位相を再生基準信号に合
わせるためには、まず、磁気ヘッド8で再生されたディ
ジタル信号を復調回路9によってディジタルデータに復
調させる。位相差検出回路10は復調回路9の出力から
同期信号とアドレス信号とを検出し、検出した前記同期
信号あるいはアドレス信号と内部の再生基準信号との位
相差を、外部の十分に高い周波数のクロックでカウント
することにより検出し出力する。
【0008】次に、位相ゲイン乗算回路11で位相差検
出回路10の出力に所定の位相ゲインを乗算し、D/A
変換器18によりアナログ電圧に変換し加算器7に出力
する。加算器7では引算器6の出力とD/A変換器18
の出力とを加算し駆動回路5へ入力することによって、
再生時のテープ走行速度を記録時の走行速度に合わせ、
前記再生信号の位相を前記再生基準信号に合わせ磁気テ
ープ1を記録時の速度で再生していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、位相差検出回路10での位相検出動作は
有限であるため、記録時と再生時のテープ走行速度の差
が大きい場合は、前記再生信号の位相を前記再生基準信
号に合わせるまえに位相検出の動作がリセットされるた
め、再生時に前記再生信号の位相を前記再生基準信号に
合わせるのに時間が掛かるという課題を有していた。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構成で、記録時のテープ走行速度に対して再
生時のテープ走行速度の差が大きい場合においても、す
ばやく、再生時のテープ走行速度を記録時の走行速度に
合わせ、前記再生信号の位相を前記再生基準信号に合わ
せることができる磁気テープ記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気テープ記録再生装置は、磁気テープを一
定速度で走行させる磁気テープ駆動手段と、内部の基準
信号と再生信号の前記同期信号あるいは前記アドレス信
号との位相差を求め、位相差信号として出力する位相差
検出手段と、位相差検出手段から出力される前記位相差
の変化を求め、速度誤差として出力する速度誤差検出手
段を備え、磁気テープの再生時に、前記磁気テープ駆動
手段により前記磁気テープを所定の一定速度で走行させ
て前記磁気テープ上に記録された同期信号とアドレス信
号とを再生し、前記速度誤差検出手段から出力する速度
誤差に所定の定数を乗算後、随時、前記磁気テープ駆動
手段にフィードバックして速度誤差を所定値以下になる
ように制御し、その後、前記位相差検出手段の出力を前
記磁気テープ駆動手段に付加する構成となっている。
【0012】また、本発明の磁気テープ記録再生装置
は、速度誤差検出手段の出力を保持するラッチ手段を備
え、磁気テープの再生時に、前記磁気テープ駆動手段に
より前記磁気テープを所定の一定速度で走行させて前記
磁気テープ上に記録された同期信号とアドレス信号とを
再生し、前記ラッチ手段により前記速度誤差検出手段か
ら出力する速度誤差を保持し、保持した速度誤差に所定
の定数を乗算後前記磁気テープ駆動手段にオフセットと
して付加して速度誤差を所定値以下になるように制御
し、その後、前記位相差検出手段の出力を前記磁気テー
プ駆動手段に付加する構成となっている。
【0013】また、本発明の磁気テープ記録再生装置
は、速度誤差検出手段が、再生信号の前記同期信号ある
いは前記アドレス信号の周期を求め、前記磁気テープの
速度信号として出力する速度検出手段と、前記同期信号
あるいは前記アドレス信号の目標周期を出力する目標周
期出力手段と、前記目標周期出力手段の出力と前記速度
検出回路の出力との差を求め、速度誤差信号として出力
する引算手段とからなる構成となっている。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、再生時に内部の
再生基準信号と再生信号の同期信号あるいはアドレス信
号との位相差の変化から記録時に対するテープ走行速度
誤差を求め、駆動回路へ随時フィードバックして前記速
度誤差を所定値以下になるように制御し、その後、前記
位相差を駆動回路へフィードバックするようにしたた
め、記録時のテープ走行速度に対して再生時のテープ走
行速度の差が大きい場合においても、位相検出の動作が
リセットされる前にすばやく前記再生信号の位相を前記
再生基準信号に合わせることができる。
【0015】また、本発明は上記した構成により、再生
