JP2702849B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2702849B2
JP2702849B2 JP4110063A JP11006392A JP2702849B2 JP 2702849 B2 JP2702849 B2 JP 2702849B2 JP 4110063 A JP4110063 A JP 4110063A JP 11006392 A JP11006392 A JP 11006392A JP 2702849 B2 JP2702849 B2 JP 2702849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号等の情報信号
を磁気テープ上に記録し、再生する磁気記録再生装置に
関するものであり、特に回転ドラムの制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】映像信号等の情報信号を記録し、再生す
る磁気記録再生装置として代表的なものにVTRがあ
る。一般に、信号をアナログ記録するVTRのドラムサ
ーボ系においては、記録時再生時ともドラムに取り付け
られたFG(Frequency Generator )により速度制御を
行なう方法が用いられているが、再生時に再生映像信号
の時間軸変動を低減するために再生水平同期信号を用い
てドラムの速度制御を行なう方法が知られている。
【0003】図8は従来のVTRのドラムサーボ系の概
略を示すブロック図である。図において、1はドラムモ
ータ、2はモータ駆動回路、3はドラムモータ1の回転
数に比例した周波数信号FGを作成するFG部、4はド
ラムモータ1の回転位相を表わす信号PGを作成するP
G( Pulse Generator)部、5はFGの周期を検出して
速度誤差信号を作成する速度検出器、6は基準位相信号
とPGの位相差を検出して位相誤差信号を作成する位相
検出器、7は再生水平同期信号の周期を検出して速度誤
差信号を作成する速度検出器、8はFGの速度検出器5
と水平同期信号の速度検出器7の出力を切り換える切換
スイッチ、9は位相検出器6と切換スイッチ8の出力を
加算する加算器である。
【0004】次に動作について説明する。ドラムモータ
1が回転すると、FG部3において、回転速度に比例し
た周波数のFGが1回転あたりn(nは正の整数)パル
ス発生する。速度検出器5において、FGの周期が検出
され所定の周期からのずれに応じた電圧が速度誤差信号
として出力される。また、PG部4において、1回転に
つき1パルスのPGが発生する。
【0005】記録時は、位相検出器6において、記録す
べき映像信号から抽出された垂直同期信号を1/2分周
して作られた基準位相信号とPGの位相差に応じた電圧
が位相誤差信号として出力される。切換スイッチ8はF
Gの速度検出器5の側に切り換えられており、加算器9
において切換スイッチ8を経た速度検出器5の出力と位
相検出器6の出力が加算される。モータ駆動回路2は加
算器9の出力に応じてドラムモータ1を駆動する。この
ようにして、ドラムモータ1が記録すべき映像信号の垂
直同期信号に同期して一定速度で回転するよう制御され
る。
【0006】再生時は、再生された映像信号から抽出さ
れた水平同期信号の周期が速度検出器7において検出さ
れ、所定の周期からのずれに応じた電圧が速度誤差信号
として出力される。また、位相検出器6において、サー
ボ回路内部で作成された基準位相信号とPGの位相差に
応じた電圧が位相誤差信号として出力される。切換スイ
ッチ8は水平同期信号の速度検出器7の側に切り換えら
れており、加算器9において切換スイッチ8を経た速度
検出器7の出力と位相検出器6の出力が加算される。モ
ータ駆動回路2は加算器9の出力に応じてドラムモータ
1を駆動する。このようにして、ドラムモータ1が記録
時と等しい一定速度で回転するよう制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のVTRは以上の
ように構成されているので、再生時、速度制御系は再生
水平同期信号の周期を一定に保つ働きをし、位相制御系
はドラムの回転速度及び回転位相を一定に保つ働きをす
る。そのため、テープ振動がある場合や記録信号に時間
軸変動がある場合等、速度制御系は再生水平同期信号に
合わせて、ドラムの回転速度を変動させようとするのに
対し、位相制御系が速度制御系の働きを妨げてしまうと
いう問題点がある。
【0008】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、テープ振動がある場合や記録信号
に時間軸変動がある場合等でも、速度制御系の働きを位
