JPH0828015B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0828015B2
JPH0828015B2 JP61299406A JP29940686A JPH0828015B2 JP H0828015 B2 JPH0828015 B2 JP H0828015B2 JP 61299406 A JP61299406 A JP 61299406A JP 29940686 A JP29940686 A JP 29940686A JP H0828015 B2 JPH0828015 B2 JP H0828015B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープにデータ等を記録するテープレコ
ーダやビデオテープレコーダにおいて、通常再生速度よ
り高速で走行している磁気テープからデータを読みとる
磁気記録再生装置に関するものである。
従来の技術 近年、ビデオテープレコーダやテープレコーダ等の磁
気記録再生装置は、機能の向上がはかられている。磁気
テープを高速で走行させつつ、磁気テープ上に記録され
た情報を読みとる早送り再生やサーチ等がその一例とし
てあげられる。
以下図面を参照しながらサーチ機能をもつ磁気記録再
生装置の一例について説明する。
第4図は従来の磁気記録装置の一例を示すものであ
る。第4図において、16はシリンダモータ、17はシリン
ダモータ駆動回路、18はシリンダモータ16の速度及び位
相制御を行なうシリンダサーボ回路、26は磁気テープ駆
動を行なうキャプスタンモータ、19はキャプスタンモー
タ26の回転数に比例した周波数信号を出力するFGアン
プ、20はFGアンプ出力の分周用カウンタ、22はスロー再
生時のサーボ回路23はサーチ、再生時にキャプスタンモ
ータ26の制御を行なうキャプスタンサーボ回路、21はキ
ャプスタンモータ26の回転位相制御の基準信号を選ぶス
イッチ回路、24はスロー再生時にスローサーボ回路22の
出力を選択する切換スイッチ、25はキャプスタン駆動回
路、27は動作モードを出力するコントローラである。
以上のように構成された磁気記録再生回路のサーチ動
作について説明する。
早送り6倍以上、まきもどし2倍速以上では、コント
ローラ27からモード指令が出力され、まずキャプスタン
モータ26は、指令どおりの回転数でまわり始める。これ
は、キャプスタンサーボ回路23がFGアンプ19の出力とコ
ントロールヘッド28の出力をスイッチ回路21を介してと
り込み、制御信号を出力し、キャプスタンモータ駆動回
路25でキャプスタンモータ26を駆動するためである。
一方シリンダモータ16は、コントローラ27のモード移
行指令をうけて、速度制御のみの状態となる。これはシ
リンダサーボ回路18がつかさどる。また同時にシリンダ
の回転数を変化させ、再生信号の周波数が大きくずれな
いように補正を行なっている。〔例えばナショナル テ
クニカル レポート(National Technical Report)第2
8巻第3号 462ページ。〕 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、モードが切換わ
った際に、シリンダモータの応答とテープ速度の応答時
間に差があるため、再生出力信号の周波数が記録された
時の値とずれてしまうという問題点を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、モードが切換わった際に
も、再生出力信号の周波数を記録された時の周波数に近
づけ、通常再生の場合と同じ再生回路でテープ上のデー
タを連続して読みとれる磁気記録再生装置を提供するも
のである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の磁気記録再生装
置は、磁気テープ上に斜めのトラックを形成して情報が
記録された磁気テープを再生する装置であって、ヘッド
が取り付けられたシリンダと、前記シリンダを回転させ
るシリンダ駆動装置と、前記シリンダの回転速度を検出
する回転速度検出器と、通常再生時の利得と、前記磁気
テープ駆動手段の応答速度とほぼ等しいシリンダ過渡応
答速度となるよう通常再生時より小さく設定された利得
の2種類を有し、かつ前記回転速度検出器の出力に対
し、前記2種類の利得を切りかえて前記シリンダ駆動装
置へ出力する利得切換回路と、磁気テープを走行させる
磁気テープ駆動手段と、前記回転速度検出器と前記磁気
テープ駆動手段に速度目標値を出力し、前記利得切換回
路に利得切換え信号を出力するコントローラとを具備
し、前記利得切換回路の出力によって前記シリンダを駆
動することを特徴とするものである。
作用 本発明は上記した構成によってモードがかわった際に