時に内部の再生基準信号と再生信号の同期信号あるいは
アドレス信号との位相差の変化から記録時のテープ走行
速度との速度誤差を求め、駆動回路へ目標速度のオフセ
ットとしてフィードバックして前記速度誤差を所定値以
下になるように制御し、その後、前記位相差を前記駆動
回路へフィードバックするようにしたため、前記速度誤
差のフィードバックは制御ループとしての特性には影響
せず、前記位相差を前記駆動回路へフィードバックする
際のゲインを上げることができ、すばやく前記再生信号
の位相を前記再生基準信号に合わせることができる。
【0016】また、本発明は上記した構成により、再生
時に再生信号の同期信号あるいはアドレス信号の周期を
計測し、目標周期との差を求め、速度誤差として駆動回
路へフィードバックするようにしたため、簡単な構成
で、位相検出動作がリセットされても速度後差検出動作
は全く影響を受けなくでき、すばやく前記速度誤差を少
なくすることができ、前記再生信号の位相を前記再生基
準信号に合わせることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例における磁気
テープ記録再生装置のブロック図、図2は位相差検出回
路10の構成例のブロック図、図3は速度誤差検出回路
の構成例のブロック図、図4は図2の位相差データ20
4の時間的な変化を示す要部動作波形図、図5は図3の
速度誤差データ205の時間的な変化を示す要部動作波
形図を示すものである。
【0019】図1において、1は磁気テープ、2はキャ
プスタン、3はピンチローラ、4はキャプスタンモー
タ、5は駆動回路、6は引算器、7は第1の加算器、8
は磁気ヘッド、9は復調回路、10は位相差検出回路、
11は位相ゲイン乗算回路、18はD/A変換器で、こ
れらは従来例と同様のものである。12は位相差検出回
路10から出力される位相差データ204の変化を内部
の再生基準信号201と再生信号202との速度誤差デ
ータ205として出力する速度誤差検出回路、13は速
度誤差検出回路12で検出された速度誤差データ205
を駆動回路4にフィードバックするためのゲインを乗じ
る速度ゲイン乗算回路、14は速度誤差検出回路12の
出力と速度誤差下限値15との比較を行うコンパレー
タ、15は位相差データ204を駆動回路へフィードバ
ックするための速度誤差の下限値を表す速度誤差下限
値、16は位相ゲイン乗算回路11の出力をコンパレー
タ14の出力に応じてONあるいはOFFする切換スイ
ッチ、17は速度ゲイン乗算回路13の出力と切換スイ
ッチ16によりONされた位相ゲイン乗算回路11の出
力とを加算する第2の加算器である。
【0020】図2において、101はクロック発生器、
102は再生基準信号201の立ち上がりでクリアさ
れ、クロック発生器101の出力を計数するカウンタ、
103は再生信号202から同期信号あるいはアドレス
信号203を検出するアドレス検出回路、104はアド
レス検出信号203の立ち下がりエッジでカウンタ10
2のカウントデータをラッチするラッチ回路、105は
ラッチ回路104の出力からオフセットデータ200を
引く引算器であり、ラッチ回路104には再生基準信号
201の立ち上がりエッジからアドレス検出信号203
の立ち下がりエッジの期間にクロック発生器101で発
生されたクロックパルス数が保持、出力され、引算器1
05によりオフセットデータ200を引いた値が出力さ
れる。オフセットデータ200は、位相差データ204
が、再生基準信号201の立上がりエッジで零となり、
それより早い場合は負の値となり、遅い場合は正の値と
なるようにラッチ回路104の出力から引算する定数で
ある。
【0021】図3において、106はアドレス検出信号
203を遅延する第1の遅延回路、107は位相差デー
タ204を遅延する第2の遅延回路、108はアドレス
検出信号203の立下がりエッジで第2の遅延回路10
7の出力をラッチする第1のラッチ回路、109は位相
差データ204から第1のラッチ回路108の出力を引
く引算器で、引算器109からはアドレス検出信号20
3に同期した位相差データ204の変化量が出力され
る。110は論理積ゲート112の出力の立下がりエッ
ジで引算器109の出力をラッチする第2のラッチ回
路、111は引算器109の出力が第2のラッチ回路1
10の出力に対して所定の範囲であれば”L”を出力
し、所定の範囲でなければ”H”を出力するウィンドウ
コンパレータ、112はウィンドウコンパレータ111
の出力と第1の遅延回路106の出力の論理積を行い第
1の遅延回路106の出力をマスクする論理積回路で、
第2のラッチ回路110には位相差検出の動作がリセッ
トされた時の影響がない位相差データ204の変化量が
保持され出力される。
【0022】図4において、横軸は時間、縦軸は位相差
であり、曲線は時間零のとき位相差零として速度誤差Δ
Vで走行時の図2の位相差データ204の変化を示して
いる。
【0023】図5において、横軸は時間、縦軸は速度誤
差であり、実線は一定速度で走行している際の図3の速
度誤差データ205の変化を示しており、破線部は図3
の引算器109の出力の変化を示している。
【0024】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープ記録再生装置について、以下その動作について説明
する。
【0025】記録時は従来例と同様の方法で行うため、
再生時について説明する。再生時のテープ走行速度を記
録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部
の再生基準信号に合わせるために、まず、記録時と同様
にして駆動回路5にキャプスタン2の回転速度の目標速
度211との速度誤差をフィードバックし、磁気テープ
1を目標速度211で走行させ、磁気ヘッド8で再生さ
れた再生信号を復調回路9によってディジタルデータの
再生信号202に復調する。
【0026】次に、位相差検出回路10で、再生信号2
02から同期信号あるいはアドレス信号を検出し、アド
レス検出信号203と再生基準信号201との位相差
を、外部の十分に高い周波数のクロックでカウントする
ことにより検出し、位相差データ204として出力す
る。次に、速度誤差検出回路9で位相差データ204の
変化を求め、速度誤差データ205として出力する。
【0027】次に、速度ゲイン乗算回路11で速度誤差
データ205に所定の速度ゲインを乗算し出力し、位相
ゲイン乗算回路11で位相差データ204に所定の位相
ゲインを乗算し出力する。ここでコンパレータ14によ
り、速度誤差データ205が速度誤差下限値15に比べ
小である時にのみ切換スイッチ13をONし、それ以外
の時には切換スイッチ13をOFFさせるため、第2の
加算器17には速度誤差データ205が速度誤差下限値
15より小さくなるまで位相差データ204は入力され
ない。したがって、速度誤差データ205が速度誤差下
限値15より大きい間は、速度ゲイン乗算回路13の出
力のみが、第2の加算器17に入力され、D/A変換器
18を介して第1の加算器7に入力され、駆動回路5へ
フィードバックされる。このようにして、記録時に対す
る再生時の速度誤差が速度誤差下限値に相当する誤差と
なるように制御される。なお、速度誤差データ205
は、記録時と再生時の走行速度の差が大きい場合に位相
差検出の動作がリセットしても、速度誤差データは位相
差データ205の変化であるため影響が小さく、すばや
く走行速度を合わせることができる。
【0028】次に、速度誤差データ205が速度誤差下
限値15より小さくなると位相差データ204が第2の
加算器17へ入力され、第2の加算器17の出力はD/
A変換器18を介して第1の加算器7に入力され、駆動
回路5へ位相差データ204がフィードバックされ、走
行速度は記録時の走行速度に、再生信号202の位相は
再生基準信号201に合うように制御される。このよう
にして、位相差データ204をフィードバックする際に
は速度誤差が小さいため、位相検出動作がリセットする
前に磁気テープ1の走行速度が記録時の走行速度に合わ
せ、再生信号202の位相を再生基準信号201に合わ
せることができる。
【0029】以上のように本実施例によれば、上記した
構成により再生時に内部の再生基準信号201と再生信
号202の同期信号あるいはアドレス信号との位相差デ
ータ204の変化から記録時のテープ走行速度との速度
誤差データ205を求め、駆動回路5へ随時フィードバ
ックして速度誤差データ205を所定値以下になるよう
に制御した後、前記位相差データ204を駆動回路5へ
フィードバックするようにしたため、記録時のテープ走
行速度に対して再生時のテープ走行速度の差が大きい場
合においても、位相検出の動作がリセットされる前にす
ばやく再生信号202の位相を再生基準信号201に合
わせることができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例について述べ
る。図6は本発明の第2の実施例における磁気テープ記
録再生装置のブロック図を示すものである。図6におい
て、1は磁気テープ、2はキャプスタン、3はピンチロ
ーラ、4はキャプスタンモータ、5は駆動回路、6は引
算器、7は第1の加算器、8は磁気ヘッド、9は復調回
路、10は位相差検出回路、11は位相ゲイン乗算回
路、12は速度誤差検出回路、13は速度ゲイン乗算回
路、14はコンパレータ、15は速度誤差下限値、16
は切換スイッチ、17は第2の加算器、18はD/A変
換器であり、これらは第1の実施例と同様のものであ
る。19は図示しない制御回路のラッチ指令により速度
誤差検出回路12の出力をラッチするラッチ回路であ
る。
【0031】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープ記録再生装置について、以下その動作について説明
する。
【0032】記録時は従来例と同様の方法で行うため、
再生時について説明する。再生時のテープ走行速度を記
録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部
の再生基準信号に合わせるために、まず、記録時と同様
にして駆動回路5にキャプスタン2の回転速度の目標速
度211との速度誤差をフィードバックし、磁気テープ
1を目標速度211で走行させ、磁気ヘッド8で再生さ
れた再生信号を復調回路9によってディジタルデータの
再生信号202に復調する。
【0033】次に、位相差検出回路10で、再生信号2
02から同期信号あるいはアドレス信号を検出し、アド
レス検出信号203と再生基準信号201との位相差
を、外部の十分に高い周波数のクロックでカウントする
ことにより検出し、位相差データ204として出力す
る。次に、速度誤差検出回路12で位相差データ204
の変化を求め、速度誤差データ205として出力する。
速度誤差データ205が一定の値となったことを図示し
ない制御回路により確認し、その値をラッチ指令を出力
してラッチ回路19でラッチさせる。速度誤差データ2
05が一定の値となるまではラッチ回路19には零をラ
ッチさせておく。
【0034】次に、速度ゲイン乗算回路11でラッチ回
路19の出力に所定の速度ゲインを乗算し出力し、位相
ゲイン乗算回路11で位相差データ204に所定の位相
ゲインを乗算し出力する。ここで、コンパレータ14に
より、速度誤差データ205が速度誤差下限値15に比
べ小である時にのみ切換スイッチ13をONし、それ以
外の時には切換スイッチ13をOFFさせるため、第2
の加算器17には、速度誤差データ205が速度誤差下
限値15より小さくなるまで位相差データ204は入力
されない。したがって、速度誤差データ205が速度誤
差下限値15より大きい間は、速度ゲイン乗算回路13
の出力のみが第2の加算器17に入力され、第2の加算
器17の出力はD/A変換器18を介して第1の加算器
7に入力され、駆動回路5へフィードバックされる。こ
のようにして、記録時に対する再生時の速度誤差が速度
誤差下限値15に相当する誤差となるように制御され
る。
【0035】次に、速度誤差データ205が速度誤差下
限値15より小さくなると位相ゲイン乗算回路11の出
力が切換えスイッチ16を介して第2の加算器17ヘ入
力され、第2の加算器17の出力はD/A変換器18を
介して第1の加算器7に入力され、駆動回路5へ位相差
データ204がフィードバックされ、走行速度は記録時
の走行速度に、再生信号202の位相は再生基準信号2
01に合うように制御される。この時、目標速度のオフ
セットとしてフィードバックして速度誤差データ205
を所定値以下になるように制御した後、位相差データ2
04を駆動回路5へフィードバックするようにしたた
め、速度誤差データ205の駆動回路5へのフィードバ
ックは制御ループとしての特性には影響せず、位相ゲイ
ン乗算回路11で乗算するゲインを上げることができ
る。また、位相差データ204を駆動回路5へフィード
バックする際には速度誤差が小さいため、位相検出動作
がリセットする前に磁気テープ1の走行速度が記録時の
走行速度に合わせ、再生信号202の位相を再生基準信
号201に合わせることができる。
【0036】以上のように本実施例によれば、上記した
構成により再生時に内部の再生基準信号201と再生信
号202の同期信号あるいはアドレス信号との位相差デ
ータ204の変化から記録時のテープ走行速度との速度
誤差データ205を求め、駆動回路5へ目標速度211
のオフセットとしてフィードバックして速度誤差データ
205を所定値以下になるように制御した後、位相差デ
ータ204を駆動回路5へフィードバックするようにし
たため、速度誤差データ205の駆動回路5へのフィー
ドバックは制御ループとしての特性には影響しない。し
たがって、位相差データ204を駆動回路5へフィード
バックする際のゲインを上げることができ、位相検出の
動作がリセットされる前にすばやく再生信号202の位
相を再生基準信号201に合わせることができる。
【0037】次に、本発明の第3の実施例について述べ
る。図7は本発明の第2の実施例における磁気テープ記
録再生装置のブロック図、図8は速度誤差検出回路20
のブロック図を示すものである。図7において、1は磁
気テープ、2はキャプスタン、3はピンチローラ、4は
キャプスタンモータ、5は駆動回路、6は引算器、7は
第1の加算器、8は磁気ヘッド、9は復調回路、10は
位相差検出回路、11は位相ゲイン乗算回路、13は速
度ゲイン乗算回路、14はコンパレータ、15は速度誤
差下限値、16は切換スイッチ、17は第2の加算器、
18はD/A変換器であり、これらは第1の実施例と同
様のものである。20はアドレス検出信号203の周期
を、外部の十分に高い周波数のクロックでカウントする
ことにより検出し、目標速度212との差を求め速度誤
差データ205として出力する速度誤差検出回路であ
る。
【0038】図8において、113はクロック発生器、
114はカウンタ、115は再生信号202からアドレ
ス信号を検出するアドレス検出回路で、位相差検出回路
10のものと兼用してもよい。116は遅延回路、11
7はラッチ回路、118は引算器、119はアドレス信
号の目標周期、すなわち、記録時のアドレス信号周期を
出力する目標周期出力回路であり、ラッチ回路117は
アドレス検出信号203の立ち上がりエッジでカウンタ
114のカウントデータをラッチする。また、カウンタ
114は遅延回路116を介し、ラッチ回路117にデ
ータがラッチされた直後にクリアされる。したがって、
ラッチ回路117にはアドレス検出信号203の出力期
間にクロック発生器113で発生されたクロックパルス
数が保持され、アドレス検出信号203の出力周期をデ
ジタル値で計数し引算器118に出力する。引算器11
8では、目標周期出力回路119から出力される目標周
期212とラッチ回路117の出力との引算を行い、速
度誤差データ205として出力する。この速度誤差デー
タ205は、簡単な構成で、位相差検出動作には全く無
関係であるため、前記位相差検出動作がリセットしても
影響されずに速度誤差を検出し出力することができる。
【0039】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープ記録再生装置について、以下その動作について説明
する。
【0040】記録時は従来例と同様の方法で行うため、
再生時について説明する。再生時のテープ走行速度を記
録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部
の再生基準信号に合わせるために、まず、記録時と同様
にして駆動回路5にキャプスタン2の回転速度の目標速
度211との速度誤差をフィードバックし、磁気テープ
1を目標速度211で走行させ、磁気ヘッド8で再生さ
れた再生信号を復調回路9によってディジタルデータ、
再生信号202に復調する。
【0041】次に、速度誤差検出回路20で、再生信号
202から同期信号あるいはアドレス信号を検出し、ア
ドレス検出信号203の周期を外部の十分に高い周波数
のクロックでカウントすることにより検出し、検出した
周期と目標周期212との差を求め、速度誤差データ2
05として出力する。速度誤差データ205が一定の値
となったことを図示しない制御回路により確認し、その
値をラッチ指令を出力してラッチ回路19でラッチさせ
る。速度誤差データ205が一定の値となるまではラッ
チ回路19には零をラッチさせておく。
【0042】次に、速度ゲイン乗算回路11でラッチ回
路19の出力に所定の速度ゲインを乗算後出力し、位相
ゲイン乗算回路11で位相差データ204に所定の位相
ゲインを乗算し出力する。
【0043】ここで、コンパレータ14により、速度誤
差データ205が速度誤差下限値15に比べ小である時
にのみ切換スイッチ13をONし、それ以外の時には切
換スイッチ13をOFFさせるため、第2の加算器17
には、速度誤差データ205が速度誤差下限値15より
小さくなるまで位相差データ204は入力されない。し
たがって、速度誤差データ205が速度誤差下限値15
より大きい間は、速度ゲイン乗算回路13の出力のみが
第2の加算器17に入力され、第2の加算器17の出力
はD/A変換器18を介して第1の加算器7に入力さ
れ、駆動回路5へフィードバックされる。この時、速度
誤差データ205は、位相差検出動作には全く無関係で
あるため位相差検出動作がリセットしても影響されない
ため、すばやく速度誤差データ205を速度誤差下限値
15に相当する誤差となるように制御することができ
る。
【0044】次に、速度誤差データ205が速度誤差下
限値15より小さくなると位相ゲイン乗算回路11の出
力が切換えスイッチ16を介して第2の加算器17ヘ入
力され、第2の加算器17の出力はD/A変換器18を
介して第1の加算器7に入力され、駆動回路5へ位相差
データ204がフィードバックされ、走行速度は記録時
の走行速度に、再生信号202の位相は再生基準信号2
01に合うように制御される。このようにして、位相差
データ204をフィードバックする際には速度誤差が小
さいため、位相検出動作がリセットする前に磁気テープ
1の走行速度を記録時の走行速度に合わせ、再生信号2
02の位相を再生基準信号201に合わせることができ
る。
【0045】以上のように本発明は、再生信号の同期信
号あるいはアドレス信号の周期を計測し、目標周期との
差を求め、速度誤差として駆動回路へフィードバックす
るようにしたため、簡単な構成で、位相検出動作がリセ
ットされても速度後差検出動作は全く影響を受けなくで
き、すばやく前記速度誤差を少なくすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、再生
時に内部の再生基準信号と再生信号の同期信号あるいは
アドレス信号との位相差の変化から記録時に対するテー
プ走行速度誤差を求め、駆動回路へ随時フィードバック
して前記速度誤差を所定値以下になるように制御し、そ
の後、前記位相差を駆動回路へフィードバックするよう
にしたため、記録時のテープ走行速度に対して再生時の
テープ走行速度の差が大きい場合においても、位相検出
の動作がリセットされる前にすばやく前記再生信号の位
相を前記再生基準信号に合わせ、再生することができ
る。
【0047】また、本発明は、再生時に内部の再生基準
信号と再生信号の同期信号あるいはアドレス信号との位
相差の変化から記録時に対するテープ走行速度誤差を求
め、駆動回路へ目標速度のオフセットデータとしてフィ
ードバックして前記速度誤差を所定値以下になるように
制御し、その後、前記位相差を前記駆動回路へフィード
バックするようにしたため、前記速度誤差のフィードバ
ックは制御ループとしての特性には影響せず、前記位相
差を前記駆動回路へフィードバックする際のゲインを上
げることができ、すばやく前記再生信号の位相を前記再
生基準信号に合わせ、再生することができる。
【0048】また、本発明は、再生信号の同期信号ある
いはアドレス信号の周期を計測し、目標周期との差を求
め、速度誤差として駆動回路へフィードバックするよう
にしたため、簡単な構成で、位相検出動作がリセットさ
れても速度誤差検出動作は全く影響を受けなくでき、す
ばやく前記速度誤差を少なくし、前記再生信号の位相を
前記基準信号に合わせ、再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における位相差検出回路10の
内部構成例を示すブロック図
【図3】同第1の実施例における速度誤差検出回路12
の内部構成例を示すブロック図
【図4】同第1の実施例における位相差データの時間的
な変化を示す位相差データ特性図
【図5】同第1の実施例における速度誤差データの時間
的な変化を示す速度誤差データ特性図
【図6】本発明の第2の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第3の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図8】同第3の実施例における速度誤差検出回路20
の内部構成を示すブロック図
