JPH0729260A - ディジタル信号記録装置 - Google Patents

ディジタル信号記録装置

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Publication number
JPH0729260A
JPH0729260A JP5176445A JP17644593A JPH0729260A JP H0729260 A JPH0729260 A JP H0729260A JP 5176445 A JP5176445 A JP 5176445A JP 17644593 A JP17644593 A JP 17644593A JP H0729260 A JPH0729260 A JP H0729260A
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JP
Japan
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signal
cylinder
capstan
recording
rotation detection
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Application number
JP5176445A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sakakibara
祥雄 榊原
Makoto Goto
誠 後藤
Haruo Isaka
治夫 井阪
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期信号周波数のずれた非標準の映像信号を
記録する際、テープ上のトラック位置および形状が標準
信号記録時から変化することを防ぐ。 【構成】 シリンダ計測部10とキャプスタン計測部1
2はクロック信号と回転検出部からの回転検出信号に基
づいてシリンダ及びキャプスタンの回転速度計測する。
シリンダ制御部11とキャプスタン制御部13は各計測
部の計測結果に基づいて各駆動部を通じてシリンダ3お
よびキャプスタン4の回転を制御する。遅延部28はシ
リンダ回転検出信号を遅延して記録タイミング信号を作
成し、記録部30はこれに従ってヘッドに記録信号を供
給する。クロック発生部18は入力映像信号に同期した
クロック信号を作成し、シリンダ計測部10、キャプス
タン計測部12、遅延部28に供給する。テープ1はキ
ャプスタン4によって走行し、シリンダ3上のヘッド2
a,2bがテープ1を走査してトラックを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された画
像、音声、データ等の情報をテープに記録するディジタ
ル信号記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号をテープ上の斜めトラックとし
て記録再生する装置としては、VHSや8mmビデオな
どのビデオテープレコーダー(VTR)が民生用として
広く普及している。このような従来のVTRの構成と信
号記録時の動作について図7のブロック図を用いて説明
する。
【0003】入力される映像信号201は、同期分離部
17において同期分離が行われ、垂直同期信号の1/2
の周波数のフレーム信号203を出力する。クロック発
振部16は水晶発振器によって構成され、制御の基準と
なるクロック信号210を出力する。シリンダ3の回転
速度及び位相は回転検出部14によって検出され、回転
検出信号206としてシリンダ計測部10に送られる。
シリンダ計測部ではクロック信号210と回転検出信号
206によってシリンダの回転速度を検出し、これに基
づいてシリンダ制御部11が動作してシリンダ駆動部1
9を通じてシリンダ回転速度を一定に制御する。シリン
ダ計測部10はまた、フレーム信号203と回転検出信
号206によって、シリンダ回転とフレーム信号との位
相差を検出する。シリンダ制御部11はこの検出された
位相差に応じてシリンダ駆動部19を通じてシリンダ回
転を制御し、シリンダ回転をフレーム信号に位相ロック
する。
【0004】同様に、キャプスタンモータ5の回転速度
は回転検出部15によって検出され、回転検出信号20
9としてキャプスタン計測部12に送られる。キャプス
タン計測部12では、クロック信号210と回転検出信
号209によってキャプスタンの回転速度を検出する。
キャプスタン制御部13は、この検出された回転速度に
基づいて動作し、キャプスタン駆動部20を通じてキャ
プスタンモータの回転速度を一定に制御する。テープ1
は、キャプスタンモータ5によって駆動されるキャプス
タン4とピンチローラ6に挟まれて、キャプスタン4の
回転速度に応じた速度で長手方向に駆動される。テープ
1はシリンダ3のまわりに巻き付けられており、シリン
ダ上に搭載されたヘッド2a、2bがテープを次々に走
査する。映像信号201は信号処理部7において、記録
に適した変調が施されてヘッド2a、2bに供給され、
シリンダ回転によるヘッド走査によってテープ1上に次
々にトラックが形成されていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置によって
テープに記録を行なう場合、入力となる映像信号は一般
に、据置型の場合であれば放送局から伝送されてくる信
号であり、カメラ一体型であればカメラ部からの信号で
あって、いずれも安定な周波数の同期信号(以下、標準
信号と呼ぶ)をもっている。しかし、例えばデッキ相互