コントローラから回転速度検出器と磁気テープ駆動手段
へ速度目標値が出力されるとともに、利得切換回路に利
得切換信号が出力される。その結果、シリンダ制御系の
フィードバックゲインが変わり、シリンダ回転速度の応
答時間は磁気テープ速度の応答時間と等しくなり、速度
が変化しつつある過渡状態においても、ヘッドから再生
される出力信号の周波数は記録時とほぼ等しいものとな
る。従って、通常再生と同じ回路で連続して磁気テープ
上のデータを読みとることが可能となる。
実施例 以下本発明の一実施例の磁気記録再生装置について、
図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における磁気記録再生
装置の一実施例を示すブロック図である。第1図におい
て、1a,1bはヘッド、2はシリンダ、3はシリンダ2を
回転させるシリンダ駆動装置、4はシリンダ3の回転速
度を検出する回転速度検出器、5は回転速度検出器4の
出力に対し利得を切換えて出力する利得切換回路、6は
磁気テープを走行させるための磁気テープ駆動手段、7
は利得切換回路5に利得切換信号を出力し、回転速度検
出器4にシリンダ2の回転速度目標値を出力し、磁気テ
ープ駆動手段6に磁気テープ速度の目標値を出力するコ
ントローラである。
以上のように構成された磁気記録再生装置について、
以下第1図及び第2図(a)(b)(c)(d)を用い
てその動作を説明する。
まず第2図は第1図に示した磁気記録再生装置のモー
ド変化時における各部の状態変化の一例を示す動作図で
ある。第2図(a)はシリンダ2の回転速度変化、第2
図(b)は磁気テープ8の速度変化、第2図(c)はヘ
ッド1a,1bの再生出力周波数変化、第2図(d)はコン
トローラ7から利得切換回路5へ出力される利得切換信
号の変化である。
第1図において、磁気テープ駆動手段6はコントロー
ラ7から出力される速度目標値に応じて、磁気テープ8
の速度制御を行なう。一方、ヘッド1a,1bが取り付けら
れたシリンダ2の回転速度は、回転速度検出器4で速度
情報に変換され、コントローラ7から出力される速度目
標値と比較され利得切換回路5へ出力される。利得切換
回路5はコントローラ7から出力される利得切換信号に
応じて利得が切換わり、回転速度検出器4の出力をシリ
ンダ駆動装置3へ伝える。シリンダ駆動装置3は、利得
切換回路5の出力に応じてシリンダ2を駆動する。従っ
てシリンダ2は、コントローラ7から出力される速度目
標値に応じた速度に制御され、フィードバックゲインは
コントローラ7の利得切換信号によって変えられる。
ところで、ヘッド1a,1bの再生出力周波数はシリンダ
2の回転速度と磁気テープ速度の相対速度における記録
トラック方向成分から求められる。再生出力周波数を記
録時と等しく一定にするシリンダ2の回転速度は、磁気
テープの速度から一意的に決められる。従って、磁気テ
ープの速度がコントローラ7からの出力を受けて第2図
(b)に示すように変化する時、利得切換回路5の利得
が固定値のままであるとすれば、シリンダ2の回転速度
は第2図(a)の破線に示すように変化する。この時の
ヘッド1a,1bの再生出力周波数のずれ量は、第2図
(c)の破線に示すような変化となりずれ量は大とな
る。
そこで第1図に示すように、磁気テープの速度が安定
するまでの一定時間、コントローラ7から利得切換信号
を利得切換回路5へ出力し、シリンダ制御系のフィード
バックゲインを切り換えることにより、シリンダ2の回
転速度の変化を磁気テープの速度変化に近づけることが
可能となる。この時の利得切換信号の変化を第2図
(d)に、シリンダ2の回転速度変化を第2図(a)に
実線で、再生出力周波数のずれ量変化を第2図(c)に
実線で示す。再生出力周波数のずれ量は小さくなる。
第1図に示す磁気記録再生装置の実施例を第3図を参
照しながらさらに詳しく説明する。
第3図は、第1図に示したブロック図の具体的実施例
の一つである。
第1図と共通する部分の説明は省略する。9はシリン
ダモータ、10はシリンダ2の回転に比例した周波数信号
を発生する周波数発生器、(以下FGと略記する。)11は
FG10で出力される信号の周波数を電圧に変換して出力す
る周波数電圧変換回路、12は引算回路、13は利得Aのア
ンプ回路、14はセレクタ、15はシリンダモータ駆動回路
である。
シリンダ2の回転速度は、FG10によって回転速度に比
例した周波数の信号に変換される。周波数電圧変換回路
11は、FG10の出力信号の周波数に比例した電圧に変換す
る。よって周波数電圧変換回路11の出力はシリンダ2の
回転速度に比例した電圧となる。引算回路12は周波数電
圧変換回路11の出力をコントローラ7の出力から減算し
て出力する。アンプ回路13はA倍の利得をもつ。ただ
し、利得Aの値は、シリンダ回転速度の応答時間が、磁
