JPH0512767A - 磁気記録再生装置のシリンダ制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のシリンダ制御装置

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JPH0512767A
JPH0512767A JP3165427A JP16542791A JPH0512767A JP H0512767 A JPH0512767 A JP H0512767A JP 3165427 A JP3165427 A JP 3165427A JP 16542791 A JP16542791 A JP 16542791A JP H0512767 A JPH0512767 A JP H0512767A
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JP
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cylinder
phase
value
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Application number
JP3165427A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Teshirogi
和宏 手代木
Masaaki Takada
正昭 高田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速の駆動がないシリンダ駆動回路を用いる
場合に、外部からの負荷変動に応じて減速側の位相差誤
差量の制御系へのフィードバック量を補正し、素早く位
相を引き込む。 【構成】 回転基準信号20に対するPG信号の位相差
と位相差目標値Tとの差を位相差検出回路10,引算器
11で求め、位相差誤変換回路12に入力する。位相差
誤差変換回路12では、回転シリンダ3に加わる外部負
荷に応じた定数値を位相差誤差に乗じたのち加算器14
に出力し、位相差誤差を制御系にフィードバックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ
(VTR)やデジタルオーディオテープレコーダ(DA
T)等に用いることのできる、回転ヘッドにより磁気テ
ープ上に記録再生を行う磁気記録再生装置のシリンダ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRやDAT等の回転ヘッドに
より磁気テープ(記録媒体)上に記録再生を行う記録再
生装置が実用化されている。
【0003】以下に、従来の磁気記録再生装置のシリン
ダ制御装置について説明する。図8は従来の磁気記録再
生装置のシリンダ制御装置のブロック図、図9は第2の
波形整形回路における要部波形図、図10,図11は動
作波形図である。図8,図9,図10,図11におい
て、1は磁気テープ、2a,2bは記録再生を行うヘッ
ド、3は回転軸に対称に記録再生ヘッド2a,2bが取
り付けられた回転シリンダ、4は磁気テープ1を可変速
度で安定に駆動する磁気テープ駆動回路、5は回転シリ
ンダ3の回転速度に比例した周波数の信号を出力するF
G(周波数発生器)、6はFG5の出力信号を矩形波に
波形整形する第1の波形整形回路、7は第1の波形整形
回路6の出力信号の周期を内部のクロックを計数するこ
とにより回転シリンダ3の速度を検出し、設定された回
転シリンダ3の目標回転速度に相当する速度目標値Vと
の差をデジタル値で出力する速度誤差検出回路、8は回
転シリンダ3が回転する際にヘッド2a,2bに対し常
に同じ位相差で1回転に1回信号(図9の“カ”参照)
を出力するPG(位相信号発生器)、9はPG8の出力
信号をシュミットコンパレータ等により矩形波(図9の
“キ”参照)に波形整形し、単安定マルチバイブレータ
等によりこの矩形波に対してヘッド2aとの位置ズレを
調整するパルス幅(T0)の遅延を付加したパルス(図
9の“ク”,図10の“コ”参照)を出力する第2の波
形整形回路、10は第2の波形整形回路9の出力との回
転基準信号20(図10の“ケ”参照)との位相差(T
1)を内部のクロックで計数し、デジタル値で出力する
位相差検出回路、11は位相差目標値Tと位相差検出回
路10の出力(T1)との差(ΔT)をとる引算器、1
4は速度差検出回路7の出力と引算器11の出力との和
をとる加算器、15は加算器14の出力データをフィル
タリングし、低周波域での制御特性を改善する積分フィ
