JP2778172B2 - 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置 - Google Patents

回転ヘッド駆動モータ回転制御装置

Info

Publication number
JP2778172B2
JP2778172B2 JP2006796A JP679690A JP2778172B2 JP 2778172 B2 JP2778172 B2 JP 2778172B2 JP 2006796 A JP2006796 A JP 2006796A JP 679690 A JP679690 A JP 679690A JP 2778172 B2 JP2778172 B2 JP 2778172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
rotary head
data
information
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03212844A (ja
Inventor
拓 杉木
義雄 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006796A priority Critical patent/JP2778172B2/ja
Publication of JPH03212844A publication Critical patent/JPH03212844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778172B2 publication Critical patent/JP2778172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段 F 作 用 G 実施例 G−1 構成及び動作(第1図〜第4図) G−2 変形例 H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、ディジタル情報が記録されたテープからの
情報読取りを行う回転ヘッドより得られる読取信号か
ら、その読取信号から再生されたクロック信号に基づい
て再生情報データを得るようにされた情報再生系に備え
られる回転ヘッド駆動モータ回転制御装置に関する。
B 発明の概要 本発明は、ディジタル情報が記録されたテープからの
情報読取りを回転ヘッドをもって行い、回転ヘッドより
得られる読取信号から、その読取信号から再生されたク
ロック信号に基づいて再生情報データを得るようにされ
た情報再生系に備えられる回転ヘッド駆動モータ回転制
御装置において、回転ヘッドより得られる読者信号から
再生されたクロック信号の周波数に応じて変化する、回
転ヘッドについての回転検出信号と基準回転信号との差
をあらわす差信号を形成し、情報再生系が適正な再生情
報データが得られる状態にあるか否かを判別して、適正
な再生情報データが得られる状態であるとき、差信号に
基づく第1の制御電圧を発生するとともに、適正な再生
情報データが得られる状態でないとき、ノーマル再生モ
ードのもとにあっては、予め定められた上限値及び下限
値をもって設定される第1のレベル範囲内での単調レベ
ル変化を所定の周期をもって繰り返し、また、サーチ再
生モードのもとにあっては、第1のレベル範囲を含むそ
れより広いものとされるべく予め定められた上限値及び
下限値をもって設定される第2のレベル範囲内での単調
レベル変化を所定の周期をもって繰り返す第2の制御電
圧を発生し、第1もしくは第2の制御電圧に基づいて、
回転ヘッドを回転駆動する回転ヘッド駆動モータに対す
る駆動制御を行うことにより、回転ヘッド駆動モータが
その回転速度に応じた周波数を有する信号の発生手段を
備えないものとされたもとにあって、情報再生系の動作
開始直後、あるいは、情報再生系の動作中に適正な情報
読取状態でなくなったとき等においても、回転ヘッド駆
動モータの回転を安定したサーボ制御系をもって制御で
きるようにしたものである。
C 従来の技術 オーディオ信号情報をディジタル化して記録媒体に対
する記録及び記録媒体からの再生を行うようにした、所
謂、R−DATシステムにあっては、パルスコードモジュ
レーション(PCM)等の手法が用いられてディジタル化
されたオーディオ信号情報が、複数の回転磁気ヘッド部
により、磁気テープに傾斜トラックをもって記録され、
また、ディジタル化されたオーディオ信号情報が傾斜ト
ラックをもって記録された磁気テープから、複数の回転
磁気ヘッド部により、ディジタル化されたオーディオ信
号情報が読み取られて、再生処理に供されるようにされ
る。
このようなR−DATシステムにおける情報再生系は信
号読取機構部を備えるものとされ、信号読取機構部にあ