気テープ速度の応答時間と等しくなるようにあらかじめ
設定しておく。コントローラ7の利得切換信号をうけ
て、セレクタ14は引算回路12の出力か、アンプ回路13の
出力のどちらかを選択する。磁気テープ速度が過渡状態
にある時は、アンプ回路13の出力を選択する。シリンダ
モータ駆動回路15は、セレクタ14の出力をうけてシリン
ダモータ9を駆動する。
従って、シリンダモータには速度制御がかけられ、回
転速度は、コントローラ7から引算回路12に出力される
電圧値で設定される。
定常状態においては、磁気テープ8の速度とシリンダ
2の回転速度は、ヘッド1a,1bの再生出力信号の周波数
が記録時と等しくなるように、コントローラ7から出力
される。このときセレクタ14は引算回路12の出力を選択
しており、ワウ、フラッタ特性ともに十分性能を満たす
値のフィードバックゲインとなっている。
次に磁気テープ8の速度が変化する過渡状態において
は、コントローラ7から引算回路12と磁気テープ駆動手
段6へそれぞれ新しい目標値が出力されると同時に、セ
レクタ14へ利得切換信号が出力され、セレクタ14はアン
プ回路13の出力をシリンダモータ駆動回路15へ伝える。
従って、シリンダ速度制御系のフィードバックゲインが
定常状態に比べA倍となり、応答時間が磁気テープ8の
速度応答時間とほぼ等しくなる。その結果、ヘッド1a,1
bの再生出力信号の周波数は、記録時に比べて大きくず
れることなく過渡状態を移行し、この間の磁気テープ8
上のデータを読み取ることが可能となる。なお過渡状態
が終了したら、シリンダのワウ、フラッタ特性を十分に
確保するために、引算回路12の出力をシリンダモータ駆
動回路15へ出力するようセレクタ14へコントローラ7か
ら利得切換信号が出力される。
発明の効果 以上のように本発明は、ヘッドが取り付けられたシリ
ンダと、前記シリンダを回転させるシリンダ駆動装置
と、前記シリンダの回転速度を検出する回転速度検出器
と、通常再生時の利得と、前記磁気テープ駆動手段の応
答速度とほぼ等しいシリンダ過渡応答速度となるよう通
常再生時より小さく設定された利得の2種類を有し、か
つ前記回転速度検出器の出力に対し、前記2種類の利得
を切りかえて前記シリンダ駆動装置へ出力する利得切換
回路と、磁気テープを走行させる磁気テープ駆動手段
と、前記回転速度検出器と前記磁気テープ駆動手段に速
度目標値を出力し、前記利得切換回路に利得切換え信号
を出力するコントローラとを設けることにより、磁気テ
ープの速度が変化している過渡状態においても、ヘッド
の出力信号周波数を一定にし、磁気テープ上に記録され
た情報を読みとることが可能となるため、トラック上に
記録されたアドレス情報や曲番等の読み落としがなくな
り、確実な高速アクセスやサーチをすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における磁気記録再生装置のブ
ロック図、第2図(a)(b)(c)(d)は第1図の
動作を説明するための動作図、第3図は第1図の具体的
な構成例を示した構成図、第4図は従来の磁気記録再生
装置の一例を示すブロック図である。 1a,1b……ヘッド、2……シリンダ、3……シリンダ駆
動装置、4……回転速度検出器、5……利得切換回路、
6……磁気テープ駆動手段、7……コントローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ上に斜めのトラックを形成して
    情報が記録された磁気テープを再生する装置であって、
    ヘッドが取り付けられたシリンダと、前記シリンダを回
    転させるシリンダ駆動装置と、前記シリンダの回転速度
    を検出する回転速度検出器と、通常再生時の利得と、前
    記磁気テープ駆動手段の応答速度とほぼ等しいシリンダ
    過渡応答速度となるよう通常再生時より小さく設定され
    た利得の2種類を有し、かつ前記回転速度検出器の出力
    に対し、前記2種類の利得を切りかえて前記シリンダ駆
    動装置へ出力する利得切換回路と、磁気テープを走行さ
    せる磁気テープ駆動手段と、前記回転速度検出器と前記
    磁気テープ駆動手段に速度目標値を出力し、前記利得切
    換回路に利得切換え信号を出力するコントローラとを具
    備し、前記利得切換回路の出力によって前記シリンダを
    駆動することを特徴とした磁気記録再生装置。
JP61299406A 1986-12-16 1986-12-16 磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JPH0828015B2 (ja)

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