ルタ特性を持つデジタルフィルタ、16はデジタルフィ
ルタ15の出力データをアナログ電圧に変換するD/A
変換回路、17はD/A変換回路16の出力をもとに回
転シリンダ3を駆動するシリンダ駆動回路である。
【0004】図10の“ケ”は回転基準信号20の波形
図を示し、「H」,「L」ともに周期Tの矩形波であ
る。回転基準信号20は記録再生時の基準信号であり、
周期Tは回転シリンダ3の回転の半周期となる。図10
の“コ”はPG8の出力信号の波形整形後の信号(以
下、PG信号と記す)の各位相における位相差誤差ΔT
の出力値を表している。
【0005】図11の“サ”は回転基準信号20を示
し、同図の“シ”は回転基準信号20に対する位相差誤
差ΔTの変化を示している。
【0006】以上のように構成された磁気記録再生装置
のシリンダ制御装置について、以下その動作を説明す
る。
【0007】回転シリンダ3を停止している状態から所
定の回転速度で、かつ、回転基準信号に対して所定の位
相で回転させるには、まず、FG5,第1の波形整形回
路6,速度検出回路7,デジタルフィルタ15,D/A
変換回路16,シリンダ駆動回路17からなる速度制御
ループで、FG5の出力周波数が速度目標値Vに相当す
る値となるように制御され、回転シリンダ3がほぼ一定
回転で安定に回転する。
【0008】次に、PG8,第2の波形整形回路9,位
相差検出回路10,引算器11の位相制御ループで、ま
ず、PG8の出力信号を波形整形回路9により矩形波に
波形整形し、さらにこの矩形波の立ち下がりエッジから
ヘッド2aとの位置ズレ分の遅延時間T0のパルス幅の
パルス(PG信号)を出力する。次に、位相差検出回路
10によりPG信号の立ち下がりエッジと回転基準信号
20の立ち上がりエッジとの位相差T1を求め、引算器
11により位相差T1と位相差目標値Tとの差(ΔT)
をとる。この時、この出力データΔTは位相差の−18
0゜から+180゜に対応する値となり、回転基準信号
20(図10の“ケ”参照)とPG信号(図10の
“コ”参照)との位相差誤差(ΔT)を表わす。次に、
引算器11の出力データ、すなわち位相差誤差ΔTを加
算器14に入力し、位相差誤差ΔTが零になるように制
御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、速度制御と位相制御を、速度差検出回路
7で検出される速度誤差と位相差検出回路10で検出さ
れる位相誤差とを、そのままシリンダ駆動回路25のデ
ータとして加算しているため、減速方向の駆動がないシ
リンダ駆動回路を用いた場合、回転シリンダ3に加わる
外部負荷によって減速方向の制御能力が左右され、回転
シリンダ3の外部からの負荷変動に対する速度変動量が
増加したり、位相制御の起動時に回転基準信号20に対
して位相が進んでいる場合に位相を同期する(これを位
相の引き込みという)のが遅くなるという課題を有して
いた。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、減速方向の駆動がないシリンダ駆動回路を用いる場
合に、外部からの負荷変動に対する速度変動量が少な
く、かつ、素早く位相を引き込むことのできる磁気記録
再生装置のシリンダ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置のシリンダ制御装置は、回
転シリンダから1回転に複数回発生される速度検出信号
を矩形波に波形整形し出力する第1の波形整形手段と、
前記第1の波形整形手段の出力信号の周期または周波数
から前記回転シリンダの回転速度を検出し、目標とする
シリンダ回転速度に対応する値との差をデジタル値で出
力する速度誤差検出手段と、前記回転シリンダから1回
転に1回発生される位相検出信号を矩形波に波形整形し
出力する第2の波形整形手段と、回転基準信号と前記第
2の波形整形手段の出力との位相差をデジタル値で出力
する位相差検出手段と、前記回転シリンダの目標とする
回転速度に応じ、前記回転基準信号と前記位相検出信号
との位相差の目標値をデジタル値で出力する位相差目標
値出力手段と、前記位相差目標値出力手段の出力と前記
位相差検出手段の出力との差を出力する引算手段と、前
記回転基準信号に対し前記位相検出信号の位相が進んで
いる場合に前記引算手段の出力値に前記回転シリンダに
加わる外部負荷に応じた定数値を乗じた値に変換する位
相差誤差変換手段と、前記速度誤差検出手段の出力と前
記変換手段の出力とを加算する加算手段と、前記加算手
段の出力をデジタル的にフィルタリングするデジタルフ
ィルタと、前記デジタルフィルタの出力をアナログ電圧