っては、第4図に示される如く、一対の回転磁気ヘッド
10及び11が、ドラムモータ12により回転せしめられるド
ラム13に、その回転軸を挾んで対抗する位置をもって取
り付けられる。これら回転磁気ヘッド10及び11は、夫々
の磁気ギャップ部がドラム13の外周面に臨むものとさ
れ、ドラム13の回転に伴って回転せしめられるとき、ド
ラム13の外周面をドラム13の回転軸を中心にして、例え
ば、約180度の角度範囲に亙って摺接走行するものとさ
れる、ディジタル化されたオーディオ信号情報が傾斜ト
ラックをもって記録された磁気テープTrを、傾斜トラッ
クに沿って交互に走査し、磁気テープTrからディジタル
化されたオーディオ信号情報を読み取って、読取出力信
号Aa及びAbを送出する。磁気テープTrは、キャプスタン
モータ14によって回転せしめられるキャプスタン15及び
キャプスタン15に当設するものとされるピンチローラ16
によって走行せしめられる。そして、ドラム13に取り付
けられた回転磁気ヘッド10及び11を回転駆動する回転ヘ
ッド駆動モータとされるドラムモータ12には、ドラム13
を所定の回転数をもって回転させるべくドラムモータ12
の回転を制御するドラムサーボ制御回路部17が設けら
れ、また、キャプスタンモータ14には、磁気テープTrを
所定の速度をもって走行させるべくキャプスタンモータ
14の回転を制御するキャプスタンサーボ制御回路部18が
設けられる。
斯かるドラムサーボ制御回路部17及びキャプスタンサ
ーボ制御回路部18による制御のうち、ドラムサーボ制御
回路部17による、回転磁気ヘッド10及び11が取り付けら
れたドラム13を回転磁気ヘッド10及び11から適正な読取
出力信号Aa及びAbが得られるように所定の回転数をもっ
て回転させるための、ドラムモータ12に対する回転制御
は、一般に、ドラムモータ12に備えられた周波数発電機
から得られる、ドラムモータ12の回転速度に応じた周波
数を有するものとされた出力信号、さらには、例えば、
ドラム13に関連して設けられたパルス発生部から得られ
る、回転磁気ヘッド10及び11の回転位相をあらわす出力
信号が用いられ、それらに基づくドラムモータ12に対し
ての制御信号が形成されて行われる。
D 発明が解決しようとする課題 第4図に示される如くの信号読取機構部が設けられる
R−DATシステムにおける情報再生系についても、全体
の小型化、構成の簡略化等に関する要求は強く、それゆ
え、回転磁気ヘッドが取り付けられるドラムの径の縮小
化が図られ、また、ドラムモータに付随する周波数発電
機が備えられず、かつ、ドラムに関連して設けられるパ
ルス発生部が備えられないようにされたものが提案され
ている。そして、このような、ドラムモータに付随する
周波数発電機、及び、ドラムに関連して設けられるパル
ス発生部が備えられないものとされた情報再生系の場
合、ドラムサーボ制御回路部によるドラムモータに対す
る回転制御を、回転磁気ヘッドから得られる読取出力信
号に基づいて形成されたドラムモータに対しての制御信
号をもって行うようになすことが考えられている。
しかしながら、回転磁気ヘッドから得られる読取出力
信号に基づいて形成されたドラムモータに対しての制御
信号をもって行われる、ドラムサーボ制御回路部による
ドラムモータに対する回転制御にあっては、例えば、情
報再生系における再生動作の開始直後であって、回転磁
気ヘッドから適正な読取出力信号が得られていない状
態、あるいは、情報再生系における再生動作中ら何らか
の理由で回転磁気ヘッドから適正な読取出力信号が得ら
れなくなった状態のもとでは、ドラムモータに対しての
制御信号が適正に得られず、ドラムモータの回転制御が
不安定となって、情報再生系における再生動作の開始時
点後回転磁気ヘッドから適正な読取出力信号が得られる
安定状態となるまでに、あるいは、情報再生系における
再生動作中に一旦回転磁気ヘッドから適正な読取出力信
号が得られなくなった後再び回転磁気ヘッドから適正な
読取出力信号が得られる安定状態となるまでに、比較的
長い時間を要することになってしまうという問題があ
る。
斯かる点に鑑み、本発明は、ディジタル情報が記録さ
れたテープからの情報読取りを回転ヘッドをもって行
い、回転ヘッドより得られる読取信号から、その読取信
号から再生されたクロック信号に基づいて再生情報デー
タを得るようにされた情報再生系に備えられ、回転ヘッ
ド駆動モータがその回転速度に応じた周波数を有する信
号を発生する周波数発電機等の信号発生手段を備えない
ものとされたもとにあって、情報再生系の動作開始直
後、あるいは、情報再生系の動作中に適正な情報読取状
態でなくなったとき等においても、回転ヘッド駆動モー
タの回転を安定したサーボ制御系をもって制御できるよ
うにされた、回転ヘッド駆動モータ回転制御装置を提供