相制御系が妨げない磁気記録再生装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る磁気記
録再生装置は、録画時には、ドラムFGの周期を検出す
る速度検出手段と、ドラムPGと基準位相信号の位相差
を検出する位相検出手段とを用いて制御系を構成し、再
生時には、再生映像信号中の周波数信号の周期を検出す
る速度検出手段と、再生映像信号中の位相信号と基準位
相との位相差を検出する位相検出手段とを用いて制御系
を構成するものである。
【0010】第2の発明に係る磁気記録再生装置は、録
画時には、ドラムFGの周期を検出する速度検出手段
と、ドラムPGと基準位相信号の位相差を検出する位相
検出手段とを用いて制御系を構成し、再生時には、再生
映像信号中の周波数信号の周期を検出する速度検出手段
と、再生映像信号中の位相信号を1/M(Mは2以上の
整数)分周する分周手段と、分周された位相信号と基準
位相との位相差を検出する位相検出手段とを用いて制御
系を構成するものである。
【0011】第3の発明に係る磁気記録再生装置は、録
画時には、ドラムFGの周期を検出する速度検出手段
と、ドラムPGと基準位相信号の位相差を検出する位相
検出手段とを用いて制御系を構成し、再生時には、再生
映像信号中の周波数信号の周期を検出する速度検出手段
と、再生映像信号中の位相信号と基準位相との位相差を
検出する位相検出手段と、位相検出器出力の特定の周波
数成分を除去するフィルタとを用いて制御系を構成する
ものである。
【0012】
【作用】第1の発明における磁気記録再生装置は、再生
時に、再生映像信号中の位相信号を用いて位相制御を行
なうようにするので、位相制御系も再生映像信号中の周
波数信号および位相信号の周波数および位相を一定に保
つ働きをする。
【0013】また、第2の発明における磁気記録再生装
置は、再生時に、再生映像信号中の位相信号を分周し
て、同一ヘッドによって得られる再生映像信号中の位相
信号を用いて位相制御を行ない、他のヘッドによって得
られる再生映像信号中の位相信号を位相制御に用いない
ようにするので、ヘッドの取り付け精度の差等による再
生映像信号中の位相信号の周期的なずれがあっても、位
相誤差値が大きくずれることはない。
【0014】また、第3の発明における磁気記録再生装
置は、再生時に、位相検出器出力を特定の周波数を除去
するフィルタに通すようにしたので、ヘッドの取り付け
精度の差等による再生映像信号中の位相信号の周期的な
ずれがあっても、位相誤差値が大きくずれることはな
い。
【0015】
【実施例】
実施例1.以下、従来例と同様アナログ記録方式のVT
Rを例にし、再生映像信号中の周波数信号として水平同
期信号を用い、再生映像信号中の位相信号として垂直同
期信号を用いた本発明を図に基づいて説明する。図1は
第1および第2の発明の一実施例によるVTRのドラム
サーボ系の概略を示すブロック図である。図において、
1はドラムモータ、2はモータ駆動回路、3はドラムモ
ータ1の回転数に比例した周波数信号FGを作成するF
G部、4はドラムモータ1の回転位相を表わす信号PG
を作成するPG部、10はマイクロプロセッサ、11は
信号の入力時刻を計測するインプットキャプチャ、12
はドラムFGの周期を検出して速度誤差値を演算する速
度検出器、13は基準位相信号とPGの位相差を検出し
て位相誤差値を演算する位相検出器、14は再生水平同
期信号の周期を検出して速度誤差値を演算する速度検出
器、15は基準位相と再生垂直同期信号の位相差を検出
して位相誤差値を演算する位相検出器、16はFGの速
度検出器12と再生水平同期信号の速度検出器14の出
力を切り換える切換スイッチ、17はPGを用いた位相
検出器13と再生垂直同期信号を用いた位相検出器15
の出力を切り換える切換スイッチ、18は切換スイッチ
16と切換スイッチ17の出力を加算する加算器、19
は加算器16の出力をPWM(Pulse Width Modulatio
n)信号に変換するPWM変換器、20はPWM信号を
平滑化して直流電圧にするLPF(Low Pass Filter )
である。速度検出器12、位相検出器13、速度検出器
14、位相検出器15、切換スイッチ16、切換スイッ
チ17および加算器18はCPU(Central Processing
Unit)(図示せず)においてソフトウェアで構成され
る。
【0016】次に、この実施例の動作について説明す
る。ドラムモータ1が回転すると、FG部3において、
回転速度に比例した周波数のFGが1回転あたりn(n
は正の整数)パルス発生する。また、PG部4におい
て、1回転につき1パルスのPGが発生する。このFG
およびPGおよび記録すべき映像信号から抽出された記