に変換するD/A変換回路と、前記D/A変換回路の出
力を駆動信号として前記回転シリンダを加速方向にのみ
駆動するシリンダ駆動手段とを備えた構成となってい
る。
【0012】また、本発明は、回転シリンダから1回転
に複数回発生される速度検出信号を矩形波に波形整形し
出力する第1の波形整形手段と、前記第1の波形整形手
段の出力信号の周期または周波数から前記回転シリンダ
の回転速度を検出し、目標とするシリンダ回転速度に対
応する値との差をデジタル値で出力する速度誤差検出手
段と、前記回転シリンダから1回転に1回発生される位
相検出信号を矩形波に波形整形し出力する第2の波形整
形手段と、回転基準信号と前記第2の波形整形手段の出
力との位相差をデジタル値で出力する位相差検出手段
と、前記回転シリンダの目標とする回転速度に応じ、前
記回転基準信号と前記位相検出信号との位相差の目標値
をデジタル値で出力する位相差目標値出力手段と、前記
位相差目標値出力手段の出力と前記位相差検出手段の出
力との差を出力する引算手段と、前記回転シリンダに加
わる外部負荷に応じて、前記引算手段の出力値に対し回
転シリンダを加速させる側の位相制御領域と減速させる
側の位相制御領域の境界値を可変して補正する位相差誤
差補正手段と、前記速度誤差検出手段の出力と前記位相
差誤差補正手段の出力とを加算する加算手段と、前記加
算手段の出力をデジタル的にフィルタリングするデジタ
ルフィルタと、前記デジタルフィルタの出力をアナログ
電圧に変換するD/A変換回路と、前記D/A変換回路
の出力を駆動信号として前記回転シリンダを加速方向に
のみ駆動するシリンダ駆動手段とを備えた構成となって
いる。
【0013】
【作用】本発明は上記の構成により、回転基準信号に対
して回転シリンダの位相が進んでいる場合には前記位相
誤差に外部負荷に応じて定数を乗じて減速を行う場合の
制御系へのフィードバック量を可変するようにしたた
め、減速方向の駆動がないシリンダ駆動手段を用いた場
合でも位相誤差の制御系へのフィードバック量を最適化
でき、素早く、かつ、安定に位相を引き込むことができ
る。
【0014】また本発明は、回転シリンダの位相制御の
起動時に、外部負荷に応じて位相差誤差に対し、回転シ
リンダを加速させる側の位相制御領域と減速させる側の
位相制御領域の境界値を可変して補正するようにして加
速による位相引き込みの領域を拡大するようにしたた
め、減速方向の駆動がないシリンダ駆動手段を用いた場
合でも、素早く、かつ、安定に位相を引き込むことがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例における磁気
記録再生装置のシリンダ駆動装置のブロック図、図2は
図1の速度誤差検出回路7の構成例を示すブロック図、
図3は位相差検出回路10の構成例を示すブロック図、
図4は位相差誤差変換回路12の位相差誤差ΔTの変換
特性を示す変換特性図である。
【0017】図1において、1は磁気テープ、2a,2
bは記録再生ヘッド、3は回転シリンダ、4は磁気テー
プ駆動手段、5はFG、6は第1の波形整形回路、7は
速度誤差検出器、8はPG、9は第2の波形整形回路、
10は位相差検出回路、11は引算器、14は加算器、
21はデジタルフィルタ、16はD/A変換回路、17
はシリンダ駆動回路であり、これらは従来例と同じ構成
要素である。18は回転シリンダ3の目標回転速度に相
当するデータを発生する速度目標値出力回路、19は回
転基準信号20と第2の波形整形回路の出力信号との位
相差の目標値をデジタル値で出力する位相差目標値出力
回路、12は引算器11から出力される位相差誤差ΔT
が正の場合、すなわち位相が進んでいる場合に、前記位
相差誤差に回転シリンダ3に加わる外部負荷に応じた定
数値を乗じた値(ΔT2)に変換する位相誤差変換回路
である。例えば、位相誤差変換回路12をROM(読み
出し専用メモリ)により変換を行う場合では、ROMの
上位アドレスを回転シリンダに加わる外部負荷に応じた
設定値で指定し、下位アドレスを位相差誤差ΔTで指定
し、ROM上のデータにそれぞれ上位アドレスに応じた
データを書き込んでおけば、ROMのデータバスから位
相差誤差ΔTに所定の定数値を乗じた出力(ΔT2)が
得られる。
【0018】図2において、101はクロック発生器、
102はクロック発生器101の出力を計数するカウン
タ、103は遅延回路、104はラッチ回路であり、ラ
ッチ回路104はFG信号の立ち上がりエッジでカウン
タ102のカウントデータをラッチする。また、カウン
タ102は遅延回路103を介し、ラッチ回路104に