にダビングを行なう場合、再生側のデッキの状態によっ
ては、同期信号周波数の比較的大きなズレ(1〜2%程
度)が発生する場合がある(以下、非標準信号と呼
ぶ)。これは例えば、再生側のデッキにおいてテープを
高速に送り、水平同期周波数が一定になるように回転ヘ
ッドの回転速度を補正した状態において発生する。
【0006】このような場合、上記の構成・動作から明
らかなように、入力映像信号201の垂直同期信号の周
波数変動に対して、シリンダの回転数は速度、位相とも
映像信号に追随して変化する。一方、テープスピードは
入力映像信号201の同期信号の周波数変動に関係なく
一定速度を維持する。このため、正規周波数の信号を記
録する場合と比較してトラックピッチやトラック角、ト
ラック高さが変わるという課題がある。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、入力映像信号の
同期信号周波数変動があった場合にも、テープ上に形成
されるトラックの形状、位置が変化しないディジタル信
号記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のディジタル信号記録装置は、キャプスタンに
よりテープをその長手方向に走行させ、回転シリンダ上
のヘッドによりテープを走査することによりディジタル
映像信号をテープ上に斜めトラックとして記録するディ
ジタル信号記録装置であって、入力映像信号に同期した
高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、
前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転
検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記シリ
ンダ回転検出信号の周期を計測するシリンダ計測手段
と、前記シリンダ計測手段の計測値に応動して前記シリ
ンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、前記キ
ャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回
転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前
記キャプスタン回転検出信号の周期を計測するキャプス
タン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計測値に
応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプ
スタン制御手段と、前記シリンダ回転検出信号を前記ク
ロック信号に基づいて遅延させ記録開始タイミング信号
を作成する遅延手段と、前記記録開始タイミング信号に
基づいて前記入力映像信号を前記テープに記録する記録
手段とを具備したものである。
【0009】また、本発明は、キャプスタンによりテー
プを長手方向に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによ
りテープを走査することによりディジタル映像信号をテ
ープ上に斜めトラックとして記録するディジタル信号記
録装置であって、入力映像信号に同期した高周波のクロ
ック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダ
の回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出
力するシリンダ回転検出手段と、前記キャプスタンの回
転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出
力するキャプスタン回転検出手段と、前記シリンダ回転
検出信号に応動して前記シリンダの回転速度を制御し、
かつ前記キャプスタン回転検出信号に応動して前記キャ
プスタンの回転速度を制御し、かつ前記シリンダ回転検
出信号を遅延させ記録開始タイミング信号を作成するサ
ーボプロセッサ手段と、前記記録開始タイミング信号に
基づいて前記入力映像信号をテープ上に記録する記録手
段とを具備し、前記クロック発生手段のクロック信号を
前記サーボプロセッサ手段の動作クロックとし、前記サ
ーボプロセッサ手段は前記シリンダ回転検出信号を前記
クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング
信号を作成するようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、入力される映像
信号に同期したクロック信号をクロック発生手段で発生
し、シリンダ回転検出手段からの回転検出信号をクロッ
ク信号を用いて遅延させることによって記録開始タイミ
ング信号を作成し、これに基づいて記録手段による記録
が行われるので、トラック位置が一定に保たれる。
【0011】また、クロック信号に基づいて、各計測手
段がシリンダ及びキャプスタンの速度検出を行い、各制
御手段が回転速度制御を行うので、シリンダ回転による
ヘッド走査、テープ速度共に入力されるディジタル映像
信号の同期信号周波数に追随して変化し、トラック幅、
トラック角が一定に保たれる。
【0012】また、入力される映像信号に同期したクロ
ック信号をクロック発生手段で発生し、シリンダ回転検
出手段からの回転検出信号をクロック信号を用いてサー
ボプロセッサ手段内で遅延させることにより、記録開始
タイミング信号を作成し、これに基づいて記録手段によ