録垂直同期信号および再生映像信号から抽出された再生
水平同期信号および再生映像信号から抽出された再生垂
直同期信号がマイクロプロセッサ10に入力され、イン
プットキャプチャ11において各信号の入力時刻が取り
込まれる。インプットキャプチャ11にFGが入力され
ると、速度検出器12において、その時の入力時刻デー
タと前回FGが入力された時の入力時刻データを用いて
FGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整するた
め適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。記録
時、インプットキャプチャ11に記録垂直同期信号が入
力されると、CPUにおいて1/2分周され、すなわち
2回に1回入力時刻データが取り込まれ基準位相の時刻
データとされる。
【0017】再生時は、CPUにおいて演算により基準
位相の時刻データが作成される。インプットキャプチャ
11にPGが入力されると、位相検出器13において、
その時の入力時刻データと基準位相の時刻データを用い
て位相に応じた値が演算され、ゲインを調整するため適
当な係数が乗算され位相誤差値が算出される。インプッ
トキャプチャ11における水平同期信号の入力時刻の取
り込みは、再生時は許可されており、記録時は禁止され
ている。再生時、インプットキャプチャ11に再生水平
同期信号が入力されると、速度検出器14において、そ
の時の入力時刻データと前回再生水平同期信号が入力さ
れた時の入力時刻データを用いて再生水平同期信号の周
期に応じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な
係数が乗算され速度誤差値が算出される。また再生時、
インプットキャプチャ11に再生垂直同期信号が入力さ
れると、位相検出器15において、その時の入力時刻デ
ータと基準位相の時刻データを用いて位相に応じた値が
演算され、ゲインを調整するため適当な係数が乗算され
位相誤差値が算出される。
【0018】記録時は、切換スイッチ16はFGの速度
検出器12の側に切り換わっており、切換スイッチ17
はPGを用いた位相検出器13の側に切り換わってい
る。インプットキャプチャ11にFGが入力されるごと
に、加算器18において、FGの速度検出器12の出力
の速度誤差値と位相検出器13の出力の位相誤差値が加
算される。再生時は、切換スイッチ16は再生水平同期
信号の速度検出器14の側に切り換わっており、切換ス
イッチ17は再生垂直同期信号の位相検出器15の側に
切り換わっている。インプットキャプチャ11に再生水
平同期信号が入力されるごとに、加算器18において、
再生水平同期信号の速度検出器14の出力の速度誤差値
と再生垂直同期信号の位相検出器15の出力の位相誤差
値が加算される。加算器18の出力の加算値は、PWM
変換器19において、加算値に応じたデューティのPW
M信号に変換されて出力される。PWM信号は、LPF
20において平滑化され直流電圧に変換されMDA2に
入力される。MDA2は、この直流電圧に応じてドラム
モータを駆動する。
【0019】このようにして、記録時はドラムモータ1
が記録すべき映像信号の垂直同期信号に同期して一定速
度で回転するよう制御され、再生時はドラムモータ1が
記録と等しい一定速度で回転するよう制御される。
【0020】次に、図2に示したフローチャートを用い
てCPUの動作について説明する。ステップ21におい
て、インプットキャプチャ11にFGが入力されていな
ければステップ22へ移り、ステップ22において、記
録時であればステップ23へ移り、ステップ23におい
て、垂直同期信号が入力されていなければステップ25
へ移り、ステップ25において、PGが入力されていな
ければステップ21へ移る。
【0021】ステップ21において、FGが入力されて
いればステップ27へ移る。FGが入力された時の入力
時刻データをTF1、前回FGが入力された時の入力時刻
データをTF0、適当な定数をNF0とし、ステップ27に
おいて、FGの周期に応じた値 NF =TF1−TF0−NF0 を計算する。なお、ここでは「=」は等号ではなく、右
辺を左辺に代入することを意味する。次に、ステップ2
8へ移り、ゲインを調整するための適当な係数をKF
し、 NF =NF ×KF を計算し速度誤差値とする。次に、ステップ29へ移
り、 TF0=TF1 として次回FGが入力された時の演算に備える。次に、
ステップ30へ移り、FGにより速度制御を行なうかど
うか判別する。再生時は再生水平同期信号により速度制
御を行なうのでステップ22へ移り、記録時はFGによ
り速度制御を行なうのでステップ31へ移る。ステップ