することを目的とする。
E 課題を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係る回転ヘッド駆
動モータ回転制御装置は、ディジタル情報が記録された
テープからの情報読取りを行う回転ヘッドより得られる
読取信号から再生されたクロック信号の周波数に応じて
変化する、回転ヘッドについての回転検出信号を得ると
ともに、その回転検出信号と基準回転信号との差をあら
わす差信号を得、回転ヘッドより得られる読取信号から
上述のクロック信号に基づいて適正な再生情報データが
得られる状態か否かを判別して、その結果、再生情報デ
ータ判別部から得られる判別出力が回転ヘッドより得ら
れる読取信号から適正な再生情報データが得られる状態
であるときには、上述の差信号に基づく第1の制御電圧
を発生し、また、再生情報データ判別部から得られる判
別出力が回転ヘッドより得られる読取信号から適正な再
生情報データが得られる状態でないときには、ノーマル
再生モードのもとにあっては、予め定められた上限値及
び下限値をもって設定される第1のレベル範囲内での単
調レベル変化を所定の周期をもって繰り返し、また、サ
ーチ再生モードのもとにあっては、第1のレベル範囲を
含むそれより広いものとされるべく予め定められた上限
値及び下限値をもって設定される第2のレベル範囲内で
の単調レベル変化を所定の周期をもって繰り返す第2の
制御電圧を発生して、第1もしくは第2の制御電圧に基
づき、回転ヘッドを回転駆動する回転ヘッド駆動モータ
に対する駆動制御を行うものとされて構成される。
F 作 用 上述の如くに構成される本発明に係る回転ヘッド駆動
モータ回転制御装置によれば、回転ヘッドを回転駆動す
る回転ヘッド駆動モータに対する回転制御が、ディジタ
ル情報が記録されたテープから回転ヘッドによりディジ
タル情報が読み取られて回転ヘッドより得られる読取信
号から、適正な再生情報データが得られる状態のもとで
は、回転ヘッドより得られる読取信号から再生されたク
ロック信号の周波数に応じて変化する回転検出信号と基
準回転信号との差をあらわす差信号に基づいて形成され
る第1の制御電圧をもって行われ、また、適正な再生情
報データが得られない状態のもとでは、ノーマル再生モ
ードのもとにあっては、予め定められた上限値及び下限
値をもって設定される第1のレベル範囲内での単調レベ
ル変化を所定の周期をもって繰り返し、また、サーチ再
生モードのもとにあっては、第1のレベル範囲を含むそ
れより広いものとされるべく予め定められた上限値及び
下限値をもって設定される第2のレベル範囲内での単調
レベル変化を所定の周期をもって繰り返す第2の制御電
圧をもって行われる。それにより、回転ヘッドより得ら
れる読取信号から適正な再生情報データが得られない状
態のもとでは、回転ヘッドの回転が、例えば、ノーマル
再生モードのもとにおいて予め定められる上限値及び下
限値をもって設定される第1のレベル範囲内、もしく
は、サーチ再生モードのもとにおいて予め設定される上
限値及び下限値をもって設定される、第1のレベル範囲
を含むそれより広い第2レベル範囲内での上昇を所定の
周期をもって繰り返すようにされる安定なサーボ制御の
もとにおかれ、ノーマル再生モード及びサーチ再生モー
ドのいずれのもとにあっても、回転ヘッドより得られる
読取信号から適正な再生情報データが得られることにな
る回転に迅速に到達することになる。
従ってノーマル再生モード及びサーチ再生モードのい
ずれのもとにおいても、情報再生系の動作開始直後、あ
るいは、情報再生系の動作中に適正な情報読取状態でな
くなったとき等において、回転ヘッド駆動モータの回転
が安定したサーボ制御系をもって制御されることにな
り、情報再生系における再生動作の開始時点後におい
て、回転ヘッドより得られる読取信号から適正な再生情
報データが得られることになる状態が迅速に得られ、あ
るいは、情報再生系における再生動作が、一旦適正な情
報読取状態でなくなった後において、再び回転ヘッドよ
り得られる読取信号から適正な再生情報データが得られ
ることになる状態に迅速に移行せしめられることにな
る。
しかも、回転ヘッドより得られる読取信号から適正な
再生情報データが得られない状態にあるとき、ノーマル
再生モードのもとで設定される第1のレベル範囲及びサ
ーチ再生モードのもとで設定される第2のレベル範囲の
夫々が、予め定められる上限値及び下限値をもって設定
されるので、第1のレベル範囲及び第2のレベル範囲の
夫々の上限値及び下限値を定めるべく、回転ヘッドの回
転状態を検出することが必要とされない。従って、回転
ヘッド駆動モータがその回転速度に応じた周波数を有す
る信号を発生する周波数発電機等の信号発生手段を備え
ないものとされたもとにあっても、再生動作の開始時点
