JPH0676546A - 磁気テープ記録再生装置 - Google Patents

磁気テープ記録再生装置

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Publication number
JPH0676546A
JPH0676546A JP4229610A JP22961092A JPH0676546A JP H0676546 A JPH0676546 A JP H0676546A JP 4229610 A JP4229610 A JP 4229610A JP 22961092 A JP22961092 A JP 22961092A JP H0676546 A JPH0676546 A JP H0676546A
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JP
Japan
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signal
magnetic tape
recording
phase
phase error
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Pending
Application number
JP4229610A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Ota
良隆 太田
Masanobu Shimizu
正信 清水
Masaaki Takada
正昭 高田
Kazuhiro Teshirogi
和宏 手代木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4229610A priority Critical patent/JPH0676546A/ja
Publication of JPH0676546A publication Critical patent/JPH0676546A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め記録と再生を同時に行った場合の再生信
号と基準位相信号の位相差を保持し、この保持した信号
に基づいて、遅延メモリの遅延時間を設定し、記録時に
記録信号を遅延メモリにより遅延させることにより、既
に記録された磁気テープに新たに記録する際の位相をあ
わせる。 【構成】 位相誤差検出手段7は基準位相信号と再生信
号の同期信号あるいはアドレス信号との位相誤差を求
め、位相誤差信号として磁気テープ駆動手段(2,3,
9〜12)に出力する。位相誤差信号ラッチ手段17は
位相誤差検出手段7の出力をラッチする。遅延時間設定
手段18は記録信号を時間遅延する遅延メモリ14の遅
延時間を位相誤差信号ラッチ手段17に保持された信号
に基づいて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ上にデジタル
信号を記録再生する磁気テープ記録再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープにデジタル信号を記録
再生する磁気テープ記録再生装置があり、デジタルオー
ディオ信号等の記録再生に用いられている。
【0003】以下に、従来の磁気記録再生装置について
説明する。図8は磁気テープ記録再生装置の従来例の構
成を示すブロック図である。図8において、1は磁気テ
ープ、2はピンチローラ、3はキャプスタン、4は記録
ヘッド、5は再生ヘッド、6は復調手段、7は位相誤差
検出手段、8は基準位相発生手段、9は加算手段、10
はキャプスタンモータ駆動手段、11は基準速度信号発
生手段、12は引算手段、13は記録信号発生手段、1
4は遅延メモリ、15は変調手段、16はスイッチであ
る。
【0004】以上のように構成された従来の磁気テープ
記録再生装置について、以下その動作について説明す
る。
【0005】まず、記録時の動作について説明する。記
録時には記録指令によりスイッチ16はオフしており、
位相誤差検出手段7の出力は加算手段9に加えられな
い。引算手段12において、キャプスタン3から出力さ
れるキャプスタン3の回転速度信号と基準速度信号発生
手段10の出力との差をとり、回転誤差信号として加算
手段9を通してキャプスタンモータ駆動手段10に加え
ることによって、磁気テープ1の走行速度を所定の一定
の速度に制御する。記録信号発生手段13は基準位相信
号発生手段8に同期して記録信号を出力する。この記録
信号は符号化されたデジタル信号である。記録信号は遅