31において、速度誤差値NF と位相誤差値NP を加算
して、加算結果をPWM変換器19へ出力した後ステッ
プ22へ移る。PWM変換器19から、この加算結果の
値に応じたデューティのPWM信号が出力される。
【0022】ステップ23において、記録垂直同期信号
が入力されていればステップ32へ移り、記録垂直同期
信号のパルス数をカウントするカウンタ値をCV とし、 CV =CV +1 とする。次に、ステップ33において、カウンタ値CV
が奇数かどうか判別し、奇数でなければステップ25へ
移り、奇数であるとステップ34へ移る。記録垂直同期
信号が入力された時の入力時刻データをTV 、基準位相
の時刻データをTREF とし、ステップ34において、 TREF =TV とした後、ステップ25へ移る。
【0023】ステップ25において、PGが入力されて
いればステップ35へ移り、PGが入力された時の入力
時刻データをTP 、適当な定数をNP0とし、PGと基準
位相の位相差に応じた値 NP =TP −TREF −NP0 を計算する。次に、ステップ36へ移り、ゲインを調整
するための適当な係数をKP とし、 NP =NP ×KP を計算し位相誤差値とする。次に、ステップ21へ移
る。
【0024】ステップ22において、記録時でなければ
ステップ24へ移る。ステップ24において、再生垂直
同期信号が入力されていなければステップ26へ移り、
入力されていればステップ37へ移る。ステップ37に
おいて、再生垂直同期信号がが入力された時の入力時刻
データをTVV、適当な定数をNV0とし、再生垂直同期信
号と基準位相TVREFの位相差に応じた値 NV =TVV−TVREF−NV0 を計算する。次に、ステップ38へ移り、ゲインを調整
するための適当な係数をKV とし、 NV =NV ×KV を計算し位相誤差値とする。次に、ステップ39へ移
り、再生垂直同期信号の周期に相当する時刻データをT
2VVとし、ステップ39において、 TVREF=TVREF+T2VV として次の基準位相の時刻データを計算し、次回に再生
垂直同期信号が入力された時の演算の準備をした後、ス
テップ26へ移る。
【0025】再生時、ステップ26において、再生水平
同期信号が入力されていなければステップ21へ移り、
再生水平同期信号が入力されていればステップ40へ移
る。なお、インプットキャプチャ11における水平同期
信号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されてお
り、記録時は禁止されている。再生水平同期信号が入力
された時の入力時刻データをTH1、前回再生水平同期信
号が入力された時の入力時刻データをTH0、適当な定数
をNH0とし、ステップ40において、再生水平同期信号
の周期に応じた値 NH =TH1−TH0−NH0 を計算する。次に、ステップ41へ移り、ゲインを調整
するための適当な係数をKH とし、 NH =NH ×KH を計算し速度誤差値とする。次に、ステップ42へ移
り、 TH0=TH1 として次回再生水平同期信号が入力された時の演算に備
える。次に、ステップ43において、速度誤差値NH
位相誤差値NP を加算して、加算結果をPWM変換器1
9へ出力した後ステップ21へ移る。PWM変換器19
から、この加算結果の19へ出力した後ステップ21へ
移る。PWM変換器19から、この加算結果の値に応じ
たデューティのPWM信号が出力される。
【0026】実施例2.なお、上記実施例では、再生
時、再生垂直同期信号が入力されるごとに位相比較を行
なうようにした場合について示したが、記録VTRと再
生VTRが異なる場合、記録と再生いずれかのヘッドの
取り付け精度が良くないと、記録時再生時ともヘッドと
テープの相対速度変動がなかったとしても2個のヘッド
による再生垂直同期信号に不連続が生じてしまう。この
ような場合には、再生垂直同期信号を1/2に分周し、
同一ヘッドによる再生映像信号中の再生垂直同期信号を
位相検出に用いる方がよい。
【0027】また、2個のヘッドを用い磁気テープをド
ラムに180゜巻き付けて記録再生を行なうVTRに対
して、4個のヘッドを用いドラムの径を2/3にし、ド
ラムの回転数を3/2にし、磁気テープをドラムに27
0゜巻き付けて記録再生を行なういわゆる小径ドラムを
用いたVTRがある。このような小径ドラムのVTRを
再生または記録のどちらかに用い、記録時と異なるVT
Rで再生する場合、記録と再生いずれかのヘッドの取り
付け精度が良くないと、記録時再生時ともヘッドの相対
速度変動がなかったとしても4個のヘッドによる再生垂
直同期信号に不連続が生じてしまう。このようなVTR
を再生に用いる場合には、再生垂直同期信号を1/4に