後において、あるいは、一旦適正な情報読取状態でなく
なった後において、適正な情報読取状態が、確実かつ迅
速に得られることになる。
G 実施例 G−1 構成及び動作(第1図〜第4図) 第1図は、本発明に係る回転ヘッド駆動モータ回転制
御装置の一例を示し、斯かる例は、第4図に示される如
くの信号読取機構部を備えるものとされたR−DATシス
テムにおける情報再生系に適用されるものとされる。
この例においては、ディジタル化されたオーディオ信
号情報が傾斜トラックをもって記録された磁気テープTr
から、ディジタル化されたオーディオ信号情報が回転磁
気ヘッド10及び11によって交互に読み取られて、回転磁
気ヘッド10及び11から夫々得られる読取出力信号Aa及び
Abが、再生増幅部21及び22により増幅された後スイッチ
23を経て順次取り出され、デコーダ24及びPLLクロック
再生部25の夫々に供給される。PLLクロック再生部25に
おいては、フェイズ・ロックド・ループ(PLL)が用い
られて、読取出力信号Aa及びAbから、ディジタル化され
たオーディオ信号情報についてのクロックパルス信号CL
が再生される。この再生されたクロックパルスCLは、そ
の周波数が、磁気テープTrに対する回転磁気ヘッド10及
び11の相対速度に応じたもの、従って、磁気テープTrの
走行速度が適正に維持されているもとにあっては、回転
磁気ヘッド10及び11の回転速度、即ち、ドラムモータ12
の回転速度に応じたものとなる。
PLLクロック再生部25において再生されたクロックパ
ルス信号CLは、デコーダ24に供給され、デコーダ24にお
いては、スイッチ23を通じて供給される読取出力信号Aa
及びAbから、クロックパルス信号CLに基づいて、ディジ
タル化されたオーディオ信号情報Diが再生され、デコー
ダ24からディジタル化されたオーディオ信号情報Diが送
出される。
PLLクロック再生部25において再生されたクロックパ
ルス信号CLは、F/V変換データ形成部26にも供給され、F
/V変換データ形成部26においては、クロックパルス信号
CLの周波数に対応する電圧値が求められる周波数−電圧
変換(F/V変換)が行われて、求められた電圧値をあら
わすデータが形成され、このデータは、磁気テープTrに
対する回転磁気ヘッド10及び11の相対速度に応じたもの
となり、回転磁気ヘッド10及び11についての回転検出デ
ータDcとして、F/V変換データ形成部26から送出され
る。そして、F/V変換データ形成部26からの回転検出デ
ータDcは、セレクタ27に供給され、セレクタ27には、固
定データ供給部28からの、回転磁気ヘッド10及び11につ
いての所定の回転速度をあらわす固定データDrも供給さ
れる。
上述のデコーダ24から送出されたディジタル化された
オーディオ信号情報Diは再生情報データ判別部29に供給
され、再生情報データ判別部29においては、デコーダ24
から適正なディジタル化されたオーディオ信号情報Diが
得られているか否かが判別され、再生情報データ判別部
29からは判別データDDが送出される。この判別データDD
は、例えば、デコーダ24から適正なディジタル化された
オーディオ信号情報Diが得られているとき“1"を示し、
デコーダ24から適正なディジタル化されたオーディオ信
号情報Diが得られていないとき“0"を示すものとされ
る。そして、再生情報データ判別部29からの判別データ
DDはセレクタ27に供給され、セレクタ27は、判別データ
DDが“1"を示すものであるとき、F/V変換データ形成部2
6からの回転検出データDcを送出し、また、判別データD
Dが“0"を示すものであるときには、固定データ供給部2
8からの固定データDrを送出する。
セレクタ27から送出された回転検出データDcもしくは
固定データDrはPWM変調部30に供給され、PWM変調部30か
らは、回転検出データDcもしくは固定データDrに応じて
変調されたパルス幅を有する一定周波数のパルスから成
るパルス列信号Pvが得られて、低域通過フィルタ(LP
F)31に供給される。それにより、LPF31から、パルス列
信号Pvを形成するパルスのパルス幅変化に応じたレベル
変化を有する制御電圧Svが得られて、合成部32に供給さ
れる。
また、F/V変換データ形成部26から得られる回転検出
データDcは、減算部33における一方の入力端子にも供給
される。減算部33における他方の入力端子には、端子34
から導入される、回転磁気ヘッド10及び11についての基
準回転速度をあらわす基準データDoも供給される。そし
て、減算部33においては、F/V変換データ形成部26から
得られる回転検出データDcと基準データDoとに間の差を
あらわす差データDdが求められて、セレクタ35に供給さ
れる。セレクタ35には、端子36から導入されるデータ
“1"も供給されるとともに、さらに、再生情報データ判