延メモリ14で所定時間遅延し、変調手段15で所定の
変調をかけ、記録ヘッド4にて電磁変換され磁気テープ
1に磁気信号として記録する。
【0006】次に、再生時の動作について説明する。デ
ジタル信号の再生においては磁気テープ1から取り出す
デジタル信号が、一定時間内に所定の容量であり、か
つ、装置内部の処理と同期を取る必要がある。再生時に
は記録指令によりスイッチ16はオンしており、位相誤
差検出手段7の出力は加算手段9に加えられる。キャプ
スタンモータ駆動手段10は、先の記録の場合と同様の
方法で、磁気テープ1のテープ走行速度が所定の一定速
度になるように制御する。再生ヘッド5は磁気テープ1
上に記録された信号を電磁変換することによって電気信
号として取り出す。復調手段6は再生ヘッド5の出力信
号から同期信号およびアドレス信号の入力タイミングを
抽出し再生位相信号として出力する。位相誤差検出手段
7は復調手段6から出力される再生位相信号と、基準位
相信号発生手段8から出力される基準位相信号とを比較
し、両者の位相誤差を検出し誤差信号として出力する。
位相誤差検出手段7の出力は加算手段9を通してキャプ
スタンモータ駆動手段10に加えられ、復調手段6の再
生位相信号と、基準位相発生手段8の基準位相信号が一
致する方向にフィードバックがかかることになる。以上
のようにして再生同期を取ることができる。
【0007】次に、遅延メモリ14の遅延時間量の設定
について説明する。この遅延時間の設定は、つなぎ記録
をする際に所定の時間、記録信号を遅延するために設定
される。つなぎ記録とは、既に記録された磁気テープの
記録終端部より新たに記録を行うことである。つなぎ記
録する際には図9(a)に示すように、磁気テープ1に
おいて、既に記録された部分(旧記録部)と新たに記録
された部分(新記録部)がつなぎ点において、記録した
信号のフレームが連続している必要がある。図9(b)
に示すようにつなぎ点でフレームが不連続になっている
磁気テープを再生すると、つなぎ点において復調手段6
から取り出す位相情報が大きく変化し、その結果、再生
同期がはずれるからである。旧記録部と新記録部のフレ
ームの連続性を保つために、以下の手順によってつなぎ
記録を行う。
【0008】まず、スイッチ16をオンし、旧記録部の
再生を行い磁気テープ1から出力される信号の位相が、
基準位相信号発生手段8の位相に一致するように磁気テ
ープ1の走行を制御し再生同期を取る。その後、スイッ
チ16をオフし記録を行うと、記録信号が基準位相信号
発生手段8に同期して出力されるため、旧記録部と新記
録部のフレームが一致する。しかしながら記録ヘッド4
と再生ヘッド5の位置が磁気テープ1上で離れている場
合には、記録ヘッド4と再生ヘッド5の間隔の分だけ記
録される信号の位相がずれることになる。図10に示す
ように、記録ヘッド4と再生ヘッド5の磁気テープ1上
の位置関係が、記録ヘッド4が再生ヘッド5に対し、テ
ープ走行方向の上流側にDh離れているとすると、つな
ぎ記録する際に磁気テープ1に記録される信号のフレー
ムは、旧記録部のフレームに対しDhの分だけ位相が遅
れることになる。遅延メモリ14は、記録信号をさらに
遅らせることによってこの位相ずれを補正するために用
いる。ここで、磁気テープ1の走行速度をSt、走行速
度Stで記録したときの磁気テープ1上のフレーム長を
Dfとすると、記録信号を式(1)の時間遅らせること
によって、旧記録部のフレームに新記録部のフレームを
一致させて記録することができる。
【0009】 Td=(Df−Dh)/St ・・・(1) 以上のようにして、つなぎ記録を行う際に、遅延メモリ
14によって記録信号を遅延させることにより、旧記録
部のフレームに新記録部のフレームを一致させて記録す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、(1)記録ヘッドと再生ヘッドの磁気テ
ープ上における間隔に応じて、遅延メモリによる信号の
遅延時間を設定する必要があり、また、この間隔は記録
ヘッドと再生ヘッドの取付寸法精度に依存し、装置毎の
寸法誤差を、計測により予め知る必要がある。(2)旧
記録部と新記録部のフレームを一致させるために遅延メ
モリを必要としているが、これは、装置の簡略化、小型
化の観点から不利であるという問題点を有していた。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、(1)記録ヘッドと再生ヘッドの磁気テープ上にお
ける間隔を、予め知ることなく遅延メモリの遅延時間設
定ができ、(2)遅延メモリを必要とせず、簡単な構成
つなぎ記録時におけるフレームの連続性を保つことがで
きる磁気テープ記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気テープ記録再生装置は、 (1)磁気テープを所定の速度で走行させる磁気テープ
駆動手段と、基準位相信号と再生信号の同期信号あるい
はアドレス信号との位相誤差を求め、位相誤差信号とし
て磁気テープ駆動手段に出力する位相誤差検出手段と、
位相誤差検出手段の出力をラッチする位相誤差信号ラッ
チ手段と、記録信号を時間遅延する遅延メモリと、遅延
メモリの遅延時間を位相誤差信号ラッチ手段に保持され
た信号に基づいて設定する遅延時間設定手段とを備えて
いる。
【0013】(2)磁気テープを一定速度で走行させる
磁気テープ駆動手段と、再生時に基準位相信号と再生信
号の同期信号あるいはアドレス信号との位相誤差を求
め、位相誤差信号として出力する位相誤差検出手段と、
位相オフセット信号を出力する位相オフセット信号発生
手段と、位相誤差信号と位相オフセット信号の差により
制御される磁気テープ駆動手段を備えている。
【0014】(3)上記(2)の構成に加え、磁気テー
プ駆動手段により磁気テープを所定の一定速度で走行さ
せ磁気テープ上にデジタル信号を記録すると同時に、記
録された信号を再生した際の、位相誤差検出手段から出
力される位相誤差の値を保持し、位相オフセット信号発
生手段に出力する位相誤差信号ラッチ手段を備えてい
る。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成により、 (1)予め磁気テープ駆動手段により磁気テープを所定
の一定速度で走行させ、磁気テープ上に記録信号を記録
すると同時に、磁気テープ上に記録された信号を再生し
た場合に、位相誤差検出手段から出力される誤差信号を
位相誤差信号ラッチ手段で保持し、この保持した誤差信
号に基づいて、遅延時間設定手段により遅延メモリの遅
延時間を設定することによって、記録時に記録ヘッドと
再生ヘッドの間隔に応じた遅延時間を設定する。
【0016】(2)位相誤差検出手段の出力と、記録ヘ
ッドと再生ヘッドの間隔に応じた位相オフセットを与え
る位相オフセット信号発生手段の出力との差を磁気テー
プ駆動手段に加えて再生し、その後記録を行うことによ
って、遅延メモリを用いずに旧記録部と新記録部のフレ
ームを一致させる。
【0017】(3)予め磁気テープ駆動手段により磁気
テープを所定の一定速度で走行させ、磁気テープ上に記
録信号を記録すると同時に、磁気テープ上に記録された
信号を再生した場合に、位相誤差検出手段から出力され
る誤差信号を位相誤差信号ラッチ手段にて保持し、再生
時に保持した誤差信号を位相オフセット信号発生手段よ
り出力し、位相誤差検出手段の出力との差を磁気テープ
駆動手段に加えた後、記録を行うことにより、遅延メモ
リを用いることなく、また、予め記録ヘッドと再生ヘッ
ドの間隔を知ることなく、旧記録部と新記録部のフレー
ムを一致させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における磁気
記録再生装置のブロック図を示すものである。図1にお
いて、1は磁気テープ、2はピンチローラ、3はキャプ
スタン、4は記録ヘッド、5は再生ヘッド、6は復調手
段、7は位相誤差検出手段、8は基準位相信号発生手
段、9は加算手段、10はキャプスタンモータ駆動手
段、11は基準速度信号発生手段、12は引算手段、1
3は記録信号発生手段、14は遅延メモリ、15は変調
手段、16はスイッチであり、以上は従来例と同じであ
る。17は位相誤差信号ラッチ手段、18は遅延時間設
定手段である。
【0020】以上のように構成された本発明の第1の実
施例における磁気テープ記録再生装置について、以下そ
の動作について説明する。記録時および再生時の動作に
ついては従来例と同じであり説明を省略する。以下、従
来例と異なる遅延メモリ14の遅延時間量の設定につい
て説明する。
【0021】まず、遅延メモリ14の遅延時間量を零に
して記録動作をさせ磁気テープ1に信号を記録する。記
録と同時に再生ヘッド5,復調手段6を通し、記録した
信号を再生する。この時の記録信号と再生信号の時間関
係は、記録ヘッド4と再生ヘッド5の磁気テープ1上で
の間隔をDh、磁気テープ1の走行速度をStとする
と、記録ヘッド4が再生ヘッド5に対し、テープ走行方
向の上流側に離れているので、図2に示すように再生信
号が記録信号に対し、式(2)の時間遅れることにな
る。
【0022】 Th=Dh/St ・・・(2) また、この時間遅れは再生信号の位相と基準位相信号発
生手段8の基準位相との時間差となるので、この時間遅
れThと位相誤差検出手段7で検出する位相誤差φは図
3に示すように比例する。従って、位相誤差検出手段7
から出力される誤差信号は、記録ヘッド4と再生ヘッド
5の磁気テープ1上における間隔に比例したものとな
る。このようにして、位相誤差検出手段7の誤差信号か
ら、記録ヘッド4と再生ヘッド5の間隔Dhを知ること
ができる。この誤差信号を位相誤差信号ラッチ手段17
で保持し、保持した誤差信号を遅延時間設定手段18に
おいて時間情報に変換し、式(1)の遅延時間を遅延メ
モリ14に出力する。以上のように設定した遅延時間で
記録信号を遅らせることにより、つなぎ記録において旧
記録部と新記録部のフレームを連続させることができ
る。
【0023】以上のように本実施例によれば、予め記
録、再生を同時に行った時の位相誤差信号を保持し、保
持した信号値を時間情報に変換し、遅延メモリの遅延時
間をその変換した時間情報とすることにより、記録ヘッ
ドと再生ヘッドの間隔を予め知ることなく、磁気テープ
上に既に記録された信号のフレームにあわせて記録信号
を出力することができる。
【0024】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は本発明の第2の実施例における磁気記録再
生装置のブロック図を示すものである。図4において、
1は磁気テープ、2はピンチローラ、3はキャプスタ
ン、4は記録ヘッド、5は再生ヘッド、6は復調手段、
7は位相誤差検出手段、8は基準位相信号発生手段、9
は加算手段、10はキャプスタンモータ駆動手段、11
は基準速度信号発生手段、12は第1の引算手段、13
は記録信号発生手段、15は変調手段、16はスイッ
チ、17は位相誤差信号ラッチ手段、19は位相オフセ
ット信号発生手段、20は第2の引算手段である。
【0025】以上のように構成された本発明の第2の実
施例における磁気テープ記録再生装置について、以下そ
の動作について説明する。記録時および再生時の動作に
ついては従来例と同じであり説明を省略する。ただし、
記録信号を遅延する遅延メモリはなく、時間遅延無しに
記録信号は出力される。以下、従来例と異なる位相オフ
セット信号発生手段19についてその動作を説明する。
【0026】再生時に位相オフセット信号発生手段19
の出力は、第2の引算手段20により位相誤差検出手段
7の出力との差をとった後、キャプスタンモータ駆動手
段10に加えられる。従って、定常状態においては第2
の引算手段20の出力が零になるようにフィードバック
がかかることになる。このとき再生信号の位相と基準位
相発生手段8の位相は、図5に示すように、位相オフセ
ット信号発生手段19の出力信号Veに比例した位相差
φを生じることになる。ここで、図3で既に示したよう
に記録ヘッド4と再生ヘッド5の、磁気テープ1上の間
隔によって生じる時間差Tdに相当する位相差φを、再
生信号の位相が基準信号発生手段8の出力信号の基準位
相に対し持つように、位相オフセット信号発生手段19
の出力信号Veにより与えると、磁気テープ1に記録さ
れた信号の位相と、基準位相信号発生手段8から出力さ
れる信号の位相は、記録ヘッド4において一致する。従
って、つなぎ記録する際に、まず再生時に、位相オフセ
ット信号発生手段19の出力信号Veを上記の値に設定
し、位相誤差検出手段7の出力信号との差をとり、キャ
プスタンモータ駆動手段10に加え、定常状態になった
後に記録に切り替えることにより、図6に示すように、
磁気テープ1上に記録されていた旧記録部と、新たに記
録する新記録部のフレームを一致させることができる。
【0027】以上のように本実施例によれば、記録ヘッ
ドと再生ヘッドの磁気テープ上の間隔に相当する位相誤
差信号を、再生時に位相オフセット信号として制御ルー
プに加えることにより、遅延メモリを用いることなく簡
単な構成で、磁気テープ上に既に記録された信号のフレ
ームにあわせて記録信号を出力することができる。
【0028】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図7は本発明の第3の実施例における磁気記録再
生装置のブロック図を示すものである。図7において、
1は磁気テープ、2はピンチローラ、3はキャプスタ
ン、4は記録ヘッド、5は再生ヘッド、6は復調手段、
7は位相誤差検出手段、8は基準位相信号発生手段、9
は加算手段、10はキャプスタンモータ駆動手段、11
は基準速度信号発生手段、12は第1の引算手段、13
は記録信号発生手段、15は変調手段、16はスイッ
チ、19は位相オフセット信号発生手段、20は第2の
引算手段であり、以上は第2の実施例と同様である。1
7は位相誤差信号ラッチ手段である。
【0029】以上のように構成された本発明の第3の実
施例における磁気テープ記録再生装置について、以下そ
の動作について説明する。記録時および再生時の動作に
ついては従来例と同じであり、説明を省略する。ただ
し、第2の実施例と同様に記録信号を遅延する遅延メモ
リはなく、時間遅延無しに記録信号は出力される。以
下、第2の実施例と異なる位相誤差信号ラッチ手段17
の動作について説明する。
【0030】位相誤差信号ラッチ手段17は第1の実施
例と同様の動作をするものである。再生時に位相オフセ
ット信号発生手段19の出力は第2の引算器20により
位相誤差検出手段7の出力との差をとった後、キャプス
タンモータ駆動手段10に加えられる。まず、記録動作
をさせ磁気テープ1に信号を記録する。記録と同時に再
生ヘッド5,復調手段6を通し、記録した信号を再生す
る。この時の記録信号と再生信号の時間関係は第1の実
施例と同様に図2に示すようになり、再生信号が記録信
号に対し、式(2)の時間遅れることになる。また、こ
の時間遅れは再生信号の位相と基準位相信号発生手段8
の基準位相の時間差に等しいから、この時間遅れThと
位相誤差検出手段7で検出する位相誤差φは図3に示す
ように比例する。従って、位相誤差検出手段7から出力
される誤差信号Veは、記録ヘッド4と再生ヘッド5の
磁気テープ1上における間隔に比例したものとなる。こ
の誤差信号を位相誤差信号ラッチ手段17で保持し、位
相オフセット信号発生手段19に出力する。次に、再生
時に位相誤差検出手段7の再生信号の位相誤差信号と、
位相オフセット信号発生手段19の出力とを第2の引算
手段20で差をとり、キャプスタンモータ駆動手段10
に加えると、定常状態では第2の引算手段20における
出力が零になるようにフィードバックがかかる。位相オ
フセット信号発生手段19の出力は、先に示したVeで
あるから、この時、位相誤差検出手段7の出力もVeで
ある。従って、再生信号の位相は、先に記録を行いなが
ら再生した際の位相関係を保つことになる。こうして、
つなぎ記録する際には、まず再生時に位相オフセット信
号発生手段19と位相誤差検出手段7の出力を差を取
り、キャプスタンモータ駆動手段10に加え、定常状態
になった後に記録に切り替えることにより、図6に示す
ように、磁気テープ1上に記録されていた旧記録部と、
新たに記録する新記録部のフレームを一致させることが
できる。
【0031】以上のように本実施例によれば、予め記
録、再生を同時に行った時の位相誤差信号を保持し、保
持した値を再生時に位相オフセット信号として再生信号
の位相誤差信号と減算し、磁気テープ駆動手段に加える
ことにより、記録ヘッドと再生ヘッドの間隔を予め知る
ことなく、かつ遅延メモリを用いることなく簡単な構成
で、磁気テープ上に既に記録された信号のフレームにあ
わせて記録信号を出力することができる。
【0032】なお、上記した第2,第3の実施例におい
て第2の引算手段20に代えて遅延手段を用いてもよ
い。すなわち、遅延手段を復調手段6と位相誤差検出手
段7との間に設け、この遅延手段を位相オフセット信号
発生手段19の出力により制御して復調手段6の再生位
相信号を遅延させ、遅延した再生位相信号と基準位相信
号発生手段8の基準位相信号とを位相誤差検出手段7で
比較し、その位相誤差出力をスイッチ16を介して加算
手段9の入力とする。これにより、第2,第3の実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、位相誤差検出手
段から出力される誤差信号を誤差信号ラッチ手段で保持
し、この保持した誤差信号に基づいて、遅延時間設定手
段により遅延メモリの遅延時間を設定することによっ
て、記録時に記録ヘッドと再生ヘッドの間隔に応じた遅
延時間を記録信号に設定することができ、両ヘッドの取
付精度に制約を受けることがない。
【0034】また、位相誤差検出手段の出力と、記録ヘ
ッドと再生ヘッドの間隔に応じた位相オフセットを与え
る位相オフセット信号発生手段の出力との差を磁気テー
プ駆動手段に加えて再生し、その後記録を行うことによ
って、遅延メモリを用いずに簡単な構成で旧記録部と新
記録部のフレームを一致させることができる。
【0035】また、位相誤差検出手段から出力される位
相誤差の値を、位相誤差信号ラッチ手段にて保持するこ
とにより、記録ヘッドと再生ヘッドの間隔に応じた位相
誤差を保持し、再生時に保持した誤差信号を位相オフセ
ット信号発生手段より出力し、位相誤差検出手段の出力
との差を磁気テープ駆動手段に加えた後、記録を行うこ
とにより、旧記録部と新記録部のフレームを一致するこ
とができ、遅延メモリを用いることなく簡単な構成で、
かつ、予め記録ヘッドと再生ヘッドの間隔を知ることな
く、両ヘッドの取付精度に制約を受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における記録信号と再生信号の
時間関係を表すタイミング図
【図3】同第1の実施例における時間遅れと位相差の関
係を表す特性図
【図4】本発明の第2の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図5】同第2の実施例における位相オフセット信号発
生手段19の出力と位相差の関係を表す特性図
【図6】同第2の実施例における磁気テープ1の旧記録
部と新記録部のフレームの関係を表すタイミング図
【図7】本発明の第3の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図8】従来例における磁気テープ記録再生装置の構成
を示すブロック図
【図9】同従来例におけるフレームが連続または不連続
に記録された磁気テープを示す模式図
【図10】同従来例における磁気テープ1の旧記録部と
新記録部のフレームの関係を表すタイミング図
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 ピンチローラ 3 キャプスタン 4 記録ヘッド 5 再生ヘッド 6 復調手段 7 位相誤差検出手段 8 基準位相信号発生手段 9 加算手段 10 キャプスタンモータ駆動手段 11 基準速度信号発生手段 12,20 引算手段 13 記録信号発生手段 14 遅延メモリ 15 変調手段 16 加算手段 17 位相誤差信号ラッチ手段 18 遅延時間設定手段 19 位相オフセット信号発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手代木 和宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号に同期信号とアドレス信号
    を付加し、磁気テープ上に記録する磁気テープ記録再生
    装置であって、 前記磁気テープを所定の速度で走行させる磁気テープ駆
    動手段と、 基準位相信号と再生信号の前記同期信号あるいは前記ア
    ドレス信号との位相誤差を求め、位相誤差信号として前
    記磁気テープ駆動手段に出力する位相誤差検出手段と、 前記位相誤差検出手段の出力をラッチする位相誤差信号
    ラッチ手段と、 記録信号を時間遅延する遅延メモリと、 前記遅延メモリの遅延時間を前記位相誤差信号ラッチ手
    段に保持された信号に基づいて設定する遅延時間設定手
    段とを備え、 前記位相誤差信号ラッチ手段で保持する誤差信号が、予
    め前記磁気テープ駆動手段により前記磁気テープを所定
    の一定速度で走行させ、前記磁気テープ上に記録信号を
    記録すると同時に、前記磁気テープ上に記録された信号
    を再生した際の、前記位相誤差検出手段から出力される
    誤差信号である磁気テープ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 デジタル信号に同期信号とアドレス信号
    を付加し、磁気テープ上に記録する磁気テープ記録再生
    装置であって、 前記磁気テープを所定の速度で走行させる磁気テープ駆
    動手段と、 基準位相信号と再生信号の前記同期信号あるいは前記ア
    ドレス信号との位相誤差を求め、位相誤差信号として出
    力する位相誤差検出手段と、 位相オフセット信号を出力する位相オフセット信号発生
    手段とを備え、 記録する際、前記位相誤差検出手段の出力と前記位相オ
    フセット信号発生手段の出力との差を前記磁気テープ駆
    動手段に加え再生を行った後、記録を開始する磁気テー
    プ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記位相誤差信号を保持する位相誤差信
    号ラッチ手段を備え、 予め前記磁気テープ駆動手段により前記磁気テープを所
    定の一定速度で走行させ、前記磁気テープ上に記録信号
    を記録すると同時に、前記磁気テープ上に記録された信
    号を再生した際の、前記位相誤差検出手段から出力され
    る誤差信号を前記位相誤差信号ラッチ手段で保持し、保
    持した位相誤差を前記位相オフセット信号発生手段の位
    相オフセット信号とする請求項2記載の磁気テープ記録
    再生装置。
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