データがラッチされた直後にクリアされる。したがっ
て、ラッチ回路104にはFG信号の信号期間にクロッ
ク発生器101で発生されたクロックパルス数が保持さ
れ、FG信号の周期をデジタル値で計数し、出力する。
【0019】図3において、201はクロック発生器、
202は回転基準信号20の立ち上がりでクリアされ、
クロック発生器201の出力を計数するカウンタ、20
3はPG信号の立ち下がりエッジでカウンタ202のカ
ウントデータをラッチするラッチ回路であり、ラッチ回
路203には回転基準信号20の立ち上がりエッジから
PG信号の立ち下がりエッジの期間にクロック発生器2
01で発生されたクロックパルス数が保持され、出力さ
れる。
【0020】図4において、横軸は変換前の位相差誤差
ΔTの値を示し、縦軸は変換後の位相差誤差ΔT2の値
を示している。図4の“ア”は乗ずる定数値が1、すな
わち位相差誤差の変換をしない場合の特性を示し、同図
の“イ”は1より大なる定数値を乗じる場合の位相差誤
差の変換特性を示している。したっがて、位相差誤差Δ
Tに乗じる定数値を変えると、それに応じて図4の
“イ”の傾きは変化する。
【0021】以上のように構成された本実施例の磁気記
録再生装置のシリンダ制御装置について、以下その動作
について説明する。図1において、回転シリンダ3を停
止している状態から所定の回転速度で、かつ、回転基準
信号に対して所定の位相で回転させるには、まず、FG
5,第1の波形整形回路6,速度目標値出力回路18,
速度差検出回路7,デジタルフィルタ15,D/A変換
回路16,シリンダ駆動回路17からなる速度制御ルー
プで、FG5の出力周波数が速度目標値Vに相当する値
となるように制御され、回転シリンダ3がほぼ一定回転
で安定に回転する。
【0022】上記のように速度制御がなされた後、位相
制御ループの起動時には、まず、PG8の出力信号を波
形整形回路9により矩形波に波形整形し、さらにこの矩
形波の立ち下がりエッジからヘッド2aとの位置ズレ分
の遅延時間T0のパルス幅のパルスを出力する。次に、
位相差検出回路10により前記パルスの立ち下がりエッ
ジと回転基準信号20の立ち上がりエッジとの位相差
(T1)を求め、引算器11により前記位相差と位相差
目標値出力回路19から出力される位相差目標値Tとの
差(ΔT)をとる。この時、この出力データΔTは位相
差の−180゜から+180゜に対応する値となり、P
G信号と回転基準信号20との位相差誤差を表わす。
【0023】次に、位相差誤差ΔTを位相差誤差変換回
路12に入力し、外部負荷に応じた定数値を乗じたデジ
タル値ΔT2を出力する。この時、位相差誤差変換回路
12には、回転シリンダ3への外部負荷に応じた定数値
を乗ずるための設定がなされている。すなわち、外部負
荷が大きい場合には前記定数値は小さく、外部負荷が小
さい場合には前記定数値は大きく設定される。
【0024】次に、位相差誤差変換回路12の出力デー
タ、すなわち位相差誤差ΔT2を加算器14に入力し、
位相差誤差ΔTが零になるように制御することにより、
回転基準信号20に対してヘッド2aが所定の位相Tを
保ちつつ回転する。
【0025】以上のように本実施例によれば、位相制御
において検出した位相差誤差ΔTを速度誤差に加える前
に定数を乗じ、減速方向の位相制御性を外部負荷に応じ
て変化させるようにしたことにより、減速方向の駆動が
ないシリンダ駆動手段を用いた場合でも位相誤差の制御
系へのフィードバック量を最適化でき、素早く、かつ、
安定に位相を引き込むことができる。
【0026】なお、図1において、破線で囲んだ部分、
すなわち、速度誤差検出回路7、位相差検出回路10、
引算器11、位相誤差変換回路12、加算器14、デジ
タルフィルタ15、D/A変換回路16、速度目標値出
力回路18、位相差目標値出力回路19は、1つのIC
として構成でき、またさらに、マイクロコンピュータと
しても構成できる。特に、速度検出回路7、、位相差検
出回路10、引算器11、位相差誤差変換回路12、加
算器14、速度目標値出力回路18、位相差目標値出力
回路19、デジタルフィルタ15はマイクロコンピュー
タのソフトウェアとして構成することにより、回転シリ
ンダ3の回転速度を変更するときでもハードウェアの追
加,変更なしにソフトウェアの変更のみで対応すること
ができる。
【0027】図5は本発明の第2の実施例を示す磁気記
録再生装置のシリンダ制御装置のブロック図、図6は位
相差誤差補正回路13のブロック図、図7は位相差誤差
補正回路13の動作波形図である。
【0028】図5において、1は磁気テープ、2a,2