別部29から送出される判別データDDが供給され、セレク
タ35は、判別データDDが“1"を示すものであるとき、減
算部33からの差データDdを送出し、また、判別データDD
が“0"を示すものであるときには、端子36からのデータ
“1"を送出する。
セレクタ35から送出される差データDdもしくはデータ
“1"は、加算部37における一方の入力端子に供給され
る。加算部37における他方の入力端子には、加算部37か
ら得られる加算出力データDxが供給されるサンプル・ホ
ールド部38において、加算出力データDxについてのサン
プリングパルス・データ発生部39から供給されるサンプ
リングパルス・データDsに基づくサンプル・ホールドが
行われ、その結果、サンプル・ホールド部38から得られ
るサンプル・ホールド出力データDxsが供給される。従
って、加算部37においては、セレクタ35から送出される
差データDdもしくはデータ“1"にサンプル・ホールド部
38からのサンプル・ホールド出力データDxsが加算され
て、加算出力データDxが形成されることになる。そし
て、加算部37は、加算出力データDxが予め定められた所
定の上限値をあらわすものとなったときには、加算出力
データDxを予め定められた所定の下限値をあらわすもの
に戻す。サンプリングパルス・データ発生部39には、端
子40からのサンプリング周波数制御信号Ssが供給され、
サンプリング周波数制御信号Ssに基づいて、サンプリン
グパルス・データDsがあらわすサンプリングパルスの周
波数が設定される。
サンプル・ホールド部38からのサンプル・ホールド出
力データDxsは、リミッタ41に供給される。リミッタ41
には、端子42からの再生モード信号Snも供給され、リミ
ッタ41は、サンプル・ホールド部38からのサンプル・ホ
ールド出力データDxsを、再生モード信号Snが情報再生
系においてノーマル再生モードがとられることをあらわ
すものであるときには、加算部37からの加算出力データ
Dxがあらわす上限値より小なる値、例えば、加算出力デ
ータDxがあらわす上限値の3/4となるように予め定めら
れる上限値と加算出力データDxがあらわす下限値より大
なる値、例えば、加算出力データDxがあらわす上限値の
1/4となるように予め定められた下限値との間の値をあ
らわすものに制限して、また、再生モード信号Snが情報
再生系においてサーチ再生モードがとられることをあら
わすものであるときには、別段の制限を加えることな
く、出力データDxs′として送出する。リミッタ41から
の出力データDxs′はPWM変調部43に供給され、PWM変調
部43からは、出力データDxs′に応じて変調されたパル
ス幅を有する一定周波数のパルスから成るパルス列信号
Pbが得られて、LPF44に供給される。それにより、LPF44
から、パルス列信号Pbを形成するパルスのパルス幅変化
に応じたレベル変化を有する制御電圧Sbが得られて、合
成部32に供給される。
合成部32からは、LPF31からの制御電圧SvとLPF44から
の制御電圧Sbとの合成出力が得られてモータ駆動部45に
供給され、モータ駆動部45において、LPF31からの制御
電圧SvとLPF44からの制御電圧Sbとの両者に応じたモー
タ駆動信号Dmが形成され、そのモータ駆動信号Dmが回転
ヘッド駆動モータとされたドラムモータ12に供給され
て、ドラムモータ12に対するLPF31からの制御電圧SvとL
PF44からの制御電圧Sbとの夫々による駆動制御が行わ
れ、ドラムモータ12の回転が制御電圧Svと制御電圧Sbと
に応じて制御される。
斯かるもとで、情報再生系が非作動状態にあり、第2
図A,B及びCに示される如く、再生情報データ判別部29
から送出される判別データDDが“0"を示すものとされ、
LPF31からの制御電圧SvとLPF44からの制御電圧Sbとがい
ずれも零レベルをとるものとされたもとで、時点t1にお
いて情報再生系の動作が開始されると、時点t1において
は、デコーダ24から適正なディジタル化されたオーディ
オ信号情報Diが得られていないので、判別データDDが
“0"を示すものとされ、従って、セレクタ27が固定デー
タDrを送出し、また、セレクタ35がデータ“1"を送出す
るものとされる。
それにより、時点t1以後、制御電圧Svは、固定データ
Drに応じた、例えば、第2図Bに示される如くの、一定
のレベル値Vv/2をとるものとされる。一方、加算部37に
おいては、サンプル・ホールド部38からのサンプル・ホ
ールド出力データDxsとデータ“1"との加算が順次行わ
れて、加算出力データDxが、下限値から順次増加して上
限値に達し、その後、下限値に戻って再び下限値から増
加することを繰り返す値をあらわすものとされ、それに
基づいて得られるサンプル・ホールド出力データDxs