分周し、同一ヘッドによる再生映像信号中の再生垂直同
期信号を位相検出に用いる方がよい。以下に、再生垂直
同期信号を1/M(Mは2以上の整数)分周して位相制
御に用いる方式について説明する。
【0028】再生垂直同期信号をソフトウェアで分周す
る場合、装置の構成は図1に示した実施例1の場合と同
じであり、ソフトウェアの概略を図3のフローチャート
に示す。ステップ24とステップ37の間にステップ4
4、45、46が挿入されている点を除いては、図2に
示した実施例1の場合と同じである。再生時、ステップ
24において、再生垂直同期信号が入力されていればス
テップ44へ移る。再生垂直同期信号のパルス数をカウ
ントするカウンタ値をCVVとし、ステップ44におい
て、 CVV=CVV−1 とする。次に、ステップ45において、カウンタ値CVV
が0かどうか判別し、0でなければステップ26へ移
り、0ならばステップ46へ移る。ステップ46におい
て、 CVV=M として、カウンタ値を分周比にプリセットした後、ステ
ップ37へ移る。再生垂直同期信号が入力された時の入
力時刻データをTVV、基準位相の時刻データをTVREF
適当な定数をNV0とし、ステップ37において、再生垂
直同期信号のM周期に応じた値 NV =TVV−TVREF−NV0 を計算する。次に、ステップ38へ移り、ゲインを調整
するための適当な係数をKV とし、 NV =NV ×KV を計算し位相誤差値とする。次に、ステップ39へ移
り、再生垂直同期信号のM周期に相当する時刻データを
2VV とし、ステップ39において、 TVREF=TVREF+T2VV として次の基準位相の時刻データを計算し、次回に再生
垂直同期信号が入力された時の演算の準備をした後、ス
テップ26へ移る。
【0029】実施例3.次に、実施例2と同様に記録V
TRと再生VTRが異なり、いずれかのヘッドの取り付
け精度が良くない場合に、再生垂直同期信号と基準信号
の位相差を位相検出に用い、その出力をくし形フィルタ
に通す方式について説明する。図4は第3の発明の一実
施例によるVTRのドラムサーボ系の概略を示すブロッ
ク図であり、同図に示す装置の構成は、第2の位相検出
器15による位相検出出力をフィルタ47に入力しその
出力を切換スイッチ17を介して速度誤差値と加算する
以外は、図1に示した実施例1の場合と同じである。
【0030】次に、2つのヘッドを持つVTRを再生に
用いる場合のフィルタの形状の例について説明する。図
5は第3の発明の一実施例によるフィルタの概略を示す
ブロック図である。図において、48は入力を1サンプ
リング時間遅らせる遅延器であり、49は入力値と遅延
器の出力値を加算する加算器であり、50は加算器49
からの値を1/2倍する乗算器50である。
【0031】次に、動作について説明する。図6は第3
の発明の一実施例によるVTRのマイクロプロセッサの
動作を示すフローチャートである。ステップ38で得ら
れた位相誤差値NV をステップ51においてフィルタに
通す。その出力を新たにNVとし、ステップ39に移
る。他の部分については、実施例1と同様の動作である
ので説明を省略する。
【0032】なお、上記実施例では、図5に示したフィ
ルタを用いる場合について示したが、4つのヘッドを持
つ小径ドラムのVTRを用いて再生を行う場合は、フィ
ルタの形状を図7にするとよい。図7は第3の発明の他
の実施例によるフィルタの概略を示すブロック図であ
る。図において、52は入力を1サンプリング時間遅ら
せる遅延器であり、53はさらに1サンプリング時間遅
らせる遅延器であり、54はさらに1サンプリング時間
遅らせる遅延器であり、55は遅延器52の出力値およ
び遅延器53の出力値および遅延器54の出力値および
入力値を加算する加算器であり、56は加算器55から
の値を1/4倍する乗算器である。
【0033】さらに、これら特定の周波数成分を除去す
るフィルタであれば他の形状のフィルタであってもよ
い。
【0034】また、実施例1から3においては、装置の
一部をマイクロプロセッサで構成し、ソフトウェアで処
理する場合について示したが、装置全体をアナログ回路
あるいはディジタル回路等のハードウェアで構成するよ
うにしてもよい。
【0035】また、実施例1から3においては、信号を
アナログ記録する方式のVTRについて示したが、信号
をディジタル記録する方式のVTRやデータレコーダ等
の情報記録再生装置であってもよく、再生垂直同期信号
の代わりに再生クロック等の位相信号を用いて検出する
ようにすれば同様の効果を発揮する。
【0036】
【発明の効果】実施例1に示したように、第1の発明に
よれば再生時に再生映像信号中の周波数信号によるドラ
ムの速度制御と、再生映像信号中の位相信号によるドラ