る記録が行われるので、トラック位置が一定に保たれ
る。
【0013】また、クロック信号に基づいてサーボプロ
セッサ手段内の各計測手段がシリンダ及びキャプスタン
の速度検出を行い、各制御手段が回転速度制御を行うの
で、シリンダ回転によるヘッド走査、テープ速度共に入
力されるディジタル映像信号の同期信号周波数に追随し
て変化し、トラック幅、トラック角が一定に保たれる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のディジタル信号記録装置の実
施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明に基づくディジタルVTR
の構成を示すブロック図である。入力される映像信号1
01は同期分離部8において同期分離が行われ、垂直同
期信号103と、垂直同期信号の1/2の周波数のフレ
ーム信号111を出力する。PLL部9は周知の位相同
期ループ(PLL)によって構成され、垂直同期信号1
03に対してその周波数が所定倍数関係で、かつ位相同
期したクロック信号104を作成し出力する。PLL部
は図示していないが、水晶を用いた可変周波数発振器
と、発振器出力を分周する分周器と、分周出力と垂直同
期信号の位相差を検出する位相比較器と、位相差信号に
フィルタ処理を施して可変周波数発振器の制御電圧を供
給するループフィルタ回路等から構成される。同期分離
部8とPLL部9とによってクロック発生部18が構成
される(破線部)。
【0016】シリンダ3の回転及び位相は回転検出部1
4によって検出され、回転検出信号107としてシリン
ダ計測部10に送られる。シリンダ計測部10では、ク
ロック信号104と回転検出信号107によってシリン
ダの回転速度信号105を得る。シリンダ計測部10は
また、フレーム信号111と回転検出信号107によっ
てシリンダ回転位相差信号112を得る。この部分の詳
細な構成と動作については後述する。検出された速度信
号105と位相差信号112に基づいてシリンダ制御部
11が動作し、シリンダ駆動部19を通じてシリンダ回
転速度及び位相差を一定に制御する。シリンダ制御部1
1は具体的には、速度信号105から速度誤差を算出
し、位相差信号から位相誤差を算出し、速度誤差と位相
誤差を適当な比率で加算し、駆動信号106としてシリ
ンダ駆動部19に出力する。また、シリンダ制御部11
には必要に応じて積分特性等の補償フィルタを含む。シ
リンダ3は、内蔵するブラシレスモータ(図示せず)に
よってヘッドを回転走査するように構成されており、シ
リンダ駆動部19はシリンダ3内のブラシレスモータを
駆動する。
【0017】同様に、キャプスタンモータ5の回転速度
は回転検出部15によって検出され、回転検出信号11
0としてキャプスタン計測部12に送られる。キャプス
タン計測部12では、クロック信号104と回転検出信
号110によってキャプスタンの回転速度を検出し、速
度信号108を出力する。キャプスタン制御部13は、
速度信号108に基づいて動作して、キャプスタン駆動
部20を通じてキャプスタンの回転速度を一定に制御す
る。キャプスタン制御部13は、必要に応じて積分等の
補償フィルタや利得を与えてキャプスタン駆動信号10
9を出力する。キャプスタンモータはブラシレスモータ
であって、キャプスタン駆動部20はキャプスタン駆動
信号109に基づいてキャプスタンモータ5を駆動す
る。
【0018】テープ1は、キャプスタンモータ5によっ
て駆動されるキャプスタン4とピンチローラ6に挟まれ
て、キャプスタン4の回転速度に応じた速度で長手方向
に駆動される。テープ1はシリンダ3のまわりに巻き付
けられており、シリンダ上に搭載されたヘッド2a、2
bはテープ1を次々に走査する。
【0019】映像信号101は信号処理部7においてデ
ィジタル化され、必要に応じてシャフリング・圧縮や記
録に適した変調等が施された上で、スイッチ29を通し
てヘッド2a、2bに供給され、上記したヘッド走査に
よってテープ1上に次々にトラックが形成されていく。
なお、クロック信号104は信号処理部7にも供給さ
れ、内部の処理はこのクロック信号に基づいてすすめら
れる。遅延部28はクロック信号104を用いて、シリ
ンダ回転検出信号107を遅延させて記録タイミング信
号130を作成し、スイッチ29に供給する。スイッチ
29は記録タイミング信号130によってON/OFF
し、ヘッド2a,2bがテープ上の特定位置に有る期間
に記録信号102を供給する。
【0020】次に、図2,図3を用いて、シリンダ計測
部10及びキャプスタン計測部12の構成と動作につい
て説明する。
【0021】図2は、シリンダ計測部10の構成を示し
たブロック図である。図2において、エッジ検出回路2
2、カウンタ23、ラッチ24は位相差検出を行い、エ
ッジ検出回路25、カウンタ26、ラッチ27は速度検
出を行なうブロックである。シリンダ回転検出部14か
ら与えられる回転検出信号107は、図2においては回
転速度を示す回転速度信号107b、回転位相を示す回
転位相信号107aとで構成されている。こうした信号
は、例えば、シリンダ3に内蔵するモータのローターに
着磁されたパターンをコイルによって検出することで得
られる。着磁パターンは、回転速度信号としては1周に
複数パルス、回転位相信号としては1周1パルスの信号
が得られるようにしておく。エッジ検出回路25は、回
転速度信号107bの立ち上がりエッジを検出して、エ
ッジ検出パルス128を出力する。カウンタ26はエッ
ジ検出パルス128によってリセットされ、以後はクロ