が、リミッタ41において、情報再生系においてノーマル
再生モードがとられるもとでは、加算出力データDxがあ
らわす上限値の3/4となるように予め定められる上限値
と加算出力データDxがあらわす上限値の1/4となるよう
に予め定められる下限値との間の値をあらわすものに制
限され、また、情報再生系においてサーチ再生モードか
らとられるもとでは、別段の制限を加えることなく、出
力データDxs′とされてPWM変調部43に供給される。その
結果、制御電圧Sbは、出力データDxs′に応じて、情報
再生系においてノーマル再生モードがとられるもとで
は、第2図Cにおいて実線により示される如くの、所定
の周期をもって予め定められた下限値であるレベル値Vb
/4から予め定められた下限値であるレベル値3Vb/4まで
の単調増加を繰り返すレベルを有するものとされ、ま
た、情報再生系においてサーチ再生モードがとられるも
とでは、第2図Cにおいて破線により示される如くの、
所定の周期をもって予め定められた下限値である零レベ
ルから予め定められた上限値であるレベル値Vbまでの単
調増加を繰り返すレベルを有するものとされる。従っ
て、ドラムモータ12は、斯かる制御電圧Svと制御電圧Sb
とにより制御されて安定な回転制御状態におかれ、その
回転速度が制御電圧Sbのレベル変化に応じて、所定の範
囲内での増加を繰り返すものとされる。
このようなもとで、時点t1の後の時点t2において、デ
コーダ24から適正なディジタル化されたオーディオ信号
情報Diが得られる状態が得られ、それに伴って、判別デ
ータDDが、第2図Aに示される如く、時点t2において
“1"を示すものに変化し、時点t2以後、セレクタ27が回
転検出データDcを送出し、また、セレクタ35が差データ
Ddを送出するものとされる。それにより、制御電圧Sv
が、第2図Bに示される如く、時点t2以後、レベル値Vv
/2を中心として微小変動するレベルを有するものとさ
れ、また、差データDdが正負に変動する値をあらわすも
のとされるので、サンプル・ホールド出力データDxs
が、時点t2の直前にあらわしていた値を中心にして変動
する値をあらわすものとされ、その結果、制御電圧Sb
が、2図Cに示される如く、時点t2以後、例えば、レベ
ル値Vb/2を中心として微小変動するレベルを有するもの
とされる。そして、ドラムモータ12が、斯かる制御電圧
Svと制御電圧Sbとに基づいて、安定な回転制御状態にお
かれることになる。
また、情報再生系が作動状態にあり、ノーマル再生モ
ードがとられていて、デコーダ24から適正なディジタル
化されたオーディオ信号情報Diが得られており、第3図
A,B及びCに示される如く、再生情報データ判別部29か
ら送出される判別データDDが“1"を示すものとされ、LP
F31からの制御電圧Sv及びLPF44からの制御電圧Sbが夫々
レベル値Vv/2を中心として微小変動するレベル及びレベ
ル値Vb/2を中心として微小変動するレベルを有するもの
とされたもとで、時点t3において、突然、デコーダ24か
ら適正なディジタル化されたオーディオ信号情報Diが得
られなくなると、判別データDDが、第3図Aに示される
如くに、時点t3において“0"を示すものに変化し、それ
に伴って、セレクタ27が固定データDrを送出し、また、
セレクタ35がデータ“1"を送出するものとされる。
それにより、時点t3以後、制御電圧Svは、固定データ
Drに応じた、例えば、第3図Bに示される如くの、一定
のレベル値Vv/2をとるものとされる。一方、加算部37に
おいては、サンプル・ホールド部38からのサンプル・ホ
ールド出力データDxsとデータ“1"との加算が順次行わ
れて、加算出力データDxが、時点t3の直前にあらわされ
ていた値から順次増加して上限値に達し、その後、下限
値に戻って再び下限値から増加することを繰り返す値を
あらわすものとされ、それに基づいて得られるサンプル
・ホールド出力データDxsが、リミッタ41において、加
算出力データDxがあらわす上限値の3/4となるように予
め定められる上限値と加算出力データDxがあらわす上限
値の1/4となるように予め定められる下限値との間の値
をあらわすものに制限されて、出力データDxs′とされ
てPWM変調部43に供給される。その結果、制御電圧Sb
は、出力データDxs′に応じて、第3図Cに示される如
くの、所定の周期をもって予め定められた下限値である
レベル値Vb/4から予め定められた上限値であるレベル値
3Vb/4までの単調増加を繰り返すレベルを有するものと
される。従って、ドラムモータ12は、斯かる制御電圧Sv
と制御電圧Sbとにより制御されて安定な回転制御状態に
おかれ、その回転速度が、制御電圧Sbのレベル変化に応
じて、所定の範囲内での増加を繰り返すものとされる。
そして、その時点t3の後の時点t4において、デコーダ