bは記録再生ヘッド、3は回転シリンダ、4は磁気テー
プ駆動手段、5はFG、6は第1の波形整形回路、7は
速度誤差検出器、8はPG、9は第2の波形整形回路、
10は位相差検出回路、11は引算器、14は加算器、
21はデジタルフィルタ、16はD/A変換回路、17
はシリンダ駆動回路、18は速度目標値出力回路、19
は位相差目標値出力回路であり、これらは図1の構成と
同様なものである。13は外部負荷に応じて、引算器1
1から出力される位相差誤差に対し、回転シリンダ3を
加速させる側の位相制御領域と減速させる側の位相制御
領域の境界値を可変して補正する位相差誤差補正回路で
ある。
【0029】図6は位相差誤差補正回路13の回路例
で、301は引算器11から出力される位相差誤差ΔT
と値T−T2とを比較するディジタルコンパレータ、3
02は2T−ΔTを求める引算器、303はディジタル
コンパレータ301の出力に応じて出力を切り替える切
り替えスイッチで、引算器11から出力される位相差誤
差ΔTがディジタルコンパレータ301に入力される
と、位相差誤差ΔTと値T−T2とを比較し、ΔTの方
が大の場合には2T−ΔTの値(ΔT3)を出力し、Δ
Tの方が小の場合にはΔTの値を出力(ΔT3)する。
ここで、T2は回転シリンダ3に加わる外部負荷に応じ
た設定がなされている。すなわち、外部負荷が大きい場
合にはT2の値は小さく、外部負荷が小さい場合にはT
2の値は大きく設定される。
【0030】図7の“ウ”は回転基準信号の波形図、同
図の“エ”は位相差誤差補正回路13の出力信号(ΔT
3)の波形図を示している。
【0031】以上のように構成された本実施例の磁気記
録再生装置のシリンダ制御装置について、以下その動作
について説明する。図1において、回転シリンダ3を停
止している状態から所定の回転速度で、かつ、回転基準
信号に対して所定の位相で回転させるには、まず、FG
5,第1の波形整形回路6,速度検出回路7,速度目標
値出力回路18,デジタルフィルタ15,D/A変換回
路16,シリンダ駆動回路17からなる速度制御ループ
で、FG5の出力周波数が速度目標値Vに相当する値と
なるように制御され、回転シリンダ3がほぼ一定回転で
安定に回転する。
【0032】上記のように速度制御がなされた後、位相
制御ループの起動時には、まず、PG8の出力信号を波
形整形回路9により矩形波に波形整形し、さらにこの矩
形波の立ち下がりエッジからヘッド2aとの位置ズレ分
の遅延時間T0のパルス幅のパルスを出力する。次に、
位相差検出回路10により前記パルスの立ち下がりエッ
ジと回転基準信号20の立ち上がりエッジとの位相差T
1を求め、引算器11により前記位相差T1と位相差目
標値出力回路19から出力される位相差目標値Tとの差
ΔTをとる。この時、この出力データΔTは位相差の−
180゜から+180゜に対応する値となり、PG8の
出力と回転基準信号20との位相差誤差を表わす。
【0033】次に、引算器11の出力データ、すなわち
位相差誤差ΔTを位相差誤差補正回路13に入力し、前
記位相差誤差ΔTと値T−T2とを比較し、ΔTの方が
大の場合には2T−ΔTの値(ΔT3)を出力し、ΔT
の方が小の場合にはΔTの値を出力(ΔT3)する。次
に、位相差誤差補正回路13の出力(ΔT3)を加算器
14に入力し、位相差誤差ΔT3が零になるように制御
することにより、回転基準信号20に対してヘッド2a
が所定の位相Tを保ちつつ回転する。
【0034】以上のように本実施例によれば、回転シリ
ンダ3の位相制御時に、外部負荷に応じて、位相差誤差
に対し回転シリンダ3を加速させる側の位相制御領域と
減速させる側の位相制御領域の境界値を可変して補正す
るようにしたため、減速方向の駆動がないシリンダ駆動
手段を用いた場合でも、素早く、かつ、安定に位相を引
き込むことができる。
【0035】なお、図5において、破線で囲んだ部分、
すなわち、速度誤差検出回路7、位相差検出回路10、
引算器11、位相誤差補正回路13、加算器14、デジ
タルフィルタ15、D/A変換回路16、速度目標値出
力回路18、位相差目標値出力回路19は、1つのIC
として構成でき、またさらに、マイクロコンピュータと
しても構成できる。特に、速度検出回路7、、位相差検
出回路10、引算器11、位相差誤差補正回路13、加
算器14、デジタルフィルタ15、速度目標値出力回路
18、位相差目標値出力回路19はマイクロコンピュー
タのソフトウェアとして構成することにより、回転シリ
ンダ3の回転速度を変更するときでもハードウェアの追