ック信号104をアップカウントする。ラッチ27には
カウンタ26の出力が接続されており、エッジ検出パル
ス128が与えられるとカウンタ26がリセットされる
直前の値をラッチする。すなわち、ラッチ27には速度
検出信号107bの1周期内にはいるクロック信号パル
ス数がラッチされる。ラッチ27内容は速度検出信号1
07bの周期に比例した値となる。ラッチ内容はシリン
ダの速度信号105としてシリンダ制御部11に出力さ
れる。シリンダ制御部11では速度信号105が一定値
となるようにシリンダ3の回転速度が制御される。
【0022】一方、カウンタ23はフレーム信号111
でリセットされ、以後はクロック信号104をアップカ
ウントする。このカウンタの出力125はラッチ24に
供給される。エッジ検出回路22は、回転位相信号10
7aの立ち上がりエッジを検出して、エッジ検出パルス
122を出力する。エッジ検出パルス122はラッチ2
4をトリガして、カウンタ23出力を取り込ませる。よ
って、ラッチ24の内容はフレーム信号111に対する
シリンダの回転の位相差を示している。ラッチ内容は、
シリンダの位相差信号112としてシリンダ制御部11
に出力される。シリンダ制御部11では、位相差信号1
12が一定値となるようにシリンダの回転位相が制御さ
れる。
【0023】図3はキャプスタン計測部12の構成を示
したものである。動作は図2における速度検出部分と全
く同一である。エッジ検出回路31は、キャプスタンの
回転検出信号110の立ち上がりエッジを検出して、エ
ッジ検出パルス141を出力する。カウンタ32はエッ
ジ検出パルス128によってリセットされ、以後はクロ
ック信号104をアップカウントする。ラッチ33の入
力にはカウンタ32の出力が接続されており、エッジ検
出パルス141が与えられるとカウンタがリセットされ
る直前の値をラッチする。すなわち、ラッチ33には回
転検出信号110の1周期内にはいるクロック信号パル
ス数がラッチされるので、ラッチ内容は回転検出信号1
10の周期に比例した値となる。ラッチの出力は速度信
号108としてキャプスタン制御部13に与えられる。
キャプスタン制御部13では速度信号108が一定値と
なるようにキャプスタン回転速度が制御される。
【0024】次に、遅延部28による記録開始タイミン
グ信号の作成について説明する。図4は遅延部28の回
路図、図5はその動作を示すタイムチャートであり、右
端に示した符号は対応する図1、図4の信号線を示して
いる。
【0025】図4で、41,43はカウンタ、42,4
4はデコーダ、46,47,49は立ち上がりエッジ検
出回路、48はTフリップフロップ、45はR−Sフリ
ップフロップである。
【0026】図5(a)はシリンダ3上の二つのヘッド
2a,2bがそれぞれテープ1に接触している期間を示
している。この例ではテープはシリンダ3に180度巻
き付けられているので、常にどちらかのヘッドがテープ
1に接触している。従って、図中に示した(2a)と
(2b)の二つの期間を併せてシリンダ1回転の期間に
対応する。(b)及び(c)は、それぞれエッジ検出回
路47,46を通した後のシリンダの回転位相信号10
7a、回転速度信号107bの波形である。これらシリ
ンダ回転検出信号を使用して、遅延部28は(d)に示
した記録タイミング信号130を作成する。シリンダ3
上のヘッド2a,2bと、シリンダ3に内蔵するモータ
に着磁された回転検出用のパターンとは、一般に厳密に
角度位置関係を割り出すことができないため、遅延部2
8の持つ遅延時間でズレを吸収させて、正確な位置に記
録できるように記録タイミングを調整している。なお、
シリンダ制御部11での回転位相の制御における位相差
信号112の目標値もまた、このズレを吸収するように
設定されており、常にテープ1上の一定の高さ位置と垂
直同期信号が対応するようになされている。
【0027】回転位相信号107a(およびそのエッ
ジ)は、図示した通り一周一パルスの信号であるため、
二つのヘッドに対応する半回転毎のタイミング作成する
ために、補助的に回転速度信号107bを併用してい
る。この例では、回転速度信号107bは1回転4パル
スの仕様となっているので、回転位相信号107aの後
1パルス目と3パルス目のエッジを、Tフリップフロッ
プ48とエッジ検出回路49によって基準タイミングと
して抽出する。ちなみに、Tフリップフロップ48はT
入力によって出力が反転し、R入力によってリセットさ
れる。基準タイミングからT1だけ遅延したタイミング
信号をカウンタ41とデコーダ42による遅延によって
作成し、さらにT2だけ遅延したタイミング信号をカウ
ンタ43とデコーダ44によって作成し、これら二つの
タイミングをR−Sフリップフロップ45で合成するこ
とにより、記録タイミング信号130としている。それ
ぞれの遅延用のカウンタ41,43はクロック信号10
4によって駆動される。記録タイミング信号130は高
レベルでスイッチ29を閉状態とし、記録信号をヘッド
2a、2bに供給させる。
【0028】次に、本発明の効果について説明する。入
力映像信号101が同期信号の周波数変動を持たない安
定な時間軸上の信号である場合には、クロック発生部1
8で作成されるクロック信号104は一定の値となり、
これに応じてシリンダ回転速度、テープ速度ともに制御
され、所定のトラック幅・トラック角を有するトラック
が形成される。入力映像信号101の同期信号周波数が
変化した場合には、これに比例してクロック信号104
の周波数が変化する。シリンダ計測部10及びシリンダ