24から適正なディジタル化されたオーディオ信号情報Di
が得られる状態に復帰すると、それに伴って、判別デー
タDDが、第3図Aに示される如く、時点t4において“1"
を示すものに変化し、時点t4以後、セレクタ27が回転検
出データDcを送出し、また、セレクタ35が差データDdを
送出するものとされる。それにより、制御電圧Svが、第
3図Bに示される如く、時点t4以後、レベル値Vv/2を中
心として微小変動するレベルを有するものとされ、ま
た、差データDdが正負に変動する値をあらわすものとさ
れるので、サンプル・ホールド出力データDxsが、時点t
4の直前にあらわしていた値を中心にして変動する値を
あらわすものとされ、その結果、制御電圧Sbが、3図C
に示される如く、時点t4以後、例えば、レベル値Vb/2を
中心として微小変動するレベルを有するものとされる。
そして、ドラムモータ12が、斯かる制御電圧Svと制御電
圧Sbとに基づいて、安定な回転制御状態におかれること
になる。
G−2 変形例 上述の例は、第4図に示される如くの信号読取機構部
を備えるものとされたR−DATシステムにおける再生系
に適用されるものとされているが、本発明に係る回転ヘ
ッド駆動モータ回転制御装置は、このような再生系への
適用に限られることなく、広く、ディジタル情報が記録
されたテープからの情報読取りを回転ヘッドをもって行
い、回転ヘッドより得られる読取信号から、その読取信
号から再生されたクロック信号に基づいて再生情報デー
タを得るようにされた情報再生系に適用されるべく、上
述の例に対する種々の変形例が構成され得るものであ
る。
H 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る回転ヘッ
ド駆動モータ回転制御装置によれば、ディジタル情報が
記録されたテープからの情報読取りを回転ヘッドをもっ
て行い、回転ヘッドより得られる読取信号から、その読
取信号から再生されたクロック信号に基づいて再生情報
データを得るようにされた情報再生系に備えられた回転
ヘッド駆動モータの回転を、回転ヘッド駆動モータがそ
の回転速度に応じた周波数を有する信号を発生する周波
数発電機等の信号発生手段を備えないものとされたもと
にあって、情報再生系の動作開始直後、あるいは、情報
再生系の動作中に適正な情報読取状態でなくなったとき
等においても、安定したサーボ制御系のもとで制御する
ことができ、それにより、情報再生系における再生動作
の開始時点後において、回転ヘッドより得られる読取信
号から適正な再生情報データが得られることになる状態
を確実、かつ、迅速に得ることができるとともに、情報
再生系における再生動作が、一旦適正な情報読取状態で
なくなった後において、再び回転ヘッドより得られる読
取信号から適正な再生情報データが得られることになる
状態を確実、かつ、迅速に得ることができることにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る回転ヘッド駆動モータ回転制御装
置の一例を示すブロック構成図、第2図A〜C及び第3
図A〜Cは第1図に示される例の動作説明に供される波
形図、第4図はR−DATシステムにおける再生系に備え
られる信号読取機構部を示す概略構成図である。 図中、10及び11は回転磁気ヘッド、12はドラムモータ、
24はデコーダ、25はPLLクロック再生部、26はF/V変換デ
ータ形成部、27及び35はセレクタ、29は再生情報データ
判別部、31はLPF、33は減算部、37は加算部、38はサン
プル・ホールド部、41はリミッタ、45はモータ駆動部で
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル情報が記録されたテープからの
    情報読取りを行う回転ヘッドより得られる読取信号から
    再生されたクロック信号の周波数に応じて変化する、上
    記回転ヘッドについての回転検出信号を得る回転検出部
    と、 該回転検出部から得られる回転検出信号と基準回転信号
    との差をあらわす差信号を得る差信号形成部と、 上記回転ヘッドより得られる読取信号から上記クロック
    信号に基づいて適正な再生情報データが得られる状態か
    否かを判別し、判別出力を発生する再生情報データ判別
    部と、 該再生情報データ判別部から得られる判別出力が、上記
    回転ヘッドより得られる読取信号から適正な再生情報デ
    ータが得られる状態であることをあらわすとき、上記差
    信号形成部から得られる差信号に基づく第1の制御電圧
    を発生し、上記判別出力が、上記回転ヘッドより得られ
    る読取信号から適正な再生情報データが得られる状態で
    ないことをあらわすとき、ノーマル再生モードのもとに