【図9】従来例における磁気テープ記録再生装置の構成
を示すブロック図
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 キャプスタン 3 ピンチローラ 4 キャプスタンモータ 5 駆動回路 6 引算器 7 第1の加算器 8 磁気ヘッド 9 復調回路 10 位相差検出回路 11 位相ゲイン乗算回路 12 速度誤差検出回路 13 速度ゲイン乗算回路 14 コンパレータ 16 切換えスイッチ 17 第2の加算器 18 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 良隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の容量毎にディジタル信号に同期信
    号とアドレス信号とを付加して磁気テープ上に記録再生
    を行う磁気テープ記録再生装置であって、 磁気テープを一定速度で走行させる磁気テープ駆動手段
    と、 内部の基準信号と再生信号の前記同期信号あるいは前記
    アドレス信号との位相差を求め、位相差信号として出力
    する位相差検出手段と、 前記位相差検出手段から出力される前記位相差の変化を
    求め、速度誤差として出力する速度誤差検出手段を備
    え、 磁気テープの再生時に、前記磁気テープ駆動手段により
    前記磁気テープを所定の一定速度で走行させて前記磁気
    テープ上に記録された同期信号とアドレス信号とを再生
    し、前記速度誤差検出手段から出力する速度誤差に所定
    の定数を乗算後、随時、前記磁気テープ駆動手段にフィ
    ードバックして速度誤差を所定値以下になるように制御
    し、その後、前記位相差検出手段の出力を前記磁気テー
    プ駆動手段に付加する磁気テープ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 速度誤差検出手段の出力を保持するラッ
    チ手段を備え、 磁気テープの再生時に、前記磁気テープ駆動手段により
    前記磁気テープを所定の一定速度で走行させて前記磁気
    テープ上に記録された同期信号とアドレス信号とを再生
    し、前記ラッチ手段により前記速度誤差検出手段から出
    力する速度誤差を保持し、保持した速度誤差に所定の定
    数を乗算後前記磁気テープ駆動手段にオフセットとして
    付加して速度誤差を所定値以下になるように制御し、そ
    の後、前記位相差検出手段の出力を前記磁気テープ駆動
    手段に付加する請求項1記載の磁気テープ記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 速度誤差検出手段は、再生信号の前記同
    期信号あるいは前記アドレス信号の周期を求め、前記磁
    気テープの速度信号として出力する速度検出手段と、 前記同期信号あるいは前記アドレス信号の目標周期を出
    力する目標周期出力手段と、 前記目標周期出力手段の出力と前記速度検出回路の出力
    との差を求め、速度誤差信号として出力する引算手段と
    からなる請求項1または2記載の磁気テープ記録再生装
    置。
JP4235574A 1992-09-03 1992-09-03 磁気テープの記録再生装置 Pending JPH0684237A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1987005598A1 (en) * 1986-03-11 1987-09-24 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Myoinositol derivatives and process for their preparation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1987005598A1 (en) * 1986-03-11 1987-09-24 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Myoinositol derivatives and process for their preparation

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