ムの位相制御とを組み合わせて行なうようにしたので、
テープ振動がある場合や記録信号に時間軸変動がある場
合でも、位相制御が速度制御の働きを妨げることなく、
安定した制御ができる効果がある。
【0037】実施例2に示したように、第2の発明によ
れば再生映像信号中の位相信号を分周して位相検出を行
なうようにしたので、ヘッドの取り付け精度の差による
位相信号の不連続があっても、ドラムの回転速度や位相
が乱れることなく、安定した制御ができる効果がある。
【0038】実施例3に示したように、第3の発明によ
れば再生映像信号中の位相信号を用いて位相検出し、そ
の出力を特定の周波数成分を除去するフィルタに通すよ
うにしたので、ヘッドの取り付け精度の差による位相信
号の不連続があっても、ドラムの回転速度や位相が乱れ
ることなく、安定した制御ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の発明の一実施例によるVTR
のドラムサーボ系の概略を示すブロック図である。
【図2】第1の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図4】第3の発明の一実施例によるVTRのドラムサ
ーボ系の概略を示すブロック図である。
【図5】第3の発明の一実施例によるフィルタの概略を
示すブロック図である。
【図6】第3の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図7】第3の発明の他の実施例によるフィルタの概略
を示すブロック図である。
【図8】従来のVTRのドラムサーボ系の概略を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 ドラムモータ 3 FG 4 PG 12,14 速度検出器 13,15 位相検出器 16,17 切換スイッチ 18 加算器 47 くし形フィルタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの回転速度に応じた周波数信号か
    らドラムの回転速度を検出する第1の速度検出器と、ド
    ラムの回転位相を表わす信号と基準位相の位相差を検出
    する第1の位相検出器と、再生映像信号中の周波数信号
    の周期を検出する第2の速度検出器と、再生映像信号中
    の位相を表わす信号と基準位相の位相差を検出する第2
    の位相検出器と、第1の速度検出器と第2の速度検出器
    の出力を切り換える第1の切換手段と、第1の位相検出
    器と第2の位相検出器の出力を切り換える第2の切換手
    段と、第1の切換手段の出力と第2の切換手段の出力を
    加算する加算器とを備えたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 ドラムの回転速度に応じた周波数信号か
    らドラムの回転速度を検出する第1の速度検出器と、ド
    ラムの回転位相を表わす信号と基準位相の位相差を検出
    する第1の位相検出器と、再生映像信号中の周波数信号
    の周期を検出する第2の速度検出器と、再生映像信号中
    の位相を表わす信号を1/M(Mは2以上の整数)に分
    周する分周手段と、分周手段の出力の位相と基準位相の
    位相差を検出する第2の位相検出器と、第1の速度検出
    器と第2の速度検出器の出力を切り換える第1の切換手
    段と、第1の位相検出器と第2の位相検出器の出力を切
    り換える第2の切換手段と、第1の切換手段の出力と第
    2の切換手段の出力を加算する加算器とを備えたことを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ドラムの回転速度に応じた周波数信号か
    らドラムの回転速度を検出する第1の速度検出器と、ド
    ラムの回転位相を表わす信号と基準位相の位相差を検出
    する第1の位相検出器と、再生映像信号中の周波数信号
    の周期を検出する第2の速度検出器と、再生映像信号中
    の位相を表わす信号と基準位相の位相差を検出する第2
    の位相検出器と、第2の位相検出器の出力から特定の周
    波数成分を除去するフィルタと、第1の速度検出器と第
    2の速度検出器の出力を切り換える第1の切換手段と、
    第1の位相検出器とフィルタの出力を切り換える第2の
    切換手段と、第1の切換手段の出力と第2の切換手段の
    出力を加算する加算器とを備えたことを特徴とする磁気
    記録再生装置。
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