加,変更なしにソフトウェアの変更のみで対応すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、回転基準信号に
対して回転シリンダの位相が進んでいる場合には、位相
差誤差に外部負荷に応じて定数を乗じて減速を行う場合
の制御系へのフィードバック量を可変するようにしたた
め、減速方向の駆動がないシリンダ駆動手段を用いた場
合でも位相差誤差の制御系へのフィードバック量を最適
化でき、素早く、かつ、安定に位相を引き込むことがで
きる。
【0037】また本発明は、回転シリンダの位相制御の
起動時に、外部負荷に応じて位相差誤差に対し、回転シ
リンダを加速させる側の位相制御領域と減速させる側の
位相制御領域の境界値を可変して補正するようにして加
速による位相引き込みの領域を拡大するようにしたた
め、減速方向の駆動がないシリンダ駆動手段を用いた場
合でも、素早く、かつ、安定に位相を引き込むことがで
きる。
【0038】さらに、速度誤差検出手段、位相差検出手
段、位相差誤差補正手段、位相差目標値出力手段、位相
差誤差変換手段、位相差誤差補正手段、加算手段、デジ
タルフィルタはマイクロコンピュータのプログラムとし
て構成され、D/A変換回路は、全てマイクロコンピュ
ータにハードウェア的に組み込まれた構成とすることに
より、回転シリンダの回転速度を変更するときでもハー
ドウェアの追加,変更なしにソフトウェアの変更のみで
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置のシリンダ制御装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における速度誤差検出回
路の構成例のブロック図
【図3】本発明の第1の実施例における位相誤差検出回
路の構成例のブロック図
【図4】本発明の第1の実施例における位相差誤差変換
回路の位相差誤差の変換特性を示す変換特性図
【図5】本発明の第2の実施例における磁気記録再生装
置のシリンダ制御装置のブロック図
【図6】本発明の第2の実施例における位相差誤差補正
回路のブロック図
【図7】本発明の第2の実施例における位相差誤差補正
回路の動作波形図
【図8】従来の磁気記録再生装置のシリンダ制御装置の
ブロック図
【図9】従来の磁気記録再生装置のシリンダ制御装置の
第2の波形整形回路における要部波形図
【図10】従来の磁気記録再生装置のシリンダ制御装置
の動作波形図
【図11】従来の磁気記録再生装置のシリンダ制御装置
の動作波形図
【符号の説明】
5 FG 6 第1の波形整形回路 7 速度誤差検出器 8 PG 9 第2の波形整形回路 10 位相差検出回路 11 引算器 12 位相誤差変換回路 13 位相誤差補正回路 14 加算器 15 デジタルフィルタ 16 D/A変換回路 17 シリンダ駆動回路 18 速度目標値出力回路 19 位相差目標値出力回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に斜めに形成されたトラック上
    を回転シリンダに装着されたヘッドにより走査し記録再
    生する磁気記録再生装置のシリンダ制御装置であって、 前記回転シリンダから1回転に複数回発生される速度検
    出信号を矩形波に波形整形し出力する第1の波形整形手
    段と、 前記第1の波形整形手段の出力信号の周期または周波数
    から前記回転シリンダの回転速度を検出し、目標とする
    シリンダ回転速度に対応する値との差をデジタル値で出
    力する速度誤差検出手段と、 前記回転シリンダから1回転に1回発生される位相検出
    信号を矩形波に波形整形し出力する第2の波形整形手段
    と、 回転基準信号と前記第2の波形整形手段の出力との位相
    差をデジタル値で出力する位相差検出手段と、 前記回転シリンダの目標とする回転速度に応じ、前記回
    転基準信号と前記位相検出信号との位相差の目標値をデ
    ジタル値で出力する位相差目標値出力手段と、前記位相
    差目標値出力手段の出力と前記位相差検出手段の出力と
    差を出力する引算手段と、 前記回転基準信号に対し前記位相検出信号の位相が進ん
    でいる場合に前記引算手段の出力値に前記回転シリンダ
    に加わる外部負荷に応じた定数値を乗じた値に変換する
    位相差誤差変換手段と、 前記速度誤差検出手段の出力と前記位相差誤差変換手段
    の出力とを加算する加算手段と、 前記加算手段の出力をデジタル的にフィルタリングする
    デジタルフィルタと、 前記デジタルフィルタの出力をアナログ電圧に変換する
    D/A変換回路と、 前記D/A変換回路の出力を駆動信号として前記回転シ
    リンダを加速方向にのみ駆動するシリンダ駆動手段とを
    備えた磁気記録再生装置のシリンダ制御装置。
  2. 【請求項2】速度誤差検出手段、位相差検出手段、位相
    差目標値出力手段、引算手段、位相差誤差変換手段、加
    算手段、デジタルフィルタはマイクロコンピュータのプ
    ログラムとして構成され、カウンタ、D/A変換回路
    は、全てマイクロコンピュータにハードウェア的に組み
    込まれた構成とした請求項1記載の磁気記録再生装置の
    シリンダ制御装置。
  3. 【請求項3】記録媒体上に斜めに形成されたトラック上
    を回転シリンダに装着されたヘッドにより走査し記録再
    生する磁気記録再生装置のシリンダ制御装置であって、 前記回転シリンダから1回転に複数回発生される速度検
    出信号を矩形波に波形整形し出力する第1の波形整形手
    段と、 前記第1の波形整形手段の出力信号の周期または周波数
    から前記回転シリンダの回転速度を検出し、目標とする
    シリンダ回転速度に対応する値との差をデジタル値で出
    力する速度誤差検出手段と、 前記回転シリンダから1回転に1回発生される位相検出
    信号を矩形波に波形整形し出力する第2の波形整形手段
    と、 回転基準信号と前記第2の波形整形手段の出力との位相
    差をデジタル値で出力する位相差検出手段と、 前記回転シリンダの目標とする回転速度に応じ、前記回
    転基準信号と前記位相検出信号との位相差の目標値をデ
    ジタル値で出力する位相差目標値出力手段と、前記位相
    差目標値出力手段の出力と前記位相差検出手段の出力と
    の差を出力する引算手段と、 前記回転シリンダに加わる外部負荷に応じて、前記引算
    手段の出力値に対し回転シリンダを加速させる側の位相
    制御領域と減速させる側の位相制御領域の境界値を可変
    して補正する位相差誤差補正手段と、 前記速度誤差検出手段の出力と前記位相差誤差補正手段
    の出力とを加算する加算手段と、 前記加算手段の出力をデジタル的にフィルタリングする
    デジタルフィルタと、前記デジタルフィルタの出力をア
    ナログ電圧に変換するD/A変換回路と、 前記D/A変換回路の出力を駆動信号として前記回転シ
    リンダを加速方向にのみ駆動するシリンダ駆動手段とを
    備えた磁気記録再生装置のシリンダ制御装置。
  4. 【請求項4】速度誤差検出手段、位相差検出手段、位相
    差目標値出力手段、引算手段、位相差誤差補正手段、加
    算手段、デジタルフィルタはマイクロコンピュータのプ
    ログラムとして構成され、カウンタ、D/A変換回路
    は、全てマイクロコンピュータにハードウェア的に組み
    込まれた構成とした請求項3記載の磁気記録再生装置の
    シリンダ制御装置。
JP3165427A 1991-07-05 1991-07-05 磁気記録再生装置のシリンダ制御装置 Pending JPH0512767A (ja)

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JP (1) JPH0512767A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5720375A (en) * 1995-03-31 1998-02-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Coupling device for use in differential gear devices
US5954173A (en) * 1996-07-17 1999-09-21 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Drive force transmission apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5720375A (en) * 1995-03-31 1998-02-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Coupling device for use in differential gear devices
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