制御部11によって構成されるシリンダ制御ループは、
クロック信号104の周期を基準(単位)として制御目
標が設定されているので、クロック信号104の周波数
が変化すると、目標周波数が変化し、実際のシリンダ3
の回転速度もこれに応じて変化する。また、位相ロック
の目標位相はクロック周期基準で設定されており、かつ
クロック信号104が同期信号にPLLによって周波数
・位相共に入力映像信号に固定されているので、フレー
ム信号111に対するシリンダ回転のロック位相は周波
数が変化しても一定に保たれる。キャプスタン4の回転
速度についても同様に、クロック信号104の周波数の
変化に応じて変化するので、テープスピードはシリンダ
3の回転速度変化と同じ比率で変化する。従ってテープ
上に形成されるトラック形状は入力映像信号の同期信号
周波数が変化しても幅、角度共に変る事がない。
【0029】更に、シリンダ位相ロックと同様に、記録
タイミングもクロック信号104によって変化するの
で、記録信号102は常にヘッド2a,2bの同一角度
位置、すなわちテープ1上の一定の高さ位置で供給さ
れ、トラックが形成される。もちろん記録信号102も
同様に周波数・位相が変化しているので、結局テープ上
に形成されるパターンは入力映像信号の周波数変動に関
らず一定となる。
【0030】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図6は本発明に基づいて構成された他のディジタル
VTRのブロック図である。図6において、シリンダ計
測部10、シリンダ制御部11、キャプスタン計測部1
2、キャプスタン制御部13、遅延部28を除く各部に
ついては図1と全く同一の構成・動作であるので、説明
は省略する。
【0031】本実施例が図1と異なるのは、シリンダ計
測部10、シリンダ制御部11、キャプスタン計測部1
2、キャプスタン制御部13、遅延部28が1つのサー
ボプロセッサ部21として回路が集積化されている点で
ある。このようなサーボプロセッサは、例えば、Nation
al Technical Report 第37巻 第3号 pp.108-115等で
公知のものである。シリンダ計測部10及びキャプスタ
ン計測部12及び遅延部28は集積回路内のハードウェ
アとして構成されている。シリンダ制御部11及びキャ
プスタン制御部13は、内臓プログラム方式のマイクロ
プロセッサを含んで構成され、各計測部の計測結果をソ
フトウェアに従って逐次読み取ってPID(比例・積分
・微分制御)アルゴリズムを行い、D/Aコンバーター
を通して出力する一連の処理を繰り返す。また、必要に
応じて学習制御・繰り返し制御アルゴリズムを含んでも
よい。なお、学習制御については、National Technical
Report 第37巻 第3号 pp.271等で公知のものであ
る。
【0032】そして、サーボプロセッサ部全体(明示さ
れていない部分も含む)の動作クロックとして、クロッ
ク発生部18からのクロック信号104が供給されてい
る。従って、クロック信号104は計測部10,12、
遅延部28だけでなく、制御部11,13にも供給され
ており、ソフトウェアの各ステップの実行もこのクロッ
ク信号104に基づいて進められる。クロック信号10
4はクロック発生部18によってその周波数が入力映像
信号101に追従して変化するので、ソフトウェアの実
行時間も微小量変化することになるが、制御特性への影
響は無視しうる。結果として、クロック信号104の周
波数が変化した時のブロック単位の動作は先の実施例と
同様となり、トラックの幅、角度、位置を一定に保つこ
とができるという同様な効果を得られる。
【0033】なお本実施例は本発明の一例に過ぎない。
例えば、入力映像信号1フレーム期間にシリンダを1回
転させて2トラックを記録する例を示したが、1フレー
ム期間に複数回転させてもよいし、シリンダ上のヘッド
個数を変えても良い。シリンダとキャプスタンの回転及
び記録開始タイミングが入力信号に応じて変化する構成
であれば、効果は同様に得られる。
【0034】また、シリンダ及びキャプスタン各計測部
の構成も、クロック信号に基づいて計測が行われるもの
であればよく、その構成には特に限定はされない。
【0035】また、テープ上には映像信号の他、ディジ
タル化された音声信号や制御情報等を、映像信号と領域
を分けて記録するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明のディジタル信号
機録装置は、入力映像信号に同期した高周波のクロック
信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回
転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力す
るシリンダ回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号
の周期を計測するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計
測手段の計測値に応動して前記シリンダの回転速度を制
御するシリンダ制御手段と、前記キャプスタンの回転速
度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力す
るキャプスタン回転検出手段と、前記キャプスタン回転
検出信号の周期を計測するキャプスタン計測手段と、前
記キャプスタン計測手段の計測値に応動して前記キャプ
スタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、
前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づい
て遅延させて記録開始タイミング信号を作成する遅延手
段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力
映像信号をテープに記録する記録手段とを備えているの
で、入力映像信号に周波数変動があったとしても、テー
プ上に形成されるトラック位置(高さ)を一定に保つこ
とができる。
【0037】また、この際シリンダ計測手段は、シリン
ダ回転検出信号の周期に対応するクロック発生手段のク
ロック信号のパルス数を計数することによりシリンダ回
転検出信号の周期を計測し、キャプスタン計測手段は、
キャプスタン回転検出信号の周期に対応する前記クロッ
ク信号のパルス数を計数することによってキャプスタン
回転検出信号の周期を計測することにより、入力映像信
号の周波数変化があってもテープ上に記録されるトラッ
クの形状(幅、角度)を一定に保つことができる。
【0038】また、シリンダ回転検出信号に応動して前
記シリンダの回転速度を制御し、かつ、前記キャプスタ
ン回転検出信号に応動して前記キャプスタンの回転速度
を制御し、かつ、前記シリンダ回転検出信号を遅延させ
記録開始タイミング信号を作成する手段をサーボプロセ
ッサ手段にて実現し、クロック発生手段のクロック信号
を前記サーボプロセッサ手段の動作クロックとし、前記
サーボプロセッサ手段は前記シリンダ回転検出信号を前
記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミン
グ信号を作成することにより、入力映像信号の周波数変
動があってもテープ上に形成されるトラック位置を一定
に保つことができ、1チップ構成のサーボプロセッサに
適用できるので簡素なシステムにできる。
【0039】またサーボプロセッサ手段は、シリンダ回
転検出信号の周期に対応するクロック信号のパルス数を
計数するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の
計数値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシ
リンダ制御手段と、キャプスタン回転検出信号の周期に
対応する前記クロック信号のパルス数を計数するキャプ
スタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計数値
に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャ
プスタン制御手段と、シリンダ回転検出信号を前記クロ
ック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号
を作成する遅延手段とを含んで構成することにより、入
力映像信号の周波数変動があってもテープ上に形成され
るトラック位置、形状を一定に保つことができ、1チッ
プ構成のサーボプロセッサに適用できるので簡素なシス
テムにできる。
【0040】こうした本発明の装置によって記録された
テープは、再生時には記録時の入力信号状態に関らず、
同一のトラック形状のトラックから信号を再生できれば
よく、再生の安定性、テープの互換性に大きく寄与する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディジタル信号記録
装置(ディジタルVTR)のブロック図
【図2】本発明に係るシリンダ計測部の一例を示す構成
【図3】本発明に係るキャプスタン計測部の一例を示す
構成図
【図4】本発明に係る遅延部の一例を示す構成図
【図5】遅延部の動作を示すタイムチャート
【図6】本発明の他の実施例におけるディジタル信号記
録装置(ディジタルVTR)のブロック図
【図7】従来のディジタルVTRの構成図
【符号の説明】
1 テープ 2a,2b ヘッド 3 シリンダ 4 キャプスタン 5 キャプスタンモータ 6 ピンチローラ 7 信号処理部 10 シリンダ計測部 11 シリンダ制御部 12 キャプスタン計測部 13 キャプスタン制御部 14 シリンダ回転検出部 15 キャプスタン回転検出部 18 クロック発生部 28 遅延部 29 スイッチ 30 記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャプスタンによりテープをその長手方向
    に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走
    査することによりディジタル映像信号をテープ上に斜め
    トラックとして記録するディジタル信号記録装置であっ
    て、 入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生す
    るクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じ
    た周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回
    転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号の周期を計測
    するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計測
    値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリン
    ダ制御手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周
    波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタ
    ン回転検出手段と、前記キャプスタン回転検出信号の周
    期を計測するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタ
    ン計測手段の計測値に応動して前記キャプスタンの回転
    速度を制御するキャプスタン制御手段と、前記シリンダ
    回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させ記
    録開始タイミング信号を作成する遅延手段と、前記記録
    開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号をテー
    プに記録する記録手段とを具備したことを特徴とするデ
    ィジタル信号記録装置。
  2. 【請求項2】シリンダ計測手段は、シリンダ回転検出信
    号の周期に対応するクロック発生手段のクロック信号の
    パルス数を計数することによりシリンダ回転検出信号の
    周期を計測し、キャプスタン計測手段は、キャプスタン
    回転検出信号の周期に対応する前記クロック信号のパル
    ス数を計数することによりキャプスタン回転検出信号の
    周期を計測することを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル信号記録装置。
  3. 【請求項3】キャプスタンによりテープを長手方向に走
    行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走査す
    ることによりディジタル映像信号をテープ上に斜めトラ
    ックとして記録するディジタル信号記録装置であって、 入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生す
    るクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じ
    た周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回
    転検出手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周
    波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタ
    ン回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号に応動し
    て前記シリンダの回転速度を制御し、かつ前記キャプス
    タン回転検出信号に応動して前記キャプスタンの回転速
    度を制御し、かつ前記シリンダ回転検出信号を遅延させ
    記録開始タイミング信号を作成するサーボプロセッサ手
    段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力
    映像信号をテープ上に記録する記録手段とを具備し、前
    記クロック発生手段のクロック信号を前記サーボプロセ
    ッサ手段の動作クロックとし、前記サーボプロセッサ手
    段は前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基
    づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成するこ
    とを特徴とするディジタル信号記録装置。
  4. 【請求項4】サーボプロセッサ手段は、シリンダ回転検
    出信号の周期に対応するクロック信号のパルス数を計数
    するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計数
    値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリン
    ダ制御手段と、キャプスタン回転検出信号の周期に対応
    する前記クロック信号のパルス数を計数するキャプスタ
    ン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計数値に応
    動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプス
    タン制御手段と、シリンダ回転検出信号を前記クロック
    信号に基づいて遅延させ記録開始タイミングを作成する
    遅延手段とを含んで構成されたことを特徴とする請求項
    3記載のディジタル信号記録装置。
JP5176445A 1993-07-16 1993-07-16 ディジタル信号記録装置 Pending JPH0729260A (ja)

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JP5176445A JPH0729260A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 ディジタル信号記録装置

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