    あっては、予め定められた上限値及び下限値をもって設
    定される第1のレベル範囲内での単調レベル変化を所定
    の周期をもって繰り返し、また、サーチ再生モードのも
    とにあっては、上記第1のレベル範囲を含む該第1のレ
    ベル範囲より広いものとされるべく予め定められた上限
    値及び下限値をもって設定される第2のレベル範囲内で
    の単調レベル変化を所定の周期をもって繰り返す第2の
    制御電圧を発生する制御信号形成部と、 該制御信号形成部から得られる第1もしくは第2の制御
    電圧に基づいて、上記回転ヘッドを回転駆動する回転ヘ
    ッド駆動モータに対する駆動制御を行うモータ駆動部
    と、 を備えて構成される回転ヘッド駆動モータ回転制御装
    置。
JP2006796A 1990-01-16 1990-01-16 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置 Expired - Fee Related JP2778172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006796A JP2778172B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006796A JP2778172B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03212844A JPH03212844A (ja) 1991-09-18
JP2778172B2 true JP2778172B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=11648142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006796A Expired - Fee Related JP2778172B2 (ja) 1990-01-16 1990-01-16 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778172B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH077544B2 (ja) * 1987-10-14 1995-01-30 株式会社日立製作所 記録再生装置
JP2555151B2 (ja) * 1988-06-06 1996-11-20 株式会社日立製作所 磁気記録再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03212844A (ja) 1991-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5680499A (en) Time-lapse video cassette recorder
JP2778172B2 (ja) 回転ヘッド駆動モータ回転制御装置
US4902946A (en) Software servo for a rotary head drum of VTR
JP3304643B2 (ja) 再生装置
JPH056838B2 (ja)
JPH0664722B2 (ja) トラッキング装置
JPH0633557Y2 (ja) 回転ヘッド式ディジタル信号記録再生装置
JPH09161360A (ja) テープ再生装置
JP2663517B2 (ja) 再生装置
JPH0519863Y2 (ja)
JP2622422B2 (ja) 記録再生装置のサーボ制御装置
JPH0544908Y2 (ja)
JP3546542B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPS60160274A (ja) スロ−再生方法
JPS60107760A (ja) ビデオテ−プ駆動装置
JP2633341B2 (ja) 追跡装置
JPH0648579Y2 (ja) 可変速同期録音装置
JPS59157864A (ja) Vtrの自動トラツキング装置
JPS6132274A (ja) トラツキング制御方法
JPH0828015B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0329148A (ja) 回転ヘッド方式pcm再生装置
JPH0467454A (ja) 磁気記録再生装置のトラッキング制御装置
JPH05266448A (ja) 記録再生装置
JPH0450672B2 (ja)
JPH01119946A (ja) 再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees