JPH0687332B2 - 磁気記録再生装置のトラツキング制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のトラツキング制御装置

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JPH0687332B2
JPH0687332B2 JP62195703A JP19570387A JPH0687332B2 JP H0687332 B2 JPH0687332 B2 JP H0687332B2 JP 62195703 A JP62195703 A JP 62195703A JP 19570387 A JP19570387 A JP 19570387A JP H0687332 B2 JPH0687332 B2 JP H0687332B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は深層記録と表層記録とを併用した磁気記録再
生装置(以下、「VTR」という)の自動トラッキング制
御装置に関するものである。
[従来の技術] 第6図は例えば特公昭55−51256,55−51257号公報に示
された従来のVTRの自動トラツキング制御装置の構成を
示すブロツク回路図、第7図はその動作を説明するため
の図である。図に於いて磁気テープ(1)にはビデオ信
号(2)及び再生時のトラツキングサーボ用に使用され
るコントロール信号(3)が記録されており、回転ビデ
オヘツド(4a),(4b)及び固定のコントロールヘツド
(5)によりそれぞれ再生される。回転ビデオヘツド
(4a),(4b)は回転ドラム(6)に装着されており、
ドラムモータ駆動回路(7)により制御されるドラムモ
ータ(8)により所定の一定回転数で回転駆動される。
他方、磁気テープ(1)は、回転数に比例した周波数信
号(以下、「FG信号」という)を発生する周波数発電機
(10)を有し、このFG信号が加えられるキヤツプスタン
モータ駆動制御回路(11)により駆動制御されるところ
のキヤツプスタンモータ(以下、「CPモータ」という)
(9)によりプーリ(12),ベルト(13)およびキヤツ
プスタン(14)を介して矢印(15)の方向に駆動され
る。
コントロールヘツド(5)により再生され、コントロー
ルアンプ(16)により増巾されたコントロール信号は位
相比較回路(17)に加えられる。位相比較回路(17)の
他方の入力としては、回転ドラム(6)に取りつけられ
たマグネツト片(18)を固定の検知ヘツド(19)で検出
した回転位相(回転ビデオヘツド(4a),(4b)の回転
角)信号を位相調整回路(20)により調整した信号が加
えられる。
位相比較回路(17)から出力された誤差信号はCPモータ
駆動制御回路(11)に加えられ、該駆動制御回路(11)
によりほぼ所定の速度の近傍で駆動されているCPモータ
(9)を微細に制御してテープ走行を制御し、回転ビデ
オヘツド(4a),(4b)の回転位相とコントロール信号
(3)の再生位相とを位相調整回路(20)により定めら
れた位相関係となるよう制御される。この結果回転ビデ
オヘツド(4a),(4b)は位相調整回路(20)で定めら
れるビデオ信号(2)のトラックの一定相対位置上を走
査することになる。
他方、回転ビデオヘツド(4a),(4b)により再生され
た再生ビデオFM信号を回転トランス(21)により取り出
し、ヘツドアンプ(22)により増幅し、エンベロープ検
波回路(23)によりエンベロープ検波した信号をコンパ
レータ(25)及び積分回路(28)に印加する。ヘツドア
ンプ(22)の出力はエンベロープ信号の最大値をホール
ドするピークホールド回路(24)にも加えられる。さら
にピークホールド回路(24)の出力と、エンベロープ検
波回路(23)の出力とはコンパレータ(25)に加えら
れ、コンパレータ(25)はピークホールド回路(24)の
出力電圧Vpと、エンベロープ検波回路(23)の出力電圧
Veとを比較し、その電圧差Vp−Veが適当に設定されたし
きい値e0より小さいか大きいかを判断する。コンパレー
タ(25)の出力は微分回路(26)に加えられ、コンパレ
ータ(25)の出力が反転するごとに正負のパルス信号を
発生する。フリツプフロツプ(27)は微分回路(26)の
負のパルス信号によつてのみトリガされ、正負の出力電
圧レベル間を反転する。フリツプフロツプ(27)の出力
は積分回路(28)に加えられ、積分されてフリツプフロ
ツプ(27)の出力電圧極性に応じた増減信号に変えら
れ、位相調整回路(20)の位相を制御する。今、位相調
整回路(20)の位相が第7図中のaの状態でフリツプフ
ロツプ(27)の出力電圧が正電圧レベルにあり、積分回
路(28)の出力が増加方向にあると、位相調整回路(2
0)の位相は増加方向となり第7図のb,cの方向に変化す
る。これに従つてエンベロープ検波回路(23)の出力が
順次増加し、エンベロープ電圧Vpの最大値Vpmax(第7
図中に破線で示すレベル)を経て再び減少方向となり、
位相調整回路(20)の位相がdの状態になつた時にエン
ベロープ検波回路(23)のエンベロープ電圧Veと、ピー
クホールド回路(24)のホールド電圧Vpの最大値Vpmax
の差がコンパレータ(25)の所定しきい値e0(第7図中
に破線で示すレベル)となるため、コンパレータ(25)
が正レベルから負レベルに反転し、従つて微分回路(2
6)は負パルスを発生してフリツプフロツプ(27)を負
電圧レベルに反転させる。これにより積分回路(28)の
出力は減少しはじめ、位相調整回路(20)の位相は再び
減少し、cの方向に変化する結局、位相調整回路(20)
の位相はbd間を変動し、エンベロープ検波回路(2
3)の出力電圧Veが破線Vpmaxとe0で示した電圧間を変動
するように制御され、しきい値e0を適当に設定すること
により従来手動でおこなわれていたトラツキングを自動
におこなうことが出来る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のVTRの自動トラツキング制御装置は以上のように
構成されており、一応その目的と機能をはたしていた
が、他機で記録された磁気テープを再生する場合、再生
機のビデオヘツドのトラツク幅と、記録された磁気テー
プのトラツク幅が異なる為、その最良トラツク位置に追
い込むことができないという問題があつた。特にVHS式H
IFIビデオのようにビデオ信号を磁気テープ磁性面の表
相部に、HIFIオーデイオ信号を深層部に、それぞれ別の
ヘツドで記録し、再生する方式のVTRでは、ビデオ信号
のみで前述の制御システムを採用するとHIFIオーデイオ
信号ツのトラツキングが不充分となつてオーデイオのS/
Nが悪く使用に耐えられないものとなる。以下、詳細に
説明する。
先ず第8図(a),(b)により深層,表層記録を行な
うHIFIVTRの原理を説明する。第8図(a)に示すよう
に、ビデオヘツド(4a),(4b)及びHIFIオーデイオヘ
ツド(40a),(40b)は回転ドラム(6)にそれぞれ正
確に180゜に割り出されて取りつけられている。しかも
ビデオヘツド(4a),(4b)とHIFIオーデイオヘツド
(40a),(40b)のドラム側面の段差は第9図(a)に
示すように一定値(例えば16μ)を保ち固着されてい
る。第8図(b)に示すようにテープ進行方向(15)に
対して先ずギヤツプg0(ギヤツプ幅約0.8μと大きい)
を有するHIFIオーデイオヘツド(40)に大電流の記録電
流を流し、約16μのフイルムベース(1a)の上に約4μ
の厚さに形成された磁性体(1b)の深層部まで記録す
る。次にギヤツプg1(ギヤツプ巾0.3μと小さい)を有
するビデオヘツド(4)に記録電流を流し、深層まで記
録されたHIFIオーデイオ信号の上の表層部にビデオ信号
を記録する。この様子をテープ磁性面からみると第9図
(a)のようになる。第9図は第9図(b)に示す配置
のヘツド(4),(40)を有するVTRで記録したテープ
を同じVTRで再生する場合(以下、「自己録再」とい
う)で第9図(C)にそのトラツキングの様子を示す。
即ちビデオ信号のエンベロープlVが最大となるトラツキ
ング位置と、HIFIオーデイオ信号のエンベロープlAが最
大となるトラツキング位置は共にt0となり一致するた
め、最良のトラツキング位置に制御するにはビデオ信号
又はHIFIオーデイオ信号のいずれか一方のエンベロープ
の最大値を求めれば良い。したがつて、自己録再の場合
は、第6図に示した従来例でも原理的には適用可能であ
る。しかし第10図に示すように、他のVTRで記録したテ
ープを再生する場合(以下、「他己録再」という)に
は、第10図(c)に示すように、ビデオ信号のエンベロ
ープlvが最大となるトラツキング位置t1と、HIFIオーデ
イオ信号のエンベロープlAが最大となるトラツキング位
置t2にはずれが生じる。一般にビデオトラツク幅はVHS
方式では58μに定められているが、実際に記録されるビ
デオトラツク幅は、58μ以下の種々の幅のものがあり、
またビデオヘツド(4)とHIFIオーデイオヘツド(40)
の配設段差も種々のものがあるため、トラツキング位置
t1,t2は各種色々な場合が生じる。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、従来の非HIFIVTRの自動トラツキング動作が
よく出来ると共に、深層記録方式の別ヘツドを有するHI
FIVTRでも自動トラツキング動作が精度よく出来、ま
た、ステイル・スロー等の特殊再生機能を重視した幅広
のビデオヘツドを採用した再生専用VTRでも全く同様に
トラツキング動作を行なうことが出来る追随精度の良い
パーフエクトな自動トラツキング制御装置を得ることを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係るVTRのトラッキング制御装置は、回転ビ
デオヘッドで再生した信号をエンベロープ検波してデジ
タル信号に変換する手段と、回転HIFIオーディオヘッド
で再生した信号をエンベロープ検波してデジタル信号に
変換する手段と、これら2つのデジタル信号を加算した
合成エンベロープ値が最大となるトラッキング量に対応
するトラッキング制御信号を発生する手段と、このトラ
ッキング制御信号にもとづいてトラッキング量を制御す
る手段とを備えたものである。
〔作用〕
この発明によれば、回転ビデオヘッドによる再生信号お
よび回転HIFIオーディオヘッドによる再生信号の合成エ
ンベロープ値が最大となるトラッキング量に制御するこ
とによって、深層、浅層記録を行なうVTRにおいて他己
録再を行なう場合であっても、ビデオおよびHIFI両再生
信号について最適のトラッキング制御を行なうことが可
能である。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において(1)〜(11)、(14)〜(16)、(18)、
(19)、(21)は第6図に示した従来例と同一符号の構
成部分と同じ機能をもつものである。(30)はドラム
(6),キヤツプスタン(14)双方のサーボ制御回路を
動作させるための基準信号を提供する基準信号発生器
で、NTSC方式の場合3.58MHz発振回路(30a)と、この発
振信号をカウントダウンするダウンカウンタ(30c)、
(30d)とダウンカウンタおよび位相補正回路(30b)と
で構成されている。(31)は回転ドラム(6)を正しく
180rpmで回転させ、相対向して取りつけられた回転ヘツ
ド(4a)、(4b)(40a)、(40bfの回転位相をも制御
するドラムサーボ制御回路で、ドラム位相比較回路(31
a)、ドラム周波数比較回路(31b)、ドラムフリツプフ
ロツプ信号作成回路(31c)及び両比較回路(31a)、
(31b)の出力を混合し平滑する混合フイルタ回路(31
d)より構成されている。
(32)はキヤツプスタン(14)を所定速度で回転させ、
磁気テープ(1)を所定のスピードおよびトラツキング
位置で走行させるキヤツプスタンサーボ制御回路で、CP
位相比較回路(32a)、CP周波数比較回路(32b)、及び
両比較回路(32a)、(32b)の出力を混合し平滑する混
合フイルタ回路(31c)より構成されている。(33)は
ドラム位相比較回路(31a)の基準信号を遅延させる遅
延回路、(34)はこの遅延信号を基準にして1/2分周垂
直基準信号を作成する1/2分周垂直信号発生回路で、マ
イクロコンピュータ(49)より作成されるトラツキング
制御信号の基準としてつかわれる。(35)はドラムフリ
ツフロツプ信号を遅延させたHiFi用ヘツドスイツチ信号
を作成するための遅延回路である。
(41)はビデオ信号を増幅するビデオヘツドアンプ回
路、(42)はHiFiオーデイオ信号を増幅するHiFiオーデ
イオヘツドアンプ回路、(43)はFM信号化されたビデオ
信号の振幅を検波するビデオ信号エンベロープ検波回
路、(44)はFM信号化されたHiFiオーデイオ信号の振幅
を検波するHiFi信号エンベロープ検波回路、(45)はア
メログ信号であるビデオエンベロープ検波信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換回路、(46)はアナログ信号
であるHiFiオーデイオエンベロープ検波信号をデジタル
信号に変換するA/D変換回路、(47)はデジタル化され
たビデオ・エンベロープ信号を記憶するメモリ回路、
(48)はデジタル化されたHiFiオーデイオエンベロープ
信号を記憶するメモリ回路、(49)は両デジタル信号を
加算した合成エンベロープ値と、適当値に設定した判別
値との比較等を行なう演算器及び制御パルスを作成する
マイクロコンピュータである。
第2図(A)〜(G)は第1図の各部の信号波形図、第
3図はマイクロコンピュータ(49)による制御動作を示
すフローチヤート、第4図はその説明図のための波形
図、第5図はこの実施例におけるトラツキング制御特性
を示す図である。
以下、この実施例の動作について詳しく説明する。
先ずドラムモータ(8)にとりつけられたドラム周波数
発電機(以下、「ドラムFG」という)(10a)のFG信号
(例えば720Hz)と、3.58Mhz基準発振信号をカウントダ
ウンしたダウンカウンタ(30c)の出力信号とをドラム
周波数比較回路(31b)で比較する。回転ドラム(6)
にとりつけられたマグネツト片(18)とドラム位相検知
ヘツド(19)によつて磁気的にヘツドの回転位相を検知
するドラムPGパルス信号(30Hz)をドラムフリツプフロ
ツプ回路(31C)に入力し、その出力信号(第2図
(A)図示)と、3.58MHz基準発振信号をカウントダウ
ンし位相を補正したダウンカウンタ位相補正回路(30
b)の出力信号とをドラム位相比較回路(31a)で比較す
る(第2図(B)図示)。このドラム周波数比較回路
(31b)とドラム位相比較回路(31a)の両出力信号を混
合フイルタ回路(31d)で平滑、混合した信号をドラム
モータ駆動回路(7)に加え、速度及び位相を制御した
安定な1800rpmの回転動作を行なう。
他方、キヤツプスタンモータ(9)にとりつけられたキ
ヤツプスタン周波数発電機(以下「CP−FG」という)
(10)のFG信号(例えば720Hz)と、3.58MHz基準発振信
号をダウンカウンタ(30d)でカウントダウンした出力
信号をCP周波数比較回路(32b)で比較する。他方、コ
ントロールヘツド(5)でコントロール信号を検出し、
コントロール信号増巾回路(16)で増巾されたコントロ
ール信号(第2図(G)図示)と、マイクロコンピュー
タ(49)で作成されるトラツキング制御信号(第2図
(E)図示)とをCP位相比較回路(32a)で比較する。
このCP周波数比較回路(32b)、CP位相比較回路(32a)
の両出力信号を混合フイルタ回路(31c)で平滑混合し
てキヤツプスタンモータ駆動回路(11)に加え、速度及
び位相を制御した安定なテープスピードで駆動する。
他方、ドラムフリツプフロツプ回路(31c)の出力信号
(第2図(A)図示)は、回転ビデオヘツド用ヘツドス
イツチ信号としてビデオヘツドアンプ回路(41)に加え
られ、ビデオヘツド(4a)、(4b)からの入力が切替え
られる。又遅延回路(35)で第8図(a)に示すように
ビデオヘツド(4a),(4b)に対して、90゜のとりつけ
角でとりつけられているHiFiオーデイオヘツド(40
a)、(40b)に相当する遅延をおこなわせたフリツプフ
ロツプ信号(第2図(C)図示)はHiFiオーデイオヘツ
ドアンプ(42)に加えられ、HiFiオーデイオヘツド(40
a),(40b)からの入力が切換えられる。このようにし
て両ヘツドアンプ(41)、(42)で増巾されるビデオ信
号及びHiFiオーデイオ信号がそれぞれのヘツドの位相に
応じて切換えられ連続したエンベロープ信号がとり出さ
れる。
つぎにビデオヘツドアンプ(41)で増巾されたFMビデオ
信号はビデオ信号エンベロープ検波回路(43)で検波さ
れ、この検波されたアナグロエンベロープ検波信号はA/
D変換回路(45)でデジタル信号に変換されメモリー回
路(47)に記憶される。同様にまた、HiFiオーデイオヘ
ツドアンプ(42)で増巾されたFMオーデイオ信号は、Hi
Fiオーデイオ信号エンベロープ検波回路(44)で検波さ
れ、この検波されたアナログエンベロープ検波信号はA/
D変換回路(46)でデジタル信号に変換されメモリー回
路(48)に記憶される。このA/D変換回路(45)、(4
6)は、8bit(256段)、サンプリング周波数10KHzで処
理する程度のもので良く、比較的安価に構成出来る。
メモリー回路(47)、(48)の2つの電圧値はマイクロ
コンピュータ(49)に印加され加算される。さらにマイ
クロコンピュータ(49)は1/2分周垂直信号発生回路(3
4)で作成された1/2分周垂直基準信号(30Hz)(第2図
(D)図示)を基準にしてトラツキング制御信号(第2
図(E)図示)を作成し、この信号をCP位相比較回路
(32a)に加え、コントロールパルス信号(第2図
(G)図示)と位相比較する。第2図(F)はCP位相比
較回路(32a)内の信号波形を示す。
次にマイクロコンピュータ(49)の動作を第3図のフロ
ーチヤートと合成エンベロープ値の変化を示す第4図に
よつて詳しく説明する。
マイクロコンピュータ(49)には、メモリ回路(47),
(48)からビデオ信号、HiFiオーデイオ信号の両エンベ
ロープデジタル値が入力され、これに加算し、この加算
値によつて合成エンベロープのレベル(以下、「合成エ
ンベロープ値」という)lについて、以下の演算処理を
行う。先ずスタートポイントをl0としその合成エンベロ
ープ値をl0とする。このl0値より適宜定めた引き算値p
を減算し、最初に設定した判別値J0と比較する。ここで
J0は(J0<l0)と選んであるためJ0<l0−pとなる。
次に判別値j0をj0=l0−pとし、トラツキング量を負方
向に制御して合成エンベロープ値l1を求め、l1−pと判
別値j0を比較する。結果がl1−p<j0=l0−pである
と、順次合成エンベロープ値l2、l3について同様の比較
を行う。この結果が l2−p<j0 l3−p<j0 のように判別値j0より小さい場合はその判別値j0を一時
マイクロコンピュータ(49)内のRAMに記憶する。
次に合成エンベロープ値lが記憶した判別値j0となる点
laを求める。即ちこの負方向にトラツキング量をサーチ
しても合成エンベロープ値lの最大値はないと判断し、
la=j0=l0−pとなるポイントを求め、この時のトラツ
キング量をA点としてマイクロコンピュータ(49)内の
RAMに記憶する。
次にA点よりトラツキング量を正方向に制御し(逆方向
に戻し)、合成エンベロープ値l2を再び求めl2−pを判
別値j2として比較する。結果がj2=l2−pであるとトラ
ツキング量をさらに正方向にサーチして合成エンベロー
プ値l1を求め、判別値j2と比較する動作を順次繰返して
ゆく l1−p>j2=l2−p l0−p>j1=l1−p l11−p>j0=l0−p l12−p>j11=l11−p : : : l15−p=j14=l14−p : : : l19−p=j18=l18−p このようにして合成エンベロープlが減少しはじめるl
20に達すると比較結果は l20−p≦j19=l19−p となる。
このようにトラツキング量を正方向に順次サーチし、各
チェツク点の合成エンベロープ値l1より所定引き算pを
減算したl1−pの値をまえの合成エンベロープ値によつ
て設定される設定判別値jiと比較し、大きいか、同等の
ときはサーチ比較動作を繰返し、小さくなつた時にはそ
の設定判別値jiを一時マイクロコンピュータ(49)内の
RAMに記憶する(この例ではj19を記憶する)。次にさら
に正方向にトラツキング量をサーチし、合成エンベロー
プ値liがj19となる点lbを求める。即ちlb=j19=j18…j
14となるポイントも求め、この時のトラツキング量をB
点としてマイクロコンピュータ(49)内のRAMに記憶す
る。
以上の演算動作で、トラツキングA点、B点を求めRAM
に一時記憶したことになる。次にこのA点と、B点の中
間ポイントを最終的な最良トラツキングポイントとして
設定し、再びB点より負方向にサーチを行ないC点でト
ラツキングサーチを止め固定する。
このC点を基準にしトラツキング制御信号(第2図
(E)図示)をマイクロコンピュータ(49)内のトラツ
キング制御信号発生器で作成し、これをCP位相比較回路
(32a)に加える。
上述の動作は再生動作を初めた時には必ず行なう動作で
あるが、再生中も合成エンブロープliがある判別値ji以
下になつた時はくりかえすものである。
第5図はこの実施例におけるトラツキング特性を示す図
で、第5図(a)はビデオ信号のエンベロープlVとHIFI
オーデイオ信号のエンベロープ値lAのトラツキング量に
対する特性図、同図(b)はその合成エンベロープ値l
のトラツキング量に対する特性図で、合成エンベロープ
値lが最大値となるトラツキング値t3に制御すれば、ビ
デオ信号およひHIFIオーデイオ信号の両方の信号につい
て総合的に最良のトラツキング制御が行なえることを示
している。
なお、上記実施例では、ドラムサーボ系、キヤツプスタ
ンサーボ系については一般にデジタルサーボ回路と呼ば
れる具体的な構成例を示したが、これに限定されるもの
でなく広くアナグロ系のサーボ回路にも利用できる。
またマイクロコンピュータ(49)内の加算器に加わるビ
デオ・HIFIエンベロープ信号は1:1の加算を原則とする
がこの比率を変えることによつてさらに最良トラツキン
グ点に追い込むことが出来る。
また、トラツキング量の設定点(A点、B点)よりその
中央部C点を最良トラツキング点としたがこれは任意の
点を選べることはいうまでもない。
さらにこの実施例はVHS方式HIFIVTR(深層記録方式)に
ついて述べたが、VHS方式非HIFIVTRの再生テープを入れ
た時にはHIFIエンベロープ検波回路の出力がない為ビデ
オ信号系のみ動作させ、マイクロコンピュータで切換え
て演算せしめるプログラムを設ければよくこれは容易に
実現できる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ビデオ信号のエンベ
ロープ検波信号をA/D変換したデジタル信号と、HIFIオ
ーデイオ信号のエンベロープ検波信号をA/D変換したデ
ジタル信号とを加算し、この加算値にもとづいてトラツ
キングを追い込む構成としたものであるから、深層、表
層記録を行うVTRにおいて他己録再を行う場合であて
も、両再生信号について最適トラツキング制御が行える
VTRが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロツク回路図、第2図
はその各部の信号波形図、第3図はこの実施例のマイク
ロコンピユータにおける信号処理フローチヤート、第4
図はその動作説明のための波形図、第5図はこの実施例
のトラツキング特性を説明するための図、第6図は従来
の自動トラツキング制御装置を示すブロツク回路図、第
7図はその動作を説明するための図、第8図は深層、表
層記録方式を説明するための図、第9図および第10図は
深層表層記録を行つた磁気テープの記録パターンとその
再生信号のエンベロープ信号との関係を説明するための
図である。 (4a),(4b)……回転ビデオヘツド、(5)……コン
トロールヘツド、(10)、(10a)……周波数発電機、
(30)……基準信号発振器、(31)……ドラムサーボ制
御回路、(32)……キヤプスタンサーボ制御回路、(40
a)、(40b)……回転HIFIオーデイオヘツド、(43)…
…ビデオ信号エンベロープ検波回路、(44)……HIFIオ
ーデイオ信号エンベロープ検波回路、(45)、(46)…
…A/D変換回路、(47)、(48)……メモリ回路、(4
9)……マイクロコンピユータ。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ビデオヘッドで再生した信号をエンベ
    ロープ検波してデジタル信号に変換する手段と、回転HI
    FIオーディオヘッドで再生した信号をエンベロープ検波
    してデジタル信号に変換する手段と、これら2つのデジ
    タル信号を加算した合成エンベロープ値が最大となるト
    ラッキング量に対応するトラッキング制御信号を発生す
    る手段と、このトラッキング制御信号に基づいてトラッ
    キング量を制御する手段とを備えた磁気記録再生装置の
    トラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】前記のトラッキング制御信号を発生する手
    段は、合成エンベロープ値より所定の値Pを減算した値
    と設定された判別値とを比較して、合成エンベロープ値
    より所定の値Pを減算した値が前記設定された判別値と
    同等またはこれより大きいときには、その判別値を合成
    エンベロープ値より所定の値Pを減算した値に逐次置き
    換えるとともにトラッキング量を制御してこのときの合
    成エンベロープ値を求め、この求めた合成エンベロープ
    値より所定の値Pを減算した値と置き換えられた判別値
    とを比較して同様の動作を複数回繰り返し、また、合成
    エンベロープ値より所定の値Pを減算した値が判別値よ
    り小さいときには、前回の判別値を保持させ、この状態
    でトラッキング量を正負方向にサーチ制御して、各合成
    エンベロープ値が前記保持された判別値よりも小となる
    2つのトラッキング点A,Bを検出し、この2つのトラッ
    キング点A,Bの間に設定した基準点のトラッキング量に
    対応するトラッキング制御信号を発生するように構成し
    てなる特許請求の範囲第1項記載の磁気記録再生装置の
    トラッキング制御装置。
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